JP2010120149A - カッターブレード及びカッターヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】カッターブレード1において切刃の手間のかからない迅速な研ぎ直しが可能でありかつカッターブレードが破損しにくく経済的である幾何学形状を提供する。
【解決手段】切刃7の刃面8,9と面取り部12とは、カッター刃6の同一の第1の側部11に配置されており、カッター刃の厚さ(D)の減少は、カッター刃の第2の側部(13)に設けられたテーパー部(15)によって行われており、若しくはカッター刃は、円弧状の切刃のための所定の研ぎ直し領域を有し、カッター刃の研ぎ直し領域の厚さ(Dn)は、カッター刃の中央の領域108の厚さ(Dm)よりも小さくなっており、研ぎ直し領域は、互いに少なくともほぼ平行な側面117,118を有している。
【選択図】図1

Description

本発明はカッターブレード及びカッターヘッドに関し、殊に、カッターブレードであって、少なくとも部分的に円弧状の平らな取り付け部分及び鎌形のカッター刃を有していて、回転軸線を中心として回転可能に支承されるようになっており、前記鎌形のカッター刃が、該鎌形のカッター刃の外側に位置する円弧状の切刃(ブレードの回転方向で前側、つまり凸側の切刃)及び内側に位置する円弧状の面取り部(後側、つまり凹側の面取り部)を有し、かつ前記カッター刃の厚さ(D)が半径方向外側に向かって、つまり該カッター刃の先端(穂先)に向かって減少している形式のもの、並びに該少なくとも1つのカッターブレードを含むカッターヘッド(カッター装置)に関する。
カッターブレード若しくはカッターナイフは、肉、パン若しくはソーセージ材料、或いは食料品等(以下、短く「材料」と称する)を切り刻んで混ぜるために使用され、殊に食肉加工業で装置内に、いわゆるカッター装置内に多様に用いられている。多くの場合に、複数のカッターブレードを軸線方向に並べて駆動軸に固定し、又は同一平面で周方向に分配して駆動軸に固定し、若しくは軸線方向に並べると共に周方向に分配して駆動軸に固定して、カッターヘッド(カッター装置又はカッターユニット)を形成することは公知である(ドイツ連邦共和国特許出願公告第3732237C1号明細書)。この場合にカッターブレードの機能は、カッター装置内の材料若しくは素材を所定の大きさに切り刻んで混ぜることにある。カッターブレードは、材料の加工中に生じる剪断及び曲げ力に耐えるものでなければならない。加工中のカッターブレードの破損は、装置の停止だけではなく、カッターヘッドの損傷をもたらし、カッターブレードを交換するだけではなく、損傷を受けたカッターヘッドは、手間若しくはコストを掛けて修理されねばならない。さらにカッターブレードの破損は、破片の散乱によりカッターヘッド内のすべての材料を使用不能なものにしてしまうことになる。
さらに公知のカッターブレード(カッターナイフ)は、半円形の平らな取り付け部分並びに、外側の切刃及び内側の面取り部若しくはアンダーカット部を備えたカッター刃(刃身)によって形成されている(スイス国特許出願公開第673236A5号明細書)。円形、円弧形若しくは別の形状の取り付け部分を備えたカッターブレードもある。実際に知られているカッターブレードにおいては、カッター刃の厚さはカッター刃の先端に向かって減少している。
一般的なカッターブレードにおいて、先端に向かって先細のカッター刃は、ブレードの狭幅の1つの側(前側の縁部)に本来の切刃として、カッターブレードの回転方向で前側の傾斜部を設けるのに対して、前記側と相対する、別の狭幅の側に、つまり後側に同じく傾斜部若しくはアンダーカット部を設けることによって形成されている。
一般的にカッターブレードのカッター刃、厳密には切刃は使用中に摩耗していく。つまり、切刃は鈍くなり、機能を十分に発揮できなくなる。切刃を研ぎ直す必要がある。摩耗は、カッター刃の回転軸線の領域でよりも切刃の先端で著しく大きくなっている。切刃の三次元形状、つまり傾斜部の湾曲経過及び角度は使用目的に適合されている。切刃の過度な摩耗の後に切刃の形状を再び最適にする場合に、切刃若しくは傾斜部(傾斜面又は刃面)は切刃の先端領域だけではなく、全長にわたって再び研ぎ直されねばならない。研ぎ直し(若しくは砥ぎ直し)は著しい材料切除、ひいては手間を必要とする。
