JP2010119806A - 着脱式携帯箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯性と収納性を衛生的に実現する箸の提供。
【解決手段】2本一対の軸体同士が長手方向互い違いの向きで、1本の該軸体の一部が、別の1本の該軸体の外周に着脱自在に係着される係着手段を、少なくともどちらか1本の該軸体に備えた着脱式携帯箸。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の箸同士が長手方向互い違いの向きで、着脱自在に係着される着脱式携帯箸に関するものである。
近年、外食や中食に多用されている使い捨て割り箸の代用に、自らが携帯して繰り返し使用する所謂マイ箸として携帯収納性に優れた箸を開発することが急務になっている。従来の技術としては、一対の箸をコンパクト収納するための携帯手段と一体収納するための係止手段が考案され、例えば、携帯手段としては下記の特許文献1〜2に、係止手段としては特許文献3〜4に記載されている。例えば、特許文献1の箸は、長手方向2分割伸縮構成が本発明と異なるものであるが、分割部の作動安定性や段差操作感に問題がある上に、箸元部内部の空洞中空部にあたる鞘部材に箸先を収納する袋状構造自体が不衛生極まりないので、日常の使用には向かない。特許文献2の箸は、軸体握持部内部の長手に渡って設けた中空状長孔を箸先側軸体の削除によって開口し、箸先を挿入する構成が本発明と異なるものであるが、複雑なサヤ状長孔造形が、箸の操作を非常に困難に且つ挿脱を困難で不潔にする為、現実的ではない。特許文献3の箸は、軸体上部に備えたジョイント部同士の係止構成が本発明と異なるものであるが、単に箸を揃えるだけの凹凸係止は、通常の箸よりコンパクトな収納にならない上に、ブラインド構造を認識し難い為、慣習的に割り箸を割る様な操作で破損され易い。特許文献4の箸は、前記特許文献3の箸と同様な構成に加えて、軸体同士を磁石の磁力で係止する構成が本発明と異なるものであるが、前記特許文献3の問題に加え、軸体同士を常時磁力で拘束する構造では、通常の箸の使用が困難になるのは明白である。
特許第2873155号公報 登録実用新案第3136987号公報 特開2005−176956号公報 特開平6−22837号公報 更に実体社会では、手持ち弁当派が箸箱の中でガタガタと厄介な振動を伴なう箸にストレスを感じたり、食堂派が嵩張る箸袋入りの箸を食堂まで懐に忍ばせるのを鬱陶しく感じたり、携帯性の為だけに衛生面を無視して開発された煩雑な箸に困惑したりしているのが現状である。
本発明は、以上の文献の問題に市販の箸の同様な問題も加味し、携帯性と収納性をシンプルな構造で衛生的に実現する箸を提供することを課題とする。また、この箸の諸機能を馴染み易い造形で構成することにより、無秩序な森林伐採から生産される割り箸の代用としての地球温暖化防止、更には、低年齢からの食育促進と和食回帰による食料自給率の向上にも貢献することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る着脱式携帯箸は、2本一対の軸体からなる食器の箸において、該軸体同士が長手方向互い違いの向きで、1本の該軸体の一部が、別の1本の該軸体の外周に着脱自在に係着される係着手段を、少なくともどちらか1本の該軸体に備えたことを特徴とする。長手方向互い違いの向きとは、箸先同士を揃えた2本一対の箸の通常姿に対し、どちらか1本の軸体である箸をほぼ180度反転して、1本の箸の箸先が別の1本の箸の箸先と反対側である箸元に衝合する様に一対の箸を対向して揃えた姿のことである。次に係着手段は、2本の軸体が長手方向互い違いの向きに寄り添う様に、1本の軸体自体の一部が、もう1本の軸体の外周に設けられた係着片等による係着手段に係着される為、係着片等を双方の軸体に設ければ一対の箸を互いに係着できるが、係着片等をどちらか1本の軸体に設けて一対の箸を係着してもよい。以下、本発明の箸をなす2本一対の軸体のうち、特に係着手段により係着される側の1本の軸体を被係着軸体と呼んで記載し、別の1本の係着手段が設けられる側の軸体との識別説明を簡素化する。
