JP2010114258A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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田 明 雄 坂
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Abstract

【課題】面積を大きくすることなく遅延量が増大された遅延セルを有する半導体装置を提供する。
【解決手段】Nウェル5に形成されたPMOSトランジスタ50bと、Pウェル6に形成されたNMOSトランジスタ50aとからなるCMOSインバータ50を有し、このNウェル5とPウェル6は上下方向に所定のパターンで配置されており、左右方向に沿って並ぶ、複数の遅延セル9及び通常論理セル17と、
それぞれが、左右方向に沿って、遅延セル9及び通常論理セル17に隣接して配置され、上下方向に所定のパターンで配置されたNウェル5とPウェル6とを有する、複数の空き領域セル8とを備え、
遅延セル9におけるウェルの配置パターンは、左右に隣接する空き領域セル8のパターンを反転したものであり、通常論理セル17におけるウェルの配置パターンは、左右に隣接する空き領域セル8におけるパターンと同じである。
【選択図】図3A

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、例えば、遅延素子を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体集積回路には、信号を遅延させる遅延素子が配置されている。この遅延素子の用途の一つは、複数のフリップフロップにクロック信号を供給する際、クロック信号が各フリップフロップに到達する時間の差(いわゆるクロックスキュー)を調整することである。遅延素子としては、CMOSインバータを用いることが一般的である。遅延量はCMOSインバータの接続段数を変えることにより制御される。そのため、大きな遅延を得るには、多段の遅延素子が必要となる。また、遅延素子が配置された遅延セルは1つのチップの中に数万個のオーダで配置されることもあり、遅延セルがチップ全体の面積に占める割合は無視できない。
さらに、近年、パソコンやモバイル機器などの普及に伴い、チップ面積を削減することが強く求められている。このため、遅延セルがチップ全体に占める面積を低減することが求められている。
ところで、MOSトランジスタとウェル境界間の距離に応じて、そのMOSトランジスタの特性が変動するというウェル近接効果(Well Proximity Effect)が知られている(例えば、特許文献1)。ここで、ウェル境界とは、導電型(N型、P型)の異なるウェルの境界のことである。このウェル近接効果は、ウェーハ上のある領域にウェルを形成するためにそれ以外の領域をレジストマスクで覆った状態でイオン注入を行う際に、注入されるイオンがレジストマスク内で散乱されることに起因する。例えば、PMOSトランジスタを作製する工程において、P型半導体基板にNウェルを形成することを考える。Nウェルとなる領域以外の領域をレジストマスクで覆った状態で、リンなどのN型不純物のイオン注入を行う。このとき、レジストマスク内でN型不純物の一部が散乱される結果、Nウェルに所望の量を超えてN型不純物イオンが注入される。この結果、Nウェル上に形成されるPMOSトランジスタの閾値電圧(Vth)が所望の値よりも増加し、MOSトランジスタの遅延特性が大きくなる。このウェル近接効果は、ウェル境界とMOSトランジスタとの距離が近いほど大きくなる。
特開2007−335562号公報
本発明は、面積を大きくすることなく遅延量が増大された遅延セルを有する半導体装置を提供する。
本発明の一態様によれば、CMOS回路を構成する、論理セルNウェルに形成されたPMOSトランジスタと、論理セルPウェルに形成されたNMOSトランジスタとを有し、前記論理セルNウェルと前記論理セルPウェルは第1の方向に所定のウェル配置パターンで隣り合うように配置されており、前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って並ぶ、複数の論理セルと、それぞれが、前記第2の方向に沿って前記論理セルに隣接して配置され、前記第1の方向に所定のウェル配置パターンで隣り合う非論理セルNウェルと非論理セルPウェルとを有する、複数の非論理セルと、を備え、前記複数の論理セルは、前記CMOS回路を遅延素子として用いる遅延セルと、前記CMOS回路を遅延素子以外の用途に用いる通常論理セルとからなり、前記遅延セルにおける前記ウェル配置パターンは、前記第2の方向に沿って前記遅延セルに隣接する前記非論理セルにおける前記ウェル配置パターンを反転したものであり、前記通常論理セルにおける前記ウェル配置パターンは、前記第2の方向に沿って前記通常論理セルに隣接する前記非論理セルにおける前記ウェル配置パターンと同じである、ことを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明の別態様によれば、左右に隣接して第1、第2及び第3のセルが配置された、第1導電型のシリコン基板を準備し、前記シリコン基板における、前記第1及び第3のセルの下側領域及び前記第2のセルの上側領域をレジストマスクで覆い、前記シリコン基板に第2導電型の不純物をイオン注入することにより、前記第1及び第3のセルの上側領域、及び前記第2のセルの下側領域に前記第2導電型のウェルを形成し、前記シリコン基板から前記レジストマスクを剥離し、前記第2のセルの前記上側領域に、前記第2導電型のソース/ドレイン領域を有するMOSトランジスタを形成し、前記第2のセルの前記下側領域に、前記第1導電型のソース/ドレイン領域を有するMOSトランジスタを形成する、半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、面積を大きくすることなく遅延量が増大された遅延セルを有する半導体装置が得られる。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明者らが本発明をなすに至った経緯について説明する。
