JP2010089553A - 車両状態報知装置 - Google Patents

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裕史 森
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Abstract

【課題】車両に組み付ける際の作業を簡素化することが可能な車両状態報知装置を提供する。
【解決手段】車両状態報知装置15は、インストルメントパネル上に配置された一つの表示部40を備えている。車両状態報知装置15の制御回路44は、電源制御装置12から車両の状態を示す車両情報を取得するとともに、照合制御装置11から車両Vへの不正な走行準備操作を警戒する警戒状態を示す警戒情報を取得する。そして、制御回路44は、表示部40を通じて、取得した車両情報及び警戒情報とを報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐停車時の車両の状態を表示により報知する車両状態報知装置に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、車両には、プッシュ式のエンジンスイッチが設けられている。ブレーキペダルを踏まない状態でエンジンスイッチが押圧操作されると、例えば押圧されるたびにACC(アクセサリ)、IGN(イグニッション)電源ON等、車両の電気系統の機能ポジションが順次切り替えられる。例えば、機能ポジションがACC位置に切り替えられると、アクセサリリレーがオンされ、エアコンディショナやオーディオなどの車載機器へ電源が供給される。また、例えばIGN電源ON位置に切り替えられると、イグニッションリレーがオンされ、エンジンの始動補助回路へ電力が供給される。エンジンスイッチには電源用インジケータランプが設けられている。このランプは、車両の電源状態に応じて点灯する。即ち、電源用インジケータランプを通じて車両の電源状態が報知される。
また、従来、車両盗難防止等の理由から、例えば特許文献2に示されるように、車両には、車両が駐車状態である場合に該車両への不正な走行準備操作を警戒する警戒状態をとるイモビライザ装置が設けられている。イモビライザ制御装置は、この警戒状態において、エンジンスイッチが操作された場合、該エンジンスイッチの操作に基づくエンジンの始動を禁止する。インストルメントパネル等の車室外から視認できる位置には、イモビライザ用インジケータランプが設けられている。このランプは、イモビライザ装置が前記警戒状態をとっている間点滅し、イモビライザ装置が前記警戒状態を解除している間消灯する。即ち、イモビライザ用インジケータランプを通じて、イモビライザ装置が警戒状態であることが車室外に報知される。
特開2004−314806号公報 特開2006−62401号公報
ところで、上述したように、通常、電源用インジケータランプ及びイモビライザ用インジケータランプは、それぞれ別々の場所に設けられている。このように、複数箇所にランプを設置する場合には、それらを車両に組み付ける際に、それぞれ別々の作業で組み付ける必要があり煩雑であった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、駐停車時の車両状態を報知する車両状態報知装置であって、車両に組み付ける際の作業を簡素化することが可能な車両状態報知装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両の状態を監視する車両状態監視手段と、前記車両が駐車状態である場合に該車両への不正な走行準備操作を警戒する警戒状態をとる警戒手段とを備えた前記車両に搭載される車両状態報知装置であって、前記車両状態監視手段から前記車両の状態を示す車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記警戒手段から前記警戒状態を示す警戒情報を取得する警戒情報取得手段と、前記車両情報取得手段が取得した前記車両情報と、前記警戒情報取得手段が取得した前記警戒情報とを表示により報知する一つの表示手段とを備えることをその要旨とする。
本発明によれば、車両の状態と、警戒手段の警戒状態とが一つの表示手段により報知される。このため、一箇所に表示手段を設置するだけで、車両の状態と警戒状態とを報知する車両状態報知装置を車両に搭載することができる。よって、従来の報知装置と比較して、車両に組み付ける際の作業を簡素化することができる。また、車両のユーザは、この単一の表示手段の表示態様を確認するだけで、車両の状態と警戒状態とを確認することができるため、駐停車時の車両状態を容易に確認することができる。
請求項2に記載の発明は、前記車両情報取得手段は、前記車両状態監視手段から前記車両の電源状態が該車両の室内に設けられた操作装置の操作に基づくエンジンの始動が可能な状態である旨を含む前記車両情報を取得し、前記エンジンの始動が可能な状態である旨を表示により報知することをその要旨とする。
本発明によれば、一つの表示手段に、車両の電源状態が操作装置の操作に基づくエンジンの始動が可能な状態である旨が表示される。このため、車両のユーザは、この一つの表示手段の表示態様を確認するだけで、車両の電源状態がエンジンの始動が可能な状態であるか否かを確認することができる。よって、駐停車時の車両状態を容易に確認することができる。
請求項3に記載の発明は、前記車両情報取得手段は、前記車両状態監視手段から前記車両の電源状態の異常の有無を示す故障情報を含む前記車両情報を取得し、前記車両の電源状態の異常の有無を表示により報知することをその要旨とする。
本発明によれば、一つの表示手段に、車両の電源状態の異常が表示される。このため、車両のユーザは、この一つの表示手段の表示態様を確認するだけで、車両の電源状態の異常の有無を把握することができる。よって、駐停車時の車両状態、特に車両の電源状態の異常の有無を容易に把握することができる。
請求項4に記載の発明は、前記表示手段は、光を発する発光手段であり、該発光手段を通じて前記車両情報及び前記警戒情報を報知することをその要旨とする。
