JP2010123267A - 冷陰極放電ランプ及び発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパッタリングによる水銀の消耗を抑制し、バルブ内に封入する水銀量を削減し、環境負荷を軽減し得る冷陰極放電ランプ及びこの冷陰極放電ランプを用いた発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、内部に希ガス及び水銀が封入され、内周面に蛍光体層4が形成された透光性の気密バルブ2と、この気密バルブ2の両端部に対向して一対封装され、一端側を開口部5aとし他端側を底端部5bとし、前記開口部5aから底端部5bに向かう軸方向の長さ寸法が13mm以上であって、外径寸法に対する長さ寸法の比が4以上のNi又はNi合金から形成された筒状電極5と、この筒状電極5の前記底端部5bに接合されて給電を行う電極リード線6とを備える冷陰極放電ランプ1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、水銀封入量を削減できる冷陰極放電ランプ及びこの冷陰極放電ランプを用いた発光装置に関する。
従来、液晶ディスプレイに用いられるバックライトには、その光源として冷陰極放電ランプが使用されており、この冷陰極放電ランプの電極には、成形加工性に優れ、比較的安価なNi材料が広く用いられている。ところが、この種、冷陰極放電ランプにおいては、点灯の際の放電の過程で、イオン化された封入ガスが電極に衝突し、電極物質が飛散するスパッタリングという現象が生じる。このスパッタリングにより飛散した電極物質は、放電ランプのバルブ内に封入された水銀と結合し合金となり、水銀蒸気を消耗させ有効水銀量を低減させる。その結果、冷陰極放電ランプの寿命の低下につながっている。特に、液晶ディスプレイの表面輝度を向上するため、放電ランプの放電電流を多く流し、光出力を増大させようとする場合は顕著となる。このため、放電ランプのバルブ内には、スパッタリングによる水銀の減少分を補う等の理由で、本来放電を維持するために必要な水銀量を超えて過剰に水銀を封入しなければならない。
したがって、近年の液晶ディスプレイ等の需要の増加に伴う冷陰極放電ランプの出荷数の増大は、少なくとも前記水銀量との関係において環境負荷の増大を招いている。
一方、電極のスパッタ率を低下させ、水銀の消耗を少なくし、ランプの寿命を向上させるために、電極をNb又はTaを含有するNi合金で形成するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−235073号公報
しかしながら、特許文献1に示されたものは、スパッタ率を低下させることは可能ではあるが、スパッタリングよって飛散する電極物質は発生するので、この電極物質によって水銀は消耗し、その分、過剰に水銀を封入しなければならない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、スパッタリングによる水銀の消耗を抑制し、バルブ内に封入する水銀量を削減し、環境負荷を軽減し得る冷陰極放電ランプ及びこの冷陰極放電ランプを用いた発光装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の冷陰極放電ランプは、内部に希ガス及び水銀が封入され、内周面に蛍光体層が形成された透光性の気密バルブと;この気密バルブの両端部に対向して一対封装され、一端側を開口部とし他端側を底端部とし、前記開口部から底端部に向かう軸方向の長さ寸法が13mm以上であって、外径寸法に対する長さ寸法の比が4以上のNi又はNi合金から形成された筒状電極と;この筒状電極の前記底端部に接合されて給電を行う電極リード線と;を具備していることを特徴とする。気密バルブは、直線状、U字状、L字状やコ字状等のものを適用でき、格別その形状が限定されるものではない。
請求項2に記載の発光装置は、装置本体と;この装置本体に装着された請求項1に記載の冷陰極放電ランプと;を具備していることを特徴とする。発光装置は、ディスプレイ装置やいわゆる空間を照らす照明器具を含む概念である。
請求項1に記載の発明によれば、スパッタリングによる水銀の消耗を抑制し、バルブ内に封入する水銀量を削減して環境負荷を軽減し得る冷陰極放電ランプを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の冷陰極放電ランプの効果を奏する発光装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態に係る冷陰極放電ランプについて図1乃至図3を参照して説明する。なお、各図において同一部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。図1は、冷陰極放電ランプを示す断面図、図2及び図3は、同本実施形態を説明するための模式的断面図である。
