JP2010128457A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像ローラの回転や振動が直接像担持体に伝達されることが無く、現像ローラの回転や振動に起因する像担持体の振動による画像ムラを防ぐことができ、像担持体と現像ローラとの間隔距離がばらついた場合でも、画像濃度を補正することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム1と、帯電器2と、露光装置3と、現像ローラ5に所定の現像バイアスを印加して現像ローラ5上の現像剤により感光体ドラム1表面の静電潜像を可視化する現像カートリッジ4とを備え、現像ローラ5を感光体ドラム1に対して所定間隔で対向させ、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置100において、現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離を検出する光学式センサ11を備え、光学式センサ11により検出した現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離の大きさに応じて、実効現像電位を調整するものとする。
【選択図】図4
【解決手段】感光体ドラム1と、帯電器2と、露光装置3と、現像ローラ5に所定の現像バイアスを印加して現像ローラ5上の現像剤により感光体ドラム1表面の静電潜像を可視化する現像カートリッジ4とを備え、現像ローラ5を感光体ドラム1に対して所定間隔で対向させ、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置100において、現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離を検出する光学式センサ11を備え、光学式センサ11により検出した現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離の大きさに応じて、実効現像電位を調整するものとする。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置に係り、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の静電潜像の形成された像担持体にトナーを供給して現像する電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像を像担持体表面に形成し、現像剤により像担持体表面の静電潜像を現像して、像担持体表面にトナー像を形成し、トナー像を像担持体から記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着させている。また、像担持体表面には残留トナーや残留電荷が残るので、残留トナーをクリーニング装置により除去したり、残留電荷を除電装置により除去している。
ところで、像担持体上の静電潜像を現像する一般的な現像剤としては、トナーのみからなる一成分現像剤、及びトナーとキャリアを混合してなる二成分現像剤がある。一成分現像剤は、キャリアを使用しないことから、トナーとキャリアを均一に混合するための攪拌機構が不要となり、現像装置の構成がシンプルになるといった利点がある。このため、小型の画像形成装置においてよく利用されている。
一成分現像剤を用いた非接触現像方式では、現像ローラの周面に一成分現像剤(トナー)の薄層を形成し、現像ローラの回転に伴い、この薄層を像担持体と所定間隔で対向する現像位置へ搬送して、現像バイアスを印加し、像担持体表面の静電潜像をトナーで現像する。
このような画像形成装置においては、像担持体と現像ローラとの間隔距離(現像ギャップ)が、現像装置たる現像カートリッジ毎にばらついた場合には、現像ローラから像担持体へ供給されるトナーの量に影響を及ぼすため、この像担持体と現像ローラとの間隔距離(現像ギャップ)の変化に左右されることなく、いかに画像濃度を安定させるかが重要である。
従来技術として、画像濃度を安定化させる方法としては、現像ローラを像担持体にコロ等の間隔保持手段を介して押し当て、像担持体と現像ローラとの間隔距離(現像ギャップ)を確保することが一般に知られており、コロ等の間隔保持手段により確保された像担持体と現像ローラとの現像ギャップを検出し、検出結果に応じて画像濃度を補正する方法が開示されている(特許文献1を参照)。
また、その他の技術として、像担持体上に形成されたテストパッチ像を画像濃度センサで検出し、検出結果より現像バイアスの直流成分と交流成分の振幅を調整し、画像濃度を補正する方法が開示されている(特許文献2を参照)。
特開平5−72880号公報
特開2004−233704号公報
しかしながら、上述した像担持体と現像ローラを所定間隔に保持する為に現像ローラを像担持体にコロを介して押し当てる方式では、長期間の使用により、現像ギャップを規制する部分である像担持体のコロとの当接表面やコロ自体に飛散したトナーが固着したり、コロ自体が磨耗することにより、現像ギャップが変化するという問題があった。
さらに、この変化に対して画像濃度を安定させる方法においては、コロを使用した構成であるため、現像ローラを像担持体にコロを介して押し当てることにより、現像ローラの回転や振動が直接像担持体に伝達され、像担持体が振動する大きな原因の一つになっている。従って、像担持体と現像ローラとの間隔距離を検出し、画像濃度を補正したとしても、像担持体の振動による画像ムラが発生するという問題があった。