本発明によれば、発光手段によって車両の状態と警戒手段の警戒状態とが報知される。このため、車両のユーザは、車両の状態と警戒状態とを視覚により確認することができる。
請求項5に記載の発明は、音を発する発音手段を備え、該発音手段を通じて前記車両情報及び前記警戒情報を報知することをその要旨とする。
本発明によれば、表示手段に加えて、発音手段が発する音により車両の状態と警戒手段の警戒状態とが報知される。このため、車両のユーザは、視覚及び聴覚により駐停車時の車両状態を確認することが可能となり、駐停車時の車両状態をより容易に確認することができる。
本発明によれば、駐停車時の車両状態を報知する車両状態報知装置であって、車両に組み付ける際の作業を簡素化することが可能な車両状態報知装置を得ることができる。
以下、本発明を車両の盗難防止システムに具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両Vに搭載される盗難防止システム1は、ユーザにより所持される電子キーKの妥当性を判断する照合制御装置11、車両Vの電源を制御する電源制御装置12、ステアリングホイールの機械的な施解錠を制御するステアリングロック制御装置13、及びエンジンEを制御するエンジン制御装置14を備えている。これら照合制御装置11、電源制御装置12、ステアリングロック制御装置13及びエンジン制御装置14は、バス(多重通信線)Bを通じて相互に接続されている。また、車両Vには、車両Vの状態を該状態に応じたそれぞれ異なる態様で表示する車両状態報知装置15が設けられている。車両状態報知装置15は、照合制御装置11及び電源制御装置12に接続されている。
<照合制御装置>
照合制御装置11には、複数個の車室外発信機21(図1では1つのみ図示する。)、及び複数個の車室内発信機22(図1では1つのみ図示する。)、及び受信機23が接続されている。車室外発信機21は、例えば車両Vの各サイドドア及びラゲージドアの内部に配設されて車室外にLF帯の無線信号を発信する。車室内発信機22は、例えば車両Vの床下等に配設されて車室内にLF帯の無線信号を発信する。受信機23は、例えば車両Vの後席側のピラーの内部に設けられてRF帯の無線信号を受信する。
また、照合制御装置11には、タッチセンサ24及びドアロックスイッチ25が接続されている。タッチセンサ24は、車両Vの図示しないドアアウトサイドハンドルの例えば裏面に設けられてユーザ(この場合、運転者)により当該ハンドルが握られたことを検出する。ドアロックスイッチ25は、前記ドアアウトサイドハンドルの表面に設けられて解錠状態のドアを施錠する際にユーザにより押圧操作される。
さらに、照合制御装置11には、キースロット26が接続されている。キースロット26は、車室内の図示しないステアリングホイールの近傍に配設されてエンジンEの始動時において電子キーKが挿し込まれる。また、キースロット26は、電子キーKの挿入状態を検出して当該挿入検出信号を照合制御装置11へ出力する検出スイッチ26a、及び照合制御装置11からの指令に基づき電子キーKに内蔵された後述するトランスポンダKaの動作電源となる駆動電波を発信するアンテナコイル26bを備えてなる。
そして、照合制御装置11は、ユーザにより所持される電子キーKとの間の無線通信を通じて当該電子キーKの妥当性を判断し、この判断結果に基づいて車両Vのドアを施解錠する。具体的には、エンジンEが停止し且つすべてのドアが閉状態且つ施錠状態である駐車状態において、照合制御装置11は、車室外発信機21を通じて電子キーKに対する車室外照合用の応答要求信号Sreq(LF帯の無線信号)を発信することにより、車両Vの周辺に電子キーKの車室外通信エリアを形成する。
電子キーKを所持するユーザが前記車室外通信エリアに進入して当該電子キーKが車室外照合用の応答要求信号Sreqを受信すると、当該電子キーKは車室外照合用の応答要求信号Sreqに対する応答信号Srep(RF帯の無線信号)を発信する。そして、照合制御装置11は、車室内の受信機23を通じて前記応答信号Srepを受信すると、自身に登録されたIDコードと、前記受信した応答信号Srepに含まれる電子キーKのIDコードとを照合(車室外照合)し、当該照合が成立したときにはドアの解錠を許可するとともに、タッチセンサ24を起動させてドアアンロック待機状態とする。タッチセンサ24は、ドアアンロック待機状態に保たれているときにドアアウトサイドハンドルが握られたことを検出すると、タッチセンサオン信号を照合制御装置11へ出力する。照合制御装置11は、このタッチセンサオン信号を受信すると、ドアの解錠を要求する解錠要求信号を電源制御装置12へ出力する。
また、ドアの解錠後、電子キーKを所持するユーザがドアを開けて車両Vに乗り込んだとき、照合制御装置11は、後述するドアカーテシスイッチ33によりこれを検出するとともに、車室内発信機22を通じて車室内照合用の応答要求信号Sreqを発信する。これにより、車室内には電子キーKの車室内通信エリアが形成される。電子キーKは車室内照合用の応答要求信号Sreqを受信すると、自身に固有のIDコードを含む車室内照合用の応答信号Srepを返信する。照合制御装置11は、受信機23を通じて車室内照合用の応答信号Srepを受信すると、自身に登録されたIDコードと車室内照合用の応答信号Srepに含まれるIDコードとを照合(車室内照合)し、この照合結果を一時的に記憶する。
これは、電子キーKがキースロット26に挿入されたときも同様である。すなわち、電子キーKは、通常は内蔵された図示しない電池を動作電源として作動するところ、当該電池の消耗時に備えてトランスポンダKaが設けられてなる。トランスポンダKaは、図示しない制御IC及び当該ICに接続されるコイルアンテナを備えてなる。制御ICには前記車室外照合時及び車室内照合時に使用されるIDコードとは異なるIDコード(トランスポンダコード)が記憶されている。トランスポンダKaは、車室内に設けられる電波発生源としてのアンテナコイル26bから発せられる駆動電波(電磁界)を動作電力として起動して前記制御ICに記憶されたIDコードを自動送信する。このような電子キーKの構成を前提として、照合制御装置11は、キースロット26に電子キーKが挿入された旨示す挿入検出信号が入力されると、アンテナコイル26bを通じて駆動電波(電磁界)を発信する。そして照合制御装置11は、この駆動電波を受けて電子キーKから発信される応答信号Srepに含まれるIDコードと自身に登録されているIDコードとを照合し、この照合結果を一時的に記憶する。
