JP2010108476A - 学習装置および方法、認識装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

学習装置および方法、認識装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】処理速度を向上させた画像認識を行う。
【解決手段】ピラミッド画像生成部20は、入力された画像から、複数の解像度(スケール係数)が異なる画像を生成する。スケール係数の異なる画像に対して、フィルタ処理が施される。フィルタは、例えば、ガウス幅σ=1のガウス関数のフィルタである。複数の画像に対してフィルタ処理を施すが、ガウス幅の異なる複数のフィルタを用いて処理を行うのではないために、処理の低減をはかることができる。本発明は、画像から対象物を認識する認識装置や認識装置のための学習を行う学習装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は学習装置および方法、認識装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、画像から、より確実に対象物体を検出できるようにした学習装置および方法、認識装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
従来、画像から人を検出する技術は、主にセキュリティや車載用途のために研究開発されてきた(例えば、非特許文献1,2参照)。非特許文献1,2においては、画像から人を検出(認識)するための主な特徴量として、エッジ抽出により得られる輪郭特徴量が用いられている。これらの技術においては、エッジ抽出で得られた輪郭特徴量の様々な変化形が新たな特徴量として定義されて、人の認識が行われる。
例えば、非特許文献1では、エッジのある小領域内の方向のヒストグラムをとることで特徴量が得られ、この特徴量を用いることで多少の輪郭の歪みなどに強くなるという利点がある。
Navneet Dalal and Bill Triggs「Histograms of Oriented Gradients for Human Detection」CVPR2005 B. Wu and R. Nevatia「Detection of multiple, partially occluded humans in a single image by bayesian combination of edgelet part detectors」In Proc. 10th Int. Conf. Computer Vision, 2005
上記した画像から人などを検出する方法では、輪郭の特徴を利用して人などを検出するが、そのような方法は、計算量が増大してしまい、例えば、リアルタイムに人を検出することが困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、計算効率を向上させることで、リアルタイムに人などの対象物を検出できるようにするものである。
本発明の一側面の学習装置は、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された画像毎に、特徴点を抽出する抽出手段と、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算する計算手段と、前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成する識別器生成手段とを備える。
前記所定のフィルタは、所定のガウス幅の微分関数であるようにすることができる。
前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の総和を計算するようにすることができる。
前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の最大値を計算するようにすることができる。
前記識別器を用いた前記所定の対象物体の識別時に用いられる画像のスケール係数と、前記生成手段におけるスケール係数は同一の係数とされるようにすることができる。
前記入力された画像は、所定の形状の手の画像を含む画像、または、手の画像を含まない画像であり、前記識別器は、所定の形状の手を検出するための識別器であるようにすることができる。
本発明の一側面の学習方法は、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、生成された画像毎に、特徴点を抽出し、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成するステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、生成された画像毎に、特徴点を抽出し、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成するステップを含む処理を実行するコンピュータが読み取り可能なプログラム。
本発明の一側面の学習装置および方法、並びにプログラムにおいては、入力された画像から異なるスケール係数の画像が生成され、それらの画像毎に、特徴点が抽出され、所定のフィルタを用いたフィルタ処理が施され、その結果が、特徴量とされ、その特徴量が用いられた統計学習により、画像から所定の対象物体を検出するための識別器が生成される。
本発明の一側面の認識装置は、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された画像毎に、特徴点を抽出する抽出手段と、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算する計算手段と、統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出する検出手段とを備える。
前記所定のフィルタは、所定のガウス幅の微分関数であるようにすることができる。
前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の総和を計算するようにすることができる。
前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の最大値を計算するようにすることができる。
前記識別器は、所定の形状の手を検出するための識別器であり、前記検出手段により、前記所定の形状の手が検出されたとき、前記入力された画像を記憶するようにすることができる。
本発明の一側面の認識方法は、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、生成された画像毎に、特徴点を抽出し、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出するステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、生成された画像毎に、特徴点を抽出し、前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出するステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
本発明の一側面の認識装置および方法、並びにプログラムにおいては、入力された画像から異なるスケール係数の画像が生成され、それらの画像毎に、特徴点が抽出され、所定のフィルタを用いたフィルタ処理が施され、その結果が、特徴量とされ、統計学習により、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に特徴量が代入されて、所定の対象物体が検出される。
本発明の一側面によれば、計算効率を向上させた、リアルタイムな人などの対象物の検出や、そのための学習が可能となる。
本発明を適用した人識別システムの一実施の形態の構成を示す図である。 服装識別器生成部の詳細な構成例を示す図である。 輪郭特徴量計算部の詳細な構成例を示す図である。 ステアラブルフィルタについて説明する図である。 画像に対してフィルタ処理を行った結果を示す図である。 学習処理を説明するフローチャートである。 服装識別器生成処理を説明するフローチャートである。 輪郭特徴量計算処理を説明するフローチャートである。 服装特徴点の抽出について説明する図である。 服装特徴量を説明する図である。 服装特徴点のペア毎の服装特徴量のサンプリングについて説明する図である。 弱識別器の設定について説明する図である。 服装特徴点のペアについて説明する図である。 輪郭特徴点の抽出について説明する図である。 人検出処理を説明するフローチャートである。 対象物体の認識結果の表示例を示す図である。 所定の形状の手を検出する識別器を生成するときについて説明するための図である。 手画像の一例を示す図である。 画像処理装置の機能的な構成を示す図である。 認識装置の構成について説明する図である。 画像処理装置の動作について説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
[システム構成について]
図1は、本発明を適用した人識別システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。この人識別システムは、学習装置11、識別器記録部12、および認識装置13からなり、入力された画像における、対象物体として人間の画像のある領域を認識させるものである。
学習装置11は、入力された学習画像に基づいて、認識装置13において画像上における対象物体の有無を識別する処理を行うときに用いられる、識別用特徴量および統合識別器を生成し、識別器記録部12に記録させる。認識装置13は、識別器記録部12に記録されている識別用特徴量および統合識別器を用いて、入力された入力画像に対象物体である人の画像が存在するか否かを識別し、その識別結果を出力する。
学習装置11は、ピラミッド画像生成部20、服装特徴点抽出部21、服装特徴量計算部22、服装識別器生成部23、輪郭特徴点抽出部24、輪郭特徴量計算部25、輪郭識別器生成部26、および統合識別器生成部27から構成される。
ピラミッド画像生成部20は、入力された学習画像から、互いに解像度の異なる複数の画像を生成し、それらの画像をピラミッド画像として服装特徴点抽出部21と輪郭特徴点抽出部24に供給する。例えば、レベルL1乃至レベルL8までの8つの解像度の階層のピラミッド画像が生成され、レベルL1のピラミッド画像が最も解像度が高く、レベルL1からレベルL8まで順番にピラミッド画像の解像度が低くなるものとする。
服装特徴点抽出部21は、ピラミッド画像生成部20で生成されたピラミッド画像を構成する各画像(この各画像も、学習画像と記述する)から、その学習画像の画素のいくつかを服装識別器を生成するときに用いられる服装特徴点として抽出する。その抽出された服装特徴点は、学習画像とともに服装特徴量計算部22に供給される。ここで、服装識別器とは、統計学習により生成された、複数の弱識別器からなる強い識別器であり、人の服装の特徴を利用して、入力された画像中に人の画像の領域が存在するか否かを識別するときに用いられる。