遅延セルの面積を増大させずに遅延量を大きくするために、本発明者らは、まず、CMOSインバータのゲート幅を大きくすることによって、遅延量を大きくすることを考えた。1つの遅延素子あたりの遅延量が増えれば、必要な遅延セルの数は少なくなり、その結果遅延セルの占める面積は小さくなる。
しかし、遅延素子となるCMOSインバータは他のMOSトランジスタと同じウェーハ上に同じプロセスで作成されるところ、このCMOSインバータのゲート幅は遅延素子以外のMOSトランジスタと均一であることを求められる。このため、上記の方法を採ることは困難であることがわかった。ここで、均一のゲート幅が求められる理由について説明する。近年、半導体集積回路を構成するMOSトランジスタの微細化が進み、いわゆるディープ・サブミクロン世代に入ろうとしている。ディープ・サブミクロン世代のフォトリソグラフィにおいては、露光光の波としての性質が表面化してくる。このため、ウェーハ上に所望の転写パターンを得るために、光近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)を行う必要がある。この光近接効果補正を行うために、MOSトランジスタのゲート幅及びゲートの配置間隔を均一にすることが要求されている。
次に、従来のMOSトランジスタのレイアウトについて説明する。
図1は、ウェーハ上のセル(後述の論理セル7)に作製された複数のCMOSインバータ50を示している。
ここで、セルとは、ウェーハ上の領域を区画する基本単位であり、具体的には、図1においてセル境界線CB1〜CB10で囲まれた領域を指す。以下、半導体集積回路の動作に寄与する、半導体素子が形成されたセルを論理セルという。この論理セルのうち、遅延素子として機能する半導体素子が形成されたものを遅延セルといい、遅延素子以外として機能する半導体素子が形成されたものを通常論理セルという。また、半導体集積回路の動作に寄与しないダミーの半導体素子が形成されたセルをダミーセルといい、半導体素子が形成されないセルを空き領域セルという。ダミーセルと空き領域セルをまとめて非論理セルという。なお、1つのセルに複数の半導体素子からなる回路が形成されることもある。
図1からわかるように、1つの論理セル7内に1つのCMOSインバータ50が形成されている。また、論理セル7と空き領域セル8とが、横方向に交互に配置されている。
また、図1では、CMOSインバータ50は上段、中段及び下段にそれぞれ3個ずつ配置されている。各CMOSインバータ50はNMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bからなる。NMOSトランジスタ50aは、Pウェル6に形成されたN型拡散層2,2と、これらN型拡散層2,2の間に反転層を形成するためのゲート1とを有する。N型拡散層2,2は、NMOSトランジスタ50aのソース/ドレイン領域を構成する。PMOSトランジスタ50bは、Nウェル5に形成されたP型拡散層3,3と、これらP型拡散層3,3の間に反転層を形成するためのゲート1とを有する。P型拡散層3は、PMOSトランジスタ50bのソース/ドレイン領域を構成する。
ゲート1は、NMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bのゲートを兼ねており、CMOSインバータ50の入力端子として機能する。ウェル端子4は、ウェルの電位を固定するための電極である。
なお、図1からわかるように、上段の3つのCMOSインバータ50は、セル境界線CB2を軸に、中段の3つのCMOSインバータ50をフリップ(反転)した構成を有し、中段の3つのCMOSインバータ50とNウェル5を共有している。同様に、下段の3つのCMOSインバータ50は、セル境界線CB3を軸に、中段の3つのCMOSインバータ50をフリップした構成を有し、中段の3つのCMOSインバータ50とPウェル6を共有している。
高速動作を要求される通常論理セルのMOSトランジスタにとって、遅延を増大させるウェル近接効果は好ましくないため、ウェル境界からMOSトランジスタまでの距離が大きくなるように、セルを配置している。このことについて図2を用いて説明する。
この図2は、図1のうち、中段の中央に配置された論理セル7を中心に拡大した図である。この図2からわかるように、まず縦方向について見ると、CMOSインバータのP型拡散層3からウェル境界WB1までの距離は比較的大きく、ウェル境界WB2までの距離は比較的小さい。次に、横方向についてみると、Nウェル5及びPウェル6は横長に形成されているため、ウェル境界は基本的に存在しない。