そして、照合制御装置11は、車両Vに搭載された各種の車載システムの実行機能に応じて、電子キーKの妥当性の判断結果、すなわちIDコードの照合結果を各種の車載システムの電子制御装置へバスBを通じて送信する。具体的には、照合制御装置11は、IDコードの照合結果を、各種の車載システムで共用される電源制御装置12、ステアリングロック制御装置13及びエンジン制御装置14等へバスBを通じて送信する。照合制御装置11は、例えばユーザによるエンジンEの始動操作が行われた際に、電源制御装置12からの照合結果の確認要求を受けて、前述のIDコードの照合結果を電源制御装置12へ送信する。また、照合制御装置11は、前述のIDコードの照合が成立した状態で、ユーザによるエンジンEの始動操作が行われたときには、定められたタイミングでエンジンEの始動を許可する始動許可信号Spをエンジン制御装置14へバスBを通じて送信する。
また、照合制御装置11は、前述した車室内照合が成立した状態において、電源制御装置12を通じてエンジンEの始動操作がなされた旨検知したときには、ステアリングホイールの機械的な施錠状態を解除するべく、ステアリングロック解錠指令信号をステアリングロック制御装置13へバスBを通じて送信する。当該ステアリングロック解錠指令信号を受けて、ステアリングロック制御装置13は、施錠状態のステアリングロック装置を解錠動作させるべく、ステアリングロックモータ13aを駆動制御する。
また、照合制御装置11は、電子キーKが車室内になく、また、すべてのドアが閉状態且つ施錠状態である場合、車両Vが駐車状態となったと判断し、車両Vの動作態様を無警戒状態から警戒状態へ切り替える。そして、車両Vが前述の警戒状態に保たれている場合(すなわち、駐車中)に、車両Vの始動操作が検出された場合、車両Vに対し不正な走行準備操作が行われているとして定められた防犯動作と警報動作とを行う。本実施の形態では、防犯動作として、エンジン制御装置による燃料噴射制御を禁止してエンジンEの始動を禁止する。また、警報動作として、ブザー27をならす。
また、照合制御装置11は、車両Vの防犯動作を行っている場合において、定められた防犯動作解除条件が検出されたときには、車両Vの防犯状態を解除する。本実施の形態では、正規の電子キーKによる車両操作が検出された場合、車両Vの防犯動作を解除するようになっている。また、照合制御装置11は、車両Vが前述の警戒状態に保たれている場合に、前述した電子キーKとの間の照合が成立したときには、車両Vの動作態様を警戒状態から無警戒状態へ切り替える。また、照合制御装置11は、車両Vが前述の警戒状態に保たれている場合、その旨を示すセキュリティセット信号Sssを車両状態報知装置15へ出力する。また、照合制御装置11は、車両Vが前述の無警戒状態に保たれている場合、その旨を示すセキュリティアンセット信号Ssuを車両状態報知装置15へ出力する。
<電源制御装置>
一方、電源制御装置12には、操作装置としてのエンジンスイッチ31及び電源用リレー回路32が接続されている。
エンジンスイッチ31は、エアコンディショナやオーディオなどの車載機器(アクセサリ)及びエンジンEを作動させる際に車両Vの電源位置を切り替えるべく押圧操作されるプッシュスイッチである。エンジンスイッチ31は、押圧操作されると、その旨示す操作信号を電源制御装置12へ出力する。電源用リレー回路32はアクセサリリレー32a及びイグニッションリレー32bを備えてなる。これらアクセサリリレー32a及びイグニッションリレー32bがオンすると図示しない車載のバッテリからの電力が図示しないアクセサリ回路及びエンジンEの図示しない始動補助回路へ供給される。
また、電源制御装置12には、ドアカーテシスイッチ33、ドアロックモータ34、及びドアロックポジションスイッチ35が接続されている。
ドアカーテシスイッチ33は、車両Vのドアの開閉状態を検出してドア開閉信号を電源制御装置12へ出力する。ドアロックモータ34は、電源制御装置12から出力される施錠信号(ロック電流)及び解錠信号(アンロック電流)によりドアを施錠及び解錠するべく動作する。ドアロックポジションスイッチ35は、ドアの施解錠状態を検出して施解錠状態信号を電源制御装置12へ出力する。
さらに、電源制御装置12には、パーキングブレーキスイッチ36、ストップランプスイッチ37及びシフトポジションセンサ38が接続されている。
パーキングブレーキスイッチ36は、パーキングブレーキの作動を検出してその作動信号を電源制御装置12へ出力する。電源制御装置12は、作動信号が入力されているときにはパーキングブレーキが作動していると判断し、作動信号が入力されていないときにはパーキングブレーキが解除されていると判断する。
ストップランプスイッチ37は、図示しないブレーキペダルの踏み込み操作を検出してブレーキペダルオン信号を電源制御装置12へ出力する。電源制御装置12は、ブレーキペダルオン信号が入力されているときにはブレーキペダルが踏み込み操作されていると判断し、ブレーキペダルオン信号が入力されていないときにはブレーキペダルが踏み込み操作されていないと判断する。
シフトポジションセンサ38は、図示しないシフトレバーの操作位置であるシフトポジションが駐車位置であるパーキングポジション「P」に保持されていることを検出してパーキングポジション信号を電源制御装置12へ出力する。電源制御装置12は、パーキングポジション信号が入力されているときにはシフトレバーがパーキングポジションに保持されていると判断し、パーキングポジション信号が入力されていないときにはシフトレバーがパーキングポジション以外の位置(例えばドライブポジション)に保持されていると判断する。