服装特徴量計算部22は、服装特徴点抽出部21からの各服装特徴点について、その服装特徴点と、他の服装特徴点とを1つのペアとするペアリングを行う。また、服装特徴量計算部22は、服装特徴点抽出部21からの学習画像に基づいて、服装特徴点のペア毎に、任意の2つの領域のテクスチャの距離を示す服装特徴量を計算し、求められた服装特徴量と学習画像とを服装識別器生成部23に供給する。
服装識別器生成部23は、服装特徴量計算部22から供給された学習画像および服装特徴量に基づいて、例えばAdaboostによる統計学習処理を行い、対象物体である人を認識する服装識別器を生成する。また、服装識別器生成部23は、生成した服装識別器を統合識別器生成部27に供給する。
輪郭特徴点抽出部24は、ピラミッド画像生成部20で生成されたピラミッド画像を構成する各画像(学習画像)から、その学習画像の画素のいくつかを輪郭識別器を生成するときに用いられる輪郭特徴点として抽出し、抽出した輪郭特徴点と学習画像とを輪郭特徴量計算部25に供給する。ここで、輪郭識別器とは、統計学習により生成された、複数の弱識別器からなる強い識別器であり、人の輪郭を利用して、入力された画像中に人の画像の領域が存在するか否かを識別するときに用いられる。
輪郭特徴量計算部25は、輪郭特徴点抽出部24からの学習画像に基づいて、例えばステアラブルフィルタ(Steerable Filter)を用いたフィルタ処理により、輪郭特徴点毎に、抽出された輪郭を示す輪郭特徴量を計算し、求められた輪郭特徴量と学習画像とを輪郭識別器生成部26に供給する。輪郭識別器生成部26は、輪郭特徴量計算部25から供給された学習画像および輪郭特徴量に基づいて、例えばAdaboostによる統計学習処理を行い、対象物体である人を認識する輪郭識別器を生成する。また、輪郭識別器生成部26は、生成した輪郭識別器を統合識別器生成部27に供給する。
統合識別器生成部27は、服装識別器生成部23からの服装識別器と、輪郭識別器生成部26からの輪郭識別器とを統合して統合識別器を生成し、生成した統合識別器を識別器記録部12に供給して記録させる。また、統合識別器生成部27は、統合識別器を用いて対象物体の認識を行うときに用いられる服装特徴点のペアの服装特徴量、および輪郭特徴点の輪郭特徴量を、識別用特徴量として識別器記録部12に供給し、記録させる。
認識装置13は、服装特徴点抽出部31、服装特徴量計算部32、輪郭特徴点抽出部33、輪郭特徴量計算部34、識別計算部35、および識別結果出力部36から構成される。認識装置13の服装特徴点抽出部31乃至輪郭特徴量計算部34のそれぞれは、対象物体を認識しようとする入力画像に対して、学習装置11の服装特徴点抽出部21、服装特徴量計算部22、輪郭特徴点抽出部24、および輪郭特徴量計算部25のそれぞれと同様の処理を行うものであるので、その詳細な説明は省略する。
識別計算部35は、識別器記録部12に記録されている識別用特徴量および統合識別器を読み出す。また、識別計算部35は、服装特徴量計算部32からの服装特徴量、および輪郭特徴量計算部34からの輪郭特徴量のうちの識別用特徴量に対応するものを、読み出した統合識別器に代入して演算を行う。識別結果出力部36は、識別計算部35における演算結果を取得し、その演算結果に基づいて、対象物体が入力画像で認識されたか否かの識別結果を出力する。
[服装識別器生成部の構成について]
図2は、図1の服装識別器生成部23のより詳細な構成例を示すブロック図である。服装識別器生成部23は、サンプリング部51、重み設定部52、並び替え部53、識別器設定部54、識別器選択部55、および重み更新部56から構成される。
サンプリング部51は、重み設定部52により設定される学習画像単位の重みに応じて、服装特徴点のペア毎に、複数の学習画像のそれぞれの同じ位置の服装特徴点のペアの服装特徴量から、M個の服装特徴量をサンプリングして並び替え部53に供給する。
並び替え部53は、各服装特徴点のペアについて、サンプリングされたM個の服装特徴量を昇べきの順、または降べきの順に並び替えて識別器設定部54に供給する。
識別器設定部54は、服装特徴量が抽出された学習画像に認識しようとする対象物体が含まれているか否かを示す正誤情報に基づいて、昇順、または降順に並び替えられた各ペアの服装特徴量のそれぞれについて、閾値を変化させながら誤り率計算部54aを制御して、誤り率を計算させ、誤り率が最小となるように閾値を設定する(この閾値が、弱識別器として設定される)。さらに、識別器設定部54は、弱識別器毎の誤り率を識別器選択部55に供給する。
学習画像には、その学習画像に対象物体が含まれているか否かを示す正誤情報(ラベル)が付加されており、識別器設定部54は、服装特徴量計算部22から供給された学習画像に付加されている正誤情報に基づいて、弱識別器の設定を行う。
識別器選択部55は、弱識別器のうち、誤り率が最小となる弱識別器を選択して、弱識別器からなる服装識別器を更新し、最終的な服装識別器および各弱識別器に対応する服装特徴量を統合識別器生成部27に供給する。さらに、識別器選択部55は、選択した弱識別器の誤り率に基づいて信頼度を計算し、重み更新部56に供給する。
重み更新部56は、供給された信頼度に基づいて学習画像毎の重みを再計算するとともに、重みを正規化して更新し、更新結果を重み設定部52に供給する。重み設定部52は、重み更新部56より供給されてくる重みの更新結果に基づいて、学習画像単位の重みを設定する。
[輪郭特徴量計算部の構成について]
図3は、図1の輪郭特徴量計算部25のより詳細な構成例を示す図である。輪郭特徴量計算部25は、1次フィルタ処理部61、2次フィルタ処理部62、3次フィルタ処理部63、および特徴量生成部64から構成される。また、輪郭特徴点抽出部24からの学習画像は、1次フィルタ処理部61乃至特徴量生成部64に供給され、輪郭特徴点は、1次フィルタ処理部61乃至3次フィルタ処理部63に供給される。
1次フィルタ処理部61は、供給された輪郭特徴点毎に、輪郭特徴点に対してガウス関数Gの1次微分関数G1によりフィルタ処理を施して特徴量を抽出し、特徴量生成部64に供給する。ここで、ガウス関数G、および1次微分関数G1は、次式(1)および式(2)により示される。
Figure 2010108476
Figure 2010108476
式(1)において、σはガウス幅を示している。式(2)において、θは任意の角度を示し、計算したいフィルタの方向を示している。
例えば、1次フィルタ処理部61は、ガウス関数Gのガウス幅σを3つの所定値(例えば、ガウス幅σ1,σ2,σ3=1,2,4)に変化させ、ガウス幅σ毎に所定の4方向(例えば、θ=θ1,θ2,θ3,θ4)について式(2)を計算する。
なお、方向θは4方向に限らず、8方向、例えばpiを8方向に等分したときの各方向などとしてもよい。また、従来は、上記したように、複数のガウス幅を用いて処理を行っていたが、本実施の形態においては、後述するように、ガウス幅は1つだけ用意しておけば良い。換言すれば、ガウス幅を変化させる必要がない。よって、上記では、“ガウス幅を3つの所定値に変化させ、ガウス幅σ毎に所定の4方向について式(2)を計算する”と記載したが、本実施の形態においては、設定されているガウス幅σにおいて所定の方向の4方向について式(2)を計算するだけでよい。
よって、複数のガウス幅毎に計算する必要がないため、計算量を低減させることが可能となる。このようなことは、他のフィルタ、例えば、2次フィルタ処理部62、3次フィルタ処理部63においても同様である。
2次フィルタ処理部62は、供給された輪郭特徴点毎に、輪郭特徴点に対してガウス関数Gの2次微分関数G2によりフィルタ処理を施して特徴量を抽出し、特徴量生成部64に供給する。次式(3)は、2次微分関数G2を示しており、式(3)においてθは任意の角度を示している。
Figure 2010108476
また、式(3)における係数k2i(θ)(但し、i=1,2,3)は、次式(4)で示される関数である。
Figure 2010108476
例えば、2次フィルタ処理部62は、ガウス関数Gの所定のガウス幅σにおいて、所定の4方向(例えば、θ=θ1,θ2,θ3,θ4)について式(3)を計算する。
3次フィルタ処理部63は、供給された輪郭特徴点毎に、輪郭特徴点に対してガウス関数Gの3次微分関数G3によりフィルタ処理を施して特徴量を抽出し、特徴量生成部64に供給する。次式(5)は、3次微分関数G3を示しており、式(5)においてθは任意の角度を示している。
Figure 2010108476
また、式(5)における係数k3i(θ)(但し、i=1,2,3)は、次式(6)で示される関数である。
Figure 2010108476
例えば、3次フィルタ処理部63は、ガウス関数Gの所定のガウス幅σにおいて、所定の4方向(例えば、θ=θ1,θ2,θ3,θ4)について、式(5)を計算する。
特徴量生成部64は、1次フィルタ処理部61、2次フィルタ処理部62、および3次フィルタ処理部63のそれぞれから供給された、4つの方向θについて計算された各輪郭特徴点の特徴量の供給を受け、供給された合計12個(=3(次数)×4(方向))の特徴量を並べて輪郭特徴点における輪郭特徴量とする。
また、各フィルタ処理部には、ピラミッド画像生成部20から異なる解像度の複数の画像が供給されるため、各画像から4つの方向θについて計算された各輪郭特徴点の特徴量も供給される。この供給される特徴量は、ピラミッド画像生成部20が生成する画像の枚数に依存し、例えば、レベル1からレベル8までの8枚の画像が生成される場合、8枚分の4つの方向θについて計算された各輪郭特徴点の特徴量が供給されることになる。
また、特徴量生成部64は、生成した輪郭特徴量と、供給された学習画像とを輪郭識別器生成部26に供給する。
このように、輪郭特徴量計算部25では、ガウス関数を微分して得られる、方向θに選択性を持つフィルタ(基底関数)が用いられて、微分の次数毎に異なる特徴量(輪郭)が抽出され、輪郭特徴量とされている。
輪郭特徴量の抽出にステアラブルフィルタを用いる場合、図4に示すように、方向θおよびガウス幅σの異なるフィルタを用意すれば、それらのフィルタの線形結合により、任意の方向θのフィルタ、すなわちガウス関数Gの微分関数Gn(但し、n=1,2,3)を表現することができる。
また、図中、右側の横方向の列のうちの一番上の列の画像は、図中、左側から順番に、ガウス幅σ=1である場合における1次微分関数G1(θ)のθを0,1/8pi,2/8pi,3/8pi,4/8pi,5/8pi,6/8pi,7/8piとしたものを表している。