上記のような構成は高速動作を要求される通常論理セルでは好ましいが、遅延セルにとっては好ましくない。なぜなら、ウェル近接効果が抑制される結果、遅延セル1つあたりの遅延量が小さくなってしまい、所望の遅延量を得るために必要な遅延セルの数が増えるからである。これにより、チップに占める遅延セルの面積が増大するという問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決するために、ウェル近接効果を積極的に利用して遅延素子の遅延特性を制御し、それにより、遅延セルの面積を増大させずに遅延量を増やすものである。
以下、本発明に係る5つの実施形態について図面を参照しながら説明する。第1及び第2の実施形態は、遅延セルのウェルの配置パターンを隣接する空き領域セルと逆にすることで、ウェル近接効果を増大させるものである。第3の実施形態は、遅延セルに隣接する空き領域セルにも遅延素子を形成したものである。第4及び第5の実施形態は、遅延セルのウェルの配置パターンを変える代わりに、遅延セルに隣接するセルのウェル構成を変えたものである。
なお、同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を説明する。図3Aは、本実施形態に係る遅延セルのレイアウトを示す図である。この図3Aと前述の図1を比較してわかるように、図3Aの中央に遅延セル9が縦方向に隣接して並んでいる。また、この遅延セル9は空き領域セル8,8により左右挟まれている。
図3Aの左右に配置されたCMOSインバータ50を有するセルは、通常論理セル17である。
さらに図3Bを用いて詳しく説明する。この図3Bは、図3Aのうち、中段の中央に配置された遅延セル9を中心に拡大した図である。この図からわかるように、遅延セル9の左右に空き領域セル8,8が配置されている。遅延セル9のNウェル5にPMOSトランジスタ、Pウェル6にNMOSトランジスタがそれぞれ形成されている。
図3Bからわかるように、遅延セル9のウェルの配置パターンは、左右に隣接する空き領域セル8のウェルと逆である。即ち、空き領域セル8には上側にNウェル5(非論理セルNウェル)、下側にPウェル6(非論理セルPウェル)がそれぞれ配置されているのに対し、遅延セル9には上側にPウェル6(論理セルPウェル)、下側にNウェル5(論理セルNウェル)がそれぞれ配置されている。
上記の構成を採ることにより、図3Bの矢印で示すように、横方向について遅延セル9に形成されたMOSトランジスタからウェル境界までの距離が、従来(図2参照)に比べて格段に短くなる。これにより、ウェル近接効果が強まるため、遅延セル9のMOSトランジスタの閾値電圧は増大し、遅延セル9の遅延量が大きくなる。よって、所望の遅延量を得るために必要な遅延セルの数を減らすことができ、チップに占める遅延セルの面積を減らすことができる。
次に、図3Bに示す本実施形態の遅延セルを製造するための2つの方法を説明する。まず、シングルウェル構造を採ったものについて図4A〜図4Dを用いて説明し、次いで、ツインウェル構造を採ったものについて図5A〜図5Fを用いて説明する。
まず、シングルウェル構造による製造方法について説明する。
(1)p型シリコン基板101を準備する。図4Aに示すように、このp型シリコン基板101の表面領域にセル61a,61b,61cが割り当てられている。これらのセル(61a,61b,61c)は、左右に隣接して配置され、それぞれp型領域101Aを有する。
(2)次に、図4Bに示すように、フォトリソグラフィにより、セル61aとセル61cの下半分、及びセル61bの上半分をレジストマスク60で覆う。
(3)次に、p型シリコン基板101にn型不純物(例えばリン)をイオン注入する。その後、レジストマスク60を剥離する。
これにより、図4Cに示すように、レジストマスク60で覆われていた領域はp型領域101Aとして残り、レジストマスク60で覆われていなかった領域にNウェル5が形成される。前述のウェル近接効果により、レジストマスク60内でn型不純物イオンの一部が散乱されるため、その分だけNウェル5の不純物濃度が高くなっている。
(4)次に、従来のMOSFETの作製技術を用いて、図4Dに示すように、セル61bのp型領域101AにNMOSトランジスタ50aを、セル61bのNウェル5にPMOSトランジスタ50bをそれぞれ作製する。より具体的には、NMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bに共通のゲート1を形成する。その後、NMOSトランジスタ50aのソース/ドレイン領域となるN型拡散層2,2を、セル61bのp型領域101Aに形成する。また、PMOSトランジスタ50bのソース/ドレイン領域となるP型拡散層3,3を、セル61bのNウェル5に形成する。そして、図4Dに示すように、Nウェル5、p型領域101Aの電位をそれぞれ固定させるためのウェル端子4,4を形成する。
上記の工程により、セル61bにはNMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bからなるCMOSインバータが形成され、セル61bは遅延セル9となる。また、セル61a,61cには何も形成されないので、空き領域セル8,8となる。遅延セル9のNウェル5の不純物濃度はウェル近接効果により高くなっているため、PMOSトランジスタ50bの閾値電圧は上昇し、遅延セル9の遅延量が大きくなる。
次に、ツインウェル構造による製造方法について、図5A〜図5Fを用いて説明する。
