JP2010100153A - 成形天井の配線保持構造 - Google Patents

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潤 藤井
Hiroaki Mori
博昭 森
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Abstract

【課題】配線を保持させる作業が簡単で作業時間が短くてすみ、位置ずれを防止できる成形天井の配線保持構造を提供する。
【解決手段】成形天井の配線保持構造であって、ワイヤーハーネス3を挟持する保持部21と、成形天井1の保持用突片14の係止部材取付孔14Aへ結合する結合部22とを備える係止部材2を用いて、ワイヤーハーネス3を成形天井1の保持用突片14に保持させている。このような構成により、配線を保持させる作業を簡単にして作業時間が短くてすみ、位置ずれを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は成形天井の配線保持構造に関し、さらに詳しくは、自動車内装用の成形天井に配索されるワイヤーハーネスの保持構造に関する。
自動車内装用の成形天井には、室内灯などへの給電用のワイヤーハーネスが配索されている。この成形天井には、組み立てラインでの工数を低減させるために、車体ボディーに組み付ける前に、予めワイヤーハーネスが配索されている。
従来、成形天井にワイヤーハーネスを保持させるには、成形天井の裏面に両面粘着テープを用いてワイヤーハーネスを固定する方法が用いられていた。しかし、この方法では、成形天井の縁部から導出するワイヤーハーネスを縁部に対して十分に固定することができない。また、両面粘着テープを用いた固定方法では、組み立て工場への搬送の途中や組み付けの際の取り廻しによって、成形天井の縁部からワイヤーハーネスが剥がれ易いという問題もあった。
このような問題の対策として、成形天井の縁部から保持用突片が突出するように、予め保持用突片を含めて成形天井の輪郭を設計しておき、ワイヤーハーネスをこの保持用突片に添えた状態で粘着テープで巻回して固定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−264249号公報
しかしながら、成形天井の一部である保持用突片に粘着テープを巻いてワイヤーハーネスを固定した場合、保持用突片に粘着テープを巻き付ける作業により、成形天井が傷み易いものであった。また、この粘着テープの巻き付け工程は、保持用突片上にワイヤーハーネスを添えた状態で巻き付けるため、作業者は無理な姿勢になりがちで作業性が悪く、手間と時間がかかると共に、ワイヤーハーネスが位置ずれを起こし易いものであった。さらに、粘着テープとしては、片面粘着テープを用いるため、巻き付ける際に撚れや裏返しになると粘着面が確実に付かなくなり、剥がれ易くなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、配線を保持させる作業が簡単で作業時間が短くてすみ、しかも配線の位置ずれを防止できる成形天井の配線保持構造を提供することにある。
本発明の特徴は、成形天井の裏面に沿って配される配線を保持する成形天井の配線保持構造であって、成形天井の縁部の配線を導出する位置に、保持用突片が突出するように設けられ、この保持用突片に配線が係止部材を介して固定されていることを要旨とする。
ここで、配線とは、主に、ルームランプ等への給電用の電線束であるワイヤーハーネスを指すものであるが、その他の配線全般に本発明を適用できることは云うまでもない。また、成形天井の縁部とは、成形天井の外周縁の他に、成形天井に形成された開口部の開口縁も含む。
本発明においては、係止部材が、配線を着脱可能に保持する保持部と、保持用突片に結合させる結合部とを備える構成とすることができる。
さらに、本発明においては、保持用突片に、結合部が挿入される係止部材取付孔が形成されている構成とすることができる。結合部は、係止部材取付孔へ弾性変形を伴って挿入され、この係止部材取付孔への挿入後に弾性変形が復帰して係止部材取付孔からの抜け出しが阻止される抜け止め部を備える構成とすることができる。
また、結合部は、保持用突片の表裏両面にそれぞれ沿うように配置される一対の支持板と、これら一対の支持板同士を連結する結合ロッド部とを備え、係止部材取付孔は、保持用突片の縁部で結合ロッド部の径寸法よりも狭い間口で解放された部分を有し、解放された部分を経て係止部材取付孔に挿入された状態となっている構成としてもよい。
