JP2010136193A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿ガラス上の導電性コーティングが通紙耐久によって削れる。原稿ガラス上の導電性コーティングが削れると、静電気を除去する効果がなくなって画像読み取り位置にゴミが留まりやくなったり、読み取られた画像の輝度が異なったりしまう。
【解決手段】 表面にECコート161cを有する流し読みプラテン116と、ECコート161cのアースを取るための導電性搬送ガイド161aと、原稿を搬送するリードローラ対14、22と、を画像読取装置は備える。導電性搬送ガイド161aは、流し読みプラテン161の表面に沿って延びておりリードローラ対14,22のニップ線72と交差する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
従来、デジタル複写機等の画像形成装置に用いられる、自動原稿搬送装置(以下、ADF(Auto Document Feeder)という)を備えた画像読取装置がある。この種のADFを備えた画像読取装置は、ADFの下方に設けられた読取手段をモータにより設定位置、すなわち、ADF内のプラテンローラのほぼ直下に移動して停止させる。そして、ランプユニットから光を出射し、プラテンローラとガラス板との間で原稿を搬送させつつ原稿を走査し、その反射光に基づいて読取手段で画像を読み取る。
図12に示すように、従来のデジタル複写機のADFの原稿読取部は、プラテンローラ524、透明原稿ガイド手段である原稿ガラス516を備えている。ここで、原稿Pは原稿ガラス516の表面と接しながら搬送される。また原稿Pの搬送性を確保する為に、原稿ガラス516の長手方向(原稿幅方向)端部にアースバネ(不図示)を設け原稿ガラス516の帯電防止を行っている。しかしながら、原稿搬送で発生したトナー粉、紙粉、ゴムカス等のゴミが原稿ガラス上に溜まってしまうという問題が発生する。特にゴミが原稿読取位置に溜まると画像記録の際にスジ画像が発生するという問題がある。
すなわち、図12に示すように、原稿Pと一緒に運ばれてきたゴミGは原稿Pと原稿ガラス516の間で摺擦される。その後、原稿Pは原稿ガラス516から離れて搬送ガイド517に沿って搬送されていくが、ゴミGは原稿ガラス516に静電吸着し滞留する。このとき、ゴミGが原稿読取位置99にあると、原稿Pの読み取り中、読取手段によって連続して読み取られ、画像スジが発生する。
そこで画像読み取り装置において(図13参照)は、原稿ガラス516の通紙面上に導電性コーティング516cを施している。また、原稿の幅方向に延びたにアルミシート516aを貼り付けして除電効果を強化してゴミGが原稿ガラス516に静電吸着して画像スジになることを防止している(特許文献1参照)。
この構成によると原稿Pに付着した紙粉等のゴミGは、原稿Pと共に搬送され、原稿ガラス516と原稿Pの間で摺擦される。流し読みプラテン516の表面の帯電はアルミシート516a及び流し読みプラテン516表面の導電層(導電コーティング)516cにより除去される。よって原稿P、ゴミG、原稿ガラス516の間には静電吸着の力は及ばず、摩擦による力が支配的となる。従って、原稿PとゴミGとの摩擦力が、ゴミGと原稿ガラス516との摩擦力より強く、ゴミGは原稿Pと共に搬送され、原稿ガラス516に滞留し、画像スジが発生することを防止することができる。
また、例えゴミGが原稿ガラス516上に留まったとしても、静電吸着していなければ次の原稿Pの先端によりクリーニングされて簡単に除去できるため、スジ画像になることを防止できる。
特開2005−184069号公報
しかしながら、近年読み取りスピード(原稿の搬送速度)の高速化やコンパクト化および多種多様な原稿通紙への対応など、自動原稿搬送装置への様々な要求が増加してきている。装置のコンパクト化や特に厚紙原稿の通紙要求に対して、図13に示す従来の装置の構成では原稿搬送パスの屈曲と厚紙原稿の強めの剛度とに起因して原稿ガラスに強い当接圧で原稿が押し付けられる。特に例えば200g/cm以上の厚紙を耐久的に通紙した場合には、原稿ガラス面上の同じ位置で原稿が原稿台ガラス面と摺動を繰り返すことで、導電性コーティングがガラスから剥離してしまう。原稿ガラス面上の導電性コーティングが削れてしまうと以下の問題がある。
即ち、導電性コーティングが削れてしまうことで前述の除電効果が損なわれる。除電効果が損なわれた状態で通紙耐久が進むとゴミが原稿ガラスに付着してしまい画像スジの不良画像が発生してしまう。
また、導電性コーティングの削れによって、画像読み取り時の読み取り輝度が変動してしまう。これは導電性コーティングの有無によって原稿ガラスの光の透過率が異なるからである。読み取り輝度が変動することで出力画像濃度に悪影響がでてしまう。ここで仮に均一に原稿ガラス上に導電性コーティングされていれば読み取り輝度に対して補正をかけることで対応することも可能である。しかしながら、例えば局所的に導電性コーティングが削れてしまった場合には、導電性コーティングが削れてしまって素ガラスの部分と導電性コーティングの削れが無く導電性コーティングを介して読み取る部分とが生じる。素ガラスの部分を介して読み取られた原稿の画像と導電性コーティングが存在する部分を介して読み取られた原稿の画像とで読み取り輝度差が生じてしまい、不均一な画像輝度データを入手してしまう。このように導電性コーティングの削れによって原稿ガラスを通過するときの光の透過率が変動することで導電性コーティングが削られていない部分との画像濃度差が生じる恐れがある。
