JP2010076912A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、消費電力の増加を招くことなく、画像形成部への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置およびこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙ユニット130は、遅延検知部82によってシートPの搬送時間の遅延が検知されるまでは、2次給紙ローラ対44・45の駆動による給紙中は1次給紙ローラ対41・42の駆動を停止する通常時駆動を行う一方、遅延検知部82によって搬送時間の遅延が検知された後は、2次給紙ローラ対44・45の駆動による給紙中も1次給紙ローラ対41・42を駆動する遅延時駆動を行うように制御する制御部300を備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、またはこれらの機能を複合的に備えた複合機などの画像形成装置に用いられる給紙装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置において、連続給紙可能なシート状記録媒体としては、通常、上質紙や複写機メーカーが指定した普通紙等のカットシートに限定されて用いられていた。
しかしながら、近年では、シート状記録媒体の多様化が進んでおり、上質紙や普通紙等の表面平滑度が低いシートのみが用いられるわけではない。特に、画像形成装置のカラー化技術の発展に伴い、白色度を向上させ光沢を出した塗工紙(シートの両面または片面に、印刷適正の改良を目的として塗料の一種である塗工カラーを塗布した複合シート)等のように、その表面に大量の填料が塗布され表面平滑度が高いものも用いられるようになってきている。即ち、近年では、上質紙や普通紙だけでなく、上記のような塗工紙、さらにはフィルムシートやトレーシングペーパー等に対しても、同一の機種による搬送要求が高くなっている。
ここで、上記のような表面平滑度が高いシートの給紙を続けると、画像形成部へのシートの搬送経路に用いる各給紙ローラにおいてスリップが生じ易い。このため、シートを画像形成部へ送り出す際に、ピックアップローラのシート搬送方向下流側に設けられた1次給紙ローラと当該1次給紙ローラのシート搬送方向下流側に設けられた2次給紙ローラとの双方を駆動させる構成の給紙装置が従来より用いられている。
特開2005−15100号公報
しかしながら、シートの搬送開始から常に1次給紙ローラと2次給紙ローラとの双方を駆動させて画像形成部へとシートを搬送する従来の構成では、当該給紙ローラを駆動するモータの消費電力が大きくなるといった問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、消費電力の増加を招くことなく、ローラスリップによるシート搬送の遅延の問題を回避し、画像形成部への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る給紙装置は、画像形成部を備えた画像形成装置に用いられる給紙装置であって、シート収納部から送り出されたシート状記録媒体を、所定の搬送路に沿って搬送する1次給紙機構と、前記1次給紙機構のシート搬送方向下流側に設けられ、前記1次給紙機構によって搬送されたシート状記録媒体を、画像形成部へと搬送する2次給紙機構と、前記2次給紙機構により搬送されたシート状記録媒体の先端が、前記2次給紙機構と前記画像形成部との間の搬送路における所定の通過点に到達するまでの搬送時間の遅延を検知する遅延検知部と、前記遅延検知部によって搬送時間の遅延が検知されるまでは、前記2次給紙機構の駆動による給紙中は前記1次給紙機構の駆動を停止する通常時駆動を行う一方、前記遅延検知部によって搬送時間の遅延が検知された後は、前記2次給紙機構の駆動による給紙中も前記1次給紙機構を駆動する遅延時駆動を行うように、前記1次給紙機構及び前記2次給紙機構の駆動を制御する制御部と、を備えている。
上記の構成によれば、シート状記録媒体の搬送が遅延なく行われている場合は、前記2次給紙機構の駆動による給紙中、前記1次給紙機構の駆動を停止させる通常時駆動を行う一方、前記2次給紙機構と前記画像形成部との間の搬送路における所定の通過点に到達するまでの搬送時間の遅延を検知した場合は、前記2次給紙機構の駆動による給紙が行われている間も前記1次給紙機構を駆動する遅延時駆動を行うように制御している。このため、シート状記録媒体の画像形成部への搬送状況に応じて、通常時駆動と遅延時駆動とを適宜切り換えることができる。これにより、例えば、表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、消費電力の無駄な増加を招くことなく、ローラスリップによるシート搬送の遅延の問題を回避し、画像形成部への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置を実現することができる。
上記の構成において、前記シート状記録媒体の先端が、前記2次給紙機構まで到達したことを検知する搬送スイッチをさらに含み、前記制御部は、前記搬送スイッチにより前記シート状記録媒体の先端が検知されたとき、前記1次給紙機構を停止させると共に、前記シート状記録媒体の先端を挟持した状態で前記2次給紙機構も一旦停止させた後、前記通常時駆動を行う場合は、前記2次給紙機構の駆動により前記シート状記録媒体を前記画像形成部へと搬送させる一方、前記遅延時駆動を行う場合は、前記1次給紙機構及び2次給紙機構の駆動により前記シート状記録媒体を前記画像形成部へと搬送させる構成としてもよい(請求項2)。
上記の構成によれば、前記シート状記録媒体の先端が前記2次給紙機構まで到達したことを検知する搬送スイッチがON状態となるタイミングで、前記の通常時駆動と遅延時駆動との切り換えを行うことができる。
