JP2010108770A - 燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法 Download PDF

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悦朗 坂田
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正俊 田中
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和志 東野
Tomohiro Iihara
智宏 飯原
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Abstract

【課題】燃料電池発電システムの停止させる時に、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および酸化劣化を防止することができる燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法を提供することにある。
【解決手段】システム停止後、蒸気により燃料改質装置3内をパージし、燃料改質装置3の入口遮断弁1と出口遮断弁5とを閉じて、燃料改質装置3内を蒸気雰囲気とし、燃料改質装置3内に空気が混入しないようにする。燃料改質装置3内の温度をある一定値以上に保つため、一酸化炭素除去器3cに設けた温度検出器19により、一定値以下の温度を検出した場合、バーナ燃焼室3dに原燃料と空気を導入することで原燃料を燃焼させる。同時に、バーナ燃焼室3dから排出される燃焼排ガス15の熱を、遮断弁6を介して循環させ、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内を加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法に係り、特に、燃料改質装置を構成する触媒が酸化劣化するのを防止することができ、燃料電池発電システムの長寿命化と信頼性向上を図る技術の改良に関する。
燃料電池発電システムは、燃料である水素と酸化剤である酸素とを電気化学的に反応させて直接電気を取り出すものであり、高い効率で電気エネルギーを取り出すことができると同時に、静かで排ガス中の有害成分が非常に少ないという環境性に優れた特徴を有するシステムである。最近では小型の固体高分子形燃料電池(PEFC)の開発が活発化し、家庭用燃料電池発電システムの普及も間近な状況となっている。この家庭用又は小規模事業向けの比較的小型の燃料電池発電システムは、電力と発電に伴う排熱を供給する熱電併給、いわゆるコージェネレーション装置として使用される。
このような燃料電池発電システム、特に家庭でのコージェネレーション発電を目的とした燃料電池発電システムを運転するにあたっては、省エネ性を考慮し、家庭の電気需要、熱需要に応じて、燃料電池発電システムを起動、停止させる必要がある。この燃料電池発電システムの起動、停止の際には、安全性の確保と燃料改質装置の劣化を防止するために、系統内に残っている可燃性ガスや水蒸気を確実に除去(パージ)する必要があった。
従来より、燃料改質装置のパージする方法としては、水蒸気を用いてパージする手法が取られている。この水蒸気を用いたパージでは、パージ後、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮によって劣化することを防止する必要があり、そのための手法として、次のような技術が提案されている。すなわち、水蒸気によるパージ後、窒素などの不活性ガスや、燃料電池発電システムの燃料として使用する都市ガスやLPガスを用いて、水蒸気を追い出し、その後、燃料改質装置を締め切りにする。このように燃料改質装置を締め切りにした場合、燃料改質装置内が温度低下によって負圧になり、空気が混入する可能性があるため、都市ガスやLPガスを保圧ガスとして使用する(例えば、特許文献1参照)。
また、最近では、燃料電池発電システムの燃料として、運搬や貯蔵に適した灯油等の液体燃料の適用が検討されている。液体燃料を燃料とした燃料電池発電システムにおいては、パージ用のガスを用意していない。そこで、このような燃料電池発電システムにおいては、水蒸気パージ後、燃料改質装置の温度を高く維持することで、パージ用のガスを用いずに、触媒の水凝縮による劣化を防ぐ技術が提案されている。具体的には、燃料電池発電システム停止中に燃料改質装置に設けたヒータを投入することによって、燃料改質装置を構成する触媒の水凝縮を防止する方法である(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−356305号公報 特開2005−216615号公報
