JP2010132955A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010132955A
JP2010132955A JP2008308853A JP2008308853A JP2010132955A JP 2010132955 A JP2010132955 A JP 2010132955A JP 2008308853 A JP2008308853 A JP 2008308853A JP 2008308853 A JP2008308853 A JP 2008308853A JP 2010132955 A JP2010132955 A JP 2010132955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma generation
electrode
chamber
plasma
generation chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008308853A
Other languages
English (en)
Inventor
Tenwa Yamaguchi
天和 山口
Daisuke Hara
大介 原
Kenji Shirako
賢治 白子
Hiroo Hiramatsu
宏朗 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2008308853A priority Critical patent/JP2010132955A/ja
Publication of JP2010132955A publication Critical patent/JP2010132955A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】基板処理や処理室内のクリーニングを行う際の、処理室加熱による電極の破損を抑制することが可能な基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板6を収容するインナーチューブ31と、プラズマ発生室17内に設けられるグリッド電極19、アノード電極20、中間電極30と、アウターチューブ7の外周側でプラズマ発生室17に対応する位置にプラズマ生成電極22とを備え、プラズマ発生室17内の各電極は熱膨張する材料からなり、電極上端にて支持される基板処理装置。上端から吊り下げられるように一点で支持されるので熱膨張によるストレスが加わり難くなり、破損が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマを用いて基板を処理する基板処理装置に関する。
DRAM等の半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板を収容した処理室内にプラズマにより活性化させたガスを供給して基板を処理する基板処理工程が実施される場合があった。かかる処理工程は、多段に積層された複数の基板を収容する処理室と、処理室内に設けられたプラズマ発生室と、プラズマ発生室内に設けられた加速用電極と、処理室内及びプラズマ発生室内にガスを供給するガス供給ラインと、処理室内を加熱する加熱手段と、を備えた基板処理装置により実施されていた。なお、上述の加速用電極は、導電性、耐プラズマ性、耐熱性を有する材料として例えば炭化シリコン(SiC)やカーボン(C)等により構成されており、その上端や下端を含む複数箇所が石英やアルミナからなるネジ等によりプラズマ発生室内壁等に固定されることにより、プラズマ発生室内に立設されていた。
特開2008−53504号公報
しかしながら、基板処理や処理室内のクリーニングを行う為に処理室内を加熱すると、プラズマ発生室内に設けられた加速用電極が破損してしまう場合があった。
そこで本発明は、加速用電極の破損を抑制することが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板を収容する処理室と、前記処理室内に設けられる電極と、を備え、前記電極は熱膨張する材料からなり、電極上端にて点で支持される基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、多段に積層された複数の基板を収容する処理室と、前記処理室内に設けられたプラズマ発生室と、前記プラズマ発生室の側壁であって前記積層された基板間に対応する高さ位置にそれぞれ開設された噴出孔と、前記プラズマ発生室内に設けられて前記噴出孔に対応する位置に抽出孔がそれぞれ開設された加速用電極と、前記処理室内及び前記プラズマ発生室内にガスを供給するガス供給ラインと、前記処理室外であって前記プラズマ発生室に対応する位置に設けられたプラズマ生成電極と、前記プラズマ生成電極と前記処理室側壁との間に設けられたシールドと、前記処理室内を加熱する加熱手段と、を備え、前記加速用電極は熱膨張する材料からなり、上端から吊り下げられるよう一点で支持される基板処理装置が提供される。
本発明にかかる基板処理装置によれば、加速用電極の破損を抑制することが可能となる。
(1)基板処理装置の構成
以下に、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置が備える処理炉の縦断面図である。図2は、図1に示す本発明の一実施形態に係る処理炉のX−X断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるシールドの概略構成図である。図4は、本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるプラズマ発生電極の概略構成図である。図5は、本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるインナチューブ及びプラズマ発生室の概略構成図である。図6は、本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるプラズマ着火機構の概略構成図である。図7は、本発明の一実施形態に係る反応寄与プラズマの発生メカニズムを説明する概略図である。図8は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。
