JP2010086352A - コンテンツ送受信システム、コンテンツ送信サーバ及びコンテンツ受信装置 - Google Patents
コンテンツ送受信システム、コンテンツ送信サーバ及びコンテンツ受信装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンテンツ送信サーバから受信端末へ送信されるコンテンツの内、ユーザーの嗜好が考慮された有害コンテンツを除外することを目的とする。
【解決手段】
コンテンツ送受信システム1は受信端末2と送信サーバ4から構成される。送信サーバ4は受信端末2から有害と通知されたコンテンツ情報を記憶し、通知数に応じて有害レベルを設定する。ネットワーク上から収集したコンテンツの内、有害と通知されたコンテンツが含まれる場合は有害レベル付きのコンテンツ情報を送信する。受信端末2は収集要求及び有害通知を送信サーバ4に通知し、有害通知を行うコンテンツ情報を自装置に記憶する。送信サーバ4から受信したコンテンツ情報の内、自装置に記憶した有害コンテンツに該当せず、且つ推薦を許可する有害レベルに該当するコンテンツ情報のみを推薦リスト画面に再生可能に出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】
コンテンツ送受信システム1は受信端末2と送信サーバ4から構成される。送信サーバ4は受信端末2から有害と通知されたコンテンツ情報を記憶し、通知数に応じて有害レベルを設定する。ネットワーク上から収集したコンテンツの内、有害と通知されたコンテンツが含まれる場合は有害レベル付きのコンテンツ情報を送信する。受信端末2は収集要求及び有害通知を送信サーバ4に通知し、有害通知を行うコンテンツ情報を自装置に記憶する。送信サーバ4から受信したコンテンツ情報の内、自装置に記憶した有害コンテンツに該当せず、且つ推薦を許可する有害レベルに該当するコンテンツ情報のみを推薦リスト画面に再生可能に出力する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、コンテンツを送信する送信サーバと、このサーバから所望のコンテンツの送受信可能な受信端末とにより構成されたコンテンツ送受信システムに関する。
ブロードバンド環境の普及に伴い、多数の動画配信サービスが提供されている。膨大なコンテンツの中には、道徳的に問題を有するいわゆる有害コンテンツも存在しており、青少年に対する悪影響が懸念される。企業側は有害コンテンツへの対策としてフィルタリングやチェック体制を整備する必要がある。文字情報をベースにした対策には、フィルタリングソフトを利用して、自動化が可能である。一方、映像コンテンツは映像を一度視聴しなければならないので、人手によるチェック体制が必要である。
例えば特許文献1には、レンタカーに搭載した端末からユーザーによってフィードバックされる情報に基づいて嗜好相関データベースを更新し、その後のレンタカーへ配信するコンテンツ配信システムが開示されている。
特開2008−97449(第23頁、図8)
コンテンツの視聴者の要望は様々なものがあり、上述の配信システムでは、各ユーザーの嗜好に合わないものまでも表示される可能性がある。即ち、フィルタリングをユーザー毎にきめ細かく設定できるような配慮が必要な場合も多い。
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザーの嗜好が考慮された有害コンテンツを除外することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテンツ送受信システムは、要求されたコンテンツをネットワークを介して送信する送信サーバと、前記送信サーバに対して前記ネットワークを介して所望のコンテンツの送信を要求可能な受信端末とにより構成されたコンテンツ送受信システムであって、前記送信サーバは、受信したコンテンツ推薦要求に対応したコンテンツの識別情報を前記受信端末に送信する第1の送信手段と、1のコンテンツが有害である旨の通知を受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と、この通知の受信回数とを対応付けて記憶する第1のリスト作成手段と、前記第1のリスト作成手段により記憶した前記通知の受信回数に応じて有害レベルを判別する判別手段と、前記第1の送信手段を実行する場合、前記判別手段により判別された有害レベルを併せて前記受信端末に通知する第1の通知手段とを具備し、前記受信端末は、前記コンテンツ推薦要求を前記送信サーバへ送信する第2の送信手段と、1