JP2010080855A - 露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法 Download PDF

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英明 原
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紀哉 加藤
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Abstract

【課題】露光不良の発生を防止することができる露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法を提供すること。
【解決手段】基板を用いて露光処理を行う露光装置であって、前記基板を保持する保持装置と、保持した前記基板の温度分布に応じて、前記基板上の所定領域を冷却する冷却装置とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置は、マスクのパターン形成領域を露光光で照明し、そのマスクを介した露光光で基板を露光する。露光に用いられるマスクは、露光装置のマスクステージに保持される。マスクステージにてマスクを保持する際には、例えばマスクステージにマスクを保持部材上に保持させるなどの手法が知られている。
露光光の照射回数を重ねるにつれて、露光光の照射を受けるマスクの温度が上昇し、熱膨張によってマスクが変形して歪みが発生する。マスクの形状に歪みが生じると、当該マスクを介して基板上に投影される像が歪んでしまう。像が歪んだ状態で基板上に投影されると、露光不良が発生してしまう可能性がある。これに対して、例えば当該マスクを介して投影される像に対し投影光学系の倍率を変化させるなどの補正を行うことで、当該像の歪みを低減させる手法が知られている。
米国特許出願公開第2005/0248744号明細書
しかしながら、マスクの温度は、マスク全体に亘って均一に上昇するのではなく、露光光の照射されるパターン形成領域において温度上昇が最も大きくなり、当該パターン形成領域照射領域から離れるにつれて徐々に温度上昇が小さくなっていく。このように温度上昇に分布が形成されると、熱膨張によるマスクの変形の成分に非線形成分を多く含んだ状態となる。非線形成分を多く含んで変形したマスクを介して投影される像に対して、例えば投影光学系の倍率を変化させるなど線形の補正を行っても、当該像の歪みを低減させることは困難である。像が歪んだ状態で基板上に投影されてしまうと、露光不良が発生する可能性がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、露光不良の発生を防止することができる露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る露光装置(EX)は、基板(M)を用いて露光処理を行う露光装置であって、前記基板を保持する保持装置(14)と、保持した前記基板の温度分布に応じて、前記基板上の所定領域(AR1)を冷却する冷却装置(60)とを備える。
また、本発明に係る露光方法は、基板(M)を用いて露光処理を行う露光方法であって、前記基板を保持する保持工程と、保持した前記基板の温度分布に応じて、前記基板上の所定領域(AR1)を冷却する冷却工程とを備える。
本発明によれば、保持した基板の温度分布に応じて、基板上の所定領域が冷却されるため、露光処理時において基板に温度分布が生じるのを抑制することができる。このため、基板の温度分布に起因する熱膨張の非線形の歪み成分を低減させることができる。基板を介して投影される像を線形に補正可能な状態とすることができるため、像の歪みを低減させることができる。
本発明に係るデバイスの製造方法は、リソグラフィ工程を有するデバイスの製造方法であって、前記リソグラフィ工程は上記の露光方法を含む。
本発明によれば、基板に生じる非線形の歪み成分を低減させることで露光不良の発生を防止しつつ露光処理を行うことができるので、良質のデバイスを製造することができる。
本発明によれば、露光不良を防止することができる。本発明によれば、良質のデバイスを製造することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、マスクステージ1に保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板ステージ2に保持されている基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置3と、計測ステージ4とを備えている。制御装置3は、例えばコンピュータシステムを含む。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMを介した露光光ELで基板Pを露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、マスクMを露光光ELで照明し、そのマスクMからの露光光ELを、投影光学系PLを介して基板Pに照射する。照明系ILの照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELの照射位置を含み、投影光学系PLの投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELの照射位置を含む。
露光装置EXは、例えばクリーンルーム内の床部FL上に設けられた第1コラム6、当該第1コラム6上に設けられた第2コラム7、当該第2コラム7上に設けられた第3コラム5を含むボディ8を備えている。第1コラム6は、複数の第1支柱9と、それら第1支柱9に防振装置10を介して支持された第1プレート11とを有する。第2コラム7は、第1プレート11上に設けられた複数の第2支柱12と、それら第2支柱12に支持された第2プレート13とを有する。第3コラム5は、第2コラム7の第2プレート13に支持されている。
照明系ILは、第3コラム5によって支持されており、所定の照明領域IRを均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ1は、ガスベアリングにより、第2プレート13の上面(ガイド面)13Gに非接触で支持されている。マスクステージ1は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動装置15の作動により、照明系ILから射出される露光光ELの照射位置(照明系ILの照明領域IR)を含む第2プレート13の上面13Gに沿って、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。マスクステージ1は、例えば基板Pの露光時、あるいは露光光ELを用いる計測時等に露光光ELが通過する第1開口16を有する。
