JP2010070291A - Curl correcting device and recording device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シートのカールを矯正するためのカール矯正装置および該カール矯正装置を備える記録装置に関する。 The present invention relates to a curl correction apparatus for correcting curl of a sheet and a recording apparatus including the curl correction apparatus.
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドによりシートに画像を記録するように構成されている。シートとしては、紙やプラスチックシートなどの種々の材質のものが使用されている。記録装置の形態にも、一定寸法に裁断されたカットシートに記録するもの、ロールシート等の連続シートに記録するもの、カットシートおよび連続シートの両方に記録するものがある。かかる記録装置においては、記録媒体であるシートにカール癖がついていると、記録画像の品質を下げるだけでなく、装置内部の構成部材にシートの端部が引っ掛かって紙詰まりを生じるなどの不具合の原因となる。かかる不具合は、特に、ロール状に巻回されたロールシートを使用する場合に発生しやすい。 Recording apparatuses such as printers, copiers, and facsimiles are configured to record an image on a sheet by a recording head based on image information. As the sheet, various materials such as paper and plastic sheet are used. There are recording apparatuses that record on a cut sheet cut to a certain size, record on a continuous sheet such as a roll sheet, and record on both a cut sheet and a continuous sheet. In such a recording apparatus, if a sheet as a recording medium has a curl wrinkle, not only the quality of a recorded image is lowered, but also a problem such as a paper jam occurs due to the end of the sheet being caught by a component inside the apparatus. Cause. Such a problem is likely to occur particularly when a roll sheet wound in a roll shape is used.
シートのカール癖を矯正する手段として、シートを搬送しつつカールと逆向きの曲率を与えて塑性変形させる方法が知られている。特許文献1には、搬送経路に配された搬送ローラと、該搬送ローラに圧接されて従動回転することでシートのカールを矯正する矯正シャフトと、矯正シャフトの搬送上流側に配されたガイドローラと、を備えたカール矯正装置が開示されている。このカール矯正装置では、搬送ローラと矯正シャフトとの間に送られてくるシートを、ガイドローラにより矯正シャフトに巻き付けることにより、逆向きの曲率を与えている。ガイドローラは搬送ローラの軸を中心に回動可能であり、矯正シャフトへの巻き付け角度をカール量に応じて変更可能に構成されている。また、このようなカール矯正装置では、すべりを発生させずにシートを搬送する必要があり、そのためには、一定以上の圧接力をかける必要がある。
従来のカール矯正装置では、次のような課題があった。記録装置では、カールを矯正した後に、シートを排出したり、バックフィードしたり、再フィードするなどして、圧接搬送を繰り返すことがある。しかし、一定の圧接力でシートを搬送していたので、一定回数以上の圧接搬送を繰り返すと、シートに表層割れなどのダメージを与えたり、さらに、負荷により機構部品が早期劣化するなどの不都合が生じることがあった。 The conventional curl correction apparatus has the following problems. In the recording apparatus, after the curl is corrected, the pressure conveyance may be repeated by discharging the sheet, back feeding, or refeeding. However, because the sheet was conveyed with a constant pressure contact force, repeated pressure contact conveyance more than a certain number of times could cause damage such as surface cracks on the sheet, and further, mechanical parts could deteriorate prematurely due to the load. It sometimes occurred.
また、カール量に応じて巻き付け角度を変更すると、巻き付け角度により搬送負荷が変わり、すべりのない搬送を行うのに必要な圧接力も変化する。それにも関わらず、従来の装置では、常に、搬送負荷が最も大きいときに必要とされる圧接力によってシートを搬送していた。このため、シートにダメージを与えたり、機構部品の早期劣化を招くなどの不都合が発生することがあった。さらに、シートを巻き付けるときの曲率が変化する場合、スプール上のロールシートの残量によりロール径が変化する場合、あるいはシートの斜行を抑制するために付与されている張力が変化する場合においても、搬送負荷が変化する。このような場合にも、必要以上の圧接力により、シートにダメージを与えたり、機構部品の早期劣化を招くなどの不都合が生じることがあった。 Further, when the winding angle is changed according to the curl amount, the conveyance load changes depending on the winding angle, and the pressure contact force necessary for carrying without slipping also changes. Nevertheless, in the conventional apparatus, the sheet is always conveyed by the pressing force required when the conveyance load is the largest. For this reason, inconveniences such as damage to the sheet and early deterioration of the mechanical parts may occur. Furthermore, even when the curvature when winding the sheet changes, when the roll diameter changes due to the remaining amount of the roll sheet on the spool, or when the tension applied to suppress the skew of the sheet changes The transfer load changes. Even in such a case, inconveniences such as damaging the sheet or causing early deterioration of the mechanical parts may occur due to an excessive pressure contact force.