例えば3つ乃至8つのカッターブレードによって構成されたカッターヘッドにおいては、並べて配置された各カッターブレードは互いに異なる機能を有しており、この場合に特に、材料供給側に位置する、つまり軸線方向で外側に位置するカッターブレードは、材料を、内側に位置するカッターブレードへ送るようになっている。カッターヘッド内に供給された材料に向けられているカッターブレードは、送り作用若しくは搬送作用のあるいわゆる送りブレードとして用いられるのに対して、他のカッターブレードはせき止め作用若しくは蓄積作用のあるせき止めブレードとして用いられる。1つのカッターヘッド内にどのようなカッターブレードを一緒に何枚組み込むかは、加工処理すべき材料の硬度、つまり硬さ及び粘性に依存している。このために、1つのカッターヘッド内に組み込まれる複数のカッターブレードは互いに異なる幾何学形状で形成されていてよい。
ドイツ連邦共和国特許出願公告第3732237C1号明細書 スイス国特許出願公開第673236A5号明細書
冒頭に述べた形式のカッターブレードに課せられる前述の種々の要求に鑑み、本発明の課題は、切刃の手間のかからない迅速な研ぎ直しが可能でありかつカッターブレードが破損しにくく経済的である幾何学形状を提供することである。
上記課題は、請求項1若しくは6に記載の構成によって解決される。
前記課題を解決するために本発明では、カッターブレードであって、回転軸線を中心として少なくとも部分的に円弧状の延びる平らな取り付け部分及び鎌形のカッター刃を有していて、回転軸線を中心として回転可能に支承されるようになっており、前記鎌形のカッター刃は、該鎌形のカッター刃の外側に位置する円弧状の切刃及び内側に位置する円弧状の面取り部を有しており、かつ前記カッター刃の厚さは該カッター刃の先端に向かって減少している形式のものにおいて、前記切刃の刃面と前記面取り部とは、前記カッター刃の同一の第1の側部に配置されており、前記カッター刃の厚さの減少は、該カッター刃の第2の側部に設けられたテーパー部(傾斜部)によって行われている。
本発明の構成により、切刃の刃面(傾斜面又は平地)も面取り部(背の傾斜部又はアンダーカット部)もブレード刃(刃身)の同一の側部(側面)に配置すると共に、ブレード刃の通常のテーパー部は別の側部(相対する側部)に配置してある。
本発明に基づくカッターブレードは、今日慣用のものと異なり、横断面で見て、迎角の極めて小さいプロペラ翼に類似している。実験において、本発明に基づくカッターブレードを用いることにより、カッター内での材料、特に食肉の引き込み並びに切り刻みの改善を確認している。材料は回転方向に強く送られ、材料の供給方向若しくは流れ方向に対するカッターブレードの安定性も改善されている。カッターヘッド内の最初のカッターブレードと次のカッターブレードとの間で材料は良好に圧縮されつつ、効果的に細かく切り刻まれる。個々のカッターブレードは材料流出によりもはや著しくはたわまされず、過負荷に起因する破損は避けられるようになっている。カッター刃は先端で薄く形成されていてよく、材料内での回転に際してわずかな抵抗しか生ぜしめない。このことは必要な駆動力を減少させ、ひいてはエネルギー、つまり電力消費を節減することになる。
本発明の実施態様により、カッター刃の第1の側部(側面)はカッターブレードの回転軸線に対して垂直に延びており、カッター刃の第2の側部のテーパー部(傾斜部)は、カッター刃の、切刃に続く部分、つまり切刃に隣接の部分の厚さがカッター刃の、面取り部へつながる部分、つまり面取り部に隣接の部分の厚さと同じであり、若しくはカッター刃の、面取り部へつながる部分の厚さよりも大きくなっているように形成され、すなわち、カッター刃の鎬地の厚さが切刃の側から面取り部の側に向かって減少するように形成されていることに基づき、前述の利点はさらに促進される。上述の形状のカッターブレードは、送りブレードとして効果的に用いられる。