このような請求項1記載の発明によれば、一般的な多用される箸は、緩やかな先細りテーパー形状をなす円錐や角錐に近似できるので、これを長手方向互い違いに全長を揃えて係着することにより、一般的な一対の箸が収納時に箸元を揃えてなす箸元付近の最大幅寸法を、軸体の全長に渡って半減近くに減少する、優れたスペース効率を備えた一体収納が可能になる。この時、例えば、箸先寄りの被係着軸体の一部の外周を保持する係着片を別の軸体の衝合位置である箸元寄りの外周に設けることにより2本双方の軸体に同じ係着手段を構成すると、双方の軸体が長手方向互い違いにほぼ全長を揃えて寄り添う位置において、箸先寄りの被係着軸体が適度な曲げ弾性力を伴ないながら係着片に倣う様に内接すると同時に、自らがテーパー形状によるくさび状の締結力を係着片から受けるので、双方の軸体を長手方向内側に軽く押し込むだけで小気味良くしっかり係着できる上、軸体の弾性力による軸直方向の予圧が軸体同士の係着の緩みも防止する。また、逆に、2本の軸体が係着された一膳の箸を分離する際は、双方の軸体を長手方向外側に引くと、テーパー軸の締結力が弾性力の減少と共に解放されるので、しっかり係着されていた一対の軸体は、しなやかな操作感と共に容易に分離される。これらの、一対の箸の一連の着脱は、そのシンプルな機構を一見で認識できるので、誰もが容易に扱える上に、係着時に双方の軸体を長手方向内側に押し込む力の加減により係着の締結力も自在にコントロールできる。更に、この係着手段は、鋭利繊細な形状ゆえに破損や対人対物擦過傷の管理が困難な箸先に、太く頑強な箸元がそえ木の様に近接して一体収納されるので、箸入れ等を用いなくても箸先を傷めたり箸先で何かを傷めたりし難くなる。また、箸立て等の中においても、この一体収納は、自分の一対の一膳を捜し迷うことなくコンパクトに識別管理できる上に、箸先端が箸元端から突出しない様に係着手段を構成できるので、不潔になりがちな箸立ての底に一方の箸元端のみが接触すると共に、箸立ての上面には鋭利な箸先が露出することが無く、清潔で安全な箸立て収納を可能にする。よって、従来の一般的な箸の形状を活かしつつ、係着手段を軸体との接触面積が微小になる様に、例えば、箸先寄りの被係着軸体に外接して係着する線材からなる係着片を箸元寄りの軸体に突設してシンプルかつ清潔に構成すると、日本の文化でもある従来の箸の諸機能と慣れ親しんだ操作感を損わずに、優れた携帯性と収納性を衛生的に実現する着脱式携帯箸を提供できる。また、これらの機能を備えて一体収納された一膳の箸は、弁当などの外装に直接さし入れて使用できる上に、箸箱や箸袋などのいわゆる箸入れで箸を外装したい場合は、誰もが持つハンカチ等でクルクルと箸を簡単に巻くだけで、コンパクトで且つガタガタと振動の無い箸入れを代用できる。また、この係着手段は、軸体外周からの突出量が微小な上に、箸元端寄りに備えられると、箸を把持する手にも触れないので、箸の操作感を損わない上に、丸軸状の軸体に用いても微小な突設が箸を転がり難く便利にする。更に、これらの作用や機能をシンプルな構造で実現できる設計自由度が高い為、下記にも示す通り、係着手段と造形を馴染み易く拡張性豊かなデザインで多様に構成することにより、魅力的な商品展開を実現できる。
請求項2記載の発明に係る着脱式携帯箸は、前記係着手段が、略U字状の係着バンドを前記軸体の長手軸と直交する回動軸に回動自在に枢着して構成されるものである。係着バンドは軸体に枢着されるが、その構成は、軸体に空けた孔に係着バンドに突出した軸を枢着しても、軸体に突出した軸に係着バンドに空けた孔を枢着しても、軸体と係着バンド双方に空けた孔に別体の軸を通して枢着してもよい。
このような請求項2記載の発明によれば、前記の請求項1の係着手段に対し、略U字状の係着バンドの内側の円弧が軸体の外周にフィットする最適な係着片を構成すると共に、係着バンドが箸先と箸元側に回動自在な為、軸体の着脱が容易になる上に、係着バンドを軸体に添って折り畳むと軸体上の突起が少なくなるので箸の使用時に邪魔にならない。更に、軸体の着脱と係着バンドの回動による外観の変化を意匠設計でより楽しく魅力的に表現することができる。