(1)半絶縁性シリコン基板102を準備する。図5Aに示すように、この半絶縁性シリコン基板102の表面領域にセル62a,62b,62cが割り当てられている。これらのセル(62a,62b,62c)は、左右に隣接して配置され、それぞれ半絶縁性領域102Aを有する。
(2)次に、図5Bに示すように、フォトリソグラフィにより、セル62aとセル62cの下半分、及びセル62bの上半分をレジストマスク60で覆う。
(3)次に、半絶縁性シリコン基板102にn型不純物(例えばリン)をイオン注入する。その後、レジストマスク60を剥離する。
これにより、図5Cに示すように、レジストマスク60で覆われていない領域にNウェル5が形成される。前述のウェル近接効果により、レジストマスク60内でn型不純物イオンの一部が散乱されるため、その分だけNウェル5の不純物濃度が高くなる。
(4)次に、図5Dに示すように、フォトリソグラフィにより、セル62aとセル62cの上半分、及びセル62bの下半分をレジストマスク60で覆う。
(5)次に、半絶縁性シリコン基板102にp型不純物(例えばボロン)をイオン注入する。その後、レジストマスク60を剥離する。
これにより、図5Eに示すように、レジストマスク60で覆われていない領域にPウェル6が形成される。前述のウェル近接効果により、レジストマスク60内でp型不純物イオンの一部が散乱されるため、その分だけPウェル6の不純物濃度が高くなる。
(6)次に、従来のMOSFETの作製技術を用いて、図5Fに示すように、セル62bのPウェル6にNMOSトランジスタ50aを、セル62bのNウェル5にPMOSトランジスタ50bをそれぞれ作製する。また、図5Fに示すように、Nウェル5、Pウェル6の電位をそれぞれ固定させるためのウェル端子4,4を形成する。
上記の工程により、前述の製造方法と同様、セル62bにはNMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bからなるCMOSインバータが形成され、セル62bは遅延セル9となる。また、セル62a,62cには何も形成されないので、空き領域セル8,8となる。
前述の方法との相違点の1つは、遅延セル9のNウェル5だけでなくPウェル6の不純物濃度もウェル近接効果により高くなっていることである。このため、PMOSトランジスタ50bだけでなく、NMOSトランジスタ50aの閾値電圧も上昇し、遅延セル9の遅延量をさらに大きくすることができる。
上記の2つの製造方法の他、いわゆるトリプルウェルの構造を用いて遅延セルを製造してもよい。この場合、Nウェル内にPウェルを形成し、そのPウェルにNMOSトランジスタを作製する。
次に、本実施形態に係る遅延セルの変形例を説明する。この変形例では、図6からわかるように、遅延セル9の上側における左右のセル境界線の近傍にNウェル12が形成されている。これにより、図6のB部に示すように、同じ導電型のウェルが図3BのA部に示すように点接触しなくなるため、MOSトランジスタをより安定に動作させることができる。遅延セル9の下側の左右のセル境界線の近傍にPウェルを形成してもよい。
なお、この変形例に係る遅延セルについても、レジストマスク60の覆う範囲を変えることで、前述の製造方法と同様の方法により製造することができる。
また、本実施形態の説明では、遅延セルの左右に隣接セルを空き領域セルとしたが、前述のダミーセルでもよい。
以上説明したように、本実施形態では、遅延セル9内のウェルの配置パターンを左右に隣接する空き領域セル8,8と逆にすることで、遅延セル9とその左右に隣接する空き領域セル8,8との境界近傍にウェル境界を設ける。このようにすることで、ウェル近接効果を強めて、遅延セルに形成されたMOSトランジスタの特性を劣化させる。これにより、遅延セルの面積を大きくすることなく、遅延セルの遅延量を大きくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と第2の実施形態の相違点の一つは、第2の実施形態では左右方向だけでなく上下方向にもウェル境界をセル境界線の近傍に設けることで、ウェル近接効果をさらに強めるようにした点である。
図7は、本実施形態に係る遅延セル10を示している。この図からわかるように、第1の実施形態と同様、この遅延セル10は左右の空き領域セル8,8により挟まれていており、また、遅延セル10と空き領域セル8のウェルの配置パターンが逆であるため遅延セル10の左右にウェル境界がある。
この図7からわかるように、遅延セル10の上側のセル境界線の近傍に、左右に隣接する空き領域セル8と同じ導電型のNウェル22が配置されている。また、遅延セル10の下側のセル境界線の近傍に、左右に隣接する空き領域セル8と同じ導電型のPウェル23が配置されている。
上記のように構成することにより、図7の矢印で示すように、横方向だけでなく、縦方向についても、遅延セル10のMOSトランジスタからウェル境界までの距離を短くすることできる。このため、第1の実施形態に比べてウェル近接効果をさらに強めることができる。
次に、図8に本実施形態に係る遅延セルの変形例を示す。この変形例は、同じ導電型のウェルが点接触することを避けるために、遅延セル10の上側における左右のセル境界線の近傍にNウェル12が形成されている。これにより、MOSトランジスタをより安定に動作させることができる。遅延セル10の下側の左右のセル境界線の近傍にPウェルを形成してもよい。