上記の構成において、前記通過点に設けられ、前記シート状記録媒体の先端が当該通過点まで到達したことを検知する通過点スイッチをさらに含み、前記遅延検知部は、シート状記録媒体の先端が前記搬送スイッチにより検知されてから所定の遅延判断時間を計時するタイマを備え、前記タイマが所定の遅延判断時間の計時を完了しても、シート状記録媒体の先端が前記通過点スイッチにて検知されなかった場合に、前記シート状記録媒体の搬送時間の遅延を検知する構成とすることが望ましい(請求項3)。
上記の構成によれば、前記シート状記録媒体の先端が前記2次給紙機構と前記画像形成部との間の搬送路における所定の通過点まで到達したことを検知する通過点スイッチと、シート状記録媒体の先端が前記搬送スイッチにより検知されてから所定の遅延判断時間を計時するタイマとを用いて、前記遅延検知部は、前記タイマが所定の遅延判断時間の計時を完了しても、シート状記録媒体の先端が前記通過点スイッチにて検知されなかった場合に、前記シート状記録媒体の搬送時間の遅延を検知し、前記の遅延時駆動に切り換えることができる。
上記の構成において、前記遅延時駆動の制御を継続中、所定枚数連続して遅延検知部により搬送時間の遅延が検知されなかったとき、その後は前記通常時駆動を行うように制御することが望ましい(請求項4)。
上記の構成によれば、前記遅延検知部により搬送時間の遅延が検知され、一旦遅延時駆動に切り換えた後であっても、その後、所定枚数連続して搬送時間の遅延が検知されなかったときには、再度通常時駆動に切り換えている。これにより、一旦遅延時駆動に切り換った後は、その後の搬送が遅延なく良好に行われているか否かに関わりなく遅延時駆動を継続する構成に比べ、消費電力の無駄を低減することができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記各構成の給紙装置と、前記給紙装置から給紙されたシート状記録媒体に画像を形成する画像形成装置本体と、を備えている(請求項5)。
上記の構成によれば、消費電力の無駄な増加を招くことなく、ローラスリップによるシート搬送の遅延の問題を回避し、画像形成部への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置を備えている。これにより、例えば、表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、画像形成装置全体の消費電力の増加を低減しつつ、シート状記録媒体を画像形成タイミングへの遅れを生じることなく良好に搬送することができる画像形成装置を実現することができる。
本発明によれば、表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、消費電力の増加を招くことなく、ローラスリップによるシート搬送の遅延の問題を回避し、画像形成部への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。
<第1実施形態>
図1および図2を参照して、本発明の一実施態に係る給紙装置を備えた画像形成装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の外観を示す斜視図である。図2は、上記画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ1は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ(PC)(図示せず)等に直接またはLAN経由で接続されるプリンタ本体200と、プリンタ本体200の下方に設けられ、各種サイズのシートPを当該サイズに合わせてそれぞれ収納可能に構成されたシート供給部100とを備えている。なお、カラープリンタ1は、該カラープリンタ1の動作を制御する制御回路など、一般的なカラープリンタに設けられた他の構成要素も有している。
図2に示すように、プリンタ本体200は、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900K、中間転写ユニット92、画像形成ユニット(画像形成部)93、露光ユニット94、シート供給部100、定着ユニット97、排紙ユニット96、装置本体の筐体90、トップカバー911及びフロントカバー912を備えている。
画像形成ユニット93は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kと、その下方に配置され、YMCK各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Kを有している。
画像形成ユニット93には、さらにそれぞれの色のトナー像を担持する感光体ドラム17(電子写真方式で潜像が形成される感光体)が各々備えられている。かかる感光体ドラム17としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、対応したトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
なお、本実施形態の画像形成ユニット93は、上記のようにフルカラー画像を形成することができる構成であるが、これに限定されることはなく、白黒画像やフルカラーではないカラー画像を形成する構成のものであってもよい。
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10K)、転写器(転写ローラ)19及びクリーニング装置18等が配置されている。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。現像装置10Y、10M、10C、10Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
