JP2010121766A - ベルト締具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト余長部の垂れ下がりを容易に防止することができる構造を備えたベルト締具を提供すること。
【解決手段】ラチェット式のバックル1と、バックル1の一端部に取り付けられた本体ベルト2と、本体ベルト2の端部に取り付けられたキーパー付フック5とを備えるベルト締具101である。本体ベルト2のベルト余長部2aの自由端2cに、縛りベルト3を縫製4により取り付けている。また、縛りベルト3は、ベルト余長部2aの自由端2cの幅方向と縛りベルト3の長手方向とが同一にされて、当該自由端2cに対して縫製4により取り付けられ、かつ当該縫製4の向きは縛りベルト3の長手方向(自由端2cの幅方向)と等しい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトで対象を締め付けるベルト締具に関し、例えば、建築現場などで親綱を張設するために用いられたり、トラックや船舶などに積載された積荷などの物品を固定するために用いられたりするものである。
ビルなどの建築現場で高所作業を行う場合、柱と柱との間に親綱を張る。この親綱の端を柱に固定するための技術として、例えば、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載された親綱を張設するための器具は、ベルト締付機、このベルト締付機に取り付けられたベルト、および親綱フックが溶接された複数の押当金具などから構成される。これら器具を用いると、柱の周囲にベルトで親綱フックを固定できるので、柱に直接親綱フックを溶接固定する必要がなくなる。
また、ベルト締具を用いた親綱を張設するための技術として、例えば、特許文献2に記載された技術もある。特許文献2に記載されたベルト締付具は、その本体腹面にマグネットが設けられている。このマグネットの磁力で締付具本体を鋼柱に仮留めすることにより、締付具の取付作業が容易となる。
実用新案登録第3045613号公報 特許第3602080号公報
ここで、特許文献1、2に記載されたようなベルト締具では、締め付け対象である柱の周長が現場によってまちまちであるため、種々のサイズの柱に対応するために、通常、ベルト締具のベルト長は余裕をもった長さに設定されている。しかしながら、ベルト長に余裕をもたせたベルト締具を用いてベルトの締め込みを行うと、ベルトの余長部にはテンションがかからないため、当該余長部はベルト締具から垂れ下がってしまう。そして、この垂れ下がったベルト余長部が風などにあおられて舞うような状態となると、作業員の高所作業に支障をきたす場合がある。例えばその対策として、ベルト余長部の適当な位置でベルトを切断してしまう方法も考えられるが、ベルトの切断は容易でなく(また手間もかかり)、また、いったん切断してしまうと、サイズのより大きな柱には再使用できない。また、ベルトは、それ相当の長さを有するので、ベルト余長部を周囲のものに巻き付けるのには手間がかかる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルト余長部の垂れ下がりを容易に防止することができる構造を備えたベルト締具を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、垂れ下がろうとするベルトの自由端に、自由端固定用のベルト、ヒモ、ロープ、面ファスナー(マジックテープ(登録商標))、またはフックなどの自由端固定手段を取り付けることで、前記課題を解決できることを見出し、この知見に基づき本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、バックルと、前記バックルに取り付けられたベルトと、前記ベルトのベルト余長部の自由端に取り付けられた自由端固定手段と、を備えるベルト締具である。
この構成によると、ベルト余長部の自由端に取り付けられた自由端固定手段を、ベルトの緊張側ベルト部などその周囲に存在するものに固定することにより、容易にベルト余長部の垂れ下がりを防止することができる。
また本発明において、前記自由端固定手段は、帯状体、ヒモ、またはロープであることが好ましい。
