JP2010129702A - インダクタ部品アレイ、及び部品間のクロストークを低減できる薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法 - Google Patents

インダクタ部品アレイ、及び部品間のクロストークを低減できる薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法 Download PDF

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寿緒 友成
Takeshi Okumura
武史 奥村
Tomokazu Ito
知一 伊藤
Toshihiro Kuroshima
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Abstract

【課題】インダクタ部品アレイにおいて、部品間のクロストークを低減する。
【解決手段】コモンモードフィルタアレイ10は、並列配置されたコモンモードフィルタF1,F2と、コモンモードフィルタF1,F2の一方端部を連結する磁性体基体12とを備え、磁性体基体12には、コモンモードフィルタF1,F2の間に位置する部分にループコイルRが形成される。これにより、磁性体基体を通る漏れ磁束がループコイルRによって遮断されるので、部品間のクロストークを低減することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明はインダクタ部品アレイ、及び部品間のクロストークを低減できる薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法に関する。
コモンモードフィルタなどのインダクタ部品をアレイにしたインダクタ部品アレイが知られているが、このようなインダクタ部品アレイでは、部品間のクロストークが特性劣化の要因となる。
薄膜コモンモードフィルタアレイを例にとって説明する。図14は、背景技術による薄膜コモンモードフィルタアレイ1の断面図である。同図に示すように、薄膜コモンモードフィルタアレイ1は、それぞれ2つの平面スパイラル導体を有する2つの薄膜コモンモードフィルタ2,3の上下を、共通の磁性体基体4,5によって挟んだ形状を有している。例えば薄膜コモンモードフィルタ2の平面スパイラル導体に電流が流れると、電磁誘導によって磁束が発生する。この磁束の一部は磁性体基体4,5を介して薄膜コモンモードフィルタ3側に漏れ(図14の矢印Aに沿う磁束)、薄膜コモンモードフィルタ3の平面スパイラル導体に誘導電流を発生させる。これがクロストークである。
特許文献1,2には、このようなクロストークによる特性劣化を防止するための技術が開示されている。特許文献1に開示される技術では、各平面スパイラル導体の巻回数を、隣り合う側の巻回数が隣り合わない側の巻回数よりも少なくなるようにするとともに、同一平面上の各平面スパイラル導体の巻回方向を互いに逆とすることで、クロストークを減じている。特許文献2に開示される技術では、一方の薄膜コモンモードフィルタの端子電極(薄膜コモンモードフィルタアレイの側面に形成する端子電極)と、他方の薄膜コモンモードフィルタの端子電極との間の距離を大きくすることで、クロストークを減じている。
特開2003−217932号公報 特開2006−286886号公報
したがって、本発明の目的のひとつは、部品間のクロストークを低減できるインダクタ部品アレイ、及び部品間のクロストークを低減できる薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明によるインダクタ部品アレイは、並列配置された第1及び第2のインダクタ部品と、前記第1及び第2のインダクタ部品の一方端部を連結する磁性体基体とを備え、前記磁性体基体には、前記第1及び第2のインダクタ部品の間に位置する部分に実質的にループコイルが形成されることを特徴とする。
本発明によれば、磁性体基体を通る漏れ磁束がループコイルによって遮断されるので、部品間のクロストークを低減することが可能になる。
また、上記インダクタ部品アレイにおいて、前記ループコイルは、前記磁性体基体の、前記第1及び第2のインダクタ部品の間に位置する部分の全周にわたって形成された導体によって構成されることとしてもよい。これによれば、完全なループコイルを用いることになるので、信号の周波数帯によらずクロストークを低減できる。