各現像装置10Y、10M、10C、10Kは、筐体20を備え、この筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納されている。また、筐体20内には、筐体底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラ11、12(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置されている。
筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラ11、12は前記循環経路内に配設されている。攪拌ローラ11、12の間の軸方向には、筐体底部から立設された仕切り壁201が設けられている。この仕切り壁201は、前記循環経路を区画するもので、仕切り壁201の周囲を周回するように前記循環経路が形成されている。2成分現像剤は、この循環経路を攪拌ローラ11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラ11及び12によって攪拌されつつ筐体20内を循環し、トナーが帯電されると共に、攪拌ローラ11上の2成分現像剤が上側に位置する磁気ローラ14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は磁気ローラ14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、その磁気ブラシがドクターブレード13によって層厚規制され、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差で現像ローラ15上にトナー層を形成する。そして、現像ローラ15上のトナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、前記画像形成ユニット93の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922、及び従動ローラ923を備えている。中間転写ベルト921は、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗り状態で一次転写され、このトナー像を、給紙ユニット130から供給されるシートPに二次転写部98において二次転写する。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、中間転写ベルト921を周回駆動させる。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、図略の筐体で回転自在に支持される。
給紙ユニット130は、画像形成される複数のシートPからなるシート束Sを収納するものであって、筐体90に対して着脱可能に装着されている。
定着ユニット97は、中間転写ユニット92から二次転写されたシートP上のトナー像に対し、定着処理を施すものであり、定着処理の完了したカラー画像付のシートPは、装置本体200の上部に形成された排出ユニット96へ向けて排出されることになる。
排紙ユニット96は、定着ユニット97から搬送されたシートPを、排紙トレイとしてのトップカバー911上に排出する。
シート供給部100は、プリンタ本体200に着脱自在に装着された複数段(本実施形態では3段)の給紙ユニット(給紙装置)130を備えている。各段の給紙ユニット130には、上記の各サイズのシート束Sがそれぞれ貯留されており、選択された給紙ユニット130では、当該給紙ユニット130に設けられたれピックアップローラ40の駆動により、シート束Sの最上層のシートPが1枚ずつ取り出されて、後述する1次給紙機構及び2次給紙機構によって、給紙搬送路133へと繰り出され、画像形成ユニット93へ導入されるようになっている。
各給紙ユニット130は、プリンタ本体200の下部に複数積み重ねて後付装着可能な搬送機構を具備しており、所望の段数の給紙ユニット130を、いつでも後付でプリンタ本体200に装着できる。すなわち、プリンタ本体200の下部に各給紙ユニット130を複数積み重ねることにより、各給紙ユニット130が有する搬送機構が互いに結合されて、プリンタ本体200へと延びる一本の給紙搬送路133が形成される。これにより、給紙ユニット130の複数積み重ね後付装着を可能としている。
なお、本実施形態ではシート供給部100が3段の給紙ユニット130で構成された例を挙げているが、本発明はこれに限らず、給紙ユニット130が1段または2段、または4段以上の給紙ユニットで構成されたプリンタ等の画像形成装置に対しても同様に適用することができる。
次に、図1、図3ないし図5を参照し、本実施形態に係るカラープリンタ1のシート供給部100に装着される各給紙ユニット(給紙装置)130の構成について、詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る給紙装置の構成を示す断面図である。図4は、図3に示す給紙装置における給紙カセットを給紙装置本体から引き出した状態を示す斜視図である。図5は、図3に示す給紙装置に搭載される位置検知センサを示す説明図である。
図3及び図4に示すように、給紙ユニット130は、シート収納部35の内底面に、複数枚のシート(シート状記録媒体)Pからなるシート束Sを積載するリフト板(シート積載板)31を備えている。このリフト板31は、その給紙方向上流端(図3中の左側端部)が、支持部38により回動可能に支持されている。すなわち、リフト板31は、シート収納部35の内部において、下流端を自由端として支持部38により垂直面内で回動可能となっている。支持部38は、シートPの幅方向(給紙方向と直交する方向)に対向配置されてなるシート収納部35の両側壁部に設けられている。
