JP2010088166A - アキシャルエアギャップ型電動機 - Google Patents

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俊昭 丹野
Tomonori Kojima
智則 小嶋
Ken Maeyama
研 前山
Hirokazu Matsuzaki
博和 松崎
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Abstract

【課題】 1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度のアキシャルエアギャップ型電動機を提供すること。
【解決手段】 ステータとロータとがロータの回転軸線方向に沿って所定の空隙をもって対向的に配置され、ステータが回転軸線を中心として環状に配置される複数のポールメンバー22a〜22iを備え、ポールメンバー22a〜22iのそれぞれが電磁鋼板を積層することによって形成されるティース面51を備えるティースと、ティース面51を除いてティースを覆うように形成されるインシュレータと、インシュレータに巻回されるコイルとを有してなるアキシャルエアギャップ型電動機において、ポールメンバー22a〜22iのそれぞれに対応した回転軸線と平行な線を中心軸O’a〜O’iとして、ポールメンバー22a〜22iをそれぞれ回転させることによって、ティース面51にスキュー角度θが設けられるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、アキシャルエアギャップ型電動機のステータに関する。
従来から、電動機の振動や騒音の低減が求められており、この振動や騒音の原因となるコギングトルクやトルクリップルを低減する方法の1つとして、鉄心にスキュー角度を設けた電動機が知られている。このような電動機としては、図10(a)および図10(b)に示すように、環状のヨーク100と巻線用溝となる周方向に間隔を置いて放射状に複数のティース102とが形成されている固定子103と、この固定子103と所定の空隙を介して対向し、回転子鉄心に埋設された永久磁石105により界磁を発生する回転子104を備えたラジアルギャップ型電動機において、回転子104が軸方向に複数のブロック106に分割され、この回転子104のブロック106を周方向にずらして積層することでスキュー角度を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1のラジアルギャップ型電動機は、永久磁石105を備えた回転子104であるうえ、1つの磁極を複数のブロック106に分割してずらすものとなっており、1つの磁極全体を傾けるものとは相違している。
一方、固定子鉄心として1つの磁極全体を傾ける電動機としては、環状のステータと、ステータの両側に所定の空隙をもって対向的に配置される一対の円板状のロータを備えたアキシャルエアギャップ型電動機において、図11(a)乃至図11(c)に示すように、ステータを構成する複数個のティース(固定子鉄心)108が環状に配置され、各ティース108のティース面同士が対向するギャップ面108b、108cにロータの半径方向に対して所定のスキュー角度θだけ傾けられた部分111を設けたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2のアキシャルエアギャップ型電動機は、各ティース108がロータの半径方向に沿って複数の電磁鋼板108aを積層した積層構造からなっており、駆動トルクを大きくするため、中心側から外側に向かって円周方向の幅を漸次大きくなる略台形状のティース面を形成し、ロータに備えた永久磁石に対向するティース面の面積を大きくしている。
そして、アキシャルエアギャップ型電動機ではティース面に所定のスキュー角度θだけ傾けられた部分111を形成するのに、電磁鋼板108aを1枚ごとずらして積層する方法を取っていた。この場合、アキシャルエアギャップ型電動機の用途に応じてティース面へのスキュー角度θを変える際に、電磁鋼板108aを1枚ごとに変えて、ずらして積層しなければならなかった。
このため、異なるアキシャルエアギャップ型電動機のステータを構成する場合、ティース108のティース面を除いてティース108を覆うようにインシュレータが形成され、このインシュレータにコイルを巻回してポールメンバーが形成されているのであるが、スキュー角度θに応じた専用のポールメンバーが必要になるという欠点があった。
特開2006−60952号公報(第5頁−第6頁、第1図) 特開2005−185075号公報(第5頁−第7頁、第3図)