また、上記インダクタ部品アレイにおいて、前記磁性体基体は、前記第1及び第2のインダクタ部品に接する第1の表面と、前記第1の表面の反対側に位置する第2の表面と、前記第1及び第2のインダクタ部品の配列方向に平行な第3及び第4の側面とを有し、前記ループコイルは、前記第3及び第4の側面側と、前記第1及び第2の表面のいずれか少なくとも一方側とに形成された導体によって構成されることとしてもよい。一部がつながっていない導体によってループコイルを構成するとしても、信号が比較的高周波である場合には、つながっていない部分が容量結合する。したがって、実質的にループコイルが構成され、部品間のクロストークを低減することが可能になる。
また、上記各インダクタ部品アレイにおいて、前記第1及び第2のインダクタ部品はともにコモンモードフィルタであることとしてもよい。これによれば、コモンモードフィルタアレイを構成するコモンモードフィルタ間のクロストークを低減することが可能になる。
また、上記インダクタ部品アレイにおいて、当該インダクタ部品アレイは、積層構造の素体を備え、前記素体の第1の層には第1及び第2の平面スパイラル導体が形成され、前記素体の第2の層には第3及び第4の平面スパイラル導体が形成され、前記第1のインダクタ部品は、前記第1及び第3の平面スパイラル導体によって構成され、前記第2のインダクタ部品は、前記第2及び第4の平面スパイラル導体によって構成され、前記磁性体基体は前記素体の積層方向に垂直な面に接着されていることとしてもよい。これによれば、薄膜コモンモードフィルタアレイを構成する薄膜コモンモードフィルタ間のクロストークを低減することが可能になる。
また、上記インダクタ部品アレイにおいて、前記ループコイルは、前記素体内に形成された導体パターンを含んで構成されることとしてもよい。これによれば、平面スパイラル導体等を形成するのと同様にしてループコイルの一部を形成することが可能になる。
また、上記インダクタ部品アレイにおいて、前記第1及び第2のインダクタ部品はそれぞれ、コイルが巻回された巻芯部と該巻芯部の両端に形成された2つの鍔部とを有するドラムコアを有し、前記磁性体基体は前記第1のインダクタ部品の鍔部と前記第2のインダクタ部品の鍔部とに接着されており、前記ループコイルは、前記第1及び第2のインダクタ部品の一方鍔部間に位置する部分に形成されることを特徴とすることとしてもよい。これによれば、ドラムコアを用いるインダクタ部品間のクロストークを低減することが可能になる。
また、本発明による薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法は、積層構造の素体を備え、前記素体内に第1のコモンモードフィルタ導体と第2のコモンモードフィルタ導体とが形成されている薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法であって、前記第1のコモンモードフィルタ導体と前記第2のコモンモードフィルタ導体の間に導体パターンを構成する工程と、前記素体の積層方向に垂直な面に磁性体基体を接着する工程と、前記磁性体基体の前記第1及び第2のコモンモードフィルタ導体の配列方向に平行な側面に、前記導体パターンと電気的に接続する導体パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする。
このように、本発明によれば、磁性体基体を通る漏れ磁束がループコイルによって遮断されるので、部品間のクロストークを低減することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい第1及び第2の実施の形態について詳細に説明する。
図1(a)(b)は、本発明の好ましい第1の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイ10の斜視図である。図1(a)は正面から見た斜視図、図1(b)は背面から見た斜視図をそれぞれ示している。図1(a)(b)に示すように、コモンモードフィルタアレイ10は、2枚の磁性体基体11,12で層構造体(素体)13を挟み込んだ直方体状の積層体14と、積層体14の表面に形成された外部電極P1〜P8と、磁性体基体12の表面に形成された導体パターンR1〜R3とによって構成される。
磁性体基体11,12は層構造体13を物理的に保護するとともに、コモンモードチョークコイルの磁路としての役割を果たすものである。磁性体基体11,12の材料としては、焼結フェライトや複合フェライト(粉状のフェライトを含有した樹脂)を用いることが好適である。特に、Ni−Cu−Zn系フェライトやMn−Zn系フェライトなどの比較的透磁率の高い材料を用いることが好ましい。透磁率の高い磁性材料を用いることにより、コモンモードフィルタとして本来求められる磁気特性が高められるからである。
外部電極P1〜P8は、積層体14の側面14a,14b(後述する薄膜コモンモードフィルタF1,F2の配列方向に平行な側面。すなわち、長辺側側面。)に、上面から下面にわたって設けられた所定幅の直線状の導体パターンである。外部電極P1〜P4は側面14aに、外部電極P5〜P8は側面14bに、それぞれ積層体14の長辺方向の一端側からこの順で並べて設けられている。
