JP2010134316A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な電気光学装置及び電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の電気光学装置100は、一対の基板10,20が平面視枠状のシール材52を介して互いに貼り合わされてなり、一対の基板間においてシール材52に囲まれる領域に発光素子を備えた電気光学装置100であって、シール材52は、シール材52の外側の側面が一対の基板10,20の側面よりも内側に位置するように形成され、シール材52の外側の側面を覆うように撥水材90が形成され、撥水材90は、一対の基板間において撥水材90の外側の側面が一対の基板10,20の側面よりも内側になるように配置されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器に関するものである。
近年、液晶装置や有機EL(Electro-Luminescent)装置の製造には、吸湿や水分の侵入が品質低下の原因となることから、一対の基板間の液晶や有機EL素子等の電気光学物質を封止する技術の開発が盛んに行われている。
封止技術の例として、液晶装置を製造する場合には、配向膜が形成された一対の基板をシール材により貼り合わせ、このシール材に囲まれた領域に液晶を封入する。さらに、信頼性向上の面から、シール材の側面に撥水材を形成する。このように、シール材と撥水材とで封止する二重封止が知られている。例えば、特許文献1及び2では、一対の基板の側面とシール材の側面とを連続的に覆う撥水材を形成することで、基板とシール材との接合部分から内部への水分の侵入を防ぐ技術を開示している。
特開2006−330059号公報 特開2007−3671号公報
図16は、従来の液晶装置1000を示した模式図である。液晶装置1000は、互いに対向する一対の基板間に、液晶1050を挟持した構成を有している。基板1010の内面側には、導電膜(画素電極)1009と、配向膜1040とが順次形成されている。一方、基板1020の内面側には、導電膜(共通電極)1021と、配向膜1060とが順次形成されている。基板1010,1020は、配向膜1040,1060間でシール材1052によって貼り合わされている。このシール材1052によって区画された領域内に液晶1050が封入・保持されている。基板1010,1020、導電膜1009,1021、配向膜1040,1060、及びシール材1052の各側面を連続的に、かつ、全周に亘って覆うように、撥水材1090が形成されている。
このように、特許文献1及び2に示す液晶装置の側面には、撥水材が形成されている。しかしながら、特許文献1及び2に示すような二重封止では、撥水材が外部に対して剥き出しの構造となっており、擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じる可能性が高い。この撥水材のダメージにより、撥水材の内側のシール材が損傷を受けたり、基板から剥離したりする場合がある。これらにより、シール材に隙間を生じると、外部から異物が隙間を通って液晶層へ混入したり、外部に液晶が漏れ出したりしてしまう惧れがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な電気光学装置及び電気光学装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電気光学装置は、一対の基板が平面視枠状のシール材を介して互いに貼り合わされてなり、前記一対の基板間において前記シール材に囲まれる領域に発光素子を備えた電気光学装置であって、前記シール材は、前記シール材の外側の側面が平面視において前記一対の基板の側面よりも内側に位置するように形成され、前記シール材の前記外側の側面を覆うように撥水材が形成され、前記撥水材は、前記一対の基板間において前記撥水材の外側の側面が前記一対の基板の側面よりも内側になるように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、一対の基板間において撥水材の外側の側面が一対の基板の側面よりも内側なので、擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じることがない。すなわち、撥水材自体にダメージが生じることがないので、撥水材の内側に形成されるシール材が損傷を受けたり、基板から剥離したりして隙間を生じることがない。したがって、外部から異物が隙間を通って液晶層へ混入したり、外部に液晶が漏れ出したりしてしまう等の問題が発生しない。本発明における撥水材の構造は、特許文献1及び2に示すように撥水材が外部に対して剥き出しの構造とはなっておらず、一対の基板間の撥水材が内部に凹んだ構造となっている。これにより、一対の基板間において撥水材の外側の側面が外部からの擦れ等の物理的要因によって撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な電気光学装置が提供できる。
