JP2010109661A - チョッパ型電圧比較回路および逐次比較型ad変換回路 - Google Patents

チョッパ型電圧比較回路および逐次比較型ad変換回路 Download PDF

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Abstract

【課題】チョッパ型の比較回路を備えたAD変換回路において、電源電圧が高いときに低消費電力化および低ノイズ化を図るとともに、電源電圧が低いときに電流能力低下による特性の悪化を回避することができるようにする。
【解決手段】入力アナログ電圧と比較電圧の大小を判定する比較回路(CMP)と、該比較回路の判定結果に応じた電圧を生成し前記比較電圧として出力するローカルDA変換回路(DAC)とを備えた逐次比較型AD変換回路において、前記比較回路は、1または2以上の増幅段(INV)と、各増幅段の入出力端子間に設けられたスイッチ素子と、各増幅段と第1の電源端子または第2の電源端子との間に接続された抵抗値調整手段(RT11〜RT32)とを備え、前記抵抗値調整手段は、電源電圧が高いときは抵抗値が高くなり電源電圧が低いときは抵抗値が低くなるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、逐次比較型AD変換回路におけるコンパレータ(電圧比較回路)のノイズ低減技術に関し、特にチョッパ型コンパレータを備えたAD変換回路に利用して好適な技術に関する。
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、ディジタルカメラ等の携帯用電子機器には、機器内部のシステムを制御するためマイクロプロセッサが設けられており、マイクロプロセッサは温度や電池の電圧等を監視して制御を行っている。そのため、機器には温度や電池の電圧等を検出するセンサが設けられ、マイクロプロセッサには、これらのセンサからのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路を内蔵するものが用いられることが多い。
また、マイクロプロセッサなどに内蔵されるA/D変換回路は、その回路規模が小さなものが望まれる。そのようなA/D変換回路として、例えば図6に示すようなCMOSインバータを増幅器として利用するいわゆるチョッパ型コンパレータを用いたA/D変換回路が知られている。
図6に示すチョッパ型コンパレータは、インバータの入出力端子間に設けられたスイッチをサンプリング信号によってオンさせてインバータの入出力を短絡し、インバータの論理しきい値電圧を基準として入力容量に入力アナログ電圧Vinをサンプリングする。このとき、インバータの入力電位が論理しきい値電圧に固定されるためインバータに貫通電流が流れ、消費電力の増加の原因となっていた。
そこで、複数のCMOSインバータを縦続接続したチョッパ型コンパレータにおいて、増幅器としてのCMOSインバータを構成するP−MOS(PチャネルMOSFET)およびN−MOS(NチャネルMOSFET)と直列に、オン、オフ制御用のトランジスタ(P−MOS,N−MOS)を接続したクロックド・インバータ形式のインバータを用い、CMOSインバータが比較器として動作する期間を制限することで低消費電力化を図るようにしたA/D変換回路が提案されている(特許文献1)。また、初段のCMOSインバータに対して2段目、3段目のCMOSインバータのサンプリング開始タイミングを遅らせることで低消費電力化を図るようにしたA/D変換回路も提案されている(特許文献2)。
特開2000−040964号公報 特開2005−086550号公報
チョッパ型コンパレータを備えたA/D変換回路においては、比較動作時にローカルDA変換回路の出力の変化に伴いコンパレータの出力がハイ/ロウに切り換わるが、この切り換わりの際にCMOSインバータで電流変化が生じ、それが電源ノイズとなってコンパレータの基準電圧を揺らし変換精度を低下させるおそれがある。特に、AD変換の最後の方では入力電圧と比較電圧との電位差が小さくなるため、僅かな電位の揺れでコンパレータの出力がハイ/ロウに頻繁に切り換わってノイズが発生し易くなる。
