JP2010104527A - 内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡的粘膜下層剥離術ESDや経管腔的内視鏡手術NOTES、血管内処置等に使用するための、バルンを使用して体腔内に閉鎖腔を作り上げることができる内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置を提供すること。
【解決手段】本発明の内視鏡装置10は、先端側外周部に形成された少なくとも2個のバルン23、24と、内部にバルン23、24内に所定の流体を供給及び排出するための管路25、26を備えている内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を備え、更に、内視鏡等閉鎖腔作成補助具内21に挿入される内視鏡11及び先端側の外周側に少なくとも1個のバルン16、17を備えている内視鏡カテーテル15の少なくとも一方とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、体腔内に閉鎖腔を作成し得る内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置に関する。更に詳しくは、本発明は、内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection.以下「ESD」という。)、口や肛門、膣等の生理的開口部からの経管腔的内視鏡手術(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery.以下、「NOTES」という。)、血管内処置等に使用するための、バルンを使用して体腔内に閉鎖腔を作り上げることができる内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置に関する。
従来から、例えば咽頭や鼻から食道を経て胃内に内視鏡を挿入し、胃内に生じたポリープや早期胃癌等の病変部を切除するESDが行われている。このESDは、患者の体表面に切開部を形成することがないため、患者の体に負担が少ない手術法である。このように消化管を経て体内に内視鏡を挿入することができない場合、体表面の皮膚を、3〜5箇所、1cm程度切開し、この切開部の1つから腹腔鏡を挿入して病変部まで案内し、他の切開部から鉗子、高周波メス、鋏み等を挿入して所定の処置を行うことが行われている。このような腹腔鏡を用いた内視鏡手術によれば、開腹手術の場合と比すると、キズ痕が小さく、処置後の痛みが少なく、しかも、入院期間が短く、社会復帰が早くなるという利点があることが知られている。なお、上述のような切開部は、一応外部から目立たない場所に形成されるが、より手術のキズ痕が目立たないようにすることが望まれている。
一方、近年に至り、口や肛門、膣等の体の生理的開口部から内視鏡を挿入し、所定の病変部を切除するNOTESが行われるようになってきている。たとえば、下記非特許文献1には、動物実験例であるが、径口的に胃内へ挿入した内視鏡を、胃壁内に開口を形成することによって経胃的に胆のうに正面視させ、内視鏡の左右の鉗子孔から生検鉗子と切開剥離ナイフを連動操作することにより、胆のうを摘出した例が示されている。このNOTESによれば、切開場所は胃壁等の体の開口部内に形成されるので、外部からは一切キズ痕が目立たなくなる。このようなNOTESによれば、上述の腹腔鏡を用いた内視鏡手術よりも処置後の痛みが生じ難く、キズへの感染や癒着等も少なくなり、しかも、短時間で内視鏡手術を終えることができるという利点を有している。
特開2005−261753号公報 日本消化器外科学会誌、第41巻第2号第275頁(2008年)
上述のようなESDにおいては、視野を確保するために、胃内にガスを導入して胃を膨らませることが行われているが、食道内へのガスの逆流及び十二指腸へのガスの進入が生じる。このような食道内へのガスの逆流は例えば食道裂孔ヘルニアがある患者に対しては患者に苦痛を与えることになり、また、十二指腸内へのガスの進入は処置後の患者の腹部膨満感を与えてしまう。
また、NOTESにおいては、例えば内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡を共に胃壁を貫通させているが、術野のスペースを確保して視野を維持するため、腹腔内を閉鎖腔として空気、笑気ガス又は炭酸ガス等の流体により膨らませておく必要がある。しかしながら、従来は胃壁と胃壁を貫通させた内視鏡等閉鎖腔作成補助具との間を完全に密閉することができなかったため、この胃壁と胃壁を貫通させた内視鏡等閉鎖腔作成補助具との間から空気、笑気ガス又は炭酸ガス等の流体が消化管内に進入することがあること、胃内腔の胃液等消化液、残渣が胃壁外に(腹腔内に)進入することがあること等により、手術後に患者に苦痛を与えることがあった。
更に、食道、大腸ないし小腸、気管ないし気管支、更には血管内に閉鎖腔を形成することが要求される場合もあるが、従来の内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡では、これらの場所に閉鎖腔を形成することは困難であった。