本発明においては、前記撥水材は、前記一対の基板間において前記シール材の外側の側面を覆う本体部と、前記シール材の外側の側面と前記シール材に隣り合う前記一対の基板の表面とを跨いで前記一対の基板と前記シール材との間の界面を塞ぐ屈曲部と、を有していることが望ましい。
一般的に、外部からの異物は、シール材本体から内部に侵入するよりも、一対の基板とシール材との間の界面から内部に侵入しやすい。この構成によれば、一対の基板とシール材との間の界面が十分な厚さの撥水材によって封止されるので、外部からの異物の侵入を確実に防止することができる。その結果、より信頼性に優れた高品質な電気光学装置が提供できる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、一対の基板が平面視枠状のシール材を介して互いに貼り合わされてなり、前記一対の基板間において前記シール材に囲まれる領域に発光素子を備えた電気光学装置の製造方法であって、前記シール材の外側の側面が前記一対の基板の側面よりも内側になるように前記シール材の形成材料を配置する工程と、前記一対の基板を前記シール材の形成材料を介して対向させて貼り合わせる工程と、前記シール材の形成材料を硬化させて前記シール材を形成する工程と、前記シール材の外側の側面を覆うように撥水材の材料液を塗布する工程と、前記撥水材の材料液の溶媒を揮発させて前記撥水材を形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
この製造方法によれば、撥水材の材料液を塗布を用いて配置するので、毛細管現象を利用して滞ることなく一対の基板間の所定の部位に撥水材の材料液を入り込ませることができる。その結果、一対の基板間において撥水材の外側の側面が一対の基板の側面よりも内側にすることができる。
本製造方法においては、前記撥水材の材料液を塗布する工程において、前記撥水材の材料液の粘度を10〜100cpsの範囲内とすることが望ましい。
この製造方法によれば、撥水材の材料液の粘度が10〜100cpsの範囲内とされるので、毛細管現象を利用して、一対の基板間において撥水材の外側の側面が一対の基板の側面よりも確実に内側にすることができる。一方、撥水材の材料液の粘度が10cps未満となると、流動性が高すぎて滴り落ちてしまい一度に十分な量の撥水材の材料液を塗布できない惧れがある。また、撥水材の材料液の粘度が100cpsを超えると、流動性が低すぎて滞ることなく所定の部位に撥水材の材料液を塗布できない惧れがある。
本製造方法においては、前記シール材を形成する工程と、前記撥水材の材料液を塗布する工程との間に、前記シール材の外側の側面が前記一対の基板の側面から所定の寸法で内側になるように前記一対の基板を切断することが望ましい。
この製造方法によれば、撥水材の材料液を塗布する工程で毛細管現象を好適に利用することができ、一対の基板間において撥水材の外側の側面を一対の基板の側面よりも確実に内側にすることができる。
本発明の電子機器は、前述した本発明の電気光学装置を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、上述した電気光学装置を備えているため、擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、高信頼性かつ高性能な電子機器を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
