JP2010069059A - 膝装具および膝装具用ジョイント部材セット - Google Patents

膝装具および膝装具用ジョイント部材セット Download PDF

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Abstract

【課題】歩行時における脛骨の回旋中心の位置を矯正することができる膝装具の提供を目的とする。
【解決手段】
膝装具用ジョイント部材セットは、内足側ジョイント部材と外足側ジョイント部材を有し、内足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と下腿部部材を有し、一方にはラックが他方にはギアが設けられ、ラックとギアで大腿部部材と下腿部部材は回転自在に連結され、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の端部側から中央部側へ移動し、外足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と下腿部部材を有し、その一方にはラックが他方にはギアが設けられており、ラックとギアで大腿部部材と下腿部部材は回転自在に連結され、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の中央部側から端部側へ移動し、内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径が異なる。
【選択図】図1

Description

この発明は、膝部に着用し歩行の矯正に使用するための装具に関するものである。
人の歩行において膝の曲げ伸ばしを行うときに、脛骨の軸が大腿骨の軸に対して13度程度回旋する。特許文献1には、脛骨の大腿骨に対する回旋を矯正するための膝ブレースが記載されている。この特許文献1の膝ブレースは、装着者の大腿部と下腿部を夫々固定する大腿部固定部と下腿部固定部とを有し、装着者の膝の屈伸運動を可能にするために前記大腿部固定部と前記下腿部固定部とを装着者の膝の左右側面に位置する枢着ジョイントにより回動可能に接続したもので、装着者の大腿骨に沿わせて大腿部左右対向側面に固定される左右1対の第1、2のア−ムと、脛骨に沿わせて下腿部左右対向側面に固定される左右1対の第3、4のア−ムとを有し、第1、2のア−ムの下端部と対応する第3、4のア−ムの上端部とを枢着して上下2対のア−ムを形成し、装着者の膝の運動に対応して前記枢着部を中心として第3、4のア−ムが回動するように構成されてなり、ギヤと、該ギヤと噛合するラックを備え装着者の大腿骨若しくは脛骨の軸心に沿うガイド溝とが左右対となる前記ア−ムの端部に対向して設けられ、前記上下対となるア−ムは前記ギヤが前記ラックと噛合しながら前記ガイド溝内をスライド可能に枢着接続されている。ラックとギヤの係合によって、第1、2のア−ムの回動に合わせて第1ア−ムと第3ア−ムは相互に平行移動するとともに、膝の反対側に位置する第2ア−ムと第4ア−ムは同じ距離分を逆方向に平行移動する。例えば、下肢の外足側を持ち上げる動きと下肢の内足側を同じ距離分だけ押し下げる作用、あるいはその逆の作用が働き、脛骨の大腿骨に対する回旋を促進するとともに、外反や内反を正常な状態に矯正する。
特許公報第3740638号
特許文献1の膝ブレースは、脛骨の大腿骨に対する回旋を矯正するとともに、外反や内反を正常な状態に矯正する作用を有し、例えば、変形性膝関節疾患症などの患者に対しては有効性の高いものである。
しかし、膝部の靭帯を損傷している患者らにおいては、回旋の量的な問題よりも、むしろ脛骨の回旋中心が定まらなかったり、回旋中心が本来の中心軸の位置とずれているということが主要な問題となる。しかし、特許文献1の膝ブレースは、脛骨の回旋中心の位置を矯正することはできない。また、特許文献1には、回旋中心の位置を矯正することについて、記載も示唆もない。
この発明は、歩行時における脛骨の回旋中心の位置を矯正することができる膝装具および膝装具用ジョイント部材セットを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、この発明の膝装具用ジョイント部材セットは、
a)内足側ジョイント部材と外足側ジョイント部材とを有する膝装具用ジョイント部材セットであって、
b)内足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の端部側から中央部側へ向う方向に移動するようになっており、
c)外足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の中央部側から端部側へ向う方向に移動するようになっており、
d)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径が異なっている、
ことを特徴とする。
また、この発明の膝装具は、
a)内足側ジョイント部材と、外足側ジョイント部材と、内足側ジョイント部材および外足側ジョイント部材の上端部に取り付けられた大腿部固定部材と、内足側ジョイント部材および外足側ジョイント部材の下端部に取り付けられた下腿部固定部材とを有する膝装具であって、