電源制御装置12は、シフトレバーがパーキングポジションに保持されていること、及びブレーキペダルが踏み込まれていることが検出された場合、エンジンEの始動に関する装置の異常の有無を判断し、エンジンEの始動が可能か否かを判断する。エンジンEの始動に関する装置に異常がなかった場合、電源制御装置12は、エンジンEの始動が可能であると判断し、その旨を示すエンジン始動可能信号Se1を車両状態報知装置15へ出力する。また、エンジンEの始動に関する装置に異常があった場合、電源制御装置12は、エンジンEの始動が不能であると判断し、その旨を示すエンジン始動不能信号Se2を車両状態報知装置15へ出力する。そして、エンジンEの始動が可能である旨判断している場合において、シフトレバーがパーキングポジションに保持されていること、及びブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されている状態で、エンジンスイッチ31からの操作信号が入力されたときには、エンジンEの始動を要求する始動要求信号Segをエンジン制御装置14へバスBを通じて出力する。なお、エンジンEの始動が不能である旨判断している場合において、シフトレバーがパーキングポジションに保持されていること、及びブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されている状態で、エンジンスイッチ31からの操作信号が入力されたときには、エンジンEの始動を要求する始動要求信号Segを出力しない。
また、電源制御装置12は、シフトレバーがパーキングポジションに保持されている場合であって、ブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されていないときにはエンジンスイッチ31からの操作信号が入力される度に、車両Vの電源位置をオフ位置→アクセサリ位置→イグニッションオン位置→オフ位置の順に切り換える。すなわち、電源制御装置12は、車両Vの電源位置をオフ位置とする場合にはアクセサリリレー32a及びイグニッションリレー32bの双方をオフ状態に、アクセサリ位置に切り換える場合にはアクセサリリレー32aをオン状態に、イグニッションオン位置に切り換える場合にはイグニッションリレー32bをさらにオン状態にする。
また、電源制御装置12は、車両Vの電源位置に応じて、電源オン信号Se3若しくは電源オフ信号Se4を、車両状態報知装置15へ出力する。例えば、車両電源位置がアクセサリ位置又はイグニッションオン位置の場合、電源制御装置12は、その旨を示す電源オン信号Se3を車両状態報知装置15へ出力する。また、車両電源位置がオフ位置の場合、電源制御装置12は、その旨を示す電源オフ信号Se4を車両状態報知装置15へ出力する。
また、電源制御装置12は、シフトレバーがパーキングポジションに保持されている場合であって、ブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されていない場合にエンジンスイッチ31からの操作信号が入力されたときに、車載機器に関する電気系統の異常の有無を判断する。そして、異常を検出した場合、その旨を示す異常検出信号Se5を車両状態報知装置15へ出力する。
また、電源制御装置12は、エンジン制御装置14からの完爆検出信号を受けると、始動要求信号Segの出力を停止するととともに、車両状態報知装置15へエンジン始動信号Se6を出力する。
また、電源制御装置12は、照合制御装置11からの解錠要求信号を受信すると、ドアロックモータ34を駆動して全ドア連動で解錠するとともに、照合制御装置11からの施錠要求信号を受信すると、ドアロックモータ34を駆動して全ドア連動で施錠する。電源制御装置12は、ドアロックポジションスイッチ35がオフ状態からオン状態になったこと、すなわちドアロックポジションスイッチ35から解錠状態信号が入力されることをもってドアが解錠状態であることを認識する。また、電源制御装置12は、ドアロックポジションスイッチ35がオン状態からオフ状態になったこと、すなわちドアロックポジションスイッチ35から施錠状態信号が入力されることをもってドアが施錠状態であることを認識する。
なお、本実施の形態において、電源制御装置12は、本発明の車両状態監視手段を構成する。また、照合制御装置11は、本発明の警戒手段を構成する。エンジンEは車両の動力源を構成する。
<車両状態報知装置>
図2(a)及び同図(b)に示すように、車両状態報知装置15は、運転席前方のインストルメントパネル30上に配置される一つの表示手段としての表示部40を備えている。表示部40は、3つの発光手段としてのインジケータランプ41〜43を備えている。また、図1に示すように、車両状態報知装置15は、照合制御装置11及び電源制御装置12に接続された制御回路44を備えている。なお、制御回路44が車両情報取得手段及び警戒情報取得手段に相当する。3つのインジケータランプ41〜43は、該制御回路44にそれぞれ接続されている。3つのインジケータランプ41〜43は、制御回路44からの指令に基づいてそれぞれ異なる色を発する。本実施の形態では、赤色の光を発するインジケータランプ(以下、「赤色ランプ」という。)41、緑色の光を発するインジケータランプ(以下、「緑色ランプ」という。)42及び橙色の光を発するインジケータランプ(以下、「橙色ランプ」という。)43が用いられている。
制御回路44は、照合制御装置11からのセキュリティセット信号Sss及びセキュリティアンセット信号Ssuに基づいて赤色ランプ41に電力を供給する。例えば、セキュリティセット信号Sssが入力された場合、制御回路44は、赤色ランプ41へ所定の間欠周期で電力を供給し、これを点滅させる。また、赤色ランプ41が点滅状態で、セキュリティアンセット信号Ssuが入力された場合、制御回路44は、赤色ランプ41への電力供給を遮断し、これを消灯させる。