ところで、上記従来の技術では、燃料電池発電システム停止時に電気ヒータを投入することによって、燃料改質装置を構成する触媒を常に露点以上に保ち、触媒の水凝縮を防止しているため、燃料電池発電システムの省エネルギー性能が全体として低下するといった課題があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、燃料電池発電システムを停止させる際に、都市ガスやLPガスやヒータを用いずに、燃料改質装置を構成する触媒が酸化劣化を防止することができ、燃料電池発電システムの長寿命化と信頼性向上を図ることのできる燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法を提供することにある。
上記のような従来の課題を解決するため、本発明は、原燃料を燃料ガスに改質する燃料改質装置と、改質された燃料を燃料極に受けるとともに、空気を酸化剤極に受けて、前記燃料中の水素と前記空気中の酸素との間で、電気化学反応を発生させ直流起電力が発生する燃料電池本体と、を備えた燃料電池発電システムにおいて、前記燃料改質装置は、原燃料と酸化剤とを供給することで原燃料を燃焼させるバーナ燃焼室を備え、前記燃料改質装置の周囲には、前記バーナ燃焼室から排出される燃焼排ガスを、前記燃料改質装置周囲へ送り、燃料電池発電システム停止中に前記燃料改質装置内部を加温する燃焼排ガス流路が設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、前記バーナ燃焼室に対する原燃料と酸化剤との供給タイミングを制御する制御部を備え、前記燃料改質装置には、燃料改質装置の内部温度を検出する温度検出器が設けられ、この温度検出器が燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部温度が一定温度以下であることを検知した場合に、前記制御部の制御により、前記バーナ燃焼室に原燃料と酸化剤ガスが供給され、このバーナ燃焼室において原燃料を燃焼させることも、その態様として含む。
以上のような本発明によれば、従来の燃料電池発電システムにおいては、水蒸気パージ後、燃料改質装置の温度を高く維持し、水凝縮を防ぐため燃料改質装置に設けられたヒータを投入していたが、本発明では、バーナ燃焼室で、空気と燃料を混合して燃焼させた燃焼排ガスを、燃焼排ガス流路を介して燃料改質装置の周囲へ送って、その燃焼熱を伝え、燃料改質装置の温度を維持する構成とした。
また、燃料改質装置の内部温度を検出する温度検出器を設け、燃料改質装置内の温度が一定値以下となったことが検出された場合に、燃料改質装置を加熱する。これにより、燃料電池発電システムを停止させる際に燃料改質装置内を蒸気を用いてパージした後において、燃料改質装置内の温度を一定値以上に保つことができ、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮による劣化を防止することが可能となる。
以上のような本発明によれば、都市ガスやLPガスを用いずに燃料改質装置をパージすると共に、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮すること、および燃料改質装置内部が負圧になり、空気が混入することを確実に防止し、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮による劣化することのない燃料電池発電システム及び燃料電池発電システムの制御方法を提供することができる。
以下、本発明に係る代表的な実施形態について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
本発明の第1の実施形態(以下、本項において「本実施形態」という。)について、図1に示す本実施形態における燃料電池発電システムの全体構成図と、図2に示す本実施形態における燃料電池発電システムの停止中の制御フローチャート図とを用いて説明する。
(1)燃料電池発電システムの一般的構成
図1に示すように本実施形態の燃料電池発電システムは、従来同様、原燃料を改質し、水素リッチガスを精製する燃料改質装置3と、改質された燃料を燃料電池アノード極(燃料極)4aにおいて受けるとともに、燃料電池カソード極(酸化剤極)4bにおいて、大気を受け、燃料極4aに導入された水素リッチガス中の水素と、酸化剤極4bに導入された空気中の酸素との間で電気化学反応を発生させて直流起電力が発生する燃料電池本体4とを備える。
燃料改質装置3は、主に改質器3a、一酸化炭素変成器3b、一酸化炭素除去器3c及びバーナ燃焼室3dからなる。改質器3aは、上述の通り、原燃料が燃料改質装置3への原燃料の供給流路に設けられた入口遮断弁1(入口側ガス流路開閉手段)を介して投入され、投入された原燃料を改質して水素リッチガスを生成するものである。
一酸化炭素変成器3bは、改質器3a出口の水素リッチガスには、多量の一酸化炭素が含まれていることから、シフト反応により、一酸化炭素を水素と二酸化炭素に変成し、さらに水素濃度を高めるものである。一酸化炭素除去器3cは、一酸化炭素選択酸化反応によって残存した一酸化炭素を、10ppm以下にまで低減させるものである。