まず、本実施形態の前提となる冷陰極放電ランプについて説明する。図1に示すように、冷陰極放電ランプ1は、透光性の気密バルブとしてガラスバルブ2と電極ユニット3とを備えている。ガラスバルブ2は、半硬質ガラスから形成されている。なお、半硬質ガラスに限らず、硬質ガラス、軟質ガラス等を適用でき、また、硼・珪酸ガラス、ソーダガラス等、ガラスの組成も格別限定されるものではない。この冷陰極放電ランプ1は、液晶パネルのバックライトの光源として用いられる場合、ガラスバルブ2の外径の種類にφ1.5mm〜φ5.0mmの範囲内において数種類のものが用意され、液晶パネルの仕様に応じて使い分けられる。そして、長さも150mm〜1300mm程度のものが用意されており、その寸法は、細径化、長尺化傾向にある。ガラスバルブ2は両端が封止されて内部に密閉空間が形成されており、Ar、Xe、Ne等の希ガス及び水銀蒸気が封入されている。また、ガラスバルブ2の内周面には、蛍光体層の蛍光膜4が形成されている。蛍光膜4は、ハロリン酸塩蛍光体や希土類金属酸化物蛍光体等が適用され得る。
電極ユニット3は、筒状電極5と、この筒状電極5に給電を行うために接合される電極リード線6とを備えている。電極5は、ガラスバルブ2の内径よりもやや小さい外径を有し、一端側を開口部5aとし他端側を底端部5bとするカップ形状であり、このようにカップ形状にすることによって、ホローカソード効果により陰極降下電圧を低下させることができる。また、電極5は、Ni又はNi合金からなり、板材をプレス加工又は線材を冷間鍛造加工することにより形成されている。
電極リード線6は、封着部材6aとリード部材6bとから構成されており、封着部材6aの先端側は、電極5の底端部5bにレーザービーム溶接等によって接合されている。また、封着部材6aとリード部材6bとは、溶着によって接合されている。封着部材6aには、Kov(コバール)線が用いられており、リード部材6bには、ニッケル鉄合金の周りを銅で被覆したジュメット線が用いられている。
このように構成された電極ユニット3は、ガラスバルブ2の両端部に一対封装されており、カップ形状の電極5の開口部5aを互いに対向させて配置され、ガラスバルブ2の両端部から電極リード線6が導出されている。また、電極ユニット3のガラスバルブ2への封装にあたっては、封装に先立って封着部材6aにビードガラス7が溶着される。そして、電極ユニット3をガラスバルブ2に接合する際は、ビードガラス7とガラスバルブ2の端部とを溶融して封着する。
次に、本発明者は、冷陰極放電ランプ1のガラスバルブ2内に封入する水銀量の削減を図るため、以下のとおり実験、測定を行い、調査分析を試みた。
(実測例1)冷陰極放電ランプ1の初期品と、所定時間点灯し寿命試験を経過した寿命試験経過品との封入水銀量を測定した。また、寿命試験経過品については、水銀の消耗がどの部位で生じているかを把握するため、各部位ごとに水銀の付着量を測定した。その結果、下表のとおりとなった。
Figure 2010123267
ここで、初期品の水銀封入量は3.9mgである。部位における「バルブ黒化部」とは、図2に示すように、寿命試験経過品における一対の電極5の開口部5a近傍に生じるガラスバルブ2の内面の黒化部Bkを指している。また、「黒化なし蛍光体層部」とは、主として黒化部Bkを除いたガラスバルブ2の内面の蛍光体層部を指している。この結果から、封入された水銀は、バルブ黒化部Bkに集中していることが判明した。さらに、この黒化部Bkを分析した結果、黒化部Bkから電極5材料と同一元素が検出され、これは点灯の際の放電の過程で電極5がスパッタリングされて飛散した電極物質であることが判明した。また、スパッタリングされた電極物質は微細な分子状態で飛散しているため活性であり水銀蒸気と反応し蒸気圧の低い化合物として黒化部Bkに付着していることが確認できた。
したがって、このスッパタリングされた電極物質と水銀との反応を防止又は抑制すれば初期の水銀封入量を削減できるものと考えられる。なお、筒状電極5のどの部位がスパッタリングされているかをX線撮影で観察したところ、内周面の底端部5b近傍の部分Stが選択的にスパッタリングされていることが判明した。
