JP2010132631A - カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を有する組成物 - Google Patents

カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を有する組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】天然の供給源から簡便に調製することが可能な、新規のカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストの提供。
【解決手段】カンナビノイド受容体CB1のインバースアゴニストおよびカンナビノイド受容体CB2のアンタゴニストであるエイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する、カンナビノイド、CB1およびCB2受容体関連疾患の治療および/または予防のための薬学的組成物。また、該エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する、魚油由来の画分を含有する、カンナビノイド、CB1およびCB2受容体関連疾患の治療および/または予防のための飲食用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する、カンナビノイド受容体(CB1およびCB2)のインバースアゴニストおよびアンタゴニストに関するものである。
カンナビノイドとは、もともとマリファナの主成分がΔ9-tetrahydrocannabinolであることが発端となり、その様々な薬理学的作用が見出された。その薬理学的作用としては、例えば、自発的運動量の低下、カタレプシー、体温低下、鎮痛、徐脈、免疫抑制などが挙げられる。これらの作用メカニズムがカンナビノイド受容体を介することが1988年にDevaneらにより明らかにされた。その後、MatsudaらによりCB1受容体が、さらにMunroらによりCB2受容体がクローニングされた。また、ほぼ同時期に内因性リガンドとして、アナンダミド、そしてさらに、2-アラキドノイルグリセロールが同定された。
CB1受容体は主に脳に多く発現しており、その他、精巣、輸精管や子宮などにも存在する。機能としては、海馬スライスのLTP(長期増強)の抑制や神経伝達物質の放出制御に関与している。CB1受容体ノックアウトマウスの結果より、運動量の低下、カタレプシーの増加、痛覚の減少などが観察されている。いっぽう、CB2受容体はCB1とは異なり、脾臓や扁桃腺、リンパ節、マクロファージなど免疫、炎症反応に関連する臓器や細胞に発現している。(非特許文献1、2、3)。
近年、各カンナビノイド受容体のアゴニストおよびアンタゴニストの開発が精力的に行われ、それらを使った試験より、受容体の生理的役割が明らかになりつつある。例えば、選択的CB1受容体アンタゴニスト(インバースアゴニスト)であるリモナバント(SR141716A)は、食欲を減少させるとの報告がある(非特許文献4)。既に、リモナバント(Rimonabant)は肥満やニコチン依存症の治療薬として臨床試験が行われている(非特許文献5)。その他、動物試験ではパーキンソン病やアルツハイマー病の緩和、早期流産の治療としても期待されている。
次にCB2受容体アンタゴニスト(インバースアゴニスト)のSR144528やJTE907は、カラゲニン誘発マウス足庶の浮腫を抑制することが報告されている(非特許文献6)。
ごく最近の報告では、さらに多くの医薬品候補化合物がCB1およびCB2受容体アンタゴニストとして臨床試験中である(非特許文献7)。すなわち、CB1受容体アンタゴニストである、Rimonabant,Surinabant,AVE-1625, Taranabant, Otenabantnでは、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害などに対する臨床試験が実施されている。また、CB2受容体アンタゴニストでは新たに動物試験において、耳介浮腫抑制などの抗炎症作用、骨粗鬆症、脳脊髄炎の治療効果が期待されている。
カンナビノイド受容体(CB1およびCB2)のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を有する肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎の予防・治療薬およびその有効成分を供給するには、多大なコストと労力を要する。そのため、CB1およびCB2のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを含有する肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎の予防・治療薬のおよび有効成分を大量かつ安価に供給するための供給源を見出すことが、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎の予防・治療薬、あるいは肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎に対する薬理作用を有する飲食用組成物の提供のために求められている。また、新規のCB1およびCB2のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを見出すことも求められている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
脂質生物学がわかる、羊土社、p65,92 実験医学、ダイナミックに新展開する脂質研究、羊土社、p121 YAKUGAKUZASSHI 126:67-81 (2006) Neuron 29:729-738 (2001) Curr. Opin.Investig. Drugs 5:430-435 (2004) J.Pharmacol.Exp.Ther., 296:420-425 (2001) NatureReviews 7:438-455 (2008)
