JP2010090006A - ナノカーボン生成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機物を原料とするナノカーボン生成において、低温レベルの第1のナノカーボン生成装置11と、内部温度を前記第1のナノカーボン生成装置11における内部設定温度以上に設定した高温レベルの第2のナノカーボン生成装置31とを具備し、ナノカーボン生成を低温レベルでのナノカーボン生成、高温レベルでのナノカーボン生成の2段階で行い、第1のナノカーボン生成装置11で排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置31に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することを特徴とするナノカーボン生成システム。
【選択図】 図1
Description
アーク放電法は、正負のグラファイト電極間にアーク放電を起こすことでグラファイトが蒸発し、陰極先端に凝縮したカーボンの堆積物の中にカーボンナノチューブが生成される方法である(例えば、特許文献1参照)。レーザー蒸着法は、高温に過熱した不活性ガス中に金属触媒を混合したグラファイト試料を入れ、レーザー照射することによりカーボンナノチューブを生成する方法である(例えば、特許文献2参照)。
一般に、アーク放電法やレーザー蒸発法では結晶性の良いカーボンナノチューブが生成できるが、生成するカーボンナノチューブの量が少なく大量生成に難しいとされる。
1) 第1の発明は、上述したように、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置とを具備し、ナノカーボン生成を低温レベルでのナノカーボン生成、高温レベルでのナノカーボン生成の2段階で行い、第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することを特徴とする。
5) 上記1)〜4)において、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置に夫々水素を添加することが好ましい。
6) 上記1)〜5)において、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置に夫々水蒸気を添加することが好ましい。
8) 上記7)において、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置に添加する触媒は種類を変えることが好ましい。
9) 上記8)において、第1のナノカーボン生成装置に添加する触媒としてはFe系触媒を、第2のナノカーボン生成装置に添加する触媒としてはNi系触媒を添加することが好ましい。
11) 上記1)〜9)において、第2のナノカーボン生成装置にバイオマスオイルを添加することができる。
12) 上記11)において、前記バイオマスオイルとしては、木材、草、生ごみ、下水汚泥等を熱分解して得られるオイルが挙げられる。
13) 上記11)において、前記バイオマスオイルとしては、木材、草、生ごみ、下水汚泥等をメタン発酵して得られるオイルが挙げられる。
15) 上記1)〜13)において、第1のナノカーボン生成装置で得られる回収ナノカーボンと、第2のナノカーボン生成装置で得られる回収ナノカーボンとの生成ナノカーボンの使用用途を区別できる構成にすることが好ましい。
16) 上記1)〜15)において、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置の加熱源は電気ヒータとし、夫々の設定温度を投入原料(液体、ガス)の性状により制御することができることが好ましい。
18) 上記1)〜17)において、第1のナノカーボン生成装置、第2のナノカーボン生成装置のどちらかのみしか稼動しない場合は、何れかのナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として発電機を稼動し、その発生電気を何れかのナノカーボン生成装置の電気ヒータの電源とすることができることが好ましい。
20) 上記1)〜19)において、第2のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を第2のナノカーボン生成装置,第1のナノカーボン生成装置の加熱源とすることができる。
21) 上記1)〜20)において、第1のナノカーボン生成装置のみしか稼動しない場合は、第1のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を第1のナノカーボン生成装置、第2のナノカーボン生成装置の加熱源電とすることができる。
(第1の実施形態)
図1及び図2(A),(B)は、請求項1の実施形態に対応する説明である。図1は、有機物を原料とするナノカーボン生成において、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収するナノカーボン生成システムの概略フロー図である。図2(A)は図1のシステムの一構成である第1のナノカーボン生成装置の概略図、図2(B)は図1のシステムの一構成である第2のナノカーボン生成装置の概略図を示す。
低温レベルナノカーボン生成用触媒粉としては微量の金属触媒粉を用い、これを有機物原料と混合して金属触媒粉混合原料とする。この金属触媒粉混合原料は、原料供給配管13を経て混合原料噴霧ノズルから第1のナノカーボン生成装置11の加熱炉容器15内に噴霧する。これにより、円錐状金属基板16は常時金属触媒の機能を保持する必要をなくすこともできる。
