JP2010114690A - 情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第1の符号化規格で符号化された入力画像データを復号し解像度変換後、第2の符号化規格で符号化して出力する情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】パーソナルコンピュータは、アンテナ16、チューナ17、制御部21、画像データ記憶部としてのHDD22、フレームメモリ23、ネットワーク接続部24および外部インターフェイス25などを有する。制御部21は、CPU、RAM、ROMなどにより構成される。CPUは、ROM内に記憶された画像処理プログラムおよびプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、画像処理プログラムに従って、MPEG2規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施しH.264規格で符号化する。その際に超解像処理により得られた動きベクトルを用いることにより動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく符号化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、MPEG2規格で圧縮符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くしH.264規格で圧縮符号化して出力する情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
最近、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)規格で符号化された画像データを復号してH.264規格で符号化することにより画像データのコード変換を行うための種々の技術が提案されている。コード変換では、H.264規格で符号化する際に行われる動きベクトル検出が大きな処理負担となることが知られている。
従来、この種のコード変換の際に行われる動きベクトル検出処理を簡素化する技術に、特開2008−136187号公報(特許文献1)に開示された技術がある。
この特許文献1に開示されたトランスコード装置は、符号化された画像データの符号化規格の変換を行うトランスコード装置であって、MPEG2で符号化されたデータを復号する復号部と、復号部からマクロブロック情報や動きベクトル情報などを入力しこれらの情報をH.264で取扱い可能に変換する変換部と、変換部により変換された情報を用いて復号部で復号されたデータをH.264規格で符号化する符号化部と、を備え、MPEG2のマクロブロックを単位としてMPEG2のストリームをH.264のストリームに変換するようになっている。特許文献1に開示された技術によれば、コード変換前の動きベクトル情報をそのままコード変換後の動きベクトル情報に利用することができるため、動きベクトル検出処理を行わなくてよい。
たとえば、特許文献1に開示された技術は、MPEG2規格で符号化された入力画像の動き補償の単位となるブロックのサイズ(以下、動き補償ブロックサイズという)が16×16画素であり、H.264規格の動き補償ブロックサイズが上下に隣接する2つの16×16画素のブロックにより構成される32×16画素のブロックペアである場合に適用できる。この場合、H.264規格のブロックペア(32×16画素)をMPEG2のブロックサイズ(16×16画素)を単位として扱うことにより、コード変換前の動きベクトル情報をそのままコード変換後の動きベクトル情報に利用することができる。
特開2008−136187号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、MPEG2のマクロブロックを単位とせずにMPEG2のストリームをH.264のストリームに変換する場合について考慮されていない。このため、特許文献1に開示された技術は、入力画像の動き補償ブロックサイズ(たとえば16×16画素)よりもH.264規格で符号化する動き補償ブロックサイズが小さい場合(たとえば8×4画素)には適用することが難しい。したがって、MPEG2規格の動きベクトル情報を利用してH.264規格の動きベクトル検出処理の簡素化を試みる従来の技術では、動き補償ブロックサイズの変更に十分に対応することができず、動きベクトルの精度および動きベクトル検出処理の効率に問題がある。
ところで、最近、符号化された入力画像データの復号画像に対し、入力画像の解像度よりも高い解像度の画像を生成する処理(以下、超解像処理という)を行う技術が広く利用されるようになってきた。一般に、超解像処理の際には、動き補償ブロックサイズが非常に小さく設定された高精度な動きベクトル検出処理が行われる。このため、コード変換に超解像処理が伴う場合には、超解像処理において取得した高精度な動きベクトル情報をH.264規格の符号化時に利用することによりH.264規格の動きベクトル検出処理を簡素化することが期待できる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、第1の符号化規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くし第2の符号化規格で符号化して出力する際に、動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく第2の符号化規格で符号化することができる情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、上述した課題を解決するために、第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成する復号部と、前記復号画像を拡大して拡大画像を生成する拡大部と、前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出する超解像用動きベクトル検出部と、前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する超解像画像生成部と、前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力する符号化部と、を備えたことを特徴とするものである。