大量調製可能なカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストの供給源を提供すること、ならびに、新規のカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストおよびそのような新規なカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを含有する肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎の予防および/または治療のための組成物を提供することを本発明の課題とする。
上記課題は、魚油、特にエイコサペンタエン酸を多く含有する、例えばイワシ、サバ、ブリ、サケ等から抽出された油中もしくはそれをエチルエステル化および精密蒸留した後の油分中にカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストが含まれていることを見出すことによって、解決された。
従って、一つの実施形態においては、本発明は、魚油そのもの、もしくはそれをエチルエステル化後、精密蒸留して得られた生成物を含有する、カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを提供する。別の実施形態においては、本発明は、カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト関連疾患(例えば、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎が挙げられるが、これに限定されない)の治療および/または予防のための組成物を提供する。
従って、本発明は以下を提供する。
(項目1) エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する魚油由来の画分を含有する、カンナビノイド受容体関連疾患の予防または治療のための、薬学的組成物。
(項目2) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目3) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目4) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目5) 前記カンナビノイド受容体関連疾患が、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎からなる群から選択される疾患である、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目6) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB1イ
ンバースアゴニストである、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目7) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB2ア
ンタゴニストである、項目1に記載の薬学的組成物。
(項目8) エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する魚油由来の画分を含有する、カンナビノイド受容体関連疾患の予防または治療のための、飲食用組成物。
(項目9) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目10) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目11) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目12) 前記カンナビノイド受容体関連疾患が、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎からなる群から選択される疾患である、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目13) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB1インバースアゴニストである、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目14) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB2アンタゴニストである、項目8に記載の飲食用組成物。
(項目15) エイコサペンタエン酸モノグリセロールを調製する方法であって、以下:(a)魚油をエチルエステル化する工程;および
(b)エチルエステル化した魚油を精密蒸留する工程、
を包含する、方法。
(項目16) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目15に記載の方法。
(項目17) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、項目15に記載の方法。
(項目18) 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、項目15に記載の方法。
本発明によって、カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを大量に調製することを容易にする供給源が提供される。本発明によって、新規なカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストが提供される。さらに本発明によって、そのような新規なカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストを含有する肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎の予防・治療のための薬学的組成物または飲食用組成物が提供される。