図8に示すとおり、本実施形態にかかる基板処理装置は、ウエハ(基板)6の搬送容器(キャリア)であるウエハカセットを搭載するカセットストッカ1と、基板保持具としてのボート3と、カセットストッカ1に搭載されたウエハカセットとボート3との間でウエハの移載を行うウエハ移載手段(移載機)2と、ボート3を処理炉5内外に搬送するボート昇降手段(ボートエレベータ)4と、処理炉5とを備えている。
図1及び図2に示すとおり、本実施形態にかかる基板処理装置の処理炉5は、反応管としてのプロセスチューブ(アウタチューブ)7を有している。プロセスチューブ7は、例えば石英(SiO)等の耐熱材料から構成され、上端部が閉塞し、下端部が開口した円筒形状に構成されている。プロセスチューブ7内には、基板としてのウエハ6を収容する処理室46が形成されている。処理室46内には、基板保持具としてのボート3が、ボート昇降手段4により搬入されるように構成されている。ボート3は、複数枚のウエハ6を、それぞれ水平姿勢で、かつ互いに中心を揃えた状態で上下方向に多段に支持するように構成されている。ボート3が処理室46内に搬入されると、プロセスチューブ7の下端部は気密に封止されるように構成されている。ボート3は、回転機構の回転軸36により下方から支持されている。回転機構を作動させることにより、基板処理中に処理室46内でウエハ6を回転させることが可能となるように構成されている。回転機構の回転軸36は、軸受けにより処理室46内の気密を保持したまま支持される。プロセスチューブ7の外周を囲うように、処理室46内のウエハ6表面を加熱する加熱手段としてのヒータ16が設けられている。
プロセスチューブ7内には、処理室46内におけるボート3(ウエハ6)の搬入予定領域の一部を囲うように、インナチューブ31が設けられている。図2及び図5に示すように、インナチューブ31は、上端部が閉塞し、下端部が開口した円筒形状に構成されており、外側壁に、鉛直方向に延在された4枚の隔壁32を備えている。インナチューブ31は、例えば石英(SiO)等の耐熱材料から構成されている。後述するガス供給ライン及びプラズマ発生装置が設けられる側のプロセスチューブ7の側壁、該プロセスチューブ7の内壁を両側から挟む2枚の隔壁32、該2枚の隔壁32に挟まれるインナチューブ31の側壁11に囲われる空間内には、プラズマ発生室17が形成されている。なお、ボート3の搬入予定領域を挟んでプラズマ発生室17と対向する側(後述する排気ラインが設けられる側)のインナチューブ31の側壁は切り取られており、インナチューブ31の水平断面形状は、図2に示すように円弧状に構成されている。
図5に示すように、プラズマ発生室17を構成するインナチューブ31の側壁には、処理室46内にて積層されるウエハ6間に対応する高さ位置に、電子(電子線24)を吹き出す噴出孔12がそれぞれ鉛直方向に複数開設されている。処理室46内とプラズマ発生室17内とは、噴出孔12を介して連通している。噴出孔12は、処理室46内に搬入されたボート3に支持されるウエハ6の中心方向に向くように、それぞれ配列されている。
処理炉5は、プラズマ発生室17内に第1の処理ガス(電子源ガスAとも呼ぶ)を供給
する第1処理ガス供給ラインと、処理室46内に第2の処理ガス(原料ガスBとも呼ぶ)を供給する第2処理ガス供給ラインと、を備えている。第1処理ガス供給ラインの下流側端は、プロセスチューブ7の側壁を貫通して処理室46内に連通するガス導入ポート41の上流端に接続されている。第2処理ガス供給ラインの下流側端は、プロセスチューブ7の側壁を貫通してプラズマ発生室17内に連通するガス導入ポート42の上流端に接続されている。
なお、図示しないが、第1処理ガス供給ラインが接続されるガス導入ポート41の下流端には、複数のガス供給口を供える第1ガス供給ノズルが接続されていることが好ましい。第1ガス供給ノズルのガス供給口は、プロセスチューブ7の内壁と後述するグリッド電極19との間の領域に向くように、また、インナチューブ31の側壁に開設された複数の噴出孔12の高さ位置にそれぞれ対応するように開設されていることが好ましい。また、第2処理ガス供給ラインが接続されるガス導入ポート42の下流端には、複数のガス供給口を供える第2ガス供給ノズルが接続されていることが好ましい。第2ガス供給ノズルのガス供給口は、ウエハ6の中心方向に向くように、又、上下に隣接するウエハ6間の領域の高さ位置にそれぞれ対応するように開設されていることが好ましい。
また、図示しないが、プラズマ発生室17内には、プラズマ発生室17内にパージガスを供給するパージガス供給ラインが設けられていることが好ましい。かかる場合、パージガス供給ラインの下流側端部は、プロセスチューブ7の側壁を貫通する図示しないガス導入ポートを介して、図示しないパージガス供給ノズルに接続されていることが好ましい。パージガス供給ノズルは、パージガス供給ラインから供給されるパージガスを、処理室46内ではなくプラズマ発生室17内に直接供給するように構成されることが好ましい。なお、パージガスは、Heガス、Arガス、Nガス等の他の不活性ガスを用いることが可能である。また、パージガス供給ラインは、かかる実施形態に限定されず、第1処理ガス供給ラインと一体に設けられていてもよい。すなわち、上述の第1処理ガス供給ラインが、プラズマ発生室17内にパージガスを供給するパージガス供給ラインとしても機能するように構成されていてもよい。
(プラズマ発生機構)
プロセスチューブ7の外周側であってプラズマ発生室17に対応する位置には、図4に示すような環状(ループ状)のプラズマ生成電極22が設けられている。プラズマ生成電極22は、処理室46内に収容される複数のウエハ6に対向する主部22aと、主部22aを下方から支持するくびれ部分22bと、を備えている。主部22aの鉛直方向の幅は、処理室46内に積層されるウエハ6のうち最上部のウエハ6と最下部のウエハ6との距離より広く構成されている。プラズマ生成電極22は、くびれ部分22bにおいて環状形状が開放されており、くびれ部分22bの開放端には高周波電源13が接続されている。プラズマ生成電極22は、金属や炭素等の通電性材料から構成されている。