のコンテンツが有害である旨を前記送信サーバへ通知する第2の通知手段と、前記第2の通知手段を実行する場合に、通知するコンテンツの識別情報を記憶する第2のリスト作成手段と、前記第1の送信手段により前記送信サーバから受信したコンテンツの識別情報が、前記第2のリスト作成手段により記憶された中に存在しない場合であって、かつこのコンテンツに対応する前記第1の通知手段により通知された有害レベルが前記受信端末によって予め決められた所定のレベルの場合に前記コンテンツを再生可能に出力する推薦リスト出力手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ送信サーバは、コンテンツ受信装置から要求されたコンテンツをネットワークを介して前記コンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信サーバであって、前記コンテンツ受信装置が送出したコンテンツ推薦要求を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記コンテンツ推薦要求に対応したコンテンツの識別情報を前記受信端末に送信する送信手段と、1のコンテンツが有害である旨の通知を受信した場合に、このコンテンツの識別情報と、この通知の受信回数とを対応付けて自装置に記憶するリスト作成手段と、前記リスト作成手段により記憶した前記コンテンツの前記通知の受信回数に応じて有害レベルを判別する判別手段と、前記送信手段を実行する場合、前記判別手段により判別された有害レベルを併せて前記受信端末に通知する通知手段とを有することを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ受信装置は、コンテンツの識別情報を送信サーバから受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により前記コンテンツの識別情報を受信する場合に、前記送信サーバからこのコンテンツの有害レベルの通知を受ける第1の通知手段と、コンテンツ推薦要求を前記送信サーバへ送信する送信手段と、1のコンテンツが有害である旨を前記送信サーバへ通知する第2の通知手段と、前記第2の通知手段を実行する場合に、通知する前記コンテンツの識別情報を記憶するリスト作成手段と、前記第1の受信手段により受信した前記コンテンツの識別情報が、前記リスト作成手段により記憶された中に存在しない場合であって、かつこのコンテンツに対応する前記第1の通知手段により通知された有害レベルが自装置によって予め決められた所定のレベルの場合に、前記コンテンツを再生可能に出力する推薦リスト出力手段と、前記推薦リスト出力手段により、再生可能に出力された前記コンテンツをネットワークを介して受信する第2の受信手段とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、コンテンツ送信サーバから受信端末へ送信されるコンテンツの内、ユーザーの嗜好が考慮された有害コンテンツを除外することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜10を用いて説明する。
(実施形態)
図1は本実施の形態におけるコンテンツ送受信システム1のハードウェア構成を示す図である。図1は、後述する図2の機能を発揮させるためのハードウェア構成の一例を示している。コンテンツ送受信システム1は、受信端末2と、通信ネットワーク3と、送信サーバ4と、リモコン5、TVアンテナ6とを主たる構成としている。
図1は本実施の形態におけるコンテンツ送受信システム1のハードウェア構成を示す図である。図1は、後述する図2の機能を発揮させるためのハードウェア構成の一例を示している。コンテンツ送受信システム1は、受信端末2と、通信ネットワーク3と、送信サーバ4と、リモコン5、TVアンテナ6とを主たる構成としている。
受信端末2は通信ネットワーク3を介して送信サーバ4と接続される。また受信端末2は無線等で通信可能なリモコン5と、電波に載せて放送されるコンテンツを受信するTVアンテナ6とを備えている。
受信端末2はCPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信I/F(Interface)14と、ハードディスク15と、映像音声出力装置16と、リモコンI/F(Interface)17と、TVチューナ18とを備えている。各要素はバスBと接続している。
CPU11は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行する中央処理装置である。