図1は、CB1受容体に対するGTPγS結合阻害活性を示したものである。本発明で見出されたエイコサペンタエン酸モノグリセロールは、1μg/mlから10μg/mlの濃度で顕著なアゴニスト活性を示した。いっぽう、100μg/mlの濃度ではインバースアゴニスト活性を示した。そのIC50値は23.5μg/mlであった。 図2は、CB2受容体に対するGTPγS結合阻害活性を示したものである。本発明で見出されたエイコサペンタエン酸モノグリセロールは、濃度依存的にGTPγSの結合を阻害するアンタゴニスト活性を示した。このIC50値は1.79μg/mlであった。 図3は、合成1−EPA−GlのCB1受容体に対するGTPγS結合阻害活性を示したものである。合成1−EPA−Glは、10μg/mlから100μg/mlの濃度で顕著なアンタゴニスト活性を示した。いっぽう、1μg/mlの濃度ではインバースアゴニスト活性を示した。そのIC50値は4.09μg/mlであった。 図4は、合成1−EPA−GlのCB2受容体に対するGTPγS結合阻害活性を示したものである。合成1−EPA−Glは、濃度依存的にGTPγSの結合を阻害するアンタゴニスト活性を示した。このIC50値は1.36μg/mlであった。
以下、本発明を説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念も含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。
以下に本明細書において特に使用される用語の定義を列挙する。
本発明において使用する場合、「エイコサペンタエン酸モノグリセロール」とは、所定の供給源から抽出される物質であって、1−および/または2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールまたはこれらの誘導体である。好ましくは、グリセロールに結合しているエイコサペンタエン酸の様式がエステル結合を特徴とする1−および2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである。
本発明において使用するエイコサペンタエン酸モノグリセロールの供給源としては、動物、植物、魚介類、藻類、微生物が挙げられる。構成する脂肪酸の種類、採取効率および作業・操作の容易性等の点を考慮すれば、魚介類由来の原料を選択し、これから抽出することが望ましい。魚介類由来原料としてはイワシ、サバ、ブリ、サケ等の各種魚介類組織、ならびに魚介類そのままを使用することが可能であるがこれらに限定されない。魚類の組織としては、例えば、身(可食部)、内臓、皮、頭部が挙げられるがこれらに限定されない。好ましい供給源は、身または魚油である。
魚介類のさらなる供給源としては、イワシが好ましく、例えば、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ等の組織およびこれらの皮(例えば、可食部)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において使用する場合、「魚油」とは、魚より得られる親油性・疎水性の液体をいう。代表的は魚油としては、限定されることはないが、例えば、イワシの魚油が挙げられるが、これに限定されない。イワシ組織から抽出して得られる魚油は、本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールの好ましい供給源である。
本発明において使用する場合、用語「エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する魚油由来の画分」とは、魚油から、部分精製または精製を行う際の画分であって、エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有するをいう。
本発明において使用する場合、用語「高度不飽和脂肪酸」とは、炭素数が16以上、かつ分子内に二重結合を2個以上有した不飽和脂肪酸を意味し、例えば、ドコサヘキサエン酸(C22:6、DHA)、エイコサペンタエン酸(C20:5、EPA)、アラキドン酸(C20:4、AA)、ドコサペンタエン酸(C22:5、DPA)、ステアリドン酸(C18:4)、リノレン酸(C18:3)、リノール酸(C18:2)等が挙げられる。本発明の取得方法で得られる高度不飽和脂肪酸の誘導体とは、脂肪酸が遊離型でないものをいい、例えば、高度不飽和脂肪酸のメチルエステル等のエステル型誘導体が挙げられる。
本発明の薬学的組成物および飲食用組成物は、前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールまたはこれを含む油分を有効成分として含有する。本発明の薬学的組成物および飲食用組成物は、望ましくはエイコサペンタエン酸モノグリセロールの含有量が10重量%以上、さらに好ましくは30重量%以上である。本発明の所望の効果を阻害しない範囲および程度であれば、他の公知の成分あるいは原材料を適宜に併用せしめてもよい。これらの例としてアスコルビン酸、アミノ酸、ペプチド、蛋白質およびこの分解物、各種糖質、澱粉およびこの分解物、ミネラル類、ビタミンE、トコフェロール、フィトステロール、カテキン、グァバ葉等のポリフェノール類等およびこれらの誘導体を挙げることができるが、これらに限定されない。
これらの併用物質がアスコルビン酸パルミテート、フィトステロール、ビタミンE等のように油溶性の場合は、本発明に係るエイコサペンタエン酸モノグリセロールまたはこれを含む油分と混合して均一状態となし、また、アスコルビン酸、アミノ酸、ミネラル、蛋白質等のように水溶性ないしは水分散性の場合は、例えばその乾燥粉末を本発明に係るエイコサペンタエン酸モノグリセロールまたはこれを含む油分と混練して分散状態にするか、水および適宜に界面活性剤を共存させて乳化状態となすこともできる。
本発明では、前述のように、1−および2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを有効成分としてなる飲食用組成物/薬学的組成物が提供される。この組成物の態様としては、薬学的組成物および飲食用組成物が好適である。
(魚油の調製法)
本発明において使用する魚油は、限定されることはないが、以下の方法によって調製することができる。
魚の粗油(未精製油)には大量のタンパク質及びリン脂質等が含有しており、効率的なエステル化を行うためには、脱ガム、脱酸等の処理(一次精製)が必要である。
上記の方法としては様々な方法が用いられているが、一般的には粗油に任意の水を添加し、攪拌、分離後、得られた上層に10% NaOH水溶液を添加し、攪拌、分離を行う。得られた上層を水洗することで脂肪酸及び残留アルカリ成分等の除去を行い、そこで得られた粗精製物を吸着剤で処理することで精製物が得られる。精製物の精製が不十分の際は、再度この工程を繰り返すことで精製度は向上する。
