JP2010093440A - 画像読取り装置、及びそれを備える画像形成装置 - Google Patents

画像読取り装置、及びそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シェーディング補正レベルを正確かつ速やかに求めることが可能な画像読取り装置を提供する。
【解決手段】CIS73により第1基準白板77を読取ると同時に、原稿通過領域75の隣り近傍の原稿非通過領域81の第2基準白板78を同時に読取る。第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルからシェーディング補正レベルを求め、このシェーディング補正レベルを第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルに基づき補正する。第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルV2は、原稿通過領域75の原稿の白レベルを示すものなので、この出力レベルV2と略同等となるまで第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルV1を高くして、これをシェーディング補正レベルとして求めれば、第1基準白板77と原稿通過領域75との間の位置ずれを原因とする誤差が低減される。
【選択図】図5

Description

本発明は、原稿を読取る画像読取り装置及びそれを備える画像形成装置に関する。
周知のように画像読取り装置においては、原稿を原稿通過領域に搬送して通過させつつ、この通過領域の原稿を原稿読取り手段により読取っている。あるいは、原稿をプラテンガラス上に載置し、プラテンガラス下方の光学走査系及び原稿読取り手段により原稿を走査して読取っている。原稿読取り手段としては、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor)等やCCD(Charge Coupled Device)等がある。
また、原稿の照明ムラや原稿読取り手段の感度ムラを補正するべく、原稿の読取りに先立ち、原稿読取り手段により基準白板を読取って、この基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを求めて設定しておき、このシェーディング補正レベルに基づき原稿を読取った原稿読取り手段の読取り出力レベルを補正して、原稿の照明ムラや原稿読取り手段の感度ムラの影響を排除している。
更に、特許文献1では、ガラス板上を原稿通過領域とし、原稿通過領域に第1基準白板を配置し、ガラス板下方に原稿読取り手段を設け、原稿読取り手段によりガラス板を介して原稿通過領域の原稿及び第1基準白板を読取る構成を前提とした上で、第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルのみに基づきシェーディング補正レベルを求めたならば、原稿の接触によりガラス板が汚れたときに、シェーディング補正レベルに誤差が生じることから、ガラス板下面に第2基準白板を設け、原稿読取り手段により第2基準白板をも読取り、第1及び第2基準白板に対応する原稿読取り手段のそれぞれの読取り出力レベルに基づきシェーディング補正レベルを求めて、シェーディング補正レベルの誤差を低減させている。
特開平10−224571号公報
しかしながら、特許文献1においては、第1及び第2基準白板のいずれも原稿通過領域に配置されることから、第1及び第2基準白板別に、原稿読取り手段により読取り走査を行う必要があり、また走査方向の全画素別に、第1及び第2基準白板に対応する原稿読取り手段のそれぞれの読取り出力レベルに基づきシェーディング補正レベルを逐一算出する必要があり、その処理に手間がかかった。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シェーディング補正レベルを正確かつ速やかに求めることが可能な画像読取り装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取り装置は、原稿を読取る原稿読取り手段、前記原稿読取り手段により読取られる原稿が通過する原稿通過領域、透光板、及び第1基準白板を順次配置し、前記原稿読取り手段により前記原稿通過領域及び前記透光板を介して前記第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定する画像読取り装置において、前記原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられて、前記原稿読取り手段により読取られる第2基準白板と、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいて前記シェーディング補正レベルを補正する補正手段とを備えている。
前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルと前記第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルとの差を求め、この差をシェーディング補正レベルに加算して、シェーディング補正レベルを補正している。
例えば、前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値と第2基準白板近傍の前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差を前記シェーディング補正レベルに加算して、シェーディング補正レベルを補正している。
また、他の本発明の画像読取り装置は、原稿が通過する原稿通過領域、透光板、第1基準白板、及び前記原稿通過領域の原稿を読取る原稿読取り手段を順次配置し、前記原稿読取り手段により前記第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定する画像読取り装置において、前記原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられて、前記原稿読取り手段により読取られる第2基準白板と、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいて前記シェーディング補正レベルを補正する補正手段とを備えている。
前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の出力レベルと前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルとの差を求め、この差を前記シェーディング補正レベルから減算して、シェーディング補正レベルを補正している。
例えば、前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値と第2基準白板近傍の前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差をシェーディング補正レベルから減算して、シェーディング補正レベルを補正している。
また、前記第2基準白板は、前記原稿通過領域片側隣り近傍の原稿が通過しない1箇所に設けられている。
例えば、前記原稿読取り手段は、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor)である。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の画像読取り装置を備えている。