ROM12は、各種プログラムを格納する記憶装置である。
RAM13は、各種プログラムを展開する記憶装置である。
通信I/F14は、通信ネットワーク3を介して送信サーバ4と受信端末2との間のデータのやり取りを仲介する。
ハードディスク15は、コンテンツ等の記憶を行うメインの記憶装置である。
映像音声出力装置16は、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成され、再生指示されたコンテンツの表示を行う。
リモコンI/F17は、リモコン5からの各種のコマンドを受信し、その操作内容を各ハードウェアに送信する。
バスBは、各ハードウェア構成を接続する伝送路である。
TVチューナ18は、外部TVアンテナ6と接続され、テレビジョン放送局から放送されたコンテンツ等を受信する。
尚、本実施の形態ではコンテンツ送受信システム1に受信端末2と、通信ネットワーク3と、送信サーバ4と、リモコン5と、TVアンテナ6とを含む構成としたが、必ずしもこれに限られない。例えばリモコン5及びTVアンテナ6を含まない構成であっても良い。リモコン5をコンテンツ送受信システム1に含まない場合は、受信端末2の操作をリモコン5によって無線で行わずに、受信端末2に設けられた操作装置によって受信端末2の操作を行う構成にすれば良い。TVアンテナ6をコンテンツ送受信システム1に含まない場合は、通信ネットワーク3を介してテレビジョン放送局から供給されるコンテンツを受信する構成にすれば良い。また、受信端末2には必ずしも映像音声出力装置16を含む必要はなく、映像音声出力装置を外部に接続する構成にしても良い。
次に、図2を用いて、本実施の形態におけるコンテンツ送受信システム1について説明する。図2は本実施の形態におけるコンテンツ送受信システム1の機能ブロック図である。
まず、送信サーバ4の機能を説明する。
送信サーバ4はコンテンツ管理部30を有する。このコンテンツ管理部30は受信端末2における通知部29から、本発明に係るコンテンツ推薦要求の通知を受信する。またコンテンツ管理部30はコンテンツが有害である旨の通知を受信する。コンテンツ推薦要求の通知に基づきネット上からコンテンツを収集し、後述する送信手順に従って受信端末2へコンテンツ情報の送信を行う。これは本発明に係る第1の送信手段に該当する。またコンテンツの有害通知がされたコンテンツを、第1の有害コンテンツリストAに有害通知回数αと対応付けて記憶する。これは本発明に係る第1のリスト作成手段に該当する。またコンテンツ管理部30は有害である旨の通知された回数(有害通知回数α)に基づき、コンテンツの有害レベルの設定を行う。これは、本発明に係る判別手段に該当する。
コンテンツ管理部30の第1の有害コンテンツリストA作成及びコンテンツの有害レベルの設定を、図3を用いて説明する。図3は本実施の形態における第1の有害コンテンツリストA作成及びコンテンツの有害レベルの設定の手順を示したフローチャートである。
まず、コンテンツ管理部30は視聴したコンテンツが有害であるとの旨の通知を通知部29より受信したか否かを判別する(ステップS11)。その結果、有害であるとの旨の通知を受信していないと判別した場合(ステップS11のNo)、その旨の通知を受信したと判別するまで以後の処理は行わない。
一方、有害であるとの旨の通知を受信したと判別した場合(ステップS11のYes)、コンテンツ管理部30は通知されたコンテンツが新規(事前に通知されたことのない)の有害コンテンツであるか否かを判別する(ステップS12)。コンテンツの識別にはコンテンツのファイル名やパスによって行う。その結果、新規の有害コンテンツであると判別した場合(ステップS12のYes)、そのコンテンツ情報を第1の有害コンテンツリストAとしてコンテンツ管理部30に記憶する(ステップS13)。次に、そのコンテンツの有害である旨の通知された回数(有害通知回数α)のカウントを1回として記憶する(ステップS14)。
一方、新規の有害コンテンツではないと判別した場合(ステップS12のNo)、有害通知回数αのカウントを1回増やしてこのカウント数を更新・記憶する(ステップS14)。次に、予め記憶されている有害通知回数αに対する閾値と比較して有害レベルを判別する(ステップS15)。ここでは一例として、高(ステップS16)、中(ステップS17)、低(ステップS18)の3つの有害レベルを設定した場合で説明している。