本発明は上記問題点に鑑み、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度のアキシャルエアギャップ型電動機を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ステータとロータとが同ロータの回転軸線方向に沿って所定の空隙をもって対向的に配置され、前記ステータが前記回転軸線を中心として環状に配置される複数のポールメンバーを備え、同ポールメンバーが電磁鋼板を積層することによって形成されるティース面を備えるティースと、同ティース面を除いて前記ティースを覆うように形成されるインシュレータと、同インシュレータに巻回されるコイルとを有してなるアキシャルエアギャップ型電動機において、前記ポールメンバーそれぞれに対応した前記回転軸線と平行な線を中心軸として、前記ポールメンバーをそれぞれ回転させることによって、前記ティース面にスキュー角度が設けられたことを特徴とする構成となっている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のアキシャルエアギャップ型電動機において、前記ティース面にスキュー角度が設けられた状態で前記複数のポールメンバーを環状に連結するための連結手段を設けることを特徴とする構成となっている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のアキシャルエアギャップ型電動機において、前記ステータは、前記ポールメンバーが環状に配置された状態で成形用金型により樹脂で一体成形されてなり、前記ポールメンバーには、前記ティース面にスキュー角度が設けられた状態で前記金型内に配置するための位置決め手段が設けられていることを特徴とする構成となっている。
請求項4記載の発明は、ステータとロータとが同ロータの回転軸線方向に沿って所定の空隙をもって対向的に配置され、前記ステータが前記回転軸線を中心として環状に配置される複数のポールメンバーを備え、同ポールメンバーが電磁鋼板を積層することによって形成されるティース面を備えるティースと、同ティース面を除いて前記ティースを覆うように形成されるインシュレータと、同インシュレータに巻回されるコイルと、前記ポールメンバー同士を環状に連結するための連結手段とを有してなるアキシャルエアギャップ型電動機において、前記連結手段はスキュー角度に応じた複数の凹部を備えることを特徴とする構成となっている。
請求項1記載の本発明によれば、ポールメンバーそれぞれに対応した回転軸線と平行な線を中心軸として、ポールメンバーをそれぞれ回転させることによって、ティース面にスキュー角度が設けられたことにした。これにより、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度のアキシャルエアギャップ型電動機を製作することができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、ティース面にスキュー角度が設けられた状態で複数のポールメンバーを環状に連結するための連結手段を設けることにした。これにより、ポールメンバー形状に係わらず、異なるスキュー角度のアキシャルエアギャップ型電動機を製作することができる。
また、請求項3記載の本発明によれば、ステータは、ポールメンバーが環状に配置された状態で成形用金型により樹脂で一体成形されてなり、ポールメンバーには、ティース面にスキュー角度が設けられた状態で金型内に配置するための位置決め手段が設けられていることにした。これにより、請求項1記載の本発明と同様な効果を得ることができる。
更に、請求項4記載の本発明によれば、ポールメンバーがポールメンバー同士を環状に連結するための連結手段を有し、連結手段はスキュー角度に応じた複数の凹部を備えることにした。これにより、請求項1記載の本発明と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明によるアキシャルエアギャップ型電動機の構造を示す要部断面図、図2は第1の実施形態のポールメンバーを示す斜視図、図3は図2のポールメンバーを環状に連結する環状化部材を使用した状態を示す平面図、図4は第2の実施形態のポールメンバーを示す斜視図、図5は図4のポールメンバーを環状に連結するその他の実施形態の環状化部材を使用した状態を示す平面図である。