同様に、図中、右側の横方向の各列の画像は、図中、上から二番目から下方向に順番に、ガウス幅σ=2である場合における1次微分関数G1(θ)、ガウス幅σ=4である場合における1次微分関数G1(θ)、ガウス幅σ=1である場合における2次微分関数G2(θ)、ガウス幅σ=2である場合における2次微分関数G2(θ)、ガウス幅σ=4である場合における2次微分関数G2(θ)、ガウス幅σ=1である場合における3次微分関数G3(θ)、ガウス幅σ=2である場合における3次微分関数G3(θ)、およびガウス幅σ=4である場合における3次微分関数G3(θ)を示している。そして、それらの各列の画像は、図中、左側から順番に微分関数の方向θを0,1/8pi,2/8pi,3/8pi,4/8pi,5/8pi,6/8pi,7/8piとしたものを表している。
例えば、図中、左側のフィルタである1次微分関数G1(0°)および1次微分関数G1(90°)を用いることで、図中、右側の上から二番目の列の各方向θにおける1次微分関数G1(θ)を表すことができる。同様に、図中、左側の2次微分関数G2を用いて、図中、右側の上から5番目の列に示す各方向θにおける2次微分関数G2(θ)を表すことができ、図中、左側の3次微分関数G3を用いて、図中、右側の上から8番目の列に示す各方向θにおける3次微分関数G3(θ)を表すことができる。すなわち、各次元の任意の方向の微分関数は、その次元より1だけ多い数の基底関数があれば、それらの基底関数の線形結合により表現することができる。
図5に、ガウス関数Gの微分関数により、人が写っている画像に対してフィルタ処理を行うことで得られた結果を示す。図5において、図中、左側にはフィルタ処理の対象となる画像が示され、中央には、フィルタが示され、右側にはフィルタ処理後の画像が示されている。
図5の左側に示した画像は、ピラミッド画像を構成する2枚の画像であり、異なる解像度の画像である。上記したようにピラミッド画像生成部20は、例えば、レベルL1乃至L8までの異なる解像度の画像を生成する。そのうちの例えば、レベルL1の画像101とレベルL2の画像102を、図5の左側に示している。
図5の中央に示したフィルタは、1次微分関数G1、2次微分関数G2、および3次微分関数G3のガウス幅σがσ=1のフィルタの一例を示している。この図5の中央に示したフィルタは、図4に示したフィルタの一部分を抜き出し、例示したものである。
図5の左側に示した画像に対して、図5の中央に示したフィルタのうち、例えば、3次微分関数G3のフィルタを用いて、フィルタ処理した場合、図5の右側に示した画像が生成される。すなわち、画像101に対して、3次微分関数G3のフィルタでフィルタ処理を行うと、画像111−1乃至111−4が生成される。また、画像102に対して、3次微分のフィルタでフィルタ処理を行うと、画像112−1乃至112−4が生成される。
画像111−1乃至111−4は、それぞれガウス幅σが1(σ=1)の3次微分関数G3のフィルタを用いて、フィルタ処理を行ったため、ガウス幅σが1のフィルタでフィルタ処理が行われたときの画像となる。
同様に、画像112−1乃至112−4は、それぞれガウス幅σが1(σ=1)の3次微分関数G3のフィルタを用いて、フィルタ処理を行ったため、ガウス幅σが1のフィルタでフィルタ処理が行われたときの画像となる。
しかしながら、画像112−1乃至112−4は、画像102をフィルタ処理した画像である。画像102は、画像101を縮小した画像である。このような場合、画像112−1乃至112−4は、ガウス幅σが2(σ=2)の3次微分関数G3のフィルタを用いてフィルタ処理を行った結果、生成される画像に相当する画像とすることができる。換言すれば、画像101に対して、ガウス幅σが2(σ=2)の3次微分関数G3のフィルタを用いてフィルタ処理したときに生成される画像に相当する画像が、画像112−1乃至112−4である。
すなわち、ピラミッド画像に対して、フィルタ処理を行うことで、異なるガウス幅のフィルタを用いて、フィルタ処理したときと同等の画像を得ることが可能となる。例えば、ガウス幅毎にフィルタを予め用意し、フィルタ処理を行うときの演算量や処理負担と比較し、上記したように1つのガウス幅のフィルタを予め用意し、ピラミッド画像にフィルタ処理を行うときの演算量や処理負担は大幅に軽減されたものとなる。
すなわち、ピラミッド画像を生成し、1つのガウス幅でフィルタ処理を行うことで、処理時間を大幅に短縮することが可能となる。よって、このような手法で、画像から人などの対象物を検出するようにした場合、処理時間が短くなることで、リアルタイムに画像から対象物を検出することが可能となる。
輪郭特徴量計算部25は、このようにして、異なるガウス幅σのフィルタでフィルタ処理したときに相当する複数の画像を、さらに平均して得られる画像を生成する。その生成された平均の画像からは、人の輪郭を確認することができ、各フィルタを用いたフィルタ処理によって、画像から適切に人の輪郭が抽出される。
図1に示した認識装置13の輪郭特徴量計算部34の内部構成は、図3に示した輪郭特徴量計算部25と同様の構成とされる。
[学習処理について]
次に、学習装置11で行われる学習処理について説明を加える。学習装置11に学習画像が入力され、統合識別器の生成が指示されると、学習装置11は、学習処理を開始して統計学習により統合識別器を生成する。以下、図6乃至8のフローチャートを参照して、学習装置11による学習処理について説明する。
ステップS10において、ピラミッド画像生成部20は、入力された学習画像から、ピラミッド画像を生成する。上記したように、ピラミッド画像生成部20は、例えば、レベルL1乃至レベルL8までの8つの解像度の階層のピラミッド画像を生成し、その生成した画像を服装特徴点抽出部21と輪郭特徴点抽出部24に供給する。服装特徴点抽出部21と輪郭特徴点抽出部24は、それぞれ、供給されるピラミッド画像(異なる解像度の複数の画像)のうちの1つの画像を、処理対象の学習画像として、ステップS11以下の処理を実行し、複数の画像毎に繰り返しステップS11以下の処理を実行する。
ステップS11において、服装特徴点抽出部21は、供給された学習画像から服装特徴点を抽出して、抽出した服装特徴点および学習画像を服装特徴量計算部22に供給する。
ステップS12において、服装特徴量計算部22は、服装特徴点抽出部21から供給された服装特徴点と学習画像とに基づいて、各服装特徴点について、服装特徴点のペアリングを行う。
ステップS13において、服装特徴量計算部22は、ペアリングによりペアとされた服装特徴点の各ペアについて服装特徴量を計算し、これにより得られた服装特徴量を服装識別器生成部23に供給する。
例えば、図9に示す学習画像が服装特徴点抽出部21に入力された場合、服装特徴点抽出部21は、予め定められたマージン(のりしろ)と、サンプリングスキップ数とに基づいて、学習画像から服装特徴点を抽出する。なお、図9において、学習画像上の円は、服装特徴点とされた画素を示している。
ここで、マージンとは、学習画像において、学習画像の端から服装特徴点の抽出の対象となる領域までの画素数である。また、サンプリングスキップ数とは、服装特徴点とされる学習画像上の画素と画素との間隔である。
したがって、例えばマージンが5画素であり、サンプリングスキップ数が5画素である場合、服装特徴点抽出部21は、学習画像の端から5画素以内の位置にある画素からなる領域を学習画像から除外し、残りの領域E11を服装特徴点の抽出の対象とする。そして、服装特徴点抽出部21は、領域E11内の画素のうち、互いに5画素だけ離れている位置の画素を服装特徴点として抽出する。すなわち、図中、縦方向または横方向に互いに隣り合う服装特徴点間の距離は5画素とされ、各服装特徴点は、領域E11内の画素とされる。
次に、服装特徴量計算部22は、予め定められた最小半径および最大半径に基づいて、各服装特徴点のペアリングを行う。例えば、最小半径がR11であり、最大半径がR12である場合、所定の服装特徴点KT1に注目したとき、服装特徴量計算部22は、服装特徴点KT1からの距離が、最小半径R11以上であり、かつ最大半径R12以内である全ての服装特徴点について、その服装特徴点と、服装特徴点KT1とを1つのペアとする。
例えば、服装特徴点KT1からの距離が、最小半径R11以上であり、かつ最大半径R12以内である服装特徴点がN個存在する場合、N個の服装特徴点のペアが得られることになる。服装特徴量計算部22は、全ての服装特徴点について、他の服装特徴点とのペアリングを行う。
さらに、服装特徴量計算部22は、ペアリングにより得られた服装特徴点の各ペアについて、ペアとなる各服装特徴点を中心とする所定の形の所定の大きさの領域同士のテクスチャの距離を服装特徴量として計算する。
例えば、図9に示す服装特徴点KT1と服装特徴点KT2とのペアについての服装特徴量をSSD(Sum of Square Distance)により求める場合、服装特徴量計算部22は、服装特徴点KT1を中心とする所定の領域を領域TX1とし、服装特徴点KT2を中心とする領域TX1と同じ大きさの領域を領域TX2とする。そして、服装特徴量計算部22は、領域TX1内の画素の画素値と、その画素に対応する領域TX2内の画素の画素値との差分の絶対値和を求め、求められた差分の絶対値和を服装特徴量とする。
なお、服装特徴量は、SSDに限らず、SAD(Sum of Absolute Distance)や、正規化相関などとされてもよい。
このようにして、服装特徴量計算部22は、学習画像から抽出された服装特徴点の各ペアについて、服装特徴量を求める。より詳細には、学習装置11には、対象物体が含まれているいくつかの学習画像と、対象物体が含まれていないいくつかの学習画像とからなる複数の学習画像が入力される。そして、入力された学習画像毎に、服装特徴点の抽出および服装特徴量の計算が行われる。
例えば、M個(但し、Mは自然数)の学習画像PI1乃至学習画像PIMが学習装置11に入力された場合、図10に示すように、M個の学習画像PIi(但し、1≦i≦M)について、服装特徴点のペア毎の服装特徴量が得られる。
図10では、1つの四角形は、1つの服装特徴点のペアの服装特徴量を表している。また、図中、縦方向に並べられた四角形の列は、学習画像PIi(但し、1≦i≦M)から得られた服装特徴量の列を表している。1つの列には、学習画像PIiから得られた服装特徴点のペアの数だけ服装特徴量が並んでいる。すなわち、学習画像PIiから得られた服装特徴点のペアの数が、その学習画像PIiの服装特徴量の次元となる。
学習画像は、上記したようにピラミッド画像の各画像のことを示している。図10は、1枚の画像から3枚のピラミッド画像が生成され、それらの3枚のピラミッド画像がそれぞれ処理されたときを示している。すなわち、多重解像度のレベルを3に設定したときの学習時の特徴量ベクトルを、わかりやすく図示したのが図10である。
図10中において、スケールとは、スケール係数を表す。スケール係数とは、次のレベルで画像のサイズをどのくらいにするかという縮小率を表す。例えば、スケール1とは、スケール係数が1であることを示す。図10の1つの列には、ピラミッド画像を構成する複数の学習画像PIiから、それぞれ得られた服装特徴点のペアの数だけ服装特徴量が並んでいる。