給紙ユニット130の給紙カセット130Aは、シート収納部35に収納されるシートPの幅方向の位置決めを行う幅合わせカーソル対34a・34bと、シートPの後端を揃える後端カーソル33と、を備えている。幅合わせカーソル対34a・34bは、図示しない案内レールに沿ってそれぞれシート幅方向(図4の矢印AA′方向)に往復移動可能に設けられている。ここではシートPが矢印B方向に送り出されるため、後端カーソル33は案内レール33a、33bに沿ってシート搬送方向と平行(図4の矢印BB′方向)に往復移動可能に設けられている。幅合わせカーソル対34a・34bおよび後端カーソル33を、積載されるシートサイズに合わせて移動させることにより、シート束Sを給紙ユニット130内の所定位置に収納する。給紙ユニット130は、カセットカバー43を備え、その表面側(図4の矢印C方向から見た側)が外部に露出してカラープリンタ1の外装面の一部を構成する。
リフト板31の給紙方向下流側下方には、リフト板31を昇降させる昇降機構として、駆動シャフト36、押し上げ部材32、駆動連結部材(不図示)が設けられている。また、給紙ユニット本体130Bには、上記駆動連結部材に対応する受け部材(不図示)と、当該受け部材に連結する正逆転可能なリフトモータ(不図示)が設けられている。給紙カセット130Aを給紙ユニット本体130Bに収納した状態では、給紙カセット130A側のシート収納部35の駆動連結部材が、給紙ユニット本体130B側の受け部材と係合して連結する。これにより、前記リフトモータの動力を、駆動シャフト36に伝達することができる。前記駆動シャフト36、押し上げ部材32、駆動連結部材、受け部材およびリフトモータにより、リフト板31を給紙位置と離間位置との間で変位させる昇降機構30が構成されている。
本実施形態における前記給紙位置とは、リフト板31が上昇し、リフト板31に載置されたシート束Sの上面がピックアップローラ40に当接して給紙可能な状態となる位置である。前記離間位置とは、当該シート束Sの上面がピックアップローラ40と離間した位置であり、選択された種類のシートPの上面とピックアップローラ40との接触を避けるために最低限必要な間隔を有する位置にリフト板31を下降させた位置である。
給紙対象のシートPの種類は、シート設定部39によって選択することができる。シート設定部39は、給紙ユニット130またはプリンタ本体200の操作パネル(不図示)に設けることができる。
なお、リフト板31を昇降させる昇降機構を構成するリフトモータとしては、例えば、ステッピングモータや、DCモータ等を用いることができる。
また、給紙ユニット130は、図3に示すように、1次給紙機構として、ピックアップローラ40の搬送方向下流側に設けられた1次給紙ローラ41と、1次給紙ローラ41の下方に設けられた捌きローラ42とを備えている。さらに、前記1次給紙機構の搬送方向下流側には、2次給紙機構として、2次給紙ローラ対44・45が設けられている。1次給紙ローラ41はピックアップローラ40と共に給紙ユニット本体130B側に設けられている一方、捌きローラ42および2次給紙ローラ45は給紙カセット130A側に設けられている。そして、給紙カセット130Aが給紙ユニット本体130Bに装着された状態では、1次給紙ローラ41と捌きローラ42とが当接するようになっている。
1次給紙ローラ41はピックアップローラ40により取り出されたシートPを2次給紙ローラ44へと給紙するものである。1次給紙ローラ41はシートPを下流へ搬送できる方向に回転するのに対して、捌きローラ42は、それとは逆に、シートPを上流へと送り返す方向に回転する。この捌きローラ42により、たとえピックアップローラ40により取り出されたシートPが重なっていた場合でも、最上層のシートP以外のシートが2次給紙ローラ44方向に給紙されるのを防止でき、最上層のシートPのみが1次給紙ローラ41により2次給紙ローラ44へと搬送される。そして、2次給紙ローラ44は、シートPを給紙搬送路133(図2参照)へと搬送する。
また、給紙ユニット130は、図5(a)および図5(b)に示すように、リフト板31に載置されたシート束Sの最上層のシートPが給紙位置にあることを検出する位置検知センサPSを備えている。この位置検知センサPSは、遮光部材PSAと光センサPSBとから構成されている。光センサPSBは、ピックアップローラ40付近に固定して設けられた発光素子と、当該発光素子から発光された光を受光する受光素子とからなる。一方、遮光部材PSAは、ピックアップローラ40の支持部材50に設けられている。また、支持部材50は、給紙ローラ41の回動軸を中心に回動可能に設けられている。これにより、リフト板31に載置されたシート束Sの上面が、リフト板31の上昇により図5(b)に示す給紙位置に移動すると、ピックアップローラ40は、最上層のシートPに押し上げられ1次給紙ローラ41の回動軸を中心に回転し若干上方へ変位する。このとき、ピックアップローラ40と連動して遮光部材PSAが上方へ持ち上げられ、光センサPSBの光路を遮光し、シート束Sの上面が給紙位置にあることを検出できる構成となっている。
上記構成の給紙ユニット130において、リフトモータの作動により、押し上げ部材32がリフト板31の底面と係合しながらリフト板31の下流端側を押し上げる。これにより、リフト板31上に積載されたシート束Sの上面が、給紙カセット130Aの上方に設けられたピックアップローラ40に当接する給紙位置へと変位する。
この時、図5(b)に示すように、ピックアップローラ40の給紙位置への変位を位置検知センサPSが検知すると、前記リフトモータの駆動が停止する。
図6ないし図9を参照して、本実施形態に係るシート搬送動作について以下に詳細に説明する。
図6は、本実施形態に係るシート搬送機構の概略構成を示す説明図である。図7は、本実施形態に係る1次給紙機構を上方から見た平面図である。図8は、ピックアップローラの回転軸に設けられたワンウェイ機構を説明する説明図である。図9は、図7の一点鎖線Yで示す位置における断面図(矢視Y−Y線断面図)である。