吸着剤としては、シリカゲル、活性炭、活性白土等を用いることができるが、これらに限定されない。
(魚油のエチルエステル化)
本発明において使用する魚油は、限定されることはないが、以下の方法によってエチルエステル化することができる。
魚油のエチルエステルの取得方法については、主に触媒法が用いられている。魚油にエタノールと触媒を加えてエステル交換反応を行うことにより、目的の脂肪酸エチルエステルを得る方法である。触媒としては、塩基性触媒であればKOH、NaOH等、酸触媒であれば、H2SO4、H3PO4等が挙げられるが、これらに限定されない。
上記の方法としては、魚油を1% NaOH/EtOH溶液中で任意の条件(例えば、反応温度40℃、反応時間1hr)で反応後、反応液を水洗することでアルカリ触媒の除去及び中和を行い、そこで得られた粗精製物を吸着剤で処理することで精製物が得られる。
吸着剤については、シリカゲル、活性炭、活性白土等を用いることができるが、これらに限定されない。
(魚油の精密蒸留法)
本発明において使用するエチルエステル化した魚油は、限定されることはないが、以下の方法によって精密蒸留により精製することができる。エイコサペンタエン酸モノグリセロールを調製することができる。
以下の方法により、脂肪酸エチルエステルの混合物から、目的成分を取得した。
まず、脂肪酸エチルエステルの混合物(酸価0.14、過酸化物価1.0、EPAエチルエステルの濃度11.92%、DHAエチルエステルの濃度51.36%)1376.4kgを原料として蒸留装置に充填し、下記の蒸留条件に調整し、脂肪酸エチルエステルの混合物を気化させ、高度不飽和脂肪酸エチルエステルを除去後、蒸留残分に目的成分を335.0kg得た。
標準的な蒸留条件については、原液供給量100Kg/h、媒体温度235℃、原液温度225℃、真空度200Paである。
(薬学的組成物の処方)
本発明はまた、有効量の治療剤の被験体への投与によってカンナビノイド受容体の機能を停止することによって治療および/または予防され得る疾患または障害(例えば、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎)の処置および/または予防の方法を提供する。治療剤とは、薬学的に受容可能なキャリア型(例えば、滅菌キャリア)と組み合せた、本発明の組成物を意味する。
治療剤を、個々の患者の臨床状態(特に、治療剤単独処置の副作用)、送達部位、投与方法、投与計画および当業者に公知の他の因子を考慮に入れ、医療実施基準(GMP=good medical practice)を遵守する方式で処方および投薬する。従って、本明細書において目的とする「有効量」は、このような考慮を行って決定される。
一般的提案として、用量当り、経口的に投与される治療剤の合計薬学的有効量は、患者体重の、約2μg/kg/日〜1000mg/kg/日の範囲にあるが、上記のようにこれは治療的裁量に委ねられる。さらに好ましくは、本発明の有効成分について、この用量は、少なくとも10mg/kg/日、最も好ましくはヒトに対して約20mg/kg/日と約1000mg/kg/日との間である。また、一般的提案として、用量当り、非経口的に投与される治療剤の合計薬学的有効量は、患者体重の、約0.2μg/kg/日〜250mg/kg/日の範囲にあるが、上記のようにこれは治療的裁量に委ねられる。さらに好ましくは、本発明の有効成分について、この用量は、少なくとも1mg/kg/日、最も好ましくはヒトに対して約5mg/kg/日と約25mg/kg/日との間である。
治療剤を、経口的、直腸内、非経口的、槽内(intracistemally)、膣内、腹腔内、局所的(粉剤、軟膏、ゲル、点滴剤、または経皮パッチによるなど)、口内あるいは経口または鼻腔スプレーとして投与し得る。本発明の薬学的組成物の代表的投与経路は、経口投与である。
「薬学的に受容可能なキャリア」とは、非毒性の固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、被包材または任意の型の処方補助剤をいう。
本発明の治療剤はまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性治療剤の適切な例は、経口的、直腸内、非経口的、槽内(intracistemally)、膣内、腹腔内、局所的(粉剤、軟膏、ゲル、点滴剤、または経皮パッチによるなど)、口内あるいは経口または鼻腔スプレーとして投与され得る。「薬学的に受容可能なキャリア」とは、非毒性の固体、半固体または液体の充填剤、希釈剤、被包材または任意の型の処方補助剤をいう。本明細書で用いる用語「非経口的」とは、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下および関節内の注射および注入を含む投与の様式をいう。
本発明の治療剤はまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性治療剤の適切な例は、適切なポリマー物質(例えば、成形品(例えば、フィルムまたはマイクロカプセル)の形態の半透過性ポリマーマトリックス)、適切な疎水性物質(例えば、許容品質油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂、および貧可溶性誘導体(例えば、貧可溶性塩)を包含する。
徐放性マトリックスとしては、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号、EP58,481)、L−グルタミン酸およびγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー(Sidmanら、Biopolymers 22:547−556(1983))、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(Langerら、J.Biomed.Mater.Res.15: 167−277(1981)、およびLanger,Chem.Tech.12:98−105(1982))、エチレンビニルアセテート(Langerら、同書)またはポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP133,988)が挙げられる。