本発明によれば、配線を保持させる作業が簡単で作業時間が短くてすみ、配線の位置ずれを防止できる成形天井の配線保持構造を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の詳細を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す。図1は、本実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す斜視図である。本実施の形態に係る成形天井の配線保持構造は、成形天井1の裏面側に配線としてのワイヤーハーネス3を配索し、このワイヤーハーネス3を係止部材2を用いて成形天井1に設けた保持用突片14に係止させた構造である。
成形天井1は、例えばレジストフェルトあるいはダンボール等の硬質材料から成形された図示しない成形天井芯材の表面側に図示しない表皮材を貼設した構成のものなど板状のものが適用される。この成形天井1は、ほぼ中央部に形成された、ルームランプを室内に露呈させる開口部11や、前部の両側に形成された、サンバイザーを収納するために室内側から裏面側へ膨出するように形成されたサンバイザー収納部12や、サンバイザー収納部12に形成されたサンバイザー取付孔13、保持用突片14などを有している。この他に、成形天井1には、成形天井1を車体ボディーのルーフパネル下面に取り付けるための図示しない係合具などが設けられている。
図1に示すように、保持用突片14は、成形天井1の前後に位置する2つの隅部からそれぞれ所定の導出方向(組み付け持に対応するピラーに沿う方向)に向けて突出するように一体的に形成されている。なお、図2に示すように、保持用突片14には円形の係止部材取付孔14Aが形成されている。
図1に示すように、ワイヤーハーネス3は、中間に分岐部31を有しており、その先端にルームランプ用のコネクタ31Aが設けられ、このコネクタ31Aが成形天井1の開口部11内に配置されるように配索されている。また、成形天井1に対して前後方向に配索されるワイヤーハーネス3の前後配索部32は、成形天井1の前後位置にそれぞれ配置、形成された保持用突片14上を通って成形天井1より導出されるように配置されている。そして、図2及び図3に示すように、保持用突片14上のワイヤーハーネス3は、係止部材2により保持用突片14に固定されている。
図2及び図3に示すように、係止部材2は、ワイヤーハーネス3(前後配索部32)を挟持する保持部21と、成形天井1側へ結合する結合部22と、を備えている。この係止部材2は、例えば合成樹脂などの反発性を有する材料で形成されている。
保持部21は、ワイヤーハーネス3の周面に沿って湾曲するような形状を有する一対の挟持板21Aでなる。一対の挟持板21Aは、略U字形状をなすように一体に形成されている。これら挟持板21Aの自由端は、ワイヤーハーネス3を保持部21へ着脱し易くするために、互いに外側へ向けて反り返るように形成されている。
図2及び図3に示すように、結合部22は、保持部21のU字状凹部の底部外側から突出する結合ロッド部22Aと、この結合ロッド部22Aの端部から保持部21側へ向けて互いに拡開するように設けられた抜け止め部としての一対の抜け止め板22Bと、を備えている。
このよう成形天井の配線保持構造とするには、先ず、図2に示すように、係止部材2の保持部21にワイヤーハーネス3を保持させる。その後、係止部材2の結合部22を保持用突片14の係止部材取付孔14Aに挿入して結合させる。このとき、一対の抜け止め板22Bは、弾性変形により互いになす角度が小さくなって縮まった状態で、係止部材取付孔14Aを通過して、変形が元の形状に復帰して係止部材取付孔14から抜けにくい形状になる。本実施の形態では、ワイヤーハーネス3に係止部材2を装着した後に、係止部材2を保持用突片14に係止させたが、図3に示すように、最初に、係止部材2を保持用突片14に結合させた後、ワイヤーハーネス3を係止部材2の保持部21に保持させる手順で行ってもよい。
上述した成形天井の配線保持構造によれば、保持用突片14にワイヤーハーネス3を係止部材2で簡単かつ迅速に保持させることができる。本実施の形態によれば、粘着テープでワイヤーハーネス3を保持用突片14に巻き付ける工程が不要となるため、工数や材料コストを削減することができる。また、本実施の形態では、ワイヤーハーネス3の保持位置は、保持用突片14に形成した係止部材取付孔14Aに係止部材2を係止させることにより一義的に決まるため、ワイヤーハーネス3が位置ずれを起こすことを防止できる。