マスクステージ1は、露光光ELが照射されるマスクMを保持するマスク保持部14を有する。マスク保持部14は、マスクMを着脱可能である。本実施形態において、マスク保持部14は、マスクMの下面(第2面)MbとXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。基板Pは、投影光学系PLの投影領域PR(露光光ELの照射位置)に移動可能である。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。投影光学系PLの複数の光学素子は、鏡筒20に保持されている。鏡筒20は、フランジ21を有する。フランジ21は、第1プレート11に支持される。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXは、Z軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、露光光ELが照射される基板Pを保持する基板保持部22を有する。基板保持部22は、基板Pを着脱可能である。本実施形態において、基板保持部22は、基板Pの露光面(上面)PaとXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。基板ステージ2は、ガスベアリングにより、第3プレート23の上面(ガイド面)23Gに非接触で支持されている。本実施形態において、第3プレート23の上面23GとXY平面とはほぼ平行である。第3プレート23は、床面FLに防振装置24を介して支持されている。基板ステージ2は、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置25の作動により、投影光学系PLから射出される露光光ELの照射位置(投影光学系PLの投影領域PR)を含む第3プレート23の上面23Gに沿って、基板Pを保持して移動可能である。本実施形態においては、基板ステージ2は、基板保持部22に基板Pを保持した状態で、第3プレート23上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板ステージ2(基板P)の位置情報は、干渉計システム19のレーザ干渉計19Bによって計測される。レーザ干渉計19Bは、基板ステージ2の反射面2Rに計測光LBを照射する。レーザ干渉計19Bは、基板ステージ2の反射面2Rに照射した計測光LBを用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関する基板ステージ2の位置情報を計測する。また、基板ステージ2に保持されている基板Pの露光面Paの面位置情報(Z軸、θX及びθY方向に関する位置情報)が、不図示のフォーカス・レベリング検出システムによって検出される。制御装置3は、干渉計システム19(レーザ干渉計19B)の計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて基板ステージ駆動装置25を作動し、基板ステージ2に保持されている基板Pの位置制御を行う。レーザ干渉計に加えて、エンコーダシステムを設け、これによってマスクMの位置制御を行うようにしてもよい。エンコーダシステムを用いた位置制御としては、例えば、米国公開2007/0288121号に記載されている構成を採用することができる。
図2は、マスクステージ1の一部の構成を示す斜視図である。マスクステージ1は、マスク保持部14が設けられたマスクステージ本体27を備えている。マスクステージ本体27は、XY平面内においてほぼ矩形の第1部材28を有している。第1部材28は、+Y側の側面に、レーザ干渉計19Aの計測光LBが照射される反射面1Rを有する。第1部材28の反射面1Rは、Y軸とほぼ垂直になっている。カウンタマス18の+Y側の側面には、レーザ干渉計19Aの計測光LBが透過可能な透過領域18Yが配置されている。レーザ干渉計19Aは、透過領域18Yを介して、第1部材28の反射面1Rに計測光LBを照射可能である。
マスク保持部14は、第1部材28のうち第1開口16の周囲に配置された台座43と、当該台座43に設けられた吸着パッド44とを有する。吸着パッド44は、台座43の上面43Tに設けられている。台座43及び吸着パッド44は、第1開口16の4辺のうち対向する2辺に沿って配置されており、Y軸方向に長手方向を有する。吸着パッド44は、マスクMの下面Mbの少なくとも一部を保持する保持面45を有する。
保持面45は、台座43の上面43Tの少なくとも一部を含む。本実施形態において、保持面45は、XY平面とほぼ平行である。吸着パッド44は、台座43の上面43Tの一部に形成された溝46と、溝46の内側に形成された吸引口47とを有する。保持面45は、台座43の上面43Tのうち、溝46が形成されていない部分を含む。吸引口47は、不図示の圧力調節装置に接続されている。制御装置3により当該圧力調節装置を制御することで、吸引口47の気体を吸引することができるようになっている。
吸着パッド44は、マスクMの下面Mbの少なくとも一部を吸着するように保持する。吸着パッド44の保持面45と、マスクMの下面Mbの一部とを接触させた状態で、吸引口47に接続されている圧力調節装置が作動することにより、マスクMの下面Mbと溝46の内面とで囲まれた空間の気体が吸引口47によって吸引され、その空間が負圧になる。これにより、マスクMの下面Mbが保持面45に吸着保持される。マスクステージ1は、保持面45でマスクMを保持しながら移動可能である。また、吸引口47を用いる吸引動作が停止されることによって、マスク保持部14よりマスクMを外すことができる。
マスクステージ駆動装置15は、マスクステージ1を移動可能である。マスクステージ駆動装置15は、マスクステージ1をY軸及びθZ方向に移動可能な第1駆動装置30と、マスクステージ1をX軸方向に移動可能な第2駆動装置31とを有する。本実施形態において、第1駆動装置30は、一対のリニアモータ32、33を含む。第2駆動装置31は、ボイスコイルモータ36を含む。
ガイド部材34、35は、リニアモータ32、33の固定子として機能するコイルユニット51をそれぞれ有する。マスクステージ1の第1部材28は、リニアモータ32、33の可動子として機能する磁石ユニット55を有する。磁石ユニット55は、第1部材28の+X側の端面及び−X側の端面に配置されており、ガイド部材34、35のコイルユニット51に対応するように、+X側及び−X側のそれぞれに配置されている。
