JP2010071566A - 吸音型送風装置及び吸音型送風装置を備えた空調用室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では、従来技術に比べて大きなコスト負担をかけることなく、効果的に送風機が発する騒音を低減することが可能な機構を有する室外機および、前記室外機を備えた空調装置を提供することなどを課題とする。
【解決手段】室外機と室内機とからなる空調装置であって、前記室外機は、熱交換器を収納するとともに、空気吸込部を備えた室外機本体と、送風機と、送風機と室外機本体との間に設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路と、送風機を第一吸音型流通路とともに挟み込むように設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を有する空調装置を提供する。
【選択図】 図7
【解決手段】室外機と室内機とからなる空調装置であって、前記室外機は、熱交換器を収納するとともに、空気吸込部を備えた室外機本体と、送風機と、送風機と室外機本体との間に設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路と、送風機を第一吸音型流通路とともに挟み込むように設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を有する空調装置を提供する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、空調装置の室外機、及び、室外機と室内機とからなる空調装置に関する発明であって、特に、送風機による騒音を効果的に低減する機構を備えた室外機、及び、前記室外機と室内機からなる空調装置に関する。
室外機と室内機とからなる空調装置は、業務用、家庭用など、幅広く普及している。空調装置の室外機は、圧縮機、熱交換器、送風機、などを備え、室内機から移動してきた気体の冷媒を液体に変えて、再び室内機に送り込むよう構成されている。具体的には、室内機から移動してきた気体の冷媒を圧縮機で圧縮した後、熱交換器で冷やすことで液体に変化させる。この時、送風機は、前記熱交換器に風を送り続けるよう構成されている。
ここで、前記室外機には騒音の問題がある。特に、大型である業務用室外機を大量に一カ所に設置したような場合には、顕著な問題となる。例えば、大量のサーバを設置したインターネットデータセンターを備えた建物の場合、コンピュータを正常に動かすためサーバルームを冷却し続ける必要がある。そのため、大量の空調装置を利用する必要があり、その結果、大量の室外機が建物の屋上にまとめて設置されたりしている。その他にも、大量の空調装置を利用する必要がある建物や施設などでは、大量の室外機を屋上などの一カ所にまとめて設置している場合がある。
室外機が発する騒音は、圧縮機が発する音や送風機が発する音など複数の要素からなっているが、特に、送風機が発する音は大きな要因となっている。これは、送風機が配置される空間は、送風機の機能上、室外機の外部空間と繋がっている必要があるため、送風機が発する音は室外機の外部に漏れてしまうためである。すなわち、送風機による騒音を低減させることで、室外機の騒音を効果的に低減することが可能である。
従来、室外機の送風機による騒音を低減させる手段として、図1のように、送風機の排気側に消音装置を設置する手段が利用されてきた。前記消音装置は、例えば、送風機の排気側に風の流通路を設置し、前記流通路の側壁を吸音材で構成したものなどである。当該手段により、送風機の排気側にもれる送風機の騒音を低減することは可能となる。しかしながら、当該手段では、送風機の吸気側にもれる送風機の騒音を低減することはできない。その結果、送風機の吸気側にもれた送風機の騒音が、室外機の本体側面などに設けられた空気吸込部から室外機の外部空間に漏れてしまっていた。すなわち、前記手段だけでは、送風機による騒音の問題を十分に解決することはできていなかった。
そこで、その他の手段として、図2のように、室外機を設置した空間を、消音壁や消音天井で取り囲んでしまう手段などが利用されている。かかる手段により、室外機の送風機などが発する音は、消音壁と消音天井で囲まれた空間内に閉じ込められることとなり、周囲に音が漏れるのを防止することができる。しかしながら、当該手段は費用が膨大にかかるという問題がある。特に、前記問題は、大量の室外機を設置しているような場合に顕著である。
