JP2010112634A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
加熱調理に際して、食品の重量や形状,食品の初期状態により、仕上がり温度にバラツキを生じるのを防止し、より最適な加熱調理を実現する。
【解決手段】
加熱室18の底部に設けられた食品載置台19と、食品載置台19を支持する重量検出手段14と、加熱室18の上部に設けられた非接触の温度検知手段37と、食品を入れる食器の重量を予め計量して記憶する記憶装置29aとを備え、食器に入れた食品を加熱する際に、記憶装置29aに記憶されている食器の重量と重量検出手段で検出した重量検出値とから食品のみの重量を算出し、この値を基に食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定する加熱調理器において、温度検知手段14により食品の初期温度のみを測定し、その測定温度により、食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、食品のみの重量に基づき決定した食品の加熱時間とマイクロ波の出力を3段階の食品の状態に応じて補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロ波加熱やオーブン加熱等の機能を備えた加熱調理器において、食品の最適加熱に関するものである。
従来のこの種の加熱調理器においては、例えば特許文献1に示すように、食品を収納する加熱室と、食品を加熱するマグネトロンと回転アンテナ等で構成される加熱手段と、加熱室の底部に設けられた食品載置台とを備え、前記食品載置台は重量検出手段により支持され、加熱室の底部から着脱可能とし、食品加熱の際には、該食品を入れる容器の重量を予め計量して記憶装置に記憶させ、前記記憶装置に記憶されている容器重量と前記重量検出手段で検出した食品の入った状態の容器重量とからマイコンで食品のみの重量を算出し、この値を基に食品の加熱時間とマイクロ波の出力を算出し、食器の形状や重量,食品の形状や重量にかかわらず、最適な仕上がり温度になるように加熱調理するものであった。
特開2005−76899号公報
上記した従来の加熱調理器においては、食器の重量を重量センサにて計量して記憶装置に記憶させることにより、食品そのものの重量を正確に算出することを可能とし、食器の形状や重量にかかわらず、より最適な仕上がり温度になるように加熱していた。
しかしながら、この加熱調理器では、加熱調理に際して食品の重量を算出することにより該食品の加熱時間とマイクロ波の出力を算出しているだけであるため、食品の初期の状態、すなわち、冷凍,冷蔵,常温のいずれかの状態によって食品の仕上がり温度に違いが発生する。
従って、例えば、食品の「あたため」に関するオート調理メニューで設定されたキー操作で加熱調理をする場合には、「ごはん」キー(常温のごはんをあたためる場合)と「冷凍ごはん」キー(冷凍のごはんをあたためる場合)、また、同様に「あたため」キーと「解凍あたため」キーの如く、食品の初期状態が冷凍状態の場合に関しては別々のオート調理メニューとして設定する必要がある。
「おかず」や「汁もの」は、食品の種類によって仕上がり温度に違いが発生するため、加熱時間を調整する仕上がり調節設定「強,中,弱」等が必要となる場合がある。
異なる食品2品を同時にあたためる場合には、オート調理メニューの「あたため」キーで調理するときは、食品の初期状態が冷凍状態の場合は、冷蔵と常温の場合と異なる加熱調理制御となるため、1種類の「あたため」キーでの調理とすると冷蔵、または、常温の食品に限定され、冷凍保存した食品等の加熱調理の場合は、「あたため」キーとは別でオート調理メニューを設定し、例えば、「解凍あたため」キーを設定してあたためる必要がある。
また、食品の初期状態が冷凍と冷蔵の異なる食品2品を同時にあたためるオート調理メニュー「冷凍と冷蔵」キーを設定した場合には、冷凍と冷蔵で加熱制御が異なるため、左右のどちらが冷凍か、冷蔵かを識別する必要があるが、重量センサではその識別が出来ないため、左右いずれか一方に、冷凍食品を置く位置(または、冷蔵食品を置く位置)を固定しなければならず、例えば、「冷凍(左側)と冷蔵(右側)」キー等の設定が必要となる。
このように、重量センサを搭載し、さらに、食品を入れる容器の重量を予め計量し、正確な食品の重量を算出することにより、食器の形状や重量、食品の形状や重量にかかわらず、最適な仕上がり温度に加熱調理可能としている加熱調理器においては、食品の初期の状態によっては、お客様の使い勝手上の問題や制約があった。
また、この種の加熱調理においては、重量センサではなく、非接触の食品の温度検知手段、例えば、赤外線温度センサを用いて、設定された温度まで食品の温度が達した場合に加熱を終了するように制御のものもあるが、食品の量や形状によって仕上がり具合(温度)に影響が出る場合があり、また、食品の形状によっては、加熱調理中の食品表面の温度と中味の温度差が大きく食品の表面温度による判定では、仕上がりにバラツキが大きくなる場合がある。