更に、第1の実施形態では、第1のナノカーボン生成装置、第2のナノカーボン生成装置からナノカーボンを夫々第1の回収容器、第2の回収容器に排出される際に、空気が各容器内に混入しないように、各容器との間にダブルダンパやロータリーバルブ等を設置したり、不活性ガスを封入するような設計配慮も当然必要である。これにより、炭化水素成分を有する有機物原料を原料投入ホッパーに連続投入しつつ、低温レベル生成ナノカーボン、高温レベル生成ナノカーボンは安定的に回収される。
図3は、請求項2の実施形態に対応する説明である。図3は、有機物を原料とするナノカーボン生成において低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンだけでなく、バイオマス等の有機物原料を熱分解する熱分解装置とを具備するナノカーボン生成システムの概略フロー図である。即ち、図3では、熱分解装置で熱分解して発生する熱分解ガスを、熱分解ガス供給配管を経由して第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素とともに、第2のナノカーボン生成装置に入れるようにしていることを特徴とする。但し、図1,図2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
第1のナノカーボン生成装置11の構造としては、第1の実施形態に対応する説明と同様に、還元雰囲気の縦型方式の加熱炉容器としている。この加熱炉容器内の構造例、機能等については、第1の実施形態に対応する説明と同様である。また、図1と同様に、第1のナノカーボン生成装置11から排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置31に未反応炭化水素供給配管42を経由してそのまま供給し、ここで更にナノカーボンを生成するようにしている。これにより、ナノカーボン生成を低温レベルでのナノカーボン生成、高温レベルでのナノカーボン生成の2段階で行い、第1のナノカーボン生成装置11で排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置31に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することができる。
第3の実施形態は請求項3に対応する。本実施形態についても上述した図3を参照して説明する。本実施形態は、有機物を原料とするナノカーボン生成において低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンだけでなく、バイオマス等の有機物原料を熱分解する熱分解装置とを具備する。図3は、熱分解装置で熱分解して生成した熱分解残渣を、熱分解残渣供給配管を経由して第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素とともに第2のナノカーボン生成装置に入れるようにしていることを特徴とする。なお、図1,図2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
第1のナノカーボン生成装置11の構造としては、図1,2の第1の実施形態に対応する説明と同様に、還元雰囲気の縦型方式の加熱炉容器としている。第1のナノカーボン生成装置11の構造例、機能等については、第1の実施形態に対応する説明と同様である。また、図1と同様に、第1のナノカーボン生成装置11から排出される未反応炭化水素を、第2のナノカーボン生成装置31に未反応炭化水素供給配管42を経由してそのまま供給し、ここで更にナノカーボンを生成するようにしている。これにより、ナノカーボン生成を低温レベルでのナノカーボン生成、高温レベルでのナノカーボン生成の2段階で行い、第1のナノカーボン生成装置11で排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置31に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することができる。
これにより、第2のナノカーボン生成装置31には、第1のナノカーボン生成装置11で排出される未反応炭化水素だけでなく、熱分解装置51から発生する熱分解残渣(炭化物)も導入することになる。従って、第1のナノカーボン生成装置11で排出される未反応炭化水素と熱分解装置51から発生する熱分解残渣(炭化物)からまとめて同時に高温レベルナノカーボンを生成することができる。
第4の実施形態のナノカーボン生成システムについて図3を参照して説明する。本システムは、有機物を原料とするナノカーボン生成において低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンだけでなく、バイオマス等の有機物原料を熱分解する熱分解装置とを具備することを特徴とする。具体的には、熱分解装置で熱分解して生成した熱分解ガスと熱分解残渣(炭化物)を、第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素とともに第2のナノカーボン生成装置に入れるようにしているおり、第1のナノカーボン生成装置でのナノカーボン生成装置内部設定温度を500〜800℃、第2のナノカーボン生成装置でのナノカーボン生成装置内部設定温度を800〜1200℃とすることを特徴とする。
第5の実施形態(請求項5に対応)について図4を参照して説明する。図4は、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置に夫々水素を注入するナノカーボン生成システムの概略フロー図である。但し、図1〜図3と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図4中の符番61は、第1のノカーボン生成装置11内に水素を連続的にあるいは間欠的に注入するための水素供給配管を示す。また、符番62は、第2のナノカーボン生成装置31内に水素を連続的にあるいは間欠的に注入するための水素注入配管を示す。一方の水素供給配管61は原料供給配管13の近くに配置され、他方の水素供給配管62は熱分解ガス供給配管53の近くに配置されている。各水素供給配管61,62の先端には図示しない水素噴霧ノズルが設けられている。