本実施形態においては、第1部材28の+X側の端に設けられた可動子、及びガイド部材34に設けられた固定子によって、マスクステージ本体27をY軸方向に移動可能なムービングマグネット方式のリニアモータ32が形成される。同様に、第1部材28の−X側の端に設けられた可動子、及びガイド部材35に設けられた固定子によって、マスクステージ本体27をY軸方向に移動可能なムービングマグネット方式のリニアモータ33が形成される。
マスクステージ本体27の−X側の端には、ボイスコイルモータ36の可動子として機能する磁石ユニットが配置されている。マスクステージ本体27の−X側の端に設けられた可動子、及びガイド部材37に設けられた固定子によって、マスクステージ本体27をX軸方向に移動可能なムービングマグネット方式のボイスコイルモータ36が形成される。
カウンタマス18は、マスクステージ1を配置可能な開口を有する矩形の枠状の部材であり、マスクステージ1の移動に伴う反力を相殺するために、第2プレート13の上面において移動可能である。カウンタマス18は、マスクステージ1の移動方向とは反対方向に移動することにより、マスクステージ1の移動に伴う反力を相殺する。
また、図1に示すように、本実施形態では、マスク冷却装置60及びマスクローダ装置80が設けられている。マスク冷却装置60は、マスクステージ1の上方に設けられており、マスクMに対して冷媒を供給することによって当該マスクMを冷却させる装置である。マスクローダ装置80は、マスクMを、露光位置と冷却位置との間で移動させる移動装置である。ここで、露光位置は、マスクMに露光光を照射して露光処理を行わせる位置、すなわち、マスク保持部14に保持される位置である。冷却位置は、マスクMがマスク冷却装置60によって冷却される位置、すなわち、マスク冷却装置60が設けられるマスクステージ1の上方の位置である。
マスクローダ装置80は、マスクMの受け渡し及びマスクMの保持を行う保持機構(不図示)と、マスクMを保持した状態で当該マスクMを移動させるアクチュエータ(不図示)とを有している。マスクローダ装置80は、例えば第3コラム5等に設けられた収容位置に収容されるようになっており、マスクMを移動させる際に収容位置から移動するようになっている。
本実施形態において、マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、図3(a)、図3(b)等に示すように、例えばガラス板等の透明板Maの下面Mbにクロム等の遮光膜を用いて所定のパターンMpが形成された透過型マスクである。マスクMは、平面視でパターン形成領域AR1及び外周領域AR2を有している。パターン形成領域AR1は、マスクMのうちパターンMpが形成されている領域である。パターン形成領域AR1は、マスクMの平面視中央部に矩形状に区画されている。外周領域AR2は、パターン形成領域AR1の外側の領域である。マスクMの下面Mbのうちパターン形成領域AR1は、不図示のペリクルによって覆われている。
本実施形態において、基板Pは、デバイスを製造するための基板であって、例えばシリコンウエハのような半導体ウエハ等の基材に感光膜が形成されたものを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pにおいて、感光膜上に保護膜(トップコート膜)のような各種の膜が形成されていてもよい。
次に、本実施形態における特徴的構成要素であるマスク冷却装置60の構成を説明する。図3は、マスク冷却装置60の構成を示す図である。図3(a)は、マスク冷却装置60の全体構成を示す図である。図3(b)は、マスク冷却装置60及びマスクMを+Z側から視たときの図である。図3(a)に示すように、マスク冷却装置60は、冷媒供給装置61と、マスクカバー機構62とを備えている。
冷媒供給機構61は、サーボバルブ63と、コルダー装置64と、流量計65とを備えている。冷媒供給機構61は、上記各部が配管67(67a〜67c)を介して接続されている。
サーボバルブ63は、配管67aを介して不図示の気体供給源に接続されており、配管67bを介してコルダー装置64に接続されている。サーボバルブ63は、配管67aを介して供給される気体の流通を規制する。サーボバルブ63は、流量計65による計測値に基づいてコルダー装置64に供給する気体の圧力を調整するようになっている。
コルダー装置64は、渦流発生機構64aと、低温気体流通部64bと、高温気体流通部64cとを有している。渦流発生機構64aは、配管67bを介してサーボバルブ63に接続されている。渦流発生機構64aは、サーボバルブ63から供給された気体に対して渦流を発生させ、当該渦流の発生によって気体を低温気体と高温気体とに分離する。低温気体流通部64bは、渦流発生機構64aに連通されており、分離された低温気体を流通させる部分である。低温気体流通部64bは、配管67cを介してマスクカバー機構62に接続されている。本実施形態においては、渦流発生機構64aによって低温気体を分離することにより、冷媒としての低温気体をマスクカバー機構62に供給できるようになっている。高温気体流通部64cは、分離された高温気体を流通させる部分である。高温気体流通部64cは不図示の排気機構を介して露光装置の外部に接続されている。当該不図示の排気機構により、分離された高温気体が露光装置の外部に排出されるようになっている。
流量計65は配管67に接続されており、配管67cを流通する低温気体の流量を計測する。流量計65は、計測結果をサーボバルブ63に送信できるようになっている。
マスクカバー機構62は、カバー部材66と、位置合わせ機構68とを備えている。カバー部材66は、天板部66aと、第1規制部66bと、第2規制部66cと、冷媒流入部66dと、冷媒排出部66eとを有している。天板部66aは、平面視で矩形に形成されており、マスクMにほぼ重なる寸法を有する板状部分である。
第1規制部66bは、天板部66aの平面視周縁部に沿って形成された矩形環状の枠部である。第1規制部66bの下端はマスクMに当接するようになっている。当該第1規制部66bは、平面視では図3(b)に示すようにマスクMの周縁部に沿った領域に当接するようになっている。
