JP2010102979A - 電線接続装置 - Google Patents

電線接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010102979A
JP2010102979A JP2008273852A JP2008273852A JP2010102979A JP 2010102979 A JP2010102979 A JP 2010102979A JP 2008273852 A JP2008273852 A JP 2008273852A JP 2008273852 A JP2008273852 A JP 2008273852A JP 2010102979 A JP2010102979 A JP 2010102979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
taper
electric wire
fastener
piece
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008273852A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Kaji
貴徳 梶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2008273852A priority Critical patent/JP2010102979A/ja
Publication of JP2010102979A publication Critical patent/JP2010102979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】スリーブを圧縮することなく電線を確実に接続することができ、しかも高所での電線の接続作業を安全かつ容易に行うことが可能な電線接続装置を提供する。
【解決手段】半径方向に変位可能な第一のテーパー片23aを有し第一のテーパー片23aの内側に一方の電線101の端部が進入可能な筒状の第一の締結具20と、半径方向に変位可能な第二のテーパー片33aを有し第二のテーパー片33aの内側に他方の電線102の端部が進入可能な筒状の第二の締結具30と、第一の締結具20と第二の締結具30が挿入可能で第一のテーパー片23aと対向する第一のテーパー穴12を有するとともに第二のテーパー片33aと対向する第二のテーパー穴13を有する接続管本体10と、接続管本体10に移動可能に螺合され接続管本体10に挿入された第一の締結具20と第二の締結具30とを軸方向へ押圧する押圧ネジ40とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、電線を接続するために用いられる電線接続装置に関し、特に圧縮工具を用いることなく電線同士を接続することが可能な電線接続装置に関する。
電線同士を接続する場合は、電気設備技術基準で定められた性能(電気的、熱的、機械的性能)を確保するため、スリーブが用いられる。スリーブを用いた電線の接続方法では、スリーブに電線を左右から挿入した後、強大な圧縮力を有する圧縮装置でスリーブの圧縮が行われる。この圧縮によりスリーブと電線は強固に密着し、電線はスリーブを介して電気的および機械的に確実に接続される。また、電力線をバイパスするためのジャンパ線の接続では、通常ジャンパ線に大きな張力が作用しないため、比較的小容量の電力線の場合はソケット型クランプやPG型クランプと呼ばれる接続具が使用され、大容量電力線におけるジャンパ線の接続においては、上記と同様に圧縮による電線の接続が行われる。
圧縮型スリーブを用いた電線用スリーブの圧縮方法の一例として、接続される左右の電線の導体長さを自動的に均等とし、スリーブ圧縮時におけるコンパウンドのスリーブ外への漏出防止効果を高める技術が知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2006−185902号公報
しかし、電線を接続するためのスリーブ圧縮装置は、堅牢な構造を必要とすることから総重量が100Kgを超える重量物となり、山間部での電線の接続作業を行うためには、圧縮装置を山間部に搬入しなければならず、運搬に多大な労力を要するという問題があった。また、比較的小容量の電力線をバイパスするためのジャンパ線では、ソケット型クランプやPG型クランプが使用されるが、高所での電線接続作業中に締付けナットなどを一時的に取外す必要があり、不注意により締付けナットなどを落下させるおそれがある。したがって、高所における電線の接続においては、スリーブを圧縮することなく電線を確実に接続でき、しかも電線の接続を安全かつ容易に行うことができる技術の開発が望まれる。