そして、図6は第3の実施形態のポールメンバーを示す斜視図、図7は図6のポールメンバーを環状に連結した状態を示す平面図、図8は図6のポールメンバーを環状に連結した別の状態を示す平面図、図9は第4の実施形態のポールメンバーをモールド金型に入れた状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明によるアキシャルエアギャップ型電動機1は、環状のステータ2と、ロータ出力軸6の回転軸線方向でステータ2の両側に所定の空隙をもって対向的に配置される一対の円板状のロータ3、4とを備えたものである。ステータ2は後述する複数のティース(固定子鉄心)5を有しており、ロータ3、4は複数個(例えば12個)の永久磁石31、41を有している。そして、ティース5と永久磁石31、41とがロータ出力軸6の回転軸線方向に対向した状態となっている。ロータ3、4は同一のロータ出力軸6を共有し、ステータ2はその内周側にロータ出力軸6を支持する軸受7を備えている。また、ステータ2は、ティース5に絶縁を施してコイル21が巻回された後述する複数個のポールメンバー22a〜22iが環状に形成されたステータコア22と、ステータコア22の内周側に同軸的に挿入される一対のボールベアリング71、72からなる軸受7とを有し、これらが合成樹脂23で一体的にモールドされている。
このように構成されたアキシャルエアギャップ型電動機1では、その振動や騒音の原因となるコギングトルクやトルクリップルを低減するために、ステータコア22には、図3のように、後述するスキュー角度θが設けられている。ここで、コギングトルクはアキシャルエアギャップ型電動機1の非通電時にロータ3、4を回転させた場合のティース5と永久磁石31、41との間の磁気吸引力により働くトルクであり、トルクリップルはアキシャルエアギャップ型電動機1の通電時にロータ3、4の回転による駆動トルクの脈動である。本発明は、このスキュー角度θを設けるためのステータコア22の構成が特徴となっている。
次に、第1の実施形態のステータコア22について説明する。このステータコア22は、図3に示すように、複数個(例えば9個)のポールメンバー22a〜22iを環状に連結することにより構成されている。各ポールメンバー22a〜22iは同一構成であり、図2に1個のポールメンバー22aを示している。このポールメンバー22aは、複数枚のH字状の電磁鋼板を径方向に積層して形成されたティース(固定子鉄心)5と、ティース5の周囲に上下のティース面51を除いて合成樹脂で形成されたインシュレータ24と、インシュレータ24に巻回されるコイル(図示略)とを備えている。ティース面51の形状は内径側から外径側に向かって円周方向の幅が漸次大きくなる等脚台形状となっている。
インシュレータ24はティース5を図示省略の成形金型のキャビティ内に入れ、そのキャビティ内に溶融樹脂を注入するインサート成形により成形されている。なお、ティース5は積層のほかに、粉体成形などにより一体的に成形されているものでもよい。また、インシュレータ24は、上下のティース面51に沿って上下一対として配置される略扇型のフランジ部25、25と、一対のフランジ部25、25同士をつなぐネック部26とを備え、これら全体が断面H字形のボビン形状に形成されている。更に、このインシュレータ24のネック部26に、図1のようにコイル21が巻回され、コイル21とティース5との電気的な絶縁が保持されている。このように構成されたポールメンバー22aと同様に、その他の各ポールメンバー22b〜22iも形成されている。
各ポールメンバー22a〜22iの一方のフランジ部25には、各ポールメンバー22a〜22iを環状に連結するための円柱状の突起部251が形成されている。この突起部251はフランジ部25の内径側と外径側のティース面51と同一平面である側面に一体的に形成された一対のボスである。この突起部251には、合成樹脂などからなる円板リング状に形成された環状化部材8が取付けられる。この環状化部材8は、フランジ部25の内径側の突起部251に対応する内径側環状化部材81と、フランジ部25の外径側の突起部251に対応する外径側環状化部材82とを備えている。また、内径側環状化部材81と外径側環状化部材82には、それぞれの突起部251に係合される係合孔811、821が形成されている。
この環状化部材8を使用して、各ポールメンバー22a〜22iの内径側と外径側の突起部251をそれぞれ、内径側環状化部材81と外径側環状化部材82の各係合孔811、821に係合させることで、各ポールメンバー22a〜22iが環状に連結される。すなわち、環状化部材8と突起部251とからなる連結手段が係合することにより、各ポールメンバー22a〜22iは環状に連結される。このとき、各ポールメンバー22a〜22iは、等脚台形状のティース面51の上底の中点と下底の中点とを結ぶ垂線と、この垂線の中点を直交する線とによってできる中心点を通る仮想的な中心軸O’a〜O’iをそれぞれ中心として、所定角度回転した状態で連結される。