この構成によると、ベルトの緊張側ベルト部などその周囲に存在するものに、巻き付け、結び付けなどにより簡単に自由端固定手段を固定することができる。
さらに本発明において、前記自由端固定手段の長手方向と前記自由端の幅方向とが同一にされて、当該自由端固定手段は当該自由端に対して縫製により取り付けられることが好ましい。
この構成によると、帯状体、ヒモ、またはロープからなる自由端固定手段は、ベルト余長部の自由端から直交する方向に向かって延在する形態となる。これにより、ベルトの緊張側ベルト部などその周囲に存在するものへの当該自由端固定手段の固定作業が容易となる。また、自由端固定手段とベルト余長部との結合が強くなり、すなわち、ベルト余長部から自由端固定手段がはずれにくく、より確実にベルト余長部の垂れ下がりを防止することができる。
さらに本発明において、前記自由端固定手段は、前記自由端に抜け止めとして設けられる折り返し部に挿通されて当該自由端に対して縫製により取り付けられていることが好ましい。
この構成によると、ベルト余長部から自由端固定手段がはずれにくく、その結果、さらに確実にベルト余長部の垂れ下がりを防止することができる。
さらに本発明において、前記自由端固定手段は、前記ベルトの緊張側ベルト部に取り付けられることが好ましい。
自由端固定手段は、ベルト余長部の先端(自由端)に取り付けられたものであり、ベルトの緊張側ベルト部と近い位置にある。したがって、この構成によると、自由端固定手段の固定作業が容易となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るベルト締具101を示す図である。本実施形態のベルト締具101は、ビルの建築現場などで高所作業を行う際に、柱(不図示)と柱(不図示)との間に張り渡される親綱(不図示)の端を柱(不図示)に固定するためなどに用いられる親綱支持用のベルト締具である。
(ベルト締具の構成)
図1に示すように、本実施形態のベルト締具101は、ラチェット式のバックル1と、バックル1の一端部に取り付けられた本体ベルト2と、本体ベルト2の端部に取り付けられたキーパー付フック5とを備えている。そして、本体ベルト2のベルト余長部2aの自由端2cには、縛りベルト3が取り付けられている。また、本体ベルト2には、D環7が取り付けられたマグネット付保護布8が4つ挿通されている。また、バックル1、キーパー付フック5、およびD環7は金属製であり、本体ベルト2および縛りベルト3はPET(ポリエチレンテレフタレート)製である。なお、これら構成部品は、必ずしも金属またはPETからなる部品に限られるものではない。また、縛りベルト3は、本発明の帯状体(自由端固定手段)に相当する。
(バックル)
バックル1は、本体フレーム1aと、本体フレーム1aの一端部に形成された孔に挿入されたベルト巻取軸1dと、ベルト巻取軸1dが端部の孔に挿入されたハンドル1bと、本体フレーム1aの他端部に形成された孔に挿入されたベルト係止軸1cとを具備してなるものである。
(ベルト巻取軸)
ベルト巻取軸1dは、断面形状が半円状の一対の軸部材からなり、板形状のラチェット歯車1eに固定されている。ハンドル1bを、本体フレーム1aに対して開く方向Xおよび本体フレーム1aに対して閉じる方向Yに回動操作することにより、ベルト巻取軸1dはラチェット歯車1eを介してX方向のみに回動する。本体ベルト2をベルト巻取軸1dの一対の軸部材間に通し、ハンドル1bを方向Xおよび方向Yに繰り返し回動操作することにより、本体ベルト2は、ベルト巻取軸1dに巻き取られて締められていく。なお、ラチェット式バックル1のベルト巻取機構(構造)の詳細に関しては、例えば、本願出願人の出願に係る公開公報:実開昭57−37638号公報を参照されたい。なお、ラチェット式バックルのベルト巻取機構(構造)は、その一例を示したものであって、この機構に限られるものではない。
(ベルト)
