JP2010125196A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着作業時及び装着中において、フラップ部に生じるめくれを防止するとともに、装着感を向上する。
【解決手段】透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在されるとともに、少なくとも両側部に吸収体4の存在しないフラップ部F、Fが形成された生理用ナプキン1において、前記両側部のフラップ部F,Fにはそれぞれ、該フラップ部F,Fの形成幅の中間位置にフラップ部に沿うとともに、所定の長さ範囲に亘ってエンボス20が形成され、このエンボス20の内、相対的にナプキン1の長手方向後側領域Faに形成されたエンボス21が相対的にナプキン1の長手方向前側領域に形成されたエンボス22よりも大きな面積で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品、詳しくは装着作業時及び装着中のフラップ部のめくれを防止した吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとしては、例えば図11に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる裏面シート50と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させ、前記吸収体52の周囲に前記裏面シート50と表面シート51とを接合させた、吸収体52の存在しないフラップ部53を形成したものが知られている。
近年では、この種の吸収性物品Nとして、フラップ部53のめくれや折れ曲がり、シワなどを防止するため、種々の形態のものが提案されている。例えば、下記特許文献1では、表面シート部と裏面シート部とを接合する接合部が吸収性物品における外縁に沿うようにして形成されるとともに、複数の第1シール部と、1又は複数の第2シール部とを備え、第2シール部が前記第1シール部よりも低剛性である吸収性物品が開示されている。また、下記特許文献2では、表面材と裏面材とが接合されたヒートシール部が、凹凸を有しており、該凹凸が吸収性物品の長手方向又は幅方向に、凹部又は凸部のピッチ又は面積が異なる吸収性物品が開示されている。
特開2007−135940号公報 特許第3611761号公報
しかしながら、吸収性物品を取り出してからショーツを引き上げるまでの一連の装着作業時と、装着が完了してからの装着中とでは、フラップ部のめくれなどが発生する部分及びそのめくれ方が異なるにもかかわらず、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、かかる点が考慮されていないため、装着作業時又は装着中のいずれかにおいて、フラップ部のめくれが発生するおそれがあった。
前記フラップ部に生じためくれや折れ曲がり、シワなどは、身体に当たって違和感の原因となったり、肌とめくれ部分との擦れが生じやすくなったりするなどの問題を発生させていた。
さらに、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、シール部が吸収性物品の外縁に沿って形成されるため、この外縁部が肌に当たって装着感が悪化する場合があった。
そこで本発明の主たる課題は、装着作業時及び装着中において、フラップ部に生じるめくれを防止するとともに、装着感を向上した吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、少なくとも両側部に吸収体の存在しないフラップ部が形成された吸収性物品において、
前記両側部のフラップ部にはそれぞれ、該フラップ部の形成幅の中間位置にフラップ部に沿うとともに、所定の長さ範囲に亘ってエンボスが形成され、このエンボスの内、相対的に吸収性物品の長手方向後側領域に形成されたエンボスが相対的に吸収性物品の長手方向前側領域に形成されたエンボスよりも大きな面積で形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明は、装着作業時及び装着中にめくれが発生しやすい部位が両側のフラップ部であることの使用実態に鑑みて成されたものである。具体的には、本発明では、先ず、両側部のフラップ部にそれぞれエンボスを形成している。これは、吸収性物品の装着中において、吸収性物品が身体の丸みに沿って前後方向に大きく湾曲してシワが生じることに起因して生じるめくれを防止するためのものである。すなわち、両側部のフラップ部にそれぞれエンボスを形成することにより、この部分のフラップ部のコシを増加させ、めくれが生じないようにしている。
また、本発明では、この両側部のフラップ部に形成したエンボスのうち、吸収性物品の長手方向後側領域に形成されたエンボスを相対的に吸収性物品の長手方向前側領域に形成されたエンボスよりも大きな面積で形成している。これは、吸収性物品の装着作業時において、吸収性物品の機能性確保の点から、めくれの起点と成り易い後側領域のフラップ部のめくれを防止するためのものである。これにより、装着作業時及び装着中にフラップ部に生じるめくれが防止できるようになる。なお、前記吸収性物品の長手方向後側領域に形成されたエンボスと、相対的に吸収性物品の長手方向前側領域に形成されたエンボスとの大小の関係は、エンボス幅又はエンボス面積の平均値で比較することができる。