b)内足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の端部側から中央部側へ向う方向に移動するようになっており、
c)外足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の中央部側から端部側へ向う方向に移動するようになっており、
d)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径が異なっており、
e)着用者の膝の曲げ伸ばし運動における大腿骨と膝骨との回旋運動を促進するとともに、
f)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径の違いによって大腿骨と膝骨との回旋運動の中心位置を矯正するようになした、
ことを特徴とする。さらに、この構成加えて、内足側ジョイント部材のラックを下腿部部材の上端部付近に設け、外足側ジョイント部材のラックを大腿部部材の下端部付近に設け、各ラックをそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜して設けてもよい。
この発明の膝装具および膝装具用ジョイント部材セットは、内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径の違いによって大腿骨と膝骨との回旋運動の中心位置を矯正することができるという効果を有する。
この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図1は膝装具用ジョイント部材セットを示す左側面図であって、図1(a)は内足側ジョイント部材を示す左側面図、図1(b)は外足側ジョイント部材を示す左側面図である。また、図2は内足側ジョイント部材を示す背面図、図3は外足側ジョイント部材を示す正面図である。この内足側ジョイント部材および外足側ジョイント部材を膝装具に組み込んで患者に装着したときに、図1において右側が患者の体の前側になり、左側が患者の体の後側になる。
図1に示す膝装具用ジョイント部材セットは右足用のものである。この発明は左足用にも適用できるのは当然であり、右足用の例に対して左右対称に実施すればよい。以下、膝装具用ジョイント部材セットおよび膝装具について、右足用の例に基いて説明する。
膝装具用ジョイント部材セットは、内足側ジョイント部材100と外足側ジョイント部材200をそれぞれ1つずつ有する。
まず、内足側ジョイント部材について説明する。内足側ジョイント部材100は略帯状の大腿部部材101と同じく略帯状の下腿部部材102を有する。大腿部部材101と下腿部部材102のうち一方にはラック103が設けられており、他方にはこのラック103にかみ合うギア104が設けられており、このラック103とギア104の係合によって大腿部部材101と下腿部部材102は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材101と下腿部部材102の角度θが広がる方向に回転するときに下腿部部材102は大腿部部材101の端部側から中央部側へ向う方向に移動するようになっている。本例においては、内足側ジョイント部材100のラック103は下腿部部材102の上端部付近に設けられており、ギア104は大腿部部材101の下端付近に設けられている。
図4は、内足側ジョイント部材の大腿部部材を示す左側面図である。大腿部部材101はステンレス板など剛性を有する板材で作られている。上部は幅20mm程度の帯状になっており、長さは患者の体型に合わせて選択されるが、例えば通常の成人男性の場合で、150mm程度である。下端部にはギア104が取り付けられており、このギア104の中心部にはネジ孔が形成されている。
下腿部部材102もステンレス板などの板材で作られていて、下部は幅20mm程度の帯状になっており、長さは例えば通常の成人男性の場合で例えば100mm程度である。上端には略長方形状の部分がありその四隅の角には丸みが付けられている。この略長方形部には、長穴105が設けられている。また、この略長方形部に対向してほぼ同形状の押さえ板106を有する。
図5は内足側ジョイント部材の下腿部部材本体部を示す右側面図で、図6は押さえ板を示す右側面図である。押さえ板106にも長穴107が設けられている。また、この長穴107と平行にラック103が設けられている。さらに、押さえ板106にはネジ孔108が設けられている。一方、下腿部部材102の本体部の略長方形部には、押さえ板106のネジ孔に対応する孔109があけられている。
ギア104の中心を長穴105,107に合わせ、大腿部部材101の下端部を下腿部部材102の本体部の略長方形部と押さえ板106で挟むようにして組み合わせる。押さえ板106のネジ孔108の位置に下腿部部材102の本体部の孔109を合わせ、ネジを取り付けることによって、大腿部部材101と下腿部部材102が連結される。また、ギア103の中心のネジ孔にもネジとワッシャを取り付ける。このとき、ラック103とギア104がかみ合うように構成されている。ラック103は図1(a)において左側、すなわち体の後ろ側よりギア104に接している。