そこでこの発明は、スリーブを圧縮することなく電線を確実に接続することができ、しかも高所での電線の接続作業を安全かつ容易に行うことが可能な電線接続装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、半径方向に変位可能な第一のテーパー片を有し該第一のテーパー片の内側に一方の電線の端部が進入可能な筒状の第一の締結具と、半径方向に変位可能な第二のテーパー片を有し該第二のテーパー片の内側に他方の電線の端部が進入可能な筒状の第二の締結具と、前記第一の締結具と前記第二の締結具が挿入可能で前記第一のテーパー片と対向する第一のテーパー穴を有するとともに前記第二のテーパー片と対向する第二のテーパー穴を有する接続管本体と、前記接続管本体に移動可能に螺合され前記接続管本体に挿入された前記第一の締結具と前記第二の締結具とを軸方向へ押圧することにより前記第一のテーパー片を前記第一のテーパー穴の内面に食い込ませるとともに前記第二のテーパー片を前記第二のテーパー穴の内面に食い込ませ前記第一のテーパー片と前記第二のテーパー片とを半径方向内方に変位させる押圧ネジと、を備えたことを特徴とする電線接続装置である。
この発明によれば、第一の締結具と第二の締結具が押圧ネジによって軸方向に押圧されることにより、各締結具のテーパー片が各テーパー穴の内面に食い込むことになり、各テーパー片はくさび力により半径方向内方に変位する。これにより、各テーパー片は強大な力で各電線の端部と密着することになり、各電線の端部は各テーパー片と強固に接続される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電線接続装置において、前記第一のテーパー片と前記第二のテーパー片は、周方向に所定の間隔をもって複数形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、スリーブを圧縮することなく電線を確実に接続することができるので、重量物であるスリーブ圧縮装置も不要となり、山間部などでの電線の接続作業が容易となる。また、接続する電線同士を電線接続装置に差込んだ状態で押圧ネジを回転させるだけで、電線同士を確実に接続することができ、高所での電線接続作業が著しく容易となる。さらに、電線の接続作業前に、予め各締結具と押圧ネジを接続管本体に組付けて一体化しておくことにより、電線接続作業時に接続部品を取外す必要がなくなり、高所作業時における接続部品の落下を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第一のテーパー片と第二のテーパー片は、周方向に所定の間隔をもって複数形成されているので、各電線の端部を周方向にわたり各テーパー片と密着させることができ、接続箇所の接触面積の増加により、電気的接触抵抗を小とすることができる。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図9は、この発明の実施の形態を示している。図1に示すように、電線101と電線102を接続するための電線接続装置1は、主として接続管本体10と、第一の締結具20と、第二の締結具30と、押圧ネジ40とを有している。接続管本体10は、高い導電性を有する金属部材から構成されている。接続管本体10の長手方向の中央部11は、中心部が最大の外径を有しており軸方向端部にいくにつれて徐々に外径が小となるテーパー状に形成されている。接続管本体10の一方の端部には、中央部11と連なり軸方向に延びる第一の雄ネジ18が形成されている。第一の雄ネジ18の軸方向の長さは、L1に設定されている。接続管本体10の他方の端部には、中央部11と連なり軸方向に延びる第二の雄ネジ19が形成されている。第二の雄ネジ19の軸方向の長さは、L2に設定されている。
図2に示すように、接続管本体10の中央部11には、軸心Cに沿って延びる第一のテーパー穴12と第二のテーパー穴13が形成されている。第一のテーパー穴12は、中央部11の中心から左側に形成されており、第一の雄ネジ18の付け根まで延びている。第二のテーパー穴13は、中央部11の中心から右側に形成されており、第二の雄ネジ19の付け根まで延びている。第一のテーパー穴12は、中央部11の中心側の内径が最も大きく、第一の雄ネジ18側にいくにつれて内径が徐々に小となっている。すなわち、第一のテーパー穴12は、軸方向外方にいくにつれて内径が徐々に縮小するように形成されている。第二のテーパー穴13は、中央部11の中心側の内径が最も大きく、第二の雄ネジ19側にいくにつれて内径が徐々に小となっている。すなわち、第二のテーパー穴13は、軸方向外方にいくにつれて内径が徐々に縮小するように形成されている。