一方、本発明に係る、画像処理方法は、上述した課題を解決するために、第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成するステップと、前記復号画像を拡大して拡大画像を生成するステップと、前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出するステップと、前記検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成するステップと、前記検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力するステップと、を有することを特徴とする方法である。
さらに、本発明に係る画像処理プログラムは、上述した課題を解決するために、コンピュータを、第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成する復号部、前記復号画像を拡大して拡大画像を生成する拡大部、前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出する超解像用動きベクトル検出部、前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する超解像画像生成部、および、前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力する符号化部、として機能させることを特徴とするプログラムである。
本発明に係る情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムによれば、第1の符号化規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くし第2の符号化規格で符号化して出力する際に、動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく第2の符号化規格で符号化することができる。
本発明に係る情報処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置の第1実施形態を示す外観図である。
なお、本実施形態においては、ノートブック型のパーソナルコンピュータ(以下パーソナルコンピュータという)を情報処理装置の一例として示す。本実施形態に係るパーソナルコンピュータは、第1の符号化規格としてのMPEG2規格で符号化された入力画像データを復号し、超解像処理を施して解像度を高くした後、第2の符号化規格としてのH.264規格で符号化してストリーム出力することができるよう構成される。
図1に示すように、パーソナルコンピュータ10は、コンピュータ本体11および表示装置としてのディスプレイユニット12を備える。
コンピュータ本体11は、薄い箱形の筐体を有し、この筐体上面の中央部には、キーボード13が設けられる。コンピュータ本体11の筐体上面の手前側には、パームレストが形成される。
ディスプレイユニット12は、LCD(Liquid Crystal Display)14により構成される表示パネルを有し、コンピュータ本体11に対し開閉自在に支持する連結部(ヒンジ)15を介して連結される。
図2は、パーソナルコンピュータ10の内部の構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、パーソナルコンピュータ10は、キーボード13、LCD14、アンテナ16、チューナ17、スピーカ18、制御部21、画像データ記憶部としてのHDD22、フレームメモリ23、ネットワーク接続部24および外部インターフェイス25を有する。
デジタル放送情報1は、MPEG−2 TS規格で符号化されており、アンテナ16を介してチューナ17により受信されてHDD22に記憶される。デジタル放送情報1には、テレビ局が放送する番組の映像データ、音声データなどが含まれる。
LCD14は、CPUの制御に従って各種情報を表示する。たとえば、LCD14は、制御部21からデコードされた映像データを受け、デジタル放送情報1に含まれる映像を表示出力する。また、スピーカ18は、CPUの制御に従って各種音声を出力する。たとえば、スピーカ18は、制御部21からデコードされた音声データを受け、デジタル放送情報1に含まれる音声を出力する。
制御部21は、CPU、RAM、ROMなどにより構成され、ROM内に記憶されたプログラムに従って、パーソナルコンピュータ10の処理動作を制御する。CPUは、ROM内に記憶された画像処理プログラムおよびプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、画像処理プログラムに従って、MPEG2規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くしH.264規格で符号化する処理を実行するとともに、H.264規格で符号化する際に超解像処理により得られた動きベクトル(以下、超解像用動きベクトルという)を用いることにより動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく符号化する。
制御部21のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
ROMは、パーソナルコンピュータ10の起動プログラム、コピー防止プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