なお、室外機の騒音問題を解決するために、多くの発明がなされており、例えば、特許文献1や特許文献2のようなものがなされている。しかしながら、それらは、室外機自体の特徴的構造により問題を解決するものであるため、既存の室外機を利用して実施することができないという問題がある。すなわち、利用者は、室外機を買い替える必要があり、費用の負担が大きかった。前記問題は、大量の室外機を設置しているような場合に、特に顕著である。
特開平10−238817
特開2003−35437
そこで、本発明では、従来技術に比べて大きなコスト負担をかけることなく、効果的に送風機が発する騒音を低減することが可能な機構を有する室外機および、前記室外機を備えた空調装置を提供することを課題とする。また、既存の室外機に、前記騒音低減機構を設置する改造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、以下のような発明などを提供する。
第一発明では、室外機と室内機とからなる空調装置であって、前記室外機は、熱交換器を収納するとともに空気吸込部を備えた室外機本体と、送風機と、送風機と室外機本体との間に設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路と、からなる空調装置を提供する。
第二発明では、第一発明を基本とし、さらに、室外機は、送風機を第一吸音型流通路とともに挟み込むように設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を有する空調装置を提供する。
第三発明では、第一発明または第二発明に記載の室外機を提供する。
第四発明では、熱交換器を含む室外機本体に送風機を設置した室外機の改造方法であって、室外機本体から送風機を取り外す取外ステップと、空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路を室外機本体に設置する第一吸音型流通路設置ステップと、第一吸音型流通路設置ステップにて設置された第一吸音型流通路に対して送風機を設置する送風機設置ステップと、を有する室外機の改造方法を提供する。
第五発明では、第四発明を基本とし、さらに、空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を、第一吸音型流通路設置ステップで設置した第一吸音型流通路とともに、送風機設置ステップで設置した送風機を挟み込むように設置する第二吸音型流通路設置ステップを有する室外機の改造方法を提供する。
第六発明では、第三発明に記載の室外機を30機以上配置するとともに、消音壁ならびに消音天井を有さない屋上を備えた計算機用建屋を提供する。
第七発明では、送風機と、第一発明に記載の第一吸音型流通路と、第二発明に記載の第二吸音型流通路と、からなる吸音型送風装置を提供する。
本発明の室外機および室外機と室内機からなる空調装置により、従来技術に比べて大きなコスト負担をかけることなく、効果的に送風機による騒音問題を解決することが可能となる。
また、本発明の室外機の改造方法により、既に設置している室外機を買い替えることなく、大きなコストをかけずに改造して、室外機の送風機による騒音問題を解決することが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次のとおりである。実施形態1は主として請求項1、2、3、7などについて説明する。実施形態2は主として請求項4、5などについて説明する。実施形態3は主として請求項6などについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態の空調装置の室外機の一例を図3の概要図に示す。なお、図の室外機は一例であり、送風機の数や室外機の形状などはこれらに制限されるものではない。
本実施形態の室外機は、送風機(0302)及びその近接設備(0303、0304)に特徴を有する。本実施形態の室外機の特徴的部分(送風機およびその近接設備)のみを抽出した概要図を、図4に示す。
図4に示すように、本実施形態の室外機は、送風機(0402)の排気側(図中、上側)および吸気側(図中、下側)に、空気の通り道となる流通路を設けている。そして、前記流通路の側壁を吸音材の層で構成している。排気側(図中、上側)の流通路は大気開放され、吸気側(図中、下側)の流通路は室外機本体と繋がるよう構成される。
このように構成することで、本実施形態の室外機は、送風機(0402)が発した音の内、排気側(図中、上側)に漏れた音も吸気側(図中、下側)に漏れた音も吸音材により吸収することが可能となっている。その結果、送風機(0402)の吸気側(図中、下側)から漏れた音が、室外機内を経由して、室外機側面などに設けられた「空気吸込部」より漏れ出す、という従来技術の問題点を解決可能に構成されている。
<実施形態1の機能的構成>
<実施形態1の機能的構成>
本実施形態の空調装置は、室外機と室内機から構成される。室外機と室内機は、パイプなどにより連結される。