請求項3記載の発明に係る着脱式携帯箸は、前記係着手段が、略環状の係着リングを前記軸体に外嵌または遊嵌して構成されるものである。係着リングの軸体への外嵌は、係着リングにテーパー形状をなす軸体を箸先側から圧入し、遊嵌は、軸体の一部の外周に渡って設けたくびれ状の溝に係着リングを遊びをもって弾性外嵌すれば、容易に構成できる。ここで、軸体とその外周を被う係着リングとの間には、その間に係着される被係着軸体の外径分の係着隙間が必用になるが、この係着隙間は、係着リングの変形、または係着リング付近の軸体の変形、もしくはそれらの複合変形のいずれかによって構成される。
このような請求項3記載の発明によれば、前記の請求項1〜2の係着手段に対し、略環状の係着リングが様々な軸体の形状を活かしながらも強度が高い係着手段を容易に構成することができる。更に、係着リングが外観上のアクセントとなって軸体との意匠を楽しく魅力的に表現することができる。
本発明による箸は、下記8点の効果を得て、携帯性と収納性を衛生的に両立することができる。
(1)箸のテーパー形状を互い違いの向きで効率的に一体収納することにより、コンパクトな携帯性能を実現できる。
(2)箸元側の頑強な軸体外周に箸先が清潔に係着されるので、箸先の破損・衛生・対人対物擦過傷などの管理上の問題を改善できる。
(3)箸の着脱を解り易い機構で容易に行なえる上に、着脱による外観変化も楽しむことができる。
(4)上記(1)〜(2)より、煩わしく嵩張る箸入れが不要になる用途が増える。
(5)上記(1)〜(2)より、箸立てにおいて、箸先の底面接触と上面露出の無い清潔で安全な識別管理収納を可能にする。
(6)上記(1)〜(5)のメリットは、従来の一般的な箸の形状と機能を損うことなく実現できるので違和感無く享受できる。
(7)上記(1)〜(6)より、着脱式携帯箸の機能と造形を活かした多様なシリーズ展開により商品力を拡充できる。
(8)上記(1)〜(7)より、割り箸からマイ箸への動機を促がし、割り箸用伐採による森林破棄の削減に貢献できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1を示し、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)の平面図、図1(c)は一対係着時の正面図、図1(d)は図1(a)の左側面図、図1(e)は図1(c)の右側面図である。実施の形態1の着脱式携帯箸は、図1に示す通り、2本一対の軸体(1)同士が長手方向互い違いの向きで、1本の被係着軸体(1)の箸先側の一部が、別の1本の軸体(1)の箸元側の外周において着脱自在に係着される様に係着片(2)を備えて係着手段が構成される。この係着片(2)は、双方の軸体(1)が互い違いにほぼ全長を揃えた状態で、一方の被係着軸体(1)の箸先外周を被う略C字状の線材を、他方の軸体(1)の箸元端から箸先側に5〜30mm程度離れた外周上に突出して構成される。この場合、係着片(2)は、軸体(1)表面からの突出が4mm程度の微小な量で、箸を把持して使用する手よりも上部に位置するので箸の使用の妨げにはならない上に、係着片(2)に箸先をほぼ5〜30mmの小量挿入するだけの簡単な操作で係着を完了できる。また、この係着手段は、係着片(2)と軸体(1)表面とがなす係着隙間(3)に、先細りテーパー状の被係着軸体(1)を箸先側から互い違いに対向して挿入することにより発生するくさび式締結力と、被係着軸体(1)の主に箸先に生じる板ばね式弾性力との相乗作用により、しなやかで小気味よい着脱操作感が得られる上に緩みのない係着を多様に設計できる。ここで、理想的な係着手段の諸寸法は、図1(c)の外観に示す通り、軸体(1)同士が適度な締結力をもって係着された一対係着姿において、箸元端が箸先端より数mm程度長手方向外側にせり出して両端部を形成する様にその相対位置が決められ、これにより一対係着時の箸先が保護されるので、箸入れ不要な携帯性と清潔で安全な箸立て収納性に優れた効果を発揮する。