本発明は、従来技術の上述のような問題点を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、ESD、NOTES、血管内処置等に使用するための、バルンを使用して体腔内に閉鎖腔を作り上げることができる内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具は、
体腔内へ内視鏡及び内視鏡カテーテルの少なくとも一方の挿入をガイドするための内視鏡等閉鎖腔作成補助具において、
前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具は、
先端の外周側を取り巻いて膨らむことができるように、1mm〜30mmの間隔を隔てて配置された少なくとも2個のバルンと、
前記バルン内に所定の流体を供給及び排出するための管路と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具においては、管路に所定の流体を供給することによって先端部の外周側を取り巻いている少なくとも2個のバルンを膨らませることができ、また、管路から所定の流体を排出することによってバルンを萎ませることができる。そして、少なくとも2個のバルンは間隔を隔てて配置されているので、体腔に対する少なくとも2個のバルンを適切に配置させることによって、内視鏡等閉鎖腔作成補助具が体腔壁を貫通している場合には、体腔壁と内視鏡等閉鎖腔作成補助具との間に気密性を確保することができるようになる。加えて、内視鏡等閉鎖腔作成補助具が体腔内に配置されている場合には、少なくとも2個のバルンの内の少なくとも1つを使用して体腔の一部を閉鎖することができる。そのため、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具によれば、体腔内に容易に閉鎖腔を形成することができるようになるので、ESD、NOTES等に使用するのに最適な内視鏡等閉鎖腔作成補助具が得られる。
なお、本発明における「体腔」とは、胃だけでなく、食道、大腸ないし小腸、気管ないし気管支、血管をも含む意味で用いられている。また、本発明のバルン内に供給し得る流体としては、空気、窒素ガス等の気体が望ましいが、水等の液体も使用し得る。また、2個のバルン間の距離は、体腔壁の厚さ等に応じて適宜定めればよいが、1mm未満の場合には2つのバルンによって挟まれた体腔壁部分に強い力が加わりすぎるので好ましくなく、また、30mmを超える場合には厚い体腔壁部分でも有効に閉鎖腔を形成し難くなるので、1mm〜30mmの範囲内とすべきである。
本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具においては、前記バルンは互いに連通するバルンからなり、ひょうたん型に膨らむものであることが好ましい。
内視鏡等閉鎖腔作成補助具に設けられたバルンがひょうたん型であると、内視鏡等閉鎖腔作成補助具を体腔壁を貫通させ、ひょうたん型のバルンを体腔壁の一方側に配置して体腔壁の他方側に変位させることにより、ひょうたん型のバルンの周囲を体腔壁が被覆している状態とすることができる。この状態で体腔壁側から留置スネア等の固定具をひょうたん型のバルンの窪みに対応する位置に配置すると、体腔壁と内視鏡等閉鎖腔作成補助具との間を気密に維持することができるようになる。そのため、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具によれば、内視鏡等閉鎖腔作成補助具が体腔壁を貫通している場合に容易に体腔内に閉鎖腔を形成することができるようになる。なお、留置スネアは、ひょうたん型バルンを萎ませて内視鏡等閉鎖腔作成補助具を引き抜くと、簡単に外れて体腔内に残留するので、適宜内視鏡を利用して取り出すかあるいは例えば胃内で使用された場合には便に混ざって自然に体外に排出される。また、内視鏡等閉鎖腔作成補助具に設けられたバルンがひょうたん型であると、バルン内に流体を供給するための管路が1つですむようになる。
また、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具においては、前記バルンは、互いに独立していることが好ましい。
内視鏡等閉鎖腔作成補助具に設けられた少なくとも2個のバルンが互いに独立していると、それぞれのバルンの膨張の程度及び膨張のタイミングを自由に設定できる。そのため、例えば内視鏡等閉鎖腔作成補助具を体腔壁を貫通させ、バルンの一つを体腔壁の一方側、バルンの他方を体腔壁の他方側に配置し、両方のバルンを膨らませると、体腔壁の貫通部は両側のバルンによって鋏まれる状態となるので、体腔壁と内視鏡等閉鎖腔作成補助具との間を気密に維持することができるようになる。そのため、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具によれば、内視鏡等閉鎖腔作成補助具が体腔壁を貫通している場合に容易に体腔内に閉鎖腔を形成することができるようになる。
加えて、例えば2個のバルンのうち、内視鏡等閉鎖腔作成補助具の先端側のバルンを大きく膨らませて胃内に配置し、後端側のバルンを小さく膨らませて食道内に配置することにより、胃と食道の間を完全に密閉状態とすることができる。そのため、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具によれば、胃内からのガス漏れを防止することができ、胃を膨らませることができるので、ESDを適用する際に内視鏡の視野を確保することができるようになり、更に、例えば食道裂孔ヘルニアがある患者に対して胃へのESDを適用しても患者に苦痛を与えることがなくなる。