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、シートのカールを矯正する際のシートのダメージを軽減することができ、搬送負荷の低減により機構部品の耐久性を向上させることができるカール矯正装置および記録装置を提供することである。 The present invention has been made in view of such technical problems. An object of the present invention is to provide a curl correction apparatus and a recording apparatus that can reduce damage to a sheet when correcting the curl of the sheet and can improve the durability of a mechanical component by reducing a conveyance load. It is.
本発明に係るカール矯正装置は、シートを搬送するために回転駆動される搬送ローラと、前記搬送ローラに圧接されて従動回転するとともに、カールと逆方向に巻き付けられるシートのカールを矯正可能なデカールローラと、前記デカールローラにシートをカールと逆方向に巻き付けるための支持シャフトと、前記デカールローラの前記搬送ローラに対する圧接力を変更する機構と、を備えることを特徴とする。 The curl correction device according to the present invention includes a conveyance roller that is rotationally driven to convey a sheet, a decurl that is driven to rotate while being pressed against the conveyance roller, and that can correct a curl of a sheet wound in a direction opposite to the curl. A roller, a support shaft for winding the sheet around the decurling roller in a direction opposite to the curl, and a mechanism for changing a pressure contact force of the decurling roller with respect to the conveying roller.
本発明によれば、シートのカールを矯正する際のシートのダメージを軽減することができ、搬送負荷の低減により機構部品の耐久性を向上させることができるカール矯正装置および記録装置が提供される。 According to the present invention, there is provided a curl correction apparatus and a recording apparatus that can reduce damage to the sheet when correcting the curl of the sheet and can improve the durability of the mechanical components by reducing the conveyance load. .
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応部分を示すものである。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る記録装置の縦断面図である。本実施形態では、記録媒体として、記録装置に回転可能に装着されたスプール27に巻回されたロールシート1が使用される。ロールシート1から巻き解かれたシート2は、カールを矯正するためのカール矯正装置50Aに搬入される。カール矯正装置50Aから搬送されたシートは、内搬送ガイド32及び外搬送ガイド34からなる搬送経路を通して、記録部70の搬送上流側に配された主搬送ローラ36とピンチローラ38のニップへ給送される。シート先端をニップに押し付けてレジ取りを行った後、主搬送ローラ36を回転させ、シート2を記録部70に配されたプラテン41上の記録開始位置へ搬送する。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. Note that the same reference numerals denote the same or corresponding parts throughout the drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a recording apparatus according to the first embodiment. In the present embodiment, a
プラテン41と対向する位置には、記録ヘッド40を搭載したキャリッジ42がガイドシャフト43に沿って往復移動可能に支持されている。プラテン41上にセットされたシート2に対し、記録ヘッド40による記録が開始される。キャリッジ41の移動に同期した記録ヘッド40による1ライン分の画像形成と、主搬送ローラ36による所定ピッチの紙送りとを交互に繰り返すことにより、シート2の所定範囲における記録が行われる。この記録の際、シート2の先端部は排出ガイド44に沿って矢印A方向に案内されることがある。記録が終了すると、シート2を所定位置まで搬送し、幅方向に設置された固定刃45と固定刃に沿って回転移動する丸刃46とからなるカッタによりシートを切断する。切り離されたシートは排出ガイド44に沿って装置本体外へ排出される。一方、残りのシートは主搬送ローラ36の逆転により記録開始位置まで戻される。以上により1頁分の記録が終了する。
A