本実施形態に係る給紙ユニット130は、図6に示すシート搬送機構を備えている。シート搬送機構は、リフト板31に載置されたシート束Sの上面に当接し、該シート束Sの最上層のシートPを送り出すピックアップローラ40と、ピックアップローラ40のシート搬送方向下流側に設けられ、ピックアップローラ40によって送り出されたシートPをシート搬送方向下流側へと搬送する1次給紙機構と、当該1次給紙機構のシート搬送方向下流側に設けられ、1次給紙機構によって搬送されたシートPをさらに下流側の画像形成ユニット93へと送り出す2次給紙機構とを備えている。1次給紙機構は、1次給紙ローラ41と捌きローラ42とから構成されている。2次給紙機構は、2次給紙ローラ対44・45から構成されている。ピックアップローラ40は、クラッチCL0を介して駆動モータMに連繋されている。1次給紙ローラ41は、クラッチCL1を介して駆動モータMに連繋されている。2次給紙ローラ44は、クラッチCL2を介して駆動モータMに連繋されている。
図6に示すように、シート搬送機構は、搬送スイッチSW1と本体スイッチ(通過点スイッチ)SW2からの信号を受けて、制御部300により、駆動モータMと、ピックアップローラ40、1次給紙ローラ41及び2次給紙ローラ44と、の接続がそれぞれクラッチCL0〜CL2を介してON/OFFされるように構成されている。制御部300によるシート搬送機構の制御については、後に詳細に説明する。
次に、ピックアップローラ駆動機構及び1次給紙ローラ駆動機構の構成について図7ないし図9を参照し説明する。
図7に示すように、ピックアップローラ40は、回転軸40aと、当該回転軸40aが貫通するローラ体40bとが一体に形成されてなる。また、1次給紙ローラ41は、回転軸41aと、当該回転軸41aが貫通するローラ体41bとが一体に形成されてなる。そして、ピックアップローラ40及び給紙ローラ41は、これらの回転軸40a及び41aによって、プリンタ本体200に設けられた支持部材(不図示)に回転可能に支持されている。
同様に、捌きローラ42は、回転軸42aと、当該回転軸42aが貫通するローラ体42bとが一体に形成されてなる。そして、捌きローラ42は、回転軸42aによって、給紙カセット130Aに回転可能に支持されており、付勢手段(不図示)によって給紙ローラ41に圧接されている。さらに、捌きローラ42の回転軸42aにはトルクリミッタが設けられており、所定以上の回転力が付与されたときのみ、1次給紙ローラ41に従動回転するよう構成されている。
そして、1次給紙ローラ41の回転軸41aは、駆動軸65によって駆動源である駆動モータMと接続されており、この駆動モータMによって回転駆動されることとなる。また、回転軸41aと駆動軸65との接続部にはワンウェイクラッチ66(図6の第1クラッチCL1)が設けられており、駆動モータMが停止され駆動軸65が回転しない場合でも、1次給紙ローラ41がシート搬送方向に回転できるようになっている。
さらに、駆動軸65には分岐ギア67が取り付けられており、中継ギア68を介してピックアップローラ40の回転軸40aに回転自在に取り付けられたギア69に連結されている。さらに、ギア69は、カップリング70(図6の第0クラッチCL0)を介して、ローラ体40bに連結されており、これにより駆動モータMからの駆動がピックアップローラ40へと分岐されている。なお、分岐ギア67とギア69とは、ピックアップローラ40と1次給紙ローラ41の回転速度が同一になるよう設計されている。
ここで、図8を参照して、ピックアップローラ40の回転軸40aに取り付けられたギア69及びカップリング70について詳しく説明する。図8(a)に示すように、ギア69及びカップリング70は、その中心に回転軸40aが貫通せしめられており、回転軸40aに対して回転自在に取り付けられている。さらに、カップリング70は回転軸40aの軸方向にローラ体40bとギア69との間を摺動可能となっている。
そして、ギア69及びカップリング70の互い対向する面には、それぞれ突起69a及び70aが一体に形成されている。これらの突起69a及び70aが当接することにより駆動モータMからの駆動力がピックアップローラ40に伝達される。なお、これらの突起69a及び70aには、回転方向に所定の遊びが設けられている。また、突起69aには傾斜面69bが形成されており、ギア69からカップリング70へ駆動力が伝達される際には、図8(b)に示すように、突起70aが傾斜面69bに沿って押し出され、カップリング70がローラ体40b側へと摺動されることとなる。
さらに、カップリング70及びローラ体40bの互いに対向する面には、一方向にのみ駆動を伝達できるよう構成されたフェースギア70b・40cがそれぞれ一体形成されており、上記したようにカップリング70がローラ体40b側へと摺動されると、このフェースギア70b・40cが噛合するようになり、ギア69からカップリング70へと伝達された駆動が、ローラ体40bへと伝達され、ピックアップローラ40がシート搬送方向に回転されるようになる。
ここで、駆動モータMが停止しギア69が回転されていないときに、ピックアップローラ40がシート搬送方向に回転された場合には、ローラ体40bと噛合しているカップリング70も同方向に回転されることとなるが、突起69a・70aに設けられた遊び量分回転されると、図8(c)に示すように、突起69a・70aが前述とは反対側から当接するようになる。そして、ギア69は回転できないため、カップリング70はこれ以上回転できず、ローラ体40bもこれ以上回転できないようになる。
しかしながら、カップリング70は回転軸49aの軸方向に摺動可能であるため、図8(d)に示すように、フェースギア70b・40cの傾斜によって、カップリング70がギア69側へ摺動される。これによって、フェースギア70b・40cの噛合が解除され、ローラ体40bはシート搬送方向に回転することができるようになる。即ち、これらのギア69及びカップリング70によって、ピックアップローラ40がワンウェイ機構を有することとなる。