このように、各ポールメンバー22a〜22iを仮想的な中心軸O’a〜O’iでそれぞれ回転させることで、ティース面51の内径側の端点aと外径側の端点bが中心軸Oに対してなす角度θ(スキュー角度θ)を設けることができる。ここで、スキュー角度θは、ティース面51の内径側の端点aと中心軸Oとを結ぶ仮想線L1と、ティース面51の外径側の端点bと中心軸Oとを結ぶ仮想線L2との間の角度となる。これらの仮想的な中心軸O’a〜O’iは、ステータコア22の中心軸Oと同一軸線上のロータ出力軸6と平行な線になっており、ポールメンバー22a〜22iをそれぞれ回転させる回転中心となっている。
連結された各ポールメンバー22a〜22iは、内径側環状化部材81と外径側環状化部材82とによって、ポールメンバー22a〜22iを揃って各ポールメンバー22a〜22iの仮想的な中心軸O’a〜O’iでそれぞれ所定角度回転された状態で連結されるので、図3に示すように、各ティース面51に一括でスキュー角度θを設けることができる。
言い換えれば、各ポールメンバー22a〜22iは、各ポールメンバー22a〜22iの隣り合うティース面51の内径側の端点aと端点cと、各ポールメンバー22a〜22iの隣り合うティース面51の外径側の端点bと端点dとがそれぞれずれた状態で連結されることになる。また、このスキュー角度θはティース面51にロータ3、4の回転方向(図3中の矢印方向)に対して正方向に向かって設けられている。このようにして、環状化部材8と突起部251とからなる連結手段で環状に連結され、スキュー角度θを設けた後のステータコア22は、金型内に入れられ合成樹脂を流し込むことで一体的にモールドされ、ステータ2が成形される。
以上のように構成された第1の実施形態のステータコア22によれば、特許文献2の従来技術のように、ティース面51にスキュー角度θを形成するのに、非対称な形状の電磁鋼板を1枚ごとにずらして積層する必要がない。したがって、スキュー角度θに応じた専用のポールメンバーが不要となり、異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機間でポールメンバーを共通化できる。すなわち、環状化部材8をスキュー角度θに応じて複数組を用意することで、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機1を製作することができる。
また、第1の実施形態のステータコア22では、インシュレータ24のフランジ部25に円柱状の突起部251を形成し、環状化部材8にこの突起部251に対応する嵌込孔811、821を形成するようにしたが、逆に、フランジ部25に嵌込孔を形成し、環状化部材8に突起部を形成した場合であっても、同様な効果を得ることができる。
次に、第2の実施形態のステータコア22について説明する。なお、図1乃至図3で説明してきた同一構成については説明を省略する。このステータコア22は、図4および図5に示すように、各ポールメンバー22a〜22iの一方のフランジ部25には、各ポールメンバー22a〜22iを環状に連結するための三角柱状の突起部252が形成されている。第1の実施形態と同様に、この突起部252もフランジ部25の内径側と外径側のティース面51と同一平面である側面に一体的に形成された一対のボスであり、外径方向に向かって尖った凸部252aを有している。また、環状化部材8もフランジ部25の内径側の突起部252に対応する内径側環状化部材81と、フランジ部25の外径側の突起部252に対応する外径側環状化部材82とを備えている。内径側環状化部材81と外径側環状化部材82には、それぞれの突起部252が係合される係合孔812、822が形成されている。これらの係合孔812、822はスキュー角度θに応じた複数の凹部A〜E、A’〜E’を有しており、これらの係合孔812、822の長手方向は各ポールメンバー22a〜22iのティース面51の中心点を通る仮想的な中心軸O’a〜O’iをそれぞれ中心とする円弧状に形成されている。
この環状化部材8を使用して、各ポールメンバー22a〜22iの内径側と外径側の突起部252をそれぞれ、内径側環状化部材81と外径側環状化部材82の係合孔812、822に係合させることで、各ポールメンバー22a〜22iが環状に連結される。すなわち、環状化部材8と突起部252とからなる連結手段が係合することにより、各ポールメンバー22a〜22iは環状に連結される。このとき、1つのポールメンバー22aの突起部252に有する凸部252aを、内径側環状化部材81と外径側環状化部材82の係合孔812、822に有する複数の凹部A〜E、A’〜E’に対して、いずれかの組合せにより係合させ、その他のポールメンバー22b〜22iも同一の組合せにより係合させることで、図5に示すように、各ティース面51にスキュー角度θを設けることができる。