本発明の画像読取り装置では、原稿読取り手段、原稿通過領域、透光板、及び第1基準白板を順次配置し、原稿読取り手段により原稿通過領域及び透光板を介して第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定している。この場合、原稿通過領域と第1基準白板間に透光板が介在するので、原稿の接触により透光板が汚れると、原稿読取り手段の読取り出力レベルが変動して、シェーディング補正レベルに誤差が生じる。また、原稿読取り手段に対する第1基準白板の位置と原稿通過領域の位置が異なるので、第1基準白板の白レベルと原稿通過領域の原稿の白レベルが同じであっても、これらの白レベルに対応する原稿読取り手段のそれぞれの読取り出力レベルが異なり、これによってもシェーディング補正レベルに誤差が生じる。
そこで、本発明においては、原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に第2基準白板を設けて、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正している。第2基準白板は、原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられているので、透光板の汚れの影響を受けることはなく、また原稿通過領域と同一高さの位置にある。従って、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルには、透光板の汚れや原稿通過領域と第2基準白板との間の位置ずれを原因とする誤差が含まれない。このため、第2基準白板に対応する読取り出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正することにより、透光板の汚れや原稿通過領域と第1基準白板との間の位置ずれを原因とするシェーディング補正レベルの誤差を低減することができる。しかも、全画素のシェーディング補正レベルを一括的に補正することができ、演算処理が簡単である。
また、第1基準白板が原稿通過領域に重ねて設けられるものであり、第2基準白板が原稿通過領域隣りに設けられているので、原稿読取り手段の1度の走査により第1及び第2基準白板を共に読取ることができる。
また、ここでは、原稿通過領域隣り近傍の第2基準白板が第1基準白板よりも原稿読取り手段に近くにあるので、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルが第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルよりも高くなる。そこで、補正手段は、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルと第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの差を求め、この差をシェーディング補正レベルに加算して、シェーディング補正レベルを補正している。
更に、第1及び第2基準白板の照明レベルは、必ずしも均一ではなくて、その照明位置によりムラがある。このため、第2基準白板近傍の第1基準白板の規定領域、つまり第2基準白板と略同等の照明レベルであると想定される第2基準白板近傍の第1基準白板の規定領域を特定し、第2基準白板に対応する読取り出力レベルの平均値と第1基準白板のその規定領域に対応する読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差をシェーディング補正レベルに加算している。これにより、照明位置による照明レベルのムラの影響を低減することができ、シェーディング補正レベルの補正精度を向上させることができる。
また、他の本発明の画像形成装置では、原稿通過領域、透光板、第1基準白板、及び原稿読取り手段を順次配置し、原稿読取り手段により第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定している。この場合、原稿の接触により第1基準白板が汚れることはないものの、原稿読取り手段に対する第1基準白板の位置と原稿通過領域の位置が異なるので、第1基準白板の白レベルと原稿通過領域の原稿の白レベルが同じであっても、これらの白レベルに対応する原稿読取り手段のそれぞれの読取り出力レベルが異なり、シェーディング補正レベルに誤差が生じる。
そこで、原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に第2基準白板を設けて、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正している。第2基準白板は、原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられ、原稿通過領域と同一高さの位置に設けられている。従って、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルには、原稿通過領域と第2基準白板との間の位置ずれを原因とする誤差が含まれない。このため、第2基準白板に対応する読取り出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正することにより、原稿通過領域と第1基準白板間の位置ずれを原因とするシェーディング補正レベルの誤差を低減することができる。しかも、全画素のシェーディング補正レベルを一括的に補正することができ、演算処理が簡単である。
また、第1基準白板が原稿通過領域に設けられ、第2基準白板が原稿通過領域隣りに設けられているので、原稿読取り手段の1度の走査により第1及び第2基準白板を共に読取ることができる。
また、ここでは、原稿通過領域隣り近傍の第2基準白板は、第1基準白板よりも原稿読取り手段に遠くにあるので、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルが第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルよりも低くなる。そこで、補正手段は、第2基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルと第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの差を求め、この差をシェーディング補正レベルから減算して、シェーディング補正レベルを補正している。
更に、第1及び第2基準白板の照明レベルは、必ずしも均一ではなくて、その照明位置によりムラがあるので、第2基準白板に対応する読取り出力レベルの平均値と第2基準白板近傍の第1基準白板の規定領域に対応する読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差をシェーディング補正レベルから減算している。これにより、照明位置による照明レベルのムラの影響を低減することができ、シェーディング補正レベルの補正精度を向上させることができる。
一方、本発明の画像形成装置では、上記本発明の画像読取り装置を備えることから、同様の作用効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の画像読取り装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置100は、画像読取り装置101により読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で記録用紙に記録形成するものであり、レーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送経路S、給紙トレイ10、及び用紙排出トレイ15等により構成されている。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