高周波電源13からプラズマ生成電極22に高周波電力を印加することにより、プラズマ発生室17内に誘導結合プラズマ(Inductivity Coupled Plasma;ICP)を発生させることが可能なように構成されている。すなわち、高周波電源13からプラズマ生成電極22に高周波電力を印加することにより、プラズマ発生室17内に供給された電子源ガスAに高電圧を印加してプラズマを発生(着火)させることが可能なように構成されている。さらには、プラズマ生成電極22内に流れる電流22cによりプラズマ発生室17内に変動磁場22dが生成され、係る変動磁場22dによりプラズマ発生室17内に生成されたプラズマ中に渦電流を発生させ、係る渦電流に起因するジュール熱によりプラズマ発生室17内のプラズマを高温化させることが可能なように構成されている。なお、プラズマ生成電極22を単純なU字形状とせず、主部22aの下方にくびれ部分22bを設けることにより、プラズマ発生室17内に生成されたプラズマ中に
渦電流を発生させ易くなり、プラズマ発生室17内のプラズマを効率よく加熱させることが可能となる。
プラズマ生成電極22と処理室46側壁(プロセスチューブ7側壁)との間には、一対のシールド23が設けられている。各シールド23は、金属や炭素等の通電性材料から構成されている。仮にシールド23を設けないこととすると、プラズマ生成電極22からの高電圧の影響により誘導結合プラズマ中の電子が加速されてプロセスチューブ7内壁に衝突し、プロセスチューブ7内壁が負に帯電してしまう場合がある。そして、プラズマ発生室17内に静電場が発生し、誘導結合プラズマ中のイオンがプロセスチューブ7内壁に引き込まれて衝突し、プロセスチューブ7内壁をスパッタリングしてしまう場合がある。石英等からなるプロセスチューブ7内壁がスパッタリングされると、処理室46内に酸素などの不純物が発生してしまい、基板処理の品質を低下させたり、歩留りを悪化させたりしてしまう要因となる。本実施形態では、プラズマ生成電極22と処理室46側壁(プロセスチューブ7側壁)との間の電場をシールド23により遮断することにより、プロセスチューブ7内壁が負に帯電してしまうことを抑制でき、プロセスチューブ7内壁のスパッタリングを抑制することが可能なように構成されている。
シールド23は、複数の櫛歯部分23aを備えた櫛形状にそれぞれ構成されている。プラズマ生成電極22に高周波電力を印加すると、プラズマ生成電極22内に流れる電流22cにより変動磁場22dが生成されるため、シールド23内には変動磁場22dを打ち消すように電流(電磁誘導による電流)が流れることとなるが、この電流がループ状につながって大きな渦電流となると、プラズマ発生室17内に供給される電力の損失が大きくなり、誘導結合プラズマの生成効率が低下してしまう場合がある。本実施形態では、シールド23が複数の櫛歯部分23aを備えた櫛形状に構成されている。そして、プラズマ生成電極22の一部の延在方向(本実施形態では水平方向)と、シールド23の櫛歯部分23aの延在方向とが平行になるように構成されている。そのため、シールド23内には大きな渦電流が発生し難くなり、プラズマ発生室17内に供給される電力の損失が抑制され、誘導結合プラズマの生成効率の低下を抑制することが可能となる。
シールド23の基幹部分23b(複数の櫛歯部分23aを連結する基幹部分23b)は、鉛直方向に延在しており、下端が接地されている。その結果、シールド23の各櫛歯部分23a内で発生した電流は、他の櫛歯部分23aを経由することなく、基幹部分23bを経由してアースまで直接流れることになる。すなわち、シールド23の各櫛歯部分23aを発生した電流は、ほぼ最短経路でアースまで流れることになる。そのため、ジュール熱によるシールド23の温度上昇を抑制することが可能となる。また、本実施形態にかかるシールド23は、櫛歯部分23aが互い違いにかみ合うように配置された2つのシールド(一対のシールド23)として構成されている。そのため、アースへの電流の経路は2本に分散されており、ジュール熱によるシールド23の温度上昇は更に抑制される。
プラズマ発生室17内には、放電することでプラズマ発生室17内に自由電子を供給する一対の導電線34aを備えたプラズマ着火機構34が設けられている。一対の導電線34aは互いに接触することなく所定の間隔を開けた状態で石英管34b内に挿入されており、一方の端部(プラズマ発生室17内側の端部)が互いに近接するように構成されている。また、他方の端部(プラズマ発生室17外側の端部)には高圧電源34cが接続されている。高圧電源34cから一対の導電線34aに例えば数万ボルトの電力を供給することにより、一対の導電線34a間に放電を発生させ、放電により発生した電子(自由電子)をプラズマ発生室17内へ供給することが可能なように構成されている。上述したように、プラズマ生成電極22と処理室46側壁(プロセスチューブ7側壁)との間にシールド23を設けると、プラズマ発生室17内にてプラズマを発生(着火)させるきっかけとなる自由電子が発生し難くなる場合がある。本実施形態では、プラズマ着火機構34によ
りプラズマ発生室17内に自由電子を補足的に供給することにより、プラズマ発生室17内におけるプラズマの発生(着火)を容易に行うことが可能となる。
主に、プラズマ生成電極22、高周波電源13、シールド23、プラズマ着火機構34、高圧電源34cにより、プラズマ発生室17内に誘導結合プラズマを発生させるプラズマ発生装置が構成される。
(電子源供給装置)
プラズマ発生室17の中には、上下に延びた平板状のグリッド電極(バイアス電極)19と、同様に上下に延びた平板状のアノード電極(加速電極)20とが設けられている。グリッド電極19とアノード電極20とは互いの主面が平行に対向するように設けられている。グリッド電極19はプラズマ発生室17を構成するプロセスチューブ7の内壁に対向するように設けられ、アノード電極20はプラズマ発生室17を構成するインナチューブ31の側壁11と対向するようにそれぞれ設けられている。また、グリッド電極19とアノード電極20との間に、同様に上下に延びた平板状の中間電極(制御電極)30が設けられている。主に、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30により、本実施形態に係る加速用電極が構成される。