また、係着片(2)は、木、竹、樹脂、金属、セラミック、紙等の箸用材料を用いて箸と一体に形成しても、別体に構成しても、もしくは、略C字状の線状部位をワイヤー、鎖、紐等により柔軟に構成してもよい。ここで、係着片(2)を別体に構成する場合は、軸体(1)の材料と表面処理に応じて係着片(2)を装着可能な圧入代や接着代等の装着手段を軸体(1)と係着片(2)の双方間に設けて装着するのが好ましく、この装着可能な係着片(22)をアタッチメント商品にすることにより、既製の箸や愛用の箸を本発明の箸にリメイクすることもできる。ここで、係着片(2)にステンレス鋼や銅合金等の金属を用いて直径1mm程度の繊細な線材で形成すると、係着時に箸先を被う面積が無視できるほど小さく清潔な係着手段を開放的に解かり易く構成できる上に、特に銅合金の使用においては微量金属作用による殺菌作用も見込める。また、図1は、従来の箸で多用される角の丸い四角形を軸直断面にする軸体(1)の図示で代表記載しているが、本係着手段は軸体(1)の軸直断面形状には特に限定されずに、円形、多角形等の従来の箸として一般的な形状は勿論、星形、花形、ハート形等の変形形状の軸体(1)の外周にも係着片(2)が効果的に係着隙間(3)を確保する。尚、係着片(2)は、どちらか1本の軸体(1)に設けて係着手段を構成してもよいが、その場合、一対係着時の安定感を重視すると、係着片(2)の設置位置は、軸体(1)の長手方向ほぼ中央付近が最適になる。以上より、従来の箸の形状を活かした互い違いの一体収納を、シンプルで開放的な係着手段で効率的に行なえるので、スペース効率に優れた携帯性能を衛生的に実現することができる。
(実施の形態2)図2は、本発明の実施の形態2を示し、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)の平面図、図2(c)は一対係着時の正面図、図2(d)は図2(a)の左側面図、図2(e)は図2(c)の右側面図である。以下に前記実施の形態1に対し相違のある点を中心に説明する。実施の形態2の着脱式携帯箸は、図2に示す通り、実施の形態1の係着片(2)に対して、係着片(22)が軸体(21)に装着された位置で装着されずに線材を箸元端側に屈曲して延長し、箸元端面に装着されることにより係着手段が構成される。この係着片(22)は、箸元端まで延長された部位を金属、樹脂、竹、木等を材料にした線材や板ばね構造による弾性体で構成するのが好ましい。これにより、係着片(22)が係着隙間(23)を挟持クリップする柔軟性の高い弾性力を自在に設計できるので、箸先が細くて剛性が低い箸、高級素材や漆塗り等の繊細な扱いが必要な箸においても、本発明を効果的に採用できる。この、係着片(22)挟持クリップ機能は、一対の着脱に関わらず利用でき、ユーザーが箸を服装やエプロン等に挟んだり、食卓や外食でナプキン、献立、メニュー、メモ等を箸にとじたり、箸立ての代用として糸やパネル等に箸を掛け置いたり、弁当や中食の包装等に箸をクリップしたり等、食の新たなアレンジやスタイルを楽しく創造することができる。また、係着片(22)は、先端のみで箸先に接触する上、箸先の両側を箸先端まで接触せずにガードする様に被うので、箸入れ不要な携帯性と清潔で安全な箸立て収納性は更に向上する。更に、係着隙間(23)を抱く係着片(22)の先端に、箸先の挿入を回転ローラー等で滑らかに受ける機構や、箸先を消毒するアタッチメント等を装着することもできる。
(実施の形態3)図3は、本発明の実施の形態3を示し、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)の平面図、図3(c)は一対係着時の正面図、図3(d)は図3(a)の左側面図、図3(e)は図3(c)の右側面図である。以下に前記実施の形態1に対し相違のある点を中心に説明する。実施の形態3の着脱式携帯箸は、図3に示す通り、実施の形態1のそれに対して、係着手段が、略U字状の係着バンド(32)を軸体(31)の長手軸と直交する回動軸に回動自在に枢着して構成される。