導体パターンR1は、磁性体基体12の側面14a側、より詳しくは側面14aの表面のうち外部電極P2とP3の間に位置する部分に設けられた所定幅の直線状の導体パターンである。また、導体パターンR3は、磁性体基体12の側面14b側、より詳しくは側面14bの表面のうち外部電極P6とP7の間に位置する部分に設けられた所定幅の直線状の導体パターンである。導体パターンR1,R3は、主として磁性体基体12の側面に設けられているが、層構造体13の側面にも少しはみ出して形成されている。これは、層構造体13に設けられた導体パターンR4(後述)と接続するためである。導体パターンR2は、磁性体基体12の上面(層構造体13に接する表面の反対側の表面)側、より詳しくは上面の表面のうち外部電極P6とP7の間に位置する部分に設けられた所定幅の直線状の導体パターンであり、両端で導体パターンR1,R3と接続している。
外部電極P1〜P8及び導体パターンR1〜R3の形成にはマスクスパッタ法及び電気めっきを用いることが好適である。すなわち、まず積層体14の側面14a,14bに、マスクスパッタ法によりCr/Cu膜又はTi/Cu膜を成膜し、その後、Ni/Snを用いて電気めっきを施すことで、外部電極P1〜P8及び導体パターンR1〜R3を形成する。
次に、図2はコモンモードフィルタアレイ10の略分解斜視図である。図2に示すように、コモンモードフィルタアレイ10の層構造体13は、樹脂層S1〜S5、磁性体層S6a〜S6d,S7がこの順で積層されたものである。なお、図2では外部電極P1〜P8を省略している。
樹脂層S2〜S5には、4つの貫通孔Ha〜Hdが形成されている。また、樹脂層S2の表面には平面スパイラル導体C1,C3が形成され、樹脂層S3の表面には平面スパイラル導体C2,C4が形成される。このうち平面スパイラル導体C1,C2は、磁気結合して薄膜コモンモードフィルタF1を構成する。また、平面スパイラル導体C3,C4は、磁気結合して薄膜コモンモードフィルタF2を構成する。層構造体13がこのような構成を有することにより、磁性体基体11,12は、それぞれ薄膜コモンモードフィルタF1,F2の一方端部同士を連結する磁性体基体となっている。
樹脂層S1〜S4の表面には各平面スパイラル導体を外部電極P1〜P8に電気的に接続するための導体パターンが形成されている。樹脂層S5は導体パターンと磁性体層S7を分離するために設けられているもので、その表面には導体パターンは形成されていない。
樹脂層S1〜S4のそれぞれには、外部電極P1〜P8に対応する位置に引出電極E1〜E8が形成されており、対応する電極同士は層構造体13の側面で電気的に接続している。
平面スパイラル導体C1の外端は、樹脂層S2上に形成された引出電極D1を介して、樹脂層S2上で引出電極E5に接続している。平面スパイラル導体C1の内端は、スルーホール導体T1を介して樹脂層S1上に形成された引出電極D2に接続する。引出電極D2は、樹脂層S1の引出電極E1に接続している。
平面スパイラル導体C2の外端は、樹脂層S3上に形成された引出電極D3を介して、樹脂層S3上で引出電極E6に接続している。平面スパイラル導体C2の内端は、スルーホール導体T2を介して樹脂層S4上に形成された引出電極D4に接続する。引出電極D4は、樹脂層S4の引出電極E2に接続している。
平面スパイラル導体C3の外端は、樹脂層S2上に形成された引出電極D5を介して、樹脂層S2上で引出電極E8に接続している。平面スパイラル導体C3の内端は、スルーホール導体T3を介して樹脂層S1上に形成された引出電極D6に接続する。引出電極D6は、樹脂層S1の引出電極E4に接続している。
平面スパイラル導体C4の外端は、樹脂層S3上に形成された引出電極D7を介して、樹脂層S3上で引出電極E7に接続している。平面スパイラル導体C4の内端は、スルーホール導体T4を介して樹脂層S4上に形成された引出電極D8に接続する。引出電極D8は、樹脂層S4の引出電極E3に接続している。
なお、各樹脂層S1〜S5は、感光性を有する絶縁性非磁性樹脂(例えば感光性ポリイミド樹脂)をスピンコートし、これを露光・現像・熱硬化することによって形成する。ディップ法やスプレー法を用いてもよい。樹脂層S2〜S5の貫通孔Ha〜Hdは、エッチングにより形成する。スルーホール導体T1〜T4は、まずエッチングによって各樹脂層に貫通孔を形成し、その中に導電性材料を充填することによって形成する。各導体パターンは、蒸着法又はスパッタリング法により樹脂層の上に下地導電層を形成し、これを給電体としたメッキを行うことにより形成する。