本発明は、良好な原稿の画像を得ることのできる画像読取装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述にかかる問題を解決するものであり、搬送される原稿の画像を読取位置にて読み取る読取手段と、前記読取位置に設けられ、表面に導電層を備えた透明部材と、前記透明部材の表面へ原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記読取位置との間に設けられ、接地された導電性部材と、を備え、前記導電層が前記導電性部材を介して接地されるとともに、前記導電性部材は前記搬送手段による原稿の搬送方向と交差するように前記透明部材の表面に沿って延びていて前記搬送手段によって搬送される原稿を前記導電層に向けてガイドすることを特徴とする画像読取装置である。
本発明によれば導電層を接地する導電性部材が、原稿を搬送する搬送手段の搬送方向と交差するので、導電層のけずれが防がれ、良好な原稿の画像を得ることができる。
[第一実施形態]
本発明に係る画像読取装置およびこれを具備する画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図11は画像形成装置の構成断面図である。図1は本実施形態に係る画像読取装置の断面図である。図2は原稿搬送装置の駆動系の説明図である。図3は原稿読取部の詳細図である。
図4は原稿読み取り部における原稿押し付け力の測定結果と流し読みプラテンの輝度測定結果である。図6は原稿搬送装置のヒンジ機構を説明する背面図。図7は原稿搬送装置の制御ブロック図であり、図8はリーダ部の制御ブロック図である。
図11に示すように、画像形成装置1は、プリンタ部300と、画像読取装置15とから構成さえている。
〔プリンタ部の説明〕
プリンタ部300は、周知の静電潜像画像形成を用いた画像形成装置本体である。プリンタ部300は、給送部、画像形成部、定着装置118から構成されている。
給送部は、上段カセット100、下段カセット102、手差しガイド104、シート積載装置108、給送ローラ101、103、105、109、レジストローラ106から構成されている。
上段カセット100は記録媒体である記録シートを積載収納可能であり、上段カセット100内に収納された記録シートは分離爪と給送ローラ101の作用によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。下段カセット102は記録シートを積載収納可能であり、下段カセット102内に収納された記録シートは分離爪と給送ローラ103の作用によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。
手差しガイド104は記録シートを積載可能であり、手差しガイド104に積載された記録シートは1枚ずつ給送ローラ105を介してレジストローラ106に導かれる。
シート積載装置108(デッキタイプ)は、モータ等により昇降する中板108aを備える。中板108a上に積載された記録シートは、給送ローラ109と分離爪の作用により1枚ずつ分離給送されて搬送ローラ110に導かれる。
記録シートに画像を形成する画像形成部は、感光ドラム112、レーザースキャナ112a、現像器114、転写帯電器115、分離帯電器116から構成されている。感光ドラム112は、リーダ部150により読み取られた画像データに基づいてレーザースキャナ112aにより画像光を照射され、感光ドラム112の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像器114によってトナー像に変換され、レジストローラ106から搬送された記録シートに転写帯電器115により転写される。トナー像を転写された記録シートは、分離帯電器116により感光ドラム112から分離して搬送ベルト117へ搬送される。
その後、記録シートは、搬送ベルト117により定着装置118へ搬送され、定着装置118によりトナー像を定着される。定着装置118によってトナー像が定着された記録シートはシート搬送ローラ119によってシート排出パス120を搬送される。そして、シート排出ローラ121によって排紙トレイ121a上に排出される。
〔画像読取装置の説明〕
図1に示すように、画像読取装置15は、リーダ部150と、リーダ部150の上部に設けられた原稿搬送装置2(ADF(Auto Document Feeder))とから構成されている。
〔リーダ部の説明〕
図1に示されているように、リーダ部150は、ランプ152及びミラー153と、ミラー155、156、レンズ157、CCD158を備えている。ランプ152とミラー153は、光学台159に取り付けられている。
また、光学台159は、ワイヤ(不図示)によって、モータ314(図8参照)と結合され、モータ314の回転駆動により、原稿が載置される原稿台ガラス3と平行に移動制御される。
ポジションセンサ315(図8参照)は、光学台159のホームポジション位置を検知するためのセンサである。ポジションセンサ315の位置を基準としてモータ314を正転、逆転することにより光学台159を移動し、原稿台ガラス3上の原稿を光学的に走査する。