本実施形態の室外機は、図3の概要図に示すように、室外機本体(0301)と、送風機(0302)と、第一吸音型流通路(0303)などから構成される。また、第二吸音型流通路(0304)を備えていてもよい。以下、それぞれの構成について詳細に説明する。
「室外機本体」(0301)は、熱交換器(図示せず)を収納するとともに、空気吸込部(0305)を備えるよう構成されている。室外機本体(0301)に収納された「熱交換器」は、室内機から移動してきた気体冷媒を冷却して液体に変化させる。また、室外機本体(0301)に備えられた「空気吸込部」(0305)は、前記熱交換器を冷却するために、室外機本体(0301)の外部空間から空気を吸い込むよう構成されている。前記熱交換器および空気吸込部(0305)は、従来技術を利用して実現することができる。また、室外機本体(0301)の材料や製造方法、室外機本体(0301)の形状や大きさなどについては、従来技術を利用して実現可能な任意の設計事項である。
ここで、室外機本体(0301)には、従来技術と同様に圧縮機などのその他の機器を収納してもよい。しかしながら、圧縮機などのその他の機器を収納することは、本実施形態の室外機本体(0301)にとっては必須の構成要素ではない。例えば、圧縮機を収納しない例としては、圧縮機を室外機本体(0301)以外の他の場所に収納しておき、前記圧縮機と室外機本体(0301)に収納された熱交換器とをパイプなどで連結しておく。そして、室内機から移動してきた気体冷媒は、圧縮機を経由して室外機本体(0301)に収納された熱交換機に移動してくるように構成してもよい。
すなわち、本実施形態の室外機本体(0301)は、送風機(0302)および空気吸込部(0305)の存在を必須とする「熱交換器」を収納することを必須の構成要素とし、他の機器(圧縮機など)を収納するか否かは任意の設計事項である。
「送風機」(0302)は、室外機本体(0301)に収納された熱交換器(図示せず)に空気(風)を送るよう構成されている。具体的には、送風機(0302)は、室外機本体(0301)の内部空間から空気を吸い込み、室外機本体(0301)の外部空間に空気を排出するよう構成される。かかる構成により、送風機(0302)が駆動している間は、室外機本体(0301)に備えられた空気吸込部(0305)が室外機本体(0301)の内部空間に空気を吸い込むこととなる。そして、空気吸込部(0305)が室外機本体内(0301)に吸い込んだ空気により、熱交換器が冷やされることとなる。
なお、前記は一例であり、送風機(0302)は、室外機本体(0301)の外部空間から空気を吸い込み、室外機本体(0301)の内部空間に空気を送るよう構成してもよい。かかる場合、室外機本体に設けられた空気吸込部(0305)は、室外機本体(0301)の内部空間の空気を室外機本体(0301)の外部空間に吐き出すよう機能する。
以下の説明では、送風機(0302)を、室外機本体(0301)の内部空間から空気を吸い込み、室外機本体(0301)の外部空間に空気を排出するよう構成した場合を前提に説明する。
ここで、送風機(0302)の形状、大きさ、数、材料、製造方法などについては、従来技術を利用して実現可能な任意の設計事項である。さらに、送風機(0302)を室外機に設置する位置についても特段制限されず、図3のように室外機本体(0301)の上側に設置してもよいし、室外機本体(0301)の側面側に設置してもよいし、任意に設計可能である。
「第一吸音型流通路」(0303)は、送風機(0302)と室外機本体(0301)との間に設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成されている。すなわち、送風機(0302)は、第一吸音型流通路(0303)を経由して室外機本体内(0301)の空気を吸い込むこととなる。
ここで、「第一吸音型流通路」の断面概念図の一例を図5に示す。図に示すように、第一吸音型流通路(0503)は、ドーナツ状に構成された吸音材の層(0506)に囲まれた内側空間に該当する。すなわち、第一吸音型流通路(0503)の側壁は、吸音材の層(0506)で構成されている。なお、第一吸音型流通路(0503)の形状は任意の設計事項であり、例えば、図5(A)に示すように、断面が略円となる円柱形状であってもよいし、図5(B)に示すように、断面が六角形となる六角柱形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