また、従来の画像濃度を安定させる方法において、テストパッチ像を検出し、その検出結果より画像濃度を補正する場合には、安定化するために定期的に多数回の調整工程を実施することが必要である。そのため、テストパッチ形成によりトナーが消費され、画像形成に関係ない動作が像担持体および現像カートリッジのライフに積算されるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、現像カートリッジ毎に像担持体と現像ローラとの間隔距離がばらついた場合でも、画像形成装置に現像カートリッジが装着された際に、トナーを余計に消費することなく、画像濃度を補正することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記のような問題点を解決するための本発明に係る画像形成装置の構成は、次の通りである。
本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、周面に現像剤薄層を担持する現像ローラを備えて該現像ローラに所定の現像バイアスを印加して該現像ローラ上の現像剤によって前記像担持体表面の静電潜像を非接触にて可視化する現像手段とを備え、前記現像手段によって前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向させて、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において、前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離を検出する距離センサを備え、前記距離センサにより検出した前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離、いわゆる、現像ギャップの大きさに応じて、実効現像電位を調整することを特徴とするものである。
また、本発明は、前記現像手段の構成を、前記画像形成装置のフレームと前記現像手段のフレームが当接することで、前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向する位置に配置することが好ましい。
また、本発明は、前記実効現像電位の調整に、前記現像ローラの現像バイアス電圧、もしくは前記露光手段の露光量を用いることが好ましい。
また、本発明は、前記像担持体を、透明な部材により構成し、前記距離センサを、前記像担持体の前記現像ローラと対向する周面の裏面側に配置することが好ましい。
また、本発明は、前記現像剤として、一成分現像剤を用いることが好ましい。
本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、周面に現像剤薄層を担持する現像ローラを備えて該現像ローラに所定の現像バイアスを印加して該現像ローラ上の現像剤によって前記像担持体表面の静電潜像を非接触にて可視化する現像手段(例えば、現像カートリッジ)とを備え、前記現像手段によって前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向させて、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において、前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離を検出する距離センサを備え、前記距離センサにより検出した前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離、いわゆる、現像ギャップの大きさに応じて、実効現像電位を調整することで、例えば、画像形成装置に現像カートリッジが装着された際に、現像ギャップがばらついた場合でも、トナーを余計に消費することなく、画像濃度を補正することで、現像カートリッジ等の現像手段毎の画像濃度のばらつきを抑えて安定した画像出力を実現できる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、前記現像手段の構成を、前記画像形成装置のフレームと前記現像手段のフレームが当接することで、前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向する位置に配置することで、画像形成動作の実行時に、長期間使用においても飛散トナーの進入による現像ギャップの変化を起すことが無く、また、現像ローラの回転や振動が直接像担持体に伝達されることが無く、現像ローラの回転や振動に起因する像担持体の振動による画像ムラを防ぐことができる。
また、本発明によれば、前記実効現像電位の調整に、前記現像ローラの現像バイアス電圧、もしくは前記露光手段の露光量を用いることで、画像濃度を補正して、現像カートリッジ等の現像手段毎の画像濃度のばらつきを抑えて安定した画像出力を実現できる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、前記像担持体を、透明な部材により構成し、前記距離センサを、前記像担持体の前記現像ローラと対向する周面の裏面側に配置することで、前記像担持体の周辺に前記距離センサを設置するためのスペースを設ける必要がないので、画像形成装置の省スペース化を図ることができる。
また、本発明によれば、前記現像剤として一成分現像剤を用いることで、現像剤を撹拌する攪拌機構が不要となり、現像装置の構成がシンプルになるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成を示す説明図である。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成を示す説明図である。
第1実施形態は、図1に示すように、静電潜像が形成される感光体ドラム(像担持体)1と、感光体ドラム1表面を帯電する帯電器(帯電手段)2と、感光体ドラム1を露光し静電潜像を形成する露光装置(露光手段)3と、周面に現像剤薄層を担持する現像ローラ5を備えて該現像ローラ5に所定の現像バイアスを印加して該現像ローラ5上の現像剤によって感光体ドラム1表面の静電潜像を非接触にて可視化する現像カートリッジ(現像手段)4とを備え、現像カートリッジ4によって現像ローラ5を感光体ドラム1に対して所定間隔で対向させて、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置100において、現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離を検出する光学式センサ(距離センサ)11を備え、光学式センサ11により検出した現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離の大きさに応じて、実効現像電位を調整することを特徴とするものである。