また、モータ314は、ステッピングモータにより構成されている。このモータ314には、エンコーダ302が接続されており、このエンコーダ302の出力により、光学台159が何パルス分移動したかを認識できるようになっている。すなわち、ポジションセンサ315とエンコーダ302からのエンコーダーパルスにより、光学台159の位置を把握することが可能である。
ランプ152から原稿面に照射された光は、原稿Pで反射する。原稿からの反射光は、ミラー153、155、156を介してレンズ157に導かれ、レンズ157によってCCD158上に集光される。CCD158は、原稿情報を反映した上記反射光を光電変換し、電子的な画像信号として出力する。ランプ152及びミラー153と、ミラー155、156、レンズ157、CCD158が本発明での読取手段を構成する。
このような構成下で、リーダ部150は、ADF原稿読取モードと、原稿台ガラス原稿読取モードの2つのモードで原稿情報を読み取ることができる。ADF原稿読取モードは、光学台159を読取位置160(図1中1点鎖線の位置)に停止させた状態で、ADF2により原稿を搬送させながら原稿情報を読み取るモードである。原稿台ガラス原稿読取モードは、原稿を原稿台ガラス3上に固定的に載置して、光学台159を走査方向(原稿幅方向)と直交する副走査方向に移動させながら原稿情報を読み取るモードである。
図8のブロック図に示すように、リーダ部150を制御するスキャナコントローラ304には、モータ314、エンコーダ302、ランプ152が接続されこれらを制御する。スキャナコントローラ304には、光学台159がホームポジションに位置決めするためのポジションセンサ315が接続される。さらにスキャナコントローラ304は、原稿面に光を照射するランプ152、CCD158、A/D変換回路301、バックアップRAM303と接続され、これらの動作を制御している。バックアップRAM303は、ADF原稿読取モードにおける正規の読取位置160を設定するための記憶メモリである。
〔原稿搬送装置の説明〕
図1に示すように、原稿搬送装置2(ADF)は、原稿トレイ4、給送部、分離部(給送ローラ5、分離パッド6、分離搬送ローラ8)を備える。さらにADF2は。搬送部(レジスト従動ローラ11、レジストローラ12、リード排出ローラ23、リード排出従動ローラ16)、湾曲搬送路ガイド71、排出部(排出ローラ18、排出トレイ10)を備える。またADF2は、各種の駆動系及びセンサ、制御回路、ヒンジ機構95(図6参照)を具備している。
給送部、分離部は、給送ローラ5、分離パッド6、分離搬送ローラ8から構成されている。原稿トレイ4は、シート状の原稿Pを積載するためのものである。原稿トレイ4には原稿幅方向を規制する一対の幅方向規制板44が原稿幅方向にスライド自在に配置されている。幅方向規制板44によって原稿トレイ4に積載される原稿Pの幅方向を規制することで給送時の搬送安定性を確保できる。
原稿トレイ4の上方には、給送ローラ5が設けられている。給送ローラ5は分離搬送ローラ8の回転駆動に連れて回転し、シート原稿を給送する。給送ローラ5は、図示しないアームにて軸支されるので、アームを揺動して給送ローラ5を上下に移動可能である。給送ローラ5は通常、ホームポジションである上方に待避している位置(図1中実線の位置)をとり、原稿セット作業のじゃまにならない位置に退避している。給送動作が開始されると給送ローラ5が下降して原稿Pの上面に当接する(図1中点線位置)。
分離パッド6は、分離搬送ローラ8の対向側に配置され、分離搬送ローラ8側に圧を加えている。分離パッド6は分離搬送ローラ8より摩擦が若干小さいゴム材料などで形成されている。レジストローラ12、レジスト従動ローラ11は、分離搬送ローラ8にて給送された原稿の先端をそろえるレジスト手段である。
〔駆動系〕
図2は各ローラなどを駆動するためのモータ及びソレノイド類を示す駆動系を示した図である。分離ソレノイド57は給送ローラ5の揺動の駆動を行う。分離ソレノイド57は給送ローラ5をホーム位置である上方(図中実線位置)に持上げ保持し、原稿セット時に邪魔にならない位置に保持するキープソレノイドである。給送動作時には分離ソレノイド57のキープ力をオフして下降し、原稿トレイ4上のシート原稿の最上紙に給送ローラ5が圧接する。
分離モータ51はステッピングモータであり、分離搬送ローラ8と給送ローラ5を搬送方向に回転駆動する。リードモータ53はレジストローラ12、リードローラ22、プラテンローラ24、リード排出ローラ23を駆動するステッピングモータである。搬送される原稿の画像を読み取る速度で各ローラを駆動する。排出モータ50は排出ローラ18を駆動するステッピングモータである。
〔センサ〕
原稿トレイ4には、シート原稿Pがセットされたことを検出する透過型の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられている。また、原稿トレイ4の下部に、幅方向規制板44の位置を検出する事により原稿トレイ4上にセットされた原稿束Pの幅方向の長さを検知する原稿幅検知センサ41(不図示)が設けられている。