本発明の電気光学装置の一例である液晶装置(電気光学装置)100の全体構成を図1及び図2を参照して説明する。図1は、TFTアレイ基板10を含むTFTアレイ基板10上に形成された各構成要素を対向基板20の側から見た平面図である。また、図2は、対向基板20を含めて示す図1のA−A線に沿う断面図である。なお、液晶装置100の各構成部材における液晶(電気光学物質)50の封入された側を内側と呼び、その反対側を外側と呼ぶことにする。また、本実施形態では、薄膜ダイオード(TFD)や薄膜トランジスタ(TFT)等の非線形素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置100を例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態の液晶装置100は、TFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材52によって貼り合わされている。シール材52は、TFTアレイ基板10上に枠状に形成されている。ここで、液晶装置100における位置を表す場合に、シール材52によって囲まれた領域の中心に近い方を内側、遠い方を外側と呼ぶことにする。シール材52は、シール材52の外側の側面がTFTアレイ基板10の側面(破線部)よりも内側になるように形成されている。このシール材52によって区画された領域内に液晶50が封入されている。また、シール材52の外側には、撥水材90が枠状に形成されている。
図2に示すように、対向基板20が、シール材52によりTFTアレイ基板10に固着されている。TFTアレイ基板10の内面側には、導電膜(画素電極)9と、配向膜40とが順次形成されている。一方、対向基板20の内面側には、導電膜(共通電極)21と、配向膜60とが順次形成されている。一対の基板は、配向膜40,60間でシール材52によって貼り合わされている。このシール材52によって区画された領域内に液晶50が封入・保持されている。シール材52の内側の領域は、画像や動画等を表示する表示領域(発光領域)になっている。表示領域には、画素電極9と、スイッチング素子(図示略)とがマトリクス状に設けられており、各画素電極毎に画素電極9と、共通電極21と、画素電極9と共通電極21との間に配置された液晶50を備えた発光素子を有する。
撥水材90は、シール材52の一対の基板間で露出する部位全体を覆うように形成されている。また、撥水材90は、一対の基板間においてシール材52の外側の側面を覆う本体部90aと、シール材52の外側の側面とシール材52に隣り合う一対の基板10,20の表面(対向する面)とを連続して跨いで一対の基板10,20とシール材52との間の界面を塞ぐ屈曲部90cとを有している。屈曲部90cは、その表面が弓なりになるように形成されている。また、撥水材90は、基板10,20、導電膜9,21、及び配向膜40,60の各外側の側面を連続的に覆う周縁部90bを有している。撥水材90は、一対の基板間において撥水材90の外側の側面の一部が一対の基板10,20の側面よりも内側になるように配置されている。具体的には、撥水材90は、本体部90a及び屈曲部90cが一対の基板10,20の側面よりも内側になるように形成されている。
撥水材90の形成材料は、例えばフッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂を用いることができる。
図3は、図2のB部拡大図である。図3に示すように、シール材52は、一対の基板10,20の側面からシール材52の側面まで所定の寸法を有するように内側に入り込んだ位置に形成されている。ここで、一対の基板10,20の側面からシール材52の側面までの所定の寸法のことを、「シール材深さLa」と定義する。また、一対の基板10,20は、所定の寸法の隙間を有してシール材52により貼り合わせ固定されている。そして、一対の基板10,20とシール材52とで、一対の基板間に凹部(隙間)を成している。ここで、一対の基板間に形成された隙間の所定の寸法のことを、「セルギャップLb」と定義する。
シール材深さLaとセルギャップLbは、後述する製造方法において一対の基板間の隙間に、撥水材90を毛細管現象を利用して効率良く形成できるように、所定の寸法に設定するのがよい。例えば、シール材深さLaを500μm程度、セルギャップLbを10〜20μmの範囲内とするのが望ましい。
撥水材90が、一対の基板10,20の側面よりも外側のみに形成されないように、撥水材90の形成領域には一対の基板10,20とシール材52とによって形成される凹部を有している。撥水材90の厚さについて、屈曲部90cの厚さは、本体部90aの厚さ以上になっている。本体部90aの厚さは、周縁部90bの厚さと略同じ厚さになっている。ここで、撥水材90の厚さとは、撥水材90の被着面(内側)と、撥水材90の側面(外側)との間の距離である。すなわち、撥水材90の厚さとは、撥水材90の被着面に沿って延在する方向に対して垂直方向の寸法である。
次に、上記のように構成された液晶装置100の製造方法について説明する。