本発明の別の実施態様では、カッター刃の第1の側部は回転軸線に対して垂直に延びており、カッター刃の第2の側部のテーパー部は、カッター刃の、切刃に続く部分の厚さがカッター刃の、面取り部へつながる部分の厚さよりも小さくなっているように形成されている。このようなカッターブレードは、せき止めブレードとして効果的に用いられる。
テーパー部を少なくともほぼ半径方向に若しくは一直線に延在させてある、つまりテーパー部をほぼ半径方向の斜面若しくは直線状の斜面で形成してある製作には簡単な平面研削盤しか必要としない。テーパー部をカッター刃の中央の曲線に沿って延在させてある、つまりテーパー部を曲線に沿った斜面によって形成してある場合には、製作に際して制御式の研削盤を用いるようになっている。
殊に、焼かれた食肉若しくはソーセージ肉等を加工する場合には、カッター刃の先端部に、切刃に対して鈍角の角度で形成された横手切刃若しくは乳化切刃を設けてある。
カッター刃は、円弧状の切刃のための所定の幅若しくは厚さの研ぎ直し領域を有しており、カッター刃の厚さは、研ぎ直し領域で、カッター刃の中央の領域(鎬地)の厚さよりも小さくなっており、つまり研ぎ直し領域は中央領域よりも薄くなっており、研ぎ直し領域(研削領域)は、互いに少なくともほぼ平行な側面を有し、つまり研ぎ直し領域の両方の側面は互いにほぼ平行である。
カッター刃の本発明に基づく形状においては、切刃が鈍くなった場合に切刃を迅速に確実に繰り返し研ぎ直して、最適な鋭利な切刃を生ぜしめることができるようになっている。薄い研ぎ直し領域を設けてあることによって、研ぎ直しを切刃の全長にわたってカッター刃のわずかな材料切除で行うことができ、このことは、研磨剤を用いて行われる作業過程を短くすることにつながり、作業過程時に生じる熱も減少される。研ぎ直し領域を該領域の薄い構造によって研削箇所を明確に見通せるように画定してあるので、カッター刃の過度な研削若しくは研ぎ直しは避けられ、若しくは少なくとも即座に気付くことができる。カッター刃を切刃の領域で薄くし、ひいては切刃の傾斜面の幅を狭くしてあることにより、加工すべき材料に対する切断抵抗は著しく減少されている。これにより、カッターヘッドの駆動のための機械のエネルギー消費も減少される。切刃に生じる高い熱を利用することもできる。
本発明の実施態様では、研ぎ直し領域の幅はカッター刃の先端に向かって増大しており、このことは、切刃の摩耗が切刃の、回転軸線の近傍の領域でよりも切刃の先端で、若しくは切刃の先端領域で大きいことを考慮しているものである。有利な実施態様では、研ぎ直し領域の幅は少なくとも二倍に増大している。
製作を簡単にするために本発明の実施態様では、研ぎ直し領域の第1の側面(刃面のある側)は、カッター刃の第1の側部(鎬地)に無段階に、つまり段差なしにつながっており、換言すれば平らに若しくは平滑につながっており、研ぎ直し領域の、第1の側面に対して平行な第2の側面は、カッター刃の第2の側部に移行部(移行領域)を介してつながっている。
移行部は種々の目的に合わせて種々に形成されてよいものである。移行部は少なくとも1つの段部によって形成されている。若しくは移行部はカッター刃の両方の側面に無段階に、つまり段差なしにつながって、すなわち移行している(換言すれば、カッター刃の両方の側部の面は、中央の部分から移行部へ、かつ移行部から研ぎ直し領域へ滑らかに延びている)。本発明の実施態様では移行部は、横断面で見て少なくともほぼ直線形に、凸形又は凸曲線状に、凹形又は凹曲線状に、若しくは横置きにされて延ばされたS字の形、つまり波形に形成されている。
本発明の有利な実施態様では、移行部は少なくとも1つの円弧状の溝を備えている。段上に形成された若しくは1つ若しくは複数の溝を付けられた移行部は、切刃での材料への圧縮作用を助成し、送りブレードにとって効果的である。圧縮作用(押圧作用)を高めるために有利な実施態様では、移行部は、2つ若しくはそれより多くの円弧状の溝を備えており、これらの溝は、1つの直線若しくは1つの円弧線(凸曲線若しくは凹曲線)に沿って配列されている。溝は、溝の数がカッター刃の先端に向かって減少するように配置されていてよく、つまり溝は、順次に途中までしか延びていない、すなわち順次に途中で終わっていてよい。さらに溝は切刃に対して平行には延びておらず、つまり切刃の刃先に対して傾斜して延びている。