更に、上記目的を達成するため、本発明の内視鏡装置は、前記のいずれかに記載の内視鏡等閉鎖腔作成補助具と、前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具内に挿入される内視鏡及び内視鏡カテーテルの少なくとも一方と、前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具に所定の流体を供給及び排出するための流体供給制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の内視鏡装置によれば、上記の本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の効果を奏することができる他、内視鏡等閉鎖腔作成補助具内に挿入される内視鏡ないし内視鏡カテーテルに基づく効果をも奏することができるようになる。すなわち、上記の本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具内にはあらゆる種類の内視鏡や内視鏡カテーテルを挿入することができるので、その内視鏡ないし内視鏡カテーテルの種類に対応した処置、例えばESDやNOTESを容易に行うことができるようになる。なお、内視鏡カテーテルを用いる場合は、内視鏡等閉鎖腔作成補助具内に直接挿入すればよい。
また、内視鏡としては、本出願人による先願(特願2008−228738号)の明細書及び図面に記載されているような、内筒の入れ替えが自由自在である交互式内視鏡を用い、この交互式内視鏡内に挿入してもよい。この交互式内視鏡によれば、径を非常に細くできるので、それに合わせて内視鏡装置の径も細くできるため、血管内の病変部等の処置にも使用することができるようになる。更に、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具内に供給する所定の流体としては、内視鏡等閉鎖腔作成補助具に形成されているバルンの操作のための流体以外に、内視鏡等閉鎖腔作成補助具と内視鏡ないし内視鏡カテーテルの間の隙間から閉鎖腔内へ供給する流体、すなわち、閉鎖腔を膨らませるための空気や炭酸ガス、生理食塩水、血栓溶解薬等を適宜選択して採用することができる。
また、本発明の内視鏡装置においては、前記内視鏡カテーテルは、先端部の外周側に少なくとも1個のバルンを備えていると共に、前記バルン内に所定の流体を供給及び排出するための管路を備えているものとすることができる。
本発明の内視鏡装置によれば、内視鏡カテーテルの先端部側に少なくとも1個のバルンと、内部にバルン内に所定の流体を供給及び排出するための管路を備えているので、以下に各種実施形態及び図面を用いて詳細に説明するように、上記本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の作用・効果を更に拡張することができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための一例としての内視鏡等閉鎖腔作成補助具及びこの内視鏡等閉鎖腔作成補助具を使用した内視鏡装置を説明するものであって、本発明をこの実施形態に特定することを意図するものでなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部の構成を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部毎に適宜縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
図1Aは各種実施形態で使用する内視鏡の外観図であり、図1Bは各種実施形態で使用する内視鏡等閉鎖腔作成補助具の外観図である。図2は図1Bの拡大断面図である。図3は各種実施形態で使用する内視鏡装置の要部断面図である。図4は第1実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の使用形態を示す概略断面図である。図5は第2実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の使用形態を示す概略断面図である。図6は第3実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図7は第4実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図8は第5実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図9は第6実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図10は第7実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図11は第8実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。図12は第9実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。