ステップS15の結果、有害通知回数αが高レベルの閾値以上であると判別した場合、そのコンテンツの有害レベルは“高”と設定する(ステップS16)。また、有害通知回数αが中レベルの閾値以上であり、かつ高レベルの閾値未満であると判別した場合、そのコンテンツの有害レベルは“中”と設定する(ステップS17)。同様に、有害通知回数αが低レベルの閾値以上であり、かつ中レベルの閾値未満であると判別した場合、そのコンテンツの有害レベルは“低”と設定する(ステップS18)。
有害レベルを決定する閾値は、有害通知回数αを考慮して送信サーバ4の管理者が変更可能であるとする。またコンテンツのネット上の収集源ごとに有害レベルを設定する閾値を変えることができるとしても良い。即ち、信頼性の高い、つまり有害コンテンツの少ないコンテンツ配信サイトからのコンテンツに関しては閾値を高く設定し、信頼性の低いコンテンツ配信サイトからのコンテンツに関しては閾値を低く設定するように構成しても良い。その結果、有害コンテンツのレベル付けがより的確に行われ、有害コンテンツの除外が効果的に達成される。
図4は本実施の形態におけるコンテンツ管理部30における第1の有害コンテンツリストAの概念図の例である。有害コンテンツであると通知されたコンテンツのタイトル名と、再生時間と、ファイル名と、閾値によって設定される有害レベルとを対応付けて記憶している。図4において、例えば、タイトル名「Animation」は、再生時間が36分であり、「AAA.wmv」というファイル名を有し、有害レベルは“高”であると管理されていることが判る。尚、コンテンツ管理部30における第1の有害コンテンツリストAはこの形態に限られることはなく、コンテンツと有害レベルとが対応していれば良い。
次に、コンテンツ管理部30が行うコンテンツ送信動作について図5を用いて説明する。これは本発明に係る第1の送信手段に該当する。図5は本実施の形態におけるコンテンツ管理部30のコンテンツ送信動作の手順を示したフローチャートである。
まず、コンテンツ管理部30はコンテンツ推薦要求の通知を通知部29より受信したか否かを判別する(ステップS21)。その結果、コンテンツ推薦要求の通知を受信していないと判別した場合(ステップS21のNo)、コンテンツ推薦要求の通知を受信したと判別するまで以後の処理は行わない。
一方、コンテンツ推薦要求の通知を受信したと判別した場合(ステップS21のYes)、次にコンテンツ管理部30はコンテンツ推薦要求に対応したコンテンツをネットワーク上から収集する(ステップS22)。この本発明に係るコンテンツ推薦要求には、コンテンツ収集を指示する情報と、コンテンツ収集の基準となるコンテンツ情報とが含まれる。コンテンツ収集の基準となるコンテンツ情報とは、例えば現在ユーザーが視聴しているコンテンツのタイトル、出演人物及びジャンル等を示すメタデータがある。従って、現在視聴しているコンテンツのメタデータを基準としてコンテンツ収集を行うと、視聴しているコンテンツのタイトルに関連するコンテンツや、出演人物が出演している他のコンテンツや、同様のジャンルのコンテンツが収集される。
また、コンテンツ収集の基準となるコンテンツ情報として、ユーザーの視聴履歴や視聴に関する設定等の嗜好情報もある。即ち、ユーザーの視聴履歴に基づいてユーザーの嗜好に沿うと予想されるコンテンツを収集するものである。また、ユーザーによりジャンル、出演人物及びイメージ等を設定し、嗜好に沿うコンテンツを収集するとしても良い。
次に、コンテンツ管理部30はネットワーク上から収集したコンテンツの内、第1の有害コンテンツリストAに記憶されているコンテンツが含まれるか否かを判別する(ステップS23)。その結果、第1の有害コンテンツリストAに記憶されているコンテンツが含まれていると判別した場合(ステップS23のYes)、当該コンテンツ情報に有害レベルを付加し(ステップS24)、有害レベル付きの当該コンテンツ情報を受信端末2へ送信する(ステップS25)。ステップS24及びステップS25は、本発明にかかる第1の通知手段に該当する。
一方、収集したコンテンツの内、第1の有害コンテンツリストAに記憶されていないコンテンツの場合(ステップS23のNo)、そのコンテンツ情報のみを受信端末2へ送信する(ステップS25)。尚、有害通知回数αがゼロ回もしくは有害レベルを設定する閾値未満であるために有害レベルが設定されないコンテンツ(“−”と表記する)も、受信端末2へ送信するように構成しても良い。