ここで、係着バンド(32)は軸体(31)に枢着されるが、その構成は、軸体(31)に空けた孔に係着バンド(32)に突出した軸を枢着しても、軸体(31)に突出した軸に係着バンド(32)に空けた孔を枢着しても、軸体(31)と係着バンド(32)双方に空けた孔に別体の軸を通して枢着してもよい。この回動自在な係着バンド(32)は、係着時に被係着軸体(31)の外周にまつわり付く様に回動する上に、これにより、被係着軸体(31)の箸先を挿入する係着バンド(32)と軸体(31)の係着隙間(33)を可変的に広く設計できるので着脱をスムーズ且つ容易に行なえる。また、係着バンド(32)の回動範囲を図3(a)に一点鎖線で表わすと、箸先側回動範囲(34)に示す通り、係着バンド(32)が軸体(31)にその円弧を合わせる様に倣って接触するまで折り畳まれるので、箸の使用時においては係着バンド(32)突出量が少ない係着手段を構成することができる。更に、係着隙間(33)に箸元端が収まる程度に係着バンド(32)の枢着位置を軸体(31)の箸元端に移動することにより、回動範囲が最大270°程度に至る箸元端の両サイドにまで広がるので、軸体(31)の両サイドにおける係着が行える上に、係着バンド(32)を吊るし用のフックに利用した箸の掛け置き収納も可能になる。
(実施の形態4)図4は、本発明の実施の形態4を示し、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)の平面図、図4(c)は一対係着時の正面図、図4(d)は図4(a)の回動部横断面図、図4(e)は図4(c)の右側面図、図4(f)は図4(c)の部分平面図である。以下に前記実施の形態3に対し相違のある点を中心に説明する。実施の形態4の着脱式携帯箸は、図4に示す通り、実施の形態3のそれに対して、諸機能をより効果的に誰もが楽しめるデザインで意匠設計したものである。この係着手段は、図4(d)の通り、軸体(41)に空けた孔に係着バンド(42)に突出した軸を枢着して構成され、図4(a)の箸先側回動範囲(44)に示す通り、係着バンド(42)が軸体(41)に添って折り畳まれ、箸の使用時には係着隙間(43)を皆無にすることができる。これらの構成を人気動物であるラッコをモチーフにして、ラッコの腕を係着バンド(42)で形成すると共に、被係着軸体(41)の先端がラッコの顔の口元あたりに突き当たる様に、ラッコの顔にあたる係着バンド(42)枢着位置より数mm箸元端寄りの軸体(41)部位を被係着軸体(41)側に膨出して膨出部(45)とする。これにより、一体係着の際は、ラッコの腕である係着バンド(42)の係着隙間(43)に挿入された被係着軸体(41)の先端が、ラッコの顔の膨出部(45)にせり上げられると共に本係着手段による締結力によってラッコの口元あたりで停止する。よって、箸の使用時には腕を上げ下げもする元気な2匹のラッコが、収納時には両手で箸先のエサをほおばる愛らしい仕草で仲良く収まる様に見えるので、上記の道具的な諸機能を着脱時の意匠的な外観とその変化の中で楽しむことができる。また、係着バンド(42)は、重力だけで回動する様に枢着すると箸の使用時に係着バンド(42)の回動や揺動を楽しめる一方、構成材料や用途に応じて、係着バンド(42)を軸体(41)と一体に形成してもよい。更に、本発明の諸機能をより効果的に誰もが楽しめることを目的に、動植物、仏像、キャラクター等をモチーフに意匠設計することができる。
(実施の形態5)図5は、本発明の実施の形態5を示し、図5(a)は正面図、図5(b)は図5(a)の平面図、図5(c)は一対係着時の正面図、図5(d)は図5(a)の左側面図、図5(e)は図5(c)の右側面図、図5(f)は図5(b)の変形例部分平面図である。以下に前記実施の形態1に対し相違のある点を中心に説明する。実施の形態5の着脱式携帯箸は、図5に示す通り、実施の形態1のそれに対して、係着手段が、略環状の係着リング(52)を軸体(51)に外嵌して構成される。係着リング(52)の軸体(51)への外嵌は、係着リング(52)にテーパー形状をなす軸体(51)を箸先側から圧入するのが好ましいが、切れ目のある略C字状の係着リングを箸元側から外嵌してもよく、いずれにしてもリング構造体の拘束強度と軸体(51)への装着容易性を活かした係着手段が構成される。