さらに、本発明では、前述のフラップ部に形成するエンボスは、該フラップ部の形成幅の中間位置にフラップ部に沿って形成するようにしている。つまり、吸収性物品の側縁端部及び吸収体の側縁端部からそれぞれ離間した中間位置にエンボスを形成するようにしている。これは、エンボスを吸収性物品の側縁端部にまで形成した場合には、硬化したエンボスの端部が直接肌に接する場合があり、装着感を悪化させる要因となるためであるとともに、エンボスを吸収体の側縁端部から形成した場合には、身体の丸みに沿って湾曲する吸収体に形成される幅方向のシワがエンボスを通じて両側のフラップ部にも伸展しやすくなり、めくれが生じやすくなるためである。これにより、吸収性物品の装着感を向上させることができるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記エンボスは、前記フラップ部に沿って連続線状に形成されるとともに、吸収性物品の長手方向後側に向けて漸次幅広に形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、エンボスをフラップ部に沿って連続線状に形成した形態例である。このとき、前記エンボスを吸収性物品の長手方向後側に向けて漸次幅広となるように形成することにより、上記装着作業時及び装着中のめくれを効果的に防止できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記エンボスは、前記フラップ部に沿って間欠的に形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、エンボスをフラップ部に沿って間欠的に形成した形態例である。エンボスを間欠的に形成することにより、身体の丸みに沿いやすくなる。
請求項4に係る本発明として、隣接する前記エンボスの間隔は、エンボスの面積が大きく形成される後側領域の方が前側領域に形成されるエンボスより大きく形成されている請求項3記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明は、エンボスをフラップ部に沿って間欠的に形成した場合、隣接するエンボスの間隔を、エンボスの面積が大きく形成される後側領域において、前側領域のエンボス間隔よりも大きく形成した形態例である。これにより、面積が大きく形成されることによる肌触り感の悪化が改善されるようになる。
請求項5に係る本発明として、前記エンボスは、隣接するエンボス同士を結んだ線がフラップ部の長手方向に沿ってジグザグ状又は波状となるように形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明は、隣接するエンボス同士を結んだ線がジグザグ状又は波状になるように形成した形態例である。これにより、直線上に綺麗に整列させた場合よりも広い幅領域でエンボスを形成することができ、フラップ部全体にコシを出すことができ、より効果的にめくれを防止できるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記エンボスの面積が小さく形成される前側領域のエンボスの一部を隣接するエンボスより大きな面積で形成してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明は、エンボスの面積が小さく形成される前側領域において、その一部のエンボスを隣接するエンボスよりも大きな面積で形成した形態例である。これにより、前側領域の中間にもエンボスによるコシが出てフラップ部が折れにくくなる。
請求項7に係る本発明として、前記吸収性物品の両側部にそれぞれ、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、前記エンボスが前記ウイング状フラップより後側のフラップ部に形成されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
請求項8に係る本発明として、前記エンボスは、前記ウイング状フラップよりも前側のフラップ部にも形成されている請求項7記載の吸収性物品が提供される
上記請求項7、8記載の発明では、ウイング状フラップより後側のフラップ部がめくれやすいため、この部分に前記エンボスを形成するようにしている。なお、ウイング状フラップより前側にもエンボスを形成することができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、装着作業時及び装着中において、フラップ部に生じるめくれを防止するとともに、装着感を向上した吸収性物品が提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しないフラップ部F、Fが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。特に本発明では、後段で詳述するように、ナプキン装着時の違和感を低減することを目的の一つとしているため、吸収体4の厚みは、約0.5〜2mmの範囲内とすることが好ましく、吸収体4の製造方法は、柔軟性に富むように積繊パルプ、エアレイド吸収体とすることが好ましい。なお、図示しないが、吸収体4は、排血口対応部が膨出した中高構造としても良い。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによりウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