グリッド電極19は導電線38を介して直流電源21の陰極側に接続されている。アノード電極20は導電線38を介して接地されている。中間電極30は導電線38を介して直流電源29の陽極側に接続されている。直流電源21の陽極側及び直流電源29の陰極側はそれぞれ接地されている。すなわち、グリッド電極19はマイナス電位、中間電極30はプラス電位、アノード電極20はゼロ電位となるように構成されている。
グリッド電極19、中間電極30、及びアノード電極20には、図7に示すように、噴出孔12に対応する位置であって互いに同心円状になるように、電子通過孔19a,30a,20aが鉛直方向にそれぞれ複数開設されている。
グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30は、熱膨張する材料からなる。具体的には、炭化珪素(SiC)、カーボン(C)、シリコン(Si)等の耐熱材料から構成される。なお、材料としてSiを用いる場合には、Siの酸化による不純物の発生を抑制するため、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30近傍をNガス等でパージすることが必要となる。また、基板処理の内容が成膜(例えば金属膜の成膜)である場合である場合、成膜材料と同じ材料を用いることも可能である。材料として炭化珪素(SiC)を用いた場合には、加工が容易となる。
グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30は、上端から吊り下げられるよう一点で支持されるように構成されている。具体的には、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30の上下端部は、電極固定部材37にそれぞれ固定されるように構成されている。そして、上側の電極固定部材37がインナチューブ31上端部や隔壁32上端部に係止された状態で、インナチューブ31がプロセスチューブ7内に挿入されており、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30が、プラズマ発生室17内で上端から吊り下げられるよう支持されるように構成されている。なお、下側の電極固定部材37は、インナチューブ31の側壁やプロセスチューブ7の内壁には固定されず、吊り下げられるように構成されている。その結果、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30が加熱された場合であっても、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30には熱膨張によるストレスが加わり難くなるように構成されている。なお、電極固定部材37は、例えば石英(SiO)等の耐プラズマ性、耐熱性を有する絶縁性材料から構成される。
主にグリッド電極19、アノード電極20、中間電極30、電極固定部材37、直流電源21、直流電源29により、プラズマ発生室17内にて発生させた誘導結合プラズマ中から電子を集束させつつ抽出し、電子線24を処理室46内のウエハ6間の領域に照射する電子源供給装置が構成される。
(排気ライン)
プロセスチューブ7の側壁であってプラズマ発生室17が設けられている側と反対側には、処理室46内の雰囲気を排気する排気管43が接続されている。排気管43には、図示しない圧力調整機構(APCバルブ)と真空ポンプとが上流側から順に設けられている。主に、排気管43、APCバルブ、真空ポンプにより処理室46内を排気する排気ラインが構成されている。
(2)基板処理装置の動作
続いて、例えばウエハ6表面をプラズマにより処理する際の本実施形態にかかる基板処理装置の動作について説明する。
処理対象のウエハ6を収容したウエハカセットを、カセットストッカ1に格納する。そして、ウエハ移載手段2により、カセットストッカ1に搭載されたウエハカセットからボート3へと処理対象のウエハ6を移載する。そして、処理対象のウエハ6を支持するボート3をボート昇降手段4により処理炉5内に搬入し、処理室46内を気密に封止する(ローディング工程)。
上述の排気ラインにより処理室46内を排気して、処理室46内を所定の圧力まで減圧する。そして、回転機構により回転軸36を作動(回転)させてウエハ6を回転させつつ、ヒータ16により処理室46内のウエハ6の表面を加熱する(減圧及び昇温工程)。
ヒータ16により処理室46内を加熱すると、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30、インナチューブ31はそれぞれ熱膨張するが、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30は、上端から一点のみで吊り下げられるよう支持されているため、熱膨張によるストレスは加わり難く、破損が抑制される。
第2処理ガス供給ラインより、ウエハ6を収容した処理室46内に第1の処理ガスとしての原料ガスBを供給する。その結果、処理室46内のウエハ6間の領域に原料ガスBが供給された状態となる。この際、図示しないパージガス供給ライン或いは第1ガス供給ラインから、プラズマ発生室17内にNガス等のパージガスを供給することが好ましい。これにより、第2処理ガス供給ラインより処理室46内に供給した原料ガスBがプラズマ発生室17内に進入してしまうことが抑制できる。
第1処理ガス供給ラインより、プラズマ発生室17内に電子源ガスA(例えばHeガス)を供給する。そして、高周波電源13によりプラズマ生成電極22へ高周波電力を印加して、プラズマ発生室17内に誘導結合プラズマを発生させる。図7に示すように、プラズマ発生室17内に発生した誘導結合プラズマ中には、電子源ガスA(Heガス)のガス分子の正イオン(図中Aと表す)25と電子(図中eと表す)26とが混在しており、全体として中性を保っている。