なお、本実施形態の説明では、遅延セルの左右に隣接セルを空き領域セルとしたが、ダミーセルでもよい。また、Nウェル22とPウェル23のいずれか一方のみを配置する構成でもよい。
また、本実施形態に係る遅延セルは、レジストマスクで覆う範囲を変えることで、第1の実施形態で説明した方法により製造することができる。
以上説明したように、本実施形態では、遅延セル10の上下の境界近傍にNウェル22及びPウェル23を設けることにより、ウェル近接効果をさらに強めて、MOSトランジスタの特性を劣化させる。これにより、遅延セルの面積を大きくすることなく、遅延セルの遅延量をさらに増大させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態と第1の実施形態との相違点の1つは、前述のように、本実施形態では、遅延セルに左右隣接するセルを空き領域セルではなく、遅延セルとした点である。即ち、本実施形態では、遅延セルが連続して配置されている。
図9は、本実施形態に係る横方向に並べて配置された3つの遅延セル9a、9b及び9cを示している。この図からわかるように、中央に配置された遅延セル9bは、第1の実施形態に係る遅延セルと同様に、通常論理セルのウェル配置パターンとは逆のウェルの配置パターンを有している。また、遅延セル9bの左右に隣接する遅延セル9aと9cにおけるウェルの配置パターンは通常論理セルと同じである。
上記の構成により、各遅延セルについて、MOSトランジスタからウェル境界までの距離を短くすることができる。これにより、ウェル近接効果が強められるため、各遅延セル9a、9b及び9cの遅延量が大きくなる。また、本実施形態は第1及び第2の実施形態と異なり、空き領域セルを配置しないため、遅延量の大きい遅延セルを高密度に配置することができる。
次に、図10に本実施形態に係る遅延セルの変形例を示す。この変形例では、同じ導電型のウェルが点接触することを避けるために、遅延セル9bの下側の左右のセル境界線の近傍にPウェル63が形成されている。これにより、MOSトランジスタをより安定に動作させることができる。遅延セル9bの上側の左右のセル境界線の近傍にNウェルを形成してもよい。
なお、上記の説明では、遅延セルを3つ並べた構成について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。図9(図10)において、横方向に沿って、ウェルの配置パターンが交互に反転する、任意の数の遅延セルを配置してもよい。
次に、それぞれの遅延セルに形成された複数のCMOSインバータを直列に接続する配線、並びに電源電圧(VDD)及び接地電圧(VSS)を供給する配線について、図11及び図12を用いて説明する。
図11は、コンタクト30と、入力端子31と、CMOSインバータ間の配線32と、MOSトランジスタとウェル端子4間の配線33と、出力端子34とを、図10に追加したものである。
配線32は、コンタクト30を介してCMOSインバータ間を接続する。即ち、図11からわかるように、この配線32は遅延セル9aに作製されたCMOSインバータの出力(PMOS及びNMOSトランジスタのドレイン領域)と遅延セル9bに作製されたCMOSインバータの入力(ゲート電極)とを接続する。同様に、遅延セル9bに配置されたCMOSインバータの出力と遅延セル9cに配置されたCMOSインバータの入力とを接続する。
配線33は、PMOSトランジスタのP型拡散層3(ソース領域)とNウェルのウェル端子4とを接続し、また、NMOSトランジスタのN型拡散層2(ソース領域)とPウェルのウェル端子4とを接続する。
入力端子31は遅延セル9aに形成されたCMOSインバータのゲート1に接続されている。出力端子34は遅延セル9cに形成されたCMOSインバータの出力(PMOS及びNMOSトランジスタのドレイン領域)に接続されている。
図12は、電源電圧を供給する電源配線35,36と、及び接地電圧を供給する接地配線37,38と、ビアコンタクト39とを、図11に追加した図である。この図からわかるように、電源配線35は、ビアコンタクト39を介して遅延セル9a及び9cの配線33と接続されており、遅延セル9a、9cに配置されたPMOSトランジスタに電源電圧を供給する。同様に、電源配線36は、ビアコンタクト39を介して遅延セル9bの配線33と接続されており、遅延セル9bに配置されたPMOSトランジスタに電源電圧を供給する。
接地配線37は、ビアコンタクト39を介して遅延セル9bの配線33と接続されており、遅延セル9bに配置されたNMOSトランジスタに接地電圧を供給する。同様に、接地配線38は、ビアコンタクト39を介して遅延セル9a及び9cの配線33と接続されており、遅延セル9a、9cに配置されたNMOSトランジスタに接地電圧を供給する。
このように、電源配線35,36及び接地配線37,38を遅延セル9a,9c用と遅延セル9b用との2ペア設けることで、電源配線及び接地配線の形状を簡易な略直線状にすることができる。
なお、本実施形態に係る遅延セルは、第1の実施形態で説明した方法と同様にして製造することができる。即ち、第1の実施形態で説明した方法により遅延セルを製造した後、遅延セルに左右隣接するセルにPMOSトランジスタとNMOSトランジスタからなるCMOSインバータを作製すればよい。
以上説明したように、本実施形態では、遅延セル9a,9b,9cを、ウェル配置パターンを反転させながら交互に横方向に配置することで、左右に隣接するセルとの境界近傍にウェル境界を設けるようにする。これにより、遅延量が増大した遅延セルを高密度に配置することができる。