分離搬送ローラ8とレジストローラ12の間には、原稿を検知する透過型の光センサであるレジストセンサ7が設けられ、分離給送された原稿の先端を検知し、レジストローラ12への突き当て量(ループ量)を制御するタイミングなどを検知している。リードローラ22の直後には、原稿を検知する反射型光センサであるリードセンサ13が設けられ、読取位置160での画像読み取り開始タイミングの基準信号としている。排出ローラ18の直前には、原稿を検知する透過型光センサである排出センサ17が設けられ、原稿の排出タイミングなどを検知している。
〔制御回路〕
図7に示すように、ADF2の制御回路はマイクロプロセッサ54(CPU)を中心に構成されており、CPU54の入出力ポートには、各種負荷のドライブ回路およびセンサ信号が接続される。
また、制御回路は電池によりバックアップされるRAM(不図示)と、制御シーケンスソフトの格納されたROM(不図示)を備えている。また、通信用IC55は、プリンタ部300とのデータ通信を制御する。
分離モータ51とリードモータ53と排出モータ50は各ステッピングモータドライバによって駆動される。各ドライバには、CPU54から相励磁信号と、モータ電流制御信号が入力されている。分離ソレノイド57はドライバによって駆動され、CPU54の入出力ポートに接続された信号によって、その動作を制御される。
レジストセンサ7、セットセンサ40、リードセンサ13、排出センサ17、原稿幅センサ41等の各種センサは、CPU54の入力ポートに接続されて、装置内における、原稿の挙動をおよび、可動負荷の挙動をモニターするために用いられる。
〔原稿搬送動作の説明〕
セットセンサ40によって原稿トレイ4上にある原稿Pが検知されると、給送ローラ5が降下して原稿束上に当接する。画像形成装置1の操作部で複写条件が入力されスタートキーが押されると、原稿トレイ4上の原稿幅センサ41によって原稿サイズの検出が行われる。さらに、分離ソレノイド57の保持が解除され原稿は給送ローラ5の給送力を受けて下流部(分離搬送ローラ8)へ給送され、分離パッド6と分離搬送ローラ8により一枚毎に分離されてレジスト従動ローラ11、レジストローラ12へ給送される。
分離搬送ローラ8から分離給送された原稿Pは、静止したレジストローラ対11、12のニップ部に原稿先端を突き当てつつ、分離搬送ローラ8により後端を給送されることにより、ループして先端をそろえられる。
先端をそろえた原稿Pは、レジストローラ対11、12によって、リードローラ22とリード従動ローラ14とによって構成されるリードローラ対22、14に送られる。そして、流し読みプラテン161へ原稿を搬送する搬送手段としてのリードローラ対22、14によって、プラテンローラ24の方へ搬送される。この際、原稿Pは、プラテンローラ24とミラー153等との間に設けられた透明部材である流し読みプラテン161(原稿ガラス)の表面側を通過するときに読取位置160にて、画像を読み取られる。流し読みプラテン161上の読取位置160で画像を読み取られた原稿Pは、ジャンプ台162により流し読みプラテン161からすくい上げられるように案内される。ジャンプ台162によって案内された原稿は、リード排出ローラ23、リード排出従動ローラ16により排出ローラ18へ搬送されて、排出トレイ10に排出される。
なお、原稿の両面を読み取る両面読取モード時には、原稿Pは排出ローラ18にてスイッチバックされ、上方の両面パス19に案内されてレジストローラ対11、12に向けて搬送される。レジストローラ対11、12へ搬送された後、上記と同様にして原稿の裏面の読み取りを行われ、排出トレイ10へ排出される。
〔ヒンジ機構〕
図6に示すように、原稿搬送装置2は、ヒンジ機構95によって、流し読みプラテン161、原稿台ガラス3を開放するようにリーダ部150に対して回動可能に設けられている。
〔原稿読取部〕
図3は、原稿読取部の構成を説明するためのものである、図3(a)は、流し読みプラテン161および導電性ガイド部材161aの上視図であり、図3(b)は、原稿読取部の断面図である。図3(c)は導電性搬送ガイド161aの下流側端部を拡大した拡大断面図である。
図3(b)に示すように、原稿読取部は、プラテンローラ24、流し読みプラテン161、導電性部材である導電性ガイド部材161aから構成されている。
プラテンローラ24は、白色プラテンローラ24aと、搬送される原稿の導電性搬送ガイド161aからの浮き上がりを規制する規制部としてのシート押さえコロ24bと、から構成されている。白色プラテンローラ24aは、不図示の駆動手段により原稿Pを搬送する方向に駆動回転する。白色プラテンローラ24aと透明部材としての流し読みプラテン161との間隔は不図示の間隔保持構成により0.3mmに保証されている。
流し読みプラテン161上には、導電性搬送ガイド161aが貼り付けられている。シート押さえコロ24bは、リードローラ22軸回りに揺動可能に構成されていて、流し読みプラテン161を押圧するような方向にばねによって加圧されている。
流し読みプラテン161は、ガラス表面に導電層としてEC(electro conductive)コート161cを施してあり、表面抵抗値は200〜500Ω/cm程度となっている。ECコートは、透明な導電性コーティングである。本実施形態では蒸着コーティングによって表面膜厚層は約1μm以下で生成されており、可視光透過率は約90%(波長500μm程度)となっている。