図6は本実施の形態における受信端末2へ送信するコンテンツ情報の例である。図6においては、例えばタイトル名が「Variety」、「Fight night」等のコンテンツは有害であるとの通知を受け、その有害通知回数αが低レベルの閾値以上、中レベルの閾値未満であるため有害レベルが“低”と設定されている。同様にして、タイトル名が「Movie」、「Music」等のコンテンツは有害であるとの通知を受け、その有害通知回数αが中レベルの閾値以上、高レベルの閾値未満であるため有害レベルが“中”と設定されている。同様にして、タイトル名が「Animation」、「Document」等のコンテンツは有害であるとの通知を受け、その有害通知回数αが高レベルの閾値以上であるため有害レベルが“高”と設定されている。一方、タイトル名が「News」、「Baseball」等の有害レベルが“−”と表記されているコンテンツは、有害通知回数αがゼロ回であるかもしくは有害通知回数αが低レベルの閾値未満であるため、有害レベルの設定がされていない。
次に、図2を用いて、受信端末2の機能を説明する。
受信端末2は通信I/F14と、映像音声出力装置16と、リモコンI/F17と、コンテンツ受信部21と、コンテンツ判定部22と、コンテンツ記憶部23と、制御部24と、オーディオデコーダ部25と、ビデオデコーダ部26と、推薦画面生成部27と、ビデオレンダラ部28と、通知部29とを有する。
通信I/F14は上述したように、通信ネットワーク3を介しコンテンツ管理部30とコンテンツ受信部21との間でコンテンツ等のデータのやり取りを仲介する。
コンテンツ受信部21は、通信I/F14から送出されたコンテンツ等を受信し、コンテンツ判定部22に転送する。
リモコンI/F17は上述したように、リモコン5の操作によるコマンドを受信し、コマンドの示す処理内容を制御部24に転送する。
制御部24は、リモコンI/F17から各種の操作の処理内容を元に、各部の制御を行う。コンテンツ推薦要求、有害コンテンツの通知及び有害レベルの設定や変更があった場合には、通知部29に指示を行う。コンテンツ再生の指示があった場合には、コンテンツ記憶部23から記憶しているコンテンツをデータごとにオーディオデコーダ部25、ビデオデコーダ部26及び推薦画面生成部27へ転送させ、映像音声出力装置16で再生表示を行う。またオーディオデコーダ部25、ビデオデコーダ部26に各種データのデコードを指示し、推薦画面生成部27に推薦画面の生成を指示する。尚、再生するにあたり、映像音声及び推薦画面の調整に関するコマンドを受信した場合はオーディオデコーダ部25、ビデオデコーダ部26及び推薦画面生成部27を制御する。
コンテンツ判定部22は後述する手順に従い、コンテンツ受信部21から受信したコンテンツ情報から有害コンテンツを除外する2回のフィルタリングを行う。フィルタリングを行うにあたり、コンテンツ判定部22は通知部29からの有害コンテンツの通知を受信し、第2の有害コンテンツリストBとして記憶しておく。このコンテンツ判定部22の役割が、本発明の第2のリスト作成手段に該当する。
図8は本実施の形態におけるコンテンツ判定部22における第2の有害コンテンツリストBの概念図の例である。視聴により有害とみなしたタイトル名が「Variety」、「Fight night」「Music」及び「Live」のコンテンツについては第2の有害コンテンツリストBに記憶しておく。
またフィルタリングを行うにあたり、コンテンツ判定部22にて推薦を許可する有害レベルを記憶しておく。図9は本実施の形態における推薦を許可する有害レベルの管理の概念図の例である。図9の例によれば、有害レベルが“高”に設定されるコンテンツの推薦許可設定がOFFである。即ち、有害レベルが“高”であるコンテンツは、この受信端末2においては推薦(ユーザーへの出力)をしない。また有害レベルが“中”、“低”及び“−”に設定されるコンテンツの推薦許可設定はONである。即ち、有害レベルが“中”、“低”及び“−”であるコンテンツは、この受信端末2においては推薦を許可する。この有害レベルの設定は受信端末2において統一して設定するように構成しても良いし、ログインするユーザーによって個別に設定するように構成しても良い。
コンテンツ記憶部23は後述するコンテンツ判定部22における2回のフィルタリングにより、有害コンテンツではないと判別されたコンテンツ情報を記憶する。
オーディオデコーダ部25はコンテンツデータの音声データをデコードする。
ビデオデコーダ部26はコンテンツデータの映像データをデコードする。
推薦画面生成部27はコンテンツ記憶部23からコンテンツ情報を読み出し、ユーザーへネット上で収集したコンテンツ情報を推薦リスト画面に提示する。
ビデオレンダラ部28はビデオデコーダ部26と推薦画面生成部27から出力されたデータの多重化を行う。