感光体ドラム1は、導電性基材外周に光導電性材料の表層を設けたものであり、導電性基材が接地され、図1の矢印A方向に回転するように構成されている。この感光体ドラム1は、帯電器2によりその表面を一様に帯電される。
露光装置3は、入力された画像信号に基づき、レーザ光もしくはLED光等のビーム光を照射して感光体ドラム1表面に静電潜像を形成する。
現像カートリッジ4は、感光体ドラム1に対して所定の間隔で現像ローラ5を対向配置するようにされている。現像カートリッジ4には、一成分現像剤としてのトナーが収容されている。現像カートリッジ4に収容されているトナーは、現像ローラ5の周面に薄層のトナー層として形成され、該現像ローラ5によりを担持されて、対向する感光体ドラム1の回転方向に沿った方向(矢印B方向)に回転搬送される。
感光体ドラム1の現像ローラ5との対向位置において、感光体ドラム1表面の静電潜像が現像ローラ5により供給されたトナーにより非接触で現像され、トナー像として可視像化される。このトナー像は、転写ローラ6により記録用紙10に転写された後、定着器7に搬送されて加熱融解されることにより記録用紙10上に定着される。
また、感光体ドラム1から記録用紙10への転写後に、記録用紙10に転写されずに感光体ドラム1表面に残留するトナーは、クリーナー装置9により除去回収される。その後、感光体ドラム1は、その表面に残留する電荷を除電ランプ8により一様に除電される。このようにして、一連の画像形成プロセスが終了する。
ここで、本実施形態に係る現像カートリッジ4について図面を参照して詳細に説明する。図2は本実施形態の画像形成装置を構成する現像カートリッジの構成を示す説明図である。
現像カートリッジ4は、図2に示すように、内部に一成分現像剤としてのトナーが収容されている。このトナーは、現像カートリッジ4内部に配置されたトナー搬送部材21が回転することにより、撹拌されながらトナー供給ローラ20近傍に搬送され、トナー供給ローラ20により現像ローラ5に向かって搬送するようになっている。
具体的には、現像カートリッジ4は、感光体ドラム1と対向する部分に開口部4aが形成されている。現像カートリッジ4の内部には、開口部4aにおいて現像ローラ5が感光体ドラム1と対峙する状態で感光体ドラム1に対して平行に配置されている。この現像ローラ5と接触する状態でトナー供給ローラ20が現像ローラ5と平行に配置されている。さらに、トナー供給ローラ20に隣接してトナー搬送部材21が略水平に並設されている。
また、現像ローラ5の外周部には、該現像ローラ5の表面に付着する現像剤(トナー)の層厚を規制するためのトナー層規制部材19が配置されている。
トナー供給ロ一ラ20は、現像ローラ5と圧接された状態で、現像ローラ5と同一の回転方向(矢印C方向)で回転するようにされている。すなわち、トナー供給ロ一ラ20と現像ローラ5とが対向する部位において、互いのローラ表面の移動方向が逆方向になるように回転するようにされている。トナー搬送部材21は、トナー供給ローラ20の回転方向とは逆方向(矢印D方向)で回転するようにされている。
また、トナー供給ローラ20には、図示しないバイアス電源から電圧が印加されており、その電圧は、電気的にトナーを現像ローラ5の方へ押す方向、例えば、負極性トナーであれば、より負極側に大きなバイアス電圧を印加している。
トナー供給ローラ20によって摩擦接触帯電されるとともにバイアス電圧によって現像ローラ5に供給されたトナーは、現像ローラ5の回転動作によってトナー層規制部材19が当接する位置に搬送される。そして、現像ローラ5に担持されるトナーは、トナー層規制部材19によって、所定の帯電電荷量と厚みに規制された後、現像領域(静電潜像の形成された感光体ドラム1との対向部)に搬送され、現像工程に移行する。
現像工程で使用されなかった現像ローラ5上の未現像トナーは、現像ローラ5の回転によって現像カートリッジ4に戻される。この時、未現像トナーは、トナー供給ローラ20の手前に設置された電荷除電部材22によって現像ローラ5の残存現像剤トナーの帯電電荷が除去され、トナー供給ローラ20と現像ローラ5との圧接によって剥離されて回収される。そして、再びトナー供給ローラ20及びトナー搬送部材21により撹拌搬送されて再利用される。
感光体ドラム1は、透光導電性基材が接地され、表面電位が例えば−700Vに帯電された、図1の矢印方向に周速Va(例えば、117mm/s)で搬送されている。
現像ローラ5は、φ12の円筒状部材の表面に、カーボンブラックなどの導電化剤が添加された導電性ウレタンゴムからなる導電性弾性ローラあるいは、アルミ材からなる円筒形のローラで構成され、矢印B方向に周速Vb(例えば、225mm/s)で回転する。この現像ローラ5には、図示しない導電性支持体(ステンレス、導電性樹脂など)のシャフトを介して現像バイアス電源によりE1(例えば、−600V)の電圧が印加される。
トナー供給ローラ20は、トナー攪拌と現像後のトナー除去を兼ねたウレタンフォームからなり、矢印C方向に周速Vc(例えば、133mm/s)で回転する。このトナー供給ローラ20には、図示しない導電性支持体(ステンレス、導電性樹脂など)のシャフトを介して供給バイアス電源によりE2(例えば、−650V)の電圧が印加される。
トナー供給ローラ20により負に予備帯電され、現像ローラ5の表面に移行した非磁性一成分トナーは、現像ローラ5の回動によりトナー層規制部材19が当接する位置へ搬送される。
トナー層規制部材19は、厚み0.1mmの導電性(ステンレス、リン青銅、導電性樹脂など)板状部材であり、現像ローラ5に線圧15〜30gf/cmで当接している。トナー層規制部材19には、図示しないバイアス電源によりE3(例えば、−650V)の電圧が印加される。