なお、本実施形態に係る記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッド40の吐出口からインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であり、プラテン41上のシート2と記録ヘッド40の吐出口面との間に所定のギャップが形成されている。また、プラテン41の通紙面と固定刃45の刃面との関係は固定刃の刃面の方がやや低く、固定刃45の刃面と排出ガイド44の上面との関係は排出ガイドの上面の方がやや低くなっている。したがって、これらはシート2が搬送される方向に対して漸次低位に配置されている。また、シート2は、画像記録が可能なシート材であり、その材質は紙やプラスチックに限定されるものではない。
Note that the recording apparatus according to the present embodiment is an ink jet recording apparatus that performs recording by discharging ink from the discharge port of the
図2は第1の実施形態に係るカール矯正装置50Aにおける搬送経路の縦断面図である。ロールシート1から巻き解かれたシート2は、カール矯正装置50Aを通して矢印H方向に搬送され、さらに前述のような搬送経路に沿って記録部70へ搬送され、記録ヘッド40により画像を記録される。カール矯正装置50Aは、圧接拘束手段5と曲率付与手段7を備えている。圧接拘束手段5は、シート2を圧接搬送するものであり、正逆転可能な搬送ローラ3と搬送ローラ3に圧接されて従動回転するデカールローラ4とで構成されている。また、圧接拘束手段5は、搬送ローラ3とデカールローラ4とにより、後述する圧接力可変機構11を介して可変制御可能な圧接力でシート2を拘束するとともに、この圧接力のもとでシートを搬送可能である。
FIG. 2 is a vertical cross-sectional view of the conveyance path in the
曲率付与手段7は、シート2をデカールローラ4に巻き付けることで、シート2のカールと逆向きの曲率を付与してカールを矯正するものであり、デカールローラ4と支持シャフト6で構成されている。つまり、曲率付与手段7は、デカールローラ4と支持シャフト6とによりシート2に所定の巻き付け角度θでカールと逆方向の曲率を付与する構成となっている。支持シャフト6は、デカールローラ4の搬送上流側に配され、シート2のカールの凹面側に当接している。また、支持シャフト6は、シート2をデカールローラ4に巻き付けて支持するとともに、巻き付け角度θを可変するようにデカールローラ4に対して移動可能である。カール矯正装置50Aは、支持シャフト6によりシート2をデカールローラ4に所定の巻き付け角度θで巻き付け、デカールローラ4によりカールと逆向きの曲率を付与することにより、シート2のカールを矯正する。また、支持シャフト6の位置を変更することにより、デカールローラ4と支持シャフト6とのシート接触点間距離Lも同時に変更することができる。
Curvature imparting means 7 is for curling the
図3は本実施形態に係るカール矯正装置50Aの斜視図である。矢印Hは搬送ローラ3を正転駆動するときの搬送方向を示す。デカールローラ4は、その両端部とバックアップ8との多点支持により、ローラステイ9に回転可能に保持されている。ローラステイ9は、両端の係合部10を介して不図示の記録装置のシャーシに回動可能に保持されるとともに、圧接力可変機構11に連結されている。圧接力可変機構11は、記録装置に設けられた制御手段によって、搬送ローラ3に対するデカールローラ4の圧接力が変更(可変)するように制御される。圧接力可変機構11はばね12と揺動部材14と平面カム15とを備えている。平面カム15は軸13を介して、揺動部材14は軸21を介して、それぞれ記録装置のシャーシに回動可能に支持されている。ばね12はローラステイ9と揺動部材14とを連結する引っ張りばねで形成されている。平面カム15は不図示のモータにより回動可能である。
FIG. 3 is a perspective view of the
圧接力可変機構11でローラステイ9をばね負勢することにより、デカールローラ4を搬送ローラ3に圧接している。この圧接力は、平面カム15の位相(回動位置)によって増減することができる。支持シャフト6は支持シャフトステイ17に回転可能に支持されている。支持シャフトステイ17は、軸16を介して、不図示の記録装置のシャーシに回動可能に取り付けられている。支持シャフトステイ17の両端部にはギヤ部23が設けられており、それぞれのギア部23に駆動ギア25が駆動伝達可能に係合している。不図示のモータにより駆動ギア25を回転させることにより、支持シャフトステイ17を軸16を中心に回動させることができる。支持シャフトステイ17の回動により、デカールローラ4に対する支持シャフト6の位置を変更することができる。これにより、デカールローラ4に対するシート2の巻き付け角度θを変えたり、デカールローラ4と支持シャフト6とのシート接触点間距離Lを変えることができる。例えば、図2に示すように、支持シャフト6の位置を、実線で示すようなカール矯正位置(曲率付与位置)と破線6aで示す曲率付与解除位置(シート2よりも上方の位置)との間で可変とすることにより、シート2に対する曲率の付与および解除を切り替えることもできる。
The
図4は第1の実施形態におけるカール矯正の圧接力制御のフローチャートである。この圧接力制御は、記録装置に設けられた制御手段により圧接力可変機構11を制御することにより実行される。シート2の搬送において搬送指令が入力されると(ステップS11)、搬送方向を判断する(ステップS12)。シート2をカール矯正装置50に対して逆方向(図2で左向き方向)に搬入する場合は、制御手段によりカム15の位相を変えて圧接拘束手段5の搬送圧接力を低減する(ステップS15)とともに、支持シャフトステイ17を回動させて支持シャフト6を移動させることにより曲率付与手段7の曲率付与を解除する(ステップS16)。そして、シート2の搬送を開始する(ステップS17)。
FIG. 4 is a flowchart of curling correction pressure control in the first embodiment. This pressing force control is executed by controlling the pressing force