(実測例2)次に、図3に示すように、具体的に、電極として外径寸法φ2.1mm、肉厚寸法t0.1mm、開口部5aから底端部5bまでの軸方向の長さ寸法L=5mm(図3(a))、L=7mm(図3(b))、L=10mm(図3(c))の3種類のNi合金からなる筒状電極5を用意し、この筒状電極5に外径寸法0.8mm、長さ寸法4mmのKov線の封着部材6aを接合し、電極ユニット3を構成した。これら電極ユニット3を外径寸法3.4mm、長さ寸法1000mmのガラスバルブ2の両端部に封装し、内部に希ガスとしてNe−Arを6×10Pa、水銀3.9mgを封入して冷陰極放電ランプ1を製作した。そして、これら冷陰極放電ランプ1をランプ電流10mAで6000時間点灯し、外観観察及びバルブ内封入水銀の分析を行った結果、下表のとおりとなった。本実測にあたっては、まず、筒状電極5の長さ寸法がL=5mm(図3(a))とL=7mm(図3(b))のランプについて測定分析を行い、その結果を踏まえて長さ寸法L=10mm(図3(c))のランプについて測定分析を行った。
Figure 2010123267
ここで、各部位におけるサンプリングは、ガラスバルブ2の両端の封止部から5mmの位置P1でガラスバルブ2を切断し、電極5を取出し「電極部」とするとともに、封止部から15mmの位置P2でガラスバルブ2を切断し、当該部を「バルブ黒化部」Aとし、残部の中央部のガラスバルブ2の部分を「黒化なし蛍光体層部」とした。
図3(a)及び図3(b)に示すように、筒状電極5の長さ寸法がL=5mmとL=7mmのランプでは、スパッタリングが発生する位置は変わりなく、筒状電極5の内周面の底端部5b近傍の部分Stが選択的にスパッタリングされていた。また、電極5の開口部5a近傍に生じるガラスバルブ2の内面の黒化部Bkの長さ寸法は、電極5の長さ寸法がL=5mmのランプとL=7mmのランプでは、違いがあり、L=5mmのランプは約3mm、L=7mmのランプは約1mmで、L=5mmのランプの方が長く、電極5の長さ寸法と黒化部Bkの長さ寸法の和は、約8mmで同一になることが判明した。さらに、前記実測例1と同様に、封入された水銀は、バルブ黒化部Bkに集中していることが分かる。したがって、これらは、電極5のスパッタリングが発生する位置が同一で、電極5の飛散物質の飛散位置が同一なことから、電極5の飛散物質はスパッタリングが発生する位置から物理的に飛来してくると判断され、筒状電極5の長さ寸法を長くし、電極5の飛散物質が電極5の内周部に収まるようにすれば、飛散物質が水銀と結合して化合物を形成することがないと考えられる。
前記知見を踏まえ、図3(c)に示すように、筒状電極5の長さ寸法L=10mmのランプでは、電極5の飛散物質が電極5の内周部に収まっていると考えられ、ガラスバルブ2の「バルブ黒化部」Aには、黒化は見られず、水銀もほとんど検出されていない。
(実測例3)図示は省略するが、実測例2とは、筒状電極5の寸法等の条件を変えて同様な測定を行った。外径寸法φ2.7mm、肉厚寸法t0.1mm、長さ寸法L=5mm、L=7mm、L=10mm、L=15mmの4種類のNi合金からなる筒状電極5を用意し、この筒状電極5に外径寸法0.8mm、長さ寸法4mmのKov線の封着部材6aを接合し、電極ユニット3を構成した。これら電極ユニット3を外径寸法3.4mm、長さ寸法1000mmのガラスバルブ2の両端部に封装し、内部に希ガスとしてNe−Arを6×10Pa、水銀3.9mgを封入して冷陰極放電ランプ1を製作した。そして、これら冷陰極放電ランプ1をランプ電流13mAで6000時間点灯し、外観観察及びバルブ内封入水銀の分析を行った結果、下表のとおりとなった。
Figure 2010123267
本実測例から分かるように、ガラスバルブ2の黒化は、電極5の長さ寸法L=5mm、L=7mmのランプに発生しており、電極5の開口部5a近傍に生じるガラスバルブ2の内面の黒化部Bkの長さ寸法は、電極5の長さ寸法がL=5mmのランプは約3mm、L=7mmのランプは約1mmで、電極5の長さ寸法と黒化部Bkの長さ寸法の和は、約8mmで同一となった。また、封入された水銀は、バルブ黒化部Bkに集中していることが分かる。一方、電極5の長さ寸法L=10mm、L=15mmのランプには、ガラスバルブ2の黒化は見られない。さらに、電極5の内周部を調べてみると、電極5の飛散物質が付着していたが、これら飛散物質には水銀はほとんど検出できなかった。この水銀の結合がない理由は次のように説明できる。
陰極としての電極5の内周部から放出された電子は電界によって加速され、エネルギーを得て空間に存在する気体分子を電離する。そして、この電離された気体は正イオンとなる。電極5の内周部からは次々と電子が放出されるため、これに伴い正イオンも生成されることになり、水銀イオンは電極5の内周部から電気的に排除され存在しなくなる。したがって、電極5の飛散物質が電極5の内周部に堆積し収まったとしても、飛散物質に水銀が結合することはない。換言すれば、電極5の飛散物質が電極5の内周部に収まるようにすれば飛散物質が水銀と結合して化合物を形成することがない。