また、電源電圧が大きく変化するシステムでは、電源電圧が低くなった場合にも上記チョッパ型コンパレータが所望の動作速度で動作できるように電流能力を高めに設計すると、電源電圧が高い期間にインバータに流れる貫通電流が多くなるため、上記ノイズによる変換精度の低下という現象が発生し易くなる。一方、電源電圧が高い場合に上記チョッパ型コンパレータが所望の動作速度で動作するように電流能力を低めに設計すると、電源電圧が下がった際に電流能力が足りなくなり、AD変換に要する時間が大幅に増加したり特性が悪化するといった問題が発生する。
上記特許文献1や特許文献2に記載されている発明では、コンパレータの出力の切り換わりに伴うノイズによる変換精度の低下を充分に防止できないとともに、電源電圧が高いときのコンパレータの電流能力と電源電圧が低いときのコンパレータの電流能力を両立させることが難しいという課題がある。
この発明の目的は、チョッパ型のコンパレータ(電圧比較回路)において、電源電圧が高いときに低消費電力化および低ノイズ化を図るとともに、電源電圧が低いときに電流能力低下による特性の悪化を回避することができ、AD変換回路に適用した場合には、電源電圧が変化してもAD変換精度が低下しないようにすることにある。
上記目的を達成するため、この発明は、1または2以上の増幅段と、各増幅段の入出力端子間に設けられたスイッチ素子と、各増幅段と第1の電源端子または第2の電源端子との間に接続された抵抗値調整手段とを備え、入力アナログ電圧と比較電圧の大小を判定するチョッパ型電圧比較回路において、前記抵抗値調整手段は、前記第1の電源端子に印加される電源電圧のレベルに応じて電源電圧が高いときは抵抗値が高くなり電源電圧が低いときは抵抗値が低くなるように設定され、第1の期間に前記スイッチ素子がオンされた状態で入力アナログ電圧を取り込み、第2の期間に前記スイッチ素子がオフされ、前記入力アナログ電圧と前記比較電圧との電位差を前記増幅段で増幅するように構成したものである。
上記した構成によれば、増幅段と第1の電源端子または第2の電源端子との間に接続された抵抗値調整手段の抵抗値が、電源電圧が高いときは高くなり電源電圧が低いときは低くなるため、電源電圧が高いときは貫通電流が抑えられて消費電力および電源ノイズが低減されるとともに、電源電圧が低いときは電流が増加するため電流能力低下による特性の悪化を回避することができる。
ここで、前記抵抗値調整手段には、可変抵抗手段あるいは並列形態に接続された複数のスイッチ素子を備え、前記複数のスイッチ素子のうちオン状態にされるスイッチ素子の数によって抵抗値が段階的に変化可能に構成されたものを使用することができる。
また、前記増幅段は、Pチャネル型電界効果トランジスタとNチャネル型電界効果トランジスタが直列に接続されてなるインバータを備え、前記抵抗値調整手段は、前記Pチャネル型電界効果トランジスタと前記第1の電源端子との間に接続された第1抵抗素子および前記Nチャネル型電界効果トランジスタと前記第2の電源端子との間に接続された第2抵抗素子と、前記第1および第2抵抗素子とそれぞれ並列形態に接続された1または2以上の型電界効果トランジスタとを備え、前記Pチャネル型電界効果トランジスタの伝達コンダクタンスをgmp、前記Nチャネル型電界効果トランジスタの伝達コンダクタンスをgmnとすると、前記第1抵抗素子の抵抗値と前記第2抵抗素子の抵抗値の比が、(1/gmp):(1/gmn)に設定されているように構成する。これにより、Pチャンネル型電界効果トランジスタおよびNPチャンネル型電界効果トランジスタに流れる電流が変化してそれぞれのトランジスタのソース電位に影響を与えたとしても、バイアス点が振れないようにすることができる。
さらに、望ましくは、前記第1の電源端子に印加される電源電圧のレベルを検出する電源電圧検出回路を有し、該電源電圧検出回路の出力によって前記抵抗値調整手段の抵抗値が制御されるように構成する。これによって、電源電圧の変動に応じて自動的に抵抗値調整手段の抵抗値を最適な抵抗値に設定することができる。
あるいは、前記比較回路は、レジスタを備え、該レジスタの設定値によって前記抵抗値調整手段の抵抗値が設定されるように構成してもよい。これにより、電源電圧検出回路のような複雑な回路を設けることなく抵抗値調整手段の抵抗値を最適な抵抗値に設定することができる。
また、上記のような構成を有するチョッパ型電圧比較回路と、該電圧比較回路の判定結果に応じた電圧を生成し前記比較電圧として出力するローカルDA変換回路とを備えている逐次比較型AD変換回路においては、電源電圧が変化してもAD変換精度が低下しないようにすることができる。