感光体ドラム3は、画像形成装置100のほぼ中央に配置されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより現像し、感光体ドラム3表面にトナー像を形成する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ローラ6、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接され、感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスを印加されている。中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルトは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と接触する2次転写装置11の転写ローラ11aによって記録用紙上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは相互に圧接されて、ニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として、中間転写ベルト7に接触して残留トナーを除去するクリーニングブレードが設けられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7裏側が支持されている。
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下部に設けられて、トレイ内の記録用紙を供給する。
画像形成装置100には、給紙トレイ10から供給された記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由させて用紙排出トレイ15に送るための、Sの字形状の用紙搬送経路Sが設けられている。この用紙搬送経路Sに沿って、用紙ピックアップローラ16、用紙レジストローラ14、定着装置12、及び記録用紙を搬送する搬送ローラ等が配置されている。
用紙ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。搬送ローラは、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、複数個設けられている。
用紙レジストローラ14は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
例えば、用紙レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの検出出力に基づき、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像の先端が記録用紙の画像形成領域の先端に合うように、記録用紙を搬送する。
定着装置12は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32等を備えている。加熱ローラ31及び加圧ローラ32は、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域を通過して来た記録用紙を挟み込んで搬送する。
加熱ローラ31は、図示しない温度検出器の検出出力に基づき、制御部によって所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ32とともに記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラによって用紙排出トレイ15上にフェイスダウンで排出される。
次に、図2を参照しつつ、図1の画像形成装置100上に搭載された本実施形態の画像読取り装置101を説明する。図2は、画像読取り装置101を拡大して示す断面図である。
本実施形態の画像読取り装置101は、下側の第1読取り部41と、上側の原稿搬送部42とを備えている。
上側の原稿搬送部42は、その奥の一辺をヒンジ(図示せず)により下側の第1読取り部41の一辺に枢支され、その手前部分を上下させることにより開閉される。原稿搬送部42を開いたときには、下側の第1読取り部41のプラテンガラス44が開放され、このプラテンガラス44上に原稿が載置される。
第1読取り部41は、プラテンガラス44、第1走査ユニット45、第2走査ユニット46、結像レンズ47、及びCCD(Charge Coupled Device)48等を備えている。第1走査ユニット45は、露光ランプ(ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯等)51、及び第1反射ミラー52を備えており、副走査方向へと原稿サイズに応じた距離だけ一定速度Vで移動しながら、プラテンガラス44上の原稿を露光ランプ51によって露光し、その反射光を第1反射ミラー52により反射して第2走査ユニット46へと導き、これにより原稿の表面の画像を副走査方向に走査する。第2走査ユニット46は、第2及び第3反射ミラー53、54を備えており、第1走査ユニット45に追従して速度V/2で移動しつつ、原稿の反射光を第2及び第3反射ミラー53、54により反射して結像レンズ47へと導く。結像レンズ47は、原稿の反射光をCCD48に集光して、原稿の表面の画像をCCD48上に結像させる。CCD48は、原稿の画像を繰り返し主走査方向に走査し、その度に、1主走査ラインのアナログ画像信号を出力する。
第1及び第2走査ユニット45、46には、それぞれのプーリー(図示せず)を設けており、これらのプーリーにワイヤー(図示せず)を架け渡し、このワイヤーをステッピングモータにより駆動して、第1及び第2走査ユニット45、46を同期移動させている。
また、下側の第1読取り部41は、静止原稿だけではなく、原稿搬送部42により搬送されている原稿表面の画像を読取ることができる。この場合は、図2に示すように第1及び第2走査ユニット45、46を位置決めし、この状態で、原稿搬送部42による原稿の搬送を開始する。
原稿搬送部42では、ピックアップローラ55を原稿トレイ56上の原稿に押し当て回転させて、原稿を引き出し、原稿を原稿搬送路57を通じて搬送し、原稿を第1読取り部41のガラス板65上に通過させ、更に原稿を第2読取り部43に通して、排紙ローラ58から排紙トレイ49へと搬送する。原稿搬送路57に沿って、原稿をその先端を揃えてから搬送するレジストローラ62や、原稿を搬送する搬送ローラ63が配置されている。
この原稿の搬送に際し、第1走査ユニット45の露光ランプ51により原稿表面をガラス板65を介して照明し、原稿表面からの反射光を第1及び第2走行ユニット45、46の各反射ミラーにより結像レンズ47へと導き、原稿表面からの反射光を結像レンズ47によりCCD48に集光させ、原稿表面の画像をCCD48上に結像させ、これにより原稿表面の画像を読み取る。
また、原稿搬送部42により搬送されている原稿表面の画像を読取ると同時に、原稿搬送部42に内蔵の第2読取り部43により原稿裏面の画像を読取ることができる。この第2読取り部43は、プラテンガラス44の上方に配置されており、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下CISと称する)73と、原稿が通過する第1ガラス板74とを備えている。CIS73は、原稿裏面を照明するLEDアレイ71、画素毎に、原稿の反射光を集光するセルフォック(登録商標)レンズアレイ72、及びセルフォックレンズアレイ72を通じて受光した原稿の反射光を光電変換してアナログの画像信号を出力するラインセンサ73Sを備えている。第1読取り部41のガラス板65上を通過した原稿は、第2読取り部43の第1ガラス板74上を通過して排紙トレイ49へと排出されるが、この第1ガラス板74上の通過に際し、LEDアレイ71により原稿裏面を照明し、原稿裏面からの反射光をセルフォックレンズアレイ72を介してラインセンサ73Sに入力し、ラインセンサ73Sにより原稿裏面の画像を読取る。
