JP2010129375A - ショートアーク型放電灯用電極 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 陽極のうち、温度の高い部分で熱放射は盛んになるので、前面に近い場所の表面積を大きくすることが熱放射にとって効果的である。陽極1は、第1本体部後端面9およびその周辺の側壁10が露出しており、放熱面として機能する。かかる部位は、前面16に比較的近い。従来の電極に比べると、温度の高い領域の放熱面積を大きくできるので、全体としての放熱量を大きくすることができる。また、穴7の分だけ、電極を軽量化することもできる。
【選択図】 図1
Description
図1に、本発明にかかるショートアーク型放電灯用電極である陽極1の断面図を示す。図1に示すように、陽極1は、先端部近傍の第1本体部2と筒状の第2本体部3を有している。本実施形態においては、通常の電極の後端面から、直径αの穴7を形成することにより、第1本体部後端面9が放熱面として露出するとともに、筒状の第2本体部3が、第1本体部2の後端面に接触状態で形成される。第1本体部後端面9には、芯棒を保持するための保持穴11が形成されている。
ここで、Sは表面積で、εは放射率である。
第1実施形態においては、第1本体部2および第2本体部3を一体物で構成したが、図3に示すように、第1部材22と第2部材23を別体で構成して、接合するようにしてもよい。同じ材料で、製造が容易となる。また、第2本体部23をより安価なモリブデンなどで構成することもできる。これは、第2本体部23は、第1本体部22と比べると、温度は低いからである。
図4に他の実施形態を示す。図4Aに示す陽極40は、第1本体部42の側面に周方向に渡って溝41が設けられている。このように肉抜きのように溝を設けることにより、先端の温度が高い領域について、表面積をより大きくすることができ、放熱量を大きくできる。
図5に他の実施形態を示す。図5Aに示す陽極60は、第1本体部後端面9に、複数の底付き穴61が形成されている。これにより、先端の温度が高い領域に近い領域に、より広い放熱面を配置することができる。なお、図5Aにおける底付きの穴を連続して設けることにより、溝形状としてもよい。
図5Bに、第2本体部3に、複数の放熱窓73を設けた陽極70を示す。放熱窓73により、より放熱面積を大きくすることができると共に、これにより、空間7内の熱を、より放出しやすくなる。なお、放熱窓73の形状については、任意である。
図6に他の実施形態を示す。陽極90は、第1本体部2と、第2本体部3との間にスペーサを介在させて、第1本体部2の第1本体部後端面93から、側面に放熱ができるようにしたものである。第2本体部3は、底付の円筒形状をしており、底面95、内側面96、および外側面97を備えている。
図7に他の実施形態である陽極100を示す。この実施形態では、図6に示す陽極90と第2本体部103の形状が異なる。具体的には、底付き円筒形状ではなく、第2本体部103がコイル形状である。第1本体部後端面93が露出しているので、ピン94の存在しない部分から側面方向に放熱ができる。さらに、第2本体部103がコイル形状であるので、第1本体部102の熱がピン94を介して伝わり、コイルの表面から放熱される。
図8に他の実施形態である陽極110を示す。この実施形態では、図6に示す陽極90と第2本体部3の形状が異なる。具体的には、底付き円筒形状ではなく、複数の円盤状部材115〜117が、所定の間隔を配して芯棒5に固定されている。第1本体部後端面93からの放熱、および第2本体部3における放熱については、ほぼ同様である。スペーサの構成は図6と同様である。
本実施形態においては、セラミックス放熱部材を付加する場合、接合体の中間層としてチタン箔を採用したが、ジルコニウム等の活性金属かつ高融点金属が望ましい。
2 第1本体部
3 第2本体部
5 芯棒
9 第1本体部後端面
Claims (6)
- 後端面中央部に芯棒を保持するための芯棒底付き穴が形成されたショートアーク型放電灯用電極であって、
前記後端面中央部には、前記先端方向に、前記芯棒底付き穴よりも大きな径の大径底付き穴が形成されており、この大径底付き穴の底面に、前記芯棒底付き穴が設けられていること、
を特徴とするショートアーク型放電灯用電極。 - 先端部近傍の第1本体部、
前記第1本体部に形成された芯棒を保持するための保持穴、
を備えたショートアーク型放電灯用電極であって、
前記第1本体部の後端部には、前記第1本体部の後端面が放熱面として露出するよう第2本体部が形成されていること、
を特徴とするショートアーク型放電灯用電極。 - 請求項2のショートアーク型放電灯用電極において、
前記第2本体部には、前記芯棒の径よりも大きな貫通穴が設けられており、
前記貫通穴によって、前記第1本体部の後端面が放熱面として露出すること、
を特徴とするショートアーク型放電灯用電極。 - 請求項2または請求項3のショートアーク型放電灯用電極において、
前記第2本体部は、全部または一部がセラミックスで構成されていること、
を特徴とするショートアーク型放電灯用電極。 - 先端部近傍の第1本体部、
前記第1本体部に形成された芯棒を保持するための保持穴、
を備えたショートアーク型放電灯用電極であって、
前記第1本体部の前記先端面との対向位置に、外部と空間的につながった露出部空洞が形成されるように、前記第1本体部の後端面に第2本体部が設けられていること、
を特徴とするショートアーク型放電灯用電極。 - 請求項1〜5のいずれかのショートアーク型放電灯用電極を備えたショートアーク型放電灯。
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