第一吸音型流通路(0503)の側壁を構成する「吸音材」の層の材料としては、撥水性を有するものであるのが好ましく、例えば、撥水性グラスウールなどを利用することができる。撥水性を要求するのは、天井などのない室外に室外機が設置されることを考慮したためである。よって、天井などのある場所に室外機を設置する場合には、前記吸音材は、撥水性を有さないものであってもよい。前記のような材料を使用した吸音材の層の生成手段については、従来技術を利用して実現できる。なお、吸音材の層(0506)の厚さや、高さなどついては任意の設計事項である。
ここで、前記第一吸音型流通路(0503)の側壁を構成する吸音材(0506)は、外部環境から保護されるのが望ましい。その態様としては特段制限されないが、例えば、図5(A)、(B)に示すように、吸音材の層の外周にガルバリウム鋼板(0507)などの鋼板を巻き付けたような構成にしてもよい。すなわち、円筒状のガルバリウム鋼板の内部空間に、消音材の層を収納するような構成にしてもよい。
または、図6(A)に示すように、ガルバリウム鋼板などの鋼板を材料として、内部空間を有する箱状物であって、その中の2つの面に空気の通過口となる穴(0607A、0607B)を設けたものを生成する。そして、前記箱状物(図6(A))の内部空間に、図6(B)に示すような吸音材を収納する構成にしてもよい(図6(C))。図6(C)においては、鋼板に設けた2つの穴(0607A、0607B)と、第一吸音型流通路(0604)の2つの開口端(0606A、0606B)は繋がるようになっている。鋼板で構成された箱状物の内部空間の吸音材を配置していない領域は、特に何らかの材料を充填などせず、空気が充填されるような構成にしてもよい。
または、ガルバリウム鋼板などの鋼板を材料として生成する前記箱状物を、図6(A)に示すような一つの第一吸音型流通路(0606)のみを収納できる大きさに構成するのでなく、「送風機」と「第一吸音型流通路」と「第二吸音型流通路」とをひとまとめに収納できるような大きさに構成し、これらをまとめて箱状物の中に収納するようにしてもよい。
さらには、ガルバリウム鋼板などの鋼板を材料として生成する前記箱状物を、「送風機」と「第一吸音型流通路」と「第二吸音型流通路」とからなるセットを複数セットまとめて収納できる大きさに構成し、これらをまとめて箱状物の中に収納するようにしてもよい(図7参照)。
なお、ガルバリウム鋼板で筒状物、前記箱状物などを生成する手段については、従来技術を利用して実現することができる。
前記第一吸音型流通路(0503)の側壁を構成する吸音材の層(0506)により、送風機が発した音の内、第一吸音型流通路(0503)内に進入してきた音、すなわち、室外機本体内に向かって移動してきた音は吸収されることとなる。
「第二吸音型流通路」(0304)は、送風機(0302)を第一吸音型流通路(0303)とともに挟み込むように設けられた流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成されている。すなわち、送風機(0302)は、第二吸音型流通路(0304)を経由して室外機本体内(0301)から吸い込んだ空気を排出することとなる。
なお、第二吸音型流通路(0304)の構成は、図5を用いて説明した第一吸音型流通路と同様であるのでここでの詳細な説明は省略する。第二吸音型流通路(0304)は、図3に示すように、第一吸音型流通路(0303)とともに、送風機(0302)を挟み込むように設けられる。
前記第二吸音型流通路(0304)の側壁を構成する吸音材の層により、送風機(0302)が発した音の内、第二吸音型流通路(0304)内に進入してきた音、すなわち、室外機外部に向かって移動してきた音は吸収されることとなる。
すなわち、本実施形態の室外機(図3参照)は、送風機(0302)が発した音の内、室外機本体内(0301)に向かって移動してきた音(図中、下側に向かって移動して北音)は、第一吸音型流通路(0303)の側壁を構成する吸音材の層により吸収され、室外機外部に向かって移動してきた音(図中、上側に向かって移動してきた音)は、第二吸音型流通路(0304)の側壁を構成する吸音材の層により吸収されることとなる。なお、送風機(0302)が位置する空間の側壁も吸音材の層で構成するのが望ましい。
<実施形態1の実現例>
<実施形態1の実現例>