流し読みプラテン161の表面には、原稿搬送方向上流側の縁部にかけて導電性部材である導電性搬送ガイド161aが導電性両面テープ161bで貼り付けられている。導電性搬送ガイド161aは、アースに落ちている筐体150aにピスで固定されたアースばね151が接している。よって、導電性搬送ガイド161aは、筐体150aと筐体150aに設置されるアースばね151を介して接地されている。流し読みプラテン161の表面(表層のECコート161c)は、導電性接着部材である導電性両面テープ161bで接着されているために導電性搬送ガイド161aと導通がとられている。したがって導電層であるECコート161cは、導電性搬送ガイド161aを介して接地されている。
本実施形態では導電性搬送ガイド161aとして、厚み0.1mmのSUS板材を採用しており、導電性両面テープ161bの厚みは約0.1mmである。また、導電性搬送ガイド161aの長手方向(原稿幅方向)の長さXは、搬送する最大原稿幅以上に設定されている。SUS板材で構成された導電性搬送ガイド161aの電気抵抗値は、流し読みプラテン161のECコート161cの電気抵抗値よりも小さい。
図3(c)に示すように導電性搬送ガイド161aの下流側端部の通紙面側はラウンド形状(R形状)97が形成されている。具体的にはSUS板をプレスで加工する際にエッジダレ側となる面を原稿の案内面側とする。このように導電性搬送ガイド161aの端部の通紙面側をラウンド形状97とすることで搬送される原稿の引っ掛かりによるジャムや搬送される原稿の損傷を防止している。また導電性搬送ガイド161aの端部をラウンド形状とすることで導電性搬送ガイド161aの端部と摺接する原稿から紙粉等を発生させないようにしている。なお、導電性搬送ガイド161aの端部の通紙面側にテーパ形状を形成してもラウンド形状と同様の効果を得られる。
ここで、図3(b)に示すように、リードローラ対22、14のニップ線72と流し読みプラテン161の表面とが交わる点を交点pする。導電性搬送ガイド161aの搬送方向位置としては、交点pよりも原稿搬送方向の上流側から配置され、交点Pを跨ぐように交点pよりも下流側へ延びて配置されている。即ち導電性搬送ガイド161aにおける原稿搬送方向下流側の端部Tの位置は、交点pより下流側である。このように、流し読みプラテン161の直ぐ上流でのADF2による原稿の搬送方向となるリードローラ対22、14のニップ線72は、流し読みプラテン161の表面に沿って延びた導電性搬送ガイド161aと交差する。そして、搬送される原稿の全域が導電性搬送ガイド161aに接する。
なおかつ導電性搬送ガイド161aにおける原稿搬送方向下流側の端部Tの位置は、読取位置160より原稿搬送方向上流側に位置するよう配置される。本実施形態では、導電性搬送ガイド161aにおける原稿搬送方向下流側の端部Tの位置は、読取位置160よりも4〜6mm程度上流側に位置している。
図3(b)のように昨今のADF構成のコンパクト化への要求に伴い普及しているU字型搬送パスの形態において、上述した屈曲搬送パス中に画像流し読み部を形成している。
したがって従来構成(図13参照)のように屈曲パス中に流し読みプラテン161を配して構成した場合、搬送される原稿の流し読みプラテンへの押し付け力は、原稿厚さの増加や搬送パス曲率の増大に比して増大することになる。上述した1μm程度の厚さのECコートは、増大した押し付け力を伴っての原稿摺擦で通紙耐久を行うと、削れて流し読みプラテン161から剥離してしまう恐れがあった。
ここで表層膜であるECコート161cは素ガラス状態の可視光透過率に対して10%程度受光輝度低下を生じる。したがって、原稿との摺擦によってECコートが削れることで、削れていない部分との受光輝度差を招き、例えば読み取った画像に基づいてプリント出力した際に画像濃度差を引き起こしてしまう。また、耐久的にECコートが削れてしまうと初期の受光輝度と耐久後の受光輝度との差分が生じ経時的に出力画像濃度の変動を引き起こしてしまう。
このような従来構成での問題に鑑みて、本実施形態では、導電性搬送ガイド161aを流し読みプラテン161上へ配している。そして、原稿の屈曲による原稿押し付け力によって導電性搬送ガイド161aに原稿を積極的に導電性搬送ガイド161aへ付勢させて摺擦させるようにしている。よって原稿の電気的接触が強まり原稿PやゴミGの静電気を除去する能力を従来構成(図13参照)より大幅に高めている。
さらに前述のシート押さえコロ24bの押し付け力によってより高い付勢力を導電性搬送ガイド161aに原稿を付勢させて摺擦させることで原稿PやゴミGの静電気を除去する能力がより高まる。加えて、屈曲による原稿押し付け力の低い薄紙通紙の場合においても、このシート押さえコロ24bの付勢力によって導電性搬送ガイド161aに対する導通を高めて除電する能力を高めている。
また、導電性搬送ガイド161aへ積極的に原稿を押し付けて摺擦搬送させることで、ECコートを施している流し読みプラテン161上の読取位置160近傍では原稿の押し付け力はかなり軽圧になる。なぜなら、搬送路の湾曲に起因した原稿の腰による押し付け力を導電性搬送ガイド161aが受けるため、導電性搬送ガイド161aよりも下流側である流し読みプラテン161上の読取位置160近傍では原稿の押し付け力が軽減若しくは無くからである。即ち、リードローラ対22、14によって斜め下方向に搬送されてきた原稿は、流し読みプラテン161の表面と平行な導電性搬送ガイド161aの上面によって、上面にECコート161cが施されている流し読みプラテン161に向けてガイドされる。導電性搬送ガイド161aの上面で原稿がガイドされると、その原稿の移動方向が流し読みプラテン161の上面と平行な方向に偏向されるようになる。したがって、流し読みプラテン161の上面と原稿との接触力は小さいものとなる。