また、ラップ等で食品を包んでいるかどうかで仕上がり具合(温度)に影響が出る。さらに、赤外線温度センサの検知精度から、庫内の温度が高い場合、例えば、オーブン・グリル調理後では、オート調理メニューのあたためが使用できない等の問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、請求項1では、食品を収納する加熱室と、前記食品を加熱するマグネトロンと回転アンテナ等で構成される加熱手段と、前記加熱室の底部に着脱可能に設けられた食品載置台と、該食品載置台を支持する複数個の重量検出手段と、前記加熱室の上部に設けられた非接触の温度検知手段と、前記食品を入れる食器の重量を予め計量して記憶する記憶装置とを備え、前記食器に入れた食品を加熱する際に、前記記憶装置に記憶されている前記食器の重量と前記重量検出手段で検出した重量検出値とから食品のみの重量を算出し、この値を基に食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定する加熱調理器において、前記非接触の温度検知手段により前記食品の初期温度のみを測定し、その測定温度により、該食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、前記食品のみの重量に基づき決定した該食品の加熱時間とマイクロ波の出力を前記3段階の前記食品の状態に応じて補正するものである。
請求項2では、一度に異なる2品の食品をあたためる場合、前記重量検出手段により、加熱室略中央から左側の食品のみの重量と右側の食品のみの重量を検知して前記重量情報に基づき前記食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定し、前記非接触の温度検知手段により、左側の食品の初期温度と右側の食品の初期温度を測定し、食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、前記食品のみの重量を検出した情報と合わせて回転アンテナの位置制御を補正するものである。
本発明の請求項1によれば、食器の重量を計測して食品そのものの重量を正確に算出した上で、食品の初期温度を測定し、食品の初期状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、その判定に応じて加熱時間を補正する制御を行うため、食器の重量や形状,食品の重量や形状,食品の初期状態により、仕上がり具合(温度)にバラツキを生じることがなく、より最適な加熱調理を実現できる。
また、食品の「あたため」に関するオート調理メニューで設定されたキー操作で加熱調理をする場合に、食品の初期状態により、冷凍,冷蔵,常温でオート調理メニューを区分けする必要がなく、例えば、「あたため」キーのみでオート調理のあたためを行うことができる。
また、請求項2によれば、一度に2品の食品をあたためる場合、加熱室略中央から左側の食品の重量と右側の食品の重量を計測した上で、左側の食品の初期温度と右側の食品の初期温度を各々測定し、左右の食品の状態が各々、冷凍,冷蔵,常温のいずれの状態かを3段階に判定することにより、食品の初期状態が冷凍,冷蔵,常温といずれの状態の組み合わせでも、また、左右どちらに、いずれの状態の食品が置かれた場合でも、オート調理メニューを区分けする必要がなく、例えば、「あたため」キーのみでオート調理のあたためを行うことができ、食器の重量や形状,食品の重量や形状,食品の初期状態により、仕上がり具合(温度)にバラツキがなく、より最適な加熱調理を実現できる上に、合わせて使い勝手も向上した加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の実施例を添付した図面によって説明する。
図1は本発明の加熱調理器を前面側から見た斜視図、図2は、同ドアを開放した状態の斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は加熱調理器の加熱室底面の回転アンテナと重量検出手段とを説明する説明図である。
図において、加熱調理器の本体1は、加熱室18の中に加熱する食品を入れ、後述するマグネトロン24から発振されるマイクロ波や熱風ヒータ35の熱,過熱水蒸気を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室18の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室18を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、熱風ヒータ35の熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、熱風ヒータ35等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段10は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波加熱や熱風ヒータ35等の加熱手段や加熱する時間等を入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成されている。
水タンク17は、過熱水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、加熱調理器の本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