なお、ROMは、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、ROM内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
HDD22は、デジタル放送情報1に含まれる番組の録画データを記憶する。この録画データは、MPEG2規格で符号化された画像データである。
フレームメモリ23は、制御部21によって各種画像データの一時的な格納場所として利用される。
ネットワーク接続部24は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続部24は、この各種プロトコルに従ってパーソナルコンピュータ10と他の電気機器とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。パーソナルコンピュータ10によりH.264で符号化されたストリームは、ネットワーク接続部24を介して例えばLAN経由で他の電子機器に与えることができる。
外部I/F25は、パーソナルコンピュータ10と他の電子機器とを接続してデータを転送するためのインターフェイスである。パーソナルコンピュータ10によりH.264で符号化されたストリームは、外部I/F25を介しても他の電子機器に与えることができる。この外部I/F25としては、たとえばUSB(Universal Serial Bus)規格、DVI(Digital Visual Interface)規格、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格、ディスプレイポート規格などに準拠したインターフェイスを用いることができる。
図3は、図2に示す制御部21のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、この機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
CPUは、画像処理プログラムによって、少なくとも復号部としてのMPEG2デコーダ31、拡大部32、超解像用動きベクトル検出部33、超解像画像生成部34および符号化部としてのH.264エンコーダ35として機能する。この各部31〜35は、RAMの所要のワークエリアを、データの一時的な格納場所として利用する。
次に、CPUの各部31〜35について説明する。
復号部としてのMPEG2デコーダ31は、MPEG2規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成し、この復号画像をフレームメモリ23に記憶させる。
拡大部32は、フレームメモリ23から復号画像を取得し、画像補間法を用いて復号画像の解像度(画素数)を拡張することにより拡大画像を生成する。画像補間法としては、最近隣補間法(Nearest Neighbor Method)、線形補間法(Bilinear Interpolation Method)、3次畳込み補間法(Cubic Convolution Method)、双3次スプライン補間法(Bicubic Spline Method)など従来各種のものが知られており、これらのうち任意のものを使用することが可能である。
超解像用動きベクトル検出部33は、拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出する。本実施形態においては、超解像用動きベクトル検出部33が複数の拡大画像フレームを参照する場合(たとえば特開2000−188680号公報参照)の例について説明する。また、本実施形態においては、超解像用動きベクトル検出部33が拡大画像の画素ごとに動きベクトルを検出する場合の例について説明する。なお、超解像用動きベクトル検出部33は、復号画像において算出し、これを拡大率に応じて拡大することで超解像用動きベクトルを求めることも可能である。
具体的には、超解像用動きベクトル検出部33は、拡大画像の画素ごとに、注目する画素について、この画素を含む近傍の画像パターンと他の1つまたは複数の拡大画像のある画素の近傍の画像パターンとを比較し、画像パターンの相関の評価値が所定の閾値(第1の閾値)より小さくなる画素同士を対応点として得られるマッチングベクトルを、動きベクトルとして検出する。画像パターンの相関の評価値としては、たとえば輝度差の総和(SAD)や輝度差の2乗和(SSD)などを用いることができる。
この超解像用動きベクトル検出部33は、超解像用動きベクトルを検出する際に取得した画像パターンの相関の評価値と、超解像用動きベクトルとをH.264エンコーダ35に与える。
超解像画像生成部34は、超解像用動きベクトル検出部33により得られた動きベクトル(超解像用動きベクトル)を用いてフィードバック演算を行い、拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する。この種の演算法としては、ML(Maximum-likelihood)法、MAP(Maximum A Posterior)法、POCS(Projection On to Convex Sets)法など従来各種のものが知られており、これらのうち任意のものを使用することができる。
H.264エンコーダ35は、超解像用動きベクトルを用いて超解像画像をH.264規格で符号化してストリーム出力する機能を有し、少なくともブロック内分散算出部41、ブロックサイズ決定部42、ブロック動きベクトル算出部43およびストリーム生成部44として機能する。
図4は、H.264規格でサポートされる動き補償ブロックの形状を示す説明図である。なお、以下の説明においては、MPEG2のマクロブロックサイズが16×16画素である場合の例について説明する。
図4に示すように、H.264規格では、動き補償ブロックの形状に応じて16×16画素のマクロブロックを7通り(モード)に分割することができる。
モード1は、動き補償ブロックサイズが16×16画素のモードである。以下、モードと動き補償ブロックサイズとの関係は、モード2が16×8画素、モード3が8×16画素、モード4が8×8画素、モード5が8×4画素、モード6が4×8画素、モード7が4×4画素である。