最初に図1〜図3を用いて各種実施形態で使用する内視鏡、内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置の構成について説明する。なお、本発明で用いる内視鏡は、上記特許文献1に開示されているような従来例の内視鏡と実質的に相違はないので、本発明の理解に必要な点のみを説明することとする。
本発明の内視鏡装置10は、図3に示したように、内視鏡11と、内視鏡カテーテル15と、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21とからなり、内視鏡11及び内視鏡カテーテル15は内視鏡等閉鎖腔作成補助具21内に挿入されて使用される。なお、内視鏡11及び内視鏡カテーテル15は少なくとも一方があればよい。
内視鏡11は、図1A及び図3に示すように、操作部12と体腔内に挿入される挿入部13とを有しており、内部に鉗子や内視鏡用カテーテル等の挿入用孔14等が形成されている。なお、挿入部13の先端には、内視鏡11の挿入をガイドし、周囲を照明する光源とCCD等の撮像手段が一体に設けられているが、図示省略した。なお、内視鏡11としては、上述のような周囲を照明する光源とCCD等の撮像手段が一体に設けられているもの以外に、光源及び撮像手段が内視鏡内に挿入及び取り外すことができる上記先願の明細書及び図面に記載されているような交互式内視鏡を用いてもよい。この交互式内視鏡によれば、径を非常に細くできるので、それに合わせて内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の径を細くすることができ、更には内視鏡装置10の径も細くできるため、血管内の閉鎖腔の形成にも使用することができるようになる。
また、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21は、図1B及び図2に示すように、挿入筒22の先端部外周に少なくとも2個、ここでは2個のバルン23及び24が所定の間隔、例えば1〜30mm、隔てて配置されている。また、挿入筒22の壁内には、2個のバルンに独立して流体を供給及び排出するための管路25及び26が形成されており、この管路25及び26は1本に束ねられて挿入筒22の後端部から図示省略した流体供給制御手段に接続されている。なお、バルン23及び24を膨らませるための流体としては、空気、窒素ガス、水等を使用し得る。この内視鏡等閉鎖腔作成補助具21は、内視鏡11によって体内への挿入がガイドされる。なお、バルン23及び24としては、所定の間隔を隔てて配置した2個のバルンに変えてひょうたん型に膨らむことができるバルン27(図5参照)でもよい。このようなひょうたん型に膨らむバルンを用いる場合は、流体を供給する管路は1本ですむ。
内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の挿入筒22の内部には、内視鏡11だけでなく内視鏡カテーテル15も同時に挿入できるようになっている。ここで使用した内視鏡カテーテル15は先端部の外周側に少なくとも1個、ここでは2個のバルン16、17を有している。そして、内視鏡カテーテルの後端側には、図示省略したが、2個のバルン16、17に流体を独立して供給及び排出するための管路が設けられている。なお、このような2個のバルンを備えた内視鏡カテーテル15は、S−Bチューブ(Sengstaken-Blakemore tube)として周知のものである。なお、内視鏡カテーテル15の先端部の外周側に設けるバルンの数を1個とするか2個とするかは必要な処置に応じて適宜選択すればよく、1個のバルンのみが必要な場合には2個のバルンを有するものを用いて1個のみ膨らませて使用するようにしてもよい。
次に上述のような内視鏡等閉鎖腔作成補助具21及び内視鏡装置10を用いた各種の実施形態を具体的に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態として、胃壁に形成した開口を経て内視鏡を胆のうに対向配置させ、胆のうを摘出するNOTESを行う方法を、図4を参照しながら説明する。まず、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21として図2に示したような2個の独立したバルン23及び24を備えたものを用い、内視鏡11と内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を一体化させたまま、咽頭を経て内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を内視鏡11によってガイドしながら胃30内の所定位置の胃壁31に対して対向させる。内視鏡11の鉗子口に挿入した針状電気メスで胃壁31に穴31'を形成する。