図4は、本実施形態の液晶装置100の製造方法に用いる液晶・シール材塗布装置の概略構成図、図5は、本実施形態の液晶装置100の製造方法に用いる基板貼り合わせ装置の概略構成図である。図6〜図11は、液晶装置100の製造プロセスを順を追って示す工程図、図12は、液晶装置100の製造プロセスのフローチャートである。なお、以下の説明では、基板の表面に沿う方向をX方向及びY方向とし、XY平面と直交する方向をZ方向として説明する。また、本製造方法において液晶50を配置する工程では、ODF(One Drop Fill)方式を用いる。また、撥水材90を形成する工程では、浸漬方式を用いる。
図4に示すように、液晶・シール材塗布装置63は、基板を保持してX方向、Y方向およびθ方向(Z軸と平行な軸周りの回転方向)に移動自在なテーブル65と、テーブル65の上方に配設されて液晶50を吐出、滴下する液滴吐出ヘッド66と、液滴吐出ヘッド66の近傍に配設されシール材の形成材料52a(図6参照)を塗布するディスペンサノズル67とを主体に構成されている。ディスペンサノズル67から塗布されるシール材の形成材料52aには、略球形状のギャップ制御材52b(図6参照)が含まれており、ギャップ制御材52bの直径は基板のセルギャップLbと略同じ寸法に形成されている。また、基板給除部62には、液晶・シール材塗布装置63と後述する基板貼り合わせ装置64との間で基板を搬送するキャリアを用いている。
図5に示すように、基板貼り合わせ装置64は、基板を保持してX方向、Y方向およびθ方向に移動自在なテーブル68と、テーブル68上に設置された下チャック部69と、下チャック部69の上方に配置された真空チャンバ70と、真空チャンバ70内に下チャック部69と対向配置された上チャック部71と、上チャック部71をZ方向に移動自在に支持し、且つ下チャック部69に向けて加圧する下降機構72と、から概略構成されている。
真空チャンバ70には、覗き窓70aと排気部76とが設けられている。覗き窓70aの上方には、覗き窓70aを介して基板上のアライメントマークを拡大、観測する貼り合わせ用顕微鏡74が配置されている。貼り合わせ用顕微鏡74には、拡大されたアライメントマークの画像を取り込むCCDカメラ81が備えられている。排気部76には、収容室70b内の気体を排気(真空引き)するための真空ポンプ等の吸引装置78が接続されている。また、真空チャンバ70には、シール材の形成材料52aを仮硬化または本硬化させる紫外線を照射する水銀ランプ等のUVランプからファイバなどを経路として使用したUV照射ユニット82が備えられている。
また、基板貼り合わせ装置64には、CCDカメラ81により取り込まれた画像を処理する画像処理部83と、画像処理部83により処理されたデータに基づいてテーブル68と下降機構72とを制御する制御部84が設けられている。また、下チャック部69および上チャック部71には、互いに対向する保持面69a、71aでそれぞれ基板を保持するための保持機構(図示略)が備えられている。
続いて、上記の製造装置を用いてTFTをスイッチング素子としたアクティブマトリクス方式の液晶装置100を製造する手順について、図6〜11を用いて説明する。
先ず、ガラス基板上にTFTや配線を形成し、さらに画素電極9及び配向膜40等を形成してTFTアレイ基板10を作製する(図12中のステップS1)。一方、ガラス基板上に、対向電極21、配向膜60等を形成して対向基板20を作製する(図12中のステップS2)。
図6(a)に示すように、対向基板20は、基板給除部62(図4参照)により運搬されて基板貼り合わせ装置64の上チャック部71に給材され、保持機構により保持される。一方、図4に示すように、TFTアレイ基板10は、基板給除部62により運搬され、液晶・シール材塗布装置63のテーブル65上に給材される。そして、テーブル65を移動させつつ、TFTアレイ基板10上にディスペンサノズル67からシール材の形成材料52aが閉じた枠状に塗布される(図12中のステップS3)。
次に、テーブル65を移動させつつ液滴吐出ヘッド66から液晶50を吐出、滴下して、図6(b)に示すように、TFTアレイ基板10上のシール材の形成材料52aで囲まれた位置に液晶50を配置する(図12中のステップS4)。TFTアレイ基板10にはセルギャップLbを一定に保持するためのギャップ制御材52bが配置されている。
液晶50が滴下されたTFTアレイ基板10は基板給除部62により運搬され、図6(c)に示すように、下チャック部69に給材され、保持機構により保持される。なお、以下の説明では便宜上、液晶50及びシール材の形成材料52aの図示を省略する。
次に、図7(a)に示すように、真空チャンバ70を下降させて下チャック部69に当接させ、収容室70bを密封状態に閉塞する。収容室70bが密封状態となったら、排気部76から負圧吸引して収容室70b内を略真空状態とする。