後板38は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト16が取り付けられ、該外部排気ダクト16の取り付けられる内側に、食品から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)を排出する排気孔(図示せず)が設けられている。
機械室20は、加熱室底面18aと本体1の底板27との間の空間部に設けられ、底板27上には食品を加熱するためのマグネトロン24,マグネトロン24に接続された導波管25,後述する制御手段29の制御基板26,水タンク17に接続されたポンプ手段28,その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置等が取り付けられている。
また、加熱室底面18aには、複数個の重量検出手段14が設けられ、例えば前後左右に左側重量センサ14a,右側重量センサ14b,後側中央に奥側重量センサ14cが設けられ、その上に食品載置台19が載置されている。
食品の重量は、各重量検出手段14の検出した食品重量の合計で求めることができ、また、食品の重心位置は、重量検出手段14の検出値の比率から食品載置台19のどの位置にあるのかを求めることができる。
制御手段29には、回転アンテナ位置検出信号21aや重量検出手段14からの重量情報及び後述する温度検出手段37からの食品の温度情報が送られ、回転アンテナ駆動手段23やマグネトロン24の駆動時間や出力を制御する。
また、制御手段29には、食品を入れる食器の重量を記憶する記憶装置29aが組み込まれている。
食品載置台19は、食品を載置するためのもので、容易に着脱可能な構造のものであり、食品の加熱時に付着した汚れは、加熱室18から取り外して洗浄,清掃することができる。また、熱風ヒータ35による加熱とマグネトロン24によるマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
また、加熱室底面18aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ13が設置され、マグネトロン24より放射されるマイクロ波エネルギーは、導波管25,回転アンテナ駆動手段23の出力軸が貫通する開孔部を通して回転アンテナ13の下面に流入し、回転アンテナ13で拡散されて加熱室18内に放射される。
回転アンテナ13は、回転アンテナ駆動手段23によって回転し、加熱室18に置かれた食品にムラなくマイクロ波エネルギーを放射する。回転アンテナ駆動手段23は、同期モータが使用され、印加される周波数によって回転数が決定される。例えば、印加する電源の周波数が50Hzの時は、モータの出力軸23aが1回転に要する時間は12秒となる。また、モータの出力軸23aには、レバー22と回転アンテナ13が固定され、モータの出力軸23aが1回転する毎にアンテナ位置検出手段21のスイッチがONする構造になっていて、アンテナ位置検出手段21のスイッチがONした後の経過時間で回転アンテナ13の回転位置を特定することが可能となる。
これにより、複数個の重量検出手段14によって食品載置台19に載置された食品の重量、食品の重心を検知し、その重量情報に基づき、回転アンテナ13を自由な位置に止められるので、事前に食品の重量と重心位置により加熱効率が良くなる回転アンテナ13の位置を確認し、そのデータを制御手段29に記憶しておくことで、食品の重量と重心位置に合わせて、加熱効率が良くなるように回転アンテナ13を制御することが可能となる。
加熱室18の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、該熱風ユニット11内には加熱室18内の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面18bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ33の駆動により回転し、熱風ヒータ35で循環する空気を加熱する。加熱室18の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。
また、熱風ユニット11内の上部にはボンプ手段28に接続されたボイラ34が設けられ、その蒸気の噴出口36は熱風吹出し孔30に臨んでいる。そして、ボイラ34の噴出口36から噴出した蒸気は、熱風ヒータ35によって加熱され、過熱水蒸気となって熱風吹出し孔30から加熱室18に噴出し、食品載置台19に載置された食品を加熱する。
グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室18の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室18の天面を加熱して加熱室18内の食品を輻射熱によって焼くものである。
図5は、本発明の実施前の動作フローチャート、図6は、本発明の動作フローチャート、図7は、本発明の操作パネルを説明する説明図である。
これらの図5,図6,図7により本発明の動作内容を説明する。