バーナ燃焼室3dは、バーナ空気供給ブロワ7により供給される空気(酸化剤)と、バーナ燃料供給装置2によって行われる燃料とに、燃料極4aから排出されるアノード出口ガスを混合して燃焼させるものである。なお、このバーナ燃焼室3dへの酸化剤と燃料との供給タイミングは、図示しない制御部により制御して行われる。
ここで、代表的な改質方式である水蒸気改質では、原燃料に水蒸気を混合し、500〜700℃にまで加熱された触媒層を通過することにより、水素を主成分として水蒸気、一酸化炭素、二酸化炭素を含む水素リッチガスを生成する。この水蒸気改質反応は、吸熱反応であるから、温度と反応を維持するために外部から加熱する必要がある。
そこで、本実施形態においては、制御部の制御により、バーナ燃焼室3dに酸化剤と燃料とが供給され、このバーナ燃焼室3dにおいて、酸化剤と燃料及びアノード出口ガスを混合して放電点火手段(図示せず)により放電点火して燃焼させる。その燃焼熱を改質器3aに伝えて改質を維持する構成としている。
燃料電池本体4には、燃料改質装置3から導出された水素リッチガスが、燃料改質装置3から燃料極4aへ改質された燃料を供給する供給流路に設けられた出口遮断弁5(出口側ガス流路開閉手段)を介して導入され、燃料極4aに導入された水素リッチガス中の水素と、酸化剤極4bに導入された空気中の酸素との間で、電気化学反応が発生し直流起電力が発生する。
このとき、燃料極4aでは、水素リッチガス中の水素を通常5割から8割程度消費するため、アノード出口ガス中にはいまだ水素などの可燃ガスが含まれている。燃料極4aから排出されたアノード出口ガスは、遮断弁6を介して、再度、前記バーナ燃焼室3dに送られ、空気や補助の燃料と混合されて改質器3aの加熱に使用されるように構成されている。
なお、その他の空気供給ブロワ7、空気フィルタ8、空気供給ブロワ9、凝縮器10、貯湯槽11、排熱回収水ポンプ12、電池冷却水熱交換器13及び排熱回収水ライン14の構成については、従来同様であるので説明を省略する。
(2)本実施形態の特徴的構成
燃料電池発電システムを停止させる際に、燃料改質装置3内を蒸気を用いてパージした後、そのままにすると、燃料改質装置3内の温度が低下し、蒸気が凝縮した場合は、燃料改質装置3を構成する触媒が凝縮水によって劣化する。このため、燃料改質装置3内の温度をある一定値以上に保つ必要がある。
そこで、本実施形態では、上述のようにしてバーナ燃焼室3dにおいて酸化剤と燃料とを混合して、放電点火手段(図示せず)により放電点火して燃焼された燃焼排ガス15を、燃焼排ガス流路16を介して改質器3a方向に送り、その燃焼熱により燃料改質装置3内の温度が、ある一定値以上に保たれる構成となっている。
より具体的には、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cの周囲には、板によって仕切られた燃焼排ガス流路16が設けられている。この燃焼排ガス流路16は、バーナ燃焼室3dから排出される燃焼排ガス15を、バーナ燃焼室3dから、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cの周囲に流し、燃焼排ガス15の熱により、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cを加温するものである。なお、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cのそれぞれに、これらの各構成要素の温度を測定する温度検出器17,18及び19が設けられている。
[1−2.作用]
以上のような本実施形態の燃料電池発電システムの作用について図2のフローチャートを用いて説明する。まず、本実施形態の燃料電池発電システムにおいて、システムを停止すると、これを開始条件として処理を開始する(START)。まず、燃料電池発電システムを安全に停止させるために蒸気を用いて可燃性ガスをパージする(S201)。
蒸気により燃料改質装置3内をパージした後は、燃料改質装置3の入口遮断弁1と出口遮断弁5とを閉じて、燃料改質装置3内を蒸気雰囲気とし、燃料改質装置3内に空気が混入しないようにする(S202)。
このとき、燃料改質装置3内の温度が低下し、蒸気が凝縮した場合は、燃料改質装置3を構成する触媒が凝縮水によって劣化するため、燃料改質装置3内の温度をある一定値以上に保つ必要がある。
そこで、図2のフローチャートに示すとおり、例えば、一酸化炭素除去器3cに設けた温度検出器19により、一定値以下の温度(Ta)を検出した場合に(S203のYES)、バーナ空気供給ブロワ7およびバーナ燃料供給装置2を動作させ、バーナ燃焼室3dに原燃料と空気を導入し、放電点火手段により放電点火して原燃料を燃焼させる(S204)。
そして、バーナ燃焼室3dから排出される燃焼排ガス15が燃焼排ガス流路16を流通され、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内を加熱する。これにより、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内の温度を一定値以上に保つ(S205)。また、一酸化炭素除去器3cにおける温度検出器19がある一定値以上の温度(Tb)を検出した場合に(S205のYES)、バーナ燃料供給装置2を停止する(S206)。このようなS203〜S206の処理を、プラントが起動するまで繰り返し(S207)、プラントが起動した場合には(S207のYES)、処理を終了する(END)。