映像音声出力装置16は再生要求されたコンテンツ推薦リスト画面の表示を行う。更に、コンテンツ推薦リスト画面において再生が選択された場合はコンテンツ再生を行う。上述のように、映像音声出力装置16は外部で接続する構成にしても良い。
通知部29は制御部24から各種の指示を受信し、コンテンツ判定部22及びコンテンツ管理部30に通知を行う。コンテンツ推薦要求を受信した場合は、コンテンツ管理部30にコンテンツ収集の指示及びコンテンツ収集の基準となるコンテンツ情報を送信する。
これは本発明に係る第2の送信手段に該当する。また有害コンテンツの通知を受信した場合はコンテンツ管理部30に有害通知を行い、これは本発明に係る第2の通知手段に該当する。また有害通知を行うと共に、有害とみなしたコンテンツ情報を自装置中に第2の有害コンテンツリストBとして記憶する場合、有害コンテンツ情報をコンテンツ判定部22に送信する。また推薦を許可する有害レベルの設定や変更の指示する場合は、コンテンツ判定部22に通知を行う。
次に、コンテンツ推薦要求を受信した場合の有害コンテンツ除外の手順を、図7を用いて説明する。図7は本実施の形態におけるコンテンツ判定部22におけるフィルタリングの手順のフローチャートである。このフローチャートの手順が本発明に係る推薦リスト出力手段に該当する。
まず、受信端末2の通知部29がリモコンI/F17からコンテンツ推薦要求を受信したか否かを判別する(ステップS31)。その結果、通知部29がコンテンツ推薦要求を受信していないと判別した場合(ステップS31のNo)、コンテンツ推薦要求を受信したと判別するまで以後の処理は行わない。
一方、コンテンツ推薦要求を受信したと判別した場合(ステップS31のYes)、次にコンテンツ受信部21が通信I/F14からコンテンツ情報を受信したか否かを判別する(ステップS32)。その結果、コンテンツ情報を受信していないと判別した場合(ステップS32のNo)、コンテンツ情報を受信したと判別するまで以後の処理は行わない。
一方、コンテンツ情報を受信したと判別した場合(ステップS32のYes)、コンテンツ判定部22は第2の有害コンテンツリストBとして記憶したコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報であるか否かを判別する(ステップS33)。このステップS33が第1のフィルタリングに該当する。
その結果、第2の有害コンテンツリストBに記憶したコンテンツ情報と一致するコンテンツであると判別した場合(ステップS33のYes)、そのコンテンツ情報は記憶せず削除する。またはステップS36におけるコンテンツ推薦リスト画面に出力しないとしても良い。
例えば、ステップS32において図6に相当するコンテンツ情報を受信し、第2の有害コンテンツリストBとして図8に示したものを受信端末2が記憶している場合を例にとり説明する。受信したコンテンツ情報(図6に相当)において、図8の内容に相当するタイトル名が「Variety」、「Fight night」、「Music」及び「Live」のコンテンツ情報は削除もしくはコンテンツ推薦リスト画面に出力しない。
一方、第2の有害コンテンツリストBに記憶したコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報ではないと判別した場合(ステップS33のNo)、次にコンテンツ判定部22はそのコンテンツ情報の有害レベルと、コンテンツ判定部22で記憶している推薦を許可する有害レベルとが一致するか否かを判別する(ステップS34)。このステップS34が第2のフィルタリングに該当する。
その結果、推薦を許可する有害レベルと一致しないコンテンツ情報であると判別した場合(ステップS34のNo)、そのコンテンツ情報は記憶せず削除もしくはコンテンツ推薦リストに出力しない。例えば、受信端末2が、図9に示す内容で設定されている場合には、受信端末2において推薦を許可する有害レベルは“中”、“低”及び“−”であるので、“高”であるタイトル名が「Animation」及び「Document」であるコンテンツ情報は削除もしくはコンテンツ推薦リスト画面に出力しない。
一方、推薦を許可する有害レベルと一致するコンテンツ情報であると判別した場合(ステップS34のYes)、そのコンテンツ情報をコンテンツ記憶部23において記憶する(ステップS35)。