図5の動作フローチャートと図7の操作パネル4において、従来の構成である食器の重量を正確に計量して加熱調理をする場合の手順を説明すると、まず(ステップ1)で食品を入れる食器を食品載置台19に載置する。(ステップ2)で「容器計量」ボタン45を押し、「わがや流」46に設定されたオート調理メニュー番号、例えば「番号34:ごはん」の選択と食器の重量を登録する食器の登録番号、例えば「番号1」を選択する。(ステップ3)で再度、「容器計量」ボタン45を押して食器の重量を計量し、記憶装置29aに記憶させる。このように、オート調理メニューと食器の重量をセットにして制御手段29に登録する。
尚、(ステップ1)〜(ステップ3)の操作は、最初に食器の重量を登録する時のみであり、以後一度登録した食器で加熱調理をする際は、省略可能となる。
次に、登録した食器で加熱調理をする場合は、(ステップ4)で登録した食器に加熱する食品を入れ、食品載置台19に載置する。(ステップ5)で「わがや流」ボタン44を押して、登録しているオート調理メニュー番号と食器の登録番号を呼び出す。(ステップ6)で「あたためスタート」ボタン40を押して加熱調理を行う。この操作により、(ステップ7)で制御手段29にて登録した食器の重量と食品を載せた食器の重量の差分を算出し、(ステップ8)で食品の正確な重量により食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定している。
しかしながら、このような従来の構成では、食品の初期の状態、すなわち、冷凍,冷蔵,常温のいずれかの状態により、食品の仕上がり温度に違いが発生する。
従って、図7に示すように、操作パネル4では、食品の「あたため」に関するオート調理メニューで設定されたキー操作で加熱調理をする場合に、「わがや流」46の「番号34:ごはん」(常温のごはんをあたためる場合)と「番号35:冷凍ごはん」(冷凍のごはんをあたためる場合)、また、同様に「番号1:あたため」42と「番号2:解凍あたため」43のように、食品の初期状態が冷凍状態の場合に関しては、別々のオート調理メニューとして設定する必要がある。
そのため、図5(ステップ5)の入力時に、食品の初期状態に応じて、メニューを選択する必要が生じる。また、異なる食品2品を同時にあたためる場合に、オート調理メニューの「番号1:あたため」42で調理するときは、食品の初期の状態が冷凍状態の場合は、冷蔵と常温の場合と異なる加熱調理制御となるため、1種類の「あたため」メニューキーでの調理とすると、冷蔵、または、常温の食品に限定され、冷凍保存した食品等の加熱調理の場合は、「番号1:あたため」42とは別の「番号2:解凍あたため」43にてあたためる必要がある。
また、食品の初期状態が冷凍と冷蔵の異なる食品2品を同時にあたためるオート調理メニュー「番号10:冷凍と冷蔵」47を設定した場合は、冷凍と冷蔵で加熱制御が異なるため、左右どちらが、冷凍、または、冷蔵かを識別する必要があり、複数個の重量検出手段14では、その識別が出来ないため、左右いずれか一方に、冷凍食品を置く位置(または、冷蔵食品を置く位置)を固定しなければならず、「番号10:冷凍(左側)と冷蔵(右側)」47等の設定が必要となる。
本発明では、以上のような問題を解決するために、図3に示すように、加熱室18の背面上方と後板38の間に非接触の温度検出手段37、例えば赤外線温度センサを搭載し、この赤外線温度センサにより、食品の初期温度のみを測定し、その測定温度により、食品の状態を冷凍(0℃以下),冷蔵(0℃〜10℃),常温(10℃以上)の3段階に判定し、前記重量により決定した食品の加熱時間とマイクロ波出力を前記3段階に応じて補正する構成としている。
これを図6の動作フローにより説明すると、(ステップ1)〜(ステップ8)は従来と同じフローとなり〔但し、すでに登録している食器を使用する場合は、(ステップ1)〜(ステップ3)は省略可能〕、(ステップ7,8)で検出した食品の正確な重量情報に基づき決定した規準の加熱時間を、常温における食品の正確な重量に基づいて設定した加熱時間として、(ステップ9,10)で食品の初期温度が冷蔵(0℃〜10℃)と判断した場合は、加熱調理時間を(A)時間延長して補正を行い、また、冷凍(0℃以下)と判定した場合は、加熱調理時間を(B)時間延長して補正を行う(ステップ11)。すなわち、各々の状態に対して事前に設定した加熱時間を追加する。
上記により、加熱制御を食品の正確な重量に基づいて設定しているため、食品の初期温度のみを測定するだけで、最適な加熱制御ができ、従来のように赤外線温度センサを用いて、設定された温度まで食品の温度が達した場合に加熱を終了する加熱制御のように、(a)食品の重量や形状によって仕上がり具合(温度)に影響が出る。また、食品の形状によっては、加熱調理中の食品表面の温度と中味の温度差が大きく食品の表面温度による判定では、仕上がりにバラツキが大きくなる場合がある。(b)食器の重量や形状によって仕上がり具合(温度)に影響が出る。(c)ラップ等で食品を包んでいるかどうかで仕上がり具合(温度)に影響が出る、等の問題を解決できる。
また、食品の初期温度のみを測定し、その測定温度により、食品の初期の状態を冷凍(0℃以下),冷蔵(0℃〜10℃),常温(10℃以上)の3段階に判定することにより、図7に示すように、操作パネル4で、食品の「あたため」に関するオート調理メニューで設定されたキー操作で加熱調理をする場合に、「番号34:ごはん」46の1つのメニューで冷凍,冷蔵,常温といずれの状態の「ごはん」でも加熱調理が可能となる。
また、異なる食品2品を同時にあたためる場合に、オート調理メニューの「番号1:あたため」42のみで冷凍,冷蔵,常温のいずれの場合でも加熱調理が可能となり、調理メニューを入力する際に、操作が容易となり、使い勝手が向上できる。