さらに、各学習画像PIiの服装特徴量の列の図10中、下側には、その学習画像PIiに対象物体が含まれているか否かを示すラベル(正誤情報)が示されている。例えば、学習画像PI1の服装特徴量の列の図中、下側に示されるラベル「+1」は、学習画像PI1に対象物体が含まれることを表しており、学習画像PIMの服装特徴量の列の図中、下側に示されるラベル「−1」は、学習画像PIMに対象物体が含まれていないことを表している。
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS13において、服装特徴量が求められると、ステップS14において、服装識別器生成部23は、服装識別器生成処理を行って、服装識別器を生成する。
ここで、図7のフローチャートを参照して、ステップS14の処理に対応する服装識別器生成処理について説明する。
ステップS51において、重み設定部52は、例えば、図10で示される学習画像PIi(1≦i≦M)毎の重みWiを全て1/Mに初期化し、識別器選択部55は、カウンタjを1に、弱識別器の和からなる服装識別器R(x)を0にそれぞれ初期化する。
ここで、iは、図10における学習画像PIiを識別するものであり、1≦i≦Mである。ステップS51の処理により、全ての学習画像PIiの重みWiは、いずれも正規化された同一の重み(=1/M)とされる。また、カウンタjは、予め定められた、服装識別器R(x)を更新する回数を示している。
ステップS52において、サンプリング部51は、各服装特徴点のペア毎に、複数の学習画像PIiのそれぞれの同じ位置の服装特徴点のペアの服装特徴量から、学習画像PIiの重みWiに応じて、M個の服装特徴量を選択し、並び替え部53に供給する。
例えば、服装特徴量計算部22からサンプリング部51に、図11に示すように、M個の学習画像PI1乃至学習画像PIMの服装特徴量が供給されたとする。図11では、図中、横方向に学習画像PIi(但し、1≦i≦M)から得られた服装特徴量が並べられており、学習画像を表す文字PIiの図中、左側の数字「+1」または「−1」は、その学習画像PIiに付加されたラベル(正誤情報)を示している。
すなわち、図中、一番上側に横方向に並んでいる(A1,A2,A3,・・・,AN)は、学習画像PI1の服装特徴点の各ペアの服装特徴量のそれぞれを表しており、学習画像PI1を示す文字「PI1」の図中、左側の文字「+1」は、学習画像PI1に対象物体が含まれている旨のラベルを表している。
同様に、図中、上から二番目の横方向に並んでいる(B1,B2,B3,・・・,BN)は、学習画像PI2の服装特徴点の各ペアの服装特徴量のそれぞれを表しており、学習画像PI2を示す文字「PI2」の図中、左側の文字「+1」は、学習画像PI2に対象物体が含まれている旨のラベルを表している。
また、図中、上から三番目の横方向に並んでいる(C1,C2,C3,・・・,CN)は、学習画像PI3の服装特徴点の各ペアの服装特徴量のそれぞれを表しており、文字「PI3」の図中、左側の文字「−1」は、学習画像PI3に対象物体が含まれていない旨のラベルを表している。さらに、図中、上からM番目の横方向に並んでいる(M1,M2,M3,・・・,MN)は、学習画像PIMの服装特徴点の各ペアの服装特徴量のそれぞれを表しており、文字「PIM」の図中、左側の文字「−1」は、学習画像PIMに対象物体が含まれていない旨のラベルを表している。
このように、図11の例では、1つの学習画像PIiからは、服装特徴点のN個のペアのそれぞれの服装特徴量が得られる。また、図11では、縦方向に並んだM個の服装特徴量Ak乃至服装特徴量Mk(但し、1≦k≦N)が1つのグループGrkとされており、このグループGrkに属す服装特徴量は、各学習画像PIiにおける同じ位置の服装特徴点のペアの服装特徴量とされている。
例えば、グループGr1は、縦方向に並んだ服装特徴量A1乃至服装特徴量M1からなり、服装特徴量A1が求められる学習画像PI1のペアとなる2つの服装特徴点と、グループGr1に属す他の服装特徴量、例えば服装特徴量M1が求められる学習画像PIMのペアとなる2つの服装特徴点とは、学習画像上の同じ位置にある。なお、以下において、各学習画像PIiにおける服装特徴点のペアであって、グループGrk(1≦k≦N)に属す服装特徴量が求まめられるペアをペアkと称する。
サンプリング部51に、図11に示される学習画像PIi毎の服装特徴量が供給された場合、サンプリング部51は、ペアk毎、すなわちグループGrk毎に、そのグループに属す服装特徴量から学習画像PIiの重みWiに応じて、M個の服装特徴量を抽選で選択する。例えば、サンプリング部51は、重みWiに応じて、グループGr1に属す服装特徴量A1乃至服装特徴量M1から、M個の服装特徴量を選択する。なお、最初の処理においては、いずれの重みWiも1/Mであり、等しいため、M個が抽選されると、確率的には全ての服装特徴量が選択されることになる。そのため、ここでは、最初の処理では各グループGrkにおいて、全ての服装特徴量が選択されたものとする。もちろん、実際には、同一の服装特徴量が重複して選択されることもある。
なお、重みWiは、服装特徴点のペア毎のエラー計算に用いることもできる。この場合、データ重み係数(重みWi)がエラー値に掛け合わされてエラー計算が行われる。
ステップS53において、並び替え部53は、N個のグループGrkのそれぞれについて、グループGrk、すなわちペアk毎に選択されたM個の服装特徴量を昇べきの順、または降べきの順に並び替えて、識別器設定部54に供給する。例えば、図11のグループGr1に属す服装特徴量から選択された、M個の服装特徴量が順番に並び替えられる。
ステップS54において、識別器設定部54は、服装特徴量計算部22から供給された学習画像に付加されている正誤情報(ラベル)に基づいて、グループGrk毎、すなわち服装特徴点のペアk毎に、閾値を変化させながら誤り率計算部54aを制御して、以下の式(7)で示すように誤り率ejkを計算させ、誤り率ejkが最小となるように閾値を設定する。
ここで、服装特徴点のペアk毎の閾値thjkが、1個の弱識別器fjkとなる。識別器設定部54は、弱識別器fjkごとの誤り率ejkを識別器選択部55に供給する。すなわち、N個のペアkのそれぞれに対して、N個の弱識別器fjkのそれぞれが設定され、N個の弱識別器fjkのそれぞれについて誤り率ejkが求められることになる。なお、弱識別器fjkは、認識しようとする対象物体を含む場合「+1」を出力し、認識しようとする対象物体を含まない場合「−1」を出力する関数である。
例えば、図12に示すように、j=1であって、服装特徴点のペアk=1の服装特徴量がL1,A1,C1,B1,・・・,M1に昇べき、または、降べきの順に並べられた場合、閾値th11が服装特徴量A1とC1の間に設定される。そして、閾値th11より小さい範囲では、認識しようとする対象物体がないと認識され(「−1」で示されている範囲)、閾値th11より大きい範囲では、認識しようとする対象物体があると認識される(「+1」で示されている範囲)とき、図中の点線で囲まれた服装特徴量A1は、認識しようとする対象物体が含まれた学習画像の服装特徴量であるので、エラーであるとみなされる。また、服装特徴量C1,M1は、逆に、認識しようとする対象物体が含まれていない学習画像の服装特徴量であるので、エラーであるとみなされる。
図12の例では、閾値th11は、誤り率ejkが最小となる位置に設定されている。例えば、図12に示す閾値th11が、誤り率ejkの最小となる位置ではない場合には、識別器設定部54は、閾値th11の位置を変化させて、各位置における誤り率ejkを参照しながら、誤り率ejkが最小となる閾値th11の位置を探し出し、その位置を閾値th11の位置とする。
誤り率計算部54aは、以下の式(7)で示されるように、学習画像の正誤情報(ラベル)に基づいて、エラーであるとみなされた服装特徴量が抽出された学習画像の重みWiを加算し、誤り率ejkを計算する。
Figure 2010108476
ここで、y≠fjkはエラーとなっている服装特徴点のペアkの条件を示しており、Ewは、エラーの発生したペアkにおける重みが加算されることを示している。
ステップS55において、識別器選択部55は、識別器設定部54から供給されたペアk毎のN個の誤り率ejkに基づいて、N個の弱識別器fjkのうち、誤り率ejkが最小となる弱識別器fjkを選択する。そして、識別器選択部55は、識別器設定部54から選択した弱識別器fjkを取得する。
ステップS56において、識別器選択部55は、選択した弱識別器fjkの誤り率ejkに基づいて、以下の式(8)で示される信頼度cjを計算し、計算結果を重み更新部56に供給する。
Figure 2010108476
なお、式(8)において、ejは、誤り率ejkのうち、選択された弱識別器fjkの誤り率ejk、すなわちN個の誤り率ejkのうちの最小の誤り率ejkを示している。また、以下において、ステップS55の処理において選択されたペアkの弱識別器を、弱識別器fjとも称し、その弱識別器fjの誤り率ejkを誤り率ejとも称する。
ステップS57において、重み更新部56は、供給された信頼度cjに基づいて、以下の式(9)を計算することで、学習画像PIi毎に重みWiを再計算するとともに、全ての重みWiを正規化して更新し、更新結果を重み設定部52に供給する。重み設定部52は、重み更新部56より供給されてくる重みの更新結果に基づいて、学習画像毎の重みを設定する。
Figure 2010108476
式(9)においては、エラーの発生した服装特徴量を含む学習画像の重みWiが大きくなることが示されている。
ステップS58において、識別器選択部55は、新たに求められた弱識別器fjを用いて、保持している服装識別器R(x)を更新する。すなわち、識別器選択部55は、次式(10)を計算することで服装識別器R(x)を更新する。
R(x)=R’(x)+cj×fj(x) ・・・(10)
式(10)において、R’(x)は、識別器選択部55が保持している更新前の服装識別器を表しており、fj(x)は、新たに求められた弱識別器fjを表している。すなわち、識別器選択部55は、保持している服装識別器に、信頼度cjが乗算されて重み付けされた、新たに求められた弱識別器を加算することで服装識別器を更新する。
ステップS59において、識別器選択部55は、誤り率ejkが最小となる弱認識器fjkに対応する服装特徴点のペアkの服装特徴量を、識別用特徴量として保持する。
ステップS60において、識別器選択部55は、カウンタjがL以上であるか否かを判定する。ステップS60において、カウンタjがL以上でないと判定された場合、ステップS61において、識別器選択部55は、カウンタjをインクリメントする。そして、その後、処理はステップS52に戻り、上述した処理が繰り返される。