本発明によれば、チョッパ型のコンパレータ(電圧比較回路)において、電源電圧が高いときに低消費電力化および低ノイズ化を図るとともに、電源電圧が低いときに電流能力低下による特性の悪化を回避することができ、AD変換回路に適用した場合には、電源電圧が変化してもAD変換精度が低下しないようになるという効果がある。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る逐次比較型AD変換回路の一実施形態を示す。図1に示されているAD変換回路は、アナログ入力端子INに入力されたアナログ入力Vinと基準電圧端子に印加された比較電圧Vrefとを交互にサンプリングするサンプル・ホールド回路S/HとローカルDA変換回路DACと、前記サンプル・ホールド回路S/Hによってサンプリングされた電圧を増幅するチョッパ型コンパレータCMPと、該コンパレータCMPに対するサンプリングクロックφs等の制御信号を生成する制御回路CNTとを備える。
制御回路CNTは、コンパレータCMPの出力を順次取り込む逐次比較レジスタSARを有し、サンプル・ホールド回路S/Hには前記レジスタSARから出力される信号によって内部のスイッチが切り替わることでSARの出力コードをDA変換した電圧を比較電圧Vrefとして上記サンプル・ホールド回路S/Hへ出力するローカルDA変換回路DACが設けられている。図1においては、このローカルDA変換回路DACと前記サンプル・ホールド回路S/Hとが1つのブロックS/H&DACとして示されている。
また、チョッパ型コンパレータCMPは、3個のCMOSインバータINV1,INV2,INV3を、容量Cc1,Cc2を介して縦続接続するとともに、各インバータ毎に入出力端子間を短絡するスイッチS1,S2,S3を設けた構成としている。さらに、各CMOSインバータINV1,INV2,INV3には、電源電圧Vddおよび接地点GNDとの間にそれぞれ抵抗値調整手段RT11,RT12;RT21,RT22;RT31,RT32が接続されている。
さらに、この実施形態のAD変換回路には、電源電圧のレベルを検出する電源電圧検出回路VDTが設けられ、該電源電圧検出回路VDTの出力によって電源電圧Vddのレベルが高いときは上記抵抗値調整手段RT11〜RT32の抵抗値を大きくさせ、電源電圧Vddのレベルが低いときは上記可抵抗値調整手段RT11〜RT32の抵抗値を小さくさせるように構成されている。なお、電源電圧検出回路VDTの代わりに、外部より上記抵抗値調整手段RT11〜RT32の抵抗値を設定可能なレジスタ(REG)を設けて、レジスタの値で抵抗値を設定するように構成しても良い。
この実施形態のコンパレータCMPにおいては、サンプリング期間にスイッチS1,S2,S3がオンされてインバータINV1,INV2,INV3の入出力が短絡されることで、各インバータの入力電位と出力電位はその論理しきい値VLTと等しい電位になる。そのため、サンプル・ホールド回路S/Hでは、サンプリングクロックφsによって、VLTを基準として入力アナログ電圧Vinがサンプリングされる。また、容量Cc1,Cc2には、各インバータの論理しきい値の差分の電圧(VLT2−VLT1),(VLT3−VLT2)がチャージされる。
比較判定時(ホールド期間)には、サンプル・ホールド回路S/Hでは、リファレンス側のスイッチがオン状態にされることによって、入力アナログ電圧Vinと比較電圧Vrefとの電位差(Vref−Vin)に応じた電圧がコンパレータCMPに供給される。また、コンパレータCMPでは、サンプリングクロックφsによってスイッチS1,S2,S3がオフ状態にされてインバータINV1,INV2,INV3の入出力間が遮断されることで、各インバータは増幅器として動作し入力電位に応じて出力が変化する。
つまり、サンプル・ホールド回路S/HよりインバータINV1の入力端子へ、入力アナログ電圧Vinと比較電圧Vrefとの電位差(Vref−Vin)が伝達され、その電位差がインバータINV1,INV2,INV3によって次第に増幅されて行く。その結果、インバータINV3の出力には、入力アナログ電圧Vinと比較電圧Vrefとを比較した結果が現われる。
また、この実施形態では、電源電圧Vddのレベルが高いときは上記抵抗値調整手段RT11〜RT32の抵抗値が大きくされるため、CMOSインバータの消費電流が抑制される。一方、電源電圧Vddのレベルが低いときは上記抵抗値調整手段RT11〜RT32の抵抗値が小さくされるため、CMOSインバータの動作マージンが確保され能力低下が回避されるようになる。