直流電源21、直流電源29を作動させて、グリッド電極19、中間電極30、アノード電極20間にそれぞれ所定の電界を発生させる。その結果、誘導結合プラズマ中の電子26は、縦方向に多段に電子通過孔19aが形成されたグリッド電極19によって軌道修正を受けて集束され、さらに、グリッド電極19と同様に縦方向に多段に電子通過孔20aが形成されたアノード電極20に向かって加速されて抽出される。抽出された電子26
は、電子線(電子ビーム)24となって噴出孔12より射出され、ウエハ6間の領域に供給されている原料ガスBのガス分子(図中Bと表す)28に照射される。その結果、ウエハ6間の領域に反応寄与プラズマ(Electron Beam Excited Plasma;EBEP)が発生し、原料ガスBのガス分子28が励起されて活性種が生成されたり、イオン(図中Bと表す)27が生成されたりする。そして、生成された活性種やイオン27がウエハ6表面と反応して、ウエハ6表面が処理される。
なお、直流電源21、直流電源29から供給する電圧を、電子線24がウエハ6の支持領域内で消滅するように調整する。すなわち、グリッド電極19、中間電極30、アノード電極20間に発生させる電界を、電子線24がウエハ6の支持領域を通過してプラズマ発生室17と対向するプロセスチューブ7の内側壁等に到達してしまうことがないように調整する。仮に、電子線24がウエハ6の支持領域を通過して、プラズマ発生室17と対向するプロセスチューブ7の内側壁に到達してしまうと、プロセスチューブ7の内側壁近傍でも反応寄与プラズマが発生し、プロセスチューブ7の内側に例えば薄膜が形成され、処理室46内に異物(パーティクル)を発生させて、基板処理の品質を低下させてしまう場合がある。また、処理室46内のクリーニング頻度が増加して、基板処理の生産性を低下させてしまう場合がある。
所定の時間が経過後、第1処理ガス供給ラインからの電子源ガスAの供給を停止すると共に、高周波電源13、直流電源21、直流電源29による電力供給を停止し、本実施形態にかかる基板処理工程を完了する。そして、上述の排気ラインにより処理室46内を排気して、処理室46内を所定の圧力まで減圧する(排気工程)。この際、プラズマ発生室17内や処理室46内へNガス等のパージガスを供給するようにすれば、プラズマ発生室17内及び処理室46内を排気する速度が更に高まる。その後、処理済みのウエハ6を支持するボート3を処理室46内から搬出し、上述の手順とは逆の手順により、処理済みのウエハ6をボート3からカセットストッカ1内に移載して、次の処理工程へ搬送する。
(3)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下(a)〜(j)に示す1つまたはそれ以上の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30は、上端から吊り下げられるよう一点で支持されるように構成されている。具体的には、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30の上下端部は、電極固定部材37にそれぞれ固定されるように構成されている。そして、上側の電極固定部材37がインナチューブ31上端部や隔壁32上端部に係止された状態で、インナチューブ31がプロセスチューブ7内に挿入されており、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30が、プラズマ発生室17内で上端から吊り下げられるよう支持されるように構成されている。そのため、ヒータ16により処理室46内を加熱してグリッド電極19、アノード電極20、中間電極30が加熱された場合であっても、グリッド電極19、アノード電極20、中間電極30には熱膨張によるストレスが加わり難くなり、破損が抑制される。
(b)本実施形態では、プラズマ生成電極22と処理室46側壁(プロセスチューブ7側壁)との間に電場を遮断する一対のシールド23を設けている。そのため、プロセスチューブ7内壁が負に帯電してしまうことを抑制でき、プロセスチューブ7内壁のスパッタリングを抑制することが可能なように構成されている。なお、上述したように、仮にシールド23を設けないこととすると、プラズマ生成電極22からの高電圧の影響により誘導結合プラズマ中の電子が加速されてプロセスチューブ7内壁に衝突し、プロセスチューブ7内壁が負に帯電してしまう場合がある。そして、プラズマ発生室17内に静電場が発生し、誘導結合プラズマ中のイオンがプロセスチューブ7内壁に引き込まれて衝突し、プロセスチューブ7内壁をスパッタリングしてしまう場合がある。石英等からなるプロセスチュ
ーブ7内壁がスパッタリングされると、処理室46内に酸素などの不純物が発生してしまい、基板処理の品質を低下させたり、歩留りを悪化させたりしてしまう要因となる。
(c)本実施形態に係るシールド23は、複数の櫛歯部分23aを備えた櫛形状にそれぞれ構成されている。プラズマ生成電極22に高周波電力を印加すると、プラズマ生成電極22内に流れる電流22cにより変動磁場22dが生成されるため、シールド23内には変動磁場22dを打ち消すように電流(電磁誘導による電流)が流れることとなるが、この電流がループ状につながって大きな渦電流となると、プラズマ発生室17内に供給される電力の損失が大きくなり、誘導結合プラズマの生成効率が低下してしまう場合がある。本実施形態では、シールド23が複数の櫛歯部分23aを備えた櫛形状に構成されている。そして、プラズマ生成電極22の一部の延在方向(本実施形態では水平方向)と、シールド23の櫛歯部分23aの延在方向とが平行になるように構成されている。そのため、シールド23内には大きな渦電流が発生し難くなり、プラズマ発生室17内に供給される電力の損失が抑制され、誘導結合プラズマの生成効率の低下を抑制することが可能となる。
(d)本実施形態に係るシールド23の基幹部分23b(複数の櫛歯部分23aを連結する基幹部分23b)は、鉛直方向に延在しており、下端が接地されている。その結果、シールド23の各櫛歯部分23a内で発生した電流は、他の櫛歯部分23aを経由することなく、基幹部分23bを経由してアースまで直接流れることになる。すなわち、シールド23の各櫛歯部分23aを発生した電流は、ほぼ最短経路でアースまで流れることになる。そのため、ジュール熱によるシールド23の温度上昇を抑制することが可能となる。また、本実施形態にかかるシールド23は、櫛歯部分23aが互い違いにかみ合うように配置された2つのシールド(一対のシールド23)として構成されている。そのため、アースへの電流の経路は2本に分散されており、ジュール熱によるシールド23の温度上昇を更に抑制することが可能となる。