本発明のカッター刃においては、切刃の領域のみを変化させてあるのではなく、別の実施態様では、内側に位置する円弧状の面取り部は、円弧状の1つの溝若しくは円弧状の互いに平行若しくは並行に延びる複数の溝を備えている。このような構成によって、面取り部の作用を改善している。
移行部及び/又は面取り部の溝は、同一に若しくは互いに類似して形成されていてよい。溝の横断面は円弧面の形に、有利には弓形に形成されている。溝の横断面の大きさを変え若しくは大きさの比率を変えることによって、溝の作用を調整することもできる。実施態様では溝の幅は、溝の深さの複数倍である。互いに隣接の溝は同一の幅及び同一の深さを有し、若しくは同一の幅又は同一の深さを有していてよい。特に有利な実施態様では、隣接の溝は、該溝間の***部の頂部を画定しており、この場合に溝間の***部の頂部は有利には90°±20°の角度を有している。
さらに本発明は、カッターヘッドに関し、該カッターヘッドには、本発明に基づく前述の2つ若しくはそれより多き数のカッターブレードを組み込んであり、該カッターブレードは共通の1つの駆動軸に配置されており、この場合に有利には少なくとも1つのカッターブレードを送りブレード若しくはせき止めブレード又は押圧ブレードとして形成してある。特に有利には、1つのカッターヘッド内において、少なくとも1つのカッターブレードを送りブレードとして形成し、かつ別の少なくとも1つのカッターブレードをせき止めブレードとして形成してある。
本発明の実施例を図面に示してあるものの、本発明は図示の実施例に限定されるものではない。複数のカッターブレードを同一平面内で1つの駆動軸に配置した実施例も可能である。図面において、
図1は、1つのカッターブレードの1つの実施例の側面図であり、この場合に寸法比は1:2であり、
図2は、図1のカッターブレードを図1の右側から見て示した端面図であり、
図3は、図1のカッターブレードを180°反転して示した側面図であり、
図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図であり、この場合に厚さを誇張(拡大)して示してあり、
図5は、別の実施例のカッターブレードを、図1のIV−IV線に相当するV−V線に沿った断面図であり、
図6は、カッターブレードのさらに別の実施例の側面図であり、この場合に寸法比は1:2であり、
図7は、図6のII−II線に沿った拡大断面図であり、
図8は、図6のIII−III線に沿った拡大断面図である。
カッターブレード1は、回転軸線X−Xを中心として円弧状に延びる取り付け部分2を有しており、該取り付け部分(固定区分又は緊定部分)は、回転軸線X−Xを中心とした半円形の1つの切欠き部3、位置決めピン(図示省略)の差し込みのための2つの位置決め孔4、並びに複数の貫通孔5を備えている。カッターブレードは、さらに取り付け部分2から延びる鎌形(若しくは三日月形)のカッター刃6を有しており、該鎌形のカッター刃(刃身)の外側(回転方向で前側)には、円弧状に延びる切刃7を設けてあり、該切刃(カッティングエッジ)は、内側の幅の広い刃面8と外側の幅の狭い刃面9と有している。切刃7の外側の端部、つまり先端側の端部(穂先)には、切刃7に対して鈍角の角度αを成す線によって画定された横手切刃10を設けてある。カッター刃6の図面で見える第1の側部11には、背側(棟側)に円弧状に延びる面取り部(アンダーカット部若しくは傾斜部)12を設けてある。
カッターブレード1は、原理的には回転軸線X−Xに対して垂直(直角)に延びている。カッター刃6の第1の側部(側面)11は、取り付け部分2の図1で見える側部(側面)と同一の面に位置している。取り付け部分2とカッター刃6の始端部とは、互いに同じ厚さ、つまり同一の厚さD(図2、参照)を有している。カッター刃6は第2の側部13(図3、参照)に、図1及び図3に描かれた線14から自由端部(先端部)へ延びるテーパー部15を備えており、該テーパー部によってカッター刃6の厚さDは、図2に示してあるように、カッター刃6の自由端部に向かって、厳密には横手切刃10の前まで厚さD1に減少している(図2、参照)。テーパー部15の傾斜は、回転軸線X−Xを中心とした半径のほぼ円弧の方向、つまり図1に示す直径線D−Dに対して平行な方向にも行われていてよく、図面に仮想の中央線として一点鎖線(図3)若しくは二点鎖線(図1及び図6)で描かれた中央の曲線16にほぼ沿って行われている。