ステップS12で正方向搬送と判別した場合は、ステップS13に進んで、シートの搬送領域が既にカール矯正を行った矯正済み領域であるか否かを判断する。矯正済領域である場合は、制御手段によりカム15の位相を変えて圧接拘束手段5の圧接力を低減する(ステップS15)とともに、支持シャフトステイ17を回動させて支持シャフト6を移動させることにより曲率付与手段7の曲率付与を解除する(ステップS16)。そして、ステップS17においてシート2の搬送を開始する。このような制御動作は、ステップS13において、カール矯正装置50Aによりカール矯正を行ったと判別されたシートを再度正方向に搬送する場合も同様である。
If it is determined in step S12 that the sheet is conveyed in the forward direction, the process proceeds to step S13, where it is determined whether or not the sheet conveyance area is a corrected area that has already undergone curl correction. In the corrected region, the control means changes the phase of the
ステップS13において、カール矯正を行っていない領域を正方向に搬送すると判別した場合は、ステップS14へ進んでカール矯正を行うか否かを判断する。カール矯正を行わない場合は、制御手段によりカム15の位相を変えて圧接拘束手段5の圧接力を低減する(ステップS15)とともに、支持シャフト6を移動させることにより曲率付与手段7の曲率付与を解除する(ステップS16)。そして、ステップS17においてシート2の搬送を開始する。ステップS14において、カール矯正を行うと判別した場合は、ステップS17へ進んでシート2の搬送を開始する。本実施形態によれば、シート2のカール矯正を行う際のシート2のダメージを最小限に抑えることができ、搬送負荷の低減により機構部品の耐久性を向上させることができるカール矯正装置および記録装置が提供される。
If it is determined in step S13 that an area not subjected to curl correction is conveyed in the forward direction, the process proceeds to step S14 to determine whether or not to perform curl correction. When curl correction is not performed, the control means changes the phase of the
〔第2の実施形態〕
図5は第2の実施形態に係るカール矯正装置50Bの搬送経路の縦断面図である。本実施形態では、支持シャフト6を、実線で示すカール矯正位置と破線6bで示す矯正低減位置との間で位置変更可能に構成されており、その他の点では第1の実施形態と同じ構成になっている。つまり、支持シャフト6をシート2に曲率を付与し得る範囲で位置変更することにより、シート2のデカールローラ4への巻き付け角度θを適正値に変化させる。さらに、シートの種類やカール量等に応じて曲率を付与する長さを適正値に変化させたり、シート2に沿った圧接拘束手段5と曲率付与手段7との距離を適正値に変化させたりすることもできる。この場合、デカールローラ4に対する巻き付け角度を小さくすることにより、曲率を付与する長さを短くすることができる。また、シート2に沿った圧接拘束手段5と曲率付与手段7との距離を長くすることにより、搬送負荷を低減させて圧接拘束手段5の圧接力を低減させることができる。
[Second Embodiment]
FIG. 5 is a longitudinal cross-sectional view of the conveyance path of the
図6は第2の実施形態におけるカール矯正の圧接力制御のフローチャートである。この圧接力制御も、記録装置に設けられた制御手段により圧接力可変機構11を制御することにより実行される。シートの搬送動作において搬送指令が入力される(ステップS21)と、巻き付け角度θが設定された閾値θ´よりも小さいか否かを判断する(ステップS22)。巻き付け角度θが閾値θ´よりも小さい場合は、制御手段によって圧接力可変手段11のカム15の位相を変えることにより、デカールローラ4の圧接力をカール矯正のときよりも低減する(ステップS23)。そして、ステップS24においてシート2の搬送を開始する。一方、ステップS22で巻き付け角度θが閾値θ´よりも小さくないと判別されると、そのままステップS24へ進んで、圧接拘束手段5によりシートの搬送を開始する。
FIG. 6 is a flowchart of curling correction pressure contact control in the second embodiment. This pressing force control is also executed by controlling the pressing force
なお、本実施形態では、デカールローラ4におけるシート2の巻き付け角度を変化させることにより、シート2に曲率を付与する長さと、デカールローラ4と支持シャフト6とのシート接触点間距離Lと、を同時に変化させている。ただし、これらを個別に変更可能にするとともに、それぞれに対して設定された閾値を用いて同様に制御しても良い。また、本実施形態では、閾値を1つにして圧接力を2段階に変化させているが、これは、シート2の種類等に対応して複数の閾値を設け、多段階もしくは無段階に圧接力を変化させるように制御しても良い。本実施形態によっても、カールを矯正する際のシート2のダメージを最小限に抑えることができ、搬送負荷の低減により機構部品の耐久性を向上させることができるカール矯正装置および記録装置が提供される。
In the present embodiment, by changing the winding angle of the