また、制御回路44は、電源制御装置12からのエンジン始動可能信号Se1、エンジン始動不能信号Se2及びエンジン始動信号Se6に基づいて緑色ランプ42に電力を供給する。例えば、電源制御装置12からエンジン始動可能信号Se1が入力された場合、制御回路44は、緑色ランプ42に電力を供給し、これを点灯させる。また、電源制御装置12からエンジン始動不能信号Se2が入力された場合、制御回路44は、緑色ランプ42への電力供給を遮断し、これを消灯状態とする。また、電源制御装置12からエンジン始動信号Se6が入力された場合、制御回路44は、緑色ランプ42への電力供給を遮断し、これを消灯状態とする。
また、制御回路44は、電源制御装置12からの電源オン信号Se3、電源オフ信号Se4及び異常検出信号Se5に基づいて橙色ランプ43に電力を供給する。例えば、電源制御装置12から電源オン信号Se3が入力された場合、制御回路44は、橙色ランプ43へ電力を供給し、これを点灯させる。また、電源制御装置12から電源オフ信号Se4が入力された場合、制御回路44は、橙色ランプ43への電力供給を遮断し、これを消灯する。また、電源制御装置12から異常検出信号Se5が入力された場合、制御回路44は、橙色ランプ43へ所定の間欠周期で電力を供給し、これを点滅させる。
<車両状態報知装置による車両状態の報知動作>
次に、車両状態報知装置15による車両状態の報知動作について詳細に説明する。
<警戒状態>
まず、車両Vが駐車中であるとともに電子キーKを所持するユーザが車両Vの室外にいる場合を想定する。この場合、図3(a)に示すように、照合制御装置11は、警戒状態をとり、車両状態報知装置15へセキュリティセット信号Sssを出力する。車両状態報知装置15は、このセキュリティセット信号Sssの入力に基づいて、赤色ランプ41を点滅させる。なお、この警戒状態において、車両状態報知装置15の緑色ランプ42及び橙色ランプ43は消灯している。即ち、車両Vが警戒状態をとる場合、車両状態報知装置15の赤色ランプ41が点滅する。照合制御装置11は、この状態において例えば不正に車室内に侵入した侵入者によるエンジンスイッチ31の操作を検出した場合、上述した所定の警報動作を行う。
<乗車する際の車両及び報知装置の動作>
電子キーKを所持するユーザがドアを開けて車両Vの室内に乗り込んだ際、照合制御装置11は電子キーKとの間の相互無線通信を通じて当該電子キーKの妥当性を判断し、妥当である旨判断したときには電子キーKが車室内に存在するとして当該判断結果を一時的に記憶する。また、このとき、ユーザによって電子キーKがキースロット26に挿入されると、照合制御装置11は、キースロット26の近傍に設けられたアンテナコイル26bを通じて駆動電波(電磁界)を発信する。そして照合制御装置11は、この駆動電波を受けて電子キーKから発信される応答信号Srepに含まれるIDコードと自身に登録されているIDコードとを照合し、この照合結果を一時的に記憶する。なお、電子キーKの電池が消耗していない場合に当該電子キーKがキースロット26に挿入されたときにも同様の動作が行われる。
<警戒状態→無警戒状態>
電子キーKとの間の無線通信を通じて電子キーKが妥当である旨判断した場合、照合制御装置11は、車両Vの動作態様を警戒状態から無警戒状態へ切り替えるとともに、図3(b)に示すように、その旨を示すセキュリティアンセット信号Ssuを車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、このセキュリティアンセット信号Ssuの入力に基づいて、赤色ランプ41を消灯する。そして、電源制御装置12は、シフトレバーがパーキングポジションに保持されている旨検出している状態で、ブレーキペダルの踏み込み操作を検出した場合には、エンジンEの始動が可能か否かを判断する。
<エンジン始動可能状態>
エンジンの始動が可能である旨判断した場合、図4(a)に示すように、電源制御装置12は、その旨を示すエンジン始動可能信号Se1を車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、このエンジン始動可能信号Se1の入力に基づいて、緑色ランプ42を点灯させる。そして、電源制御装置12は、緑色ランプ42が点灯している状態で、エンジンスイッチ31の押圧操作を検出した場合には、ユーザが車室内に乗り込んだ際に行われた電子キーKの妥当性の判断結果を照合制御装置11に対して確認する。すると、照合制御装置11は電子キーKの妥当性の判断結果を電源制御装置12に対して応答する。
電源制御装置12は、照合制御装置11を通じて取得した電子キーKの妥当性の判断結果が、妥当である旨示す判断結果であった場合には、アクセサリリレー32a及びイグニッションリレー32bをオン動作させる。これにより、車両Vの各部に動作電力が供給される、又は供給可能となる。
照合制御装置11は、電源制御装置12を通じて車両Vの電源の投入を認識すると、ステアリングロック装置を解錠するべく、ステアリングロック解錠指令信号を電源制御装置12及びステアリングロック制御装置13へ送信する。電源制御装置12は照合制御装置11からのステアリングロック解錠指令信号を受けてステアリングロックモータ13aへ電源を供給する。ステアリングロック制御装置13は、照合制御装置11からのステアリングロック解錠指令信号を受けてステアリングロックモータ13aへの電源の供給を認識し、ステアリングロック装置を解錠するべくステアリングロックモータ13aを駆動する。これにより、ステアリングホイールの操作が可能となる。ステアリングロック制御装置13は、ステアリングロック装置の解錠が完了した旨示す解錠完了信号を照合制御装置11及び電源制御装置12へ送信する。
そして、電源制御装置12は、ステアリングロック制御装置13から解錠完了信号が入力されると、エンジンEの始動を要求する始動要求信号Segをエンジン制御装置14へバスBを通じて送信する。また、照合制御装置11は、電子キーKが妥当である旨判断していたときには、このタイミングでエンジンEの始動を許可する始動許可信号Spをエンジン制御装置14へバスBを通じて送信する。なお、照合制御装置11は、電源制御装置12から始動要求信号Segが出力される前に、始動許可信号Spをエンジン制御装置14へ送信するようにしてもよい。
