JP2010076670A - カナード型機 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用範囲を広げ一般に使用できるようにするカナード型機を提供する。
【解決手段】カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを備え、胴体4と平行に配置した副胴体3により、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結している。この飛行機は、重心の移重範囲を拡大するために主翼2の後方に水平安定板5を付け加えて、縦安定の増大を計った。左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことにより、様々な効果を得る。本発明はカナード型飛行機の欠点である重心の移重範囲の狭いのを補うための構造である。本形式の飛行機は基本的な形態として副胴体とカナードを組合せて剛性を高めた。
【選択図】図1
【解決手段】カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを備え、胴体4と平行に配置した副胴体3により、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結している。この飛行機は、重心の移重範囲を拡大するために主翼2の後方に水平安定板5を付け加えて、縦安定の増大を計った。左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことにより、様々な効果を得る。本発明はカナード型飛行機の欠点である重心の移重範囲の狭いのを補うための構造である。本形式の飛行機は基本的な形態として副胴体とカナードを組合せて剛性を高めた。
【選択図】図1
Description
本発明は、カナード型飛行機の欠点である重心の移重範囲の狭いのを補うようにしたカナード型機に関する。
図4(a)は従来型のカナード型機の平面図、(b)はその斜視図である。
この飛行機は、カナード1と主翼2及び胴体4と副胴体3によって構成される。カナード型機は空力的にすぐれているが、一般に普及しないのは、重心の移動範囲が少ないためである。それを改善するために、本発明者は、その翼や副胴体の機能的な構造を開発した(特許文献1参照)。
特許第3881982号公報
この飛行機は、カナード1と主翼2及び胴体4と副胴体3によって構成される。カナード型機は空力的にすぐれているが、一般に普及しないのは、重心の移動範囲が少ないためである。それを改善するために、本発明者は、その翼や副胴体の機能的な構造を開発した(特許文献1参照)。
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
飛行機の翼は、縦横比の大きな翼は効率が良く、副胴体は翼の強度を高めると共に、機体全体の剛性を高めるために機能する。しかし、より細長い翼を使用できれば、性能向上と用途拡大が図れる。
上記の課題を解決するために、本発明は使用範囲を広げ一般に使用できるようにするカナード型機を提供することを目的とする。
飛行機の翼は、縦横比の大きな翼は効率が良く、副胴体は翼の強度を高めると共に、機体全体の剛性を高めるために機能する。しかし、より細長い翼を使用できれば、性能向上と用途拡大が図れる。
上記の課題を解決するために、本発明は使用範囲を広げ一般に使用できるようにするカナード型機を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
機首から順に、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを配置し、胴体4と平行に配置した左右一対の副胴体3により、前記カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結したことを特徴とするカナード型機。
〈構成1〉
機首から順に、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを配置し、胴体4と平行に配置した左右一対の副胴体3により、前記カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結したことを特徴とするカナード型機。
〈構成2〉
構成1に記載のカナード型機の構造において、左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。
構成1に記載のカナード型機の構造において、左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。
〈構成3〉
構成1または2に記載のカナード型機の構造において、前記副胴体3は、カナード1と水平安定板5の端部近傍を支持し、かつ、前記主翼2の中間部を支持しており、前記主翼2は、前記副胴体3から外側方に張り出しており、複葉機型式ではないことを特徴とするカナード型機。
構成1または2に記載のカナード型機の構造において、前記副胴体3は、カナード1と水平安定板5の端部近傍を支持し、かつ、前記主翼2の中間部を支持しており、前記主翼2は、前記副胴体3から外側方に張り出しており、複葉機型式ではないことを特徴とするカナード型機。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載のカナード型機の構造において、前記水平安定板5を除外して、左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。
構成1乃至3のいずれかに記載のカナード型機の構造において、前記水平安定板5を除外して、左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1のカナード型機の平面図である。
図のカナード型機は、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを備え、胴体4と平行に配置した副胴体3により、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結している。この飛行機は、重心の移重範囲を拡大するために主翼2の後方に水平安定板5を付け加えて、縦安定の増大を計った。本発明はカナード型飛行機の欠点である重心の移重範囲の狭いのを補うための構造である。本形式の飛行機は基本的な形態として副胴体とカナードを組合せて剛性を高めたもので、ここにおいては無動力を基本的な形で表すが、この事はどこへ動力を付けるかはデザイナーの自由とする。また、図面では、胴体4と副胴体3とを一本の幅の無い直線で示したが、運搬対象に応じて所定の幅を持つ適切な形状に設計されることはいうまでもない。
図のカナード型機は、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを備え、胴体4と平行に配置した副胴体3により、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結している。この飛行機は、重心の移重範囲を拡大するために主翼2の後方に水平安定板5を付け加えて、縦安定の増大を計った。本発明はカナード型飛行機の欠点である重心の移重範囲の狭いのを補うための構造である。本形式の飛行機は基本的な形態として副胴体とカナードを組合せて剛性を高めたもので、ここにおいては無動力を基本的な形で表すが、この事はどこへ動力を付けるかはデザイナーの自由とする。また、図面では、胴体4と副胴体3とを一本の幅の無い直線で示したが、運搬対象に応じて所定の幅を持つ適切な形状に設計されることはいうまでもない。