図1には、カッター刃6の断面Sを概略的に示してある。テーパー部15の傾斜を中央の曲線16に沿ってのみ付けてある場合には、両方の側部11,13の面は、切刃7と面取り部12との間では、テーパー部15の上記傾斜に対して横方向(垂直方向)で見て互いに平行である。
図4は別の実施例のカッターブレードのテーパー部15′を、図1のIV−IV線に沿った断面で示している。発明の理解を容易にするために、図2に示す厚さDの縮尺と異なり、断面は著しく拡大(誇張)した厚さD′で示してある。テーパー部15はここでは、カッターブレード6の回転方向で見てカッターブレード6の前側の厚さDvを後側の厚さDnよりも大きくするように、図面で下側の側部11に対して傾斜されている。このような形状は、送り作用のあるいわゆる送りブレード(若しくは送りカッター刃)に用いられ、この場合にはDv=Dhも可能である。
図5はさらに別の実施例のカッターブレードのテーパー部15″を、図1のIV−IV線に沿った断面で示している。テーパー部15はここでは、カッターブレード6の前側の厚さDv′を後側の厚さDn′よりも小さくするように、側部11に対して傾斜されている。このような形状は、せき止め作用若しくは蓄積作用のあるいわゆるせき止めブレード(若しくはせき止めカッター刃)に用いられる。
特に図4及び図5から明らかなように、テーパー部15′,15″により、カッターブレード1に、プロペラと同じ若しくは少なくとも類似の形状を付与することができるようになっている。いわゆるプロペラ形状の迎角の調節によって、カッターブレード1の特性はさらに、特に加工すべき種々の材料の特性に適合されるようになっている。特定の材料の加工のための種々のカッターブレード若しくはカッターヘッドを準備し或いは特別に製作することができるようになっている。
別の実施例ではカッターブレード1は、カッター刃6の切刃7と中央の領域108との間に、切刃7の全長にわたって延びる薄い研削領域109を有している。
図7には、図6のII−II線に沿った断面(横断面)を拡大して示してある。切刃7の研削領域109の断面図には、切刃の傾斜部Snも示してある。研削領域109は、カッター刃6の中央の領域108の厚さDmのほぼ半分の厚さDnを有していて、互いに平行な2つの側面117,118を形成している。第1の側面117は、側部13においてテーパー部15の裏側、つまり図面で下側と同じ平面内を延びて、つまり無段階に側部13につながって、すなわち移行している。これに対して第2の側面118は、移行部120を介してカッター刃6の側部11につながって、すなわち移行しており、前記移行部(若しくは接続部又は連結部或いはつなぎ部分)は複数の溝119を備えている。各溝119は、湾曲して若しくは円弧状に延びていて、かつ横断面で見て円弧面若しくは弓形に或いは半円形に形成されていて、同一の幅Br及び同一の深さTrを有しており、この場合に有利には幅Brは深さTrの複数倍である。円弧面は、湾曲線(若しくは円弧)とその両端を結ぶ弦によって画定された面(図形)を意味する。各溝119は、研削領域109の側面118とカッター刃6の側部11とを結ぶ鎖線の直線121に沿って配列されており、溝119間の***部(稜線部)の頂部122は前記直線に接していて横断面で約90°の角度βを有している。つまり、隣接の溝の側壁面は、該隣接の溝間の***部(稜線部若しくはリブ状部分又は畝状部分)の頂部を画定している。
図8には、図6のIII−III線に沿った断面を拡大して示してある。面取り部12の領域には互いに平行に配列された複数の溝123を設けてあり、該溝は、前記研削領域の隣接部分に設けられた溝119と同じに、若しくは類似して形成されていて、溝間に同じく頂部124を画成している。溝123は、テーパー部15若しくはカッター刃6の側部13と接する鈍角の縁部(エッジ又は棟)125につながって、つまり通じている。