すなわち、新たに設定された学習画像毎の重みWiが用いられて、N個のペアkについて、新たな弱識別器fjkが設定され、それらの弱識別器fjkから誤り率ejkが最小となる弱認識器fjkが選択される。そして、選択された弱認識器fjkにより、服装識別器が更新される。
これに対して、ステップS60において、カウンタjがL以上であると判定された場合、ステップS62において、識別器選択部55は、保持している服装識別器および識別用特徴を統合識別器生成部27に出力する。そして、その後、処理は図6のステップS15に進む。
以上の処理により、L個の比較的誤り率の低い弱識別器fj(1≦j≦L)からなる服装識別器が統合識別器生成部27に供給されるとともに、それぞれの弱識別器fjで使用されるべき服装特徴点のペアkの服装特徴量が統合識別器生成部27に供給される。ここでLは、L≦Nである。
なお、式(10)の服装識別器を用いて、服装特徴量を代入した服装識別器が正である場合に「+1」を出力し、服装識別器が負である場合に「−1」を出力する識別器(関数)を生成すると、その識別器は、L個の弱識別器の多数決により、認識しようとする対象物体の有無を出力する関数であると言える。また、図7のフローチャートを参照して説明した弱識別器を学習処理により重み付けしつつ付加することを繰り返し、識別器を生成する学習処理は、Descrete Adaboost Algorithmと呼ばれている。
すなわち、以上の服装識別器生成処理により、誤り率の高い学習画像の服装特徴量の重みが順次大きくなり、誤り率の低い服装特徴量の重みが小さくなるように、服装特徴点のペア毎に弱識別器と誤り率が計算される処理が繰り返されることになる。したがって、繰り返し処理(ステップS52乃至S61の処理)の中で、弱識別器を設定する際に選択される服装特徴量(ステップS52で選択される服装特徴量)は、徐々に誤り率の高いものが選択されやすくなるので、認識し難い服装特徴量が繰り返されるほどに選択されて学習が繰り返されることになるため、認識し難い学習画像の服装特徴量がより多く選択されることになり、最終的に高い認識率にすることが可能となる。
また、繰り返し処理(ステップS52乃至S61の処理)の中で、識別器選択部55は、常に誤り率の最も低いペアに対応する弱識別器を選択することになるので、学習処理の繰り返しにより、常に信頼度の最も高い服装特徴点のペアについての弱識別器が選択されて服装識別器に加算されることになり、繰り返される毎に精度の高い弱識別器が順次加算されることになる。
さらに、服装識別器は、服装特徴量を用いて画像に対象物体としての人が含まれているか否かを識別する識別器である。そして、服装識別器を構成する各弱識別器に代入される服装特徴量に対応する服装特徴点のペアは、服装特徴点のペアのうち、入力された画像から対象物体を検出するのに適したペアである。
例えば、服装識別器に代入される服装特徴量に対応するペアは、図13に示すように、画像中の対象物体としての人の周囲にある服装特徴点のペアとされている。図13では、点線の直線は、ペアとなる2つの服装特徴点を結ぶ直線を表しており、その点線の端を中心とする四角形は、服装特徴量を求めるときに用いられるテクスチャの領域を表している。
図13の例では、画像上の人が身に着けている、その人の上半身の洋服内にある2つの服装特徴点からなり、テクスチャ間の距離、すなわち服装特徴量が小さくなるペアや、人の洋服内の服装特徴点と、人ではなく背景上の服装特徴点とからなり、服装特徴量が大きくなるペアなどが選択されていることがわかる。
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS15において、輪郭特徴点抽出部24は、入力された学習画像から輪郭特徴点を抽出する。
例えば、輪郭特徴点抽出部24に図14Aに示す学習画像が入力された場合、輪郭特徴点抽出部24は、図14Bに示すように、学習画像において所定の間隔で並んでいる画素を、輪郭特徴点として抽出する。なお、図14Bにおいて、学習画像上の円は輪郭特徴点とされた画素を表している。
図14Aおよび図14Bに示す学習画像は、図中、横方向に32画素、縦方向に64画素からなる学習画像であり、輪郭特徴点抽出部24は、学習画像上の画素を、横方向および縦方向に2画素おきに輪郭特徴点とする画素として選択する。これにより、学習画像において、図中、横方向に12画素、縦方向に28画素、合計336(=12×28)画素が輪郭特徴点として選択される。
輪郭特徴点抽出部24は、学習画像から輪郭特徴点を抽出すると、抽出した輪郭特徴点と、入力された学習画像とを輪郭特徴量計算部25に供給する。
ステップS16において、輪郭特徴量計算部25は、輪郭特徴量計算処理を行い、輪郭特徴点抽出部24から供給された輪郭特徴点および学習画像に基づいて、各輪郭特徴点の輪郭特徴量を計算する。
ここで、図8のフローチャートを参照して、ステップS16の処理に対応する輪郭特徴量計算処理について説明する。
ステップS101において、輪郭特徴量計算部25、より詳細には、輪郭特徴量計算部25の1次フィルタ処理部61、2次フィルタ処理部62、および3次フィルタ処理部63は、それぞれ輪郭特徴点抽出部24から供給されてきた輪郭特徴点のうち、未処理の輪郭特徴点の1つを注目画素として選択する。
ステップS102において、輪郭特徴量計算部25は、方向θqを示すカウンタqを1とする。これにより、方向θqはθ1とされる。
ステップS103において、1次フィルタ処理部61は、1次フィルタ処理を行う。すなわち、1次フィルタ処理部61は、処理対象となる注目画素の画素値に基づいて、ガウス幅をσ=1とし、かつ方向をθqとして式(2)を演算し、フィルタ処理した結果を特徴量生成部64に供給する。すなわち、式(2)における方向θがθqとされて演算が行われ、輪郭が抽出される。
なお、“ガウス幅をσ=1として”と記述したが、本実施の形態の場合、ガウス幅は、σ=1と固定されている(予め1つのガウス幅のフィルタが設定されている)ため、この“ガウス幅をσ=1として”という処理は省略することが可能である。すなわち、本実施の形態においては、ガウス幅σが1のフィルタの方向をθqとして式(2)を演算するという処理が、ステップS103において実行されることになる。また、ここでは、ガウス幅σをσ=1として説明を続けるが、予め用意されているフィルタのガウス幅は、σ=1以外のガウス幅でも勿論良い。
ステップS104において、2次フィルタ処理部62は、2次フィルタ処理を行う。すなわち、2次フィルタ処理部62は、注目画素の画素値に基づいて、ガウス幅σ=1のフィルタの方向をθqとして式(3)を演算し、フィルタ処理した結果を特徴量生成部64に供給する。すなわち、式(3)における方向θがθqとされて演算が行われ、輪郭が抽出される。
ステップS105において、3次フィルタ処理部63は、3次フィルタ処理を行う。すなわち、3次フィルタ処理部63は、注目画素の画素値に基づいて、ガウス幅σ=1のフィルタの方向をθqとして式(5)を演算し、フィルタ処理した結果を特徴量生成部64に供給する。すなわち、式(5)における方向θがθqとされて演算が行われ、輪郭が抽出される。
ステップS106において、輪郭特徴量計算部25は、方向θqがθ4であるか否か、すなわちカウンタq=4であるか否かを判定する。ステップS106において、方向θqがθ4でないと判定された場合、ステップS107において、輪郭特徴量計算部25は、カウンタqをインクリメントする。例えば、カウンタq=1であった場合、カウンタqがインクリメントされてq=2とされ、これにより方向θqはθ2とされる。カウンタqがインクリメントされると、処理はステップS103に戻り、上述した処理が繰り返される。
これに対して、ステップS106において、方向θqがθ4であると判定された場合、ステップS108において、特徴量生成部64は、1次フィルタ処理部61、2次フィルタ処理部62、および3次フィルタ処理部63から供給された演算結果を輪郭特徴量として合成し、1つの輪郭特徴点に対する輪郭特徴量を生成する。
輪郭特徴量は、以下の式(11)または式(12)で求められる。
Figure 2010108476
Figure 2010108476
式(11)、式(12)において、Gd,θは、式(2)などと同じく、任意の角度θにおけるガウス関数Gのd次微分関数である。また、I(xi,yi,si)のうち、(xi,yi)は、処理対象とされている輪郭特徴点の画像内での座標を表し、(si)は、ピラミッド画像を構成する画像のうち、処理対象とされている画像のスケールを表す。
式(11)は、任意の角度θにおけるガウス関数Gのd次微分関数と輪郭特徴量を畳込み演算し、その絶対値をΣで総和を演算する式である。式(12)は、任意の角度θにおけるガウス関数Gのd次微分関数と輪郭特徴量を畳込み演算し、その絶対値をmaxで最大値をとる式である。
式(11)と式(12)は、ともに、特徴量を算出する式であるが、式(11)は、局所的なエネルギーを計算する式であり、式(12)は、局所的な最大値を計算する式である。ここで、この式の意味ついて説明を加える。
上記したような処理により、任意の角度における関数とスケールで抽出されたフィルタ係数を特徴量として、教師あり統計学習を行い、人などの対象物を検出する検出識別器を生成できる。しかしながら、この検出識別器では、例えば、人の着ている服装と背景の関係に依存する特徴量となってしまう。また、人のように歪みや変形の大きな認証対象に関しては、特徴量として選択性がありすぎる。よって、これらのことを吸収して処理する必要があり、それぞれの特徴量を不変性のある特徴量にする必要がある。
“人の着ている服装と背景に関係に依存する特徴量”を、不変性のある特徴量にするには、フィルタ処理後の出力値の絶対値を演算することで解決することができる。絶対値を演算することで、人の輪郭に近い特徴量が抽出できる。さらに本実施の形態においては、1次微分関数、2次微分関数、さらに3次微分関数を演算し、それぞれ絶対値の演算を行っている。よって、1次微分関数による絶対値だけで演算を行う場合に比べて、はるかに精度を良くすることができ、不変性を有する特徴量を算出できるようになる。
また、“人のように歪みや変形の大きな認証対象に関しては、特徴量として選択性がありすぎる”といったことに対しては、位置ずれによる不変演算を行うことで、そのようなこと吸収した特徴量を演算できるようになる。位置ずれによる不変演算とは、例えば、人の顔の輪郭を検出したとき、顔の形によらずその輪郭の長さはほぼ同じになるといったことを利用した演算である。換言すれば、輪郭の所定の部分に注目したとき、その部分が位置的にずれても、例えば、ほぼ丸顔の人の輪郭が位置的に移動し、細長い顔の人の輪郭に重なるようにしたときに、位置がずれただけで、その長さなどの値は不変であるとみなせる演算である。
このような演算として、式(11)のように、総和が演算される。総和を演算することにより、例えば、人の顔の輪郭の総和が演算されることになる。または、式(12)のように、最大値が演算される。最大値を演算することにより、例えば、人の顔の輪郭のうちの最大値が演算されることになる。