〔第3の実施形態〕
図7は第3の実施形態に係るカール矯正装置50Cの斜視図である。図8は第3の実施形態に係るデカールローラ4aの側面図である。本実施形態に係るカール矯正装置50Cは、図3におけるデカールローラ4を図8に示す断面のデカールローラ4aに置き換えたものであり、その他の点では同じ構成である。デカールローラ4aは、小さい曲率aと大きい曲率bの2つの曲率からなる断面形状を有し、不図示のモータにより切替え可能になっている。つまり、デカールローラ4aは、曲率が異なる2種類の周面のいずれかで搬送ローラ3に圧接されるように、選択切替え可能にローラステイ9に回動可能に保持されている。本実施形態では、デカールローラ4aに2種類の曲率aおよび曲率bの面が設けられ、シート2の種類やカールの度合いなどに応じて、カール矯正に最適な曲率の面を搬送ローラ3に圧接させるように制御される。本実施形態に係るカール矯正装置および記録装置のその他の構成は第1の実施形態と同じである。
[Third Embodiment]
FIG. 7 is a perspective view of a
図9は第3の実施形態におけるカール矯正の圧接力制御のフローチャートである。この圧接力制御も、記録装置に設けられた制御手段により圧接力可変機構11を制御することにより実行される。シートの搬送動作において搬送指令が入力される(ステップS31)と、搬送ローラ3に圧接すべく選択された面の曲率がaであるか、bであるかを判断する(ステップS32)。小さな曲率aの面(曲率半径が大きな面)が選択されている場合は、制御手段によって、圧接力可変手段11のカム15の位相を変えることにより、デカールローラ4の圧接力がカール矯正のときよりも低減するように切替え制御する(ステップS33)。そして、ステップS34においてシート2の搬送を開始する。一方、ステップS32で大きな曲率bの面(曲率半径が小さな面)が選択されている場合は、そのままステップS34へ進んで、搬送ローラ3を回転させて圧接拘束手段5による搬送を開始する。
FIG. 9 is a flowchart of the curling correction pressure control in the third embodiment. This pressing force control is also executed by controlling the pressing force
本実施形態では、デカールローラ4に巻き付けられたシート2の曲率を変化させるが、本実施形態および第2の実施形態においては、曲率を付与する長さ、もしくはデカールローラ4と支持ローラ6とのシート接触点間距離Lを同時に変化させるように構成することができる。すなわち、第2の実施形態および本実施形態では、曲率付与手段4、6によりシートに付与される曲率を可変とし、曲率を小さくしたとき、圧接拘束手段3、4の圧接力をカール矯正のときよりも低減するように構成することができる。また、曲率付与手段4、6により曲率が付与される長さを可変とし、曲率が付与される長さを短くしたとき、圧接拘束手段3、4の圧接力をカール矯正のときよりも低減するように構成することができる。さらに、第2の実施形態および本実施形態では、デカールローラ4と支持シャフト6とのシート接触点間距離Lを可変とし、シート接触点間距離Lを増加させたとき、圧接拘束手段3、4の圧接力をカール矯正のときよりも低減するように構成することができる。
In the present embodiment, the curvature of the
また、これら曲率の大小、曲率の長さおよびシート接触点間距離の3つの要素のうち適宜選択した要素の組み合わせを変更可能にし、これらを変更してシートの圧接力を低減するように制御しても良い。さらに本実施形態においても、これらの要素に1つの閾値を設けて圧接力を2段階に変化させるように制御しても良く、シート2の種類等に対応して複数の閾値を設け、多段階もしくは無段階に圧接力を変化させるように制御しても良い。このように、第2の実施形態および本実施形態では、種々の異なる態様で、デカールローラ4の圧接力をカール矯正のときよりも低減するように制御することにより、シート2のカールを矯正する際のシート2のダメージを最小限に抑えることができ、搬送負荷の低減により機構部品の耐久性を向上させることができるカール矯正装置および記録装置が提供される。
In addition, it is possible to change the combination of appropriately selected elements among the three elements of the magnitude of the curvature, the length of the curvature, and the distance between the sheet contact points, and control them so as to reduce the pressure contact force of the sheet. May be. Further, in this embodiment, one threshold value may be provided for these elements to control the pressure contact force to change in two stages, and a plurality of threshold values are provided corresponding to the type of the
〔第4の実施形態〕
図10は第4の実施形態におけるカール矯正の圧接力制御のフローチャートである。この圧接力制御も、記録装置に設けられた制御手段により圧接力可変機構11を制御することにより実行される。本実施形態に係るカール矯正装置50Dは、図2および図3のカール矯正装置50Aにおいて、ロールシート1の回転角度とシート2の搬送量とを計測することで、ロールシート1の径を判別するように構成されている。スプール27に巻回されたロールシート1の回転中心軸上にエンコーダセンサが設けられており、また、搬送ローラ3またはデカールローラ4の回転中心軸上にもエンコーダセンサが設けられている。さらに、必要に応じて不図示の他の搬送ローラの回転中心軸上にもエンコーダセンサが設けられる。本実施形態に係るカール矯正装置および記録装置のその他の構成は、第1の実施形態と同じである。なお、カール矯正装置50Aの構成では、ロールシート1の径が十分に大きいときは、シート2のカール量が小さく、従って、デカールローラ4上の巻き付け角度θを小さくするとともに、圧接拘束手段5の圧接力を小さくすることができる。