なお、突起部252に有する凸部252aを、係合孔812、822に有する複数の凹部A〜E、A’〜E’に対して係合させる組合せを適宜変更することにより、各ティース面51のスキュー角度θを変更することができる。本実施形態では、係合させる組合せとして、凹部Aと凹部A’とに内径側と外径側の突起部252の凸部252aをそれぞれ係合した場合がスキュー角度0°、以下同様に、凹部Bと凹部B’とに凸部252aをそれぞれ係合させた場合がスキュー角度5°、凹部Cと凹部C’ とに凸部252aをそれぞれ係合させた場合がスキュー角度10°、凹部Dと凹部D‘とに凸部252aをそれぞれ係合させた場合がスキュー角度15°、凹部Eと凹部E’とに凸部252aをそれぞれ係合させた場合がスキュー角度20°に設定できるようになっている。
このようにして、環状化部材8と突起部252とからなる連結手段で環状に連結され、スキュー角度θを設けた後のステータコア22は、第1の実施形態と同様に合成樹脂で一体的にモールドされ、ステータ2が成形される。
以上のように構成された第2の実施形態のステータコア22によれば、第1の実施形態のステータコア22と同様に、異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機間でポールメンバーを共通化できる。さらに、連結手段も共通化できる。すなわち、第1の実施形態のステータコア22のように、環状化部材8をスキュー角度θに応じて複数組を用意しなくても、1組の環状化部材8によって、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機1を製作することができる。
また、第2の実施形態のステータコア22では、インシュレータ24のフランジ部25に三角柱状の突起部252を形成し、環状化部材8にこの突起部252に対応する係合孔812、822を形成するようにしたが、逆に、フランジ部25に係合孔を形成し、環状化部材8に突起部を形成した場合であっても、同様な効果を得ることができる。更に、尖った凸部252aを有する三角柱状の突起部252を形成し、この凸部252aに係合する複数の凹部A〜E、A’〜E’を有する係合孔812、822を形成するようにしたが、三角柱状以外の凸部を有する突起部と、この凸部に対応して係合できる凹部を有する係合孔とを形成した場合であっても、同様な効果を得ることができる。
次に、第3の実施形態のステータコア22について説明する。なお、図1乃至図5で説明してきた同一構成については説明を省略する。このステータコア22は、図6乃至図8に示すように、各ポールメンバー22a〜22iの上下一対として配置されるフランジ部25、25には、各ポールメンバー22a〜22iを環状に連結するための係合凸部253と係合凹部254とが形成されている。係合凸部253は、各フランジ部25、25の円周方向の左側面の端部から外側に向けて突設された凸部であり、三角形状に形成されている。これに対し、係合凹部254は、各フランジ部25、25の円周方向の右側面の端部から内側に向けて切り欠けられた溝であり、係止凸部253が合致する三角形状に形成された2つの凹部からなる。なお、係合凸部253を右側面の端部に、係合凹部254を左側面の端部に形成するようにしてもよく、また、各ポールメンバー22a〜22iを環状に連結できれば、係合凸部253および係合凹部254を三角形状に替えて半円状など他の形状に形成するようにしてもよい。
各フランジ部25、25の係合凸部253と係合凹部254とが形成される位置は、各ポールメンバー22a〜22iを環状に連結した際、各ボールメンバ22a〜22iの内径側と外径側の各フランジ部25の端部同士で全体的に所定寸法ずれた位置となるように設計されている。この所定寸法により各ティース面51にスキュー角度θを設けることができる。これにより、第1の実施形態のように、隣り合うティース面51の内径側と外径側の端点同士がずれた状態で環状に連結されることになる。
このように形成された係合凸部253と係合凹部254を互いに合致させることで、各ポールメンバー22a〜22iが環状に連結される。すなわち、係合凸部253と係合凹部254とからなる連結手段が係合することにより、各ポールメンバー22a〜22iは環状に連結される。このときに各ティース面51にスキュー角度θが設けられ、図7および図8に示すように、係合凹部254の2つの凹部のうち、係合凸部253を外径側の凹部に合致させるか、内径側の凹部に合致させるかにより、各ティース面51に2通りのスキュー角度θを設けることができる。本実施形態では、図7の場合がスキュー角度5°、図8の場合がスキュー角度10°に設定できるようになっている。また、係合凹部254として3つの三角形状の凹部を設ければ、3通りのスキュー角度θを設けることができる。このようにして、係合凸部253と係合凹部254とからなる連結手段で環状に連結され、スキュー角度θを設けた後のステータコア22は、第1の実施形態と同様に合成樹脂で一体的にモールドされ、ステータ2が成形される。