現像ローラ5上のトナー層は、トナー層規制部材19により、トナー付着量及びトナー帯電量が所定量に規制された後、現像ローラ5の回動により感光体ドラム1と非接触で対向する現像領域へと搬送され、トナーを飛翔させて現像する機構となっている。
ここで、本実施形態で使用される現像剤について説明する。
現像カートリッジ4に用いられる現像剤は、一成分現像剤である非磁性一成分トナーであって、平均体積粒子径が7〜10μmに分級された微粒子のトナーである。
現像カートリッジ4に用いられる現像剤は、一成分現像剤である非磁性一成分トナーであって、平均体積粒子径が7〜10μmに分級された微粒子のトナーである。
この様な微粒子の製造方法としては、樹脂や着色剤等を溶融混練後、粉砕、分級するいわゆる粉砕法が一般的に用いられる。また、湿式法と呼ばれるトナーの製造方法が提案されており、この湿式法は、着色剤や添加剤などを分散させた単量体(モノマー)を分散安定剤の存在下に、水性媒体中において重合させる懸濁重合法、乳化重合法、又は転相乳化法等がある。
また、トナーに使用する結着樹脂材料には、例えば、スチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂又はポリビニルブチラール樹脂等の群から選ばれる1種又は2種以上が用いられてもよい。
また、結着樹脂材料は、合成段階から結晶性ワックス類又は非相溶性物質が予め微分散されたものであってもよい。しかしながら、前述した結着樹脂材料の中でも、ポリエステル樹脂又はポリエーテルポリオール樹脂が、樹脂弾性などの熱的性質に優れていることから、これらを結着樹脂材料に用いることが望ましい。
トナーに用いられる着色剤としては、これまでに、トナー用材料として用いられている様な各種の染料類や顔料類等であれば特別の制限は無く、以下に示される様な有機又は無機の各種、各色の染料や顔料が使用可能である。すなわち、例えば黒色の着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリン・ブラック、活性炭、非磁性フェライト、磁性フェライト又はマグネタイト等が挙げられる。
静電潜像を現像するトナー中には、上記の様な材料以外にも、マグネタイト、ヘマタイト若しくは各種フェライト等の磁性粉、オフセット防止剤又は帯電制御剤などの成分も必要に応じて配合できる。
トナーの定着性の改良などの目的で用いられるオフセット防止剤は、これまでにトナー用材料として用いられていれば特別の制限は無く、以下に示される様なものが使用可能である。例えば、パラフィンワックス、酸化パラフィンワックス若しくはマイクロクリスタリンワックス等の様な石油ワックス、モンタンワックス等の様な鉱物ワックス、密蝋(みつろう)若しくはカルナバワックス等の様な動植物ワックス、又は、ポリオレフィンワックス(ポリエチレン若しくはポリプロピレン等)、酸化ポリオレフィンワックス若しくはフィッシャートロプシュワックス等の様な合成ワックス等が挙げられる。これらオフセット防止剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
帯電制御剤は、低分子化合物から高分子化合物まで種々の物質が使用できるが、例えば、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、有機金属錯体、キレート化合物、アミノ基を有するモノマーを、単独重合、あるいは、共重合させた高分子化合物等が挙げられる。また、帯電調整及び表面抵抗調整などの目的で添加される外添剤又は流動化剤には、シリカ微粉体、酸化チタン微粉体などの無機微粉体が好適に用いられる。これらの無機微粉体は、疎水化及び帯電性コントロールのために、シリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他有機ケイ素化合物の様な処理剤で処理されているものであってもよい。また、前述した処理剤から選ばれる1種または2種以上が用いられてもよい。
次に、本実施形態の画像形成装置100の特徴的な構成について図面を参照して説明する。
図3は本実施形態の画像形成装置を構成する感光体ドラムと現像カートリッジの設置状態を示す平面図、図4は前記感光体ドラムと現像カートリッジとの設置状態を検出する距離センサの設置状態を示す説明図である。
図3は本実施形態の画像形成装置を構成する感光体ドラムと現像カートリッジの設置状態を示す平面図、図4は前記感光体ドラムと現像カートリッジとの設置状態を検出する距離センサの設置状態を示す説明図である。
感光体ドラム1は、図3に示すように、感光体ドラム1の回転軸18により画像形成装置100のフレーム12に位置決めされている。また、現像カートリッジ4は、画像形成装置100に装着される際に、画像形成装置100のフレーム12と現像カートリッジ4のフレーム41が当接部12aにおいて隙間なく当接することで、現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離(以下、「現像ギャップ」と称する。)Gを所定間隔に保持している。
静電潜像が形成される感光体ドラム1と静電潜像にトナーを付着させて現像するための現像ローラ5が所定の間隔距離をおいて配置する非接触現像法では、感光体ドラム1と現像ローラ5間の電界強度により、トナーを現像ローラ5から飛翔させる力が変化し、現像される濃度が変化する。この電界強度は、感光体ドラム1および現像ローラ5の電位差と現像ギャップGで決まる。
すなわち、感光体ドラム1および現像ローラ5の電位差が一定の場合、現像ギャップGが大きくなれば、電界強度が弱まり、現像されるトナーの現像量が減少する。一方、現像ギャップGが小さければ、電界強度が強まることになり、現像されるトナーの現像量が増加することになる。