図4において、Vn_mは、モードn内の各動き補償ブロックにおける、超解像用動きベクトルの分散を表す。
従来、H.264エンコーダ35は、マクロブロックごとに動き補償ブロックの分割モードを動的に変更できるようになっている。本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10は、この分割モードの変更時の指標の1つとして、動き補償ブロック内の超解像用動きベクトルの分散を利用することができる。
ブロック内分散算出部41は、各動き補償ブロックに含まれる複数の画素に対応する超解像用動きベクトルの統計的ばらつきを算出する。本実施形態では、統計的ばらつきとして分散を用いる場合の例について示す。分散の大きさは、動き補償ブロックに含まれる画素間の動きベクトル傾向の差異の大きさを意味する。
ブロックサイズ決定部42は、超解像用動きベクトルの分散に応じてH.264符号化のモードを決定する。
たとえば、モード6からモード7に変更する場合において、図4におけるモード7の左上辺の2つのブロックの分散値V7_0およびV7_4について考える。V7_0およびV7_4が対応する領域は、モード6のV6_0が対応する領域に等しい(図4の斜線部参照)。
V6_0がV7_0およびV7_4のいずれよりも大きい場合は、V7_0に対応する位置の画素群とV7_4に対応する位置の画素群とで超解像動きベクトルの傾向に差異があることになる。この場合、動き補償のみに着目すると、モード6としてV6_0に対応するブロックを1つのブロックとして扱うよりも、モード7としてV7_0およびV7_4に分割して扱うほうが、符号化効率が高いといえる。
また、モード2とモード3におけるマクロブロック全領域や、モード5のV5_0およびV5_1に対応する領域とモード6のV6_0およびV6_1に対応する領域のように、複数の同数の動き補償ブロックの組み合わせで同一の領域が表現される場合がある。この場合、同一の領域の分散値を加算合計するなどして比較し、この分散の加算値が小さいモードを選択すれば、符号化効率を向上させることができる。
したがって、動き補償ブロックの形状を変更する際には、超解像用動きベクトルの分散を1つの指標として用いることが符号化効率の向上の面で有効であるといえる。
図5は、超解像用動きベクトルと動き補償ブロックを代表する動きベクトル(以下、ブロック動きベクトルという)との関係を示す説明図である。図5には、動き補償ブロックサイズが4×4画素(モード7)である場合の例について示した。
ブロック動きベクトル算出部43は、ブロックサイズ決定部42によって決定された分割モードに応じて、各動き補償ブロックに含まれる複数の画素に対応する超解像用動きベクトルの平均を算出する。この平均ベクトルは、ストリーム生成部44により、H.264で符号化する際にそのまま各動き補償ブロックの動きベクトル(ブロック動きベクトル)として利用されてもよいし、ブロック動きベクトルを探索する際の初期値として利用されてもよい。以下の説明では、平均ベクトルがそのままブロック動きベクトルとして利用される場合の例について説明する。
ストリーム生成部44は、ブロック動きベクトルにもとづいて超解像画像をH.264規格で符号化しストリームを生成する。なお、ストリーム生成部44は、超解像用動きベクトル検出部33から受けた画像パターンの相関の評価値にもとづいて、相関の評価値が第1の閾値(超解像用動きベクトル検出部33により超解像用動きベクトル検出時に利用される閾値)より大きい第2の閾値よりも大きいときは、他の拡大画像について動き補償に用いるか否かの優先順位を下げるようにするとよい。相関の評価値が大きすぎる画像フレームを参照対象から除外することにより、ストリーム生成部44は、画像間でシーンチェンジやオブジェクトの消失といった突発的な変化がある場合にも適切に符号化処理を行うことができる。
なお、本実施形態においてはH.264エンコーダ35が超解像画像をH.264で符号化する際に動きベクトルとして超解像用動きベクトルのみを用いる場合の例について示したが、MPEG2デコーダ31により抽出される入力画像データの動きベクトルをさらに利用しても構わない。
次に、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10の動作の一例について説明する。
図6は、図1に示すパーソナルコンピュータ10のCPUにより、MPEG2規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くしH.264規格で符号化する処理において、超解像処理により得られた動きベクトル(超解像用動きベクトル)を用いて動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく符号化する際の手順を示すフローチャートである。図6において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
この手順は、MPEG2規格で符号化された画像データがMPEG2デコーダ31に入力された時点でスタートとなる。以下の例では、MPEG2規格で符号化された画像データがHDD22に記憶されており、CPUがHDD22からMPEG2規格で符号化された画像データを取得する場合について説明する。なお、MPEG2規格で符号化された画像データは、ネットワーク接続部24や外部I/F25を介して外部からCPUに与えられてもよいし、MPEG2規格で符号化された画像データとしてデジタル放送情報1に含まれる映像データを用いる場合はHDD22を経ずにアンテナ16およびチューナ17を介して直接CPUに与えられてもよい。
なお、以下の例では、超解像用動きベクトル検出部33が複数のフレームを参照する方法である場合について説明する。
まず、ステップS1において、復号部としてのMPEG2デコーダ31は、ストリーム入力された入力画像データを復号して復号画像を生成する。
次に、ステップS2において、MPEG2デコーダ31は、生成した復号画像をフレームメモリ23に格納する。