本実施の形態に係る成形天井の配線保持構造によれば、従来のようにワイヤーハーネスが成形天井の保持用突片14に対して位置ずれを起こすことがなく、以下に説明するような効果を有する。即ち、成形天井1に対してワイヤーハーネス3を取り付ける位置が正確になるため、成形天井を車体ボディーに組み付ける際に、ワイヤーハーネス3が、車体ボディーのピラー部位に設けられる、例えばピラートリム取付用のクリップやクリップ座などと干渉して断線やクリアランス不足からノイズが発生するという問題が解消される。また、電源コネクタが正規の位置から引き出せるため、組み付けに支障を来す問題が解消される。
(変形例1)
図4は、上記第1の実施の形態における保持用突片14の変形例1を示す要部平面図である。図4に示すように、矩形状の係止部材取付孔14Bが形成された保持用突片14としてもよい。この係止部材取付孔14Bは、上記第1の実施の形態の保持用突片14と同様に閉じた開口であるため、結合部22を取り外すには、一対の抜け止め板22Bを縮めて変形させることによって取り外しが可能となる。
(変形例2)
図5は、上記第1の実施の形態の保持用突片14の変形例2を示す要部斜視図である。図5に示すように、この変形例2では、成形天井1と別体の保持用補強板4を備えるものであり、成形天井1には保持用突片14を形成せずに、保持用補強板4に保持用突片41が形成されている。この保持用補強板4は、成形天井1の端材を用いて形成されている。保持用補強板4は、成形天井1の裏面に貼着される矩形状の固着部42と、固着部42から突出する矩形状の保持用突片41とからなる。この保持用突片41には、円形の係止部材取付孔41Aが形成されている。
この変形例2では、成形天井1に別体の保持用補強板4を組み付ける構造であるため、成形天井1を成形するための型が大きくなることがない。また、この変形例2では、成形天井1を車体ボディーに組み付ける際に、ワイヤーハーネス3に引っ張られて保持用補強板4が折れ曲がったとしても成形天井1に皺や折れが発生しにくくなるという利点がある。
また、この変形例2によれば、成形天井1におけるピラー部に対応する箇所の成形展開を気にすることなく、別体の保持用補強板4で設置空間に応じて自由な形状に設計することが可能となる。
さらに、変形例2では、保持用補強板4を成形天井1の端材を利用して形成できるため、設備費及び材料費の増大を招くことがない。なお、この変形例2では、保持用補強板4を成形天井1の端材を利用して形成したが、例えば、可撓性を有する合成樹脂材や金属等でなる別途用意したものを用いてもよい。この場合も、成形天井1を成形するための型が大きくなることがなく、設備費の増大を招くことがない。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す要部斜視図である。本実施の形態では、成形天井1の角部より所定方向(組み付け持に対応するピラーに沿う方向)に向けて保持用突片15が突出するように形成されている。この保持用突片15の形状は、突出方向に伸びる一辺を共通にして、その幅が狭い基部15Aと幅の広い突片端部15Bとからなる。突片端部15Bより基部15Aの幅寸法が小さいため、基部15Aの側方に切り欠き状の凹部15Dが形成される。突片端部15Bの中央には、円形の係止部材取付孔15Cが形成されている。
本実施の形態では、保持用突片15の表面側から、前後配索部32(ワイヤーハーネス3)に取り付けた係止部材2の結合部22を係止部材取付孔15Cに挿通させて、係止部材2を保持用突片15に結合させている。そして、前後配索部32を保持用突片15の凹部15Dを通して成形天井1の裏面側に配索させている。
本実施の形態においても上記第1の実施の形態と同様に、ワイヤーハーネス3に係止部材2を予め取り付けているため、ワイヤーハーネス3を固定するための粘着テープや接着剤を削減できる。
また、本実施の形態によれば、係止部材取付孔15Cの位置により、ワイヤーハーネス3の取付位置(成形天井1から導出する位置)が一義的に決まるため、係止部材2を簡単な操作で保持用突片15に結合させるだけで位置だし精度を向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、係止部材2の取付方向を保持用突片15の表裏面の双方から選択できるため、係止部材2による車体や相手トリム(ピラーの内装部材)との干渉を回避して異音が発生することを防止できる。