また、電源配線及び接地配線を2ペア設けることで、電源配線及び接地配線の形状を簡易な略直線状にすることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態と第1の実施形態の相違点の一つは、遅延セルのウェルの配置パターンを隣接するセルと逆にする代わりに、遅延セルの左右に隣接するセルの少なくとも一部に、その隣接するセルのウェルの導電型と逆の導電型のウェルを形成することで、隣接セル内にウェル境界を設けることである。
図13は、本実施形態に係る遅延セル11を示している。この図を図3Aと比較してわかるように、遅延セル11のウェルの配置パターンは通常論理セル17と同じである。また、この図13からわかるように、遅延セル11を挟む空き領域セル8,8のNウェル5(非論理セルNウェル)の一部にPウェル43が形成され、Pウェル6(非論理セルPウェル)の一部にNウェル42が形成されている。
上記の構成により、図13の矢印で示すように、横方向について遅延セル11のMOSトランジスタからウェル境界までの距離を短くすることできる。これにより、ウェル近接効果によって遅延セル11に作製されたMOSトランジスタの閾値電圧は増大し、遅延セル11の遅延量が大きくなる。このように、本実施形態では、遅延セルのウェルの配置パターンを通常の論理セルのパターンから変更せず済むという利点がある。
なお、図13からわかるように、Nウェル42及びPウェル43は同じ導電型のウェルが点接触しないように配置されているが、点接触を許容する場合には、空き領域セル8の幅を狭めることにより、空き領域セル8の面積をより小さくしてもよい。また、Nウェル42及びPウェル43の何れか一方のみを形成してもよい。
次に、本実施形態の遅延セルの製造方法を、図14A〜図14Dを用いて説明する。ここでは、シングルウェル構造による製造方法を説明する。
(1)p型シリコン基板101を準備する。図14Aに示すように、このp型シリコン基板101の表面領域にセル63a,63b,63cが割り当てられている。これらのセル(63a,63b,63c)は、左右に隣接して配置され、それぞれp型領域101Aを有する。
(2)次に、図14Bに示すように、フォトリソグラフィにより、セル63aとセル63cの上半分のうち一部の領域と、下半分の一部の領域をレジストマスク60で覆う。同様に、セル63bの下半分をレジストマスク60で覆う。
(3)次に、p型シリコン基板101にn型不純物(例えばリン)をイオン注入する。その後、レジストマスク60を剥離する。
これにより、図14Cに示すように、レジストマスク60で覆われていない領域にNウェル5が形成される。前述のように、ウェル近接効果により、レジストマスク60内でn型不純物イオンの一部が散乱されるため、その分だけNウェル5の不純物濃度が高くなる。
(4)次に、従来用いられているMOSFETの作製技術を用いて、セル63bのNウェル5にPMOSトランジスタ50bを、セル63bのPウェル6にNMOSトランジスタ50aをそれぞれ作製する。また、Nウェル5、Pウェル6の電位をそれぞれ固定させるためのウェル端子4,4を形成する。
上記の工程により、セル63bにはNMOSトランジスタ50aとPMOSトランジスタ50bからなるCMOSインバータが形成され、セル63bは遅延セル11となる。セル63a,63cには何も形成されないので、空き領域セル8,8となる。図13と図14Dからわかるように、空き領域セル8における上側のp型領域101AがPウェル43に該当し、下側のNウェル5がNウェル42に該当する。
なお、本実施形態に係る遅延セルは、上記の製造方法以外にも、第1の実施形態で説明したようなツィンウェル構造またはトリプルウェル構造を用いて製造してもよい。
以上、説明したように、本実施形態では、遅延セル11の左右に隣接する空き領域セル8,8の少なくとも一部に、その隣接するセルのウェルの導電型と逆の導電型のウェル(Nウェル42,Pウェル43)を形成することで、遅延セル11の左右に隣接する空き領域セル8,8内にウェル境界を設ける。これにより、ウェル近接効果を強めて、遅延セルに形成されたMOSトランジスタの特性を劣化させ、遅延セルの遅延量を増大させることができる。
以上、本実施形態によれば、遅延セルの面積を大きくすることなく、遅延量が増大された遅延セルを得ることができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態は、第4の実施形態におけるNウェル42及びPウェル43の幅を調整し、所望の遅延量の遅延セルを得るものである。
図15は、本実施形態に係る遅延セル11を示している。第4の実施形態と同様、遅延セル11の左右に隣接するように空き領域セル8,8が配置されている。また、この図15からわかるように、遅延セル11の右側に隣接する空き領域セル8には、Nウェル42とPウェル43が形成されており、遅延セル11の左側に隣接する空き領域セル8には、Nウェル52とPウェル53が形成されている。このNウェル52の幅(横方向の長さ)は、Nウェル42に比べて小さく、Pウェル53の幅もPウェル43に比べて小さい。このため、図15の矢印で示すように、横方向について、遅延セル11のMOSトランジスタからウェル境界までの距離は、右側に比べて左側の方が長くなる。このようにウェル境界までの距離を一部大きくすることで、ウェル近接効果を弱めて、遅延セル11の遅延量を小さくすることができる。