図7に本実施形態の室外機を実現した一例の概要図を示す。図7の室外機は、1つの室外機本体(0701)に対して、2つの送風機を設置している。また、2つの送風機のそれぞれを挟み込むように、第一吸音型流通路(0703)と第二吸音型流通路(0704)が設けられている。前記第一吸音型流通路(0703)と第二吸音型流通路(0704)は、消音材(撥水性グラスウール)で構成された層(0706)の内側空間となっている。前記消音材の層(0706)は、ガルバニウム鋼板で形成された箱状物であって、その中の2つの面(図中、上側と下側の面)に空気の通過口となる穴を設けたもの(0707)の内部空間に収納されている。ガルバニウム鋼板で形成された箱状物(0707)の2つの面(図中、上側と下側の面)に設けられる穴は、各面に2つずつ設けられ、それぞれの穴は、第一吸音型流通路(0703)または第二吸音型流通路(0704)の開口端と繋がっている。すなわち、送風機(0702)は、第一吸音型流通路(0703)およびガルバニウム鋼板で形成された箱状物(0707)の穴を介して、室外機本体(0701)の内部空間と繋がっている。また、第二吸音型流通路(0704)およびガルバニウム鋼板で形成された箱状物(0707)の穴を介して、外部空間と繋がっている。なお、送風機(0702)は、図示しない固定機構により、所定位置に固定されている。
<実施形態1の効果>
<実施形態1の効果>
本実施形態の室外機および前記室外機を備えた空調装置により、室外機の騒音問題を効果的に解決することが可能となる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態の室外機の改造方法は、送風機を設置した室外機の騒音問題を解決することを目的とした改造方法であって、既存の室外機に対して利用することが可能に構成されている。
<実施形態2の機能的構成>
<実施形態2の機能的構成>
本実施形態の室外機の改造方法は、熱交換機を含む室外機本体に送風機を設置した室外機の改造方法であって、図8のフローチャートに示すように、「取外ステップ」(S0801)と、「第一吸音型流通路設置ステップ」(S0802)と、「送風機設置ステップ」(S0803)とを有する。また、「第二吸音型流通路設置ステップ」(S0804)を有してもよい。以下、それぞれのステップについて説明する。
「取外ステップ」(S0801)は、室外機本体から送風機を取り外すステップである。送風機は、通常、室外機本体の内部空間内の空気を外部空間に排出するため、室外機本体の上面や側面などに設けられている。すなわち、送風機を取り外した後、室外機本体の上面や側面などの送風機を設置していた面は、送風機を設置していた部分がぽっかりと開いた状態となる。
当該ステップは、ボルトの取り外しや、必要に応じて鋼板を切断するなどの処理により実現することができる。
「第一吸音型流通路設置ステップ」(S0802)は、空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路を室外機本体に設置するステップである。「空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路」は、前記実施形態1で説明したものと同様の概念であるのでここでの説明は省略する。
第一吸音型流通路設置ステップでは、あらかじめ生成し、用意しておいた「第一吸音型流通路を構成する吸音材の層」を、取外ステップで送風機を取り外した位置に設置する。具体的には、室外機本体の上面や側面などの送風機を設置していた面において、送風機を取り外したことでぽっかりと開いた状態となっている領域に、第一吸音型流通路の一方の開口端が連結されるように吸音材の層が取り付けられる。なお、「第一吸音型流通路を構成する吸音材の層」は、ガルバリウム鋼板などを外周に巻き付けた状態であってもよい。
当該ステップは、室外機本体の上面や側面などに、必要に応じて新たなボルト穴を設けたり、室外機本体の上面や側面などを覆うように、第一吸音型流通路を設置するための穴を設けた鋼板を敷いたり、などの処理により実現することができる。
「送風機設置ステップ」(S0803)は、第一吸音型流通路設置ステップにて設置された第一吸音型流通路に対して送風機を設置するステップである。すなわち、前記第一吸音型流通路設置ステップにて設置された第一吸音型流通路の2つの開口端のうち、室外機本体と連結していない方の開口端側に、送風機が設置される。具体的手段としては、例えば、図9の断面概念図に示すように、第一吸音型流通路(0903)を構成する吸音材の層(0906)とガルバリウム鋼板などの鋼板(0907)とで、送風機の受皿機構を構成しておき、当該機構に送風機をはめ込むことで、送風機の設置を実現してもよい。なお、図示していないが、その他の材料を利用し、送風機を載置する台や固定手段などを設けてもよい。設置される送風機は、取外ステップで取り外した送風機であってもよいし、別途用意した送風機であってもよい。なお、送風機を設置する向き(排気、吸気の向き)については、もともとその室外機に設置されていた状態と同じ向きにするのが望ましい。
当該ステップは、送風機を所定位置に設置し、ボルトを留めるなどの処理により実現することができる。