このようにCCD48及びCIS73により読取られた原稿の画像は、CCD48及びCIS73からアナログ画像信号として出力され、このアナログ画像信号がデジタル画像信号にA/D変換される。そして、このデジタル信号は、種々の画像処理を施されてから画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送受され、画像形成装置100において画像が記録用紙に記録される。
図3は、本実施形態の画像読取り装置101の信号処理系の構成を示すブロック図である。図3に示すように画像読取り装置101は、第1画像処理部111と、第2画像処理部211とを備えている。第1画像処理部111は、第1読取り部41(図2に示す)のCCD48からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、このデジタル画像信号に対して種々の画像処理を施したり、第1読取り部41の第1及び第2走査ユニット45、46を駆動制御する。また、第2画像処理部211は、原稿搬送部42の第2読取り部43(図2に示す)のCIS73からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、このデジタル画像信号に対して種々の画像処理を施したり、原稿搬送部42による原稿の搬送制御を行う。第1及び第2画像処理部111、211のいずれかより画像形成装置100のレーザ露光装置1へとのデジタル画像信号が送受され、画像形成装置100において画像が記録用紙に記録される。
第1画像処理部111は、第1走査ユニット45のCCD48を搭載した基板上に構築された第1センサ部113と、第1センサ部113からのデジタル画像信号を入力して、デジタル画像信号に対して種々の画像処理を施す第1演算部114と、第1読取り部41の第1及び第2走査ユニット45、46を駆動する走査駆動部115とを備えている。
第1センサ部113は、第1走査ユニット45の露光ランプ51、CCD48、CCD48からのアナログ画像信号をデジタル画像信号にA/D変換する2つのアナログフロントエンド回路(以下、AFEと称する)116、及び各AFE116からのデジタル画像信号を中継転送するレジスタを含むLSI117を備えている。
第1演算部114は、第1画像処理部111を統括的に制御する中央処理装置(以下、CPUと称する)121と、CPU121により実行されるプログラムを格納したプログラムメモリ122と、CPU121により用いられるワークメモリ123と、シェーディング補正レベル等を記憶するフラッシュメモリ124と、第1センサ部113のLSI117からのデジタル画像信号を入力するレシーバ125と、レシーバ125からデジタル画像信号を入力して、デジタル画像信号に対して種々の画像処理を施すSCAN ASIC(Application Specific Integrated Circuit)126と、SCAN ASIC126により用いられるSDRAM(Synchronous DRAM)127と、第2画像処理部211からのデジタル画像信号を入力するレシーバ128と、SCAN ASIC126からのデジタル画像信号及び第2画像処理部211からのデジタル画像信号のいずれかをバススイッチ129を介して入力し、入力したデジタル画像信号を画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送信する送信部130と、走査駆動部115の各センサ141等に対する入出力を制御するIOASIC131とを備えている。
走査駆動部115は、第1及び第2走査ユニット45、46の位置を検出する複数のセンサ141と、第1及び第2走査ユニット45、46を移動させるための駆動用モータ142とを備えている。第1演算部114のCPU121は、各センサ141の検出出力に基づいて駆動用モータ142を駆動制御し、第1及び第2走査ユニット45、46の移動を制御する。
第2画像処理部211は、第2読取り部43のCIS73を搭載した基板上に構築された第2センサ部213と、第2センサ部213からのデジタル画像信号を入力して、デジタル画像信号に対して種々の画像処理を施す第2演算部214と、原稿搬送部42における原稿の搬送を行う搬送駆動部215とを備えている。
第2センサ部213は、CIS73のLEDアレイ71、ラインセンサ73S、ラインセンサ73Sからのアナログ画像信号をデジタル画像信号にA/D変換する2つのアナログフロントエンド回路(以下、AFEと称する)216、及び各AFE216からのデジタル画像信号を中継転送するレジスタを含むLSI217を備えている。
第2演算部214は、第2画像処理部211を統括的に制御する中央処理装置(以下、CPUと称する)221と、CPU221により実行されるプログラムを格納したプログラムメモリ222と、CPU221により用いられるワークメモリ223と、シェーディング補正レベル等を記憶するフラッシュメモリ224と、第2センサ部213のLSI217からのデジタル画像信号を入力するレシーバ225と、レシーバ225からデジタル画像信号を入力して、デジタル画像信号に対して種々の画像処理を施すSCANASIC(Application Specific Integrated Circuit)226と、SCAN ASIC226により用いられるSDRAM(Synchronous DRAM)227とを備えている。
搬送駆動部215は、原稿搬送部42の原稿搬送路57における原稿の搬送位置を検出する複数のセンサ231と、原稿搬送路57のピックアップローラ、レジストローラ、搬送ローラ等を回転駆動するモータ232と、ローラとモータ軸間の駆動伝達経路を接離するクラッチ233と、モータ232やクラッチ233を駆動制御する駆動制御部234とを備えている。第2演算部214のCPU221は、各センサ231の検出出力に基づき、駆動制御部234を通じてモータ232やクラッチ233を駆動制御し、原稿搬送路57における原稿の搬送を制御する。
さて、画像読取り装置101の第1及び第2読取り部41、43においては、原稿の照明ムラ、CCD48やCIS73のラインセンサ73Sの感度ムラがあるので、これらのムラが原因となって読取った画像品質が低下する可能性がある。このため、それらのムラを補正するべく、原稿の読取りに先立ち、CCD48、CIS73のシェーディング補正レベルを求めて設定しておき、これらのシェーディング補正レベルに基づき原稿を読取ったCCD48、CIS73の出力レベルを補正して、原稿の照明ムラ、CCD48やCIS73の感度ムラの影響を排除している。
ところが、CCD48、CIS73のシェーディング補正レベルを求めるために用いられる第1基準白板を、原稿との接触を避けるべく、原稿通過領域に配置しないことから、CCD48やCIS73に対する第1基準白板の位置と原稿通過領域の位置が異なり、第1基準白板の白レベルと原稿通過領域の原稿の白レベルが同じであっても、これらの白レベルに対応するCCD48のそれぞれの出力レベルが異なり、またそれらの白レベルに対応するCIS73のそれぞれの出力レベルが異なり、このために第1基準白板だけを用いて、シェーディング補正レベルを求めたならば、シェーディング補正レベルに誤差が生じる。
そこで、本実施形態では、原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に第2の基準白板を設け、第2の基準白板を用いて、CCD48、CIS73のシェーディング補正レベルを補正し、これらのシェーディング補正レベルの誤差を低減している。
次に、第2読取り部43におけるCIS73のシェーディング補正レベルを求めて補正する方法を説明する。図4及び図5(a)は、原稿搬送部42の第2読取り部43における第1ガラス板74近傍を側方から見て示す断面図及び原稿の搬送方向に見て模式的に示す正面図である。