磁性体層S6a〜S6dはコモンモードチョークコイルの磁路としての役割を果たす層であり、それぞれ貫通孔Ha〜Hd内に埋め込まれている。磁性体層S6a〜S6dは、樹脂を混ぜて流動性を持たせた磁性材料を樹脂層S5上に流すことによって形成する。磁性体層S7は磁性材料を樹脂層S5上に流した際に形成される層である。
ここで、薄膜コモンモードフィルタF1の動作について説明しておく。薄膜コモンモードフィルタF2についても同様である。
図3は、一般的な差動伝送回路の回路図である。
図3に示す差動伝送回路は、一対の信号線51,52と、信号線51,52に差動信号を供給する出力バッファ53と、信号線51,52からの差動信号を受ける入力バッファ54とを備えている。かかる構成により、出力バッファ53に与えられる入力信号INは、一対の信号線51,52を経由して入力バッファ54へ伝えられ、出力信号OUTとして再生される。このような差動伝送回路は、信号線51,52から発生する放射電磁界が少ないという特徴を有しているが、信号線51,52に共通のノイズ(コモンモードノイズ)が重畳した場合には比較的大きな放射電磁界を発生させてしまう。コモンモードノイズによって発生する放射電磁界を低減するためには、図3に示すように、信号線51,52に薄膜コモンモードフィルタF1を挿入することが有効である。
薄膜コモンモードフィルタF1では、同方向に巻回された平面スパイラル導体C1,C2が磁気結合する。そのため、信号線51,52を伝わる差動成分(信号)に対するインピーダンス(特性インピーダンス)が低く、同相成分(コモンモードノイズ)に対するインピーダンスが高くなる。したがって、薄膜コモンモードフィルタF1は、信号線51,52に供給される差動信号を実質的に減衰させることなく、一方で信号線51,52を伝わるコモンモードノイズを遮断する。
さて、図2に示すように、樹脂層S4の表面には、薄膜コモンモードフィルタF1,F2の間の位置に導体パターンR4が形成されている。この導体パターンR4は、磁性体基体12の下面(層構造体13に接する表面)側に位置している。導体パターンR4は、両端で導体パターンR1,R3に接続する。これにより、導体パターンR1〜R3及び導体パターンR4は、磁性体基体12の、薄膜コモンモードフィルタF1,F2の間に位置する部分の全周にわたって形成されたループコイルRを構成する。
図4は、図1(a)に示したコモンモードフィルタアレイ10のA−A'線断面図である。図14を参照しながらすでに説明したように、例えば薄膜コモンモードフィルタF2に電流が流れると、磁性体基体11,12を介して薄膜コモンモードフィルタF1側に漏れる磁束が発生する(図4の矢印Mに沿う磁束)。これがコモンモードフィルタ間のクロストークであることは上述したとおりであるが、コモンモードフィルタアレイ10では、ループコイルRによってこの漏れ磁束が遮断される。
すなわち、漏れ磁束が発生すると、その電磁誘導によってループコイルRに電流が流れ、漏れ磁束を打ち消す方向の磁束が発生する。したがって、漏れ磁束が遮断されることになるのである。これにより、コモンモードフィルタアレイ10では、コモンモードフィルタ間のクロストークを低減することが可能になっている。また、コモンモードフィルタに流れる信号の周波数によらず、クロストークを低減することが可能になっている。
次に、コモンモードフィルタアレイ10の製造方法について説明する。
図5は、コモンモードフィルタアレイ10の製造フローを示す図である。同図に示すように、まず磁性体基体11を用意し、その上にスピンコートなどの方法により樹脂層S1を形成する(Step1)。続いて、導体パターンR4を含む導体パターンの形成と、樹脂層S2〜S5の積層を繰り返し行う(Step2)。
次に、エッチングにより、樹脂層S2〜S5の貫通孔Ha〜Hdを形成し(Step3)、樹脂層S5の上に磁性材料を流し込むことで、磁性体層S6a〜S6d,S7を形成する(Step4)。
次に、磁性体層S7の上に磁性体基体12を接着し(Step5)、積層体14の側面及び上面に、マスクスパッタ法及び電気めっきにより、外部電極P1〜P8と、導体パターンR1〜R3とを形成する(Step6)。
以上説明したように、コモンモードフィルタアレイ10では、ループコイルRのうち、磁性体基体12の下面に位置する部分を、樹脂層S4の表面に形成した導体パターンR4で構成したため、平面スパイラル導体等を形成するのと同様にしてループコイルの一部を形成することが可能になっている。
以下、ループコイルのバリエーションについて説明する。
まず、図6(a)は、図1(a)に示したコモンモードフィルタアレイ10のB−B'線断面図である。図6(a)におけるループコイルは上述したループコイルRであり、磁性体基体12の全周にわたって形成された完全なループコイルとなっている。なお、上記実施の形態では樹脂層S4の表面に形成した導体パターンR4をループコイルRの一部として用いたが、例えば磁性体基体12の下面に直接形成することとしてもよい。また、導体パターンR1〜R3の製造方法について、上記実施の形態ではマスクスパッタ法及び電気めっきを用いる例を説明したが、例えば金属製のリングなどの金具を磁性体基体12に嵌めることで製造することも可能である。