本体ベルト2は、柱の周囲に巻かれ、その後、バックル1のハンドル1bの回動操作により、当該柱の周囲に強く締め付け固定されるものである。前記したように、本体ベルト2には、D環7が取り付けられたマグネット付保護布8が4つ挿通されている。まず、マグネット付保護布8は、柱の周囲におけるD環7の位置決めを行うことを主たる役割とするものである。次に、D環7はD字状の形状のリングであり、このD環7に親綱の先端(不図示)が取り付けられ親綱が張設される。なお、一般に、親綱の先端に取り付けられたフック(不図示)がD環7に引っ掛けられる。また、マグネット付保護布8は、その両端部がそれぞれ筒状にされており、この筒状部に本体ベルト2を挿通して、マグネット付保護布8が本体ベルト2に対して取り付けられる。また、マグネット付保護布8の両端にはマグネット9が取り付けられている。本体ベルト2が固定される柱が鋼製の場合、このマグネット9の磁力で本体ベルト2を柱に仮留めする。なお、バックル1の本体フレーム1aの裏面にもマグネット91が取り付けられており、このマグネットの磁力でバックル1を鋼製の柱に仮留めする。
(フック)
本体ベルト2の端部には、キーパー付フック5が取り付けられている。キーパー付フック5は、先端が拡径したピン6を有するフックである。本体ベルト2を柱の周囲に巻いた後、バックル1のベルト係止軸1cにキーパー付フック5の先端を係止する。ピン6により、ベルト係止軸1cからフックがはずれることが防止される。
(自由端固定手段)
本体ベルト2をベルト巻取軸1dの一対の軸部材間に通し、ハンドル1bを操作して本体ベルト2をベルト巻取軸1d回りに巻き付ける。そして、本体ベルト2(ベルト締具101)を柱の周囲に巻き、バックル1のベルト係止軸1cにキーパー付フック5の先端を係止する。その後、ハンドル1bを操作することで本体ベルト2を柱の周囲に締め付け固定する。このとき、本体ベルト2のベルト余長部2aがバックル1から出ていることになる。
ここで、本体ベルト2のベルト余長部2aの自由端2cには、縛りベルト3が取り付けられている。この縛りベルト3は、所定の長さを有するベルトであり、その長手方向中心部において、ベルト余長部2aの自由端2cに縫製4により取り付けられている。すなわち、自由端2cの中心部から離れる向きの両側方向には、等しい長さの縛りベルト3が当該自由端2cから延在している。また、ベルト余長部2aの自由端2cは、本体ベルト2の先端が180°折り曲げられてなる折り返し部となっており、縛りベルト3は、この折り返し部に挿通された後、縫製4されている。また、縛りベルト3は、ベルト余長部2aの自由端2cの幅方向と縛りベルト3の長手方向とが同一にされて、当該自由端2cに対して縫製4により取り付けられ、かつ当該縫製4の向きは縛りベルト3の長手方向(自由端2cの幅方向)と等しい。また、縛りベルト3はベルト余長部2aの自重を保持できる程度の強度を有していればよく、そのベルト幅は、本体ベルト2のベルト幅よりも小さくされている。なお、縫製4は、縛りベルト3の幅方向に沿って繰り返し往復するジグザグ縫製であってもよい。
上記縛りベルト3は、本体ベルト2のうち、柱の周囲に締め付け固定された緊張側ベルト部2bに取り付けられる。具体的には、縛りベルト3を緊張側ベルト部2b自体に巻き付けたり、結び付けたり(縛ったり)する。また、マグネット付保護布8に取り付けられたD環7に縛りベルト3を結び付けてもよい(縛ってもよい)。すなわち、縛りベルト3が緊張側ベルト部2bに取り付けられるとは、縛りベルト3が緊張側ベルト部2b自体に直接取り付けられること、およびD環7を介して緊張側ベルト部2bに取り付けられること、の両方を含む。
なお、縛りベルト3の取り付け箇所は、緊張側ベルト部2bに限られることはなく、例えば柱に直接巻き付けてもよいし、他の構造物に結び付けてもよい。また、縛りベルト3の長さは、その縫製部分を除き、本体ベルト2のベルト幅と同程度の長さがあることが好ましいが、その他適宜、設定してもよい。
本実施形態のベルト締具101によると、ベルト余長部2aの自由端2cに取り付けられた縛りベルト3を、本体ベルト2の緊張側ベルト部2bなどその周囲に存在するものに固定することにより、容易にベルト余長部2aの垂れ下がりを防止することができる。そのため、本体ベルト2のベルト余長部2aが風にあおられたとしても舞うような状態にならない。これにより、作業員の高所作業に支障をきたすことはなくなる。なお、縛りベルト3のベルト幅を本体ベルト2のベルト幅よりも小さくすることで、縛りベルト3の固定作業をより行い易い。