さらに、一度に冷凍と冷蔵(または、常温)の異なる2品の食品をあたためる場合、重量検出手段14により、加熱室18の略中央から左側の食品のみの重量と右側の食品のみの重量を検知(総重量を求め左側重量センサ14aと右側重量センサ14bの重量の比率から、左側の食品の重量と右側の食品の重量を算出)して、前記重量情報に基づき食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定し、非接触の温度検出手段37、例えば、赤外線温度センサにより、左側の食品の初期温度と右側の食品の初期温度を識別して測定し、食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、食品のみの正確な重量を検出した情報と合わせて、冷凍側の食品に向けてマイクロ波が集中するように、アンテナ位置検出手段21により回転アンテナ13の位置制御を補正し、オート調理メニューの「番号1:あたため」42のみで冷凍,冷蔵,常温のいずれの場合も最適な加熱調理が可能となる。
以上述べたように、本実施例によれば、食器の重量を計測し、食品そのものの重量を正確に算出した上で、食品の初期温度を測定し、食品の初期状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定することにより、食品の初期の状態に応じて、加熱時間を補正する制御とすることで、「食器の重量や形状,食品の重量や形状,食品の初期状態」により、仕上がり具合(温度)にバラツキがなく、より最適な加熱調理を実現できる。
また、食品の「あたため」に関するオート調理メニューで設定されたキー操作で加熱調理をする場合に、食品の初期状態、冷凍,冷蔵,常温でオート調理メニューを区分けする必要がなく、例えば、「あたため」キーのみでオート調理のあたためを行うことができる。
また、一度に2品の食品をあたためる場合、加熱室略中央から左側の食品の重量と右側の食品の重量を計測した上で、左側の食品の初期温度と右側の食品の初期温度を各々測定し、左右の食品の状態が各々、冷凍,冷蔵,常温のいずれの状態かを3段階に判定することにより、食品の初期状態が冷凍,冷蔵,常温といずれの状態の組み合わせでも、また、左右どちらに、いずれの状態の食品が置かれた場合でも、オート調理メニューを区分けする必要がなく、例えば、「あたため」キーのみでオート調理のあたためを行うことが出来き、「食器の重量や形状,食品の重量や形状,食品の初期状態」により、仕上がり具合(温度)にバラツキがなく、より最適な加熱調理を実現できる上に、合わせて使い勝手も向上した加熱調理器を提供することができる。
本発明の加熱調理器の本体を前面側からみた斜視図である。 本発明の加熱調理器(ドア開状態)の本体を前面側からみた斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の加熱調理器の加熱室底面の回転アンテナと重量検出手段とを説明する図である。 本発明の実施前の動作フローチャートである。 本発明の動作フローチャートである。 本発明の操作パネルを説明する図である。
符号の説明
2 ドア
4 操作パネル
13 回転アンテナ
14 重量検出手段
19 食品載置台
20 機械室
21 アンテナ位置検出手段
23 回転アンテナ駆動手段
24 マグネトロン
25 導波管
27 底板
29 制御手段
29a 記憶装置
37 温度検出手段
38 後板

Claims (2)

  1. 食品を収納する加熱室と、前記食品を加熱するマグネトロンと回転アンテナ等で構成される加熱手段と、前記加熱室の底部に着脱可能に設けられた食品載置台と、該食品載置台を支持する複数個の重量検出手段と、前記加熱室の上部に設けられた非接触の温度検知手段と、前記食品を入れる食器の重量を予め計量して記憶する記憶装置とを備え、前記食器に入れた食品を加熱する際に、前記記憶装置に記憶されている前記食器の重量と前記重量検出手段で検出した重量検出値とから食品のみの重量を算出し、この値を基に食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定する加熱調理器において、
    前記非接触の温度検知手段により前記食品の初期温度のみを測定し、その測定温度により、該食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、前記食品のみの重量に基づき決定した該食品の加熱時間とマイクロ波の出力を前記3段階の前記食品の状態に応じて補正することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、一度に異なる2品の食品をあたためる場合、前記重量検出手段により、加熱室略中央から左側の食品のみの重量と右側の食品のみの重量を検知して前記重量情報に基づき前記食品の加熱時間とマイクロ波の出力を決定し、前記非接触の温度検知手段により、左側の食品の初期温度と右側の食品の初期温度を測定し、食品の状態を冷凍,冷蔵,常温の3段階に判定し、前記食品のみの重量を検出した情報と合わせて回転アンテナの位置制御を補正することを特徴とする加熱調理器。
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