図4及び図5(a)に示すように第1ガラス板74上方に第2ガラス板76及びCIS73が配置され、第1ガラス板74と第2ガラス板76間が原稿通過領域75となっている。また、第1ガラス板74の下面に第1基準白板77が配置され、第1ガラス板74の上面に第2基準白板78が配置されている。
図5(a)に示すように原稿通過領域75は、画像読取り装置101により読取り可能な最大サイズの原稿幅(例えばA4サイズの幅)を有しており、最大サイズの原稿が原稿通過領域75をその右側に寄せられて調度通過するようになっている。また、原稿通過領域75の左側には、原稿が通過しないボイド領域79及び原稿非通過領域81が設けられている。
第1基準白板77は、原稿通過領域75の幅と同じ長さに設定され、原稿通過領域75と調度重なるように配置されている。
第2基準白板78は、原稿非通過領域81の幅と同じ長さに設定され、原稿非通過領域81と調度重なるように配置されている。
CIS73は、原稿通過領域75、ボイド領域79、及び原稿非通過領域81の全幅と同じ長さに設定され、これらの領域75、79、81に調度重なるように配置されている。従って、CIS73は、原稿通過領域75を通過する原稿を読取ったり、第1及び第2基準白板77、78を同時に読取ることができる。
CIS73のラインセンサ73Sは、主走査方向に複数の光電変換素子を配列したものであるから、原稿通過領域75の原稿を読取ったときには、右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力を原稿通過領域75の原稿画像を示すものとして抽出することができる。また、第1及び第2基準白板77、78を同時に読取ったときには、右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力を第1基準白板77を示すものとして抽出し、かつn番目〜p番目の各光電変換素子の出力を第2基準白板78を示すものとして抽出することができる。
このような第2読取り部43においては、第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルを用いて、シェーディング補正レベルを求める。ところが、図5(a)から明らかなように第1ガラス板74上側が原稿通過領域75であって、第1ガラス板74の下面に第1基準白板77が配置されているため、CIS73もしくはLEDアレイ71(図4に示す)に対しては第1基準白板77の位置が原稿通過領域75の位置よりも遠くなり、第1基準白板77の白レベルと原稿通過領域75の原稿の白レベルが同じであっても、第1基準白板77の白レベルに対応するCIS73の出力レベルが原稿の白レベルに対応するCIS73の出力レベルよりも低くなる。このため、第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルだけを用いて、シェーディング補正レベルを求めたならば、シェーディング補正レベルに誤差が生じる。
また、CIS73と第1基準白板77間に第1ガラス板74が介在するため、原稿の接触により第1ガラス板74が汚れることがある。この場合は、第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルが更に低下して、シェーディング補正レベルの誤差が大きくなる。
そこで、CIS73により第1基準白板77を読取ると同時に、原稿通過領域75の隣り近傍の原稿非通過領域81の第2基準白板78を同時に読取って、第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正している。
第2基準白板78は、原稿通過領域75隣り近傍の原稿非通過領域81に設けられ、原稿通過領域75と同一高さの位置に設けられ、かつ第1ガラス板74の上面に設けられている。従って、第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルには、第2基準白板78と原稿通過領域75との間の位置ずれを原因とするレベル低下、及び第1ガラス板74の汚れを原因とするレベル低下が生じない。このため、第2基準白板78の白レベルと原稿通過領域75の原稿の白レベルが同じであったならば、第2基準白板78の白レベルに対応するCIS73の出力レベルが原稿の白レベルに対応するCIS73の出力レベルと同等になる。
例えば、図5(b)に示すようにCIS73のラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルをV1すると、この出力レベルV1が低くなり、またCIS73のラインセンサ73Sにおけるn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルをV2とすると、この出力レベルV2が高くなり、V1<V2となる。これは、CIS73に対しては第1基準白板77の位置が原稿通過領域75隣り近傍の第2基準白板78の位置よりも遠く、かつCIS73と第1基準白板77間に第1ガラス板74が介在するのに対してCIS73と第2基準白板78間に第1ガラス板74が介在しないためである。
このような第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルV2は、原稿通過領域75の原稿の白レベルを示すものなので、この出力レベルV2と略同等となるまで第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルV1を高くして、これをシェーディング補正レベルとして求めれば、第1基準白板77と原稿通過領域75との間の位置ずれを原因とする誤差、及び第1ガラス板74の汚れを原因とする誤差の影響を排除することができる。
具体的には、図5(c)に示すようにCIS73のラインセンサ73Sにおけるn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、この平均値を第2基準白板78に対応するCIS73の平均出力レベルv2とする。また、CIS73のラインセンサ73Sにおけるn番目〜p番目の各光電変換素子と同じ個数の(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、この平均値を第1基準白板77に対応するCIS73の平均出力レベルv1とする。そして、平均出力レベルv2から平均出力レベルv1を差し引いて、その差ΔAを求め、この差ΔAをラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルに逐一加算して、それぞれの和を右側1番目〜m番目の各光電変換素子のシェーディング補正レベルとして求める。これにより、第1基準白板77と原稿通過領域75との間の位置ずれを原因とする誤差、及び第1ガラス板74の汚れを原因とする誤差の影響を排除したシェーディング補正レベルが求められる。
ここでは、第1基準白板77に対応するCIS73の平均出力レベルv1として、第2基準白板78近傍における(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルの平均値を求めている。これは、第2基準白板78近傍に特定すれば、第2基準白板78とその近傍間の照明ムラが小さくなり、この照明ムラの影響を略排除して、シェーディング補正レベルの精度を向上させることができるためである。