更に本実施形態では、導電性搬送ガイド161aに対向した位置に設けられたシート押さえコロ24bによって、導電性搬送ガイド161aでガイドされる原稿の導電性搬送ガイド161aからの浮き上がりが規制される。したがって導電性搬送ガイド161aよりも搬送方向の下流において、原稿の搬送の向きとして流し読みプラテン161の上面に対して角度を持って搬送されていくことが少なくなるので、流し読みプラテン161の上面と原稿との接触力は小さくなる。
以上、説明したようにリードローラ22とリード従動ローラ14とのニップ線72と交差するように流し読みプラテン161の表面に沿って延びた導電性搬送ガイド161aを設けた。この構成によって湾曲した搬送路を搬送される原稿の剛度(こし)で導電性搬送ガイド161aに押し付けられて原稿の除電が効果的に行われるとともに搬送される原稿の剛度による流し読みプラテン161への原稿の押し付けも防がれる。
なお、本実施形態では、ADF2による流し読みプラテン161への原稿の搬送方向がリードローラ対22、14のニップ線で規定される形態を例示した。しかし例えば、ADFに設けられリードローラ対22,14と流し読みプラテン161との間の搬送ガイド対によって、搬送される原稿の位置が規制されつつ流し読みプラテン161の方へ原稿が搬送される構成のものでもよい。この構成の場合には、リードローラ対22,14と流し読みプラテン161との間の搬送ガイド対によって位置が規制されている原稿の搬送方向に対して導電性搬送ガイド161aが交差するように導電性搬送ガイド161aを設ければよい。
また本実施形態では、導電性搬送ガイド161aに対向した位置にシート押さえコロ24bを設けてある。シート押さえコロ24bによって導電性搬送ガイド161aへの原稿の押し付けがより確実に行われて原稿の除電が確実に行われる。シート押さえコロ24bによって原稿の除電効果が向上されると共に導電性搬送ガイド161aから搬送される原稿が浮き上がることが規制されるので原稿の剛度による流し読みプラテンの上面への原稿の押し付けも防がれる。
本実施形態と従来形態(図13参照)と比較測定結果を図4に示す。
図4(b)は、本実施形態および従来形態において、原稿搬送時の流し読みプラテン161面上の原稿の押し付け力分布を実際に測定した結果である。図4(c)は、本実施形態と従来形態とにおいて、実際に10万枚を通紙させた際の流し読みプラテン161の透過輝度(読み取り輝度)の測定結果を示す。ここで図4(a)は、図4(b)および(c)の横軸に対応させた画像読取装置の原稿搬送方向の位置と関連づけて説明するための画像読取装置の断面図である。
図4(b)に示すように従来形態の原稿押し付け力分布では特に読み取り位置近傍での押し付け力が高いことがわかる。また、本実施形態の押し付け力分布では先に述べたように導電性搬送ガイドの下流側エッジ部に高い押し付け力が集中して、読み取り位置近傍では原稿押し付け力がかなり軽圧になっていることがわかる。
図4(c)において縦軸は光学台159のランプ152からから発光した光をガラス上面に載置した白色基準紙に照射して、その反射光をCCD158によって集受光し、輝度変換した数値である。横軸は流し読みプラテンを固定して水平方向へ光学台159を移動させた移動量である。
図4(c)に示した測定結果からも従来形態の流し読みプラテンにおいては読取位置160近傍において輝度レベルが増加している。また輝度レベル増加位置の流し読みプラテン161の表面電気抵抗値を測定しても導電性を有しておらず、ECコート161cが剥離していることが伺える。しかしながら、本実施形態の流し読みプラテン161においては殆んど読み取り輝度レベルの差が生じておらずECコート161cが通紙耐久を行っても削れていないことがわかる。
このため従来形態では、流し読みプラテン161表面のECコート161cは押し付け力の高い部分の周辺でECコートが剥離する。本実施形態のように導電性搬送ガイド161aを設けることで導電性搬送ガイド161aの下流端部に原稿の押し付け力が集中し、画像読み取り位置近傍では軽圧に原稿押し付けされ搬送されることで耐久的にもECコートが剥離しないことがわかる。
上述したように、ECコート161cを施している読み取り位置近傍に対しても原稿のガラス面への押し付け力低下によってECコートの耐久的通紙削れを大幅に低減することが可能となった。したがって耐久的にも除電能力の劣化による画像スジやECコートと素ガラスの透過率差による画像濃度変動で生じる不良画像や画像品質劣化を防止することが可能となった。
さらに画像の読取位置160近傍での流し読みプラテン161への原稿の押し付け力の軽圧化に伴い、読取位置160近傍での静電気発生量を低減する効果もある。すなわち、ゴミGに付与する静電エネルギーも減少するため画像スジを発生しにくくなっている。加えて、前述した通り積極的に導電性の高い導電性搬送ガイド161aに原稿を当接させて除電することで初期のゴミG等の除電能力も高く画像スジの発生をより抑制できる。