ここで、係着リング(52)に必要な係着隙間(53)は、係着リング(52)の変形、または係着隙間(53)付近の軸体(51)の変形、もしくはそれらの複合変形のいずれかによって構成されるので、係着手段をコンパクト且つ高強度に構成することができる。更に、係着リング(52)が外観上のアクセントになるので、箸の指輪の様な装飾的な意匠を施すことにより、本発明の諸機能を高級感や高揚感と共に魅惑的に表現でき、特に女性に魅力的な商品力を得ることができる。また、係着リング(52)は、図5(f)の変形例部分平面図に示す通り、係着リング(52)の係着隙間(53)周辺のみを別体形成して残りの係着リング(52)に回動自在に連結してもよく、これにより、実施の形態4の効果を付加することができる。
(実施の形態6)図6は、本発明の実施の形態6を示し、図6(a)は正面図、図6(b)は図6(a)の平面図、図6(c)は一対係着時の正面図、図6(d)は図6(a)の係着部横断面図、図6(e)は図6(c)の右側面図、図6(f)は図6(b)の変形例部分平面図である。以下に前記実施の形態5に対し相違のある点を中心に説明する。実施の形態6の着脱式携帯箸は、図6に示す通り、実施の形態5のそれに対して、係着手段が略環状の係着リング(62)を軸体(61)に遊嵌して構成される。係着リング(62)の軸体(61)への遊嵌は、軸体(61)の一部の外周に渡って設けたくびれ状の溝(64)に、係着隙間(63)を確保した弾性体からなる係着リング(62)を外嵌すればよい。この係着リング(62)は、くびれ状の溝(64)の無い周辺の軸体(61)外径と同等の内径を構成して生じる溝(64)との遊び量により、係着隙間(63)を確保できるので、係着リング(62)突出量が少なくシンプルでバランスのよい係着手段を構成することができ、ここでは、より省スペースな略楕円形の係着リング(62)を用いる。また、図6(f)の変形例部分平面図に示す通り、竹の節状のくびれ溝(64)を備えた意匠の軸体(61)に略笹の葉状の係着リング(62)を外嵌することにより、着脱式携帯箸の諸機能を和食にも好まれる雅なデザインで実現することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図7は、実施の形態で前記した本発明の実施例を示し、着脱式携帯箸の代表的な3つの使用風景である、把持外観(71)、箸立て外観(72)、メモクリップ外観(73)が描かれている。先ず、把持外観(71)は、前記実施の形態1の箸を最も正しいとされる箸の握り方で把持して使う姿であるが、係着片(2)が手より上方に位置して箸の使用の妨げにならない上に、箸の形状も従来の一般的な物と同様にシンプルな造形である為、違和感の無い優れた操作感で食事を楽しめることが解かる。箸使いの苦手な人に対しては、この係着片(2)を箸のズレ落ち防止片や正位置マーカーとして箸の握り方の矯正や躾に用いることもできる。次に、箸立て外観(72)は、前記実施の形態1〜6の箸をそれぞれ一対係着して、二点鎖線で示した箸立てに立てた姿であるが、それぞれの個性的な箸が1本の軸片かの様にコンパクトに一体収納されると共に、上下両端においてシャープな箸先が箸元端で保護され、不潔な箸立て底面との接触も無いので、自分の一対を見つけて束ねる手間の削減と、安全衛生管理の向上をはかることができる。このように、安全な携帯性と収納性を開放的な構造も相まって認識できるので、着脱式携帯箸を箸立てから取り出して直接、弁当包み、ポシェット、ハンカチ巻き等に忍ばせてスリムに携行できるマイ箸的な利用に最適であることが解かる。最後に、メモクリップ外観(73)は、前記実施の形態2の箸の係着片(22)が備える挟持クリップ機能の利用例として、係着片(22)にメモ紙を挟んだ姿であるが、一対係着時にも紙や布を挟むことができるので、ここでは、食事の前の伝言メモ等を箸のクリップに書きとめて確実に伝えることにより、箸が新たなコミュニケーション手段に成り得ることが解かる。この箸先係着片(22)兼用の挟持クリップ機能は、食前の料理や薬・冷蔵庫情報、食後の感想やお礼、更には料理店の割り箸袋の代替利用等、食事前後に必要な情報を丁寧にやり取りできる他、工夫次第で様々な食のアレンジを提供することができる。