このようなCIS73のシェーディング補正レベルを求めて補正する処理は、画像形成装置100の電源投入時に、図3の第2画像処理部211で行われる。第2画像処理部211は、CIS73のラインセンサ73Sにおける各光電変換素子の出力レベルをデジタル信号として入力し、このデジタル信号によって示される各光電変換素子の出力レベルを処理することによりシェーディング補正レベル求めて補正する。この第2画像処理部211による処理を、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、画像形成装置100の電源投入により画像読取り装置101が起動されると(ステップS301)、CPU221は、SCAN ASIC226を通じて、LSI217のレジスタ及び各AFE216を初期化してから(ステップS302)、各AFE216のゲインを設定する(ステップS303)。
そして、CPU221は、SCAN ASIC226を通じて、LEDアレイ71を消灯し、この状態で、CIS73による読取りを行い(ステップS304)、CIS73のラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを第2演算部214に取り込んで、これらの出力レベルをそれぞれの暗出力補正レベルとしてフラッシュメモリ224に記憶し、フラッシュメモリ224に既に記憶されていた各暗出力補正レベルを更新する(ステップS305)。
引き続いて、CPU221は、SCAN ASIC226を通じて、LEDアレイ71を点灯して(ステップS306)、第1及び第2基準白板77、78を照明し、この状態で、CIS73による読取りを行い、CIS73のラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルV1、及びCIS73のラインセンサ73Sにおけるn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルV2を第2演算部214に取り込んで、これらの出力レベルV1、V2をフラッシュメモリ224に記憶する(ステップS307〜S312)。
尚、ステップS307〜S312では、第1基準白板77に対応するCIS73の出力レベルV1の取り込みと、第2基準白板78に対応するCIS73の出力レベルV2の取り込みを別々に示しているが、実際には、CIS73の1度の読取りにより各出力レベルV1、V2を略同時に取り込む。
この後、CPU221は、フラッシュメモリ224内の各出力レベルV1、V2を参照し、CIS73のラインセンサ73Sにおけるn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、第2基準白板78に対応するCIS73の平均出力レベルv2を求め、またCIS73のラインセンサ73Sにおける(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、第1基準白板77に対応するCIS73の平均出力レベルv1を求め、平均出力レベルv2から平均出力レベルv1を差し引いて、その差ΔAを求める(ステップS313)。そして、CPU221は、この差ΔAをCIS73の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルに逐一加算して、それぞれの和を右側1番目〜m番目の各光電変換素子のシェーディング補正レベルとして求め(ステップS314)、これらを各シェーディング補正レベルとしてフラッシュメモリ224に記憶し、フラッシュメモリ224に既に記憶されていた各シェーディング補正レベルを更新する(ステップS315)。そして、CPU221は、LEDアレイ71を消灯して(ステップS316)、CIS73のシェーディング補正レベルを求める処理を終了する。
こうしてフラッシュメモリ224に記憶されたラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の暗出力補正レベル及びシェーディング補正レベルは、フラッシュメモリ224からSCAN ASIC226へと転送されて記憶される。SCAN ASIC226は、第2読取り部43による原稿の読取りに際し、ラインセンサ73Sにおける右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力を原稿通過領域75の原稿画像を示すものとして抽出し、原稿画像を示す各光電変換素子の出力から該各光電変換素子の暗出力補正レベルを逐一減算して、暗出力の影響を排除し、原稿画像を示す各光電変換素子の出力をそれぞれのシェーディング補正レベルにより正規化する。これにより、原稿の照明ムラやCIS73の感度ムラを排除したデジタル画像信号が得られる。このデジタル画像信号は、SCAN ASIC226から第1画像処理部111のバススイッチ129及び送信部130を介して画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送信され、画像形成装置100において画像が記録用紙に記録される。
次に、第1読取り部41におけるCCD48のシェーディング補正レベルを求めて補正する方法を説明する。図7及び図8(a)は、第1読取り部41におけるガラス板65近傍を側方から見て示す断面図及び原稿の搬送方向に見て模式的に示す正面図である。
図7及び図8(a)に示すようにガラス板65上方に原稿ガイド67が配置され、ガラス板65と原稿ガイド67間が原稿通過領域66となっている。また、ガラス板65の下面に第1基準白板59が配置され、ガラス板65の上面に第2基準白板61が配置されている。
図8(a)に示すように原稿通過領域66は、画像読取り装置101により読取り可能な最大サイズの原稿幅(例えばA4サイズの幅)を有しており、最大サイズの原稿が原稿通過領域66をその右側に寄せられて調度通過するようになっている。また、原稿通過領域66の左側には、原稿が通過しないボイド領域68及び原稿非通過領域69が設けられている。
第1基準白板59は、原稿通過領域66の幅と同じ長さに設定され、原稿通過領域66と調度重なるように配置されている。ただし、図7に示すように第1基準白板59は、ガラス板65の一端部に重なるだけであり、ガラス板65の中央部が開放され、ガラス65を通じての原稿表面の読取りに支障が無いようにされている。
第2基準白板61は、原稿非通過領域69の幅と同じ長さに設定され、原稿非通過領域69と調度重なるように配置されている。
CCD48による読取り領域Wは、結像レンズ47によって拡大されて、原稿通過領域66、ボイド領域68、及び原稿非通過領域69の全幅と同じ長さに設定され、これらの領域66、68、69に調度重なる。従って、CCD48は、原稿通過領域66を通過する原稿を読取ったり、第1及び第2基準白板59、61を同時に読取ることができる。
このような第1読取り部41においては、図8(a)から明らかなようにガラス板65上側が原稿通過領域66であって、ガラス板65の下面に第1基準白板59が配置されているため、CCD48もしくは露光ランプ51(図2に示す)に対しては第1基準白板59の位置が原稿通過領域66の位置よりも近くなり、第1基準白板59の白レベルと原稿通過領域66の原稿の白レベルが同じであっても、第1基準白板59の白レベルに対応するCCD48の出力レベルが原稿の白レベルに対応するCCD48の出力レベルよりも高くなる。このため、第1基準白板59に対応するCCD48の出力レベルだけを用いて、シェーディング補正レベルを求めたならば、シェーディング補正レベルに誤差が生じる。
そこで、CCD48により第1基準白板59を読取ると同時に、原稿通過領域66の隣り近傍の原稿非通過領域69の第2基準白板61を同時に読取って、第2基準白板61に対応するCCD48の出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正する。
第2基準白板61は、原稿通過領域66隣り近傍の原稿非通過領域69に設けられ、原稿通過領域66と同一高さの位置に設けられ、かつガラス板65の上面に設けられている。従って、露光ランプ51もしくはCCD48に対する第2基準白板61の位置と原稿通過領域66の位置が等しくなり、第2基準白板61に対応するCCD48の出力レベルには、第2基準白板61と原稿通過領域66との間の位置ずれを原因とするレベル上昇が生じない。このため、第2基準白板61の白レベルと原稿通過領域66の原稿の白レベルが同じであったならば、第2基準白板61の白レベルに対応するCCD48の出力レベルが原稿の白レベルに対応するCCD48の出力レベルと同等になる。