第2規制部66cは、天板部66aの平面視中央部に形成された矩形環状の枠部である。第2規制部66cの下端は、第1規制部66bの下端に比べて図中上側に設けられている。したがって、第1規制部66cがマスクMに当接した状態において、第2規制部66cの下端とマスクMとの間には隙間が形成されることとなる。当該第2規制部66cは、平面視では図3(b)に示すようにマスクMのパターン形成領域AR1を囲う位置に配置されるようになっている。
冷媒流入部66dは、天板部66aの平面視中央部に形成された孔部であり、天板部66aを貫通して形成されている。冷媒流入部66dは、配管67cに接続されている。天板部66a及び第2規制部66cによって囲まれた空間には、配管67c及び冷媒流入部66dを介して低温気体が供給されるようになっている。
冷媒排出部66eは、天板部66aのうち第1規制部66bと第2規制部66cとで挟まれた部分に形成された孔部であり、天板部66aを貫通して形成されている。冷媒排出部66eは、配管69に接続されている。配管69は、例えば吸引ポンプなどの吸引機構69aに接続されている。天板部66a、第1規制部66b及び第2規制部66cによって囲まれた空間内の気体は、冷媒排出部66eを介して排気されるようになっている。
位置合わせ機構68は、カバー部材66をX方向、Y方向、Z方向及びθZ方向に移動させるアクチュエータである。当該位置合わせ機構68により、カバー部材66の位置の微調整を行うことができるようになっている。当該位置合わせ機構68は、例えば天板部66aに取り付けられた構成になっている。
次に、本実施形態に係る露光装置EXの動作の一例について説明する。制御装置3は、露光装置EXの周囲の環境(温度、湿度及びクリーン度を含む)を調整させる。この状態でマスクMがマスク保持部14に搬送されると、制御装置3は、マスクMの下面Mbを保持面45に吸着させ、当該マスクMを載置面45aに保持させる(保持工程)。
制御装置3は、マスクMを保持させた後、例えば計測ステージ4に搭載されたレチクル顕微鏡等を用いたマスクアライメント、ベースライン計測等の準備作業が行わせる。その後、基板保持部22に搬送された基板Pを保持させ、アライメントセンサを用いた基板Pのファインアライメント(EGA;エンハンスト・グローバル・アライメント等)を行わせ、基板P上の複数のショット領域の配列座標を求める。そして、アライメント結果に基づいてレーザ干渉計の計測値をモニタしつつ、リニアモータを制御して基板Pの第1ショットの露光のための走査開始位置に基板ステージ2を移動させる。制御装置3は、マスクステージ1と基板ステージ2とのY方向の走査を開始させ、両ステージがそれぞれの目標走査速度に達すると、露光用照明光によってマスクMのパターン領域を照明させ、走査露光を開始させる。
制御装置3は、この走査露光時に、マスクステージ1のY方向の移動速度と、基板ステージ2のY方向の移動速度とが投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に維持されるようにマスクステージ1及び基板ステージ2を同期制御する。マスクMのパターン領域の異なる領域が照明光で逐次照明され、パターン領域全面に対する照明が完了することにより、基板P上の第1ショットの走査露光が完了する。これにより、マスクMのパターンが投影光学系PLを介して基板P上の第1ショット領域に縮小転写される。
このようにして、第1ショットの走査露光が終了すると、制御装置3は、基板ステージ2がX、Y方向にステップ移動させ、第2ショットの露光のため走査開始位置に移動させる。このステップ移動の際に、基板ステージ2の位置(基板Pの位置)を検出するレーザ干渉計19の計測値に基づいて、当該基板ステージ2のX、Y、θZ方向の位置をリアルタイムで計測する。この計測結果に基づいて基板ステージ2の位置を制御する。その後、制御装置3は、上記第1ショット領域と同様に、第2ショット領域に対して走査露光を行わせる。当該制御により、基板P上のショット領域の走査露光と次ショット露光のためのステップ移動とが繰り返し行われ、基板P上の露光対象ショット領域の全てにマスクMのパターンが順次転写される。
一般的に、マスクMに露光光を照明させる場合、例えば図4(a)に示すように、照明領域IRの範囲はパターン形成領域AR1に沿った範囲に設定される。この場合、露光光の照射回数を重ねるにつれて、露光光の照射を受けるマスクMの照明領域IRの温度が上昇する。図4(b)に示すように、このときの温度分布は、マスクMの照明領域IRが最も高温となり、マスクMの外周部に至るほど低温になる。
このように、マスクMの温度上昇に分布が形成されると、熱膨張による変形はマスクMの全体に亘って線形変形するのではなく、非線形成分を多く含んで変形することとなる。非線形成分を多く含んで変形したマスクMを介して投影されるパターンに対して、例えば投影光学系PLの倍率を変化させるなど線形の補正を行っても、当該パターンの歪みを低減させることは困難である。パターンが歪んだ状態で基板P上に投影されてしまうと、露光不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、マスク保持部14によって保持したマスクMの温度分布に応じて、マスク冷却装置60によってマスクM上の所定領域を冷却させるようにする(冷却工程)。例えばマスクMに生じる温度分布が一定以上である場合にマスクMを冷却させるようにする。この場合、予め実験やシミュレーションなどによって露光光の照射回数等に応じた温度分布を求めておき、求めた温度分布が一定以上になるときの露光光の照射回数を閾値として設定し、当該閾値のデータ(照射回数のデータ)を制御装置3に記憶させておくようにすることができる。この場合、露光光の照射回数が例えば上記閾値を超えたときにマスクMを冷却させるようにすれば良い。
冷却工程では、まず制御装置3は、マスク保持部14においてマスクMの保持状態を解除させる。マスクMの保持状態が解除された後、制御装置3は、マスクローダ装置80をマスクステージ1にアクセスさせ、マスク保持部14からマスクローダ装置80へとマスクMの受け渡しを行わせる。マスクローダ装置80にマスクMを受け取らせた後、制御装置3は、マスクローダ装置80をマスクステージ1の上方に移動させ、マスクMをマスク冷却装置60の冷却位置まで移動させる(移動工程)。
この移動工程においては、図3(a)及び図3(b)に示すように、マスク冷却装置60の第1規制部66bがマスクMの周縁部に沿った領域に当接すると共に、第2規制部66cがマスクMのパターン形成領域AR1を囲む位置に配置されるように、マスクMの位置を調節する。このときのマスクMの位置が上記の冷却位置となる。このとき、位置合わせ機構68によってカバー部材66の位置を調節しても構わない。