(第3の実施の形態)
図7及び図8は、本発明の第3の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示している。図7は成形天井の配線保持構造を示す分解斜視図、図8は図7のVIII-VIII断面の結合部を示す断面図である。
図7に示すように、本実施の形態に係る成形天井の配線保持構造は、成形天井1の所定の位置に突出するように形成された保持用突片14に一部が縁部まで解放された形状の係止部材取付孔14Cに、ワイヤーハーネス3が保持された係止部材2を係合させた構造である。
さらに具体的には、図7に示すように、保持用突片14に形成された係止部材取付孔14Cは、保持用突片14における突出方向に伸びる2辺のうち1辺で係止部材取付孔14Cが解放するように(切り欠き状に開いている)形成されている。そして、この係止部材取付孔14Cの解放した部分は、結合ロッド部23Aの直径よりも狭くなるように設定されている。すなわち、係止部材取付孔14Cの解放した部分は、結合ロッド部23Aを挿入する間口の幅が狭くなっている。したがって、この解放した部分から係止部材2の結合ロッド部23Aを横方向にスライドさせて挿入させた後は、係止部材取付孔14Cから結合ロッド部23Aが抜け出しにくくなっている。
また、係止部材2の結合部23は、保持用突片14の表裏両面側にそれぞれ配置される一対の支持板23B、23Cが平行をなすように形成されている。図8に示すように、これら一対の支持板23B、23C間の距離は、保持用突片14の厚さとほぼ同じ寸法に設定されている。このため、一対の支持板23B、23Cが保持用突片14を挟み込んで係止部材2が保持用突片14にがたつくことなく確実に結合することができる。なお、係止部材2における保持部21の構成は、上記第1の実施の形態で用いた係止部材2の保持部21と同様の構成である。
本実施の形態によれば、保持用突片14の係止部材取付孔14Cにおける解放された部分から係止部材2の結合部23を係止部材取付孔14Cの中央に向けてスライドさせる操作で係止部材2を保持用突片14に簡単に結合させることができる。また、支持板23Cが保持用突片14に添った構造となるため、支持板23Cが保持用突片14に直角をなす方向に突出することがなく、係止部材2自体に起因する異音の発生や、相手トリムとの干渉が発生することを抑えることができる。
(変形例3〜5)
図9(A)〜(C)は、第3の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造における保持用突片14の変形例3〜5を示している。
図9(A)に示す変形例3は、保持用突片14に略矩形状の係止部材取付孔14Dを形成したものである。この係止部材取付孔14Dは、保持用突片14の先端縁で解放されるように形成されている。この解放した部分は、係止部材2の結合部23の結合ロッド部23Aの径寸法よりも狭く設定されている。
図9(B)に示す変形例4は、保持用突片14に係止部材取付孔14Eを形成したものである。この係止部材取付孔14Eは、保持用突片14の先端縁で解放されるように形成され、中央部分が円形に形成されている。この解放した部分は、係止部材2の結合部23の結合ロッド部23Aの径寸法よりも狭く設定されている。
図9(C)に示す変形例5は、上記変形例3と同様に、保持用突片14に略矩形状の係止部材取付孔14Fを形成したものである。この係止部材取付孔14Fは、保持用突片14の突出方向に伸びる2辺のうち1辺の縁部で解放されるように形成されている。この解放した部分は、係止部材2の結合部23の結合ロッド部23Aの径寸法よりも狭く設定されている。
(第4の実施の形態)
図10及び図11は、本発明の第4の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示している。図10は、成形天井の配線保持構造を示す分解斜視図、図11は図10の結合部24を保持用突片14に装着した部分のXI-XI断面図である。
この実施の形態においては、保持用突片14には係止部材取付孔は形成されていない。また、係止部材2は、上記第1〜3の実施の形態で用いた係止部材2と同様の構造の保持部21を備え、この保持部21に設けられた結合部24が保持用突片14を嵌合する扁平な筒構造となっている点が異なる。この結合部24は、互いに平行をなす一対の支持板23B、23Cと、これら支持板23B、23Cの両端部を連結する一対の連結板部23Dとを備えて筒状に形成されている。一対の支持板23B、23C間の距離は、図11の断面図に示すように、保持用突片14の厚さ寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。