感光体ドラム1と現像ローラ5との間には、その現像ギャップGの間隔距離を検出するための光学式センサ11が配置されている。光学式センサ11は、図4に示すように、発光部11aと受光部11bとにより構成されている。発光部11aと受光部11bとは、感光体ドラム1と現像ローラ5の現像ギャップGに対して垂直方向で現像ギャップGを挟むように対向配置されている。
現像カートリッジ4が新しく交換された時、もしくはメンテナンスのため画像形成装置100より一旦取り外されて再装着された場合には、画像形成に先立ち感光体ドラム1と現像ローラ5が停止している状態で、感光体ドラム1の長手方向(軸線方向)中央部の現像ギャップGの検出を実施する。
ここで、画像形成装置100における現像ギャップGの検出について図面を参照して説明する。
図5は本実施形態の画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図、図6は前記現像ギャップの値と現像バイアスの値との関係を示すグラフである。
図5は本実施形態の画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図、図6は前記現像ギャップの値と現像バイアスの値との関係を示すグラフである。
画像形成装置100には、図5に示すように、光学式センサ11と、光学式センサ11の受光部11bで受光された受光量を現像ギャップG(間隔距離)に変換する受光量現像ギャップ変換処理部13と、現像ギャップGに応じて現像バイアス電圧値を決定する現像バイアス演算部14と、現像バイアス演算部14により決定された現像バイアス電圧を現像ローラ5に印加するよう制御する現像バイアス制御部15が具備されている。
感光体ドラム1と現像ローラ5との現像ギャップGを検出する場合は、図4に示すように、光学式センサ11の発光部11aより現像ギャップGに向けて光を照射し、現像ギャップGを通過した光を光学式センサ11の受光部11bで受光する。
そして、図5に示すように、光学センサ11の受光部11bで受光した通過光量を、受光量現像ギャップ変換処理部13で現像ギャップGに変換する。この変換された現像ギャップGの値に対して、現像バイアス演算部14において予め設定しておいた画像濃度が適正値(例えば、光学濃度ID=1.4)になるように、現像バイアス電圧値を決定し、現像バイアス制御部15において決定された現像バイアス電圧を印加するよう制御する。
現像バイアスは、図6に示すように、現像ギャップGと現像バイアスとの関係より決定され、現像バイアス制御部15において、決定された現像バイアス電圧を印加するよう制御する。
例えば、現像ギャップが150μmの場合には現像バイアスを−450Vに補正し、現像ギャップが200μmの場合には−600Vに補正し、現像ギャップが250μmの場合には−750Vに補正する。この補正された補正現像バイアスによって画像形成動作を実施する。
尚、発光部11a,受光部11bは、現像ローラ5の両端部で、トナーを担持していない非画像領域部のローラ周面と感光体ドラム1の間隔距離、すなわち、現像ギャップGに向けて端部片側もしくは両側に配置して、画像形成に先立ち画像形成前回転動作中に現像ギャップGの検出を上述したように実施してもよい。
次に、現像ギャップGと画像濃度の関係についてグラフを参照して説明する。
図7は本実施形態の画像形成装置における現像ローラに印加する直流バイアス電圧を変化させた場合の現像ギャップGと画像濃度の関係を示したグラフである。
図7は本実施形態の画像形成装置における現像ローラに印加する直流バイアス電圧を変化させた場合の現像ギャップGと画像濃度の関係を示したグラフである。
図7に示すように、現像ギャップGが大きくなるにつれて、画像濃度が低下する傾向を示し、同一現像ギャップにおいては、直流現像バイアスが大きくなるにつれて、画像濃度が高くなる。
そのため、検出した現像ギャップGの値に応じて、現像バイアス演算部14において予め設定しておいたデータに基づき、現像ギャップGが大きい場合には、現像バイアスを高くする方向に補正し、現像ギャップGが小さい場合には、現像バイアスを低くする方向に補正し、現像バイアス制御部15において画像形成時に印加する現像バイアスを制御する。
尚、本実施形態では、画像形成装置100において、現像バイアスに直流現像バイアス電圧を印加する現像方式を用いているが、直流バイアスと交流バイアスを重畳して現像バイアスに印加する現像方式であってもよい。この場合、検出する現像ギャップGの大きさに応じて、直流バイアス電圧と、交流バイアス電圧の周波数を調整し、画像濃度を補正する。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、感光体ドラム1と現像ローラ5との間隔距離、すなわち、現像ギャップGを検出する光学式センサ11を備え、受光量現像ギャップ変換処理部13、現像バイアス演算部14、現像バイアス制御部15により現像ギャップGに応じて、実効現像電位を調整するようにしたので、装置毎に現像ギャップGがばらついた場合でも、画像形成装置に現像カートリッジが装着された際に、トナーパッチを作成することによりトナーを余計に消費することなく、画像濃度を補正することができ、画像濃度のバラツキを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、現像カートリッジ4を、画像形成装置100に装着される際に、画像形成装置100のフレーム12と現像カートリッジ4のフレーム41が当接部12aにおいて隙間なく当接することで、画像形成動作の実行時に、長期間使用においても飛散トナーの進入による現像ギャップGの変化を起すことが無く、また、現像ローラ5の回転や振動が直接感光体ドラム1に伝達されることが無く、現像ローラ5の回転や振動に起因する感光体ドラム1の振動による画像ムラを防ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。
図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の露光量と感光体ドラム表面電位の関係を示すグラフ、図9は前記画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図、図10は前記現像ギャップの値と露光量の値との関係を示すグラフである。