本発明では特に、外周に形成されたフラップ部F,Fの内、両側部のフラップ部Fにはそれぞれ、該フラップ部F2の形成幅の中間位置にフラップ部Fに沿うとともに、所定の長さ範囲に亘って所定のパターンでエンボス20が形成され、このエンボス20の内、生理用ナプキン1の長手方向後側領域に形成されたエンボス21、21…が、長手方向前側領域に形成されたエンボス22、22…よりも大きな面積で形成されているものである。
さらに詳述すると、図3は図1のエンボス20が形成されるフラップ部F2の拡大図である。本発明に係る生理用ナプキン1では、先ず、両側部のフラップ部F2の内、ナプキン後側のフラップFaにそれぞれエンボス20が形成されている。これは、生理用ナプキン1の装着が完了してからの装着中に発生しやすいめくれを防止するためのものである。すなわち、前記フラップ部Faは、装着中に生理用ナプキン1が身体の丸みに沿って前後方向に大きく湾曲してシワが生じることに起因して、めくれを生じることが多く、特に図示例のようにウイング状フラップW、Wが形成される生理用ナプキン1の場合、このウイング状フラップW、Wより後側のフラップ部にめくれが生じることが多い。したがって、このフラップ部Faに沿ってエンボス20を形成することにより、この部分のコシが増加し、装着中のめくれが防止できるようになる。
また、本発明に係る生理用ナプキン1では、前記フラップ部Faに形成したエンボス20のうち、生理用ナプキン1の長手方向後側領域のフラップ部Fbに形成されるエンボス21、21…を、前側領域(フラップ部Fa−フラップ部Fb)に形成されるエンボス22、22…よりも大きな面積で形成している。これは、生理用ナプキン1を取り出してからショーツを引き上げるまでの一連の装着作業時に発生しやすいめくれを防止するためのものである。すなわち、前記フラップ部Fbは、めくれの起点と成り易いため、この領域のエンボスを他の部分より大きな面積で形成することにより装着時のめくれを防止している。ここで、前記フラップ部Fbに形成するエンボス21は、他の部分のエンボス22に対し、5〜20倍、好ましくは10〜20倍程度大きく形成することが好ましい。
このとき、前記エンボス20は、フラップ部Faの形成幅の中間位置、すなわち生理用ナプキン1の側縁端部及び吸収体4の側縁端部からそれぞれ離隔した位置に設けることが望ましい。この理由は次のとおりである。すなわち、前記エンボス20を生理用ナプキン1の側縁端部にまで形成すると、硬化したエンボスの端部が直接肌に接する場合があり、装着感を悪化させる要因となる。また、吸収体4の側縁端部から形成した場合には、身体の丸みに沿って湾曲する吸収体4に形成される幅方向のシワがエンボス20を通じて両側のフラップ部Faにも伸展しやすくなり、めくれが生じやすくなる。
前記エンボス20は、種々のパターンで形成することができる。例えば、図1に示されるように、エンボス20(前記エンボス22)を円形又は楕円形のドット状で形成し、装着時にめくれが発生しやすいフラップ部Fbに形成するエンボス21を比較的大きな面積の花柄形状などとすることができる。特に、前記装着時にめくれが発生しやすいフラップ部Fbに形成するエンボス21は、生理用ナプキン1の外側に向けて拡がるパターン(花柄形状、星形、五角形など)とすることにより、エンボス面積が小さくてもより大きなコシを出すことができるようになるとともに、どの方向にも対応し易くなるため好ましい。
前記フラップ部Fでは、ホットメルト接着剤など、前記エンボス20による接合手段とは異なる手段によって裏面シート2と表面シート3とを接合するようにする。すなわち、前記エンボス20にはシール機能を持たせないようにすることが望ましい。これにより、エンボス20の硬化を防止することができ、肌触り感が向上する。
前記エンボス20が形成されるフラップ部Fを構成する素材は、エアスルーなどの嵩高のものを用いることにより、エンボスを形成しやすくなるとともに、エンボスの硬さを肌に感じさせにくくするため好ましい。図1に示される例では、生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、サイド不織布7、7が設けられているため、このサイド不織布7と裏面シート2とが接合されたフラップ部にエンボス20が施される。サイド不織布が設けられない生理用ナプキンの場合、表面シート3と裏面シート2とが接合されたフラップ部に前記エンボスが施される。
ところで、前記エンボス20は、図4〜図10に示されるように、種々の形態で形成することができる。
図4に示される形態例では、前記エンボス20は、両側のフラップ部Fにそれぞれ、生理用ナプキン1の長手方向に長い連続線状に形成されるとともに、生理用ナプキン1の長手方向後側に向けて漸次幅広に形成されている。エンボス20を生理用ナプキン1の長手方向後側に向けて漸次幅広となるように形成することにより、装着作業時及び装着中のめくれを効果的に防止できるようになる。
図5に示される形態例では、前記エンボス20は、フラップ部Fに沿って間欠的に形成されている。エンボス部20を間欠的に形成することにより、身体の丸みに沿いやすくなる。
図6に示される形態例では、前記エンボス20は、フラップ部Fに沿って間欠的に形成されるとともに、各エンボス部20が円形又は楕円形などの角がないパターンに形成されている。前記エンボス部20を円形又は楕円形などの角がないパターンで形成することにより、肌の当たりをやわらげ、装着感が向上する。
図7に示される形態例では、前記エンボス20は、フラップ部Fに沿って間欠的に形成されるとともに、隣接するエンボスの間隔が、エンボスの面積が大きく形成される後側領域の方が前側領域より大きく形成されている。これにより、面積が大きく形成されることによる肌触り感の悪化が改善されるようになる。