徐放性治療剤はまた、リポソームに包括された本発明の治療剤を包含する(一般に、Langer,Science 249:1527−1533(1990);Treatら,Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer,Lopez−Berestein and Fidler(編),Liss,New York,317−327頁および353−365(1989)を参照のこと)。治療剤を含有するリポソームは、それ自体が公知である方法により調製され得る:DE3,218,121;Epsteinら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688−3692(1985);Hwangら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4030−4034(1980);EP52,322;EP36,676;EP88,046;EP143,949;EP142,641;日本国特許出 願第83−118008号;米国特許第4,485,045号および同第4,544,545号ならびにEP第102,324号。通常、リポソームは、小さな(約200〜800Å)ユニラメラ型であり、そこでは、脂質含有量は、約30モル%コレステロールよりも多く、選択された割合が、最適治療剤のために調整される。
なおさらなる実施態様において、本発明の治療剤は、ポンプにより送達されうる(Langer、前出;Sefton、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201(1987);Buchwaldら、Surgery 88:507(1980);Saudekら、N.Engl.J.Med.321:574(1989)を参照のこと)。
他の制御放出系は、Langer(Science 249:1527−1533(1990))による総説において議論される。
非経口投与のために、1つの実施態様において、一般に、治療剤は、それを所望の程度の純度で、薬学的に受容可能なキャリア、すなわち用いる投薬量および濃度でレシピエントに対して毒性がなく、かつ処方物の他の成分と適合するものと、単位投薬量の注射可能な形態(溶液、懸濁液または乳濁液)で混合することにより処方される。例えば、この処方物は、好ましくは、酸化、および治療剤に対して有害であることが知られている他の化合物を含まない。
一般に、治療剤を液体キャリアまたは微細分割固体キャリアあるいはその両方と均一および緊密に接触させて処方物を調製する。次に、必要であれば、生成物を所望の処方物に成形する。好ましくは、キャリアは、非経口的キャリア、より好ましくはレシピエントの血液と等張である溶液である。このようなキャリアビヒクルの例としては、水、生理食塩水、リンゲル溶液およびデキストロース溶液が挙げられる。不揮発性油およびオレイン酸エチルのような非水性ビヒクルもまた、リポソームと同様に本明細書において有用である。
キャリアは、等張性および化学安定性を高める物質のような微量の添加剤を適切に含有する。このような物質は、用いる投薬量および濃度でレシピエントに対して毒性がなく、このような物質としては、リン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酢酸および他の有機酸またはその塩類のような緩衝剤;アスコルビン酸のような抗酸化剤;低分子量(約10残基より少ない)ポリペプチド(例えば、ポリアルギニンまたはトリペプチド);血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンのようなタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸またはアルギニンのようなアミノ酸;セルロースまたはその誘導体、ブドウ糖、マンノースまたはデキストリンを含む、単糖類、二糖類、および他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニトールまたはソルビトールのような糖アルコール;ナトリウムのような対イオン;および/またはポリソルベート、ポロキサマーもしくはPEGのような非イオン性界面活性剤が挙げられる。
治療剤は、代表的には約10mg/ml〜1000mg/ml、好ましくは50〜1000mg/mlの濃度で、約6〜9のpHで、このようなビヒクル中に処方される。前記の特定の賦形剤、キャリアまたは安定化剤を使用することにより、塩が形成されることが理解される。
治療剤は、通常、単位用量または複数用量容器、例えば、密封アンプルまたはバイアルに、水溶液または再構成するための凍結乾燥処方物として貯蔵される。凍結乾燥処方物の例として、10mlのバイアルに、滅菌濾過した5%(w/v)治療剤水溶液5mlを充填し、そして得られる混合物を凍結乾燥する。凍結乾燥した治療剤を、注射用静菌水を用いて再構成して注入溶液を調製する。
本発明はまた、本発明の治療剤の1つ以上の成分を満たした一つ以上の容器を備える薬学的パックまたはキットを提供する。医薬品または生物学的製品の製造、使用または販売を規制する政府機関が定めた形式の通知が、このような容器に付属し得、この通知は、ヒトへの投与に対する製造、使用または販売に関する政府機関による承認を表す。さらに、治療剤を他の治療用化合物と組み合わせて使用し得る。
本発明の治療剤は、単独または他の治療剤と組合わせて投与され得る。組合わせは、例えば、混合物として同時に;同時にまたは並行してだが別々に;あるいは経時的のいずれかで投与され得る。これは、組み合わされた薬剤が、治療用混合物として共に投与されるという提示、およびまた、組み合わされた薬剤が、別々にしかし同時に、例えば、同じ個体に別々の静脈ラインを通じて投与される手順を含む。「組み合わせて」の投与は、一番目、続いて二番目に与えられる化合物または薬剤のうち1つの別々の投与をさらに含む。
本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールの製剤化にあたっては、前述の有効成分をそのまま使用してもよいが、これをさらに分画処理して有効成分である1−および2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールをそれぞれより高濃度化して用いてもよい。