(e)本実施形態に係るプラズマ発生室17内には、放電することでプラズマ発生室17内に自由電子を供給する一対の導電線34aを備えたプラズマ着火機構34が設けられている。上述したように、プラズマ生成電極22と処理室46側壁(プロセスチューブ7側壁)との間にシールド23を設けると、プラズマ発生室17内にてプラズマを発生(着火)させるきっかけとなる自由電子が発生し難くなる場合がある。本実施形態では、プラズマ着火機構34によりプラズマ発生室17内に自由電子を補足的に供給することにより、プラズマ発生室17内におけるプラズマの発生(着火)を容易に行うことが可能となる。
(f)本実施形態に係るプラズマ生成電極22は、単純なU字形状とせず、主部22aの下方にくびれ部分22bを設けている。その為、プラズマ発生室17内に生成されたプラズマ中に渦電流を発生させ易くなり、プラズマ発生室17内のプラズマを効率よく加熱させることが可能となる。
(g)本実施形態に係るプラズマ生成電極22の主部22aの鉛直方向の幅は、処理室46内に積層されるウエハ6のうち最上部のウエハ6と最下部のウエハ6との距離より広く構成されている。その結果、プラズマ発生室17内にて電子を均一に生成することが可能となる。なお、仮に主部22aが上述のように構成されておらず、主部22aが設けられていない領域(くびれ部分22bに対応する領域等)にウエハ6が存在する場合には、主部22aが設けられていない領域において電子の供給量が減少し、プラズマ密度が低下してしまい、基板処理の均一性が低下してしまう場合がある。
(h)本実施形態に係るプラズマ発生室17は、プロセスチューブ7の側壁、該プロセスチューブ7の内壁を両側から挟む2枚の隔壁32、該2枚の隔壁32に挟まれるインナチ
ューブ31の側壁11により、処理室46内から区画されている。そして、プラズマ発生室17内と処理室46内とは、概ね噴出孔12のみにより連通している。その為、プラズマ発生室17に電子源ガスAを供給した際に、プラズマ発生室17内を処理室46内よりも高圧とすることが可能となり、プラズマ発生室17内におけるプラズマの発生(着火)を促すことが可能となる。
(i)本実施形態では、プラズマ発生室17内に発生した誘導結合プラズマ中の電子26は、縦方向に多段に電子通過孔19aが形成されたグリッド電極19によって軌道修正を受けて集束され、さらに、グリッド電極19と同様に縦方向に多段に電子通過孔20aが形成されたアノード電極20に向かって加速されて抽出される。抽出された電子26は、電子線(電子ビーム)24となって側壁11に多段に形成された噴出孔12より射出され、ボート3に支持されるウエハ6の間の領域に供給されている原料ガスBのガス分子(図中Bと表す)28に照射される。その結果、ボート3に支持されるウエハ6の間の領域に反応寄与プラズマ(EBEP)が発生し、原料ガスBのガス分子28が励起されて活性種が生成されたり、イオン(図中Bと表す)27が生成されたりする。そして、生成された活性種やイオン27がウエハ6表面と反応して、ウエハ6表面が処理される。すなわち、活性種やイオンはウエハ6の極近傍で生成されるため、ウエハ6の表面に供給されるまでに失活してしまうことを抑制できる。
参考までに、従来の基板処理装置が備える処理炉の構成について、図9、図10を用いて説明する。図9は、従来の基板処理装置が備える処理炉の縦断面図である。図10は、図9に示す従来の処理炉のX−X断面図である。
図9及び図10に示すように、従来の処理炉は、反応管としてのプロセスチューブ7’と、プロセスチューブ7’の内壁面に沿うように垂直に設けられた一対の保護管8’とを有している。プロセスチューブ7’内には、基板としてのウエハ6’を水平姿勢で多段に支持する基板支持具としてのボート3’が収納されている。保護管8’の下方端部は、プロセスチューブ7’の外側に向けてプロセスチューブ7’の側壁を貫通している。一対の保護管8’内には、高周波電源13’に接続された一対の電極9’が保護管8’の下方端部からそれぞれ挿入されている。プロセスチューブ7’の内壁には、プラズマ発生室10’を形成する桶型状の隔壁11’が、一対の保護管8’を気密に取り囲むように設置されている。隔壁11’には、プロセスチューブ7’内に収容されたウエハ6間の領域に向くように、複数の噴出口12’が配列されている。
そして、プラズマ発生室10’内に処理ガスが供給されるとともに、一対の電力9’に対して高周波電力が供給されると、プラズマ発生室10’内にプラズマが形成され、プラズマ発生室10’内に供給された処理ガスが活性化されて電気的に中性な活性種(ラジカル)やイオンが生成される。そして、生成された活性種やイオンが噴出口12’から吹き出し、プロセスチューブ7’内に収容されたウエハ6間の領域に供給され、ウエハ6’の表面を処理するように構成されている。
しかしながら、上述した従来の基板処理装置では、プラズマ発生室10’(プラズマ発生位置)とウエハ6’(基板)との距離が離れている。そのため、ウエハ6’表面に供給される活性種やイオンの密度をウエハ6’面内で均一にすることが困難であり、基板処理の均一性が低下してしまう場合があった。また、プラズマ発生室10’にて発生させた活性種やイオンが、基板に到達する前に失活したり電気的に中性化したりしてしまう場合があり、ウエハ6’表面に供給される活性種やイオンの密度が低下し、基板処理速度が低下してしまう場合があった。
(j)本実施形態によれば、直流電源21、直流電源29から供給する電圧を、電子線2