図9(a)に示すように、駆動モータMからの駆動によってピックアップローラ40及び1次給紙ローラ41がシート搬送方向へと回転駆動される。このとき、捌きローラ42は1次給紙ローラ41と直接接しており、その接触部の摩擦力は強く、捌きローラ42には所定以上の回転力が付与される。このため、前記トルクリミッタが作用し捌きローラ42は給紙ローラ41に従動回転するようになる。これにより、ピックアップローラ40によって送り出されたシートPは1次給紙ローラ41と捌きローラ42とのニップ部に円滑に進入する。
また、ピックアップローラ40によって複数枚のシートPが同時にニップ部に送り出された場合には、シートP同士の摩擦力は小さく、1次給紙ローラ41から捌きローラ42へと所定以上の回転力が与えられないため、前記トルクリミッタは作用せず、捌きローラ42は1次給紙ローラ41に従動回転しない。これにより、重送されたシートPは、1次給紙ローラ41に接している最上層のシートPのみが下流側へと搬送されることとなる。
そして、搬送されたシートPは、シート搬送方向下流に設けられた2次給紙ローラ対44・45へと搬送される。なお、2次給紙ローラ対44・45にはシートPの搬送を検知する搬送スイッチSW1が設けられており、搬送されるシートPの先端が搬送ローラ対44・45に挟持されると、駆動モータMの駆動が一旦停止されるよう構成されている。
その後、2次給紙ローラ対44・45によってシートPが搬送されると、ピックアップローラ40及び1次給紙ローラ41が搬送されるシートPによって、シート搬送方向に回転せしめられることとなるが、この時、前述したようにカップリング70は、突起69a・70aが反対側から当接するまで逆回転され、図9(c)に示すように、突起69a・70aに設けられた遊び量分だけ逆回転されることとなる。
そして、次のシートSを搬送するために駆動モータMによって、ピックアップローラ40及び1次給紙ローラ41が回転駆動されると、1次給紙ローラ41は直ちに回転を開始するが、ピックアップローラ40は先程回転した遊び分の影響により、突起69a・70aの遊びが解消するまで駆動が伝達されないため、ピックアップローラ40は1次給紙ローラ41の回転開始から遅れて回転が開始されることとなる。
本実施形態では、シートを画像形成部へと搬送する1次給紙機構と2次給紙機構との駆動を制御することによって、駆動モータの消費電力の無駄を解消するように構成されている。以下、1次給紙機構および2次給紙機構の制御について、図6、図10及び図11を参照し以下に説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る給紙機構の駆動を制御する制御部の機能ブロック図である。図11は、図10に示す制御部による制御工程を示すフローチャートである。
図10の機能ブロック図に示すように、本実施形態に係る給紙ユニット130は、搬送スイッチSW1及び本体スイッチSW2からの検知信号に基づいて、ローラ駆動機構30の動作を制御する制御部300を備えている。
制御部300は、情報入出力部85、ローラ駆動機構制御部80および記憶部84を備えている。
情報入出力部85には、搬送スイッチSW1及び本体スイッチSW2から検知信号、タイマ86からタイムアップ信号、プリンタ本体200側のCPU210から給紙命令信号等が入力される。
ローラ駆動機構制御部80は、遅延検知部82を含み、情報入出力部85に入力される各信号に基づいて、ローラ駆動機構30の駆動を制御し、第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2を介して、駆動モータMと1次給紙ローラ41及び2次給紙ローラ44との接続のON/OFFを切り換えている。
記憶部84には、例えば制御部300の動作プログラム等が格納されている。また、記憶部84には、判定結果やその他の情報を一時的に格納する記憶領域が設けられている。
制御部300は、例えば、CPU、メモリ(ROMおよびRAM等)、入力インタフェースおよび出力インタフェースにより構成することができる。
次に、図11を参照し、本実施形態に係る制御部300による制御工程について説明する。
まず、プリンタ本体200側のCPU210から給紙命令信号が情報入出力部85を介して入力され、給紙が開始されると(S1)、ローラ駆動機構制御部80は、ローラ駆動機構30に対し、第0クラッチCL0及び第1クラッチCL1と駆動モータMとの接続をONにする信号と、駆動モータMを駆動させる駆動信号とを、情報入出力部85を介して出力する。これにより、ピックアップローラ40及び1次給紙ローラ41の駆動が開始される(S2)。
そして、ピックアップローラ40によって繰り出され、1次給紙ローラ41にて搬送されたシートPの先端が、搬送スイッチSW1により2次給紙ローラ44に到達したことが検知されると(S3でYES)、ピックアップローラ40及び1次給紙ローラ41の駆動と2次給紙ローラ対44・45の駆動とが一旦停止され、シートPの先端が2次給紙ローラ対44・45に挟持された状態となる(S4)。これと同時に、タイマ86が所定の遅延判断時間の計時をスタートする(S5)。さらに、ローラ駆動機構制御部80は、ローラ駆動機構30に対し、第2クラッチCL1と駆動モータMとの接続をONにする信号を、情報入出力部85を介して出力する。これにより、2次給紙ローラ44の駆動が開始される(S6)。
そして、前記タイマ86が所定の遅延判断時間の計時を完了する前に本体スイッチSW2がシートPの先端を検出した場合(S7でYES)、シートPの搬送時間の遅延が生じていないので、次のシートPを画像形成ユニット93へ搬送する場合も、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中は前記1次給紙ローラ41の駆動を停止する通常時駆動モードとする(S9)。一方、タイマ86が所定の遅延判断時間の計時を完了しても、シートPの先端が本体スイッチSW2にて検知されなかった場合に、シートPの搬送時間の遅延を検知し(S8でYES)、以降のシートPを画像形成ユニット93へ搬送する場合は、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中も1次給紙ローラ41を駆動する遅延時駆動モードとする(S10)。