以上のように構成された第3の実施形態のステータコア22によれば、第1の実施形態のステータコア22と同様に、異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機間でポールメンバーを共通化できる。さらに、第1の実施形態および第2の実施形態のステータコア22のように、環状化部材8を用意しなくても、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機1を製作することができる。
また、第3の実施形態のステータコア22では、係合凹部254として、フランジ部25に三角形状の溝を形成するようにしたが、フランジ部25の厚み方向に対しても切り欠けられた三角形状の切欠部を形成した場合であっても、同様な効果を得ることができる。
次に、第4の実施形態のステータコア22について説明する。なお、図1乃至図8で説明してきた同一構成については説明を省略する。このステータコア22は、図9に示すように、ステータ2を成形するための成形用金型9内に、この金型9に対する位置決め手段を設けた各ポールメンバー22a〜22i(一部を図示)を環状に配置することでステータコア22の組立原形が作られる。
各ポールメンバー22a〜22iの一対のフランジ部25、25は、インシュレータ24に対してティース5のティース面51がロータ出力軸6の回転軸線方向に一段高く形成されており、インシュレータ24とティース面51との間には段差が形成されている。したがって、各ポールメンバー22a〜22iに設けた位置決め手段は、ティース面51がフランジ部25から段差の高さ分だけ回転軸線方向に突出する凸部である。
また、金型9の合わせ面には、このティース面51による凸部に合致する凹部91が形成され、この凹部91に所定のスキュー角度θを付けた状態となっている。これらの各ポールメンバー22a〜22iと金型9とを使用して、各ポールメンバー22a〜22iのティース面51による凸部を凹部91に沿って配置することで、各ポールメンバー22a〜22iが環状に位置決めされる。このようにして、環状に位置決めされた後の各ポールメンバー22a〜22iは第1の実施形態と同様に、金型9内に注入された合成樹脂で一体的にモールドされ、ステータ2が成形される。
以上のように構成された第4の実施形態のステータコア22によれば、第1の実施形態のステータコア22と同様に、異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機間でポールメンバーを共通化できる。すなわち、金型9をスキュー角度θに応じて複数個を用意することで、1種類のポールメンバーを使用して異なるスキュー角度θのアキシャルエアギャップ型電動機1を製作することができる。
また、第4の実施形態のステータコア22では、フランジ部25から回転軸線方向に突出するティース面51による凸部を形成し、金型9にこの凸部に合致する凹部91を形成するようにしたが、第1の実施形態に示す突起部251のように、フランジ部25から凸部を形成し、金型9にこの凸部に合致する凹部を形成したり、フランジ部25に凹部を形成し、金型9にこの凹部に合致する凸部を形成した場合であっても、同様な効果を得ることができる。
以上説明してきた実施形態のステータコア22では、各ポールメンバー22a〜22iに有するティース5に備えるティース面51を等脚台形状にすることによって各ティース5の製造を容易化するようにしたが、本発明はこれに限らず、電磁鋼板を1枚ごとにずらして積層して、ティース面51自体に所定のスキュー角度θだけ傾けられた部分を設けた各ポールメンバー22a〜22iを仮想的な中心軸O’a〜O’iをそれぞれ中心として所定角度回転してもよい。
また、以上説明してきた実施形態のステータコア22では、各ポールメンバー22a〜22iをそれぞれ回転させる回転中心がティース面51の中心点を通る仮想的な中心軸O’a〜O’iになっているが、本発明はこれに限らず、これらの中心軸O’a〜O’iは、ティース面51の中心点を通らなくても良い。例えば、ティース面51以外のフランジ部25にあっても、各ポールメンバー22a〜22iの外側にあってもよい。