推薦画面生成部27にて記憶したコンテンツ情報について推薦リスト画面を生成し、ユーザーにコンテンツの推薦が実現する(ステップS36)。図10は、本実施の形態におけるコンテンツ推薦リスト画面の表示例である。図10は、ステップS32において図6に相当するコンテンツ情報を受信した場合において、第2の有害コンテンツリストBとして図8に示したものを受信端末2が記憶し、且つ受信端末2において許可する有害レベルが“中”、“低”及び“−”である場合の処理結果を示している。
ユーザーは推薦リスト画面に表示されるコンテンツ情報から、視聴を希望するコンテンツを選択する。選択したコンテンツにおいて再生のボタンを選択すると、そのコンテンツ情報に対応したコンテンツの映像データのダウンロードもしくはストリーミングが開始され、再生される。視聴後、そのコンテンツを有害とみなした場合は、通知のボタンを選択し送信サーバ4に通知する。また、以前に視聴したコンテンツや、タイトル名から視聴したくないと判断したコンテンツ情報は、削除のボタンを選択し、推薦候補から削除もしくは推薦リストに出力しないとすることとしても良い。
上述のステップS33における第1のフィルタリングにより、有害レベルが許可するレベルに該当するものであっても自装置のおける視聴により有害とみなしたコンテンツであればコンテンツが推薦されることはない。例えばタイトル名が「Live」であるものは、コンテンツ管理部30において設定される有害レベルが“−”であり推薦を許可するレベルに該当するが、一度自装置で有害と判断すれば推薦されることはない。同様にタイトル名が「Variety」、「Fight night」、「Music」であるものは、コンテンツ管理部30において設定される有害レベルが推薦を許可する有害レベルに該当するが、一度自装置で有害と判断すれば推薦されることはない。
以上のように、送信サーバ4においては各受信端末2からの有害通知に基づいて有害コンテンツのリスト管理及び有害レベルの設定が行われる。また各受信端末2においては送信サーバ4で集中管理されることで設定される有害レベルを受信することができ、その有害レベルに基づいて各受信端末2で設定したフィルタリングが実行できる。即ち受信端末2において推薦を許可する有害レベルを設定することを可能にすることで、ユーザーに応じた有害コンテンツの除外が実現する。更に受信端末2において一度視聴したコンテンツの中で有害とみなしたものを記憶する機能を備えることで、有害レベルが推薦を許可するものであっても再度推薦候補になる虞がなく、より効果的に有害コンテンツが除外される。
1 コンテンツ送受信システム
2 受信端末
3 通信ネットワーク
4 送信サーバ
5 リモコン
6 TVアンテナ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 通信I/F
15 ハードディスク
16 映像音声出力装置
17 リモコンI/F
18 TVチューナ
21 コンテンツ受信部
22 コンテンツ判定部
23 コンテンツ記憶部
24 制御部
25 オーディオデコーダ部
26 ビデオデコーダ部
27 推薦画面生成部
28 ビデオレンダラ部
29 通知部
30 コンテンツ管理部
2 受信端末
3 通信ネットワーク
4 送信サーバ
5 リモコン
6 TVアンテナ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 通信I/F
15 ハードディスク
16 映像音声出力装置
17 リモコンI/F
18 TVチューナ
21 コンテンツ受信部
22 コンテンツ判定部
23 コンテンツ記憶部
24 制御部
25 オーディオデコーダ部
26 ビデオデコーダ部
27 推薦画面生成部
28 ビデオレンダラ部
29 通知部
30 コンテンツ管理部
Claims (10)
- 要求されたコンテンツをネットワークを介して送信する送信サーバと、前記送信サーバに対して前記ネットワークを介して所望のコンテンツの送信を要求可能な受信端末とにより構成されたコンテンツ送受信システムであって、
前記送信サーバは、
受信したコンテンツ推薦要求に対応したコンテンツの識別情報を前記受信端末に送信する第1の送信手段と、
1のコンテンツが有害である旨の通知を受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と、この通知の受信回数とを対応付けて記憶する第1のリスト作成手段と、
前記第1のリスト作成手段により記憶した前記通知の受信回数に応じて有害レベルを判別する判別手段と、
前記第1の送信手段を実行する場合、前記判別手段により判別された有害レベルを併せて前記受信端末に通知する第1の通知手段と
を具備し、
前記受信端末は、
前記コンテンツ推薦要求を前記送信サーバへ送信する第2の送信手段と、
1のコンテンツが有害である旨を前記送信サーバへ通知する第2の通知手段と、