胃内に内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を残したまま、内視鏡11を体外に取り出すことができ、先端にドリル型の透明樹脂キャップ(図示省略)を内視鏡11の先端部に嵌めたものを再挿入することができる。なお、ドリル型の透明樹脂キャップは、角錐状をした透明樹脂からなり、根本を公知の内視鏡の先端部に被せて使用する。このドリル型の樹脂キャップを用いると、内視鏡11の光源からの光が照射され、撮像手段で内部の状況を確認できるようになる。このとき、2個の独立したバルン23及び24は共に萎ませておく。次いで、内視鏡11を回転させて胃壁31に開けた穴31'を内視鏡11が通過できるよう拡張する。その後、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を胃壁31に形成した穴31'内に挿通し、先端側のバルン23が胃壁31の外側に位置するように、後端側のバルン24が胃壁31の内側に位置するように配置する。この状態で管路25及び27を経て2個のバルン23及び24内に流体、例えば空気を流入させて2個のバルン23及び24を膨らませると、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21は胃壁31に安定に固定されるとともに、胃壁31と内視鏡等閉鎖腔作成補助具21との間を気密に保つことができる。次いで、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21内の内視鏡11を入れ替えて胆のうを摘出する。
このように、第1の実施形態では、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21が胃壁31に安定に固定され、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21と胃壁31との間を気密に維持できるため、腹腔内、すなわち、胆のうと胃壁31との間に閉鎖腔CCを形成することができ、しかも胆のう等の摘出を安全に行うことができるようになる。
[第2実施形態]
第1実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21は先端側外周部に2個の独立したバルン23及び24を備えていたが、第2実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21としては、先端側外周部に1個のひょうたん型のバルン27を備えたものを用い、胆のうを摘出するNOTESを行う方法を、図5を参照しながら説明する。なお、図5においては図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。また、第2実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21は、1本の流体供給用管路(図示省略)を備えている。
第2実施形態においては、胃壁31に穴31'を形成するまでは、上述の第1実施形態の場合と同様である。その後、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端部を、ひょうたん型のバルン27が萎んだ状態で留置スネア28の固定具のワイヤ部分28'内を挿通させ、更に胃壁31の穴31'を貫通させてひょうたん型のバルン27が胃壁31の外側に位置するように配置する。次いで、ひょうたん型のバルン27内に流体を供給してひょうたん型のバルン27を膨らませ、その後にひょうたん型のバルン27を胃30内に位置するように引っ張ると、図5に示したように、ひょうたん型のバルン27の周囲を胃壁31が被覆している状態とすることができる。
この状態で胃壁31側から留置スネア28の固定具のワイヤ部分28'をひょうたん型のバルン27の窪み27'に対応する位置に配置すると、胃壁31と内視鏡等閉鎖腔作成補助具21との間を気密に維持することができるようになると共に、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21が安定した状態で固定される。そのため、第2実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21によれば、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21が胃壁31を貫通している場合に、容易に腹腔内、すなわち、胆のうと胃壁31との間に閉鎖腔CCを形成することができるようになる。
この状態で、胆のう等を摘出した後、ひょうたん型バルン27を萎ませて内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を胃壁31から胃30内に引き抜くと、留置スネア28は、簡単に外れて胃30内に残留する。そのため、この留置スネア28は、適宜内視鏡11を利用して取り出すかあるいはそのままにしておくと便に混ざって自然に体外に排出される。
[第3実施形態]
第3実施形態として、胃のESDにおいて、食道側への流体の逆流と十二指腸への流体の侵入を防ぐようにして、胃内に閉鎖腔CCを形成する方法を、図6を参照しながら説明する。なお、図6においては、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。この第3実施形態においては、内視鏡装置10として、先端側外周部に2個のバルン23及び24を有する内視鏡等閉鎖腔作成補助具21と、1個のバルン16を有する内視鏡カテーテル15と、内視鏡11とを有するものを用いる。この内視鏡装置10を、例えば咽頭を経て、胃30内に配置させ、図6に示すように、内視鏡カテーテル15のバルン16を十二指腸32と胃30との境界部に配置して十二指腸32と胃30との間を密閉状態とする。次いで、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを膨らませて胃30と食道33との間に位置させ、更に必要に応じて内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の後端側のバルン24を食道33内で膨らませる。