(飲食用組成物の製造)
本発明の好適な態様は飲食用組成物である。すなわち、前述のようにして得られるエイコサペンタエン酸モノグリセロールを有効成分として含む薬学的組成物または飲食用組成物は、これをそのまま液状、ゲル状あるいは固形状の食品、例えばジュース、清涼飲料、コーヒー、紅茶、日本茶、ウーロン茶、野菜ジュース、天然果汁、乳飲料、牛乳、豆乳、スポーツ飲料、ニアウォーター系飲料、栄養補給飲料、コーヒー飲料、ココア、スープ、ドレッシング、ムース、ゼリー、ヨーグルト、プリン、ふりかけ、育児用粉乳、加工乳、スポーツドリンク、栄養ドリンク、ケーキミックス、パン、ピザ、パイ、クラッカー、ビスケット、ケーキ、クッキー、スパゲティー、マカロニ、パスタ、うどん、そば、ラーメン、キャンデー、ソフトキャンデー、ガム、チョコレート、おかき、ポテトチップス、スナック、アイスクリーム、シャーベット、クリーム、チーズ、粉乳、練乳、乳飲料などの粉末状または液状の乳製品、饅頭、ういろ、もち、おはぎ、醤油、たれ、麺つゆ、ソース、だしの素、シチューの素、スープの素、複合調味料、カレーの素、マヨネーズ、ケチャップ、レトルトカレー、レトルトシチュー、レトルトスープ、レトルトどんぶり、缶詰、ハム、ハンバーグ、ミートボール、コロッケ、餃子、ピラフ、おにぎり、冷凍食品および冷蔵食品、ちくわ、蒲鉾、弁当のご飯、寿司、乳児用ミルク、離乳食、ベビーフード、スポーツ食品、栄養補助食品、サプリメント、健康食品等に添加したり、必要に応じてデキストリン、乳糖、澱粉等の賦型剤や香料、色素等とともにペレット、錠剤、顆粒等に加工したり、またゼラチン等で被覆してカプセルに成形加工して健康食品や栄養補助食品等として利用できる。これらの食品類あるいは飲食用組成物における本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールの配合量は、当該食品や組成物の種類や状態等により一律に規定しがたいが、約0.01〜50重量%、より好ましくは0.1〜30重量%である。配合量が0.01重量%未満では経口摂取による所望の効果が小さく、50重量%を超えると食品の種類によっては風味を損なったり当該食品を調製できなくなる場合がある。なお、本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールは、これをそのまま食用に供してもさしつかえない。
以下に実施例等により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の取得方法において、脂肪酸の誘導体の混合物(魚油エチルエステル)から目的成分を選択的に精製する方法としては、蒸留法等がある。蒸留法を行うことで脂肪酸の誘導体から高度不飽和脂肪酸を除去し、目的成分を選択的に精製することができる。
(実施例1:魚油脂肪酸エチルエステル蒸留残分の調製)
以下の方法により、脂肪酸エチルエステルの混合物から、目的成分を取得した。
まず、脂肪酸エチルエステルの混合物(酸価0.14、過酸化物価1.0 meq/kgEPAエチルエステルの濃度11.92%、DHAエチルエステルの濃度51.36%、日本化学飼料(株)より購入)1376.4kgを原料として蒸留装置に充填し、下記の蒸留条件に調整し、脂肪酸エチルエステルの混合物を気化させ、高度不飽和脂肪酸エチルエステルを除去後、蒸留残分に目的成分を335.0kg得た。蒸留条件については、原液供給量100Kg/h、媒体温度235℃、原液温度225℃、真空度200Paである。
(実施例2:エイコサペンタエン酸モノグリセロールの精製)
魚油脂肪酸エチルエステル蒸留残分20.6gをn-ヘキサンと酢酸エチルの混液(80:1、V/V)に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー(1g、富士シリシア化学(株)PSQ60B)により精製を行った。n-ヘキサンと酢酸エチルの混液の比率を段階的に変えること(酢酸エチルの混合比率を徐々に上げていく)により、精製物を溶出させた。最終的に、混合比1:1(V/V)の時に溶出された成分にエイコサペンタエン酸モノグリセロールが得られた。得られたエイコサペンタエン酸モノグリセロールの量は2.6gであった。
(実施例3:エイコサペンタエン酸モノグリセロールの解析)
(1.測定機器)
(1)赤外吸収スペクトル(IR): JASCO FT/IR-410を用いて、NaCl窓板を使用した直接法で測定し、データはcm-1で表示した。
(2)核磁気共鳴装置(NMR):日本電子EX-270W NMRを用いて、1H NMRは270 MHz、13CNMRは68Hzで測定した。1H NMRにおけるケミカルシフトは、テトラメチルシランを内部標準(δ0.00)とし、測定値をδppm値で表示した。シグナルの***様式には、s(singlet: 一重線)、d(doublet: 二重線)、t (triplet: 三重線)、q (quartet: 四重線)、quint(quintet: 四重線)、m(multiplet: 多重線)、br (broad: 幅広)を使用した。13C NMRにおけるケミカルシフトは、重クロロホルム(CDCl3)を内部標準(δ77.0)とし、測定値をδppm値で表示した。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.41-5.31 (10 H, m), 4.20 (1H,dd, J = 11.6 Hz, 4.9 Hz), 4.13 (1H, dd, J = 11.6Hz, 5.7 Hz), 3.92 (1H, m), 3.69(1H, dd, J = 11.3 Hz, 3.8 Hz), 3.59 (1H, dd, J= 11.3 Hz, 5.9 Hz), 2.84-2.79(8H, m), 2.37 (4H, m), 2.08(4H, m), 1.71 (2H,quint, J = 7.3 Hz), 0.98 (3H, t).13CNMR (68 MHz, CDCl3) δ173.8, 128.9, 128.6, 128.5, 128.2, 128.1,128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 126.9,70.2, 65.2, 63.4, 33.5, 24.8, 26.6, 25.7,25.68, 25.66, 25.60, 20.6, 14.3.