次に、制御装置3は、マスクカバー機構62に冷媒を供給させる(冷媒供給工程)。冷媒供給工程では、まず制御装置3はサーボバルブ63の開度を調節し、冷媒供給機構61に気体を供給させる。また、制御装置3は、サーボバルブ63の開度を調節するのと同時に、冷媒排出部66eに接続された吸引機構69aを作動させる。不図示の気体供給源から冷媒供給機構61に供給された気体は、配管67bを介してコルダー装置64内に流通する。制御装置3は、渦流発生機構64aを作動させる。コルダー装置64内に流通した気体は、渦流発生機構64aによって低温気体と高温気体とに分離される。分離された高温気体は、高温気体流通部64cを介して露光装置EX外部へ排出される。一方、分離された低温気体は、冷媒として低温気体流通部64bを介して配管67cへと流通する。
低温気体は、配管67cを介して、カバー部材66の天板部66aに設けられた冷媒流入部66dに供給される。冷媒流入部66dに供給された低温気体は、第2規制部66cによって囲まれた空間SP1内を当該第2規制部66cに沿って下方に流通し、マスクMのうち当該第2規制部66cに平面視で囲まれた領域であるパターン形成領域AR1の上面Mc側に吹き付けられる。本実施形態では、当該第2規制部66cが設けられているため、冷媒流入部66dを介して供給された低温気体がマスクMの全体に吹き付けられずにパターン形成領域AR1に選択的に吹き付けられることとなる。低温気体がパターン形成領域AR1に吹き付けられることにより、当該低温気体によってパターン形成領域AR1の熱が上面Mc側から低温気体へと移動し、パターン形成領域AR1がマスクMの上面Mc側から冷却されることになる。パターン形成領域AR1の熱を受けた低温気体は、第2規制部66cとマスクMとの間の隙間を通って第1規制部66bと第2規制部66cとで囲まれた空間へと移動する。
第1規制部66bと第2規制部66cとで囲まれた空間へ移動した低温気体は、吸引力によって第1規制部66b及び第2規制部66cに沿って上方へ移動し、冷媒排出部66eを介して当該空間から排出されることになる。本実施形態では、第1規制部66bが設けられているため、低温気体がマスクMの外部に漏出されることなく排出されることとなる。低温気体はパターン形成領域AR1の熱を受けるものの、露光装置EXの周囲の温度に比べて低温の状態になっている。低温気体の漏出を抑制することにより、当該低温気体によって露光装置EXの周囲の温度が変化するような事態が回避されることとなる。制御装置3は、排出された低温気体を、マスクカバー機構62の外部、好ましくは露光装置EXの外部において例えば不図示の回収機構などに回収させる(冷媒回収工程)。
マスクMのパターン形成領域AR1を冷却した後、制御装置3はマスクMをマスク保持部14上に戻す動作を行わせる。具体的には、制御装置3はマスクローダ装置80を下方へ移動させ、当該マスクローダ装置80をマスクステージ1にアクセスさせる(移動工程)。制御装置3はマスクローダ装置80からのマスク保持部14上へとマスクMの受け渡しを行わせる。このようにして、一連の冷却工程が完了する。冷却工程の完了後、制御装置3はマスク保持部14によってマスクMを再び保持状態にさせる。
ここで、上記冷却工程のうち冷媒供給工程では、マスクカバー機構62に供給する冷媒(低温気体)の温度を調節する(第2温調工程)。本発明者らは、冷媒流入部66dを介して流入させる低温気体の流量について、流入させる低温気体の流量が大きいほどマスクMの温度低下量が大きくなることを見出している。したがって、マスクMを冷却させるための最適な流量については予め実験やシミュレーションなどによって求めておくことができる。例えば、流量を求めるに当たって、流量とマスクMの温度低下(照射回数)との関係を求めておき、照射回数に応じた流量の最適値を求めておくことができる。また、本発明者らは、流入させる低温気体の流量について、マスクMの種類によって最適値が異なる点も見出している。したがって、予め実験やシミュレーションなどを行う場合には、異なる種類のマスクMについてデータを採取しておき、露光処理で用いるマスクMの種類に対応するデータを利用することができる。
そこで、第2温調工程において、低温気体が配管67cを流通している間、制御装置3は流量計65によって配管67c内の低温気体の流量を計測させ(検出工程)、計測された流量値をサーボバルブ63へ送信させて、当該計測値に基づいてサーボバルブ63の開度を調節させる(供給量調節工程)。
当該供給量調節工程では、制御装置3は流量計65による測定値と上記のように求めた流量の最適値とを比較して差分を求め、予め記憶させたデータに基づいて当該差分がゼロになるような流量を計算して求める。制御装置3は、配管67cを介して流入される低温気体の流量が当該求めた流量となるようにサーボバルブ63の開度を調節する。
上記の露光処理において、制御装置3は、1枚の基板(第1ウエハ)Pについて露光を終えてから、当該基板Pを搬出して次の基板(第2基板)Pを搬入し、当該次の基板Pについての露光を開始するまでの期間に、上記冷却工程を行わせるようにすることが好ましい。
以上のように、本実施形態によれば、マスク保持部14によって保持したマスクMの温度分布に応じて、マスク冷却装置60がマスクM上のパターン形成領域AR1を冷却する構成になっているため、露光処理時においてマスクMに温度分布が生じるのを抑制することができる。これにより、マスクMの温度分布に起因する熱膨張の非線形成分を低減させることができる。マスクMを介して投影される像を線形に補正可能な状態とすることができるため、像の歪みを低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。図5は、本実施形態に係るマスク冷却装置60の構成を示す図である。第1実施形態と同様、図5では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では冷媒として液体を用いる構成となっている点で、第1実施形態とは異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、マスク冷却装置60の冷媒供給機構61は、液体供給源74と、バルブ75と、配管67とを備えている。液体供給源74は配管67を介してマスクカバー機構62に接続されている。バルブ75は、配管67に取り付けられており、制御装置3によって開度を自動的に調節可能になっている。
マスクカバー機構62は、カバー部材66のうち第2規制部66cに囲まれる部分に液体噴射装置76を有している。液体噴射装置76は、配管67bを介してバルブ75に接続されている。液体噴射装置76は、噴射面76aに不図示のノズルが複数形成されており、当該ノズルから液体を噴射可能になっている。