4がウエハ6の支持領域内で消滅するように調整している。すなわち、グリッド電極19、中間電極30、アノード電極20間に発生させる電界を、電子線24がウエハ6の支持領域を通過してプラズマ発生室17と対向するプロセスチューブ7の内側壁等に到達してしまうことがないように調整する。仮に、電子線24がウエハ6の支持領域を通過して、プラズマ発生室17と対向するプロセスチューブ7の内側壁に到達してしまうと、プロセスチューブ7の内側壁近傍でも反応寄与プラズマが発生し、プロセスチューブ7の内側壁に例えば薄膜が形成され、処理室46内に異物(パーティクル)を発生させて、基板処理の品質を低下させてしまう場合がある。また、処理室46内のクリーニング頻度が増加して、基板処理の生産性を低下させてしまう場合がある。本実施形態によれば、電子線24がウエハ6の支持領域内で消滅するため、プロセスチューブ7の内側壁近傍で反応寄与プラズマが発生せず、プロセスチューブ7の内側壁に例えば薄膜が形成されてしまうことを抑制できる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく適宜変更して実施することが可能である。
例えば、プラズマ発生室17におけるプラズマの発生方法は、前記実施形態においては一例として高周波を印加することによるICPプラズマ源を用いているが、これに限定されることなく、電子サイクロトロン共鳴プラズマや、表面波プラズマなど、スパッタ作用を極力抑えたプラズマ発生方式ならば他の方式を適用することもできる。
本発明に係る半導体製造装置は、膜種に介在した異物(その膜種以外の分子や原子等)を除去する場合、ウエハ6にCVD膜を形成する場合、拡散する場合、熱処理する場合等に適用することができる。この場合、プラズマ発生室17内に供給する電子源ガスAと、処理室46内に直接供給する原料ガスBとは、同一のガスであっても異なるガスであってもよい。なお、電子源ガスAとしては、例えば、水素(H)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、窒素(N)、アンモニア(NH)、一酸化窒素(NO)などを適用することができる。
例えば、DRAMのゲート電極用の酸化膜を窒化する処理においては、処理室46内を室温〜750℃に加熱し、窒素(N)ガスまたはアンモニア(NH3)または一酸化窒素(NO)をプラズマ発生室17内に供給し、処理室46のウエハ6間に窒素プラズマを生成することによって、酸化膜の表面を窒化することができる。また、水素(H)ガスをプラズマ発生室17内に供給して、処理室46のウエハ6間に水素プラズマを生成することにより、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜が形成される前のシリコンウエハの表面から自然酸化膜を除去して、所望のSiGe膜を形成することができる。また、低温での窒素膜の形成においては、DCS(ジクロロシラン)ガスとNH(アンモニア)ガスとを交互に供給してSi(シリコン)とN(窒素)とを一層ずつ形成するALD(Atomic Layer Deposition 原子層成膜)を行う場合、NHの供給時に、ウエハ6間にNHを供給してアンモニアプラズマを生成することにより、高品質の窒化膜を得ることができる。
<本発明の好ましい態様>
以下に本発明の好ましい態様を付記する。
本発明の一態様は、
基板を収容する処理室と、
前記処理室内に設けられる電極と、を備え、
前記電極は熱膨張する材料からなり、電極上端にて点で支持される
基板処理装置である。
本発明の他の態様は、
多段に積層された複数の基板を収容する処理室と、
前記処理室内に設けられたプラズマ発生室と、
前記プラズマ発生室の側壁であって前記積層された基板間に対応する高さ位置にそれぞれ開設された噴出孔と、
前記プラズマ発生室内に設けられて前記噴出孔に対応する位置に抽出孔がそれぞれ開設された加速用電極と、
前記処理室内及び前記プラズマ発生室内にガスを供給するガス供給ラインと、
前記処理室外であって前記プラズマ発生室に対応する位置に設けられたプラズマ生成電極と、
前記プラズマ生成電極と前記処理室側壁との間に設けられたシールドと、
前記処理室内を加熱する加熱手段と、を備え、
前記加速用電極は熱膨張する材料からなり、上端から吊り下げられるよう一点で支持される
基板処理装置である。
好ましくは、前記シールドは、複数の櫛歯部分を備えた櫛形状に構成されている。
好ましくは、前記シールドは、(前記シールド内における渦電流の発生が抑制されるように)複数の櫛歯部分を備えた櫛形状に構成されている。
好ましくは、前記プラズマ生成電極の一部の延在方向と、前記シールドの前記櫛歯部分の延在方向とが平行である。
好ましくは、前記プラズマ発生室内には、放電することで前記プラズマ発生室内に自由電子を供給する一対の導電線を備えたプラズマ着火機構が設けられている。
好ましくは、
前記プラズマ生成電極は、前記処理室内に収容される複数の前記基板に対向する主部と、前記主部を下方から支持するくびれ部分とを備えており、
前記主部の鉛直方向の幅は、前記処理室内に積層される前記基板のうち最上部の基板と最下部の基板との距離より広い。
好ましくは、前記プラズマ発生室の側壁及び加速用電極は、熱膨張率が同じ材料により構成される。
好ましくは、前記プラズマ発生室の側壁及び前記加速用電極は、石英(SiO)、炭化珪素(SiC)、カーボン(C)、シリコン(Si)により構成される。
好ましくは、前記処理室内と前記プラズマ発生室内とは前記噴出孔を介してのみ連通しており、前記プラズマ発生室内にガスを供給することにより、前記プラズマ発生室内が前記処理室内よりも高圧となる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置が備える処理炉の縦断面図である。 図1に示す本発明の一実施形態に係る処理炉のX−X断面図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるシールドの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるプラズマ発生電極の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるインナチューブ及びプラズマ発生室の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉が備えるプラズマ着火機構の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る反応寄与プラズマの発生メカニズムを説明する概略図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。 従来の基板処理装置が備える処理炉の縦断面図である。 図9に示す従来の処理炉のX−X断面図である。