例えば、図8(b)に示すようにCCD48の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第1基準白板59に対応するCCD48の出力レベルをV1とすると、この出力レベルV1が高くなり、またCCD48のn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第2基準白板61に対応するCCD48の出力レベルをV2とすると、この出力レベルV2が低くなり、V1>V2となる。これは、露光ランプ51もしくはCCD48に対しては第1基準白板59の位置が原稿通過領域66隣り近傍の第2基準白板61の位置よりも近いためである。
このような第2基準白板61に対応するCCD48の出力レベルV2は、原稿通過領域66の原稿の白レベルを示すものなので、この出力レベルV2と略同等となるまで第1基準白板59に対応するCCD48の出力レベルV1を低くして、これをシェーディング補正レベルとして求めれば、第1基準白板59と原稿通過領域66との間の位置ずれを原因とする誤差の影響を排除することができる。
具体的には、図8(c)に示すようにCCD48のn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、この平均値を第2基準白板61に対応するCCD48の平均出力レベルv2とする。また、CCD48のn番目〜p番目の各光電変換素子と同じ個数の(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、この平均値を第1基準白板59に対応するCCD48の平均出力レベルv1とする。そして、平均出力レベルv2から平均出力レベルv1を差し引いて、その差ΔAを求め、この差ΔAをCCD48の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルから逐一減算して、それぞれの差を右側1番目〜m番目の各光電変換素子のシェーディング補正レベルとして求める。これにより、第1基準白板59と原稿通過領域66との間の位置ずれを原因とする誤差の影響を排除したシェーディング補正レベルが求められる。
尚、第1基準白板59に対応するCCD48の平均出力レベルv1として、第2基準白板61近傍における(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルの平均値を求めている。これは、第2基準白板61近傍に特定すれば、第2基準白板61とその近傍間の露光ランプ51の照明ムラが小さく、この照明ムラの影響を略排除して、シェーディング補正レベルの精度を向上させることができるためである。
このようなCCD48のシェーディング補正レベルを求めて補正する処理は、画像形成装置100の電源投入時に、図3の第1画像処理部111で行われる。第1画像処理部111は、CCD48の各光電変換素子の出力レベルをデジタル信号として入力し、このデジタル信号によって示される各光電変換素子の出力レベルを処理することによりシェーディング補正レベル求めて補正する。この第1画像処理部111による処理は、第2画像処理部211と略同様であり、図6のフローチャートに従って行われる。
まず、画像読取り装置101が起動されると(ステップS301)、CPU121は、SCAN ASIC126を通じて、LSI117のレジスタ及び各AFE116を初期化してから(ステップS302)、各AFE116のゲインを設定する(ステップS303)。
そして、CPU121は、SCAN ASIC126を通じて、露光ランプ51を消灯し、この状態で、CCD48による読取りを行い(ステップS304)、CCD48の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを第2演算部114に取り込んで、これらの出力レベルをそれぞれの暗出力補正レベルとしてフラッシュメモリ124に記憶し、フラッシュメモリ124に既に記憶されていた各暗出力補正レベルを更新する(ステップS305)。
引き続いて、CPU121は、SCAN ASIC126を通じて、露光ランプ51を点灯して(ステップS306)、第1及び第2基準白板59、61を照明し、この状態で、CCD48による読取りを行い、CCD48の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第1基準白板59に対応するCCD48の出力レベルV1、及びCCD48のn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベル、つまり第2基準白板61に対応するCCD48の出力レベルV2を第2演算部114に取り込んで、これらの出力レベルV1、V2をフラッシュメモリ124に記憶する(ステップS307〜S312)。
この後、CPU121は、フラッシュメモリ124内の各出力レベルV1、V2を参照し、CCD48のn番目〜p番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、第2基準白板61に対応するCCD48の平均出力レベルv2を求め、またCCD48の(m−(p−n))番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルを平均化して、第1基準白板59に対応するCCD48の平均出力レベルv1を求め、平均出力レベルv2から平均出力レベルv1を差し引いて、その差ΔAを求める(ステップS313)。そして、CPU121は、この差ΔAをCCD48の右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力レベルから逐一減算して、それぞれの差を右側1番目〜m番目の各光電変換素子のシェーディング補正レベルとして求め(ステップS314)、これらを各シェーディング補正レベルとしてフラッシュメモリ124に記憶し、フラッシュメモリ124に既に記憶されていた各シェーディング補正レベルを更新する(ステップS315)。そして、CPU121は、露光ランプ51を消灯して(ステップS316)、CCD48のシェーディング補正レベルを求める処理を終了する。
こうしてフラッシュメモリ124に記憶された右側1番目〜m番目の各光電変換素子の暗出力補正レベル及びシェーディング補正レベルは、フラッシュメモリ124からSCAN ASIC126へと転送されて記憶される。SCAN ASIC126は、CCD48による原稿の読取りに際し、右側1番目〜m番目の各光電変換素子の出力を原稿通過領域66の原稿画像を示すものとして抽出し、原稿画像を示す各光電変換素子の出力から該各光電変換素子の暗出力補正レベルを逐一減算して、暗出力の影響を排除し、原稿画像を示す各光電変換素子の出力を各シェーディング補正レベルにより正規化する。これにより、原稿の照明ムラやCCD48の感度ムラを排除したデジタル画像信号が得られる。このデジタル画像信号は、SCAN ASIC126からバススイッチ129及び送信部130を介して画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送信され、画像形成装置100において画像が記録用紙に記録される。