次に、図7(b)に示すように、対向基板20とTFTアレイ基板10とに形成されたアライメントマーク(図示略)を貼り合わせ用顕微鏡74を用いて拡大してCCDカメラ81に取り込む。CCDカメラ81に取り込まれたアライメントマークの画像データは、画像処理部83に入力され、対向基板20とTFTアレイ基板10との相対位置が検出される。制御部84は、画像処理部83により検出された相対位置に基づき、テーブル68を駆動して対向基板20とTFTアレイ基板10との相対位置のズレが許容範囲以内になるように粗位置決めする。また、上チャック部71には、貼り合わせ用顕微鏡74および覗き窓70aの直下の位置に貫通孔71bが形成されており、この貫通孔71bを介して各基板10,20のアライメントマークを検出することができる。
次に、図7(c)に示すように、下降機構72により上チャック部71を下降(相対移動)させて、対向する基板10,20を貼り合わせる(図12中のステップS5)。さらに上チャック部71を下チャック部69に向けて下降させ、基板10,20に加圧してシール材の形成材料52aを押しつぶす。基板10,20の貼り合わせが完了すると、UV照射ユニット82により紫外線を照射してシール材の形成材料52aを仮硬化させる(図12中のステップS6)。
次に、収容室70b内に大気が導入され、略真空状態から大気圧に戻される。真空チャンバ70の収容室70bが大気圧になると、圧力差により両基板10,20は押圧されてシール材の形成材料52aはさらに押しつぶされる(図12中のステップS7)。
次に、図8に示すように、上チャック部71と下チャック部69との保持を解除し、真空チャンバ70を上昇させる。そして、下チャック部69に非保持状態で載置されている基板10,20を基板給除部62により除材する。その後、精密アライメント、UVランプによるシール材の形成材料52aの本硬化が行われ、シール材52が形成される(図12中のステップS8)。
次に、図9に示すように、TFTアレイ基板10及び対向基板20(図示略)を所定の位置(切断位置DL(二点鎖線部))で切断する(図12中のステップS9)。例えば、一対の基板10,20は、シール材深さLaが500μm程度になる切断位置DLで切断されることが望ましい。これにより、シール材52の外側の側面が一対の基板10,20の側面から所定の寸法を有して内側になる。
次に、図10に示すように、浸漬装置200を用いて一対の基板間の隙間に撥水材の材料液91を塗布する(図12中のステップS10)。浸漬装置200は、撥水材の材料液91の貯溜槽210と、一対の基板10,20を搬送する搬送部220(上下矢印)とを有している。そして、搬送部220によって一対の基板10,20を、貯溜槽210内の撥水材の材料液91に浸漬した後に引き上げることで、一対の基板間の隙間に撥水材の材料液91を塗布することができる。なお、必要に応じて、撥水材の材料液91の塗布が不要な部分に予めマスキングを施したり、一対の基板10,20の全面に撥水材の材料液91を塗布した後に不要な部分を除去したりするとよい。
ここで、撥水材の材料液91の粘度は、10〜100cpsの範囲内に設定されている。これにより、毛細管現象を利用して、撥水材の材料液91が一対の基板間の隙間に滞りなく隅々まで入り込む。一方、撥水材の材料液91の粘度が10cps未満となると、流動性が高すぎて滴り落ちてしまい一度に十分な量の撥水材の材料液91を塗布することが困難となる。また、撥水材の材料液91の粘度が100cpsを超えると、流動性が低すぎて滞ることなく所定の部位に撥水材の材料液91を塗布することが困難となる。
そして、図11に示すように、熱を加えることにより一対の基板間の隙間に塗布された撥水材の材料液91の溶媒を揮発し(図12中のステップS11)、撥水材90を形成することで液晶装置100の製造が完了する。
本実施形態の液晶装置100によれば、一対の基板間において撥水材90の外側の側面が一対の基板10,20の側面よりも内側なので、擦れ等の物理的要因により撥水材90自体にダメージが生じることがない。すなわち、撥水材90自体にダメージが生じることがないので、撥水材90の内側に形成されるシール材52が損傷を受けたり、基板10,20から剥離したりして隙間を生じることがない。したがって、外部から異物が隙間を通って液晶50へ混入したり、外部に液晶50が漏れ出したりしてしまう等の問題が発生しない。本発明における撥水材90の構造は、特許文献1及び2に示すように撥水材1090が外部に対して剥き出しの構造とはなっておらず、一対の基板間の撥水材90が内部に凹んだ構造となっている。これにより、一対の基板間において撥水材90の外側の側面が外部からの擦れ等の物理的要因によって撥水材90自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な液晶装置100が提供できる。