また、縛りベルト3は、ベルト余長部2aの自由端2cの幅方向と縛りベルト3の長手方向とが同一にされて、当該自由端2cに対して縫製4により取り付けられ、かつ当該縫製4の向きは縛りベルト3の長手方向と等しくされている。これにより、縛りベルト3は、ベルト余長部2aの自由端2cから直交する方向に向かって延在する形態となる。そのため、縛りベルト3が他の方向に延在する場合に比して、縛りベルト3の固定作業が容易となる。また、縫製4の向きを縛りベルト3の長手方向と合わせることで、当該縛りベルト3とベルト余長部2aとの結合が強くなり、ベルト余長部2aから縛りベルト3がはずれにくく、より確実にベルト余長部2aの垂れ下がりを防止することができる。また、ベルト余長部2aの自由端2cから離れる向きの両側方向には、等しい長さのベルトが当該自由端2cから延在させられているので、この観点からも、縛りベルト3の固定作業が容易となっている。なお、必ずしも上記自由端2cから離れる向きの両側方向に等しい長さのベルトが延在する必要はなく、互いに異なる長さのベルトが延在してもよい。
さらに、縛りベルト3は、ベルト余長部2aの自由端2cの折り返し部に挿通されているので、ベルト余長部2aからよりはずれにくく、その結果、さらに確実にベルト余長部2aの垂れ下がりを防止することができる。
また、縛りベルト3は、本体ベルト2の緊張側ベルト部2bと近い位置に位置するので、縛りベルト3を、当該本体ベルト2の緊張側ベルト部2bに取り付けることにより、縛りベルト3の固定作業がより容易となる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係るベルト締具102を示す図である。図2(a)は、ベルト締具102の平面図であり、図2(b)は、その側面図である。本実施形態のベルト締具102は、主にトラックに積載された積荷を固定するために用いられる荷締め用のベルト締具である。
図2に示すように、本実施形態のベルト締具102は、ラチェット式のバックル1と、バックル1の一端部に取り付けられた調節側ベルト22と、調節側ベルト22の端部に取り付けられた端末金具25と、バックル1の他端部に取り付けられた固定側ベルト23と、固定側ベルト23の端部に取り付けられた端末金具25とを備えている。
このベルト締具102は、バックル1を操作して調節側ベルト22の緊張側(バックル1と端末金具25との間)のベルト長さ(緊張側ベルト部22bの長さ)を調節し積荷の固定・解除を行うものである。バックル1、および一対の端末金具25は金属製であり、調節側ベルト22および固定側ベルト23はPET(ポリエチレンテレフタレート)製である。なお、これら構成部品は、必ずしも金属またはPETからなる部品に限られるものではない。ここで、端末金具25は、例えばトラックの荷室の側壁や、荷室の床面に取り付けられる矩形状の穴に係合可能な金具である。
また、調節側ベルト22のベルト余長部22aの自由端22cには、第1実施形態のベルト締具101と同様に、縛りベルト3が取り付けられている。なお、本実施形態の縛りベルト3の形状、材質、自由端22cへの取付位置・取付角度・取付方法は、第1実施形態の縛りベルト3と同じである。また、ベルト締具101とベルト締具102とで、バックル1の構成も同じである。
また、前記したように、調節側ベルト22は、積荷の固定・解除を行うために、緊張側ベルト部22bの長さがバックル1により調節されるベルトである。一方、固定側ベルト23は、その長さが一定のベルトである。
また、ベルト締具102のバックル1には、積荷を保護するためのバックルプロテクタ12が取り付けられている。さらに、ベルト締具102の調節側ベルト22および固定側ベルト23には、積荷を保護するための筒状のスリーブ11が挿入されている。