1つのカッターブレードの1つの実施例の側面図 図1のカッターブレードを図1の右側から見て示した端面図 図1のカッターブレードを180°反転して示した側面図 図1のIV−IV線に沿った横断面図 カッターブレードの別の実施例の横断面図 カッターブレードのさらに別の実施例の側面図 図6のII−II線に沿った拡大断面図 図6のIII−III線に沿った拡大断面図
符号の説明
1 カッターブレード、 2 取り付け部分、 3 切欠き部、 4 位置決め孔、 5 貫通孔、 6 カッター刃、 7 切刃、 8、9 刃面、 11 側部、 12 面取り部、 13 側部、 15 テーパー部、 109 研ぎ直し領域、 117,118 側面、 119 溝、 120 移行部

Claims (27)

  1. カッターブレード(1)であって、少なくとも部分的に円弧状の平らな取り付け部分(2)及び鎌形のカッター刃(6)を有していて、回転軸線(X−X)を中心として回転可能に支承されるようになっており、前記鎌形のカッター刃(6)は、該鎌形のカッター刃の外側に位置する円弧状の切刃(7)及び内側に位置する円弧状の面取り部(12)を有しており、かつ前記カッター刃(6)の厚さ(D)は該カッター刃の先端に向かって減少している形式のものにおいて、前記切刃(7)の刃面(8,9)と前記面取り部(12)とは、前記カッター刃(6)の同一の第1の側部(11)に配置されており、前記カッター刃(6)の厚さ(D)の減少は、該カッター刃(6)の第2の側部(13)に設けられたテーパー部(15)によって行われていることを特徴とするカッターブレード。
  2. カッター刃(6)の第1の側部(11)は回転軸線(X−X)に対して垂直に延びており、前記カッター刃(6)の第2の側部(13)のテーパー部(15)は、前記カッター刃(6)の、切刃(7)に続く前側の厚さ(Dv)が前記カッター刃(6)の、面取り部(12)へつながる後側の厚さ(Dh)と同じであり、若しくは前記カッター刃(6)の、面取り部(12)へつながる後側の厚さ(Dh)よりも大きくなっているように形成されている請求項1に記載のカッターブレード。
  3. カッター刃(6)の第1の側部(11)は回転軸線(X−X)に対して垂直に延びており、前記カッター刃(6)の第2の側部(13)のテーパー部(15)は、前記カッター刃(6)の、切刃(7)に続く前側の厚さ(Dv′)が前記カッター刃(6)の、面取り部(12)へつながる後側の厚さ(Dh′)よりも小さくなっているように形成されている請求項1に記載のカッターブレード。
  4. テーパー部(15)は、半径方向に延在している請求項1から3のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  5. テーパー部(15)は、カッター刃の中央の曲線(16)に沿って延在している請求項1から3のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  6. カッターブレード(1)であって、少なくとも部分的に円弧状の平らな取り付け部分(2)及び鎌形のカッター刃(6)を有していて、回転軸線(X−X)を中心として回転可能に支承されるようになっており、前記カッター刃(6)は、外側に位置する円弧状の切刃(7)及び内側に位置する円弧状の面取り部(12)を有しており、かつ前記カッター刃(6)の厚さ(D)は該カッター刃の先端に向かって減少している形式のものにおいて、前記カッター刃(6)は、円弧状の切刃(7)のための所定の幅の研ぎ直し領域(109)を有しており、前記カッター刃(6)の前記研ぎ直し領域(109)の厚さ(Dn)は、該カッター刃の中央の領域(108)の厚さ(Dm)よりも小さくなっており、前記研ぎ直し領域(109)は、互いに少なくともほぼ平行な側面(117,118)を有していることを特徴とするカッターブレード。
  7. 研ぎ直し領域(109)の幅(Bn1,Bn2)はカッター刃(6)の先端に向かって増大している請求項6に記載のカッターブレード。