「第二吸音型流通路設置ステップ」(S0804)は、空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を、第一吸音型流通路設置ステップで設置した第一吸音型流通路とともに、送風機設置ステップにて設置した送風機を挟み込むように設置するステップである。「空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路」は、前記実施形態1で説明したものと同様の概念であるのでここでの説明は省略する。また、「第一吸音型流通路とともに、送風機を挟み込む」の概念についても、前記実施形態1で説明したものと同様の概念であるのでここでの説明は省略する(図4参照)。
第二吸音型流通路設置ステップでは、あらかじめ生成し、用意しておいた「第二吸音型流通路を構成する吸音材の層」を、第一吸音型流通路と第二吸音型流通路とで送風機を挟み込むように設置する。なお、「第二吸音型流通路を構成する吸音材の層」は、ガルバリウム鋼板などを外周に巻き付けた状態であってもよい。
当該ステップは、ガルバリウム鋼板などを外周に巻き付けた状態の第二吸音型流通路を構成する吸音材の層を所定位置に設置し、ボルトを留めるなどの処理により実現することができる。
ここで、本実施形態の室外機の改造方法は、「第一吸音型流通路設置ステップ」(S0802)と、「送風機設置ステップ」(S0803)と、「第二吸音型流通路設置ステップ」(S0804)とを、一度に行うことも可能である。具体的には、第一吸音型流通路と第二吸音型流通路と送風機とからなる吸音型送風装置(図7中、室外機本体の上側半分)をあらかじめ用意しておく。そして、取外ステップの後、前記吸音型送風装置を室外機本体に設置するような場合などである。
<実施形態2の効果>
<実施形態2の効果>
本実施形態の室外機の改造方法により、既存の室外機を改造することで、室外機の送風機による騒音問題を効果的に解決することが可能となる。その結果、利用者は、新たな室外機に買い替えることなく、室外機の騒音問題を解決することが可能となり、コストメリットを享受することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態の計算機用建屋は、実施形態1で説明した空調装置の室外機を30機以上配置するとともに、消音壁ならびに消音天井を有さない屋上を備えている。
空調装置の室外機を30機以上配置した屋上を備えた計算機用建屋としては、例えば、大量のサーバを設置したインターネットデータセンターなどが該当する。通常30機以上室外機を屋上などにまとめて配置すると、室外機の騒音に対しての十分な対策を施す必要があるため、消音壁ならびに消音天井を設け、室外機を配置したスペースを密閉するなどの手段をとる必要がある。かかる手段は、莫大なコストを必要とする。
しかしながら、本実施形態の建屋は、送風機に起因する騒音問題を効果的に解決した室外機を配置しているので、前記消音壁ならびに消音天井を設ける必要がない点に特徴を有する。
<実施形態3の機能的構成>
<実施形態3の機能的構成>
本実施形態の建屋は、実施形態1で説明した室外機を30機以上配置するとともに、消音壁ならびに消音天井を有さない屋上を備えるよう構成されている。
「計算機用建屋」とは、コンピュータシステムを配置したあらゆる建屋が該当し、例えば、インターネットデータセンターを備えた建屋などが該当する。なお、本実施形態の「計算機用建屋」は、コンピュータシステムのみを配置した建屋である必要はなく、コンピュータシステムを配置したフロアーやルームが1つ以上あれば該当する。コンピュータシステムを配置した領域(フロアー、ルーム、など)は、コンピュータを正常に動作させるため、空調装置により冷却し続ける必要がある。すなわち、大規模なコンピュータシステムを配置した計算機用建屋は、必然的に多くの空調装置を必要とし、その結果、多くの室外機が屋上などにまとめて配置されることとなる。本実施形態の計算機用建屋は、前記のような事情により、屋上に室外機を30機以上配置した計算機用建屋が該当する。なお、配置された室外機は、すべてがコンピュータシステムを冷却するための空調装置の室外機である必要はなく、その建屋内に設けられた他の施設、設備などを冷却するための空調装置の室外機が混じっていてもよい。
本実施形態の計算機用建屋は、屋上に室外機を30機以上配置するが、配置する室外機が実施形態1で説明したように、送風機による騒音を効果的に防止する機構を備えた室外機であるため、室外機の騒音問題が生じない。そのため、前記屋上には、室外機の騒音問題を解決するために設けられる消音壁ならびに消音天井などを有さない構成となっている。
<実施形態3の効果>
<実施形態3の効果>
実施形態1で説明した室外機は、送風機の騒音問題を解決しているので、大量の室外機をまとめて配置しても騒音問題が生じない。