上記構成のマスク冷却装置60によって冷却工程を行う際、まず制御装置3は、第1実施形態と同様の移動工程を行わせる。次に、制御装置3は、マスクカバー機構62に冷媒を供給させる(冷媒供給工程)。冷媒供給工程では、まず制御装置3はバルブ75の開度を調節し、配管67を介して液体状の冷媒を液体噴射装置76に供給させる。また、制御装置3は、このとき冷媒排出部66eに接続された吸引機構69aを作動させる。
制御装置3は、液体噴射装置76に供給された冷媒を噴射面76aから噴霧状に噴射させる(噴射工程)。噴射された冷媒77は、第2規制部66cによって囲まれた空間SP1内を当該第2規制部66cに沿って下方に流通し、マスクMのうち当該第2規制部66cに平面視で囲まれた領域であるパターン形成領域AR1の上面Mc側に吹き付けられる。パターン形成領域AR1に吹き付けられた噴霧状の冷媒77は、パターン形成領域AR1上の熱を奪って気化し、パターン形成領域AR1がマスクMの上面Mc側から冷却されることになる。
気化した冷媒は、第2規制部66cとマスクMとの間の隙間を通って第1規制部66bと第2規制部66cとで囲まれた空間へと移動し、吸引力によって第1規制部66b及び第2規制部66cに沿って上方へ移動して、冷媒排出部66eを介して当該空間から排出されることになる。排出された冷媒は、第1実施形態と同様、マスクカバー機構62の外部、好ましくは露光装置EXの外部において例えば不図示の回収機構などに回収される(冷媒回収工程)。
このように、本実施形態によれば、液体の気化熱を利用してマスクMのパターン形成領域AR1を上面Mc側から冷却することとしたので、マスクMの温度分布を効率的に抑止することができる。なお、本実施形態においては、液体の冷媒として、例えば液体窒素や水、アルコールなどを用いることができる。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。図6は、本実施形態に係るマスク冷却装置60の構成を示す図である。第1実施形態と同様、図6では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、マスクMのパターン形成領域AR1を冷却すると同時にマスクMの外周領域AR2を加熱する構成となっている点で、第1実施形態とは異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に示すように、マスク冷却装置60の冷媒供給機構61では、コルダー装置64の高温気体流通部64cが配管67dを介してマスクカバー機構62に接続された構成となっている。具体的には、配管67dは、天板部66aに形成された高温気体流入部66fに接続されている。高温気体流入部66fは、例えば第1実施形態における冷媒排出部66e(図3(a)を参照)と同一の位置に配置させることができる。このため、図6に示すように、本実施形態におけるマスクカバー機構62は、冷媒回収機構が設けられていない構成になっている。
上記構成のマスク冷却装置60によって冷却工程を行う際、制御装置3は、第1実施形態と同様にマスクMの保持状態を解除させ、マスクローダ装置80をマスクステージ1にアクセスさせて、マスク保持部14からマスクローダ装置80へとマスクMの受け渡しを行わせる。マスクローダ装置80にマスクMを受け取らせた後、制御装置3は、マスクローダ装置80をマスクステージ1の上方に移動させ、マスクMをマスク冷却装置60の冷却位置まで移動させる(移動工程)。
本実施形態の移動工程においては、図6に示すように、マスク冷却装置60の第1規制部66bがマスクMとの間に隙間を開けた状態でマスクMの周縁部に沿った領域に配置される共に、第2規制部66cがマスクMのパターン形成領域AR1を囲む位置に配置されるように、マスクMの位置を調節する。このときのマスクMの位置が本実施形態における冷却位置となる。
次に、制御装置3は、マスクカバー機構62に冷媒を供給させる(冷媒供給工程)。冷媒供給工程では、まず制御装置3はサーボバルブ63の開度を調節し、冷媒供給機構61に気体を供給させる。不図示の気体供給源から冷媒供給機構61に供給された気体は、配管67bを介してコルダー装置64内に流通する。制御装置3は、渦流発生機構64aを作動させる。コルダー装置64内に流通した気体は、渦流発生機構64aによって低温気体と高温気体とに分離される。分離された低温気体は、冷媒として低温気体流通部64bを介して配管67cへと流通する。分離された高温気体は、高温気体流通部64cを介して配管67dへと流通する。
低温気体は、配管67cを介してカバー部材66の天板部66aに設けられた冷媒流入部66dに供給され、第2規制部66cによって囲まれた空間SP1内を当該第2規制部66cに沿って下方に流通し、マスクMのパターン形成領域AR1の上面Mc側に吹き付けられる。パターン形成領域AR1の熱が上面Mc側から低温気体へと移動し、パターン形成領域AR1がマスクMの上面Mc側から冷却される。パターン形成領域AR1の熱を受けた低温気体は、第2規制部66cとマスクMとの間の隙間を通って第1規制部66bと第2規制部66cとで囲まれた空間SP2へと移動する。
一方、高温気体は、配管67dを介して天板部66aの高温気体流入部66fに供給され、第1規制部66bと第2規制部66cとで囲まれた空間SP2内へ流入する。空間SP2内では、空間SP1から流入した低温気体と、高温気体流入部66fから流入した高温気体とが混ざり、高温気体と低温気体との間に熱の移動が発生する。この熱の移動により、高温気体と低温気体との間の温度差が無くなり、一定温度の気体が第1規制部66bとマスクMとの隙間からカバー部材66の外部(マスクMの外側)に排出される(第1温調工程)。
その後、制御装置3はマスクMをマスク保持部14上に戻す動作を行わせ、マスクローダ装置80からのマスク保持部14上へとマスクMの受け渡しを行わせる。このようにして、一連の冷却工程が完了する。冷却工程の完了後、第1実施形態と同様、制御装置3はマスク保持部14によってマスクMを再び保持状態にさせる。