実際、通紙耐久による画像スジ発生率を従来形態の画像スジ発生率と比較しても大幅に改善していた。
尚、本実施形態では、導電性搬送ガイド161aをSUS材で構成したものとした。しかしながら本発明はこれに限定されるものでなく、SUS板以外の銅製やアルミ製等の金属板や、その他の導電性の高い部材であってもよい。
また、導電性両面テープ161bが流し読みプラテン161と導電性搬送ガイド161aとの間に介在させるように配置し、導電性両面テープ161bによって導電性搬送ガイド161aが貼り付けられたものを例示して説明した。しかしながら、流し読みプラテン161と直接接しているものであってもよい。さらに、導電性テープとして流し読みプラテン161に直接貼付したものであってもよい。また、導電性搬送ガイドは板バネであってもよい。また本実施形態では、導電性搬送ガイド161aを接地するのにアースばね151を介してアース取りをする形態を説明したが、導電性搬送ガイドが直接アースを取る構成としてもよい。
以下では上記実施形態における変形例を説明する。
これまで述べてきた実施形態では導電性搬送ガイド161a通紙面高さと流し読みプラテン161通紙面高さとに差(段差)がある形態である。この段差の量を大きく構成してしまうと、原稿の後端が導電性搬送ガイド161aの下流端部の段差を通過する際、段差抜けによるショックで読み取り画像が搬送方向にぶれた不良画像となってしまう問題が生じる恐れがある。特に厚紙通紙する場合には問題が大きくなることが考えられる。
そこで図5(a)で示すよう導電性搬送ガイド161aの下流側端の搬送直交方向稜線を搬送中心線Dに対称形状である、V字形とすることで前記後端抜けショックを低減できる。具体的には導電性搬送ガイドの手前側と奥側での端搬送方向の端位置より、搬送中心の線Dの搬送方向の端位置がL[mm]だけ上流側に傾斜した稜線となった導電性の搬送ガイド401を設ける。このことでゴミによる画像スジの問題とショックによる画像ブレの問題も低減することが可能となる。導電性の搬送ガイドの下流側端の稜線としては、搬送方向における端位置が搬送方向と交差する原稿の幅方向で異なるようにすればよく、例えばV字形でなく湾曲形であってもよい。
また、図5(b)乃至図5(d)の夫々は、導電性搬送ガイドの下流側端部の形状に関しての変形例を示しており、いずれも導電性搬送ガイドの下流側端部の断面拡大図である。図5(b)のように下流側端部に傾斜テーパをつけた断面形状を備えた導電性の端部テーパガイド402にすることや、図5(c)に示すよう下流側端部をL字曲げ形状とした端部L字搬送ガイド403を設けてもよい。また、図5(d)に示すよう段差を小さくするために2段曲げ形態に断面を構成した端部2段曲げガイド404とすることでも、前述した画像ブレの問題を低減する効果を発揮できる。
上述のごとく、屈曲搬送パスを搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部において、導電性搬送ガイド161aを流し読みプラテン161の読取位置160より原稿搬送方向上流側で搬送される原稿の全域が導電性搬送ガイド161aに接する位置に配している。さらに、導電性搬送ガイド161のアースをとる構成としている。したがって、流し読みプラテン161と原稿Pの摺擦部近傍(静電気発生領域)で摺擦帯電を軽減することができ、原稿やゴミの持つ帯電を積極的に押し当て除電することが可能である。また、読み取り部近傍でのECコートが耐久的にも劣化や剥離すること少ないため、恒久的に除電能力を維持できる。
これにより、流し読みプラテン161の読み取り位置近傍でのゴミGの付着を防止でき、安定的にスジ画像の発生を防止できる。
なお、両面原稿の読み取り生産性を向上させるため、原稿の裏面を読み取る読み取り手段を別途ADF2内に設けて、一回の通紙で原稿の両面を読み取る構成がある。この構成においても、裏面を読み取るための読み取り手段の構成は本実施形態の導電性搬送ガイドを含む流し読みプラテン161の構成を上下反転させた形態としてADF2の搬送パス中に設けても同様の効果を得る事が可能である。
[他の実施形態]
次に本発明に係る画像読取装置の他の実施形態について図を用いて説明する。
図9は他の実施形態に係る画像読取装置の断面図、図10は図9の画像読み取り部近傍の詳細図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9において、両面パス切換え部材9がリード排出ローラ23軸上に揺動自在に取り付けられている。両面パス切換え部材9は、原稿の両面を読み取るために原稿を両面パス19に搬送する際に時計回り方向へ回転してパスを切換える。
読み取り部周りの構成を説明する。上記第1実施形態では導電性搬送ガイド161aが流し読みプラテン161の上面に貼り付けられた構成であった。これに対して、図9および図10に示すように本実施形態にかかる画像読取装置では、導電性の搬送ガイド部材201が流し読みプラテン161を保持する構成となっている。導電性の搬送ガイド部材201の原稿ガイド面である上面は流し読みプラテン161の上面に沿っていて、リードローラ対22、14のニップ線と交差する点は第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態においても、導電性の搬送ガイド部材201のガイド面側の高さは上記第一実施形態と同様に、流し読みプラテン161の上面高さに対して0.2〜0.4mm程度の上方に位置している。