更に、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の隙間空間から例えば空気等の流体を胃30内に挿入すると、バルン23は食道33との間の胃壁31に押しつけられるので、胃30を閉鎖腔CCとすることができる。そうすると、胃30内は大きく膨れるので、内視鏡11による胃30内の視野が十分に確保できるため、胃30内のESDを安全にかつ容易に行うことができるようになる。また、このような第3実施形態によれば、食道裂孔ヘルニアがあっても、食道内への流体の逆流を防ぎ、患者に苦痛を与えることなく胃のESDを行うことができるようになる。なお、十二指腸32側に入った流体は、内視鏡カテーテル15の先端部より体外に吸引することができるので、処理後の患者の腹部膨満感をより抑制することができるようになる。
[第4実施形態]
第4実施形態として、食道内で閉鎖腔CCを形成し、食道静脈瘤の破裂があった場合の出血箇所の確認と止血を行う方法を、図7を参照しながら説明する。なお、図7においても、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。第4実施形態においては、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21としては、先端側外周部に2個のバルン23及び24を有するものを使用するが、バルンとしては先端側のバルン23のみを使用する。この第4実施形態の内視鏡装置10では、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21と、2個のバルン16及び17を有する内視鏡カテーテル15と、内視鏡11とを有するものを用いる。この内視鏡装置10を、例えば咽頭を経て、胃30内に配置させ、図7に示すように、内視鏡カテーテル15の先端側のバルン16を胃30と食道33の境界部に配置して胃30と食道との間を密閉状態とする。次いで、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側を食道静脈瘤34'の出血箇所34aの上部に位置させ、その位置でバルン23を膨らませて、食道33内に閉鎖腔CCを形成する。
食道静脈瘤34は食道33に沿って位置しており、食道静脈瘤34内では胃30側から咽頭側に向かって血流が流れている。食道静脈瘤34'から出血があった場合、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の隙間を経て生理食塩水を閉鎖腔CC内に循環させて血流を洗い流して出血箇所34aを確認する。その際、内視鏡カテーテル15の食道33内に位置しているもう一つのバルン17を膨らませ、最初にその圧力を大きくして食道静脈34の血流を止めることにより出血を止め、次いで、もう一つのバルン17の圧力を徐々に弱めるとじわじわと出血するので、出血箇所34aの確認が容易になる。更に、内視鏡11を用いて確実に内視鏡的静脈瘤結紮術(Endoscopic Variceal Ligation:EVL)を適用することができるようになる。
[第5実施形態]
第5実施形態として、大腸又は小腸内で閉鎖腔CCを形成し、例えば大腸(上行結腸)憩室で出血があった場合の出血箇所の確認と止血を行う方法を、図8を参照しながら説明する。なお、図8においても、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。この第5実施形態においては、内視鏡装置10として第4実施形態で用いたものと同様のものを用いる。先ず、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを大腸35の大腸憩室36の出血箇所36aの近位に配置し、内視鏡カテーテル15の先端側のバルン16を出血箇所36aの遠位に配置すると、大腸憩室36の出血箇所36aの遠位と近位との間に閉鎖腔CCを形成することができる。そして、この閉鎖腔CC内に水ないし止血剤入りの水を循環させて血液を洗い流すと、出血箇所36aを容易に確認することができる。
この場合、上述の第4実施形態の食道静脈瘤の処置の場合と同様にして、内視鏡カテーテル15に設けられた別のバルン17を膨らませて圧迫止血を行うこともできる。このような状態とした後、通常の術式によって血管内より腹部血管造影で血管内から塞栓術を行うまでの時間を大きく確保することができるようになる。このような方法は、EVLやクリップ止血が採用できない場合に、出血量を最小限にして血圧低下を防ぐために有効である。
[第6実施形態]