(考察)以上の実測例によって、電極5の飛散物質が電極5の内周部に収まるように筒状電極5の長さ寸法を設定すれば、封入水銀量を削減できるとの知見を得た。具体的には、電極5の長さ寸法と黒化部Bkの長さ寸法の和は、約8mmであるから、これが電極5の飛散物質の飛来距離と考えると、筒状電極5の長さ寸法を約8mmとすれば、飛散物質の大半を電極5の内周部に収めることができると考えられる。さらに、実測例3に従えば、筒状電極5の外径寸法に対する長さ寸法の比、すなわち、長さ寸法/外径寸法は、8mm/2.7mm≒3との結果となる。したがって、筒状電極5の長さ寸法を8mm以上、長さ寸法に対する外径寸法の比を3以上に設定することにより、スパッタリングによる水銀の消耗を抑制し、封入水銀量の削減が可能となる。これに基づき、電極5の飛散物質を電極5の内周部に収めるべく確実性を向上するには、実測例2及び実測例3から推量すると、筒状電極5の長さ寸法を13mm以上、外径寸法に対する長さ寸法の比を4以上に設定するのが好適となる。
以上のように本実施形態によれば、前記考察で述べたように、電極5の飛散物質が電極5の内周部に収まるように筒状電極5の長さ寸法を設定することにより、スパッタリングによる水銀の消耗を抑制し、封入水銀量の削減が可能な冷陰極放電ランプ1を提供することができる。
次に、本発明の発光装置の実施形態について説明する。図示は省略するが、上記実施形態の放電ランプ1は、装置本体に装着し、発光装置として構成できる。ここで、発光装置は、ディスプレイ装置やいわゆる空間を照らす照明器具を含む概念である。例えば、液晶パネルのバックライト装置等の各種ディスプレイ装置、また、屋内又は屋外で使用される照明器具に適用可能である。なお、バックライト装置にあっては、直下方式、サイドライト方式等のいずれでも適用可能である。このような発光装置によれば、上記実施形態の効果を奏する発光装置を提供できる。
冷陰極放電ランプを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷陰極放電ランプを説明するための模式的断面図である。 同じく実施形態に係る冷陰極放電ランプを説明するための模式的断面図である。
符号の説明
1・・・冷陰極放電ランプ、2・・・透光性の気密バルブ(ガラスバルブ)、
3・・・電極ユニット、4・・・蛍光体層、5・・・筒状電極、
5a・・・開口部、5b・・・底端部、6・・・電極リード線
請求項1に記載の冷陰極放電ランプは、内部に希ガス及び水銀が封入され、内周面に蛍光体層が形成された透光性の気密バルブと;この気密バルブの両端部に対向して一対封装され、一端側を開口部とし他端側を底端部とし、前記開口部から底端部に向かう軸方向の長さ寸法が13mm以上であって、外径寸法に対する長さ寸法の比が4以上のNi又はNi合金から形成された軸方向に沿う断面の内面が平坦状の筒状電極と;この筒状電極の前記底端部に接合されて給電を行う電極リード線と;を具備していることを特徴とする。気密バルブは、直線状、U字状、L字状やコ字状等のものを適用でき、格別その形状が限定されるものではない。
ここで、各部位におけるサンプリングは、ガラスバルブ2の両端の封止部から5mmの位置P1でガラスバルブ2を切断し、電極5を取出し「電極部」とするとともに、封止部から15mmの位置P2でガラスバルブ2を切断し、当該部を「バルブ黒化部」Aとし、残部の中央部のガラスバルブ2の部分を「黒化なし蛍光体層部」とした。
請求項1に記載の冷陰極放電ランプは、内部に希ガス及び水銀が封入され、内周面に蛍光体層が形成された透光性の気密バルブと;この気密バルブの両端部に対向して一対封装され、一端側を開口部とし他端側を底端部とし、前記開口部から底端部に向かう軸方向の長さ寸法が13mm以上であって、外径寸法に対する長さ寸法の比が4以上のNi又はNi合金からなり、板材をプレス加工又は線材を冷間鍛造加工することにより形成された軸方向に沿う断面の内面が平坦状の筒状電極と;この筒状電極の前記底端部に接合されて給電を行う電極リード線と;を具備していることを特徴とする。気密バルブは、直線状、U字状、L字状やコ字状等のものを適用でき、格別その形状が限定されるものではない。

Claims (2)

  1. 内部に希ガス及び水銀が封入され、内周面に蛍光体層が形成された透光性の気密バルブと;
    この気密バルブの両端部に対向して一対封装され、一端側を開口部とし他端側を底端部とし、前記開口部から底端部に向かう軸方向の長さ寸法が13mm以上であって、外径寸法に対する長さ寸法の比が4以上のNi又はNi合金から形成された筒状電極と;
    この筒状電極の前記底端部に接合されて給電を行う電極リード線と;
    を具備していることを特徴とする冷陰極放電ランプ。
  2. 装置本体と;
    この装置本体に装着された請求項1に記載の冷陰極放電ランプと;
    を具備していることを特徴とする発光装置。
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