本実施形態では、導電性の搬送ガイド部材201が、下方に折り曲げられた折り曲げ部201aを備えている。そして、折り曲げ部201aの先端は水平方向に曲げられて、上面で流し読みプラテン161を保持する保持部201bとなっている。
導電性の搬送ガイド部材201は、流し読みプラテン161と反対側において、アースに落とされた筐体150aにビスで固定されることで接地されている。導電性の搬送ガイド201は、手前側および奥側から延長した延長部201cを備える。延長部201cは流し読みプラテン161のECコート(導電層)161cと接しておりECコート161cの導通を確保している。2つの延長部201cは、原稿の通紙域外となるように設けられている。
これにより、上記第一実施形態と同様の効果が得られる上で、複数部品から構成されていた読み取り部構成を簡略化できるとともに、流し読みプラテンの幅を縮小できるため製造コストも削減できる。
本実施形態に係る画像読取装置の断面図。 本実施形態に係る原稿搬送装置の駆動系の説明図。 本実施形態に係る原稿読取部の詳細図。 本実施形態と従来形態における流し読みプラテンの原稿押し付け力測定結果と通紙耐久後の流し読みプラテン輝度測定結果。 本実施形態に係る導電性ガイド部材の下流端部形状詳細図。 本実施形態に係る原稿搬送装置のヒンジ機構の説明図。 本実施形態に係る原稿搬送装置の制御ブロック図。 本実施形態に係る読取装置の制御ブロック図。 本発明に係る他の実施形態の画像読み取り装置の断面図。 本発明に係る他の実施形態の原稿読み取り部詳細図。 本発明に係る画像形成装置の断面図。 従来の構成を説明する図。 従来の構成を説明する図。
符号の説明
2 原稿搬送装置
4 原稿トレイ
10 排出トレイ
12 レジストローラ
14 リードコロ
15 画像読取装置
18 排出ローラ
19 両面パス
22 リードローラ
23 リード排出ローラ
24 プラテンローラ
150 リーダ部
151 アースばね
160 読取位置
161 流し読みプラテン
161a 導電性搬送ガイド
161b 導電性両面テープ
161c 導電層
D 原稿搬送中心
G ゴミ
P 原稿
T 導電性搬送ガイドの原稿搬送方向下流側の端部

Claims (11)

  1. 搬送される原稿の画像を読取位置にて読み取る読取手段と、
    前記読取位置に設けられ、表面に導電層を備えた透明部材と、
    前記透明部材の表面へ原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段と前記読取位置との間に設けられ、接地された導電性部材と、を備え、
    前記導電層が前記導電性部材を介して接地されるとともに、前記導電性部材は前記搬送手段による原稿の搬送方向と交差するように前記透明部材の表面に沿って延びていて前記搬送手段によって搬送される原稿を前記導電層に向けてガイドすることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記搬送手段はローラ対を備え、前記ローラ対のニップ線と前記導電性部材とが交差することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記導電性部材に対向して設けられ、前記搬送手段によって搬送される原稿が前記導電性部材から離れるのを規制する規制部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記透明部材の導電層は、導電性のコーティングが施されたことによって形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記導電性部材の電気抵抗値が前記透明部材の導電層の電気抵抗値より小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記読取位置よりも原稿の搬送方向の上流側に設けられ、原稿が搬送される湾曲した搬送路を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記導電性部材は金属板であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記導電性部材の原稿をガイドする面における原稿の搬送方向下流側の端部は、R形状もしくは下流側へいくに従って徐々に厚みが減少するテーパ形状であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記導電性部材と前記透明部材の導電層からなる面とが導電性接着部材によって接着されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記導電性部材における原稿の搬送方向下流側の端は、搬送される原稿の搬送方向と交差する幅方向における搬送中心に対して対称形状で且つ搬送方向における端位置が前記幅方向で異なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読取られた画像を記録シートに形成する画像形成部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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