このように、遅延量が所望の値よりも大きい場合に、空き領域セル8に形成されるNウェルとPウェルの幅を小さくしてMOSトランジスタとウェル境界との距離を大きくすることで、遅延セルの遅延量を小さくすることができる。
次に、図15に示す遅延セルの遅延量が依然として所望の値より大きい場合について説明する。図16は、遅延セル11の右側に隣接する空き領域セル8にもNウェル52及びPウェル53を形成した構成を示している。図16の矢印で示すように、横方向について遅延セル11のMOSトランジスタからウェル境界までの距離は左側についても、右側と同程度に長くなる。このため、遅延セル11の遅延量をさらに小さくすることができる。
上記の説明では、ウェル近接効果を弱めることで遅延セルの遅延量を小さくしたが、これとは逆に、Nウェル42及びPウェル43の幅をより大きくすると、ウェル近接効果が強められることにより遅延セルの遅延量を大きくすることができる。つまり、空き領域セルに形成されたNウェル42及びPウェル43の幅を調整することで、所望の遅延量の遅延セルを得ることができる。
なお、本実施形態では、空き領域セル8のNウェル42とPウェル43のサイズを同時に変化させたが、一方のみを変化させてもよい。
また、Nウェル52(42)及びPウェル53(43)は、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
また、Nウェル52(42)及びPウェル53(43)の形状は、長方形に限られず、所望の遅延量を満足するように任意の形状としてもよい。
以上、本実施形態によれば、空き領域セル8に形成されるNウェル52及び/又はPウェル53の幅を変化させることにより、遅延セル11の遅延量を所望の値に調整することができる。
以上、5つの実施形態について説明した。上記の実施形態における導電型については、p型をn型に、n型をp型にそれぞれ置き換えてもよい。また、遅延セルに形成される遅延素子は、CMOSインバータに限らず、その他のCMOS回路で構成されてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
例えば、遅延セルの上下のセル境界線近傍に設けられたNウェル22及びPウェル23(第2の実施形態で説明)を、第3第〜第5の実施形態に適用してもよい。
従来のMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図1の中段中央に配置された論理セルを中心に拡大した図である。 第1の実施形態に係る遅延セルのレイアウトを示す図である。 図3Aの中段中央に配置された遅延セルを中心に拡大した図である。 第1の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図4Aに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図4Bに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図4Cに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 図5Aに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 図5Bに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 図5Cに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 図5Dに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 図5Eに続く、第1の実施形態に係る遅延セルの別の製造工程を示す図である。 第1の実施形態に係る遅延セルの変形例を示す図である。 第2の実施形態に係る遅延セルを示す図である。 第2の実施形態に係る遅延セルの変形例を示す図である。 第3の実施形態に係る横方向に並べられた複数の遅延セルを示す図である。 第3の実施形態に係る遅延セルの変形例を示す図である。 図10にCMOSインバータの配線を追加した図である。 図11にCMOSインバータの電源配線及び接地配線を追加した図である。 第4の実施形態に係る遅延セルを示す図である。 第4の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図14Aに続く、第4の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図14Bに続く、第4の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 図14Cに続く、第4の実施形態に係る遅延セルの製造工程を示す図である。 第5の実施形態に係る遅延セルを示す図である。 第5の実施形態に係る遅延セルを示す別の図である。
符号の説明
1・・・ゲート
2・・・N型拡散層
3・・・P型拡散層
4・・・ウェル端子
5,12,22,42,52・・・Nウェル
6,23,63,43,53・・・Pウェル
7・・・論理セル
8・・・空き領域セル
9,9a,9b,9c,10,11・・・遅延セル
17・・・通常論理セル
30・・・コンタクト
31・・・入力端子
32,33・・・配線
34・・・出力端子