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。
図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の露光量と感光体ドラム表面電位の関係を示すグラフ、図9は前記画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図、図10は前記現像ギャップの値と露光量の値との関係を示すグラフである。
第2実施形態は、第1実施形態に係る画像形成装置100において、感光体ドラム1への露光装置3から照射する露光量を変化させることにより、帯電器2にて均一に帯電された感光体ドラム1の露光部の表面電位を、図8に示すように変化させるようにしたものである。
すなわち、露光装置3からの露光量を大きくすれば、感光体ドラム1の表面電位の低下量が大きくなり、逆に、露光装置3からの露光量を小さくすれば、感光体ドラム1の表面電位の低下量を小さくなる。これにより、装置毎に現像ギャップGがばらついた場合でも、感光体ドラム1と現像ローラ5間の電界強度を一定にすることができる。
現像カートリッジ4が新しく交換された時、もしくはメンテナンスのため画像形成装置100より一旦取り外されて再装着された場合には、第1実施形態と同様に、図4に示すように、光学式センサ11により現像ギャップGを検出し、図9に示すように、光学式センサ11の受光部11bで受光した通過光量を、受光量現像ギャップ変換処理部13で現像ギャップGに変換する。この変換された現像ギャップGの値に対して、露光量演算部16において予め設定しておいた画像濃度が適正値(例えば、光学濃度ID=1.4)になるように、露光量を決定し、露光量制御部17において決定された露光量で露光するように制御する。
露光量は、図10に示すように、現像ギャップGと露光量の関係より決定され、露光量制御部17において、決定された露光量を露光装置3のレーザもしくはLEDに供給する電圧や電流を制御することにより、画像形成時の露光量を制御する。
例えば、現像ギャップが150μmの場合には露光量を0.2μJ/cm2に補正し、現像ギャップが200μmの場合には0.3μJ/cm2に補正し、現像ギャップが250μmの場合には露光量を0.4μJ/cm2に補正する。この補正された露光量によって画像形成動作を実施する。
尚、発光部11a,受光部11bは、現像ローラ5の両端部で、トナーを担持していない非画像領域部のローラ周面と感光体ドラム1の間隔距離、すなわち、現像ギャップGに向けて端部片側もしくは両側に配置して、画像形成に先立ち画像形成前回転動作中に現像ギャップGの検出を上述したように実施してもよい。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、感光体ドラム1と現像ローラ5との間隔距離、すなわち、現像ギャップGを検出する光学式センサ11を備え、受光量現像ギャップ変換処理部13、露光量演算部16、露光量制御部17により現像ギャップGに応じて、露光量を調整するようにしたので、装置毎に現像ギャップGがばらついた場合でも、画像形成装置に現像カートリッジが装着された際に、トナーパッチを作成することによりトナーを余計に消費することなく、画像濃度を補正することができ、画像濃度のバラツキを抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について図面を参照して説明する。
図11は本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成を示す説明図、図12は前記画像形成装置を構成する感光体ドラムと現像カートリッジとの設置状態を検出する距離センサの設置状態を示す説明図、図13は前記画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図である。
次に、本発明に係る第3実施形態について図面を参照して説明する。
図11は本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成を示す説明図、図12は前記画像形成装置を構成する感光体ドラムと現像カートリッジとの設置状態を検出する距離センサの設置状態を示す説明図、図13は前記画像形成装置における現像ギャップの検出を行うための電気的構成を示すブロック図である。
第3実施形態は、図11,図12に示すように、画像形成装置300において、第1実施形態に係る感光体ドラム1及び光学式センサ11に換えて、感光体ドラム301を透明な部材により構成し、感光体ドラム301の内側にレーザ式センサ(距離センサ)312を設けたことを特徴とするものである。
尚、第3実施形態に係る画像形成装置300は、基本的な構成及び機能を第1実施形態の画像形成装置100と同様な構成として、同一の構成及び機能を有するものは同一の符号を付することで説明を省略する。
感光体ドラム301は、透明な材質で構成されており、透明性基体の外側表面に電極層として透明の導電性材料からなる透光性電極層を形成し、さらにその上に電荷発生層、電荷輸送層を順次積層し形成されている。
透光性基体の材料としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネ−ト、など透光性を有する高分子化合物を広く使用することができる。
また、透光性電極層の材料としては、銅、真鍮、銀、金、アルミニウム、パラジウムなど金属の蒸着薄膜、ITO(In,Snの化合物)の蒸着膜、あるいはITOなど透明な導電性微粉末の透明な樹脂バインダー分散体による塗布層など使用することができる。
電荷発生層中の電荷発生材料として、フタロシアニン、アゾ化合物、キナクリドン、多環式キノン、ペリレン等の有機顔料、チアピリリウム塩、スクアリリウム塩等の有機染料が用いられる。