接続管本体10の第一の雄ネジ18側には、第一のテーパー穴12と連なり軸心Cに沿って延びる第一の挿入穴16が形成されている。第一の挿入穴16は、内径が全長(長さL1)にわたって同じであるストレート状の穴であり、その内径D1は第一の締結具20が挿入可能な大きさに設定されている。この内径D1は、第一のテーパー穴12の最も小さくなる終端の径と同一に設定されている。接続管本体10の雄ネジ19側には、第二のテーパー穴13と連なり軸心Cに沿って延びる第二の挿入穴17が形成されている。第二の挿入穴17は、内径が全長(長さL2)にわたって同じであるストレート状の穴であり、その内径D2は第二の締結具30が挿入可能な大きさに設定されている。この内径D2は、第二のテーパー穴13の最も小さくなる終端の径と同一に設定されている。ここで、内径D1と内径D2は同一である必要はなく、接続しようとする電線の外径に合わせて内径D1と内径D2を最適な値に変えるとともに、接続管本体10および各締結具20、30の各寸法を適宜変えることにより、外径の異なる電線同士の接続も可能となる。
接続管本体10の中央部11の中心部には、第一のテーパー穴12と第二のテーパー穴13とを区画する区画壁14が形成されている。区画壁14は、第一のテーパー穴12と第二のテーパー穴13とを接続管本体10の軸方向端面から軸方向に所定の長さに切削加工することによって形成されている。区画壁14には、電線101の端部と電線102の端部が当接可能となっており、電線101と電線102が所定の長さのみ接続管本体10内へ挿入可能となっている。接続管本体10の中央部11には、接続管本体10内に挿入された電線101の端部および電線102の端部の位置を目視にて確認するための確認窓15が形成されている。確認窓15は、接続管本体10の軸方向に延びる略長方形に形成されており、周方向の長さは電線101と電線102の外径よりも若干長く設定されている。
接続管本体10の第一のテーパー穴12には、第一の締結具20が挿入可能となっている。第一の締結具20は、高い導電性を有する筒状の金属部材から構成されている。図3に示すように、第一の締結具20には、円板状の鍔部21と円筒状の筒部23が一体で形成されている。鍔部21は、筒部23の一方の端部に位置しており、筒部23の端部外面から半径方向外方に延びている。鍔部21および筒部23には、軸心Cに沿って延びる接続穴22が形成されている。接続穴22の径D3は、電線101の外径よりも若干大に形成されており、電線101の端部が容易に挿入可能となっている。筒部23の他方は、半径方向内方(縮径方向)に変位可能な第一のテーパー片23aに形成されている。
第一のテーパー片23aは、外周面がテーパー面に形成されている。第一のテーパー片23aは、付け根側の外径が筒部23の外径D4と同一寸法に形成されており、自由端側の外径D5は外径D4よりも大に設定されている。第一のテーパー片23aの内面の内径D6は、接続穴22の内径D3と同一になっており、第一のテーパー片23aの内側には電線101が容易に進入可能となっている。図3および図4に示すように、第一のテーパー片23aは周方向に所定の間隔をもって4つ形成されており、そのうち、対向する2つの第一のテーパー片23aが付け根からの長さがL4に設定されている。他の2つの第一のテーパー片23aは、付け根からの長さがL3に設定されており、長さL4よりも短く設定されている。このように、2つの第一のテーパー片23aの長さ短くしているのは、第一のテーパー片23aの内側に進入する電線101の先端部を目視で容易に確認できるようにするためである。この実施の形態においては、第一のテーパー片23aが互いに対向するように形成されており、第一のテーパー片23aの合計が偶数となっているが、第一のテーパー片23aの数を奇数とする構成としてもよい。
図7に示すように、接続管本体10に第一の締結具20が挿入された状態では、第一のテーパー片23aは、第一のテーパー穴12と対向するようになっており、第一のテーパー穴12の内面と密着可能となっている。すなわち、第一のテーパー穴12と第一のテーパー片23aは、対向面が同一の勾配を有しており、第一の締結具20を軸方向外方に移動させることにより、各第一のテーパー片23aが第一のテーパー穴12の内面に食い込むようになっている。これにより、各第一のテーパー片23aには半径方向内方に作用するくさび力が作用し、各第一のテーパー片23aの内側に進入した電線101は、半径方向内方への変位する各第一のテーパー片23aと強固に接続されるようになっている。
接続管本体10の第二のテーパー穴13には、第二の締結具30が挿入可能となっている。第二の締結具30は、高い導電性を有する筒状の金属部材から構成されている。図1に示すように、第二の締結具30には、円板状の鍔部31と円筒状の筒部33が一体で形成されている。鍔部31は、筒部33の一方の端部に位置しており、筒部33の端部外面から半径方向外方に延びている。鍔部31および筒部33には、軸心Cに沿って延びる接続穴32が形成されている。接続穴32の径は、電線102の外径よりも若干大に形成されており、電線102の端部が容易に挿入可能となっている。筒部33の他方は、半径方向内方(縮径方向)に変位可能な第二のテーパー片33aに形成されている。第二のテーパー片33aの構造は、図3の第一のテーパー片23aに準じるので、その形状および寸法などの詳細については説明を省略する。