このように、本実施形態では、パターン形成領域AR1に吹き付けた後の低温気体を排気する代わりに当該低温気体に高温気体を混合させて通常温度にしてからカバー部材66の外部に排出することにより、露光装置EXの他の機器(例えば干渉計など)の動作に悪影響を及ぼす事態を回避することができる。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。図7は、本実施形態に係るマスク冷却装置60の構成を示す図である。第1実施形態と同様、図7では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、マスクカバー機構62の構成が第1実施形態とは異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7に示すように、マスクカバー機構62は、カバー部材66がマスクMのパターン形成領域AR1のみをカバーする構成となっている。当該カバー部材66は、天板部66aに第1規制部66bのみが設けられた構成になっており、第2規制部66cは設けられてはいない。したがって、カバー部材66内には、天板部66a及び第1規制部66bによって囲まれた空間SP3のみが形成されている。また、冷媒流入部66d及び冷媒排出部66eは、当該空間SP3に連通するように形成されている。したがって、冷媒(低温気体)の流入及び排出が同一の空間SP3にて行われるようになっている。
このように、マスクMのパターン形成領域AR1上において低温気体を回収する構成においても、上記第1実施形態と同様、マスクMの温度分布に応じてマスク冷却装置60がマスクM上のパターン形成領域AR1を冷却することができるため、マスクMに温度分布が形成されるのを防ぐことができ、マスクMに生じる非線形の歪み成分を低減させることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、露光装置EXとして、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6400441号明細書、米国特許第6549269号明細書、米国特許第6590634号明細書、米国特許第6208407号明細書、及び米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、例えば国際公開第99/49504号パンフレット等に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置に適用することもできる。また、極端紫外光で基板Pを露光するEUV光光源露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
また、上述の各実施形態では、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を発生する光源装置として、ArFエキシマレーザを用いてもよいが、例えば、米国特許第7023610号明細書に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図8に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクを介した露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
本発明の第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るマスクステージの一部を拡大した斜視図である。 マスク冷却装置の構成を示す図。 マスクの熱膨張の様子を示す図。 本発明の第2実施形態に係る露光装置のマスク冷却装置の構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る露光装置のマスク冷却装置の構成を示す図。 本発明の第4実施形態に係る露光装置のマスク冷却装置の構成を示す図。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート。
符号の説明
EX…露光装置 P…基板 M…マスク Ma…透明板 Mb…下面 Mc…上面 Mp…パターン AR1…パターン形成領域 AR2…外周領域 1…マスクステージ 3…制御装置 14…マスク保持部 60…マスク冷却装置 61…冷媒供給機構 62…マスクカバー機構 64…コルダー装置 66…カバー部材 66b…第1規制部 66c…第2規制部 74…液体供給源 76…液体噴射装置 80…マスクローダ装置

Claims (41)

  1. 基板を用いて露光処理を行う露光装置であって、
    前記基板を保持する保持装置と、
    保持した前記基板の温度分布に応じて、前記基板上の所定領域を冷却する冷却装置と
    を備える露光装置。
  2. 前記基板は、パターンが形成されたパターン領域と、前記パターン領域の周囲の外周領域とを有し、
    前記冷却装置は、前記所定領域として前記パターン領域を冷却する請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記パターンは、前記基板の第1面に形成されており、
    前記冷却装置は、前記第1面とは反対の第2面側から前記所定領域を冷却する請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記冷却装置は、前記所定領域に冷媒を供給する冷媒供給装置を有する請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  5. 前記冷却装置は、前記冷媒を回収する冷媒回収装置を有する請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記冷媒回収装置は、前記基板上のうち前記所定領域の外側で前記冷媒を回収する請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記冷媒回収装置は、前記基板上のうち前記所定領域で前記冷媒を回収する請求項5に記載の露光装置。
  8. 前記冷却装置は、前記冷媒が前記基板の外側に流通するのを規制する第1規制部材を有する請求項4から請求項7のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記冷却装置は、前記冷媒が前記所定領域の外側に流通するのを規制する第2規制部材を有する請求項4から請求項8のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 前記冷媒回収装置は、前記基板の外側で前記冷媒を回収する請求項5に記載の露光装置。