次に、図6(b)は、導体パターンR4を用いずに作製したループコイルRxを有するコモンモードフィルタアレイ10の断面図である。ループコイルRxは、ループコイルRのような完全なループコイルとはなっていないが、実質的に、薄膜コモンモードフィルタF1,F2の間に設けられたループコイルとなっている。すなわち、コモンモードフィルタに入力される信号が高周波信号である場合、ループコイルRxのつながっていない部分は、図6(b)に示すように、容量結合により結合する。したがって、ループコイルRxは、ループコイルRと同様に作用し、漏れ磁束の遮断効果を有する。
次に、図6(c)は、導体パターンR2を用いずに作製したループコイルRyを有するコモンモードフィルタアレイ10の断面図である。ループコイルRyも、ループコイルRのような完全なループコイルとはなっていないが、実質的に、薄膜コモンモードフィルタF1,F2の間に設けられたループコイルとなっている。すなわち、コモンモードフィルタに入力される信号が高周波信号である場合、ループコイルRyのつながっていない部分は、図6(c)に示すように、容量結合により結合する。したがって、ループコイルRyも、ループコイルRと同様に作用し、漏れ磁束の遮断効果を有する。
また、ループコイルRyを用いる場合、積層体14の上面に導体パターンを形成する必要がなくなる。したがって、マスクスパッタ法及び電気めっきによって積層体14の側面及び上面に導体パターンを形成する際の工数が削減できる。
次に、図6(d)は、磁性体基体11にもループコイルRを設けた例を示す断面図である。このように、磁性体基体11,12それぞれにループコイルRを設けてもよい。
図7は、本発明の好ましい第2の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイ20の斜視図である。また、図8は、コモンモードフィルタアレイ20を裏面から見た平面図である。また、図9は、図7に示したコモンモードフィルタアレイ20のC−C'線断面図である。
図7及び図8に示すように、コモンモードフィルタアレイ20は、ドラムコアタイプのコモンモードフィルタF3,F4を備えている。コモンモードフィルタF3は、両端に鍔部FR1,FR2が設けられた巻芯部O1からなるドラムコアDR1と、巻芯部O1に巻回されたワイヤL1,L2とを有している。コモンモードフィルタF4は、両端に鍔部FR3,FR4が設けられた巻芯部O2からなるドラムコアDR2と、巻芯部O2に巻回されたワイヤL3,L4とを有している。
鍔部FR1の下面には端子電極G1,G2が形成されている。同様に、鍔部FR2の下面には端子電極G3,G4が、鍔部FR3の下面には端子電極G5,G6が、鍔部FR4の下面には端子電極G7,G8がそれぞれ形成されている。ワイヤL1は端子電極G1と端子電極G3とに接続される。同様に、ワイヤL2は端子電極G2と端子電極G4に接続され、ワイヤL3は端子電極G5と端子電極G7に接続され、ワイヤL4は端子電極G6と端子電極G8に接続される。ワイヤL1〜L4は互いに同一ターン数で同一方向に巻回されており、それぞれがコモンモードフィルタ用コイルを構成している。
コモンモードフィルタアレイ20は、鍔部FR1〜FR4の各上面に接着された板状コアBも備えている。
なお、ドラムコアDR1,DR2及び板状コアBは、比較的透磁率の高い磁性材料、例えばNi−Zn系フェライトやMn−Zn系フェライトの焼結体によって作られている。
さて、板状コアBは、鍔部FR1,FR3の間に位置する部分の上面,側面、下面にそれぞれ導体パターンQ1〜Q3を有しており、導体パターンQ1の一端と導体パターンQ2の上端,導体パターンQ2の下端と導体パターンQ3の一端は、それぞれ電気的に接続されている。また、図9に示すように、板状コアBは、導体パターンQ1の他端と導体パターンQ3の他端とを接続するスルーホール導体Q4も有している。
導体パターンQ1〜Q3及びスルーホール導体Q4は、コモンモードフィルタF3,F4の間に位置する部分の全周にわたって形成されたループコイルQを構成する。鍔部FR1と鍔部FR3の間に磁束(漏れ磁束)が発生すると、その電磁誘導によってループコイルQに電流が流れ、漏れ磁束を打ち消す方向の磁束が発生する。したがって、漏れ磁束が遮断されることになるので、コモンモードフィルタアレイ20でも、コモンモードフィルタ間のクロストークを低減することが可能になっている。
以下、ループコイルのバリエーションについて説明する。