第6実施形態として、気管支内で閉鎖腔CCを形成し、例えば気管支内の病変部の生検を行う方法を、図9を参照しながら説明する。なお、図9においても、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。この第6実施形態においては、内視鏡装置10として第4実施形態で用いたものと同様のものを用いる。先ず、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを気管支38の病変部39の近位に配置し、内視鏡カテーテル15の先端側のバルン16を病変部39の遠位に配置すると、気管支38の病変部39の遠位と近位との間に閉鎖腔CCを形成することができる。
このように病変部39の前後に閉鎖腔CCを作成すると、病変部の生検に際し、病変部からの出血による血液の末梢への流入やガン細胞の末梢への播種を防ぐことができる。加えて、使用する内視鏡カテーテル15は、内部が中空であるために酸素Oを気管支38の奥へ流入させることができるので、検査中も肺胞換気を行うことができる。そのため、低酸素状態となることを防ぐことができるため、止血までの時間、気管支内にバルン16、23等を留置しておくことが可能になる。
[第7実施形態]
第7実施形態として、内頸動脈内で閉鎖腔CCを形成し、内頸動脈内の狭窄部の剥離を行う方法を、図10を参照しながら説明する。なお、図10においても、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。この第7実施形態においては、内視鏡装置10として第4実施形態で用いたものと同様のものを用いる。先ず、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを内頸動脈40内の狭窄部41の近位に配置し、内視鏡カテーテル15の先端側のバルン16を狭窄部41の遠位に配置すると、内頸動脈40の狭窄部41の遠位と近位との間に閉鎖腔CCを形成することができる。
このように狭窄部41の前後に閉鎖腔CCを形成した後、閉鎖腔CC内に生理食塩水を循環させながら、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21内に挿入された極細の内視鏡11によって狭窄部41の剥離(血栓の溶解、物理的なカッターによる切開、あるいは、超音波による破砕等)を行うことができる。なお、内視鏡カテーテル15の別のバルン17を使用することによって狭窄部41の拡張術を行うこともできる。剥離した破片は、循環されている生理食塩水とともに体外へ排出することができる。なお、この場合も、使用する内視鏡カテーテル15は、内部が中空であるために血液BLを流入させることができるので、処置中には内視鏡カテーテル15を経て輸血することにより脳の虚血を抑制することができる。
[第8実施形態]
第8実施形態として、脳出血に対して処置する際に、脳血管内に閉鎖腔CCを形成し、脳血管の出血部の止血を行う方法を、図11を参照しながら説明する。なお、図11においても、図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。この第8実施形態においては、内視鏡装置10として第4実施形態で用いたものと同様のものを用いる。先ず、極細の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを脳血管42内の出血部43の近位に配置し、内視鏡カテーテル15の先端側のバルン16を出血部43の遠位に配置すると脳血管42内の出血部43の遠位と近位との間に閉鎖腔CCを形成することができる。
このように、出血部43の前後に閉鎖腔CCを形成した後、閉鎖腔CC内に生理食塩水を循環させながら、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21内に挿入された極細の内視鏡11によって血腫除去及び止血の処置を行う。除去された血腫は、循環されている生理食塩水とともに体外へ排出することができる。なお、この場合も、使用する内視鏡カテーテル15は、内部が中空であるために血液BLを流入させることができるので、処置中には内視鏡カテーテルを経て輸血することにより脳の虚血を抑制することができる。
[第9実施形態]
第9実施形態として、血管内に生じた血栓に対して処置する際に、血管内に閉鎖腔CCを形成し、血栓を除去を行う方法を、図12A及び図12Bを参照しながら説明する。なお、図12A及び図12Bにおいても図1〜図4に示したものと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明するが、図12A及び図12Bにおいては内視鏡は省略されている。この第9実施形態においては、内視鏡装置10として第4実施形態で用いたものと同様のものを用いる。まず、極細の内視鏡等閉鎖腔作成補助具21を図示省略した内視鏡によって血管45内の血栓46の近位まで誘導し、図12Aに示すように、内視鏡等閉鎖腔作成補助具21の先端側のバルン23のみを血栓46の近位に配置して血流を止めて停滞させる。この状態で、停滞された血液内に内視鏡等閉鎖腔作成補助具21と内視鏡カテーテル15との間からt−PA、ウロキナーゼ等の血栓溶解薬47を供給すると、血栓溶解薬47が非常に高濃度に存在している状態とすることができる。