第6の実施形態(請求項6に対応)について図5を参照して説明する。図5は、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置に夫々水蒸気を添加するナノカーボン生成システムの概略フロー図である。但し、図1〜図3と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図5中の符番63は、第1のノカーボン生成装置11内に水蒸気を連続的にあるいは間欠的に注入するための水蒸気供給配管を示す。また、符番64は、第2のナノカーボン生成装置31内に水蒸気を連続的にあるいは間欠的に注入するための水蒸気注入配管を示す。一方の水蒸気供給配管63は原料供給配管13の近くに配置され、他方の水蒸気供給配管64は熱分解ガス供給配管53の近くに配置されている。各水素供給配管63,64の先端には図示しない水蒸気注入ノズルが設けられている。
第7の実施形態(請求項7に対応)について前述した図5を参照して説明である。同実施形態は、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置の夫々に投入する原料に触媒を添加するナノカーボン生成システムに関する。
図5中の符番65は、低温レベルナノカーボン生成用触媒を原料投入ホッパー12に投入するための触媒粉供給配管を示す。低温レベルナノカーボン生成用触媒は、触媒粉供給配管65,原料投入ホッパー12及び原料供給配管13を経て第1のナノカーボン生成装置11に連続的に或いは間欠的に投入される。高温レベルナノカーボン生成用触媒は、触媒粉投入ホッパー32及び触媒粉供給配管33を経て第2のナノカーボン生成装置31に連続的に或いは間欠的に投入される。
第8の実施形態(請求項8,9に対応)について上述した図5を参照して説明する。本実施形態は第7の実施形態に比べて、第1のナノカーボン生成装置及び第2のナノカーボン生成装置に添加する触媒の種類を変えた点が異なる。但し、図1〜図4と同部材は同符番を付して説明を省略する。
具体的には、第1のナノカーボン生成装置11の温度600℃レベルの雰囲気で添加するに触媒に最適なFe系触媒を、第2のナノカーボン生成装置31の温度900℃レベルで添加するに触媒に最適なNi系触媒を添加した。これにより、夫々のナノカーボン生成装置の温度レベルに合ったナノカーボンをより効率的に生成することができる。
第9の実施形態(請求項10に対応)について図6を参照して説明する。図6は、第2のナノカーボン生成装置にオイル或いはバイオマスオイルを添加するナノカーボン生成システムの概略フロー図である。但し、図1〜図5と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図6中の符番66は、オイル投入ホッパーを示す。オイル投入ホッパー66にはオイルが一旦貯留された後、オイルは高温レベルナノカーボン生成用触媒粉とともに、その下部のオイル及び触媒粉投入ホッパー67に定量的に流下する。このホッパー67内でオイルと触媒粉は攪拌され、オイル中に微量の触媒粉が斑無く均一に混合する。均一に混合した触媒粉混じりのオイルは、オイル及び触媒粉供給配管68を経由して高温レベルナノカーボン生成用オイル噴霧ノズル(図示せず)から第2のナノカーボン生成装置31内に噴霧される。
上記のように、第1のナノカーボン生成装置11から排出された未反応炭化水素を原料として、微量の高温レベルナノカーボン生成用金属触媒粉を混合して第2のナノカーボン生成装置31内の金属基板自体の温度を900℃レベルに設定すると、純度の高い良質なナノカーボンを生成することができる。
第10の実施形態(請求項11に対応)のナノカーボン生成システムは、前記オイルとしてバイオマスオイルとするものである。
ナノカーボン生成の原料として化石資源由来のオイル(炭化水素油)を使用するのではなく、バイオマスオイルを使用することで、化石資源の使用、燃焼によるCO2排出を抑制でき地球温暖化を防止しつつ、高機能カーボンであるナノカーボンを生成することができる。第10の実施形態によれば、第9の実施形態と同様な効果が得られる。
第11の実施形態(請求項12に対応)のナノカーボン生成システムは、前記バイオマスオイルとして、木材、草、生ごみ、下水汚泥等をメタン発酵して得られるオイルとするものである。
バイオマス資源をメタン発酵しメタンガスを発生させ燃料として利用する形態が広まりつつあるが、バイオマス資源をメタン発酵して発生したメタンガスを高機能カーボンであるナノカーボンの生成原料として活用するものである。メタン発酵させるバイオマス資源としては木材、草、生ごみ、下水汚泥等が挙げられる。第11の実施形態によれば、第9の実施形態と同様な効果が得られる。
第12の実施形態(請求項13に対応)のナノカーボン生成システムは、前記バイオマスオイルとして、木材、草、生ごみ、下水汚泥等を熱分解して得られるオイルとするものである。
バイオマス資源を熱分解し熱分解ガスを発生させ燃料として利用する形態も広まりつつあるが、バイオマス資源を熱分解して発生した熱分解ガスを高機能カーボンであるナノカーボンの生成原料として活用するものである。熱分解させるバイオマス資源としては木材、草、生ごみ、下水汚泥等が挙げられる。熱分解はメタン発酵に比べて短時間で熱分解ガスが生成でき、そのガス或いはオイルをそのまま直ぐにナノカーボン生成に利用できるというメリットがある。第12の実施形態によれば、第9の実施形態と同様な効果が得られる。