また、この構成によれば、外部からの異物が侵入しやすい一対の基板10,20とシール材52との間の界面が十分な厚さの撥水材90によって封止されるので、外部からの異物の侵入を確実に防止することができる。その結果、より信頼性に優れた高品質な液晶装置100が提供できる。
また、この製造方法によれば、撥水材の材料液91を塗布を用いて配置するので、毛細管現象を利用して滞ることなく一対の基板間の所定の部位に撥水材の材料液91を入り込ませることができる。その結果、一対の基板間において撥水材90の外側の側面が一対の基板10,20の側面よりも内側にすることができる。
また、この製造方法によれば、撥水材の材料液91の粘度が10〜100cpsの範囲内とされるので、毛細管現象を利用して、一対の基板間において撥水材90の側面が一対の基板10,20の側面よりも確実に内側にすることができる。一方、撥水材の材料液91の粘度が10cps未満となると、流動性が高すぎて滴り落ちてしまい一度に十分な量の撥水材の材料液91を塗布できない惧れがある。また、撥水材の材料液91の粘度が100cpsを超えると、流動性が低すぎて滞ることなく所定の部位に撥水材の材料液91を塗布できない惧れがある。
また、この製造方法によれば、シール材52の外側の側面が一対の基板10,20の側面から所定の寸法を有して内側になる。これにより、撥水材の材料液91を塗布する工程で好適に毛細管現象を利用することができ、一対の基板間において撥水材90の外側の側面を一対の基板10,20の側面よりも確実に内側にすることができる。
また、この製造方法によれば、加熱によって撥水材の材料液91の溶媒を揮発させるので、自然乾燥によって撥水材の材料液91の溶媒を揮発させるよりも早く、撥水材の材料液91の溶媒の揮発を促進し、効率良く製造することができる。
なお、本製造方法において液晶50を配置する工程では、ODF方式を用いているが、これに限らず、真空注入方式を用いてもよい。真空注入方式を用いる場合、枠状のシール材52の一部に予め開口部を設けておき、この開口部から液晶50を注入し、液晶50の注入後に開口部を接着剤により塞ぐことになる。
なお、本製造方法において撥水材90を形成する工程では、浸漬方式を用いているが、これに限らず、滴下方式を用いてもよい。滴下方式を用いる場合、例えばインクジェット法やディスペンス法により、ノズルから撥水材の材料液91を一対の基板間の隙間に吐出することになる。
(変形例1)
図13は本発明の液晶装置の他の構成例を示す拡大断面図である。本図は、図3に対応した、液晶装置100の一対の基板10,20、シール材52及び撥水材90の関係を示した図となっている。図3と同様の要素には同一の記号を付し、詳細な説明を省略する。
本変形例の撥水材90の厚さは、全体的に略同じ寸法になっている。撥水材90は、屈曲部90dが上述した屈曲部90c(図3参照)よりも厚さが小さく略直角になるように形成されている。このような屈曲部90dの形状は、上述した製造方法における撥水材の材料液91を塗布する工程で、同プロセスを2回、3回と何回も繰り返すことにより形成されやすい。
(変形例2)
図14は本発明の液晶装置の他の構成例を示す拡大断面図である。本図は、図3に対応した、液晶装置100の一対の基板10,20、シール材52及び撥水材90の関係を示した図となっている。図3と同様の要素には同一の記号を付し、詳細な説明を省略する。
本変形例の配向膜40,60は、一対の基板10,20よりも小さい輪郭で形成されている。撥水材90は、一対の基板間において配向膜40,60の側面と配向膜40,60に隣り合う導電膜9,21の表面とを跨いで導電膜9,21と配向膜40,60との間の界面を塞ぐ屈曲部90eを有している。
なお、本実施形態では電気光学装置の一例として液晶装置を挙げて説明したが、これに限らない。電気光学物質として液晶を用いた液晶装置の他にも、シール材に囲まれた領域に有機EL素子(発光素子)を備えた有機EL装置、電気泳動素子(発光素子)を備えた電気泳動装置等に本発明を適用することが可能である。いずれの電気光学装置についても、本発明によれば擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な電気光学装置及び電気光学装置の製造方法を提供することができる。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器について、携帯電話を例に挙げて説明する。図15は、携帯電話600の全体構成を示す斜視図である。携帯電話600は、筺体601、複数の操作ボタンが設けられた操作部602、画像や動画、文字等を表示する表示部603を有する。表示部603には、本発明に係る液晶装置100が搭載される。