次いで、血栓46が少し溶解した後、図12Bに示すように、内視鏡カテーテル15を血栓46の遠位に位置させてバルン16を形成すると、血管内の血栓46の遠位と近位との間に閉鎖腔CCを形成することができる。このように血栓46の前後に閉鎖腔CCを形成した後、更に、血栓溶解薬47を供給して完全に血栓46を溶解させ、次いで内視鏡等閉鎖腔作成補助具21と内視鏡カテーテル15との間から生理食塩水を供給及び排出することを繰り返すと、閉鎖腔CC内の血液を生理食塩水で置換することができる。そのため、血栓溶解薬47の使用量を最小限とすることができるので、他の場所からの出血を抑制することができるようになる。加えて、使用する内視鏡カテーテル15は、内部が中空であるために血液BLを流入させることができるので、処置中には内視鏡カテーテル15を経て輸血することにより末梢の虚血を抑制することができる。
以上、本発明の内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置の構成及びその使用方法を各種実施形態によって説明した。しかしながら、本発明はここに述べた以外にも種々の変形が可能である。例えば、胃壁に穴を開ける際に内視鏡の先端にドリル型の透明樹脂製キャップを設けたものを使用した例を示したが、従来から腹腔鏡で用いられている気腹針と同じものを用いることができる。また、胃壁に穴を形成した後には、胃壁を切開して穴を大きくする必要があるが、この場合にプッシュ式(押し出し型)高周波ナイフ付の側視型内視鏡を使用すれば、胃壁の切開を側視型内視鏡によって観察しながら行うことができるようになる。
図1Aは各種実施形態で使用する内視鏡の外観図であり、図1Bは各種実施形態で使用する内視鏡等閉鎖腔作成補助具の外観図である。 図1Bの拡大断面図である。 各種実施形態で使用する内視鏡装置の要部断面図である。 第1実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の使用形態を示す概略断面図である。 第2実施形態の内視鏡等閉鎖腔作成補助具の使用形態を示す概略断面図である。 第3実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第4実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第5実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第6実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第7実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第8実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。 第9実施形態の内視鏡装置の使用形態を示す概略断面図である。
符号の説明
10…内視鏡装置 11…内視鏡 12…操作部 13…挿入部 14…挿入用孔 15…内視鏡カテーテル 16、17…バルン 21…内視鏡等閉鎖腔作成補助具 22…挿入筒 23、24…バルン 25、26…管路 27…ひょうたん型のバルン 27'…窪み 28…留置スネア 28'…ワイヤ部分 30…胃 31…胃壁 31'…穴 32…十二指腸 33…食道 34…食道静脈 34'…食道静脈瘤 34a…出血箇所 35…大腸 36…大腸憩室 36a…出血箇所 38…気管支 39…病変部 40…内頸動脈 41…狭窄部 42…脳血管 43…出血部 45…血管 46…血栓 47…血栓溶解薬 BL…血液 CC…閉鎖腔

Claims (5)

  1. 体腔内へ内視鏡及び内視鏡カテーテルの少なくとも一方の挿入をガイドするための内視鏡等閉鎖腔作成補助具において、
    前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具は、
    先端の外周側を取り巻いて膨らむことができるように、1mm〜30mmの間隔を隔てて配置された少なくとも2個のバルンと、
    前記バルン内に所定の流体を供給及び排出するための管路と、
    を備えていることを特徴とする内視鏡等閉鎖腔作成補助具。
  2. 前記バルンは互いに連通するバルンからなり、ひょうたん型に膨らむものであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡等閉鎖腔作成補助具。
  3. 前記バルンは、互いに独立していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡等閉鎖腔作成補助具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡等閉鎖腔作成補助具と、前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具内に挿入される内視鏡及び内視鏡カテーテルの少なくとも一方と、前記内視鏡等閉鎖腔作成補助具に所定の流体を供給及び排出するための流体供給制御手段とを備えていることを特徴とする内視鏡装置。
  5. 前記内視鏡カテーテルは、先端部の外周側に少なくとも1個のバルンを備えていると共に、前記バルン内に所定の流体を供給及び排出するための管路を備えていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
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