ここで、ベルト締具102の調節側ベルト22の自由端22cに縛りベルト3が取り付けられていない場合、当該自由端22cにはテンションがかからないため、調節側ベルト22の締め込みを行った後、ベルト余長部22aはベルト締具から垂れ下がってしまう。ベルト余長部22aが垂れ下がると、トラックの荷室など暗くて狭い作業スペースにおいては、ベルト余長部22aに足や体が引っ掛かり、転倒してしまう虞もある。また、ベルト余長部22aが荷室の床に乱雑に垂れ下がっている場合には、その上に荷物などを載置してしまうことで、ベルトを傷つけてしまい、その部分の磨耗が極端に進行してしまう虞もあった。ベルト余長部22aは、固定される荷物によっては荷重が加わる緊張側ベルトとなる場合もあるため、ベルトの摩耗はベルト締具102の強度低下につながる虞もあった。
しかしながら、本実施形態のベルト締具102によると、調節側ベルト22の自由端22cに取り付けた縛りベルト3を、緊張側ベルト部22bなどに結び付けておくことで、ベルト余長部22aの垂れ下がりを防止できる。これにより、トラックの荷室など狭い作業スペースにおいても、ベルト余長部22aに足や体が引っ掛かることがなくなる。また、ベルト余長部22aの上に荷物が載置されることもないので、荷室内へ気を遣って荷物を積み込むことや、ベルト余長部22aが他の積み荷の下になりベルトが磨耗してしまうこともなくなる。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態に係るベルト締具103を示す図である。図3(a)は、ベルト締具103の平面図であり、図3(b)は、その側面図である。また、図4は、図3に示すベルト締具103の側面図であり、図4(a)はベルト締具103のA−A側面図、図4(b)はベルト締具103のB−B側面図である。本実施形態のベルト締具103は、船舶やトラックなどに積載された積荷を固定するために用いられる荷締め用のベルト締具であり、様々な用途に幅広く用いられるものである。
図3および図4に示すように、本実施形態のベルト締具103は、ワンタッチ式のバックル31と、バックル31の内側に巻き掛けられる本体ベルト32と、本体ベルト32の端部に取り付けられたフック35と、バックル31の外側に取り付けられた連結金具13と、連結金具13の先端に取り付けられたフック35とを備えている。また、バックル31、連結金具13、およびフック35は金属製であり、本体ベルト32はPET(ポリエチレンテレフタレート)製である。なお、これら構成部品は、必ずしも金属またはPETからなる部品に限られるものではない。また、バックル31の操作レバー31bおよび2つのフック35に付されたハッチングは、その部分に樹脂被覆が施されていることを示すためのものである。なお、樹脂被覆は必ずしも必要ではない。
また、本体ベルト32の端部に取り付けられたフック35と、連結金具13の先端に取り付けられたフック35とは、これらの面方向が同一になるように取り付けられているが、これらフックの面方向を相互に90°ずらして取り付けられたベルト締具もある。
また、本体ベルト32のベルト余長部32aの自由端32cには、第1実施形態のベルト締具101と同様に、縛りベルト3が取り付けられている。なお、本実施形態の縛りベルト3の形状、材質、自由端32cへの取付位置・取付角度・取付方法は、第1実施形態の縛りベルト3と同じである。
次に、本実施形態のベルト締具103による荷締めについて説明する。まず、連結金具13側のフック35を、例えば船舶内に設けられた固定用金具(不図示)に連結するとともに、バックル31の操作レバー31bをY方向に回動させておく。この状態で、ベルト余長部32aの自由端32cを引っ張り、フック35が取り付けられた緊張側ベルト部32bを張った状態にする。次に、操作レバー31bをX方向に回動させて、本体ベルト32をバックル31の内側に巻き掛けながら荷を締め付ける(緊張側ベルト部32bは強く張られる)。また、荷締めの解除は、操作レバー31bをY方向に回動させることにより行われる。なお、ワンタッチ式バックル31のベルト巻掛機構(構造)の詳細に関しては、例えば、本願出願人の出願に係る公開公報:特開2006−307873号公報を参照されたい。なお、ワンタッチ式バックルのベルト巻掛機構(構造)は、その一例を示したものであって、この機構に限られるものではない。