ラック103は、下腿部部材102の帯状部の長さ方向に対して、図1(a)において30°程度の角度だけ左方向、すなわち体の後ろ側に傾いている。
ついで、外足側ジョイント部材について説明する。外足側ジョイント部材200は略帯状の大腿部部材201と、同じく略帯状の下腿部部材202を有する。大腿部部材201と下腿部部材202のうち一方にはラック203が設けられており、他方にはこのラック203にかみ合うギア204が設けられており、このラック203とギア204の係合によって大腿部部材201と下腿部部材202は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材201と下腿部部材202の角度θが広がる方向に回転するときに下腿部部材202は大腿部部材201の中央部側から端部側へ向う方向へ移動するようになっている。本例においては、外足側ジョイント部材200のラック203は大腿部部材201の下端部付近に設けられており、ギア204は下腿部部材202の上端付近に設けられている。
図7は、外足側ジョイント部材の大腿部部材を示す右側面図である。下腿部部材202もステンレス板などの板材で作られていて、下部は幅20mm程度の帯状になっており、長さは例えば通常の成人男性の場合で例えば100mm程度である。上端部にはギア204が取り付けられており、このギア204の中心部にはネジ孔が形成されている。
大腿部部材201もステンレス板などで作られている。上部は幅20mm程度の帯状になっており、長さは通常の成人男性の場合で、例えば120mm程度である。上端部は略長方形である。この略長方形には、長穴205が設けられている。また、この略長方形部と同形状の押さえ板206を有する。
図8は外足側ジョイント部材の大腿部部材本体部を示す左側面図で、図9は押さえ板を示す左側面図である。押さえ板206にも長穴207が設けられている。また、この長穴207と平行にラック203が設けられている。さらに、押さえ206にはネジ孔208が設けられている。一方、下腿部部材202の本体部の略長方形部には、押さえ板206のネジ孔に対応する孔209があけられている。
ギア204の中心を長穴205,207に合わせ、大腿部部材201の下端部を下腿部部材202の本体部の略長方形部と押さえ板206で挟むようにして組み合わせる。押さえ板206のネジ孔208の位置に下腿部部材202の本体部の孔209を合わせ、ネジを取り付けることによって、大腿部部材101と下腿部部材102が連結される。また、ギア203の中心のネジ孔にもネジとワッシャを取り付ける。このとき、ラック203とギア204がかみ合うように構成されている。
以上、内足側ジョイント部材100および外足側ジョイント部材200において、それぞれ大腿部部材101,201と下腿部部材102,202はラックとギアのかみ合わせによって連結される。そして、内足側ジョイント部材100のギア104と外足側ジョイント部材200のギア204は、異なる径になっている。この両者の径の比は、後述するように大腿骨と膝骨との回旋運動の中心位置を矯正する程度によって選択される。
内足側ジョイント部材100においては、ラック103は着用者の体の後ろ側よりギア104に接している。したがって、大腿部部材101と下腿部部材102の角度θが広がる方向に回転するとき、すなわち、下腿部部材102が図1(a)において反時計回りに回転するとき、下腿部部材102は下降する、つまり、大腿部部材101の端部側から中央部側へ向う方向に移動する。逆に大腿部部材101と下腿部部材102の角度θが小さくなる方向に回転するとき、下腿部部材102は上昇する。そして、この回転量は長穴105によって規制される。ギア104の中心が長穴105の最上端にあるとき、大腿部部材101と下腿部部材102はほぼ真直ぐとなり(θ=180度)、ギア104の中心が長穴105の最下端まで下がるとき、下腿部部材102は大腿部部材101に対して135度程度回転する。
一方、外足側ジョイント部材200においては、逆の動きが生じる。したがって、大腿部部材201と下腿部部材202の角度θが広がる方向に回転するとき下腿部部材202は上昇し、角度θが小さくなる方向に回転するとき下腿部部材202は下降する、つまり、大腿部部材201の中央部側から端部側へ向う方向に移動する。ここで、内足側ジョイント部材100のギア104と外足側ジョイント部材200のギア204は、異なる径になっているので、内足側ジョイント部材100の下腿部部材102と外足側ジョイント部材200の下腿部部材202は、相互に逆方向に異なる長さ分だけ移動する。たとえは、外足側ジョイント部材200のギア204の径を20%だけ内足側ジョイント部材100のギア104より大きくすれば、外足側ジョイント部材200の下腿部部材202の移動量が20%だけ大きくなる。
各ラックはそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜して設けられている。内足側ジョイント部材100においては、ラック103は、下腿部部材102の長さ方向に対して使用者の体の前側方向に傾いている。下腿部部材102が大腿部部材101に対して回転するとき、ラック103はギア104に接しながら移動するが、下腿部部材102の大腿部部材101に対する移動量はそれよりも小さくなる。一方、下腿部部材102には着用者の体の前後方向の移動が生じる。
外足側ジョイント部材200においても同様に、下腿部部材202が大腿部部材201に対して回転するとき、ギア204はラック203に沿って移動するが、下腿部部材202の大腿部部材201に対する移動量はそれよりも小さくなり、下腿部部材202には着用者の体の前後方向の移動が生じる。
つぎに、膝装具用ジョイント部材セットを含む膝装具について説明する。図10は膝装具を示す一部断面正面図、図11は同じく一部断面左側面図である。
膝装具1は、内足側ジョイント部材100と外足側ジョイント部材200を対向して備える。大腿部部材および下腿部部材がほぼ一直線状になったときに、ギア104およびギア204は着用者の膝関節に対応する場所に位置するように配置されている。上部には大腿部固定部材2が設けられており、内足側ジョイント部材100および外足側ジョイント部材200の上端部に取り付けられている。また、下部には下腿部固定部材3が設けられており、内足側ジョイント部材100および外足側ジョイント部材200の下端部に取り付けられている。
腿部固定部材2の後部は、鋼板など剛性のある帯状の板材を略半円状に曲げた形状の大腿部押し当て部4となっている。この略半円状の大腿部押し当て部4の寸法は使用者の大腿部の太さに合わせて定められる。大腿部押し当て部4にはベルト5が取り付けられており、このベルト5の少なくとも一端は面ファスナー等によって着脱可能になっている。
下部固定部材3の前部は、剛性のある帯状の板材を略半円状に曲げた形状の下腿部押し当て部6となっている。下腿部押し当て部6の寸法も使用者の下腿部の太さに合わせて定められる。下腿部押し当て部6にはベルト7が取り付けられており、このベルト7の少なくとも一端は面ファスナー等によって着脱可能になっている。
内足側ジョイント部材100、外足側ジョイント部材200、大腿部押し当て部4、下腿部押し当て部6などの硬い部材は布などで覆われており、体にやわらかく接するようになっている。特に、内足側ジョイント部材100および外足側ジョイント部材200のラック103,203のある部分は柔軟性および伸縮性のある部材で覆われている。
さらに、膝装具の使用方法について説明する。矯正を要する側の膝に膝装具を着用する。この例の膝装具は右足用であり、右膝に着用する。大腿部押し当て部4を大腿部後方に、下腿部押し当て部6を下腿部前方に当てて、ベルト5,7を巻きつけて面ファスナー等で固定することによって、膝装具1は膝に装着される。
装着された状態で歩行することによって、回旋が矯正される。膝を曲げたり伸ばしたりすることによって、大腿部部材101,201と下腿部部材102,202の角度が変化する。これによってギア104,204がラック103,203上で回転する。このとき、内足側ジョイント部材100の下腿部部材102と外足側ジョイント部材200の下腿部部材202は相互に逆方向に移動する。例えば、内足側ジョイント部材100の下腿部部材102が上昇するときには、外足側ジョイント部材200の下腿部部材202は下降する。これによって、膝装具1を着用している足の下肢の内足側が押し下げられるのに対し、下肢の外足側は押し上げられる。こうして、膝骨の軸の大腿骨の軸に対する回旋が促進される。
ここで、内足側ジョイント部材100のギア104と外足側ジョイント部材200のギア204の径が異なっているので、内足側ジョイント部材100の下腿部部材102の移動量と外足側ジョイント部材200の下腿部部材202の移動量も異なる。より大きい径のギアの側の下腿部部材の移動量が大きくなり、下肢にもその側により大きな上下動が促進される。これによって、回旋運動の軸の位置が大きなギアのある側に移動しようとする。こうして、回旋運動の軸の位置を矯正することができる。
たとえば、回旋運動の軸が本来の位置よりも内足側にずれている患者に対しては、外足側ジョイント部材200のギア204の径をより大きくする。これによって回旋運動の軸を外足側へ導き、本来の位置に矯正することができる。内足側ジョイント部材100のギア104と外足側ジョイント部材200のギア204の径の比を増減させることによって、矯正する度合いを調整することができる。
さらに、この例においては、各ラックはそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜して設けられている。これによって、下腿部部材102には着用者の体の前後方向の移動が生じ、体の前後方向に回旋運動の軸の位置を矯正することができる。たとえば、内足側ジョイント部材100のラック103が下腿部部材102の長さ方向に対して使用者の体の前側方向に傾いている場合には、回旋運動の軸を体の前側に導くよう作用する。