図8に示される形態例では、前記エンボス20は、隣接するエンボス20、20…同士を結ぶ線が、フラップ部Fの長手方向に沿ってジグザグ状となるように形成されている。図4に示されるように前記エンボス20が連続線状に形成される場合は、フラップ部Fに沿うエンボス20の外形線がジグザグ状又は波状となるように形成する。これにより、小さな面積でエンボス20を形成した場合であっても、広い幅領域に亘ってエンボスを形成できるため、フラップ部Fの形成幅全体にコシを出すことができ、より効果的にめくれを防止できるようになる。
図9に示される形態例では、前記エンボスの面積が小さく形成される前側領域において、その一部のエンボス23を隣接するエンボス22,22よりも大きな面積で形成されている。これによりエンボス23部分でコシが出て、フラップ部Fが折れにくくなる。ここで、前記エンボス23は、隣接するエンボス22、22に対し、5〜20倍程度大きく形成することが好ましい。また、図4に示されるように前記エンボス20が連続線状に形成される場合は、中間に拡大部を形成すればよい。
図10に示される形態例では、ウイング状フラップWよりも前側のフラップ部Fにもエンボス20が形成されている。これにより、ウイング状フラップWより前側でもフラップ部Fのめくれが防止できるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、生理用ナプキン1の両側のフラップ部F、Fのみにそれぞれエンボス20、20が形成されるようにしたが、前後のフラップ部F、Fにもエンボス20を形成してもよい。これにより、前後のフラップ部F,Fにおけるめくれも防止できるようになる。さらに、ウイング状フラップW、Wの外周部にエンボス20を形成することもできる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のエンボス20形成部分の拡大図である。 エンボス20の形態例(その1)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その2)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その3)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その4)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その5)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その6)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス20の形態例(その7)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 従来の吸収性物品Nの一部破断展開図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、20・21・22・23…エンボス、F・F・Fa・Fb…フラップ部、W…ウイング状フラップ

Claims (8)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、少なくとも両側部に吸収体の存在しないフラップ部が形成された吸収性物品において、
    前記両側部のフラップ部にはそれぞれ、該フラップ部の形成幅の中間位置にフラップ部に沿うとともに、所定の長さ範囲に亘ってエンボスが形成され、このエンボスの内、相対的に吸収性物品の長手方向後側領域に形成されたエンボスが相対的に吸収性物品の長手方向前側領域に形成されたエンボスよりも大きな面積で形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記エンボスは、前記フラップ部に沿って連続線状に形成されるとともに、吸収性物品の長手方向後側に向けて漸次幅広に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記エンボスは、前記フラップ部に沿って間欠的に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 隣接する前記エンボスの間隔は、エンボスの面積が大きく形成される後側領域の方が前側領域に形成されるエンボスより大きく形成されている請求項3記載の吸収性物品。
  5. 前記エンボスは、隣接するエンボス同士を結んだ線がフラップ部の長手方向に沿ってジグザグ状又は波状となるように形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記エンボスの面積が小さく形成される前側領域のエンボスの一部を隣接するエンボスより大きな面積で形成してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品の両側部にそれぞれ、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、前記エンボスが前記ウイング状フラップより後側のフラップ部に形成されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記エンボスは、前記ウイング状フラップよりも前側のフラップ部にも形成されている請求項7記載の吸収性物品。
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