まず、図10(a)は、スルーホール導体Q4を用いずに作製したループコイルQxの断面図であり、図9に対応している。ループコイルQxは、ループコイルQのような完全なループコイルとはなっていないが、実質的に、コモンモードフィルタF3,F4の間に設けられたループコイルとなっている。すなわち、コモンモードフィルタに入力される信号が高周波信号である場合、ループコイルQxのつながっていない部分は、図10(a)に示すように、容量結合により結合する。したがって、ループコイルQxは、ループコイルQと同様に作用し、漏れ磁束の遮断効果を有する。
次に、図10(b)は、導体パターンQ2を用いずに作製したループコイルQyの断面図であり、図9に対応している。ループコイルQyも、ループコイルQのような完全なループコイルとはなっていないが、実質的に、コモンモードフィルタF3,F4の間に設けられたループコイルとなっている。すなわち、コモンモードフィルタに入力される信号が高周波信号である場合、ループコイルQyのつながっていない部分は、図10(b)に示すように、容量結合により結合する。したがって、ループコイルQyも、ループコイルQと同様に作用し、漏れ磁束の遮断効果を有する。
次に、図11は、鍔部FR2,R4の間に位置する部分にもループコイルQを設けた例を示す断面図である。このように、鍔部FR1,FR3側と鍔部FR2,FR4側のそれぞれにループコイルQを設けてもよい。
次に、図12は、中央部に巻芯部O1,O2とほぼ同じ長さの貫通孔Hを有する板状コアBxを用いる例によるコモンモードフィルタアレイ20の斜視図である。また、図13は、図12に示したコモンモードフィルタアレイ20のD−D'線断面図である。
図12及び図13に示した例では、貫通孔Hの鍔部FR1,R3側の内側面に、導体パターンQ1の他端と導体パターンQ3の他端とを接続する導体パターンQ5を形成し、導体パターンQ1〜Q3と導体パターンQ5とでループコイルQzを構成している。このようにすることで、マスクスパッタ法及び電気めっきを用いる方法などを用いて、導体パターンQ1〜Q3,Q5を同じ方法で形成することが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について2つの例を挙げて説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態ではコモンモードフィルタアレイに本発明を適用した場合を説明したが、コモンモードフィルタ以外のインダクタ部品であっても、アレイ化したときに部品間のクロストークが問題になることはあり得る。そのような場合、インダクタ部品アレイに本発明を適用し、インダクタ部品の間に位置する部分に実質的にループコイルを形成すれば、部品間のクロストークを減ずることが可能になる。
本発明の好ましい第1の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイの斜視図である。(a)は正面から見た斜視図、(b)は背面から見た斜視図をそれぞれ示している。 本発明の好ましい第1の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイの略分解斜視図である。 一般的な差動伝送回路の回路図である。 図1(a)に示したコモンモードフィルタアレイのA−A'線断面図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイの製造フローを示す図である。 (a)は、図1(a)に示したコモンモードフィルタアレイのB−B'線断面図である。(b)は、本発明の好ましい第1の実施の形態の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。(c)は、本発明の好ましい第1の実施の形態の他の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。(d)は、本発明の好ましい第1の実施の形態のさらに他の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイの斜視図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態によるコモンモードフィルタアレイを裏面から見た平面図である。 図7に示したコモンモードフィルタアレイのC−C'線断面図である。 (a)は、本発明の好ましい第2の実施の形態の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。(b)は、本発明の好ましい第2の実施の形態の他の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態のさらに他の変形例によるコモンモードフィルタアレイの断面図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態のさらに他の変形例によるコモンモードフィルタアレイの斜視図である。 図12に示したコモンモードフィルタアレイのD−D'線断面図である。 本発明の背景技術による薄膜コモンモードフィルタアレイの断面図である。