(3)質量分析装置(MS):Applied Biosystems API QSTAR pulsar i を用いて、エレクトロンスプレイ(ESI)法により測定した。高分解能質量分析(HRMS)は、ポリエチレングリコールを内部標準に用いて測定した。
(4)比旋光度([α]D):比旋光度は、JASCODIP-360を用いて測定した。
(2.構造決定)
単離した活性成分を、1H NMR、13 C NMR、IR、MSにより解析したところ、1-エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1-EPA-Gl)と2-エイコサペンタエン酸モノグリセロール(2-EPA-Gl)が、それぞれ2:1の比率で含まれていた。旋光度の測定により、この成分は共にラセミ体であることが示唆された。
主成分である1-EPA-Glのスペクトルは、以下にように帰属された。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ5.41-5.31 (10 H, m), 4.20 (1H,dd, J = 11.6 Hz, 4.9 Hz), 4.13 (1H, dd, J = 11.6Hz, 5.7 Hz), 3.92 (1H, m), 3.69(1H, dd, J = 11.3 Hz, 3.8 Hz), 3.59 (1H, dd, J= 11.3 Hz, 5.9 Hz), 2.84-2.79(8H, m), 2.37 (4H, m), 2.08(4H, m), 1.71 (2H,quint, J = 7.3 Hz), 0.98 (3H, t).13CNMR (68 MHz, CDCl3) δ173.8, 128.9, 128.6, 128.5, 128.2, 128.1,128.0, 127.9, 127.8, 127.7, 126.9,70.2, 65.2, 63.4, 33.5, 24.8, 26.6, 25.7,25.68, 25.66, 25.60, 20.6, 14.3.IR (neat) 3329,3012, 2927, 2856, 1732, 1456,1339, 1178, 1117, 1051, 715 cm-1.HRMS (ESI):calcd for C23H36O4Na([M+Na]+)399.2505, found 399.2514.[α]D 25= +0.015 (c 1.7, CHCl3).
1-エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1-EPA-Gl)と2-エイコサペンタエン酸モノグリセロール(2-EPA-Gl)の構造式は、
である。
(実施例4:上記エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールの構成比が2:1のもの)のカンナビノイド受容体結合能活性)
実施例1〜3によって得られたエイコサペンタエン酸モノグリセロールのカンナビノイド受容体結合能活性を調べた。
上記カンナビノイド受容体、CB1およびCB2受容体結合能活性は、ヒト由来の遺伝子操作したHEK-293細胞を用いて常法で行った。具体的にはCB1の場合、0.5nMのH標識CP-55,940とサンプル(20μg/ml)との置換反応を、90分、37℃で行い、置換反応を放射能活性により測定した。次に、CB2の場合、2.4nMのH標識WIN-55,212-2とサンプル(20μg/ml)との置換反応を、90分、37℃で行い、置換反応を放射能活性により測定した。サンプルを添加しない時のH標識リガンド結合量を総結合とし、サンプル添加時のH標識リガンド結合量をサンプル結合量とし、総結合量から非特異的結合を引いた値を特異的結合量として、次の計算式で阻害率を求めた。
阻害率=(総結合量−サンプル添加時結合量)/特異的結合量×100。
なお、特異的結合量はCB1の場合、60%であった。また、CB2の場合、80%であった。
その結果、CB1に対する置換率は46%であった。また、CB2に対する置換率は68%であった。この結果から、本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールは、CB1およびCB2に結合することが明らかとなった。
(実施例5:エイコサペンタエン酸モノグリセロールのカンナビノイド受容体に対するインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性の測定)
実施例1〜3によって得られたエイコサペンタエン酸モノグリセロールのカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を調べた。
上記エイコサペンタエン酸モノグリセロールのカンナビノイド受容体アゴニスト、アンタゴニスト活性は、ヒト由来CB1およびCB2を発現させたチャイニーズハムスター卵巣由来CHO-K1細胞を用いて常法により行った。具体的にはCB1、CB2いずれの場合も[35S]GTPγSの結合量により活性を定量した。すなわち、CB1のアゴニスト活性は、アナンダミド惹起による[35S]GTPγSの結合量の増加を定量した。いっぽう、アンタゴニスト活性はアナンダミド惹起による[35S]GTPγSの結合量の阻害により定量を行った。次に、CB2のアゴニスト活性は、CP55940惹起による[35S]GTPγSの結合量の増加を定量し、アンタゴニスト活性はCP55940惹起による[35S]GTPγSの結合量の阻害により定量を行った。反応時間はいずれの場合も30分、30℃で行った。
同様の結果を図1および図2に示す。
(実施例6:1−エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1−EPA−Gl)の合成)
カンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を有する成分が1−EPA−Glであることを確認するために、以下の反応式に示す反応によって、1−EPA−Glを合成した。