図7に示すように、接続管本体10に第二の締結具30が挿入された状態では、第二のテーパー片33aは、第二のテーパー穴13と対向するようになっており、第二のテーパー穴13の内面と密着可能となっている。すなわち、第二のテーパー穴13と第二のテーパー片33aは、対向面が同一の勾配を有しており、第二の締結具30を軸方向外方に移動させることにより、各第二のテーパー片33aが第二のテーパー穴13の内面に食い込むようになっている。これにより、各第二のテーパー片33aには半径方向内方に作用するくさび力が作用し、各第二のテーパー片33aの内側に進入した電線102は、半径方向内方への変位する各第二のテーパー片33aと強固に接続されるようになっている。
接続管本体10の第一の雄ネジ18には、押圧ネジ40が螺合されている。押圧ネジ40は、図6に示すように、外形が略円板状となっており、軸心に第一の雄ネジ18と螺合可能な雌ネジ40aが形成されている。押圧ネジ40は、軸心回りに回転することにより接続管本体10の軸方向に移動可能となっており、第一の締結具20の鍔部21と当接可能となっている。押圧ネジ40の外周面の一部は、押圧ネジ40を軸心回りに回転させる工具(図示略)を係合させるために切除されており、その切除幅はWに設定されている。また、第一の雄ネジ18には、押圧ネジ40の緩み止めとして機能するナット41が螺合可能となっており、ナット41の軸心には第一の雄ネジ18と螺合可能な雌ネジ41aが形成されている。ナット41には、ナット41を軸心回りに回転させる工具(図示略)を係合させるために、押圧ネジ40と同様に外周面の一部が切除されており、その切除幅Wは押圧ネジ40と同様の寸法に設定されている。押圧ネジ40の軸方向の長さとナット41の軸方向の長さの合計は、第一の雄ネジ18の軸方向の長さL1とほぼ一致している。これにより、押圧ネジ40とナット41が完全に第一の雄ネジ18に螺合した状態では、図7に示すように、第一の締結具20の鍔部21が第一の雄ネジ18の端面に接触するようになっている。
接続管本体10の第二の雄ネジ19には、同様に押圧ネジ40が螺合されている。第二の雄ネジ19に螺合された押圧ネジ40は、回転により接続管本体10の軸方向に移動可能となっており、第二の締結具30の鍔部31と当接可能となっている。第二の雄ネジ18には、押圧ネジ40の緩み止めとして機能するナット41が螺合可能となっている。押圧ネジ40の軸方向の長さとナット41の軸方向の長さの合計は、第二の雄ネジ19の軸方向の長さL2とほぼ一致している。これにより、押圧ネジ40とナット41が完全に第二の雄ネジ19に螺合した状態では、図7に示すように、第二の締結具30の鍔部31が第二の雄ネジ19の端面に接触するようになっている。第一の雄ネジ18、第二の雄ネジ19および押圧ネジ40は、押圧ネジ40を軸方向に移動させた場合でも多くの(雄ネジ18、19の外径の1〜2倍程度の)ネジ山・谷が螺合するように、軸方向の長さを設定するのが強度的に望ましい。
このように、各押圧ネジ40は、第一の締結具20と第二の締結具30とをそれぞれ軸方向外方へ押圧することにより、第一のテーパー片23aを第一のテーパー穴12の内面に食い込ませるとともに,第二のテーパー片33aを第二のテーパー穴13の内面に食い込ませ、第一のテーパー片23aと第二のテーパー片33aとを半径方向内方に変位させる機能を有している。
つぎに、この実施の形態における電線接続装置1による電線の接続手順および作用について説明する。
送電用鉄塔における電気工事などにおいて、電力線をバイパスする際にはジャンパ線としての電線101および電線102が用いられる。電線101および電線102の接続に際しては、接続作業開始前に、予め接続管本体10に押圧ネジ40とナット41をそれぞれ螺合させるとともに、接続管本体10に第一の締結具20と第二の締結具30を挿入し、電線接続装置1を完全に組付けた状態としておく。この電線接続装置1においては、第一のテーパー片23aの外径D5は、第一の挿入穴16の内径D1よりも若干大きいので、第一の締結具20を接続管本体10に挿入する際には、各第一のテーパー片23aを縮径させた状態で第一の挿入穴16に挿入する。同様に、第二の締結具30を接続管本体10に挿入する際には、各第二のテーパー片33aを縮径させた状態で第二の挿入穴17に挿入する。そして、完全に組付けられた電線接続装置1を送電用鉄塔の高所作業場に持参する。
図7は、電線101および電線102の接続作業開始直前の状態を示している。この状態では、第一の締結具20の鍔部21が第一の雄ネジ18の端面に接触しており、第二の締結具30の鍔部31が第二の雄ネジ19の端面に接触している。この状態で電線101を矢印F1方向に移動させ、電線101を第一の締結具20の接続穴22に進入させる。同様に、電線102を矢印F2方向に移動させ、電線102を第二の締結具30の接続穴32に進入させる。