エンジン制御装置14は、電源制御装置12からの始動要求信号Seg及び照合制御装置11からの始動許可信号Spの双方の入力があったときに、図示しないスタータモータを駆動させたり燃料噴射制御を行ったりしてエンジンEを始動させる。エンジン制御装置14は、エンジンEの回転数が設定値以上になったときにエンジンEが完全に作動開始した旨判断し、その旨示す完爆検出信号を電源制御装置12へ出力する。電源制御装置12はエンジン制御装置14からの完爆検出信号を受けて始動要求信号Segの出力を停止する。以上で、エンジンEの始動動作は完了となる。
<エンジン始動状態>
また、図4(b)に示すように、エンジン制御装置14からの完爆検出信号を受けて始動要求信号Segの出力を停止すると、電源制御装置12は、車両状態報知装置15へエンジン始動信号Se6を出力する。車両状態報知装置15は、このエンジン始動信号Se6の入力に基づいて緑色ランプ42を消灯させる。即ち、エンジンEが始動すると、全てのランプ41〜43が消灯する。
<エンジン始動不能状態>
なお、図4(c)に示すように、前述したエンジン始動可否の判断において、エンジンの始動が不能である旨判断された場合、電源制御装置12は、その旨を示すエンジン始動不能信号Se2を車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、このエンジン始動不能信号Se2の入力に基づいて、緑色ランプ42を消灯状態に保つ。なお、緑色ランプ42が消灯している状態で、エンジンスイッチ31からの操作信号が入力されたときには、電源制御装置12は、エンジンEの始動を要求する始動要求信号Segをエンジン制御装置14へ出力しない。
<車両の電源状態を切り替える際の車両及び報知装置の動作>
次に、車両Vの電源状態を切り替える際の車両V及び車両状態報知装置15の動作について説明する。この場合、シフトレバーがパーキングポジションに保持されている場合であって、ブレーキペダルの踏み込み操作が行われていない状態、即ち緑色ランプ42が点灯していない状態でエンジンスイッチ31が押圧される。電源制御装置12は、緑色ランプ42が点灯していない状態で、エンジンスイッチ31の押圧操作を検出した場合には、先ず、車載機器に関する電気系統の異常の有無を判断する。
<電源状態が正常である場合>
車載機器に関する電気系統の異常を検出しなかった場合、電源制御装置12は、エンジンスイッチ31からの操作信号が入力される度に、車両Vの電源位置をオフ位置→アクセサリ位置→イグニッションオン位置→オフ位置の順に切り換える。車両電源位置がアクセサリ位置又はイグニッションオン位置の場合、図5(a)に示すように、電源制御装置12は、その旨を示す電源オン信号Se3を車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、この電源オン信号Se3の入力に基づいて、橙色ランプ43を点灯させる。なお、この電源オン状態において、車両状態報知装置15の赤色ランプ41及び緑色ランプ42は消灯している。
<電源状態が異常である場合>
一方、車載機器に関する電気系統の異常を検出した場合、図5(b)に示すように、電源制御装置12は、その旨を示す異常検出信号Se5を車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、この異常検出信号Se5の入力に基づいて、橙色ランプ43を点滅させる。なお、この状態において、車両状態報知装置15の赤色ランプ41及び緑色ランプ42は消灯している。
<降車する際の車両及び報知装置の動作>
次に、エンジンEを停止して降車する際の車両V及び車両状態報知装置15の動作を説明する。
車両停車時に、シフトレバーをパーキングポジションに入れてエンジンスイッチ31が押圧操作されると、電源制御装置12は、これら操作がなされたことをエンジンスイッチ31からの操作信号及びシフトポジションセンサ38からのパーキングポジション信号の入力をもって認識する。そして、電源制御装置12は、イグニッションリレー32b及びアクセサリリレー32aを開動作させて車両Vの電源をオフ状態とする。
<電源オフ状態>
図5(c)に示すように、車両Vの電源をオフ状態とした場合、電源制御装置12は、その旨を示す電源オフ信号Se4を車両状態報知装置15へ出力する。車両状態報知装置15は、この電源オフ信号Se4の入力に基づいて、橙色ランプ43を消灯させる。即ち、この電源オフ状態において、全てのランプ41〜43が消灯する。
照合制御装置11は、電源制御装置12を通じて車両Vの電源がオフ状態であることを認識した状態で、ドアカーテシスイッチ33を通じてドアが開かれたことを検出すると、ステアリングロック装置を施錠するべく、ステアリングロック施錠指令信号を電源制御装置12及びステアリングロック制御装置13へ送信する。電源制御装置12は照合制御装置11からのステアリングロック施錠指令信号を受けてステアリングロックモータ13aへ電源を供給する。ステアリングロック制御装置13は、照合制御装置11からのステアリングロック施錠指令信号を受けてステアリングロックモータ13aへの電源の供給を認識し、ステアリングロック装置を施錠するべくステアリングロックモータ13aを駆動する。これにより、ステアリングホイールの操作が機械的に規制される。ステアリングロック制御装置13は、ステアリングロック装置の施錠が完了した旨示す施錠完了信号を照合制御装置11及び電源制御装置12へ送信する。
この後、照合制御装置11は、車室外照合が成立し、且つ車室内照合が不成立であることを確認できたときには、ドアの施錠を要求する施錠要求信号を電源制御装置12へ送信する。電源制御装置12は照合制御装置11からの施錠要求信号を受けてドアを施錠するべくドアロックモータ34を駆動制御する。この結果、車両Vは、電子キーKが車室内になく、すべてのドアが閉状態且つ施錠状態である駐車状態となる。そして、照合制御装置11は、車両Vの動作態様を無警戒状態から警戒状態へ切り替える。
<無警戒状態→警戒状態>
車両Vの動作態様が無警戒状態から警戒状態へ切り替えられると、照合制御装置11は、図3(b)に示すように、車両状態報知装置15の制御回路44へセキュリティセット信号Sssを出力する。車両状態報知装置15は、このセキュリティセット信号Sssの入力に基づいて、赤色ランプ41を点滅させる。そして、照合制御装置11は、この状態において例えば不正に車室内に侵入した侵入者がエンジンスイッチ31を操作した場合、上述した所定の警報動作を行う。