次に、ステップS3において、拡大部32は、フレームメモリ23から復号画像を取得し、3次畳込み補間法を用いて復号画像を拡大して拡大画像を生成する。
次に、ステップS4において、超解像用動きベクトル検出部33は、複数の拡大画像を用い、拡大画像の画素ごとにフレーム間の対応点を決定し超解像用動きベクトルを検出する。
次に、ステップS5において、超解像用動きベクトル検出部33は、ステップS4で超解像用動きベクトルを検出する際に取得した画像パターンの相関の評価値と、超解像用動きベクトルとをH.264エンコーダ35に与える。
次に、ステップS6において、超解像画像生成部34は、超解像用動きベクトル用いてPOCS法によるフィードバック演算を行い、拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する。
次に、ステップS7において、ブロック内分散算出部41は、各動き補償ブロックに含まれる複数の画素に対応する超解像用動きベクトルの分散を算出する(図4のVn_m参照)。
次に、ステップS8において、ブロックサイズ決定部42は、超解像用動きベクトルの分散に応じてH.264符号化のモードを決定する。
次に、ステップS9において、ブロック動きベクトル算出部43は、ブロックサイズ決定部42によって決定された分割モードに応じて、各動き補償ブロックに含まれる複数の画素に対応する超解像用動きベクトルの平均を算出する。
次に、ステップS10において、ストリーム生成部44は、ブロック動きベクトル算出部43から受けた平均ベクトルを各動き補償ブロックの動きベクトル(ブロック動きベクトル)として利用して、超解像画像をH.264規格で符号化しストリームを生成する。
以上の手順により、MPEG2規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くしH.264規格で符号化する処理において、超解像処理により得られた超解像用動きベクトルを用いて動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく符号化することができる。
本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10は、H.264規格で符号化する際に、画素ごとに検出された超解像用動きベクトルから算出されるブロック動きベクトルを利用する。このため、従来のMPEG2規格の動きベクトルを利用してH.264規格で符号化する技術に比べ、非常に容易に低負荷で符号化効率の高いブロック動きベクトルまたはブロック動きベクトル探索の初期値を取得することができる。また、画素ごとに検出された超解像用動きベクトルからブロック動きベクトルまたはブロック動きベクトル探索の初期値を算出するため、H.264規格の動き補償ブロックのサイズ(形状)によらず容易にH.264規格で符号化することができる。
また、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10は、H.264規格の符号化ストリームを生成して出力することができる。このため、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10は、外部I/F25やネットワーク接続部24を介して外部のH.264デコーダを備えた電子機器に対してH.264規格の符号化ストリームを出力することができる。したがって、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ10を利用すれば、H.264デコーダのみを備えた携帯型の情報処理端末の画像表示に超解像画像を表示させることもでき、非常に利便性が高い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
たとえば、第1および第2の符号化規格は、MPEG2およびH.264規格に限られず、他符号化規格に対しても本発明を適用することができる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
本発明に係る情報処理装置の第1実施形態を示す外観図。 パーソナルコンピュータの内部の構成を概略的に示すブロック図。 図2に示す制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 H.264規格でサポートされる動き補償ブロックの形状を示す説明図。 超解像用動きベクトルとブロック動きベクトルとの関係を示す説明図。 図1に示すパーソナルコンピュータのCPUにより、MPEG2規格で符号化された入力画像データを復号して超解像処理を施して解像度を高くしH.264規格で符号化する処理において、超解像処理により得られた動きベクトル(超解像用動きベクトル)を用いて動き補償ブロックサイズによらず低負荷で効率よく符号化する際の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1 デジタル放送情報
10 パーソナルコンピュータ
11 コンピュータ本体
12 ディスプレイユニット
13 キーボード
14 LCD
15 連結部
16 アンテナ
17 チューナ
18 スピーカ
21 制御部
22 HDD
23 フレームメモリ
24 ネットワーク接続部
25 外部I/F
31 MPEG2デコーダ(復号部)
32 拡大部
33 超解像用動きベクトル検出部
34 超解像画像生成部
35 H.264エンコーダ(符号化部)
41 ブロック内分散算出部
42 ブロックサイズ決定部
43 ブロック動きベクトル算出部
44 ストリーム生成部

Claims (12)

  1. 第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成する復号部と、
    前記復号画像を拡大して拡大画像を生成する拡大部と、