図8は、電線101および電線102を電線接続装置1内に進入させた状態を示している。この状態では、電線101の先端部が区画壁14に当接しており、電線102の先端部も区画壁14に当接している。接続管本体10には、確認窓15が形成されているので、電線101の端面と電線102の端面が区画壁14に当接しているか否かは、確認窓15を介して目視で確認することができる。電線101の端面と電線102の端面が区画壁14に当接していない場合は、十分な接続強度を得ることができなくなるため、電線101と電線102との接続作業に際しては、電線101の端面と電線102の端面が区画壁14に当接させ、電線101と電線102の接続管本体10内への進入長さを確保する必要がある。電線101と電線102が区画壁14に当接していると目視で確認できた際は、第一の締結具20を接続管本体10に対して軸方向外方(矢印F3方向)にスライドさせ、第一のテーパー片23aを第一のテーパー穴12の内面に密着させるようにする。同様に、第二の締結具20を接続管本体10に対して軸方向外方(矢印F4方向)にスライドさせ、第二のテーパー片33aを第二のテーパー穴13の内面に密着させるようにする。この状態では、電線101および電線102の先端部は、区画壁14に当接したままとなっている。
図9は、押圧ネジ40によって第一の締結具20と第二の締結具30を軸方向外方に押圧する状態を示している。ここでは、第一の雄ネジ18に螺合された押圧ネジ40を工具(図示略)によって軸心回りに回転させ、第一の締結具20の鍔部21に当接させる。さらに、押圧ネジ40を軸心回りに回転させることにより、鍔部21を押圧ネジ40によって押圧し、第一の締結具20を軸方向外方に移動させる。これにより、各第一のテーパー片23aは徐々に内径が縮小する第一のテーパー穴12の内面に食い込み、各第一のテーパー片23aに作用するくさび力によって、各第一のテーパー片23aは半径方向内方に変位する。したがって、各第一のテーパー片23aの内側に進入した電線101の端部は、外周面が各第一のテーパー片23aと強大な力をもって密着することになり、各第一のテーパー片23aと強固に接続される。
同様に、第二の雄ネジ19に螺合された押圧ネジ40を軸心回りに回転させることにより、第二の締結具30の鍔部31を押圧ネジ40によって押圧し、第二の締結具30を軸方向外方に移動させる。これにより、各第二のテーパー片33aは徐々に内径が縮小する第二のテーパー穴13の内面に食い込み、各第二のテーパー片33aに作用するくさび力によって、各第二のテーパー片33aは半径方向内方に変位する。したがって、各第二のテーパー片33aの内側に進入した電線102の端部は、外周面が各第二のテーパー片33aと強大な力をもって密着することになり、各第二のテーパー片33aと強固に接続される。
ここで、第一のテーパー片23aと第二のテーパー片33aは、周方向に所定の間隔をもって複数形成されているので、各電線101、102の端部を周方向にわたり複数のテーパー片23a、33aと接触させることができ、接触面積の増加により電気的接触抵抗を小さくことができる。また、電線101と電線102の接続後に、ナット41と接続管本体10の中央部11の端部との間に位置する各雄ネジ18、19の外面にバインド線などを巻きつけることや、各押圧ネジ40と鍔部21、31との間にそれぞれバネ座金(図示略)を装着することにより、ナット41の軸方向の位置ずれを阻止することができ、押圧ネジ40の緩み止め効果を高めることができる。
このように、電線接続装置1を用いることにより、従来のようにスリーブを圧縮することなく電線101と電線102を確実に接続することができ、重量物であるスリーブ圧縮装置も不要となる。したがって、重量物であるスリーブ圧縮装置を山間部に搬入する必要もなく、山間部などでの電線の接続作業が容易となる。また、電線101と電線102を電線接続装置1に差込んだ状態で押圧ネジ40を回転させるだけで、電線101と電線102を確実に接続することができるので、高所での電線接続作業が著しく容易となる。さらに、電線の接続作業前に、予め各締結具20、30と押圧ネジ40を接続管本体10に組付けて一体化しておくことにより、電線の接続作業時に接続部品を取外す必要もなく、高所作業時における接続部品の落下を防止することができる。
電線接続装置1を使用するジャンパ線は、緊急時に一時的に用いられる他に、長期にわたって使用される場合もある。電線接続装置1を用いたジャンパ線が長期にわたり使用される場合は、確認窓15を介して電線101および電線102の端面に雨水が浸入し、電線101および電線102の端部の腐食が進行するおそれがある。そのため、確認窓15にはグリースやジンクロメートなどの防水部材を充填し、確認窓15を確実に塞ぐことが望まれる。