第13の実施形態(請求項14に対応)のナノカーボン生成システムは、前記バイオマス等の有機物原料を熱分解する熱分解装置に投入するバイオマスとして、木材、草、生ごみ、下水汚泥、これらを熱分解して得られる炭化物(残渣)、これらをメタン発酵、熱分解して得られる炭化物(残渣)等とするものである。
第14の実施形態(請求項15に対応)について図7を参照して説明である。図7は、第1のナノカーボン生成装置11で得られる低温レベル生成ナノカーボンと、第2のナノカーボン生成装置31で得られる高温レベル生成ナノカーボンとの夫々の生成ナノカーボンの使用用途を区別して活用できるナノカーボン生成システムの概略フロー図である。但し、図1〜図6と同部材は同符番を付して説明を省略する。
第15の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態は、第1のナノカーボン生成装置11と第2のナノカーボン生成装置31とは互換性があり、相互に入れ替えて使用することができることができるナノカーボン生成システムに関する。図8中に示すように、第1のナノカーボン生成装置11と第2のナノカーボン生成装置31とは同一形状で、配管・ノズル等の取り合い形状も全く同じくしてある。
第16の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態は、第1のナノカーボン生成装置11と第2のナノカーボン生成装置31とはどちらかだけを選択して単独運転することができるナノカーボン生成システムに関する。図8に示すように、第1のナノカーボン生成装置11と第2のナノカーボン生成装置31は夫々独立して、単独でも運転できるようにしている。
第17の実施形態(請求項16に対応)に説明する。本実施形態は、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置の加熱源は電気ヒータとし、夫々の設定温度を投入原料(液体、ガス)の性状により制御することを特徴とする。なお、本実施形態は、上述した図1〜図8が適用できる。これまでの概略フローについても説明のように、第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置の温度制御は良質で安定したナノカーボン生成に極めて重要である。
第18の実施形態(請求項17に対応)について図9を参照して説明する。本実施形態では、第2のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として発電機を稼動し、その発生電気を第2のナノカーボン生成装置、第1のナノカーボン生成装置の夫々の電気ヒータの電源とすることができる。但し、図1〜図8と同部材は同符番を付して説明を省略する。
ナノカーボン生成装置11の電気ヒータ用電源、第2のナノカーボン生成装置31の電気ヒータ用電源として供給される。この他にも、発電機71で発電した電気をナノカーボン生成システム内の機器、配管ヒータ等の電源、ナノカーボン生成システム外の機器等の電源として供給することもできる。
第19の実施形態(請求項18に対応)について図10を参照して説明する。同実施形態は、第1のナノカーボン生成装置、第2のナノカーボン生成装置のどちらかのみしか稼動しない場合に、何れかのナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として発電機を稼動し、その発生電気を何れかのナノカーボン生成装置の電気ヒータの電源とすることができることを特徴とする。なお、図1〜図9と同部材は同符番を付して説明を省略する。
(1) 第1のナノカーボン生成装置と第2のナノカーボン生成装置の加熱源は熱風とし、夫々の設定温度を投入原料(液体、ガス)の性状により制御することができるようにする場合。
(2) 第2のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を第1のナノカーボン生成装置,第2のナノカーボン生成装置の加熱源とするようにする場合。
(3) 第1のナノカーボン生成装置のみしか稼動しない場合は、第1のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を第1のナノカーボン生成装置,第2のナノカーボン生成装置の加熱源とすることができるようにする場合。
Claims (21)
- 有機物を原料とするナノカーボン生成において、低温レベルの第1のナノカーボン生成装置と、内部温度を前記第1のナノカーボン生成装置における内部設定温度以上に設定した高温レベルの第2のナノカーボン生成装置とを具備し、
ナノカーボン生成を低温レベルでのナノカーボン生成、高温レベルでのナノカーボン生成の2段階で行い、
第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素を第2のナノカーボン生成装置に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することを特徴とするナノカーボン生成システム。 - 有機物を原料とするナノカーボン生成において、低温レベルの第1のナノカーボン生成装置と、内部温度を前記第1のナノカーボン生成装置における内部設定温度以上に設定した高温レベルの第2のナノカーボン生成装置と、有機物原料を熱分解する熱分解装置とを具備し、