このように、この車両状態報知装置15によって、車両Vの電源状態と警戒状態とがそれぞれ異なる表示態様により報知される。具体的には、図6に示すように、車両Vが警戒状態である場合、赤色ランプ41が点滅し、緑色ランプ42及び橙色ランプ43が消灯する。また、車両Vが無警戒状態である場合においてブレーキペダル及びエンジンスイッチ31が操作されていない場合、全てのランプ41〜43が消灯する。また、無警戒状態で車両Vの電源位置がアクセサリ又はイグニッション電源に切り替えられた場合、電気系統が正常であれば、橙色ランプ43が点灯し、赤色ランプ41及び緑色ランプ42が消灯する。また、無警戒状態で車両Vの電気系統に異常がある場合、橙色ランプ43が点滅し、赤色ランプ41及び緑色ランプ42が消灯する。また、無警戒状態でエンジンEの始動が可能である場合、緑色ランプ42が点灯し、赤色ランプ41及び橙色ランプ43が消灯する。また、無警戒状態でエンジンEの始動が不能である場合、全てのランプ41〜43が消灯する。即ち、赤色ランプ41により車両Vの警戒状態が報知され、緑色ランプ42によりエンジンEの始動可否が報知され、橙色ランプ43により車両Vの電源状態が報知される。このため、車両Vのユーザは、この車両状態報知装置15の表示態様、即ち、一つの表示部40に設けられたランプ41〜43の点灯状態を確認するだけで、車両Vの電源状態と警戒状態とエンジン始動可否とを確認することが可能となる。
次に、上記実施の形態の作用効果を以下に記載する。
(1)車両Vの電源状態と照合制御装置11の警戒状態とが、一つの表示部40により報知される。このため、一箇所に表示部40を設置するだけで、車両Vの状態と警戒状態とを報知する車両状態報知装置15を車両に搭載することができる。よって、従来の車両Vの状態と警戒状態とを別々に報知する報知装置と比較して、車両Vに組み付ける際の作業を簡素化することができる。
(2)また、車両Vのユーザは、この単一の表示部40の表示態様を確認するだけで、車両Vの状態と照合制御装置11の警戒状態とを確認することができる。このため、駐停車時の車両状態を容易に確認することができる。
(3)また、車両状態報知装置15の表示部40は、車室内のユーザ(例えば運転者)及び車室外から容易に視認できる位置に設けられているため、車両状態を容易に視認することができる。
(4)車両状態報知装置15の表示部40によって、車両Vの電源状態が操作装置の操作に基づくエンジンEの始動が可能な状態である旨が表示される。このため、車両Vのユーザは、この一つの表示部40の表示態様を確認するだけで、車両Vの電源状態がエンジンEの始動が可能な状態であるか否かを確認することができる。よって、駐停車時の車両状態を容易に確認することができる。
(5)車両状態報知装置15の表示部40によって車両Vの電源状態の異常が表示される。このため、車両Vのユーザは、この一つの表示部40の表示態様を確認するだけで、車両Vの電源状態の異常の有無を把握することができる。よって、駐停車時の車両状態、特に車両Vの電源状態の異常の有無を容易に把握することができる。
(6)ランプ(インジケータランプ)41〜43によって車両Vの状態と照合制御装置11の警戒状態とが報知される。このため、車両Vのユーザは、車両Vの電源状態と警戒状態とを視覚により確認することができる。
尚、本実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、車両状態報知装置15は、車両Vの車両状態として、車両Vの電源状態と警戒状態とを報知するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、ドアロック状態である場合は全てのランプ41〜43を消灯し、ドアアンロック状態である場合は赤色ランプ41及び橙色ランプ43を点灯することで、ドアの施解錠状態を報知してもよい。また、例えば、全てのドアが閉状態である場合は全てのランプ41〜43を消灯し、何れかのドアが半ドア状態である場合は緑色ランプ42及び橙色ランプ43を点灯することで、ドアの開閉状態を報知してもよい。また、例えばユーザが所持する電子キーKに設けられた始動ボタンの操作を通じてエンジンEの始動を行う装置、所謂リモートエンジンスタータが車両Vに搭載されている場合は、エンジンスタータが停止している場合は全てのランプ41〜43を消灯し、エンジンスタータが作動している場合は赤色ランプ41及び緑色ランプ42を点灯することで、始動ボタンの操作に基づくエンジンEの作動状態を報知するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、3つのランプ41〜43によって車両状態を報知するようにしたが、このような態様に限定されず、例えば図1において二点鎖線にて示すように、車両状態報知装置15に発音手段としてのスピーカー45をさらに設け、該スピーカー45から発する音によって車両状態を報知するようにしてもよい。この構成によれば、車両Vのユーザは、視覚及び聴覚により駐停車時の車両状態等を確認することが可能となり、駐停車時の車両状態をより容易に確認することができる。
・上記実施の形態では、インストルメントパネル30上に車両状態報知装置15のランプ41〜43を配置したが、車室内、特に運転席に着座した状態のユーザ及び車室外から容易に視認できる位置に設けられていればよい。例えば、図2(a)において二点鎖線で示すように、インナーミラー51の下端部、メータ52内、ドアトリム53又はエンジンスイッチ31に設けてもよい。なお、表示部40と制御回路44とは、適宜分離して設けてもよい。この場合、例えばインナーミラー51等には表示部40のみを設ける。