    前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出する超解像用動きベクトル検出部と、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する超解像画像生成部と、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力する符号化部と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記符号化部は、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化する際に用いる動き補償ブロックの形状を決定するブロックサイズ決定部と、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記決定された形状の動き補償ブロックごとに動きベクトルを算出するブロック動きベクトル算出部と、
    を有する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記ブロックサイズ決定部は、
    前記動き補償ブロックに含まれる複数画素のそれぞれに対応した前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルの統計的ばらつきに応じて、前記動き補償ブロックの形状を決定する、
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記超解像用動きベクトル検出部は、
    前記拡大画像の画素ごとに、この画素を含む画像パターンと他の拡大画像の画素を含む画像パターンとを比較し、画像パターンの相関の評価値が第1の閾値より小さくなる画素同士を対応点として得られるマッチングベクトルを、前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルして検出する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記符号化部は、
    前記画像パターンの相関の評価値を前記超解像用動きベクトル検出部から受け、前記相関の評価値が前記第1の閾値より大きい第2の閾値よりも大きいと、前記他の拡大画像を動き補償に用いるか否かの優先順位を下げる、
    請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記超解像用動きベクトル検出部は、
    前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを、前記拡大画像の画素ごとに検出する、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成するステップと、
    前記復号画像を拡大して拡大画像を生成するステップと、
    前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出するステップと、
    前記検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成するステップと、
    前記検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力するステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力するステップは、
    前記検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化する際に用いる動き補償ブロックの形状を決定するステップと、
    前記検出された動きベクトルを用いて、前記決定された形状の動き補償ブロックごとに動きベクトルを算出するステップと、
    を有する請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記動き補償ブロックの形状を決定するステップは、
    前記動き補償ブロックに含まれる複数画素のそれぞれに対応した前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルの統計的ばらつきに応じて、前記動き補償ブロックの形状を決定するステップである、
    請求項8記載の画像処理方法。
  10. コンピュータを、
    第1の符号化規格で符号化された画像データを復号して復号画像を生成する復号部、
    前記復号画像を拡大して拡大画像を生成する拡大部、
    前記拡大画像を高精細化する際に用いられる動きベクトルを検出する超解像用動きベクトル検出部、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記拡大画像を高精細化して超解像画像を生成する超解像画像生成部、および、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化してストリーム出力する符号化部、
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 前記符号化部は、少なくとも、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記超解像画像を第2の符号化規格で符号化する際に用いる動き補償ブロックの形状を決定するブロックサイズ決定部、および、
    前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルを用いて、前記決定された形状の動き補償ブロックごとに動きベクトルを算出するブロック動きベクトル算出部、
    として機能する請求項10記載の画像処理プログラム。
  12. 前記ブロックサイズ決定部は、
    前記動き補償ブロックに含まれる複数画素のそれぞれに対応した前記超解像用動きベクトル検出部により検出された動きベクトルの統計的ばらつきに応じて、前記動き補償ブロックの形状を決定する機能を有する、
    請求項11記載の画像処理プログラム。
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