図2および図3には前記実施形態におけるコンパレータの各増幅段の一実施例を示す。このうち、図2のコンパレータは、各増幅段のインバータを構成する本来のP−MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ:以下、MOSトランジスタと称する)Q1およびN−MOSトランジスタQ2と直列に、Vdd側には可変抵抗手段VR1を、またGND側には可変抵抗手段VR2を接続し、これらの可変抵抗手段VR1,VR2の抵抗値を前記電源電圧検出回路VDTの出力によって調整するように構成したものである。
一方、図3のコンパレータは、各増幅段のインバータを構成する本来のP−MOSトランジスタQ1およびN−MOSトランジスタQ2と直列に、Vdd側にP−MOSトランジスタQ11を接続し、またGND側にはN−MOSトランジスタQ21を接続するとともに、Q11と並列にP−MOSトランジスタQ12……を、またQ21と並列にN−MOSトランジスタQ22……を接続したものである。
そして、Q21のゲート端子には接地電位GNDを印加し、Q11のゲート端子には電源電圧Vddを印加することでノーマリオンの状態にさせて抵抗として機能させるとともに、Q12……のゲート端子およびQ22……のゲート端子には、レジスタREGからの信号が印加され、設定値に応じてオンまたはオフの状態にさせるように構成されている。Q12……およびQ22……をオフさせることで抵抗値を段階的に大きくさせ、Q12……およびQ22……をオンさせることで抵抗値を段階的に小さくさせることができる。
図4には、図2のコンパレータのより具体的な回路構成を示す。この実施例のコンパレータは、各増幅段のインバータを構成する本来のP−MOSトランジスタQ1およびN−MOSトランジスタQ2と直列に、Vdd側にはP−MOSトランジスタQ11を、またGND側にはN−MOSトランジスタQ21を接続するとともに、Q11のゲート端子とQ21のゲート端子にそれぞれ可変電圧源VS1,VS2を接続し、これらを電源電圧検出回路VDTの出力で制御するように構成したものである。
可変電圧源VS1は電源電圧Vddのレベルが高いほど高い電圧を出力してQ11のオン抵抗を大きくし、可変電圧源VS2は電源電圧Vddのレベルが高いほど低い電圧を出力してQ21のオン抵抗を大きくするように制御される。
図5には、図3の実施例のコンパレータの変形例が示されている。この変形例は、MOSトランジスタQ11,Q21の代わりにポリシリコン抵抗または金属抵抗などの抵抗素子R1,R2を設けたものである。抵抗値の調整は、図2の実施例と同様に、Q12……およびQ22……をオフ、またはオンさせることによって行うことができる。
ここで、上記抵抗素子R1,R2の抵抗値は、P−MOSトランジスタQ1とN−MOSトランジスタQ2のgm(伝達コンダクタンス)の逆数の比、すなわちQ1の伝達コンダクタンスをgmp、Q2の伝達コンダクタンスをgmnとおくと、R1:R2=(1/gmp):(1/gmn)となるように設定するのが望ましい。これにより、電源電圧Vddが振れたとしてもバイアス点が振れないようにすることができ、それによってAD変換精度を向上させることができる。
なお、図3の実施例のように抵抗値調整手段としてMOSトランジスタのオン抵抗を利用する場合、オン抵抗は電源電圧依存性があるので、電源電圧依存性を考慮して抵抗値調整手段として使用するMOSトランジスタのサイズを決定する必要があり、設計が若干面倒である。その点、抵抗素子は電源電圧依存性がないので、抵抗素子を使用する方が抵抗値を決定する上での設計はし易いという利点がある。一方、MOSトランジスタと抵抗を半導体チップ上に混在して形成する場合、抵抗素子はMOSトランジスタから離れた位置に形成することが多いので、配線抵抗や配線の引き回し等に考慮する必要がある。そのため、MOSトランジスタのオン抵抗を利用する方がレイアウト設計は容易である。