・上記実施の形態では、互いに異なる色で発光する3つのランプ41〜43によって車両Vの状態を報知するようにしたが、例えば1つ或いは2つのランプによって車両Vの状態を報知するようにしてもよい。なお、この場合、例えばランプの点滅周期やランプが発する色等を車両Vの状態毎に異なるように設定する。また、4つ以上のランプによって車両Vの状態を報知するようにしてもよい。また、複数のランプ41〜43の点灯状態を組み合わせて、車両Vの状態を報知するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、防犯動作としてエンジンEの始動を禁止するようにしたが、例えばステアリングロック装置の解錠動作を禁止するようにしてもよい。また、エンジンEの始動を禁止することとステアリングロック装置の解錠動作を禁止することとを組み合わせてもよい。
・上記実施の形態では、エンジンEの始動を禁止する手法として、エンジン制御装置による燃料噴射制御を禁止するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、車両の電源を開閉する電源用リレー回路の閉動作を禁止したり、電源制御装置12からエンジン制御装置14へのエンジンEの始動を要求する始動要求信号Segの出力を禁止したりすることによりエンジンEの始動を禁止してもよい。
・上記実施の形態では、定められた警報動作として、ブザー27をならすようにしたが、警報動作としてさらにハザードランプを点滅させるようにしてもよく、また何れか一方のみを行ってもよい。
・上記実施の形態では、正規の電子キーKによる車両操作が検出された場合に防犯状態を解除するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、照合制御装置11に設けられたタイマにより車両Vの動作態様が防犯状態へ切り換えられてからの経過時間を計測し、該経過時間が所定の解除時間(例えば5分間)だけ経過した場合に防犯状態を解除するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、車両Vが前述の警戒状態に保たれている場合(すなわち、駐車中)に、車両Vの電源の投入操作が検出された場合、車両Vに対し不正な走行準備操作が行われているとして定められた防犯動作を行うようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、シフトポジションがパーキングポジションから他のポジションへ切り換えられた場合や、パーキングブレーキの解除が検出された場合に防犯動作を行うようにしてもよい。
・上記実施の形態では、車両Vの車種は、エンジンEのみを駆動源とするエンジン車に限らず、モータとエンジンとを組み合わせたハイブリット車、燃料電池を電源とする燃料電池車、水素を燃料とする水素自動車などでもよい。
盗難防止システムの構成を示すブロック図。 (a)車両状態報知装置の設置位置を示す斜視図、(b)車両状態報知装置の要部概略斜視図。 (a)は車両が警戒状態をとる場合の車両状態報知装置の作用を示す図、(b)は車両が無警戒状態をとる場合の車両状態報知装置の作用を示す図。 (a)はエンジンの始動が可能な場合の車両状態報知装置の作用を示す図、(b)はエンジンが始動した場合の車両状態報知装置の作用を示す図、(c)はエンジンの始動が不能な場合の車両状態報知装置の作用を示す図。 (a)は電源状態が正常である場合の車両状態報知装置の作用を示す図、(b)は電源状態が異常である場合の車両状態報知装置の作用を示す図、(c)は電源がオフの場合の車両状態報知装置の作用を示す図。 車両の状態と車両状態報知装置の表示態様との関係を示す図。
符号の説明
11…警戒手段を構成する照合制御装置、12…車両状態監視手段を構成する電源制御装置、15…車両状態報知装置、31…操作装置としてのエンジンスイッチ、41〜43…発光手段としてのインジケータランプ、44…車両情報取得手段及び警戒情報取得手段としての制御回路、45…発音手段としてのスピーカー、E…エンジン、K…電子キー、V…車両。

Claims (5)

  1. 車両の状態を監視する車両状態監視手段と、前記車両が駐車状態である場合に該車両への不正な走行準備操作を警戒する警戒状態をとる警戒手段とを備えた前記車両に搭載される車両状態報知装置であって、
    前記車両状態監視手段から前記車両の状態を示す車両情報を取得する車両情報取得手段と、
    前記警戒手段から前記警戒状態を示す警戒情報を取得する警戒情報取得手段と、
    前記車両情報取得手段が取得した前記車両情報と、前記警戒情報取得手段が取得した前記警戒情報とを表示により報知する一つの表示手段とを備えることを特徴とする車両状態報知装置。
  2. 前記車両情報取得手段は、前記車両状態監視手段から前記車両の電源状態が該車両の室内に設けられた操作装置の操作に基づくエンジンの始動が可能な状態である旨を含む前記車両情報を取得し、
    前記エンジンの始動が可能な状態である旨を表示により報知することを特徴とする請求項1に記載の車両状態報知装置。
  3. 前記車両情報取得手段は、前記車両状態監視手段から前記車両の電源状態の異常の有無を示す故障情報を含む前記車両情報を取得し、
    前記車両の電源状態の異常の有無を表示により報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両状態報知装置。
  4. 前記表示手段は、光を発する発光手段であり、該発光手段を通じて前記車両情報及び前記警戒情報を報知することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両状態報知装置。
  5. 音を発する発音手段を備え、該発音手段を通じて前記車両情報及び前記警戒情報を報知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両状態報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210249A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両用エンジン始動装置

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