この副胴体型カナード機は主翼は一枚とし、主翼としての能力を高めるため同じような主翼を前後に配置しない。即ち複葉機型とはしない。そしてカナード機の欠点である重心の移動範囲の少ないのを補うため、主翼後方に安定板即ち水平尾翼を取り付ける。この構造にすると、水平尾翼を取り付けても抵抗の増大は小さい。その理由はカナード機は前翼も揚力を発生するのでその分主翼面積を小さくすることができるからである。故に、水平尾翼を取り付けても抵抗はあまり増大せず従来型と同じ位である。このように水平安定板を取り付けた構造にして重心の移動範囲の拡大を計り安全な飛行ができるようにした。
図2は実施例2のカナード型機の平面図である。
この飛行機は、左右の主翼の胴体4への取り付け位置を、右と左で、互いに前後にシフトさせた。なお、この実施例では、水平安定板5を除外した。
本機の基本形は前項と同じであるが、主翼の取り付け方法は左右一直線ではなく左右の翼を前後にずらして取り付け揚力の支点を2ヶ所に増し、カナードの欠点である重心の移動範囲の増大を計る構造とする。従って水平安定板は無くてもよく縦安定を得ることができ、また、水平安定板を付けない分だけ抵抗を減らすことができる。
この飛行機は、左右の主翼の胴体4への取り付け位置を、右と左で、互いに前後にシフトさせた。なお、この実施例では、水平安定板5を除外した。
本機の基本形は前項と同じであるが、主翼の取り付け方法は左右一直線ではなく左右の翼を前後にずらして取り付け揚力の支点を2ヶ所に増し、カナードの欠点である重心の移動範囲の増大を計る構造とする。従って水平安定板は無くてもよく縦安定を得ることができ、また、水平安定板を付けない分だけ抵抗を減らすことができる。
図3は実施例3のカナード型機の平面図である。
この実施例では、主翼2は実施例2と同様に、右と左で、互いに前後にシフトさせたうえに、水平安定板5を取り付けてより一層の縦安定を高めた構造をしている。基本型はカナードと副胴体を組み合わせた型であるが、主翼の取り付け方法は前項と同じように左右ずらして取り付け、その主翼後方に水平安定板5を取り付ける。この事によって重心の移動範囲の拡大を計り一層の縦安定を計ることができる。
この実施例では、主翼2は実施例2と同様に、右と左で、互いに前後にシフトさせたうえに、水平安定板5を取り付けてより一層の縦安定を高めた構造をしている。基本型はカナードと副胴体を組み合わせた型であるが、主翼の取り付け方法は前項と同じように左右ずらして取り付け、その主翼後方に水平安定板5を取り付ける。この事によって重心の移動範囲の拡大を計り一層の縦安定を計ることができる。
本機のようなカナード型機の場合、離着陸時の姿勢はカナードと主翼の両方共に揚力を発生するため迎え角は少なくない形で離着陸できる。従来型の飛行機は主翼のみで揚力を発生しているため離着陸時の揚力の増大を得るため、水平尾翼はマイナスの揚力を発生させて機体を上向きにしているため抗力を増し不経済である。このように従来型の離着陸時には燃費として10%位の損失と言われている。また、機首を上げて上向きの姿勢で離着陸をするので胴体後部の接地の危険もある。本機の場合はカナードと主翼が揚力を発生するため大きな迎え角をとらなくてもよく、経済的運航ができ、また、安全性の高い飛行機である。
なお、上記のいずれの実施例も、副胴体3は、カナード1と水平安定板5の端部近傍を支持し、かつ、主翼2の中間部を支持しており、主翼2は、副胴体3から側方に張り出している。即ち、主翼2を十分に長くして、揚力を増大している。主翼は普通胴体1ヶ所によって取り付けられているが、副胴体型の機体の場合、翼は付根と副胴体の2ヶ所によって取り付けるため剛性を高めることができる。この事によって翼も縦横比の大きな翼を使用できる。縦横比の大きな翼は従って、経済的運航が可能な構造の飛行機である。
1 カナード
2 主翼
3 副胴体2
4 胴体
5 水平安定板
2 主翼
3 副胴体2
4 胴体
5 水平安定板
Claims (4)
- 機首から順に、カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを配置し、胴体4と平行に配置した左右一対の副胴体3により、前記カナード1と、主翼2と、水平安定板5とを連結したことを特徴とするカナード型機。
- 請求項1に記載のカナード型機において、
左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。 - 請求項1または2に記載のカナード型機において、
前記副胴体3は、カナード1と水平安定板5の端部近傍を支持し、かつ、前記主翼2の中間部を支持しており、前記主翼2は、前記副胴体3から外側方に張り出していることを特徴とするカナード型機。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のカナード型機において、
前記水平安定板5を除外して、左右の主翼の前記胴体4への取り付け位置を、右と左で互いに前後にシフトさせたことを特徴とするカナード型機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008249034A JP2010076670A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | カナード型機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008249034A JP2010076670A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | カナード型機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010076670A true JP2010076670A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42207603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008249034A Pending JP2010076670A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | カナード型機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010076670A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014218105A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | 香山 恒夫 | 飛行機 |
CN107499505A (zh) * | 2017-07-07 | 2017-12-22 | 北京航空航天大学 | 三翼面无人飞行器 |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008249034A patent/JP2010076670A/ja active Pending
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