35,36・・・電源配線
37,38・・・接地配線
39・・・ビアコンタクト
50・・・CMOSインバータ
50a・・・NMOSトランジスタ
50b・・・PMOSトランジスタ
60・・・レジスト
61a,61b,61c・・・セル
62a,62b,62c・・・セル
101・・・p型シリコン基板
101A・・・p型領域
102・・・半絶縁性シリコン基板
102A・・・半絶縁性領域
CB1〜CB10・・・セル境界線
WB1〜WB3・・・ウェル境界

Claims (5)

  1. CMOS回路を構成する、論理セルNウェルに形成されたPMOSトランジスタと、論理セルPウェルに形成されたNMOSトランジスタとを有し、前記論理セルNウェルと前記論理セルPウェルは第1の方向に所定のウェル配置パターンで隣り合うように配置されており、前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って並ぶ、複数の論理セルと、
    それぞれが、前記第2の方向に沿って前記論理セルに隣接して配置され、前記第1の方向に所定のウェル配置パターンで隣り合う非論理セルNウェルと非論理セルPウェルとを有する、複数の非論理セルと、
    を備え、
    前記複数の論理セルは、前記CMOS回路を遅延素子として用いる遅延セルと、前記CMOS回路を遅延素子以外の用途に用いる通常論理セルとからなり、
    前記遅延セルにおける前記ウェル配置パターンは、前記第2の方向に沿って前記遅延セルに隣接する前記非論理セルにおける前記ウェル配置パターンを反転したものであり、
    前記通常論理セルにおける前記ウェル配置パターンは、前記第2の方向に沿って前記通常論理セルに隣接する前記非論理セルにおける前記ウェル配置パターンと同じである、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 遅延素子として機能するCMOS回路を構成する、論理セルNウェルに形成されたPMOSトランジスタと、論理セルPウェルに形成されたNMOSトランジスタとを有し、前記論理セルNウェルと前記論理セルPウェルは第1の方向に隣り合うように配置されており、前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って隣接する、複数の遅延セルを備え、
    前記複数の遅延セルにおける、前記論理セルNウェルと前記論理セルPウェルの前記第1の方向に沿うウェル配置パターンは、前記第2の方向に沿って交互に反転する、
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された半導体装置であって、
    前記遅延セルの前記論理セルPウェルの周縁部の少なくとも一部に形成されたNウェル、及び/又は前記遅延セルの前記論理セルNウェルの周縁部の少なくとも一部に形成されたPウェルを、さらに備えることを特徴とする半導体装置。
  4. CMOS回路を構成する、論理セルNウェルに形成されたPMOSトランジスタと、論理セルPウェルに形成されたNMOSトランジスタとを有し、前記論理セルNウェルと前記論理セルPウェルは第1の方向に所定のウェル配置パターンで隣り合うように配置されており、前記第1の方向と交わる第2の方向に並ぶ、複数の論理セルと、
    それぞれが、前記第2の方向に沿って前記論理セルに隣接して配置され、前記ウェル配置パターンと同じ配置パターンで隣り合う非論理セルNウェルと非論理セルPウェルとを有する、複数の非論理セルと、
    を備え、
    前記複数の論理セルは、前記CMOS回路を遅延素子として用いる遅延セルと、前記CMOS回路を遅延素子以外の用途に用いる通常論理セルとからなり、
    前記第2の方向に沿って前記遅延セルに隣接する前記非論理セルは、前記非論理セルNウェルの少なくとも一部に形成されたPウェル、及び/又は前記非論理セルPウェルの少なくとも一部に形成されたNウェルを有し、
    前記Pウェル及び/又は前記Nウェルの大きさ及び配置位置は、前記遅延セルの所望の遅延量に基づいて決められる、
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 左右に隣接して第1、第2及び第3のセルが配置された、第1導電型のシリコン基板を準備し、
    前記シリコン基板における、前記第1及び第3のセルの下側領域及び前記第2のセルの上側領域をレジストマスクで覆い、
    前記シリコン基板に第2導電型の不純物をイオン注入することにより、前記第1及び第3のセルの上側領域、及び前記第2のセルの下側領域に前記第2導電型のウェルを形成し、
    前記シリコン基板から前記レジストマスクを剥離し、
    前記第2のセルの前記上側領域に、前記第2導電型のソース/ドレイン領域を有するMOSトランジスタを形成し、
    前記第2のセルの前記下側領域に、前記第1導電型のソース/ドレイン領域を有するMOSトランジスタを形成する、
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014241454A (ja) * 2014-09-29 2014-12-25 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

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