なお、上述のとおり、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cのそれぞれに、これらの各構成要素の温度を測定する温度検出器17,18及び19が設けられているが、上記のS203及びS205において、温度を検出するのは、温度検出器17,18及び19のいずれでも構わないが、一酸化炭素除去器3cにおける温度検出器19が最も低温となることから、この温度検出器19の検出値を基準値として、処理を行うことが好ましい。
[1−3.効果]
以上のような本実施の形態によれば、従来の燃料電池発電システムにおいては、水蒸気パージ後、燃料改質装置3の温度を高く維持し、触媒の水凝縮による劣化を防ぐため燃料改質装置3に設けられたヒータを投入していたが、本実施形態では、バーナ燃焼室3dで、空気と燃料とを混合して燃焼させた燃焼排ガス15を、燃焼排ガス流路16を介して改質器3a方向に送って、その燃焼熱を伝え、その燃焼熱により燃料改質装置3内の温度が、ある一定値以上に保たれるようにした。
この構成を用いて、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3cに設けた温度検出器により、燃料改質装置3内の温度が一定値以下となったことが検出された場合に、バーナ空気供給ブロワおよびバーナ燃料供給装置を動作させるとともに、バーナ燃焼室3dから排出される燃焼排ガス15の熱を、遮断弁6を介して循環させ、改質器、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内を加熱する。
これにより、燃料電池発電システムを停止させる際に、燃料改質装置3内を、蒸気を用いてパージした後において、改質器、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内の温度を一定値以上に保つことができ、燃料電池発電システム停止時に、電気ヒータを用いずに燃料改質装置3を構成する触媒が空気酸化および水凝縮によって劣化するのを防止することが可能となる。
さらに、燃料改質装置3を封じ切りにした場合でも、燃料改質装置3内の温度低下をある一定値以下に抑えることができるため、燃料改質装置3が負圧となって燃料改質装置3内に空気が混入するのを防止することが可能となる。これにより、燃料改質装置3を構成する触媒が酸化劣化することがなくなり、燃料改質装置3の長寿命化、強いては燃料電池発電システムの長寿命化と信頼性向上を達成することができる。
以上のように、本実施形態における燃料電池発電システムによれば、燃料電池発電システムを停止させる際に、燃料改質装置をパージするに当たって都市ガスやLPガスを用いずに、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮による劣化を防止することができる。また、燃料電池発電システムの停止時に、燃料改質装置内部が負圧になり、空気が混入することを確実に防止して、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮による劣化を防止することができる。これにより、燃料電池発電システムの長寿命化と信頼性向上を図ることが可能となる。
[2.第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態(以下、本項において「本実施形態」という。)について、図1に示す本発明の実施形態における燃料電池発電システムの全体構成図、図3に示す本実施形態における燃料電池発電システムの停止中の制御フローチャート図、および図4に示す本実施形態における燃料電池発電システムの停止中の改質装置温度と圧力の変化図を用いて説明する。
本実施形態では、図1の全体構成図に示すとおり、燃料改質装置3の入口遮断弁1と燃料改質装置3との間に設けられた燃料改質装置3に設けた圧力検出器20を用い、燃料改質装置3内の圧力を検知するようになっている。なお、圧力検出器20を設ける箇所は、例示であり、図1に示すほか、燃料改質装置3内、特に、一酸化炭素除去器3c内に圧力検知器を直接設け、燃料改質装置3内の圧力を測定する構成としてもよい。
次に、図3のフローチャートを用いて、本実施形態に係る燃料電池発電システムの作用について説明する。まず、本実施形態の燃料電池発電システムにおいて、システム停止すると、これを開始条件として処理を開始する(START)。まず、燃料電池発電システムを安全に停止させるために蒸気を用いて可燃性ガスをパージする(S301)。
蒸気により燃料改質装置3内をパージした後は、燃料改質装置3の入口遮断弁1と出口遮断弁5とを閉じて、燃料改質装置3内を蒸気雰囲気とし、燃料改質装置3内に空気が混入しないようにする(S302)。