更に、以上説明してきた実施形態のステータコア22では、スキュー角度θがロータ3、4の回転方向に対して正方向に向かって設けられるようにしたが、本発明はこれに限らず、スキュー角度θをロータ3、4の回転方向に対して逆方向に設けた場合であっても、コギングトルクやトルクリップルを低減し、アキシャルエアギャップ型電動機の振動や騒音を抑制することができる。
本発明によるアキシャルエアギャップ型電動機の構造を示す要部断面図である。 第1の実施形態のポールメンバーを示す斜視図である。 図2のポールメンバーを環状に連結する環状化部材を使用した状態を示す平面図である。 第2の実施形態のポールメンバーを示す斜視図である。 図4のポールメンバーを環状に連結するその他の実施形態の環状化部材を使用した状態を示す平面図である。 第3の実施形態のポールメンバーを示す斜視図である。 図6のポールメンバーを環状に連結した状態を示す平面図である。 図6のポールメンバーを環状に連結した別の状態を示す平面図である。 第4の実施形態のポールメンバーをモールド金型に入れた状態を示す斜視図である。 従来によるラジアルギャップ型電動機を示す説明図で、(a)は電動機を示す斜視図、(b)は回転子を示す斜視図である。 従来によるアキシャルギャップ型電動機を示す説明図で、(a)は固定子鉄心を示す部分平面図、(b)は固定子鉄心を示す拡大図、(c)は電磁鋼板を示す平面図である。
符号の説明
1 アキシャルエアギャップ型電動機
2 ステータ
21 コイル
22 ステータコア
22a〜22i ポールメンバー
O’a〜O’i 中心軸
23 合成樹脂
24 インシュレータ
25 フランジ部
251、252 突起部
252a 凸部
253 係合凸部
254 係合凹部
26 ネック部
31 永久磁石
4 ロータ
41永久磁石
5 ティース
51 ティース面
θ スキュー角度
6 ロータ出力軸
7 軸受
71、72 ボールベアリング
8 環状化部材
81 内径側環状化部材
811、812 係合孔
A〜E 凹部
82 外径側環状化部材
821、822 係合孔
A’〜E’ 凹部
9 金型
91 凹部(位置決め手段)

Claims (4)

  1. ステータとロータとが同ロータの回転軸線方向に沿って所定の空隙をもって対向的に配置され、前記ステータが前記回転軸線を中心として環状に配置される複数のポールメンバーを備え、同ポールメンバーが電磁鋼板を積層することによって形成されるティース面を備えるティースと、同ティース面を除いて前記ティースを覆うように形成されるインシュレータと、同インシュレータに巻回されるコイルとを有してなるアキシャルエアギャップ型電動機において、前記ポールメンバーそれぞれに対応した前記回転軸線と平行な線を中心軸として、前記ポールメンバーをそれぞれ回転させることによって、前記ティース面にスキュー角度が設けられたことを特徴とするアキシャルエアギャップ型電動機。
  2. 前記ティース面にスキュー角度が設けられた状態で前記複数のポールメンバーを環状に連結するための連結手段を設けることを特徴とする請求項1記載のアキシャルエアギャップ型電動機。
  3. 前記ステータは、前記ポールメンバーが環状に配置された状態で成形用金型により樹脂で一体成形されてなり、前記ポールメンバーには、前記ティース面にスキュー角度が設けられた状態で前記金型内に配置するための位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のアキシャルエアギャップ型電動機。
  4. ステータとロータとが同ロータの回転軸線方向に沿って所定の空隙をもって対向的に配置され、前記ステータが前記回転軸線を中心として環状に配置される複数のポールメンバーを備え、同ポールメンバーが電磁鋼板を積層することによって形成されるティース面を備えるティースと、同ティース面を除いて前記ティースを覆うように形成されるインシュレータと、同インシュレータに巻回されるコイルと、前記ポールメンバー同士を環状に連結するための連結手段とを有してなるアキシャルエアギャップ型電動機において、前記連結手段はスキュー角度に応じた複数の凹部を備えることを特徴とするアキシャルエアギャップ型電動機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017060281A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 マツダ株式会社 ステータ、アキシャルギャップ型回転電機、及びステータの製造方法
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