本実施形態の計算機用建屋は、実施形態1で説明した室外機を利用しているので、消音壁ならびに消音天井を設けることなく騒音問題を生じさせずに、大量の室外機を屋上にまとめて配置することができる。
前記のように室外機をまとめて配置できる結果、メンテナンスなどを一括して行うことが可能となるなどの利便性を有する。また、消音壁ならびに消音天井を設ける必要がないので、大きなコストメリットを享受できる。
0701 室外機本体
0702 送風機
0703 第一吸音型流通路
0704 第二吸音型流通路
0705 空気吸込部
0706 消音材の層
0707 鋼板
0702 送風機
0703 第一吸音型流通路
0704 第二吸音型流通路
0705 空気吸込部
0706 消音材の層
0707 鋼板
Claims (7)
- 室外機と室内機とからなる空調装置であって、
前記室外機は、
熱交換器を収納するとともに空気吸込部を備えた室外機本体と、
送風機と、
送風機と室外機本体との間に設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路と、
からなる空調装置。 - 室外機は、
送風機を第一吸音型流通路とともに挟み込むように設けられた空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を有する請求項1に記載の空調装置。 - 請求項1または2に記載の室外機。
- 熱交換器を含む室外機本体に送風機を設置した室外機の改造方法であって、
室外機本体から送風機を取り外す取外ステップと、
空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第一吸音型流通路を室外機本体に設置する第一吸音型流通路設置ステップと、
第一吸音型流通路設置ステップにて設置された第一吸音型流通路に対して送風機を設置する送風機設置ステップと、
を有する室外機の改造方法。 - 空気の流通路であって、流通路側壁を吸音材の層で構成した第二吸音型流通路を、第一吸音型流通路設置ステップで設置した第一吸音型流通路とともに、送風機設置ステップで設置した送風機を挟み込むように設置する第二吸音型流通路設置ステップを有する請求項4に記載の室外機の改造方法。
- 請求項3に記載の室外機を30機以上配置するとともに、消音壁ならびに消音天井を有さない屋上を備えた計算機用建屋。
- 送風機と、請求項1に記載の第一吸音型流通路と、請求項2に記載の第二吸音型流通路と、からなる吸音型送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008240204A JP2010071566A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 吸音型送風装置及び吸音型送風装置を備えた空調用室外機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008240204A JP2010071566A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 吸音型送風装置及び吸音型送風装置を備えた空調用室外機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010071566A true JP2010071566A (ja) | 2010-04-02 |
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ID=42203531
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JP2008240204A Pending JP2010071566A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 吸音型送風装置及び吸音型送風装置を備えた空調用室外機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010071566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021039313A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 東芝キヤリア株式会社 | 騒音低減装置および騒音低減システム |
-
2008
- 2008-09-19 JP JP2008240204A patent/JP2010071566A/ja active Pending
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