符号の説明
6 ウエハ(基板)
12 噴出孔
16 ヒータ(加熱手段)
17 プラズマ発生室
19 グリッド電極(加速用電極)
20 アノード電極
22 プラズマ生成電極
23 シールド
30 中間電極
31 インナチューブ
46 処理室

Claims (2)

  1. 基板を収容する処理室と、
    前記処理室内に設けられる電極と、を備え、
    前記電極は熱膨張する材料からなり、電極上端にて点で支持される
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 多段に積層された複数の基板を収容する処理室と、
    前記処理室内に設けられたプラズマ発生室と、
    前記プラズマ発生室の側壁であって前記積層された基板間に対応する高さ位置にそれぞれ開設された噴出孔と、
    前記プラズマ発生室内に設けられて前記噴出孔に対応する位置に抽出孔がそれぞれ開設された加速用電極と、
    前記処理室内及び前記プラズマ発生室内にガスを供給するガス供給ラインと、
    前記処理室外であって前記プラズマ発生室に対応する位置に設けられたプラズマ生成電極と、
    前記プラズマ生成電極と前記処理室側壁との間に設けられたシールドと、
    前記処理室内を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記加速用電極は熱膨張する材料からなり、上端から吊り下げられるよう一点で支持される
    ことを特徴とする基板処理装置。
JP2008308853A 2008-12-03 2008-12-03 基板処理装置 Pending JP2010132955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008308853A JP2010132955A (ja) 2008-12-03 2008-12-03 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008308853A JP2010132955A (ja) 2008-12-03 2008-12-03 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010132955A true JP2010132955A (ja) 2010-06-17

Family

ID=42344507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008308853A Pending JP2010132955A (ja) 2008-12-03 2008-12-03 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010132955A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019059224A1 (ja) * 2017-09-22 2020-07-16 株式会社Kokusai Electric 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019059224A1 (ja) * 2017-09-22 2020-07-16 株式会社Kokusai Electric 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9472424B2 (en) Substrate processing apparatus and a method of manufacturing a semiconductor device
JP6175721B2 (ja) オゾン発生装置、及び、オゾン発生方法
JP5766495B2 (ja) 熱処理装置
JP2008235611A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP5415853B2 (ja) 表面処理方法
KR20180014656A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP4948088B2 (ja) 半導体製造装置
JP2004353066A (ja) プラズマ源およびプラズマ処理装置
JP4861208B2 (ja) 基板載置台および基板処理装置
JP2009283794A (ja) 基板処理装置
JP5171584B2 (ja) 基板処理装置の基板載置台、基板処理装置及び半導体デバイスの製造方法
JP5730521B2 (ja) 熱処理装置
JP2010132955A (ja) 基板処理装置
US20100224128A1 (en) Semiconductor manufacturing apparatus
JP2011068974A (ja) 半導体装置の製造方法
JPWO2006118215A1 (ja) 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法
JP2011135010A (ja) 基板処理装置
KR101435866B1 (ko) 기판 처리 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2006049367A (ja) プラズマ処理装置
JP5725911B2 (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
US20230053083A1 (en) Plasma processing apparatus and film forming method
JP2017141159A (ja) オゾン発生装置、及び、オゾン発生方法
JP2009152233A (ja) 半導体製造装置
JP4993965B2 (ja) 半導体製造装置、基板処理方法及び基板の製造方法並びに半導体装置の製造方法
KR20240072927A (ko) 플라즈마 처리 장치