ここでは、総和と最大値という2つの演算を示した。換言すれば、上記したように、式(11)に基づき、局所的なエネルギーを計算する演算か、式(12)に基づき、局所的な最大値を計算する演算を示した。この他にも、局所的な最大値を有する点の周辺の局所的なエネルギーを計算する演算が行われるようにしても良い。これは、式(12)の演算結果を受けて、式(11)の演算を行うようなイメージである。または、局所的なエネルギーの周辺の最大値を計算する演算が行われるようにしても良い。これは、式(11)の演算結果を受けて、式(12)の演算を行うようなイメージである。具体的な式は示さないが、このような演算で特徴量が算出されるようにしても良い。
このような演算により、各輪郭特徴点から特徴点が算出される。そして、ステップS109において、輪郭特徴量計算部25は、全ての輪郭特徴点について処理が終了したか否かを判定する。例えば、輪郭特徴点抽出部24から供給された全ての輪郭特徴点について、輪郭特徴量が求められた場合、処理が終了したと判定される。
ステップS109において、全ての輪郭特徴点について処理が終了していないと判定された場合、処理はステップS101に戻り、次の輪郭特徴点が注目画素として選択される。
これに対して、ステップS109において、全ての輪郭特徴点について処理が終了したと判定された場合、特徴量生成部64は、輪郭特徴点抽出部24から供給された学習画像と、生成された各輪郭特徴点の輪郭特徴量とを輪郭識別器生成部26に供給する。そして、その後、処理は図6のステップS17に進む。
なお、学習画像からの輪郭特徴量の抽出には、ステアラブルフィルタに限らず、ガボアフィルタなどが用いられるようにしてもよい。
図6のフローチャートの説明に戻り、各輪郭特徴点の輪郭特徴量が求められると、ステップS17において、輪郭識別器生成部26は、輪郭特徴量計算部25から供給された学習画像および輪郭特徴量に基づいて、輪郭識別器生成処理を行い、輪郭識別器を生成する。なお、この輪郭識別器生成処理は、図7を参照して説明した服装識別器生成処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、服装識別器生成処理と輪郭識別器生成処理とは、処理対象となる特徴量が服装特徴量であるか、または輪郭特徴量であるかという点のみが異なる。したがって、輪郭識別器生成処理においては、最も誤り率の低い輪郭特徴点の輪郭特徴量に対応する弱識別器の和から輪郭識別器が生成される。輪郭識別器生成部26は、生成した輪郭識別器および識別用特徴を統合識別器生成部27に出力する。
ステップS18において、統合識別器生成部27は、服装識別器生成部23から供給された服装識別器と、輪郭識別器生成部26から供給された輪郭識別器とを統合して統合識別器を生成する。
例えば、Adaboostによる統計学習処理により得られた識別器は、弱識別器の線形結合により表現されるので、統合識別器生成部27は、服装識別器と輪郭識別器とをLate Fusion方式により統合する。
すなわち、統合識別器生成部27は、次式(13)を計算することで、服装識別器R(x)と、輪郭識別器T(x)との識別器和U(x)を求める。すなわち、服装識別器R(x)と、輪郭識別器T(x)との線形結合により、識別器和U(x)が求められる。
U(x)=α・R(x)+β・T(x) ・・・(13)
なお、式(13)において、αおよびβは所定の定数、すなわちチューニングパラメータであり、例えば統計学習処理に用いられる学習画像に対する識別率などにより求められる。また、輪郭識別器T(x)は、式(10)により示される服装識別器R(x)と同様に、信頼度が乗算された弱識別器の和とされる。
さらに、統合識別器生成部27は、求められた識別器和U(x)を用いて、次式(14)により示される統合識別器を生成する。
統合識別器=sign(U(x)) ・・・(14)
なお、式(14)において、sign(U(x))は、識別器和U(x)が正の場合、認識しようとする対象物体が、入力画像中に存在することを示す「+1」を出力し、識別器和U(x)が負の場合、認識しようとする対象物体が、入力画像中に存在しないことを示す「−1」を出力する関数である。
このようにして、統合識別器が生成されると、統合識別器生成部27は、生成した統合識別器を識別器記録部12に供給して記録させる。また、統合識別器生成部27は、服装識別器生成部23から供給された識別用特徴量に、輪郭識別器生成部26から供給された識別用特徴量を付加して最終的な識別用特徴量とし、最終的な識別用特徴量を識別器記録部12に供給して記録させ、学習処理は終了する。
以上のようにして、学習装置11は、学習画像から服装特徴点を抽出して、服装特徴点のペアの服装特徴量を求め、統計学習により服装識別器を生成するとともに、学習画像から輪郭特徴点を抽出して輪郭特徴量を求め、統計学習により輪郭識別器を生成する。そして、学習装置11は、服装識別器と輪郭識別器とを線形結合により統合して、統合識別器を生成する。
このように、服装識別器と輪郭識別器とを統合して統合識別器を生成することで、画像からより確実に対象物体を検出できる統合識別器を提供することができる。すなわち、統合識別器は、対象物体の服装の特徴を利用した服装識別器と、対象物体の輪郭を利用した輪郭識別器とが統合されたものであるので、入力された画像から、少なくとも一方の特徴量を充分に抽出することができれば、画像から対象物体を検出することができる。
画像から対象物体としての人を検出する場合、対象物体としての人は、服装が変化しても、人として検出されるべきである。そのため、従来は、人の服装の輝度によらない特徴量として、輪郭だけが用いられて画像からの人の検出が行われていた。
これに対して、学習装置11では、人の服装の特徴を利用した、人の服装のパターンの変化に対して不変な服装特徴量を画像からの人の検出に用いている。この服装特徴量は、統計的に、人が上半身(シャツ)で同じテクスチャの繰り返しのパターンであり、下半身(ズボン)で同じテクスチャの繰り返しのパターンである洋服を着用することが多いことに着目し、新たに定義された特徴量である。
すなわち、服装特徴量は、画像上の任意の2つの領域のテクスチャ、すなわち輝度のパターンの似ている度合い(類似度)を示している。例えば、人の上半身の2つの領域間のテクスチャの類似度は高く、上半身と下半身や、人の服装と背景とのテクスチャの類似度は低い。学習装置11では、このような2つの領域のテクスチャの類似度を利用して、画像から人を検出する服装識別器が用いられ、統合識別器が生成される。
したがって、例えば、入力された画像から輪郭が充分に抽出できなくても、画像から2つの領域のテクスチャの類似の特徴を充分に抽出できれば、統合識別器を用いて、画像から人を検出することができる。逆に、画像中において、人の着用している洋服が繰り返しでないパターンの服であったり、バッグなどで洋服が部分的に隠れていたりする場合には、画像からテクスチャの類似の特徴を充分に抽出できない恐れがあるが、画像から輪郭を充分に抽出することができれば、統合識別器により画像から人を検出することができる。
[認識処理について]
次に、学習の結果を用いて、例えば、人などの対象物を検出(認識)するときの処理について説明を加える。認識装置13に入力画像が入力され、対象物体としての人の検出が指示されると、認識装置13は、人検出処理を開始して、入力画像から対象物体を検出する。以下、図15のフローチャートを参照して、認識装置13による人検出処理について説明する。
なお、ステップS150の処理乃至ステップS153の処理のそれぞれは、図6のステップS10の処理乃至ステップS13の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。すなわち、服装特徴点抽出部31は、入力された入力画像から服装特徴点を抽出し、服装特徴量計算部32は、服装特徴点抽出部31により抽出された服装特徴点のペアリングを行って、各ペアの服装特徴量を計算する。そして、服装特徴量計算部32は、各ペアについて求めた服装特徴量を識別計算部35に供給する。
なお、ピラミッド画像生成部30でピラミッド画像を生成するとき、学習装置11のピラミッド画像生成部20が生成するピラミッド画像と同じスケール(解像度)の画像を生成するようにする。このように学習時のスケール係数と、認識時のスケール係数を合わせておくことで、認識時に効率の良いスキャンを行うことが可能となる。
ステップS154において、輪郭特徴点抽出部33は、図6のステップS15の処理と同様の処理を行い、入力された入力画像から輪郭特徴点を抽出し、入力画像とともに輪郭特徴量計算部34に供給する。
ステップS155において、輪郭特徴量計算部34は、輪郭特徴点抽出部33からの入力画像および輪郭特徴点に基づいて、輪郭特徴量計算処理を行い、各輪郭特徴点の輪郭特徴量を計算する。そして、輪郭特徴量計算部34は、求められた輪郭特徴量を識別計算部35に供給する。なお、この輪郭特徴量計算処理は、図8を参照して説明した輪郭特徴量計算処理と同様の処理であるため、その説明は省略する。
ステップS156において、識別計算部35は、識別器記録部12から識別用特徴量および統合識別器を読み出して、読み出した統合識別器に特徴量を代入して計算する。すなわち、識別計算部35は、服装特徴量計算部32からの服装特徴量、および輪郭特徴量計算部34からの輪郭特徴量のうちの識別用特徴量に対応するものを、式(14)により示される統合識別器に代入して演算を行う。
ここで、統合識別器を構成する弱識別器に代入される特徴量は、識別用特徴量とされた特徴量が求められた、学習画像の服装特徴点のペアまたは輪郭特徴点と同じ位置にある、入力画像上の服装特徴点のペアまたは輪郭特徴点から求められた特徴量である。また、識別用特徴量とされる特徴量は、統計学習処理時において、統合識別器を構成する弱識別器の設定に用いられた特徴量である。
式(14)の演算が行われると、その演算の結果として、入力画像中に対象物体としての人が存在することを示す「+1」、または入力画像中に対象物体としての人が存在しないことを示す「−1」が得られる。識別計算部35は、統合識別器での演算結果を識別結果出力部36に供給する。
ステップS157において、識別結果出力部36は、識別計算部35からの演算結果に基づいて、人の検出結果を出力し、人検出処理は終了する。すなわち、対象物体が入力画像で認識されたか否かの識別結果が出力される。
例えば、対象物体が入力画像で認識されたか否かの識別結果として、図16に示すように、対象物体としての人が検出された領域に枠が表示された入力画像が、識別結果出力部36に表示されるようにしてもよい。