[Fourth Embodiment]
FIG. 10 is a flowchart of the pressure contact force control for curl correction in the fourth embodiment. This pressing force control is also executed by controlling the pressing force
そこで、本実施形態では、図10に示すような制御手段によって、カール矯正を行うときの圧接力制御が行われる。図10において、スプール27に巻回されたロールシート1の径rに対する閾値r´が設定されており、シート2の搬送において搬送指令が入力される(ステップS41)と、ステップS42でロールシート1のロール径rの値を取得する。次に、ステップS43で、ロール径rが設定された閾値αより大きいか否かを判断する。ロール径rが閾値r´よりも大きい場合は、制御手段により、圧接力可変機構11のカム15の位相を変えて圧接拘束手段5の圧接力を低減させた(ステップS44)後、シート2の搬送を開始する(ステップS45)。ステップS43でロール径rが閾値r´よりも小さいと判別された場合は、そのままステップS45へ進んでシート2の搬送を開始する。本実施形態では、ロール径rに対する閾値を1つとして圧接力を2段階に変化させているが、これは、複数の閾値を設定して多段階に変化させるように制御しても良い。
Therefore, in the present embodiment, pressure control when performing curl correction is performed by a control unit as shown in FIG. In FIG. 10, a threshold value r ′ for the diameter r of the
〔第5の実施形態〕
図11は第5の実施形態におけるカール矯正の圧接力制御のフローチャートである。この圧接力制御も、記録装置に設けられた制御手段により圧接力可変機構11を制御することにより実行される。本実施形態に係るカール矯正装置50Eは、図2および図3のカール矯正装置50Aにおいて、ロールシート1が巻回されたスプール27を、回転中心軸部に設けられたトルクリミッタを介して記録装置に保持するように構成されている。このトルクリミッタにより、シート2に所定の張力を発生させることができる。つまり、このトルクリミッタは、圧接拘束手段3、4よりも搬送上流側のシートに所定の張力を付与する張力付与手段を構成している。かかる張力をシート2に付与することにより、ロールシート1から巻き解かれたシート2が斜めに搬送される斜行を防止することができる。さらに、シートの種類によってトルクリミッタの最適トルク値が異なるため、2つのトルク値A、B(ただしA>B)を切り替えて使用可能になっている。本実施形態に係るカール矯正装置および記録装置のその他の構成は、第1の実施形態と同じである。
[Fifth Embodiment]
FIG. 11 is a flowchart of the curling correction pressure control in the fifth embodiment. This pressing force control is also executed by controlling the pressing force
そこで、本実施形態では、図11に示すようなカール矯正における圧接力制御が行われる。シート2の搬送において搬送指令が入力される(ステップS51)と、ステップS52で使用可能なトルク値がAであるかBであるかを判断する。小さい方のトルク値Bが使用されている場合は、制御手段により、圧接力可変機構11のカム15の位相を変えて圧接拘束手段5の圧接力を低減させるよう制御した(ステップS53)後、シート2の搬送を開始する(ステップS54)。ステップS52で使用可能なトルク値がAであると判別された場合は、そのままステップS54へ進んでシート2の搬送を開始する。本実施形態では、使用可能なトルク値を2つとすることで圧接力を2段階に変化させているが、これは、複数のトルク値を設定して多段階に変化させるように制御しても良い。
Therefore, in the present embodiment, press force control in curl correction as shown in FIG. 11 is performed. When a conveyance command is input in conveyance of the sheet 2 (step S51), it is determined whether the usable torque value is A or B in step S52. When the smaller torque value B is used, the control means controls to change the phase of the