ここで、ベルト締具103の本体ベルト32の自由端32cに縛りベルト3が取り付けられていない場合、当該自由端32cにはテンションがかからないため、本体ベルト32の締め込みを行った後、ベルト余長部32aはベルト締具から垂れ下がってしまう。ベルト余長部32aが垂れ下がると、船舶の荷室など暗くて狭い作業スペースにおいては、ベルト余長部32aに足や体が引っ掛かり、転倒してしまう虞もある。また、ベルト余長部32aが荷室の床に乱雑に垂れ下がっている場合には、その上に荷物などを載置してしまうことで、ベルトを傷つけてしまい、その部分の磨耗が極端に進行してしまう虞もあった。ベルト余長部32aは、固定される荷物によっては荷重が加わる緊張側ベルトとなる場合もあるため、ベルトの摩耗はベルト締具103の強度低下につながる虞もあった。
しかしながら、本実施形態のベルト締具103によると、本体ベルト32の自由端32cに取り付けた縛りベルト3を、緊張側ベルト部32bなどに結び付けておくことで、ベルト余長部32aの垂れ下がりを防止できる。これにより、船舶の荷室など狭い作業スペースにおいても、ベルト余長部32aに足や体が引っ掛かることがなくなる。また、ベルト余長部32aの上に荷物が載置されることもないので、荷室内へ気を遣って荷物を積み込むことや、ベルト余長部32aが他の積み荷の下になりベルトが磨耗してしまうこともなくなり、この摩耗によるベルト締具103の強度低下も防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
(1)前記実施形態では、自由端固定手段の帯状体として縛りベルト3を示したが、ヒモ、ロープ、面ファスナー(マジックテープ(登録商標))、またはフックなどを自由端固定手段として用いてもよい。縛りベルト3と同じく軽量のヒモ、ロープなどの長尺体を用いることで、ベルトの緊張側ベルト部などその周囲に存在するものに、巻き付け、結び付けなどにより当該長尺体を簡単に固定することができる。
(2)また、前記実施形態では、縛りベルト3を固定対象に対して巻き付けたり、結び付けたり(縛ったり)する例を示したが、縛りベルト3の長手方向端部や固定対象(例えば、図1に示したベルト締具101の本体ベルト2の緊張側ベルト部2b)に面ファスナーを取り付け、当該面ファスナーにより縛りベルト3を固定してもよい。
(3)また、前記実施形態では、本体ベルト2の先端の折り返し部に縛りベルト3を挿通、縫製した例を示したが、必ずしも折り返し部に挿通して縫製する必要はなく、当該折り返し部の一方の面に対して縛りベルト3をたんに縫製してもよい。
本発明の第1実施形態に係るベルト締具を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るベルト締具を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るベルト締具を示す図である。 図3に示すベルト締具の側面図である。
符号の説明
1、31:バックル
2、32:本体ベルト(ベルト)
22:調節側ベルト(ベルト)
2a、22a、32a:ベルト余長部
2c、22c、32c:自由端
3:縛りベルト(自由端固定手段)
101、102、103:ベルト締具

Claims (5)

  1. バックルと、
    前記バックルに取り付けられたベルトと、
    前記ベルトのベルト余長部の自由端に取り付けられた自由端固定手段と、
    を備える、ベルト締具。
  2. 前記自由端固定手段は、帯状体、ヒモ、またはロープであることを特徴とする、請求項1に記載のベルト締具。
  3. 前記自由端固定手段の長手方向と前記自由端の幅方向とが同一にされて、当該自由端固定手段は当該自由端に対して縫製により取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載のベルト締具。
  4. 前記自由端固定手段は、前記自由端の折り返し部に挿通されて当該自由端に対して縫製により取り付けられていることを特徴とする、請求項2または3に記載のベルト締具。
  5. 前記自由端固定手段は、前記ベルトの緊張側ベルト部に取り付けられることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のベルト締具。
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