また、半導体チップ上に形成された回路においては、チップ上における回路の位置に応じてチップの電源端子や接地端子から回路までの距離が異なる、つまり電源ラインと接地ラインの長さが異なることで、ラインの有する抵抗成分による電圧降下量に差が生じることがある。従って、図5の変形例において、抵抗素子R1,R2の抵抗値を決定する際には、電源ラインおよび接地ラインの有する抵抗成分を含めて、抵抗比が(1/gmp):(1/gmn)となるように設定すると良い。さらに、電源ラインと接地ラインとで、ラインの断面積や途中のスルーホールの数、電源端子と接地端子に接続されるボンディングワイヤの長さ等が異なることで電圧降下量に差が生じる場合には、それらの抵抗成分を含めて抵抗R1:R2の抵抗値を設定するのが良い。
図7には、図1の実施形態におけるサンプル・ホールド回路S/HとローカルDA変換回路DACの機能を併せ持つ回路S/H&DACの具体的な回路例を示す。
この実施例におけるローカルDA変換回路は、電荷分配型のDA変換回路であって、2のn乗の重みを有する重み容量C0,C1,……Cn-1からなる容量アレイを備える。重み容量C0,C1,……Cn-1の一方の端子は共通接続されて、コンパレータCMPの初段インバータINV1の入力端子に接続される。重み容量C0,C1,……Cn-1の他方の端子には切替えスイッチSW0〜SWn-1によって、基準電圧Vref_h、Vref_lまたは入力電圧Vinのいずれか1つが印加可能に構成されている。
そして、上記切替えスイッチSW0〜SWn-1は、逐次比較レジスタSARの値とサンプリングクロックに応じて接続端子が決定される。図7(A)に示されているのは、各スイッチのサンプリング期間における状態であり、切替えスイッチSW0〜SWn-1はすべて対応する重み容量C0,C1,……Cn-1の他方の端子に入力電圧Vinを印加し入力電圧の電位に応じた電荷をチャージする。
図7(B)には、比較判定期間(ホールド期間)における各切替えスイッチSW0〜SWn-1の状態が示されている。図7(B)に示されているように、比較判定期間における切替えスイッチSW0〜SWn-1は、Vref_hまたはVref_lのいずれか一方である。比較判定期間にVref_hとVref_lのうちいずれかの基準電圧が、重み容量C0,C1,……Cn-1の他方の端子に印加されることで、印加された電圧と直前に印加された入力電圧Vinとの電位差に応じた電荷が残り、それがC0,C1,……Cn-1間で分配され、共通接続ノードに生じた電圧がインバータINV1の入力端子に供給される。
コンパレータにおいては、サンプリング期間にスイッチSS1がオンされてインバータINV1の入出力が短絡されることで、入力電位と出力電位はインバータの論理しきい値VLTと等しい電位になる。これによって、重み容量C0,C1,……Cn-1には、VLTを基準として入力アナログ電圧Vinがサンプリングされる。つまり、VLTとVinとの電位差に応じた電荷がチャージされる。
比較判定時には、前述したように、ローカルDACでは切替えスイッチSW0〜SWn-1がレジスタSARの値に応じて基準電圧Vref_hまたはVref_lに接続される。これにより、インバータINV1の入力端子には直前にサンプリングした入力アナログ電圧と、切替えスイッチSW0〜SWn-1の状態によって決まる比較電圧との電位差に応じた電位が供給される。
そして、このときスイッチSS1がオフされてインバータINV1の入力端子と出力端子が切り離されるため、インバータが増幅器として働いて入力電位を増幅して出力する。つまり、入力アナログ電圧が比較電圧よりも高いときはロウレベルの信号を、また入力アナログ電圧が比較電圧よりも低いときはハイレベルの信号を出力するコンパレータとして動作する。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、増幅段としてのCMOSインバータを3段縦続接続したコンパレータを示したが、2つのインバータを縦続接続したもの、あるいは1つのインバータからなるコンパレータであってもよい。
また、図3の実施例においては、コンパレータの各インバータを構成するP−MOSトランジスタQ1,N−MOSトランジスタQ2と直列に設けられているP−MOSトランジスタQ12……とN−MOSトランジスタQ22……の他に、これらのトランジスタと直列に接続された抵抗素子を設け、該スイッチ素子と直列に設けられているトランジスタをスイッチとして動作させ、接続される抵抗素子の数を変えることで抵抗値を調整するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、P−MOSトランジスタQ1側とN−MOSトランジスタQ2側の両方にそれぞれ抵抗値調整手段もしくは可変抵抗を接続しているが、片側のみに抵抗値調整手段もしくは可変抵抗を設けた構成であっても良い。