本実施形態のように、ローラスリップの問題が生じ易いコート紙等が選択された場合であっても、シートPの搬送時間の遅延が生じていない間は、前記通常時駆動モードとすることにより、消費電力の削減効果が高くなる。
また、シートPの搬送時間の遅延が検知され、それ以降のシートPを画像形成ユニット93へ搬送する場合に、前記2次給紙ローラ44の駆動による給紙中も1次給紙ローラ41を駆動する遅延時駆動モードが適用される場合であっても、以下の条件を満たせば、通常時駆動モードに切り替えることが望ましい。
すなわち、制御部300は、前記遅延時駆動モードの制御を継続中、所定枚数連続して遅延検知部82により搬送時間の遅延が検知されなかったとき、その後は前記通常時駆動モードに切り換える構成とすることが望ましい。
以上のように、本実施形態に係る給紙ユニット130は、リフト板31から送り出されたシートPを、所定の搬送路に沿って搬送する1次給紙ローラ41と、1次給紙ローラ41のシート搬送方向下流側に設けられ、1次給紙ローラ41によって搬送されたシートPを、画像形成ユニット93へと搬送する2次給紙ローラ44と、2次給紙ローラ44により搬送されたシートPの先端が、2次給紙ローラ44と画像形成ユニット93との間の搬送路における所定の通過点に到達するまでの搬送時間の遅延を検知する遅延検知部82と、遅延検知部82によって搬送時間の遅延が検知されるまでは、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中は1次給紙ローラ41の駆動を停止する通常時駆動を行う一方、遅延検知部82によって搬送時間の遅延が検知された後は、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中も1次給紙ローラ41を駆動する遅延時駆動を行うように、1次給紙ローラ41及び2次給紙ローラ44の駆動を制御する制御部300と、を備えている。
上記の構成によれば、シートPが遅延なく行われている場合は、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中、1次給紙ローラ41の駆動を停止させる通常時駆動を行う一方、2次給紙ローラ44と画像形成ユニット93との間の搬送路における所定の通過点に到達するまでの搬送時間の遅延を検知した場合は、2次給紙ローラ44の駆動による給紙中も1次給紙ローラ41を駆動する遅延時駆動を行うように制御している。このため、シートPの画像形成ユニット93への搬送状況に応じて、通常時駆動と遅延時駆動とを適宜切り換えることができる。これにより、例えば、塗工紙等の表面平滑度の高いシートを用いた場合であっても、消費電力の無駄な増加を招くことなく、ローラスリップによるシート搬送の遅延の問題を回避し、画像形成ユニット93への良好なシートの搬送を実現することができる給紙装置を実現することができる。
上記の構成において、シートPの先端が、2次給紙ローラ44まで到達したことを検知する搬送スイッチSW1をさらに含み、制御部300は、搬送スイッチSW1によりシートPの先端が検知されたとき、1次給紙ローラ41を停止させると共に、シートPの先端を挟持した状態で2次給紙ローラ44も一旦停止させた後、前記通常時駆動を行う場合は、2次給紙ローラ44の駆動によりシートPを画像形成ユニット93へと搬送させる一方、前記遅延時駆動を行う場合は、1次給紙ローラ41及び2次給紙ローラ44の駆動により前記シートPを画像形成ユニット93へと搬送させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、シートPの先端が2次給紙ローラ44まで到達したことを検知する搬送スイッチSW1がON状態となるタイミングで、前記の通常時駆動と遅延時駆動との切り換えを行うことができる。
上記の構成において、前記通過点に設けられ、シートPの先端が当該通過点まで到達したことを検知する本体スイッチSW2をさらに含み、遅延検知部82は、シートPの先端が搬送スイッチSW1により検知されてから所定の遅延判断時間を計時するタイマ86を備え、タイマ86が所定の遅延判断時間の計時を完了しても、シートPの先端が本体スイッチSW2にて検知されなかった場合に、シートPの搬送時間の遅延を検知する構成とすることが望ましい。
上記の構成によれば、シートPの先端が2次給紙ローラ44と画像形成ユニット93との間の搬送路における所定の通過点まで到達したことを検知する本体スイッチSW2と、シートPの先端が搬送スイッチSW1により検知されてから所定の遅延判断時間を計時するタイマ86とを用いて、遅延検知部82は、タイマ86が所定の遅延判断時間の計時を完了しても、シートPの先端が本体スイッチSW2にて検知されなかった場合に、シートPの搬送時間の遅延を検知し、前記の遅延時駆動に切り換えることができる。
上記の構成において、前記遅延時駆動の制御を継続中、所定枚数連続して遅延検知部82により搬送時間の遅延が検知されなかったとき、その後は前記通常時駆動を行うように制御することが望ましい。
上記の構成によれば、遅延検知部82により搬送時間の遅延が検知され、一旦遅延時駆動に切り換えた後であっても、その後、所定枚数連続して搬送時間の遅延が検知されなかったときには、再度通常時駆動に切り換えている。これにより、一旦遅延時駆動に切り換った後は、その後の搬送が遅延なく良好に行われているか否かに関わりなく遅延時駆動を継続する構成に比べ、消費電力の無駄を低減することができる。