図16に示す入力画像は、対象物体としての2人の人が写っている画像であり、入力画像には、それぞれの人を囲む枠が表示されている。この場合、識別結果出力部36にも入力画像が入力され、識別計算部35は、演算結果とともに入力画像における対象物体が検出された領域を示す情報を識別結果出力部36に供給する。すると、識別結果出力部36は、識別計算部35からの演算結果および領域を示す情報に基づいて、入力画像から対象物体が検出された場合には、入力画像とともに、対象物体が検出された領域を囲む枠を表示する。
このようにして、認識装置13は、入力画像から服装特徴点を抽出して、服装特徴点のペアの服装特徴量を求めるとともに、入力画像から輪郭特徴点を抽出して輪郭特徴量を求める。そして、認識装置13は、求めた服装特徴量および輪郭特徴量と、識別器記録部12に記録されている統合識別器とを用いて、入力画像から対象物体を検出する。
このように、服装特徴量および輪郭特徴量を用いて入力画像から対象物体を検出することで、より確実に画像から対象物体を検出することができる。すなわち、入力画像から服装特徴量または輪郭特徴量の少なくともいずれか一方を充分に抽出することができれば、入力画像から対象物体を確実に検出することができる。
なお、以上においては、対象物体として人を検出すると説明したが、対象物体は、人に限らず、物体の表面のパターンが、同じテクスチャの繰り返しのパターンとなるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、以上においては、Descrete Adaboost Algorithmに基づいて、統計学習処理を実行する例について説明してきたが、それ以外のBoosting Algorithmを適用するようにしてもよく、例えば、Gentle Adaboost Algorithmを用いるようにしてもよい。Descrete Adaboost Algorithmと、Gentle Adaboost Algorithmとは、前者の識別器の出力結果が離散変量であるのに対して、後者は、連続変量である点で異なる。しかしながら、前者においては、信頼度が乗じられるため、出力結果は、実質的に連続変量として扱われており、本質的に処理の違いはない。
さらに、その他、SVM(Support Vector Machine)やBaysianなどにより統計学習処理を行い、服装識別器や輪郭識別器を生成するようにしてもよい。なお、統計学習処理において、Adaboostなどで特徴量(服装特徴量または輪郭特徴量)を選択するようにすると、認識装置13における統合識別器を用いた人の検出時に、より高速に処理を行うことができるようになる。
また、以上においては、服装識別器と輪郭識別器とを生成し、それらの識別器を統合して統合識別器を生成すると説明したが、服装識別器および輪郭識別器を生成せずに、服装特徴量および輪郭特徴量から、直接、統合識別器が生成されるようにしてもよい。
上述したように、入力された画像を、異なる解像度の画像(ピラミッド画像)にし、その異なる解像度の画像に対してフィルタ処理を施すことにより、計算効率を向上させることが可能となり、処理速度を向上させることが可能となる。よって、例えば、リアルタイムに人などの対象物を認識することが可能となる。
例えば、複数のスケールの画像に、複数のフィルタを用いた処理を行うと、多くのフィルタ演算を必要とし、処理時間や処理能力が増大してしまう可能性があった。しかしながら本実施の形態のように、複数のスケールの画像に、1つのフィルタを用いた処理を行うため、換言すれば、畳み込みが1スケールですむため、多くの演算を必要とせず処理を行えるため、処理速度を向上させることが可能となる。
また、マルチスケールフィルタの場合、周波数が低くなる(ガウス幅σが大きくなる)と、畳み込み演算に時間がかかるが、本実施の形態によれば、上記したように、1つのガウス幅でフィルタを構成することが可能であり、複数のガウス幅のフィルタを用意する必要がなく、複数のガウス幅のフィルタで演算する必要がない。よって、本実施の形態によれば、仮に、最も高周波のフィルタを1つだけ用意して処理したとしても、マルチスケールフィルタの場合に比べて、はるかに処理速度を向上させることが可能となる。
[手形状の検出について]
上記した実施の形態においては、対象物として人を検出する場合を例にあげて説明した。人を検出するために、学習装置11での学習時には、人が撮像されている画像と、そうでない画像とが用いられて学習が行われる。図17に示すように、手画像201−1乃至201−Mと自然画像(手画像でない画像)202−1乃至202−Nを用いて、学習装置11で学習を行えば、手を識別(検出)することができる識別器を生成することが可能である。
手画像201として学習装置11に入力されるのは、例えば、図18に示した手画像201である。手画像201は、被写体211が俗にピースサインと称されるサインをしている画像である。ピースサインの手の形状を識別するための識別器を生成する場合、図18に示したような、ピースサインをしている手の画像が含まれる手画像201が、M枚用いられて学習が行われる。自然画像として学習装置11に入力されるのは、手形状が写っていないような画像である。そのような自然画像が、N枚用いられて学習が行われる。
(M+N)枚の手画像201と自然画像202が学習装置11に入力され、学習されることで、手の所定の形状を識別する識別器が生成され、識別器記憶部12に記憶される。その識別器は、入力された画像から、手の画像と、手でない画像とを識別することができる識別器である。さらに、手画像201として、例えば、ピースサインをしている手の画像を用いて学習させたときには、ピースサインの手の形状を識別する識別器が生成され、グーといった手の形状をしているときの画像を用いて学習させたときには、グーといった手の形状を識別する識別器が生成される。
すなわち、学習させたときに用いられた手画像201の手の形状により、識別する手の形状に適した識別器を生成することができる。
なお、図1を参照するに、学習装置11は、人が身につけている服装の特徴から、人の画像とそうでない画像を識別する服装識別器を生成する服装識別器生成部23と、人の輪郭の特徴から、人の画像とそうでない画像を識別する輪郭識別器を生成する輪郭識別器生成部26とを含む構成とされている。
服装識別器は、例えば、袖口の部分などの服装から、服装特徴量が検出されることで生成されるので、手の画像と手でない画像を識別する識別器としても有効に機能すると考えられる。さらに、本実施の形態においては、服装識別器だけでなく、輪郭識別器も生成される。この輪郭識別器によれば、手の輪郭を検出することができ、手の画像と手でない画像を識別する識別器としても有効に機能すると考えられる。このような服装識別器と輪郭識別器が統合識別器生成部27により、統合されることで手の形状を検出する識別器が生成される。
さらに、従来、肌色などの色の特徴を利用して、手の画像を所定の画像から抜き出し、手の形状を認識する方法が提案されていたが、本発明は、色に依存しない特徴量を用いて、上記した手の形状を検出する。よって、例えば、手袋などで、手が覆われていても、換言すれば、手の色が検出できないような画像(例えば、白黒画像)といったような画像からでも、手を検出することができる。
また、手袋を服と考え、2領域間のテクスチャの関係に、統計的な相関があれば、服装特徴量も有効に機能する。そもそも、手のテクスチャを考えても、2領域間のテクスチャの差は少ないことが多く、それ自身が使える。
このように、本発明を適用することで生成された手の形状を識別する識別器によれば、上記した人を識別する識別器と同じく、精度良く手の形状を識別することができる。また、その識別のために行われる計算の計算効率は良いため、処理速度を向上させることができる。
次に、このようにして生成された手の形状を識別する識別器で、手の形状を識別し、その識別結果により画像を取得する画像処理装置について説明する。図19は、画像処理装置の機能的な構成を示す図である。図19に示した画像処理装置230は、識別器記憶部12、認識装置13、画像取得部231、シャッター制御部232、および画像記憶部233を含む構成とされている。
このような構成を有する画像処理装置230は、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどに組み込まれる。画像処理装置230が、デジタルスチルカメラに組み込まれた場合、画像取得部231には、撮像素子などが含まれる構成とされる。そして、画像取得部231は、被写体の画像を撮影することで、画像を取得する。
識別器記憶部12と認識装置13は、それぞれ図1に示した識別器記憶部12と認識装置13と同様の機能を有し、同様の構成を有する。そのために、同じ符号を付し、その説明は省略する。なお、上記したように、入力された画像から人などの対象物を検出するとき、識別器記憶部12と認識装置13によれば、計算効率を向上させ、処理速度を向上させることが可能となるため、デジタルスチルカメラなどの装置に画像処理装置230が組み込まれ、リアルタイムに撮影された画像を処理しなくてはならないような場合であっても対応することができる。
認識装置13では、対象物として手形状が認識(検出)される。認識装置13で手形状が検出されると、その検出されたという情報は、シャッター制御部232に供給される。シャッター制御部232は、画像取得部231を構成するシャッターを制御する。シャッターは、一定時間だけ開くカメラの露光装置であり、デジタルスチルカメラにおいては、電子シャッターとメカニカルシャッターが含まれる。シャッターがきられると、画像取得部231により取得された画像は、画像記憶部233に供給され、記憶される。画像記憶部233は、所定の記録媒体から構成され、画像データを記憶する。
識別器記憶部12に、手の複数の形状を、それぞれ識別する識別器が記憶されている場合、図20に示すように認識装置13が構成される。入力画像251は、手形状認識器252−1乃至252−Nに供給される。手形状認識器252−1乃至252−Nはそれぞれ、異なる手の形状を識別するための識別器を含む構成とされる。異なる手の形状とは、例えば、ピースサインの形状、グーの形状、チョキの形状、パーの形状などである。異なる手の形状を識別するための識別器は、識別器記憶部12に記憶されている。そして、認識装置13(手形状認識器252−1乃至252−N)は、それぞれの識別器を用いて、識別を行う。
図1を参照する。識別器記憶部12には、複数の識別器が記憶されている。認識装置13の識別計算部35は、識別器記憶部12に記憶されている複数の識別器を用いて識別を行う。すなわち、手形状認識器252−1乃至252−Nは、識別計算部35が、識別器を変えて計算することで実現される。
図20の説明に戻り、各手形状認識器252−1乃至252−Nのそれぞれからの検出結果253−1乃至253−Nは、最大値出力認識器254に供給される。最大値出力認識器254は、検出結果253−1乃至253−Nのうちから、最大値を有する検出結果253を認識し、その認識結果を、シャッター制御部232(図19)に出力する。シャッター制御部232は、認識結果が、所定の手の形状であるとき、画像取得部231を制御し、画像を取得させ、画像記憶部233に記憶させる。