なお、以上の実施形態では、記録媒体としてロールシートから巻き解いたシートのカールを矯正する場合を説明したが、本発明は、一定寸法に裁断されたシート(カットシート)など他の形態のシートのカールを矯正する場合にも同様に適用可能である。また、本発明は、1ライン分の画像形成と所定ピッチの紙送りとを交互に繰り返すシリアル記録装置、あるいは、紙送りのみで1ラインずつ一括して画像を形成するラインタイプの記録装置など、記録装置の記録方式に関わらず、同様に適用可能である。また、記録媒体であるシートの材質も、紙、プラスチックシート、写真調印画紙、布などの他、シート状のものであれば広く使用可能である。 In the above embodiment, the case where the curl of a sheet unrolled from a roll sheet as a recording medium is corrected has been described. However, the present invention is not limited to a sheet (cut sheet) cut into a certain size. The present invention can be similarly applied to the case of correcting the curl. In addition, the present invention is a serial recording apparatus that alternately repeats image formation for one line and paper feed at a predetermined pitch, or a line-type recording apparatus that forms an image batch by line only by paper feed, The present invention can be similarly applied regardless of the recording method of the recording apparatus. Also, the material of the sheet as the recording medium can be widely used as long as it is in the form of a sheet other than paper, plastic sheet, photographic printing paper, cloth and the like.
2 シート
3 搬送ローラ
4 デカールローラ
5 圧接拘束手段
6 支持シャフト
7 曲率付与手段
9 ローラステイ
11 圧接力可変機構
15 カム
17 支持シャフトステイ
50(50A〜50E) カール矯正装置
θ 巻き付け角度
L シート接触点間距離
2
Claims (17)
前記搬送ローラに圧接されて従動回転するとともに、カールと逆方向に巻き付けられるシートのカールを矯正可能なデカールローラと、
前記デカールローラにシートをカールと逆方向に巻き付けるための支持シャフトと、
前記デカールローラの前記搬送ローラに対する圧接力を変更する機構と、
を備えることを特徴とするカール矯正装置。 A conveyance roller that is rotationally driven to convey the sheet;
A decurling roller capable of correcting the curling of the sheet wound in the opposite direction to the curl while being in contact with and rotated by the conveying roller;
A support shaft for winding the sheet around the decurling roller in a direction opposite to the curl;
A mechanism for changing the pressure contact force of the decurling roller to the transport roller;
A curl straightening device comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008237684A JP2010070291A (en) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | Curl correcting device and recording device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008237684A JP2010070291A (en) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | Curl correcting device and recording device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010070291A true JP2010070291A (en) | 2010-04-02 |
Family
ID=42202450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008237684A Pending JP2010070291A (en) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | Curl correcting device and recording device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010070291A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101885423A (en) * | 2010-06-21 | 2010-11-17 | 苏州康尼包装材料有限公司 | Film flattening device for printing machine |
-
2008
- 2008-09-17 JP JP2008237684A patent/JP2010070291A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101885423A (en) * | 2010-06-21 | 2010-11-17 | 苏州康尼包装材料有限公司 | Film flattening device for printing machine |
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