前記第2の通知手段を実行する場合に、通知するコンテンツの識別情報を記憶する第2のリスト作成手段と、
前記第1の送信手段により前記送信サーバから受信したコンテンツの識別情報が、前記第2のリスト作成手段により記憶された中に存在しない場合であって、かつこのコンテンツに対応する前記第1の通知手段により通知された有害レベルが前記受信端末によって予め決められた所定のレベルの場合に前記コンテンツを再生可能に出力する推薦リスト出力手段と
を備えたことを特徴とするコンテンツ送受信システム。 - 前記コンテンツ推薦要求は、コンテンツのメタデータもしくは嗜好情報を含むものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ送受信システム。
- 前記判別手段における有害レベルは、前記通知の受信回数の範囲に応じて段階的に設定されるものであることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ送受信システム。
- 前記推薦リスト出力手段における所定のレベルは、複数の前記有害レベルを設定可能であることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ送受信システム。
- コンテンツ受信装置から要求されたコンテンツをネットワークを介して前記コンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信サーバであって、
前記コンテンツ受信装置が送出したコンテンツ推薦要求を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記コンテンツ推薦要求に対応したコンテンツの識別情報を前記受信端末に送信する送信手段と、
1のコンテンツが有害である旨の通知を受信した場合に、このコンテンツの識別情報と、この通知の受信回数とを対応付けて自装置に記憶するリスト作成手段と、
前記リスト作成手段により記憶した前記コンテンツの前記通知の受信回数に応じて有害レベルを判別する判別手段と、
前記送信手段を実行する場合、前記判別手段により判別された有害レベルを併せて前記受信端末に通知する通知手段と
を有することを特徴とするコンテンツ送信サーバ。 - 前記コンテンツ推薦要求は、コンテンツのメタデータもしくは嗜好情報を含むものであることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ送信サーバ。
- 前記判別手段における有害レベルは、前記通知の受信回数の範囲に応じて段階的に設定されるものであることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ送信サーバ。
- コンテンツの識別情報を送信サーバから受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により前記コンテンツの識別情報を受信する場合に、前記送信サーバからこのコンテンツの有害レベルの通知を受ける第1の通知手段と、
コンテンツ推薦要求を前記送信サーバへ送信する送信手段と、
1のコンテンツが有害である旨を前記送信サーバへ通知する第2の通知手段と、
前記第2の通知手段を実行する場合に、通知する前記コンテンツの識別情報を記憶するリスト作成手段と、
前記第1の受信手段により受信した前記コンテンツの識別情報が、前記リスト作成手段により記憶された中に存在しない場合であって、かつこのコンテンツに対応する前記第1の通知手段により通知された有害レベルが自装置によって予め決められた所定のレベルの場合に、前記コンテンツを再生可能に出力する推薦リスト出力手段と、
前記推薦リスト出力手段により、再生可能に出力された前記コンテンツをネットワークを介して受信する第2の受信手段と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ受信装置。 - 前記コンテンツ推薦要求は、コンテンツのメタデータもしくは嗜好情報を含むものであることを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ受信装置。
- 前記推薦リスト出力手段における所定のレベルは、複数の前記有害レベルを設定可能であることを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ受信装置。
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