  8. 研ぎ直し領域(109)の幅(Bn1,Bn2)は少なくとも二倍に増大している請求項7に記載のカッターブレード。
  9. 研ぎ直し領域(109)の第1の側面(117)は、カッター刃(6)の第1の側部(11)に段差なしにつながっており、かつ前記研ぎ直し領域の第2の側面(118)は、前記カッター刃(6)の第2の側部(13)に移行部(120)を介してつながっている請求項6から8のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  10. 移行部(120)は少なくとも1つの段部によって形成されている請求項9に記載のカッターブレード。
  11. 移行部はカッター刃の両方の側面に段差なしに移行している請求項9に記載のカッターブレード。
  12. 移行部は直線形に、凸形に、凹形に、若しくは波形に形成されている請求項10に記載のカッターブレード。
  13. 移行部は、少なくとも1つの円弧状の溝(120)を備えている請求項9又は10に記載のカッターブレード。
  14. 移行部は、2つ若しくは複数の円弧状の溝(120)を備えており、該溝は、1つの直線(121)若しくは1つの円弧線に沿って配列されている請求項13に記載のカッターブレード。
  15. 溝(119)の数はカッター刃(6)の先端に向かって減少している請求項13又は14に記載のカッターブレード。
  16. 溝(119)は切刃(7)の刃先に対して傾斜して延びている請求項13から15のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  17. 内側に位置する円弧状の面取り部(112)は、円弧状の1つの溝若しくは円弧状の互いに平行に延びる複数の溝(123)を備えている請求項6から16のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  18. 溝(119,123)の横断面は円弧面の形に形成されている請求項13から17のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  19. 溝の横断面は弓形に形成されている請求項13から17のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  20. 溝(119,123)の幅(Br)は、溝(119,123)の深さ(Tr)の複数倍である請求項18又は19に記載のカッターブレード。
  21. 隣接の溝(119,123)は同一の幅(Br)及び同一の深さ(Tr)を有し、若しくは同一の幅(Br)又は同一の深さ(Tr)を有している請求項18から20のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  22. 隣接の溝(119,123)は、該溝間の***部の頂部(122,124)を画定している請求項18から21のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  23. 溝間の***部の頂部(122,124)は90°±20°の角度(β)を有している請求項22に記載のカッターブレード。
  24. カッターブレードであって、請求項1から5のいずれか1項に記載の構成及び請求項6から23のいずれか1項に記載の構成を有することを特徴とするカッターブレード。
  25. カッター刃は該カッター刃の先端部に、切刃(7)に対して鈍角の角度(α)で形成された横手切刃(10)を有している請求項1から24のいずれか1項に記載のカッターブレード。
  26. カッターヘッドであって、請求項1から25のいずれか1項に記載の少なくとも1つのカッターブレードを備えていることを特徴とするカッターヘッド。
  27. カッターヘッドであって、請求項2に記載の少なくとも1つのカッターブレード(1)及び請求項3に記載の少なくとも1つのカッターブレード(1)を備えていることを特徴とするカッターヘッド。
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