本発明の給紙装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、或いはそれらの機能を複合的に備えた複合機などのように、画像形成装置全般に適用することができ、特に光沢性のあるアート紙及びコート紙等のように表面平滑度が高いシートを用いた場合に好適に用いることができる。
本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えたプリンタの外観を示す斜視図である。 図1に示すプリンタの内部構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置の構成を示す断面図である。 図3に示す給紙装置における給紙カセットを給紙装置本体から引き出した状態を示す斜視図である。 図3に示す給紙装置に搭載される位置検知センサを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るシート搬送機構の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るシート搬送機構の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るシート搬送機構の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るシート搬送機構の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る給紙機構の駆動を制御する制御部の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る制御部による制御工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1……カラープリンタ(画像形成装置)、30……ローラ駆動機構、31……リフト板(シート積載板)、39……シート設定部、40……ピックアップローラ、41……1次給紙ローラ、42……捌きローラ、44……2次給紙ローラ、45……2次給紙ローラ、80……ローラ駆動機構制御部、82……遅延検知部、84……記憶部、85……情報入出力部、86……タイマ、93……画像形成ユニット(画像形成部)、100……シート供給部、130……給紙ユニット(給紙装置)、130A……給紙カセット、130B……給紙ユニット本体、200……プリンタ本体、300……制御部、CL1……第1クラッチ、CL2……第2クラッチ、P……シート、S……シート束、SW1……搬送スイッチ、SW2……本体スイッチ(通過点スイッチ)、シート束、PS……位置検知センサ、M……駆動モータ

Claims (5)

  1. 画像形成部を備えた画像形成装置に用いられる給紙装置であって、
    シート収納部から送り出されたシート状記録媒体を、所定の搬送路に沿って搬送する1次給紙機構と、
    前記1次給紙機構のシート搬送方向下流側に設けられ、前記1次給紙機構によって搬送されたシート状記録媒体を、前記画像形成部へと搬送する2次給紙機構と、
    前記2次給紙機構により搬送されたシート状記録媒体の先端が、前記2次給紙機構と前記画像形成部との間の搬送路における所定の通過点に到達するまでの搬送時間の遅延を検知する遅延検知部と、
    前記遅延検知部によって搬送時間の遅延が検知されるまでは、前記2次給紙機構の駆動による給紙中は前記1次給紙機構の駆動を停止する通常時駆動を行う一方、前記遅延検知部によって搬送時間の遅延が検知された後は、前記2次給紙機構の駆動による給紙中も前記1次給紙機構を駆動する遅延時駆動を行うように、前記1次給紙機構及び前記2次給紙機構の駆動を制御する制御部と、を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記シート状記録媒体の先端が、前記2次給紙機構まで到達したことを検知する搬送スイッチをさらに含み、
    前記制御部は、
    前記搬送スイッチにより前記シート状記録媒体の先端が検知されたとき、前記1次給紙機構を停止させると共に、前記シート状記録媒体の先端を挟持した状態で前記2次給紙機構も一旦停止させた後、
    前記通常時駆動を行う場合は、前記2次給紙機構の駆動により前記シート状記録媒体を前記画像形成部へと搬送させる一方、
    前記遅延時駆動を行う場合は、前記1次給紙機構及び2次給紙機構の駆動により前記シート状記録媒体を前記画像形成部へと搬送させることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記通過点に設けられ、前記シート状記録媒体の先端が当該通過点まで到達したことを検知する通過点スイッチをさらに含み、
    前記遅延検知部は、
    前記シート状記録媒体の先端が前記搬送スイッチにより検知されてから所定の遅延判断時間を計時するタイマを備え、
    前記タイマが所定の遅延判断時間の計時を完了しても、前記シート状記録媒体の先端が前記通過点スイッチにて検知されなかった場合に、前記シート状記録媒体の搬送時間の遅延を検知することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、前記遅延時駆動の制御を継続中、所定枚数連続して遅延検知部により搬送時間の遅延が検知されなかったとき、その後は前記通常時駆動を行うように制御することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の給紙装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から給紙されたシート状記録媒体に画像を形成する画像形成装置本体と、を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
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