電荷発生層には、化学増感剤として電子受容性材料、例えば、テトラシアノエチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン等のシアノ化合物、アントラキノン、p−ベンゾキノン等のキノン類、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン等のニトロ化合物、または、光学増感剤として、キサンテン系色素、チアジン色素、トリフェニルメタン系色素等の色素を添加してもよい。
結着性樹脂としてはポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等が用いられる。電荷発生層の膜厚としては0.05〜5μmで、好ましくは0.08〜1μmである。
電荷輸送層中の電荷輸送材料としては、ポリビニルカルバゾール、ポリシラン等の高分子化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサジアゾール化合物、スチルベン化合物、トリフェニルメタン化合物、トリフェニルアミン化合物、エナミン化合物等の低分子化合物が用いられる。
結着性樹脂としてはポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等が用いられる。電荷輸送層の膜厚としては5〜50μmで、好ましくは10〜40μmである。
電荷発生層または電荷輸送層に添加剤として酸化防止剤を加えてもよい。
酸化防止剤としては、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが用いられる。
酸化防止剤としては、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが用いられる。
レーザ式センサ312は、図12に示すように、感光体ドラム301の現像ローラ5と対向する周面の裏面側に配置されている。具体的には、レーザ式センサ312は、発光部から出射した光の反射光を受光部で受光する反射式センサであって、発光部および受光部を同一面に備えて、現像ローラ5に対向するように配置されている。
現像カートリッジ4が新しく交換された時、もしくはメンテナンスのため画像形成装置300より一旦取り外されて再装着された場合には、画像形成に先立ち感光体ドラム301と現像ローラ5が停止している状態で、感光体ドラム301の長手方向(軸線方向)中央部の現像ギャップGの検出を実施する。
ここで、画像形成装置300における現像ギャップGの検出について図面を参照して説明する。
画像形成装置300には、図13に示すように、現像ギャップGを検出するレーザ式センサ312と、現像ギャップGに応じて現像バイアス電圧値を決定する現像バイアス演算部14と、現像バイアス演算部14により決定された現像バイアス電圧を現像ローラ5に印加するよう制御する現像バイアス制御部15が具備されている。
感光体ドラム301と現像ローラ5との現像ギャップGを検出する場合は、図12に示すように、レーザ式センサ312の発光部より透明像担持体を透過し現像ローラ5に向け光を照射し、現像ローラ5で反射された光をレーザ式センサ12の受光部内に配置される光位置検出素子に受光して現像ギャップGを検出する。
検出された現像ギャップGの値に対して、現像バイアス演算部14において予め設定しておいた現像ギャップの値と画像濃度の関係より、現像バイアス電圧値を決定し、現像バイアス制御部15において決定された現像バイアス電圧で画像形成動作を実施する。
尚、レーザ式センサ312は、現像ローラ5の両端部で、トナーを担持していない非画像領域部のローラ周面と対向し端部片側もしくは両側に配置して、画像形成に先立ち画像形成前回転動作中に現像ギャップGの検出を上述したように実施してもよい。
また、その他の変形例として、図14に示すように、現像バイアスを補正する代わりに、検出された現像ギャップGの値に対して、露光量演算部16において予め設定しておいた露光量を決定し、露光量制御部17において、決定された露光量を露光装置3のレーザもしくはLEDに供給する電圧や電流を制御することにより、画像形成時の露光量を制御することができる。
尚、レーザ式センサ312は、現像ローラ5の両端部で、トナーを担持していない非画像領域部のローラ周面と対向し端部片側もしくは両側に配置して、画像形成に先立ち画像形成前回転動作中に現像ギャップGの検出を上述したように実施してもよい。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、画像形成装置300において、第1実施形態に係る感光体ドラム1及び光学式センサ11に換えて、透明な部材により構成した感光体ドラム301と、感光体ドラム301の内側にレーザ式センサ312を設け、現像バイアス演算部14、現像バイアス制御部15により現像ギャップGに応じて、実効現像電位を調整するようにしたので、装置毎に現像ギャップGがばらついた場合でも、画像形成装置に現像カートリッジが装着された際に、トナーパッチを作成することによりトナーを余計に消費することなく、画像濃度を補正することができ、画像濃度のバラツキを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、レーザ式センサ312を感光体ドラム301の裏面側に配置することで、画像形成装置300の省スペース化を図ることができる。
ここで、上述した本発明の実施形態の比較例として従来の画像形成装置を例に挙げて具体的に説明する。
従来の画像形成装置400では、図15に示すように、現像ギャップGを現像ローラ5両端に現像ローラ5より外径が大きいコロ423を取り付け、現像ローラ5を感光体ドラム1にコロ423を介して押し当て、現像ギャップGを所定間隔(例えば、200μm)に保持している。コロ423を介して感光体ドラム1と現像カートリッジ404が接触しているため、現像ローラ5の回転時に発生する振動が感光体ドラム1に直接伝わり、バンディング等の画像不良が発生する。