また、電線接続装置1が長期にわたり使用される場合は、図10および図11に示すように、確認窓15に防水部材としての防水キャップ50を装着し、確認窓1を確実に塞ぐことが望ましい。防水キャップ50は、例えばシリコーンゴムなどから構成されており、確認窓15を覆う蓋部50aと、確認窓15の内周面と嵌合可能な嵌合部50bを有している。さらに、図12に示すように、電線接続装置1の全体を防水部材としての防水カバー60で覆い、防水カバー60の端部をバンド61により電線101および電線102に密着した状態で固定することにより、電線接続装置1の全体を雨水から保護する構成としてもよい。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上述の実施の形態では、電線接続装置1は比較的小さな張力が作用するジャンパ線の接続に使用される場合を説明したが、電線接続装置1を構成する各部品を機械的強度の非常に高い金属部材などから構成することにより、大きな張力が作用する電線の接続にも対応することが可能となる。また、電線接続装置1は送電用鉄塔の電線だけでなく、平地における電線の接続にも対応できることは勿論である。さらに、電線101および電線102の進入状態を確認するために、上述の実施の形態では接続管本体10に確認窓15を形成しているが、予め電線101、102自体に接続管本体10への最適進入長さをマーキングしておけば、確認窓15を用いることなく電線101、102の接続管本体10への進入状態を外部から把握することが可能となる。
本発明の実施の形態に係わる電線接続装置の分解図である。 図1の装置における接続管本体の正面図である。 図1の装置における第一の締結具の拡大側面図である。 図3の正面図である。 図1の装置における押圧ネジおよびナットの断面図である。 図5の押圧ネジの正面図である。 図1の装置による電線の接続作業開始直前の状態を示す正面図である。 図1の装置に電線を挿入した状態を示す正面図である。 図1の装置による電線接続完了の状態を示す正面図である。 図1の装置の変形例を示す正面図である。 図10の装置における防水キャップの斜視図である。 図1の装置の別の変形例を示す正面図である。
符号の説明
1 電線接続装置
10 接続管本体
11 中央部
12 第一のテーパー穴
13 第二のテーパー穴
14 区画壁
15 確認窓
16 第一の挿入穴
17 第二の挿入穴
18 第一の雄ネジ
19 第二の雄ネジ
20 第一の締結具
21 鍔部
22 接続穴
23 筒部
23a 第一のテーパー片
30 第二の締結具
31 鍔部
32 接続穴
33 筒部
33a 第二のテーパー片
40 押圧ネジ
40a 雌ネジ
41 ナット
41a 雌ネジ
50 防水キャップ(防水部材)
60 防水カバー(防水部材)

Claims (2)

  1. 半径方向に変位可能な第一のテーパー片を有し該第一のテーパー片の内側に一方の電線の端部が進入可能な筒状の第一の締結具と、
    半径方向に変位可能な第二のテーパー片を有し該第二のテーパー片の内側に他方の電線の端部が進入可能な筒状の第二の締結具と、
    前記第一の締結具と前記第二の締結具が挿入可能で前記第一のテーパー片と対向する第一のテーパー穴を有するとともに前記第二のテーパー片と対向する第二のテーパー穴を有する接続管本体と、
    前記接続管本体に移動可能に螺合され前記接続管本体に挿入された前記第一の締結具と前記第二の締結具とを軸方向へ押圧することにより前記第一のテーパー片を前記第一のテーパー穴の内面に食い込ませるとともに前記第二のテーパー片を前記第二のテーパー穴の内面に食い込ませ前記第一のテーパー片と前記第二のテーパー片とを半径方向内方に変位させる押圧ネジと、
    を備えたことを特徴とする電線接続装置。
  2. 前記第一のテーパー片と前記第二のテーパー片は、周方向に所定の間隔をもって複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線接続装置。
JP2008273852A 2008-10-24 2008-10-24 電線接続装置 Pending JP2010102979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008273852A JP2010102979A (ja) 2008-10-24 2008-10-24 電線接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008273852A JP2010102979A (ja) 2008-10-24 2008-10-24 電線接続装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010102979A true JP2010102979A (ja) 2010-05-06

Family