  11. 前記冷却装置は、前記基板の外側に流通する前記冷媒の温度を調節する第1温調装置を有する請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記冷媒は、気体である請求項4から請求項11のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  13. 前記冷媒供給装置は、前記所定領域に供給される前記気体の温度を調節する第2温調装置を有する請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記第2温調装置は、
    供給される前記気体の供給量を検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に応じて前記供給量を調節する供給量調節装置と
    を有する請求項13に記載の露光装置。
  15. 前記冷媒供給装置は、渦流を発生させることで前記気体を冷却するコルダー装置を有する請求項12から請求項14のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記冷媒は、液体である請求項4から請求項11のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  17. 前記冷媒供給装置は、前記液体を噴霧状にして前記所定領域に供給する噴射装置を有する請求項16に記載の露光装置。
  18. 前記冷却装置は、前記保持装置の上方に配置されている請求項1から請求項17のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  19. 前記基板を、該基板に露光光を照射して前記露光処理を行わせる露光位置と、前記冷却装置によって前記所定領域の冷却が行われる冷却位置との間で移動させる移動装置を更に備える請求項1から請求項18のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  20. 第1ウエハに対する前記露光処理を終えてから当該第1ウエハを搬出して第2ウエハを搬入し当該第2ウエハに対する前記露光処理を開始するまでの間に、前記冷却装置による冷却を行わせる制御装置を更に備える請求項1から請求項19のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  21. 基板を用いて露光処理を行う露光方法であって、
    前記基板を保持する保持工程と、
    保持した前記基板の温度分布に応じて、前記基板上の所定領域を冷却する冷却工程と
    を備える露光方法。
  22. 前記基板は、パターンが形成されたパターン領域と、前記パターン領域の周囲の外周領域とを有し、
    前記冷却工程では、前記所定領域として前記パターン領域を冷却する請求項21に記載の露光方法。
  23. 前記パターンは、前記基板の第1面に形成されており、
    前記冷却工程では、前記第1面とは反対の第2面側から前記基板を冷却する請求項21又は請求項22に記載の露光方法。
  24. 前記冷却工程は、前記所定領域に冷媒を供給する冷媒供給工程を含む請求項21から請求項23のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  25. 前記冷却工程は、前記冷媒を回収する冷媒回収工程を含む請求項24に記載の露光方法。
  26. 前記冷媒回収工程では、前記基板上のうち前記所定領域の外側で前記冷媒を回収する請求項25に記載の露光方法。
  27. 前記冷媒回収工程では、前記基板上のうち前記所定領域で前記冷媒を回収する請求項25に記載の露光方法。
  28. 前記冷却工程では、前記冷媒が前記基板の外側に流通するのを規制する請求項24から請求項27のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  29. 前記冷却工程では、前記冷媒が前記所定領域の外側に流通するのを規制する請求項24から請求項28のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  30. 前記冷媒回収工程では、前記基板の外側で前記冷媒を回収する請求項25に記載の露光方法。
  31. 前記冷却工程では、前記基板の外側に流通する前記冷媒の温度を調節する第1温調工程を含む請求項30に記載の露光方法。
  32. 前記冷媒は、気体である請求項24から請求項31のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  33. 前記冷媒供給工程は、前記所定領域に供給される前記気体の温度を調節する第2温調工程を含む請求項32に記載の露光方法。
  34. 前記第2温調工程は、
    供給される前記気体の供給量を検出する検出工程と、
    前記検出工程での検出結果に応じて前記供給量を調節する供給量調節工程と
    を含む請求項33に記載の露光方法。
  35. 前記冷媒供給工程では、渦流を発生させることで前記気体を冷却する請求項32から請求項34のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  36. 前記冷媒は、液体である請求項24から請求項31のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  37. 前記冷媒供給工程は、前記液体を噴霧状にして前記所定領域に供給する噴射工程を含む請求項36に記載の露光方法。
  38. 前記冷却工程は、前記保持工程における保持位置の上方で行われる請求項21から請求項37のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  39. 前記基板を、該基板に露光光を照射して前記露光処理を行わせる露光位置と、前記冷却工程において前記所定領域の冷却が行われる冷却位置との間で移動させる移動工程を更に備える請求項21から請求項38のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  40. 前記冷却工程は、第1ウエハに対する前記露光処理を終えてから当該第1ウエハを搬出して第2ウエハを搬入し当該第2ウエハに対する前記露光処理を開始するまでの間に行う請求項21から請求項39のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  41. リソグラフィ工程を有するデバイスの製造方法であって、前記リソグラフィ工程は請求項21から請求項40のうちいずれか一項に記載の露光方法を含むデバイスの製造方法。
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