本実施の形態によれば、係止部材2の結合部24を保持用突片14に嵌合させることで係止部材2を成形天井1側へ簡単に固定することができる。なお、本実施の形態においても、図10に示すように、保持用突片14に係止部材2を装着する前にワイヤーハーネス3を保持部21に保持させておいてもよいし、係止部材2を保持用突片14に装着した後にワイヤーハーネス3を保持部21へ保持させてもよい。
上述したように、本実施の形態の成形天井の配線保持構造では、ワイヤーハーネス3を成形天井1側へ保持させる作業が簡単で作業時間を短縮するという効果がある。また、本実施の形態では、ワイヤーハーネス3の位置ずれを防止する効果も高い。
(第5の実施の形態)
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造に用いられる係止部材としてのタグ6を示している。このタグ6は、ワイヤーハーネス3における成形天井1の周縁部から導出される部分に設けられている。タグ6は、例えば合成樹脂でなるシート体の一端縁側をワイヤーハーネス3に巻き付け固定されている。
このタグ6は、図10に示したものと同様の成形天井1の保持用突片14に、例えばタッカー止めすることで簡単に固定できる。タグ6は、保持用突片14に対して、タッカー止めの他に、カシメ止め、超音波溶着などの方法で簡単に固定することができる。なお、タグ5には、ワイヤーハーネス3の種類や部品識別情報などを表示記載できる利点がある。
(変形例6)
図13は、第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造に用いられる係止部材の変形例6を示している。変形例6では、ワイヤーハーネス3に合成樹脂でなるモールドラベル部7を設けており、このモールドラベル部7を保持用突片14に対して超音波溶着、例えばタッカー止めなどの方法で係止、固定できるようになっている。
(変形例7)
図14は、第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造に用いられる変形例7を示している。この変形例7では、ワイヤーハーネス3の周囲に巻き付ける保護用テープを利用してタグ3Aとしたものであり、上記第5の実施の形態で用いたタグ6と同様の方法で保持用突片14に固定することができる。
(第6の実施の形態)
図15及び図16は、本発明の第6の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示している。本実施の形態では、保持用突片14に突出方向に細長いスリット状の係止部材取付孔14Gを係止ベルト5を介してワイヤーハーネス3を係止した構造である。係止ベルト5は、合成樹脂製の可撓性を有するベルトであり、一端に係止部5Aを備えている。また、ベルト面には抜け止め用の凹凸が設けられている。
本実施の形態の配線保持構造とするには、図15に示すように、保持用突片14の係止部材取付孔14Gに係止ベルト5を他端5B側から挿入しておく。その後、図16に示すように、保持用突片14の上にワイヤーハーネス3を載置し、係止ベルト5の係止部5Aに他端5Bを挿入してワイヤーハーネス3と保持用突片15とを適度に締め込むだけでよい。
本実施の形態においては、簡単な操作で、ワイヤーハーネス3が係止部材取付孔14Gの位置で一義的に位置決めされるという利点がある。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の第1〜5の実施の形態及び変形例1〜7について説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記の各実施の形態及び各変形例では、保持用突片14を矩形状に形成したが、実質的に係止部材2等を固定できる構成であれば、これに限定されるものではない。
また、上記各実施の形態及び各変形例では、成形天井1の周縁部(外周縁)における、ワイヤーハーネス3を導出する箇所に配置したが、例えばームランプを室内に露呈させる開口部11の開口縁にワイヤーハーネス3を係止部材2等を用いてを配置させる場合も本発明が適用される。
さらに、上記第1〜4の実施の形態においては、係止部材2の保持部21がワイヤーハーネス3を着脱自在となるように一対の挟持板21Aを備える構成としたが、保持部21がワイヤーハーネス3を挿入するリング状のものとしてもよく、実質的にワイヤーハーネス3を保持できる構造であれば他の構造を適用しても勿論よい。