ID=42293458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008273852A Pending JP2010102979A (ja) 2008-10-24 2008-10-24 電線接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010102979A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012164613A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Tyco Electronics Japan Kk Ledコネクタ
CN103151625A (zh) * 2013-01-18 2013-06-12 占行波 电线直通连接器
CN108808275A (zh) * 2018-05-21 2018-11-13 江苏亚特电缆有限公司 一种铁塔电线连接设备
JP2019145208A (ja) * 2018-02-15 2019-08-29 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子、及びコネクタ
CN115764338A (zh) * 2022-12-07 2023-03-07 国网山东省电力公司宁津县供电公司 一种电线连接结构及连接方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012164613A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Tyco Electronics Japan Kk Ledコネクタ
CN103151625A (zh) * 2013-01-18 2013-06-12 占行波 电线直通连接器
JP2019145208A (ja) * 2018-02-15 2019-08-29 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子、及びコネクタ
US10944187B2 (en) 2018-02-15 2021-03-09 Autonetworks Technologies, Ltd. Terminal and connector
CN108808275A (zh) * 2018-05-21 2018-11-13 江苏亚特电缆有限公司 一种铁塔电线连接设备
CN108808275B (zh) * 2018-05-21 2024-04-30 国网安徽省电力有限公司芜湖供电公司 一种铁塔电线连接设备
CN115764338A (zh) * 2022-12-07 2023-03-07 国网山东省电力公司宁津县供电公司 一种电线连接结构及连接方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2551966B1 (en) Electric connector with a cable clamping portion
US7342175B2 (en) Electrical connector
US9027908B1 (en) Field-installable pulling eye
US7261581B2 (en) Coaxial connector and method
EP1935071B1 (en) Electrical connector
AU2007311673B2 (en) A bolt for use in an electrical connector
US9455526B2 (en) Conductor connectors for power cables
KR200401178Y1 (ko) 방수 및 절연용 슬리브
JP2010102979A (ja) 電線接続装置
JP5794434B2 (ja) 電力ケーブルの接続方法
KR101270329B1 (ko) 물림식 관 접속 구조, 밸브, 물림식 관 조인트 및 냉동 장치
JP5680256B2 (ja) ケーブル接続部品
JP5312432B2 (ja) 電力ケーブル用接続装置及びその組立方法
US3723946A (en) Cable connector
CN102437440A (zh) 双向旋压式电气接头
KR100958409B1 (ko) 플렉시블관의 연결장치
JP2011249044A (ja) コネクタおよびコネクタ付きケーブル
FI127656B (en) CUTTING SCREW
JP2008262760A (ja) 電線用無圧縮型スリーブ
JP6891800B2 (ja) 電力ケーブルの端末構造
US11597018B2 (en) System and method for connecting a compression-type coupling to a coated conduit
US11404818B1 (en) Wedge connector assembly with sequential shear bolts
JP5172396B2 (ja) 電力ケーブル用プーリングアイ
EP3454421B1 (en) Shearing screw and use thereof
JP6481964B2 (ja) 電線接続具