具体的には、次の反応を行った。遊離型エイコサペンタエン酸 (3.19 g, 10.55 mmol)とグリセリン (3.00 g, 32.71 mmol)とを、DMF-ジクロロメタン(1:1)混合溶媒100mLに溶かし、その溶液にHOBt・H2O (1.67 g, 10.55 mmol)とEDCI・HCl (6.88 g, 35.87mmol)を室温で加えた。反応溶液を室温で26時間攪拌した後、水を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル1:1)により精製し、1-EPA-Gl(2.02g, 36%)を得た。
(実施例7:1−エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1−EPA−Gl)のカンナビノイド受容体結合能)
実施例6で合成した1−EPA−Glのカンナビノイド受容体結合能を、実施例4に記載の方法にしたがって、測定した。CB1に対する1−EPA のIC50値は1.2μg/mlであった。また、CB2に対するIC50値は3.07μg/mlであった。
(実施例8:1−エイコサペンタエン酸モノグリセロール(1−EPA−Gl)のカンナビノイド受容体に対するインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性)
実施例6で合成した1−EPA−Glのカンナビノイド受容体に対するインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性を、実施例5に記載の方法にしたがって測定した。その結果を、表3および4、ならびに、図3および4に示す。
上記の表3および4、ならびに、図3および4に示されるように、1−EPA−Glのカンナビノイド受容体に対するインバースアゴニストおよびアンタゴニスト活性が確認された。

以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明に従って、種々の薬理学的活性を有すると考えられるカンナビノイド受容体のインバースアゴニストおよびアンタゴニストが、天然の供給源より簡便に提供される。本発明のエイコサペンタエン酸モノグリセロールは、薬学的組成物および飲食用組成物として有用である。

Claims (18)

  1. エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する魚油由来の画分を含有する、カンナビノイド受容体関連疾患の予防または治療のための、薬学的組成物。
  2. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項1に記載の薬学的組成物。
  3. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項1に記載の薬学的組成物。
  4. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  5. 前記カンナビノイド受容体関連疾患が、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎からなる群から選択される疾患である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  6. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB1インバースアゴ
    ニストである、請求項1に記載の薬学的組成物。
  7. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB2アンタゴニスト
    である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  8. エイコサペンタエン酸モノグリセロールを含有する魚油由来の画分を含有する、カンナビノイド受容体関連疾患の予防または治療のための、飲食用組成物。
  9. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項8に記載の飲食用組成物。
  10. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項8に記載の飲食用組成物。
  11. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、請求項8に記載の飲食用組成物。
  12. 前記カンナビノイド受容体関連疾患が、肥満、ニコチン性依存症、II型糖尿病、アルツハイマー病、認知障害、皮膚疾患、関節炎などの抗炎疾患、骨粗鬆症、脳脊髄炎からなる群から選択される疾患である、請求項8に記載の飲食用組成物。
  13. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB1インバースアゴ
    ニストである、請求項8に記載の飲食用組成物。
  14. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールがカンナビノイド受容体CB2アンタゴニスト
    である、請求項8に記載の飲食用組成物。
  15. エイコサペンタエン酸モノグリセロールを調製する方法であって、以下:
    (a)魚油をエチルエステル化する工程;および
    (b)エチルエステル化した魚油を精密蒸留する工程、
    を包含する、方法。
  16. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールである、請求項15に記載の方法。
  18. 前記エイコサペンタエン酸モノグリセロールが1−エイコサペンタエン酸モノグリセロールと2−エイコサペンタエン酸モノグリセロールを2:1の重量比で含む混合物である、請求項15に記載の方法。
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