本発明の第1の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形天井へワイヤーハーネスを取り付ける部分を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形天井へワイヤーハーネスを取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の保持用突片の変形例1を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の保持用突片の変形例2を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す分解斜視図である。 図7のVIII-VIII段面図である。 (A)は本発明の第3の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の保持用突片の変形例3を示す平面図、(B)は変形例4を示す平面図、(C)は変形例5を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す分解斜視図である。 図10のXI-XI断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造に用いるタグを備えたワイヤーハーネスを示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の変形例6を示すモールドラベル部を備えたワイヤーハーネスの斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造の変形例7を示すタグを備えたワイヤーハーネスの斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造におけるワイヤーハーネスを装着する前の状態を示す分解斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る成形天井の配線保持構造を示す部分断面図である。
符号の説明
1…成形天井
2…係止部材
3…ワイヤーハーネス(配線)
4…保持用補強板
5…係止ベルト(係止部材)
3A、6…タグ
7…モールドラベル部
11…開口部
14、15、41…保持用突片
14A、14B、14C、14D、14E、14F、14G、15C、41A…係止部材取付孔
15A…基部
15B…突片端部
21…保持部
21A…挟持板
22、23、24…結合部
22A、23A…結合ロッド部
22B…抜け止め板
23B、23C…支持板
31…分岐部
32…前後配索部

Claims (5)

  1. 成形天井の裏面に沿って配される配線を保持する成形天井の配線保持構造であって、
    前記成形天井の縁部の前記配線を導出する位置に、保持用突片が突出するように設けられ、
    前記保持用突片に前記配線が係止部材を介して固定されていることを特徴とする成形天井の配線保持構造。
  2. 前記係止部材は、前記配線を保持する保持部と、前記保持用突片に結合させる結合部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の成形天井の配線保持構造。
  3. 前記保持用突片には、前記結合部が挿入される係止部材取付孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の成形天井の配線保持構造。
  4. 前記結合部は、前記係止部材取付孔へ弾性変形を伴って挿入され、該係止部材取付孔への挿入後に弾性変形が復帰して前記係止部材取付孔からの抜け出しが阻止される抜け止め部を備えることを特徴とする請求項3に記載の成形天井の配線保持構造。
  5. 前記結合部は、前記保持用突片の表裏両面にそれぞれ沿うように配置される一対の支持板と、前記一対の支持板同士を連結する結合ロッド部とを備え、
    前記係止部材取付孔は、前記保持用突片の縁部で前記結合ロッド部の径寸法よりも狭い間口で解放された部分を有し、
    前記解放された部分を経て前記係止部材取付孔に挿入された状態となっていることを特徴とする請求項3に記載の成形天井の配線保持構造。
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