このような動作について、図21のフローチャートを参照し、さらに説明を続ける。ステップS211において、画像が取得される。画像取得部231は、内蔵する撮像素子で画像を撮影している。この状態は、例えば、デジタルスチルカメラにおいて、撮影者が構図などを決めるために、デジタルスチルカメラのディスプレイに写し出されている被写体の画像を閲覧している状態である。また、この状態は、画像取得部231の撮像素子からデータの読み出しが行われ、ディスプレイに供給されている状態である。
撮影されている画像は、ディスプレイに供給され、ユーザに提示されるとともに、認識装置13に供給される。認識装置13は、ステップS212において、供給された画像から手形状を検出する。例えば、図18に示したような手画像201が供給された場合、手形状として、領域212が検出される。そして、その領域212は、どの識別器が識別したものかが判断されることにより、手の形状が識別される。
例えば、手形状認識器252−1がピースサインを検出する認識器であるとする。そして、最大値出力認識器254が出力した認識結果が、手形状認識器252−1からの検出結果253−1であった場合、手画像201には、手として識別できる画像が含まれ、かつ、その画像はピースサインであることが検出されたことになる。このように、認識装置13は、どのような手形状が検出されたかを、認識結果として、シャッター制御部232に供給する。
シャッター制御部232は、ステップS213において、所定の形状であるか否かを判断する。例えば、ユーザは、シャッターが切れるときの所定の手の形状(ここではピースサインの形状とする)を登録しておく。ピースサインの形状が登録されたという情報を、シャッター制御部232は保持している。シャッター制御部213は、ステップS213において、情報を参照し、登録された手の形状と、認識装置13からの認識結果が示す手の形状が一致するか否かを判断する。
なお、例えば、ピースサインの手の形状を検出する識別器だけが、識別器記憶部12に記憶されている場合(所定の手の形状のみを検出する構造とされている場合)、上記した登録といった処理を省略することが可能である。また、認識装置13は、認識結果として、所定の手の形状を検出したか否かの認識結果をシャッター制御部232に供給する。そして、シャッター制御部232は、供給された認識結果が、所定の手の形状を検出したという認識結果であるか否かを判断することで、ステップS213の処理が実行される。
ステップS213において、シャッター制御部232が、撮影されている画像に含まれる手の形状は、所定の形状ではないと判断した場合、ステップS211に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、画像取得部231で撮影されている画像に手の画像が含まれ、その手の形状が、所定の形状であると判断されるまで、画像取得部231により画像の取得が継続される。画像取得部231により画像の取得が継続されるとは、上記したように、シャッターが切られない状態であり、画像記憶部233に画像が記憶されない状態であるが、画像取得部231の撮像素子から、撮像された画像データが出力されている状態である。
一方、ステップS213において、シャッター制御部232が、撮影されている画像に含まれる手の形状は、所定の形状であると判断した場合、ステップS214に処理が進められる。ステップS214において、シャッター制御部232は、画像取得部231に、シャッターをきり、画像を取得し、その取得した画像を画像記憶部233に供給するように指示を出す。この指示に基づき、画像取得部231は、電子シャッターなどを制御し、シャッターをきり、画像を撮影する。撮影された画像は、ステップS215において、画像取得部231から画像記憶部233に供給され、記憶される。
このようにシャッターが切られるタイミングが制御されることで、被写体が、例えば、ピースサインなどの所定の手の形状をしたときだけ、その被写体の画像が撮影され、記憶されるようにすることが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図22は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部506、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部507、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記録部508、ネットワークインターフェースなどよりなる通信部509、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動するドライブ510が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505およびバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア511に記録して、或いは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、予めインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、或いは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 学習装置, 12 識別器記録部, 13 認識装置, 20 ピラミッド画像生成部, 21 服装特徴点抽出部, 22 服装特徴量計算部, 23 服装識別器生成部, 24 輪郭特徴点抽出部, 25 輪郭特徴量計算部, 26 輪郭識別器生成部, 27 統合識別器生成部, 30 ピラミッド画像生成部, 31 服装特徴点抽出部, 32 服装特徴量計算部, 33 輪郭特徴点抽出部, 34 輪郭特徴量計算部, 35 識別計算部

Claims (16)

  1. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された画像毎に、特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算する計算手段と、
    前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成する識別器生成手段と
    を備える学習装置。
  2. 前記所定のフィルタは、所定のガウス幅の微分関数である
    請求項1に記載の学習装置。
  3. 前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の総和を計算する
    請求項1に記載の学習装置。
  4. 前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の最大値を計算する
    請求項1に記載の学習装置。
  5. 前記識別器を用いた前記所定の対象物体の識別時に用いられる画像のスケール係数と、前記生成手段におけるスケール係数は同一の係数とされる
    請求項1に記載の学習装置。
  6. 前記入力された画像は、所定の形状の手の画像を含む画像、または、手の画像を含まない画像であり、
    前記識別器は、所定の形状の手を検出するための識別器である
    請求項1に記載の学習装置。
  7. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、
    生成された画像毎に、特徴点を抽出し、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、
    前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成する
    ステップを含む学習方法。
  8. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、
    生成された画像毎に、特徴点を抽出し、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、
    前記特徴量を用いた統計学習により、前記画像から所定の対象物体を検出するための識別器を生成する
    ステップを含む処理を実行するコンピュータが読み取り可能なプログラム。
  9. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された画像毎に、特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算する計算手段と、
    統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出する検出手段と
    を備える認識装置。
  10. 前記所定のフィルタは、所定のガウス幅の微分関数である
    請求項9に記載の認識装置。
  11. 前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の総和を計算する
    請求項9に記載の認識装置。
  12. 前記計算手段は、任意の角度におけるガウス関数の所定の次数の微分関数における畳み込み演算を実行し、その演算結果の絶対値の最大値を計算する
    請求項9に記載の認識装置。
  13. 前記識別器は、所定の形状の手を検出するための識別器であり、
    前記検出手段により、前記所定の形状の手が検出されたとき、前記入力された画像を記憶する
    請求項9に記載の認識装置。
  14. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、
    生成された画像毎に、特徴点を抽出し、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、
    統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出する
    ステップを含む認識方法。
  15. 入力された画像から異なるスケール係数の画像を生成し、
    生成された画像毎に、特徴点を抽出し、
    前記特徴点に所定のフィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記特徴点の特徴量を計算し、
    統計学習により得られた、画像から所定の対象物体を検出するための識別器に、前記特徴量を代入し、前記入力された画像から、前記対象物体を検出する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  16. 請求項8または請求項15に記載のプログラムを記録している
    記録媒体。
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