このように本実施形態の画像読取り装置101では、原稿通過領域隣り近傍の原稿非通過領域に第2基準白板を設けて、第2基準白板に対応するCCD48、CIS73の出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正しているので、ガラス板の汚れや原稿通過領域と第1基準白板との間の位置ずれを原因とするシェーディング補正レベルの誤差を低減することができる。しかも、全画素のシェーディング補正レベルを一括的に補正することができ、演算処理が簡単である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
例えば、図9に示すように原稿通過領域91の両側にボイド領域92及び原稿非通過領域93をそれぞれ設けてもよい。この場合も、原稿通過領域91に重なるように第1基準白板94を設け、また片側の原稿非通過領域93だけに第2基準白板95を設け、第2基準白板95に対応するCCD、CISの出力レベルに基づいてシェーディング補正レベルを補正すればよい。
また、第1及び第2基準白板に対する照明ムラがなければ、第1基準白板に対応する全出力レベルの平均値と第2基準白板に対応する全出力レベルの平均値との差を求め、この差をシェーディング補正レベルに加減算してもよい。
本発明の画像読取り装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 図1の画像形成装置上に搭載された本実施形態の画像読取り装置を示す断面図である。 本実施形態の画像読取り装置の信号処理系の構成を示すブロック図である。 図2の原稿搬送部の第2読取り部における第1ガラス板近傍を側方から見て示す断面図である。 (a)は第2読取り部における第1ガラス板近傍を原稿の搬送方向に見て模式的に示す正面図であり、(b)は第2読取り部におけるCISの読取り出力を例示する図であり、(c)はシェーディング補正の結果を例示する図である。 図3の第1及び第2画像処理部によるシェーディング補正レベル求めて補正するための処理手順を示すフローチャートである。 図2の原稿搬送部の第1読取り部におけるガラス板近傍を側方から見て示す断面図である。 (a)は第1読取り部におけるガラス板近傍を原稿の搬送方向に見て模式的に示す正面図であり、(b)は第1読取り部におけるCCDの読取り出力を例示する図であり、(c)はシェーディング補正の結果を例示する図である。 原稿通過領域、ボイド領域、及び原稿非通過領域の変形例を示す図である。
符号の説明
1 レーザ露光装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナ装置
5 帯電器
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
12 定着装置
15 用紙排出トレイ
41 第1読取り部
42 原稿搬送部
43 第2読取り部
44 プラテンガラス
45 第1走査ユニット
46 第2走査ユニット
47 結像レンズ
48 CCD(Charge Coupled Device)
49 排紙トレイ
51 露光ランプ
59、77 第1基準白板
61、78 第2基準白板
65 ガラス板
66、75 原稿通過領域
67 原稿ガイド
68、79 ボイド領域
69、81 原稿非通過領域
71 LEDアレイ
72 セルフォックレンズアレイ
73 密着イメージセンサ(Contact Image Sensor;CIS)
73S ラインセンサ
74 第1ガラス板
76 第2ガラス板
100 画像形成装置
101 画像読取り装置
111 第1画像処理部
113 第1センサ部
114 第1演算部
115 走査駆動部
211 第2画像処理部
213 第2センサ部
214 第2演算部
215 搬送駆動部

Claims (9)

  1. 原稿を読取る原稿読取り手段、前記原稿読取り手段により読取られる原稿が通過する原稿通過領域、透光板、及び第1基準白板を順次配置し、前記原稿読取り手段により前記原稿通過領域及び前記透光板を介して前記第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定する画像読取り装置において、
    前記原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられて、前記原稿読取り手段により読取られる第2基準白板と、
    前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいて前記シェーディング補正レベルを補正する補正手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
  2. 前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルと前記第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルとの差を求め、この差をシェーディング補正レベルに加算して、シェーディング補正レベルを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  3. 前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値と第2基準白板近傍の前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差を前記シェーディング補正レベルに加算して、シェーディング補正レベルを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像読取り装置。
  4. 原稿が通過する原稿通過領域、透光板、第1基準白板、及び前記原稿通過領域の原稿を読取る原稿読取り手段を順次配置し、前記原稿読取り手段により前記第1基準白板を読取り、この第1基準白板に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルからシェーディング補正レベルを設定する画像読取り装置において、
    前記原稿通過領域隣り近傍の原稿が通過しない箇所に設けられて、前記原稿読取り手段により読取られる第2基準白板と、
    前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルに基づいて前記シェーディング補正レベルを補正する補正手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
  5. 前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の出力レベルと前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルとの差を求め、この差を前記シェーディング補正レベルから減算して、シェーディング補正レベルを補正することを特徴とする請求項4に記載の画像読取り装置。
  6. 前記補正手段は、前記第2基準白板に対応する前記原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値と第2基準白板近傍の前記第1基準白板の規定領域に対応する原稿読取り手段の読取り出力レベルの平均値との差を求め、この差をシェーディング補正レベルから減算して、シェーディング補正レベルを補正することを特徴とする請求項4に記載の画像読取り装置。
  7. 前記第2基準白板は、前記原稿通過領域片側隣り近傍の原稿が通過しない1箇所に設けられたことを特徴とする請求項1又は4に記載の画像読取り装置。
  8. 前記原稿読取り手段は、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor)であることを特徴とする請求項1又は4に記載の画像読取り装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の画像読取り装置を備える画像形成装置。
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