本発明は、以上の通り、互い違い清潔に一体収納される着脱式携帯箸の諸機能が、従来の箸をベースに多様に付加されるので、一般利用の他に、マイ箸需要による割り箸用森林破棄の削減、低年齢からの食育と和食回帰用ツールとしての食料自給率の向上、更には、待った無しの地球温暖化防止効果も含めた持続可能なエコ社会への貢献を見込める。
本発明による(実施の形態1)を示す図で、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)の平面図、図1(c)は一対係着時の正面図、図1(d)は図1(a)の左側面図、図1(e)は図1(c)の右側面図である。 本発明による(実施の形態2)を示す図で、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)の平面図、図2(c)は一対係着時の正面図、図2(d)は図2(a)の左側面図、図2(e)は図2(c)の右側面図である。 本発明による(実施の形態3)を示す図で、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)の平面図、図3(c)は一対係着時の正面図、図3(d)は図3(a)の左側面図、図3(e)は図3(c)の右側面図である。 本発明による(実施の形態4)を示す図で、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)の平面図、図4(c)は一対係着時の正面図、図4(d)は図4(a)の回動部横断面図、図4(e)は図4(c)の右側面図、図4(f)は図4(c)の部分平面図である。 本発明による(実施の形態5)を示す図で、図5(a)は正面図、図5(b)は図5(a)の平面図、図5(c)は一対係着時の正面図、図5(d)は図5(a)の左側面図、図5(e)は図5(c)の右側面図、図5(f)は図5(b)の変形例部分平面図である。 本発明による(実施の形態6)を示す図で、図6(a)は正面図、図6(b)は図6(a)の平面図、図6(c)は一対係着時の正面図、図6(d)は図6(a)の係着部横断面図、図6(e)は図6(c)の右側面図、図6(f)は図6(b)の変形例部分平面図である。 本発明による実施例を示す図である。
符号の説明
1、21、31、41、51、61 軸体
2、22 係着片
3、23、33、43、53、63 係着隙間
32、42 係着バンド
34、44 箸先側回動範囲
45 膨出部
52、62 係着リング
64 溝
71 把持外観
72 箸立て外観
73 メモクリップ外観

Claims (3)

  1. 2本一対の軸体からなる食器の箸において、該軸体同士が長手方向互い違いの向きで、1本の該軸体の一部が、別の1本の該軸体の外周に着脱自在に係着される係着手段を、少なくともどちらか1本の該軸体に備えたことを特徴とする着脱式携帯箸。
  2. 前記係着手段が、略U字状の係着バンドを前記軸体の長手軸と直交する回動軸に回動自在に枢着して構成される請求項1に記載の着脱式携帯箸。
  3. 前記係着手段が、略環状の係着リングを前記軸体に外嵌または遊嵌して構成される請求項1に記載の着脱式携帯箸。
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CN106724625A (zh) * 2016-12-30 2017-05-31 东莞产权交易中心 一种一次性筷子
JP7482546B2 (ja) 2022-09-02 2024-05-15 株式会社タナクロ 携帯用箸

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JP3136987U (ja) * 2007-08-28 2007-11-08 大忠 伍

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