このように、擦れ等の物理的要因により撥水材自体にダメージが生じ封止性能が損なわれることのない、信頼性に優れた高品質な液晶装置100を備えているので、高信頼性かつ高性能な電子機器(携帯電話)600を得ることができる。
なお、電子機器としては、上記携帯電話600以外にも、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルなどを挙げることができる。
本発明の電気光学装置の一例としての液晶装置の概略構成平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図2のB部拡大図である。 液晶装置の製造方法に用いる液晶・シール材塗布装置の概略構成図である。 液晶装置の製造方法に用いる基板貼り合わせ装置の概略構成図である。 液晶装置の製造プロセスを順を追って示す工程図である。 図6に続く工程図である。 図7に続く工程図である。 図8に続く工程図である。 図9に続く工程図である。 図10に続く工程図である。 液晶装置の製造プロセスのフローチャートである。 液晶装置の第1変形例の部分拡大断面図である。 液晶装置の第2変形例の部分拡大断面図である。 電子機器の一例である携帯電話の概略構成図である。 従来の液晶装置の概略構成断面図である。
符号の説明
10…TFTアレイ基板(基板)、20…対向基板(基板)、50…液晶(発光素子)、52…シール材、52a…シール材の形成材料、90…撥水材、90a…本体部、90c…屈曲部、91…撥水材の材料液、100…液晶装置(電気光学装置)、600…携帯電話(電子機器)、La…シール材深さ(所定の寸法)

Claims (6)

  1. 一対の基板が平面視枠状のシール材を介して互いに貼り合わされてなり、前記一対の基板間において前記シール材に囲まれる領域に発光素子を備えた電気光学装置であって、
    前記シール材は、前記シール材の外側の側面が平面視において前記一対の基板の側面よりも内側に位置するように形成され、前記シール材の前記外側の側面を覆うように撥水材が形成され、
    前記撥水材は、前記一対の基板間において前記撥水材の外側の側面が前記一対の基板の側面よりも内側になるように配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記撥水材は、前記一対の基板間において前記シール材の外側の側面を覆う本体部と、前記シール材の外側の側面と前記シール材に隣り合う前記一対の基板の表面とを跨いで前記一対の基板と前記シール材との間の界面を塞ぐ屈曲部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 一対の基板が平面視枠状のシール材を介して互いに貼り合わされてなり、前記一対の基板間において前記シール材に囲まれる領域に発光素子を備えた電気光学装置の製造方法であって、
    前記シール材の外側の側面が前記一対の基板の側面よりも内側になるように前記シール材の形成材料を配置する工程と、
    前記一対の基板を前記シール材の形成材料を介して対向させて貼り合わせる工程と、
    前記シール材の形成材料を硬化させて前記シール材を形成する工程と、
    前記シール材の外側の側面を覆うように撥水材の材料液を塗布する工程と、
    前記撥水材の材料液の溶媒を揮発させて前記撥水材を形成する工程と、を備えていることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  4. 前記撥水材の材料液を塗布する工程において、前記撥水材の材料液の粘度を10〜100cpsの範囲内とすることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記シール材を形成する工程と、前記撥水材の材料液を塗布する工程との間に、前記シール材の外側の側面が前記一対の基板の側面から所定の寸法で内側になるように前記一対の基板を切断することを特徴とする請求項3または4に記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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