熱分解装置で熱分解して生成した熱分解ガスを第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素とともに第2のナノカーボン生成装置に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することを特徴とするナノカーボン生成システム。 - 有機物を原料とするナノカーボン生成において、低温レベルの第1のナノカーボン生成装置と、内部温度を前記第1のナノカーボン生成装置における内部設定温度以上に設定した高温レベルの第2のナノカーボン生成装置と、有機物原料を熱分解する熱分解装置とを具備し、
熱分解装置で熱分解して生成した熱分解残渣を第1のナノカーボン生成装置で排出される未反応炭化水素とともに第2のナノカーボン生成装置に入れることにより、低温レベルで生成するナノカーボン、高温レベルで生成するナノカーボンの両方を回収することを特徴とするナノカーボン生成システム。 - 前記第1のナノカーボン生成装置でのナノカーボン生成装置内部設定温度を500〜800℃、前記第2のナノカーボン生成装置でのナノカーボン生成装置内部設定温度を800〜1200℃とすることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置に夫々水素を添加することを特徴とする請求項1乃至4いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置に夫々水蒸気を添加することを特徴とする請求項1乃至5いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置の夫々に投入する原料に触媒を添加することを特徴とする請求項1乃至6いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置に添加する触媒は異なることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置に添加する触媒にはFe系触媒を、前記第2のナノカーボン生成装置に添加する触媒にはNi系触媒を添加することを特徴とする請求項8記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第2のナノカーボン生成装置にオイルを添加することを特徴とする請求項1乃至9いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第2のナノカーボン生成装置にバイオマスオイルを添加することを特徴とする請求項1乃至9いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記バイオマスオイルとしては、木材、草、生ごみ、下水汚泥等を熱分解して得られるオイルであることを特徴とする請求項11記載のナノカーボン生成システム。
- 前記バイオマスオイルとしては、木材、草、生ごみ、下水汚泥等をメタン発酵して得られるオイルであることを特徴とする請求項11記載のナノカーボン生成システム。
- 前記バイオマス等の有機物原料を熱分解する熱分解装置に投入するバイオマスとしては、木材、草、生ごみ、下水汚泥、これらを熱分解して得られる炭化物(残渣)、これらをメタン発酵して得られる炭化物(残渣)等であることを特徴とする請求項2乃至13いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置で得られる回収ナノカーボンと、前記第2のナノカーボン生成装置で得られる回収ナノカーボンとの生成ナノカーボンの使用用途を区別できることを特徴とする請求項1乃至14いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置の加熱源は電気ヒータとし、夫々の設定温度を投入原料の性状により制御することを特徴とする請求項1乃至15いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第2のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として発電機を稼動し、その発生電気を第2のナノカーボン生成装置、第1のナノカーボン生成装置の電気ヒータの電源とすることができることを特徴とする請求項1乃至16いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置、前記第2のナノカーボン生成装置のどちらかのみしか稼動しない場合は、何れかのナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として発電機を稼動し、その発生電気を何れかのナノカーボン生成装置の電気ヒータの電源とすることができることを特徴とする請求項1乃至17いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置と前記第2のナノカーボン生成装置の加熱源は熱風とし、夫々の設定温度を投入原料(液体、ガス)の性状により制御することができることを特徴とする請求項1乃至18いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第2のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を前記第2のナノカーボン生成装置、前記第1のナノカーボン生成装置の加熱源とすることができることを特徴とする請求項1乃至19いずれか一記載のナノカーボン生成システム。
- 前記第1のナノカーボン生成装置のみしか稼動しない場合は、前記第1のナノカーボン生成装置から排出される未反応の余剰炭化水素を燃料として加熱炉バーナを稼動し、その発生熱風を前記第2のナノカーボン生成装置、前記第1のナノカーボン生成装置の加熱源とすることができることを請求項1乃至20いずれか一記載の特徴とするナノカーボン生成システム。
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