従来の画像形成装置400では、図15に示すように、現像ギャップGを現像ローラ5両端に現像ローラ5より外径が大きいコロ423を取り付け、現像ローラ5を感光体ドラム1にコロ423を介して押し当て、現像ギャップGを所定間隔(例えば、200μm)に保持している。コロ423を介して感光体ドラム1と現像カートリッジ404が接触しているため、現像ローラ5の回転時に発生する振動が感光体ドラム1に直接伝わり、バンディング等の画像不良が発生する。
また長時間使用により、飛散したトナーが感光体ドラム1とコロ423の間に侵入し、感光体ドラム1表面もしくはコロ423表面に固着する。この固着トナーにより現像ギャップGが初期の値に対し約50〜100μm拡大し、画像濃度が0.2〜0.4低下してしまう。
これに対して、上述した本発明に係る実施形態では、図3に示すように、画像形成装置100のフレーム12と現像カートリッジ4のフレーム41が隙間なく当接することで、現像ローラ5と感光体ドラム1の間隔距離、すなわち、現像ギャップGを所定間隔に保持している構成となっている。
従って、画像形成動作実行時には、現像ギャップGを所定間隔に保持している当接部12aは、現像カートリッジ4のフレーム41と隙間無く当接しており、長期間使用においても飛散トナーの進入による現像ギャップの変化を起さない。
また、現像カートリッジ4と感光体ドラム1とが直接当接していないため、現像ローラ5の回転や振動が直接感光体ドラム1に伝達されることが無く、現像ローラ5の回転や振動に起因する感光体ドラム1の振動による画像ムラを防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上述した実施形態では、カラー用の画像形成装置(複合機、プリンタなど)に本発明が適用されているが、中間転写体(中間転写ベルト)に転写されたトナー像を帯電する転写前帯電手段を備えたモノクロ用の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
1,301 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電器(帯電手段)
3 露光装置(露光手段)
4 現像カートリッジ(現像手段)
5 現像ローラ
11 光学式センサ(距離センサ)
11a 発光部
11b 受光部
12 フレーム
12a 当接部
13 受光量現像ギャップ変換処理部
14 現像バイアス演算部
15 現像バイアス制御部
16 露光量演算部
17 露光量制御部
41 フレーム
100,300 画像形成装置
312 レーザ式センサ(距離センサ)
G 現像ギャップ
2 帯電器(帯電手段)
3 露光装置(露光手段)
4 現像カートリッジ(現像手段)
5 現像ローラ
11 光学式センサ(距離センサ)
11a 発光部
11b 受光部
12 フレーム
12a 当接部
13 受光量現像ギャップ変換処理部
14 現像バイアス演算部
15 現像バイアス制御部
16 露光量演算部
17 露光量制御部
41 フレーム
100,300 画像形成装置
312 レーザ式センサ(距離センサ)
G 現像ギャップ
Claims (5)
- 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、周面に現像剤薄層を担持する現像ローラを備えて該現像ローラに所定の現像バイアスを印加して該現像ローラ上の現像剤によって前記像担持体表面の静電潜像を非接触にて可視化する現像手段とを備え、
前記現像手段によって前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向させて、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において、
前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離を検出する距離センサを備え、
前記距離センサにより検出した前記現像ローラと前記像担持体の間隔距離の大きさに応じて、実効現像電位を調整することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像手段は、前記画像形成装置のフレームと前記現像手段のフレームが当接することで、前記現像ローラを前記像担持体に対して所定間隔で対向する位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記実効現像電位の調整には、前記現像ローラの現像バイアス電圧、もしくは前記露光手段の露光量を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体は、透明な部材により構成され、
前記距離センサは、前記像担持体の前記現像ローラと対向する周面の裏面側に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記現像剤は、一成分現像剤を用いることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008306405A JP2010128457A (ja) | 2008-12-01 | 2008-12-01 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015219392A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
US10982953B2 (en) * | 2019-05-27 | 2021-04-20 | Konica Minolta, Inc. | Measuring device, image forming apparatus, and measuring method |
-
2008
- 2008-12-01 JP JP2008306405A patent/JP2010128457A/ja active Pending
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