なお、各ラックをそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜させることによって、下腿部部材202の大腿部部材201に対する移動量は小さくなり、回旋を促進する度合いは低下することになる。しかし、この発明においては、下腿部部材の大腿部部材に対する移動量は必ずしも大きくする必要はない。下腿部部材の大腿部部材に対する移動は回旋運動を促進するとともに内反を矯正しようとする。しかし、内反でない患者にとっては、内反を矯正する作用は必要でない、あるいは、そのような作用は少ないほうが好ましい。また、たとえば、前十字靭帯を損傷している患者のうちには、回旋を行おうとする習慣を失っていない者が多い。このような患者らにおいては、回旋の量的な問題よりも、むしろ脛骨の回旋中心が定まらなかったり、回旋中心が本来の中心軸の位置とずれているということが主要な問題となる。したがって、下腿部部材の大腿部部材に対する移動量が小さくなることは、かえって利点となる場合も多い。しがって、各ラックをそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜させたり、13度の回旋を矯正するのに必要なギアよりも小さい径のギアを使用してもよい。
以上、この膝装具によって、回旋中心が本来の中心軸の位置とずれている患者に対して本来の位置に導くように矯正したり、脛骨の回旋中心が定まらない患者に対して適切な位置で定めるように矯正することができる。
膝装具用ジョイント部材セットを示す左側面図である。 内足側ジョイント部材を示す背面図である。 外足側ジョイント部材を示す正面図である。 内足側ジョイント部材の大腿部部材を示す左側面図である。 内足側ジョイント部材の下腿部部材本体部を示す右側面図である。 内足側ジョイント部材の押さえ板を示す右側面図である。 外足側ジョイント部材の大腿部部材を示す右側面図である。 外足側ジョイント部材の大腿部部材本体部を示す左側面図である。 外足側ジョイント部材の押さえ板を示す左側面図である。 膝装具を示す一部断面正面図である。 同じく一部断面左側面図である。
符号の説明
1.膝装具
2.腿部固定部材
3.下腿部固定部材
4.大腿部押し当て部
5,7 ベルト
6.下腿部押し当て部
100.内足側ジョイント部材
200.外足側ジョイント部材
101,201 大腿部部材
102,202 下腿部部材
103,203 ラック
104,204 ギア
105,107,205,207 長穴
106,206 押さえ板

Claims (3)

  1. a)内足側ジョイント部材と外足側ジョイント部材とを有する膝装具用ジョイント部材セットであって、
    b)内足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の端部側から中央部側へ向う方向に移動するようになっており、
    c)外足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の中央部側から端部側へ向う方向に移動するようになっており、
    d)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径が異なっている、
    ことを特徴とする膝装具用ジョイント部材セット。
  2. a)内足側ジョイント部材と、外足側ジョイント部材と、内足側ジョイント部材および外足側ジョイント部材の上端部に取り付けられた大腿部固定部材と、内足側ジョイント部材および外足側ジョイント部材の下端部に取り付けられた下腿部固定部材とを有する膝装具であって、
    b)内足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の端部側から中央部側へ向う方向に移動するようになっており、
    c)外足側ジョイント部材は略帯状の大腿部部材と略帯状の下腿部部材を有し、大腿部部材と下腿部部材のうち一方にはラックが設けられており、他方にはこのラックにかみ合うギアが設けられており、このラックとギアの係合によって大腿部部材と下腿部部材は相互に回転自在に連結されており、大腿部部材と下腿部部材の角度が広がる方向に回転するときに下腿部部材は大腿部部材の中央部側から端部側へ向う方向に移動するようになっており、
    d)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径が異なっており、
    e)着用者の膝の曲げ伸ばし運動における大腿骨と膝骨との回旋運動を促進するとともに、
    f)内足側ジョイント部材のギアと外足側ジョイント部材のギアの径の違いによって大腿骨と膝骨との回旋運動の中心位置を矯正するようになした、
    ことを特徴とする膝装具。
  3. 内足側ジョイント部材のラックは下腿部部材の上端部付近に設けられており、外足側ジョイント部材のラックは大腿部部材の下端部付近に設けられており、各ラックはそれぞれ大腿部部材または下腿部部材の長さ方向に対して傾斜して設けられている、
    請求項2に記載の膝装具。
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