符号の説明
10 コモンモードフィルタアレイ
11,12 磁性体基体
13 層構造体
14 積層体
C1〜C4 平面スパイラル導体
D1〜D8,E1〜E8 引出電極
F1,F2 薄膜コモンモードフィルタ
Ha〜Hd 貫通孔
P1〜P8 外部電極
R,Rx,Ry ループコイル
R1〜R4 導体パターン
S1〜S5 樹脂層
S6a〜S6d,S7 磁性体層
T1〜T4 スルーホール導体
20 コモンモードフィルタアレイ
B,Bx 板状コア
DR1,DR2 ドラムコア
F3,F4 ドラムコアタイプのコモンモードフィルタ
FR1〜FR4 鍔部
G1〜G8 端子電極
H 貫通孔
L1〜L4 ワイヤ
O1,O2 巻芯部
Q,Qx,Qy,Qz ループコイル
Q1〜Q3,Q5 導体パターン
Q4 スルーホール導体

Claims (8)

  1. 並列配置された第1及び第2のインダクタ部品と、
    前記第1及び第2のインダクタ部品の一方端部を連結する磁性体基体とを備え、
    前記磁性体基体には、前記第1及び第2のインダクタ部品の間に位置する部分に実質的にループコイルが形成されることを特徴とするインダクタ部品アレイ。
  2. 前記ループコイルは、前記磁性体基体の、前記第1及び第2のインダクタ部品の間に位置する部分の全周にわたって形成された導体によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品アレイ。
  3. 前記磁性体基体は、前記第1及び第2のインダクタ部品に接する第1の表面と、前記第1の表面の反対側に位置する第2の表面と、前記第1及び第2のインダクタ部品の配列方向に平行な第3及び第4の側面とを有し、
    前記ループコイルは、前記第3及び第4の側面側と、前記第1及び第2の表面のいずれか少なくとも一方側とに形成された導体によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品アレイ。
  4. 前記第1及び第2のインダクタ部品はともにコモンモードフィルタであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインダクタ部品アレイ。
  5. 当該インダクタ部品アレイは、積層構造の素体を備え、
    前記素体の第1の層には第1及び第2の平面スパイラル導体が形成され、
    前記素体の第2の層には第3及び第4の平面スパイラル導体が形成され、
    前記第1のインダクタ部品は、前記第1及び第3の平面スパイラル導体によって構成され、
    前記第2のインダクタ部品は、前記第2及び第4の平面スパイラル導体によって構成され、
    前記磁性体基体は前記素体の積層方向に垂直な面に接着されていることを特徴とする請求項4に記載のインダクタ部品アレイ。
  6. 前記ループコイルは、前記素体内に形成された導体パターンを含んで構成されることを特徴とする請求項5に記載のインダクタ部品アレイ。
  7. 前記第1及び第2のインダクタ部品はそれぞれ、コイルが巻回された巻芯部と該巻芯部の両端に形成された2つの鍔部とを有するドラムコアを有し、
    前記磁性体基体は前記第1のインダクタ部品の鍔部と前記第2のインダクタ部品の鍔部とに接着されており、
    前記ループコイルは、前記第1及び第2のインダクタ部品の一方鍔部間に位置する部分に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインダクタ部品アレイ。
  8. 積層構造の素体を備え、
    前記素体内に第1のコモンモードフィルタ導体と第2のコモンモードフィルタ導体とが形成されている薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法であって、
    前記第1のコモンモードフィルタ導体と前記第2のコモンモードフィルタ導体の間に導体パターンを構成する工程と、
    前記素体の積層方向に垂直な面に配置された磁性体基体の前記第1及び第2のコモンモードフィルタ導体の配列方向に平行な側面に、前記導体パターンと電気的に接続する導体パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする薄膜コモンモードフィルタアレイの製造方法。
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