このとき、燃料改質装置3内の温度が低下すると、燃料改質装置3が負圧となり、負圧度が燃料改質装置3の入口遮断弁1および燃料改質装置3の出口遮断弁5の使用圧力範囲以上となると、燃料改質装置3内に空気混入する可能性がある。
そこで、図4の温度圧力変化図に示すように、燃料改質装置3に設けた圧力検出器20が一定値以下の圧力(Pb)を検出した場合に(S303のYES)、バーナ空気供給ブロワ7およびバーナ燃料供給装置2を動作させ、バーナ燃焼室3dに原燃料と空気を導入して放電点火手段により放電点火する(S304)。
これにより、バーナ燃焼室3dにおいて、原燃料を燃焼させ、燃焼排ガス15の熱によって、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内の圧力を一定値以上に保つ(S305)。
そして、燃料改質装置3に設けた圧力検出器20がある一定値以上の圧力(Pa)を検出した場合に(S305のYES)、バーナ燃料供給装置2を停止する。このようなS303〜S306の処理を、プラントが起動するまで繰り返し(S307)、プラントが起動した場合には(S307のYES)、処理を終了する(END)。
以上のような本実施形態では、第1の実施形態と同様に、一酸化炭素除去器3cに設けた温度検出器19により、一定値以下の圧力(Pa)を検出した場合に、バーナ空気供給ブロワ7およびバーナ燃料供給装置2を動作させ、バーナ燃焼室3dから排出される燃焼排ガス15が燃焼排ガス流路16を流通され、改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内を加熱する。
このように、燃料改質装置3内、すなわち改質器3a、一酸化炭素変成器3bおよび一酸化炭素除去器3c内の温度を一定値以上に保つことにより、燃料電池発電システム停止時に、燃料改質装置を構成する触媒が空気酸化および水凝縮によって劣化するのを防止することが可能となり、システム全体としての省エネルギー性に優れる。
また、燃料改質装置の圧力が低下し、燃料改質装置内に空気が混入することを確実に防止することが可能となり、燃料改質装置を構成する触媒が酸化劣化することがなくなり、燃料改質装置の更なる長寿命化、強いては燃料電池発電システムの長寿命化と信頼性向上を達成できる。
本発明の実施形態における燃料電池発電システムの全体構成図。 本発明の第1の実施形態における燃料電池発電システムの停止中の制御フローチャート図。 本発明の第2の実施形態における燃料電池発電システムの停止中の制御フローチャート図。 本発明の第2の実施形態における燃料電池発電システムの停止中の改質装置温度と圧力の変化図。
符号の説明
1…入口遮断弁
2…バーナ燃料供給装置
3…燃料改質装置
3a…改質器
3b…一酸化炭素変成器
3c…一酸化炭素除去器
3d…バーナ燃焼室
4…燃料電池本体
4a…燃料極(アノード極)
4b…酸化剤極(カソード極)
5…出口遮断弁
6…遮断弁
7…空気供給ブロワ
8…空気フィルタ
9…空気供給ブロワ
10…凝縮器
11…貯湯槽
12…排熱回収水ポンプ
13…電池冷却水熱交換器
14…排熱回収水ライン
15…燃焼排ガス
16…燃焼排ガス流路
17,18,19…温度検出器
20…圧力検出器

Claims (13)

  1. 原燃料を燃料ガスに改質する燃料改質装置と、改質された燃料を燃料極に受けるとともに、空気を酸化剤極に受けて、前記燃料中の水素と前記空気中の酸素との間で、電気化学反応を発生させ直流起電力が発生する燃料電池本体と、を備えた燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料改質装置は、原燃料と酸化剤とを供給することで原燃料を燃焼させるバーナ燃焼室を備え、
    前記燃料改質装置の周囲には、前記バーナ燃焼室から排出される燃焼排ガスを、前記燃料改質装置周囲へ送り、燃料電池発電システム停止中に前記燃料改質装置内部を加温する燃焼排ガス流路が設けられたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記バーナ燃焼室に対する原燃料と酸化剤との供給タイミングを制御する制御部を備え、
    前記燃料改質装置には、燃料改質装置の内部温度を検出する温度検出器が設けられ、
    この温度検出器が燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部温度が一定温度以下であることを検知した場合に、前記制御部の制御により、前記バーナ燃焼室に原燃料と酸化剤ガスが供給され、このバーナ燃焼室において原燃料を燃焼させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記温度検出器が、燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部温度が一定温度以上であることを検知した場合に、前記制御部の制御により、前記バーナ燃焼室に供給される原燃料の供給を停止することを特徴とする請求項2記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記バーナ燃焼室に対する原燃料と酸化剤との供給タイミングを制御する制御部を備え、