本発明に係る逐次比較型AD変換回路の一実施形態を示す回路構成図である。 実施形態におけるコンパレータの各増幅段の第1の実施例を示す回路図である。 実施形態におけるコンパレータの各増幅段の第2の実施例を示す回路図である。 図2の実施例のコンパレータのより具体的な回路例を示す回路図である。 図2の実施例のコンパレータの変形例を示す回路図である。 チョッパ型コンパレータを用いた従来の逐次比較型AD変換回路の一例を示す回路構成図である。 実施形態のAD変換回路におけるサンプリング回路&ローカルDA変換回路の一実施例を示す回路図である。
符号の説明
S/H サンプル・ホールド回路
DAC ローカルDA変換回路
CMP コンパレータ
CNT 制御回路
VDT 電源電圧検出回路
REG 抵抗値設定用のレジスタ
INV1〜INV3 増幅段としてのインバータ
RT11〜RT32 抵抗値調整手段
VR11〜VR32 可変抵抗手段
S1,S2,S3 短絡用スイッチ
Cc1,Cc2 容量
SAR 逐次比較レジスタ
C0〜Cn-1 重み容量
SW0〜SWn-1 切替えスイッチ

Claims (7)

  1. 1または2以上の増幅段と、各増幅段の入出力端子間に設けられたスイッチ素子と、各増幅段と第1の電源端子または第2の電源端子との間に接続された抵抗値調整手段とを備え、入力アナログ電圧と比較電圧の大小を判定するチョッパ型電圧比較回路であって、
    前記抵抗値調整手段は、前記第1の電源端子に印加される電源電圧のレベルに応じて電源電圧が高いときは抵抗値が高くなり電源電圧が低いときは抵抗値が低くなるように設定され、
    第1の期間に前記スイッチ素子がオンされた状態で入力アナログ電圧を取り込み、第2の期間に前記スイッチ素子がオフされ、前記入力アナログ電圧と前記比較電圧との電位差を前記増幅段で増幅するように構成されていることを特徴とするチョッパ型電圧比較回路。
  2. 前記抵抗値調整手段は可変抵抗手段であることを特徴とする請求項1に記載のチョッパ型電圧比較回路。
  3. 前記抵抗値調整手段は、並列形態に接続された複数のスイッチ素子を備え、前記複数のスイッチ素子のうちオン状態にされるスイッチ素子の数によって抵抗値が段階的に変化可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチョッパ型電圧比較回路。
  4. 前記増幅段は、Pチャネル型電界効果トランジスタとNチャネル型電界効果トランジスタが直列に接続されてなるインバータを備え、
    前記抵抗値調整手段は、
    前記Pチャネル型電界効果トランジスタと前記第1の電源端子との間に接続された第1抵抗素子および前記Nチャネルと前記第2の電源端子との間に接続された第2抵抗素子と、
    前記第1および第2抵抗素子とそれぞれ並列形態に接続された1または2以上の型電界効果トランジスタとを備え、
    前記Pチャネル型電界効果トランジスタの伝達コンダクタンスをgmp、前記Nチャネル型電界効果トランジスタの伝達コンダクタンスをgmnとすると、前記第1抵抗素子の抵抗値と前記第2抵抗素子の抵抗値の比が、(1/gmp):(1/gmn)に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のチョッパ型電圧比較回路。
  5. 前記第1の電源端子に印加される電源電圧のレベルを検出する電源電圧検出回路を有し、該電源電圧検出回路の出力によって前記抵抗値調整手段の抵抗値が制御されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチョッパ型電圧比較回路。
  6. レジスタを有し、該レジスタの設定値によって前記抵抗値調整手段の抵抗値が設定されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチョッパ型電圧比較回路。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のチョッパ型電圧比較回路と、該電圧比較回路の判定結果に応じた電圧を生成し前記比較電圧として出力するローカルDA変換回路とを備えていることを特徴とする逐次比較型AD変換回路。
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