    前記燃料改質装置は、燃料改質装置の内部圧力を検出する圧力検出器を備え、
    この圧力検出器が、燃料電池発電システム停止中に、燃料改質装置の内部圧力が一定圧力以下であることを検知した場合に、前記制御部の制御により、前記バーナ燃焼室に、原燃料と酸化剤ガスが供給され、このバーナ燃焼室において原燃料を燃焼させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記圧力検出器が、燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部圧力が一定圧力以上であることを検知した場合に、前記制御部の制御により、前記バーナ燃焼室に供給される原燃料の供給を停止することを特徴とする請求項4記載の燃料電池発電システム。
  6. 前記バーナ燃焼室に対する原燃料と酸化剤との供給タイミングを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記バーナ燃焼室への原燃料と酸化剤ガスの供給を、前記燃料電池発電システムの停止とともになされる蒸気による前記燃料改質装置内のパージ後に行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  7. 前記制御部は、さらに、前記燃料改質装置への原燃料の供給流路に設けられた入口側ガス流路開閉手段と、前記燃料改質装置から前記燃料極へ改質された燃料を供給する供給流路に設けられた出口側ガス流路開閉手段の開閉を制御するものであり、
    前記制御部は、前記燃料改質装置のパージ後に、前記2つのガス流路開閉手段を閉じることを特徴とする請求項6記載の燃料電池発電システム。
  8. 原燃料を燃料ガスに改質する燃料改質装置と、改質された燃料を燃料極に受けるとともに、空気を酸化剤極に受けて、前記燃料中の水素と前記空気中の酸素との間で、電気化学反応を発生させ直流起電力が発生する燃料電池本体と、を備え、前記燃料改質装置には、原燃料と酸化剤とを供給することで原燃料を燃焼させるバーナ燃焼室と、前記燃料改質装置の周囲に前記バーナ燃焼室から排出される燃焼排ガスを前記燃料改質装置周囲へ送り、燃料電池発電システム停止中に前記燃料改質装置内部を加温する燃焼排ガス流路とが設けられ、前記バーナ燃焼室に対する原燃料と酸化剤との供給タイミングを制御する制御部を備えた燃料電池発電システムの制御方法において、
    前記制御部は、前記バーナ燃焼室への原燃料と酸化剤ガスの供給を、前記燃料電池発電システムの停止とともになされる蒸気による前記燃料改質装置内のパージ後に行うことを特徴とする燃料電池発電システムの制御方法。
  9. 前記燃料改質装置には、燃料改質装置の内部温度を検出する温度検出器が設けられ、
    この温度検出器が燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部温度が一定温度以下であることを検知した場合に、前記制御部は、前記バーナ燃焼室に原燃料と酸化剤ガスを供給し、このバーナ燃焼室において原燃料を燃焼させることを特徴とする請求項8記載の燃料電池発電システムの制御方法。
  10. 前記温度検出器が、燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部温度が一定温度以上であることを検知した場合に、前記制御部は、前記バーナ燃焼室に供給される原燃料の供給を停止することを特徴とする請求項9記載の燃料電池発電システムの制御方法。
  11. 前記燃料改質装置は、燃料改質装置の内部圧力を検出する圧力検出器を備え、
    この圧力検出器が、燃料電池発電システム停止中に、燃料改質装置の内部圧力が一定圧力以下であることを検知した場合に、前記制御部は、前記バーナ燃焼室に、原燃料と酸化剤ガスを供給し、このバーナ燃焼室において原燃料を燃焼させることを特徴とする請求項8記載の燃料電池発電システムの制御方法。
  12. 前記圧力検出器が、燃料電池発電システム停止中に、前記燃料改質装置の内部圧力が一定圧力以上であることを検知した場合に、前記制御部は、前記バーナ燃焼室に供給される原燃料の供給を停止することを特徴とする請求項11記載の燃料電池発電システムの制御方法。
  13. 前記制御部は、さらに、前記燃料改質装置への原燃料の供給流路に設けられた入口側ガス流路開閉手段と、前記燃料改質装置から前記燃料極へ改質された燃料を供給する供給流路に設けられた出口側ガス流路開閉手段の開閉を制御するものであり、
    前記制御部は、前記燃料改質装置のパージ後に、前記2つのガス流路開閉手段を閉じることを特徴とする請求項12記載の燃料電池発電システムの制御方法。
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