JP2010068262A - 電子ボリウム - Google Patents
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Abstract
【課題】 スイッチを構成する半導体素子のサイズを大きくすることなしに、振幅の大きさに応じた波形ひずみのない電子ボリウムを提供する。
【解決手段】 信号入力端子に直列に接続された少なくとも1つの第1の抵抗器と、この第1の抵抗器の他端が出力端子に接続するととともに、他端と基準電位との間に直列に接続されたn個の抵抗器と、n個の抵抗器のそれぞれの接続点に、一端を接続し、他端を基準電位に接続したn個のスイッチとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 信号入力端子に直列に接続された少なくとも1つの第1の抵抗器と、この第1の抵抗器の他端が出力端子に接続するととともに、他端と基準電位との間に直列に接続されたn個の抵抗器と、n個の抵抗器のそれぞれの接続点に、一端を接続し、他端を基準電位に接続したn個のスイッチとを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は抵抗ラダー型の電子ボリウムに係り、特に、スイッチの切り替え時の歪や切り替えノイズの低減等を図った電子ボリウムに関する。
図8に従来の電子ボリウム回路を示す。従来の電子ボリウムとして、重み付け方式を採用した構成の回路がある。図8において、INは信号入力端子、R1〜R10は抵抗、S1〜S10はスイッチ、5は電圧ホロワ構成の出力バッファ、OUTは信号出力端子である。
図8に示す電子ボリウムでは、スイッチS1〜S4のいずれか1つを選択してオンさせることにより、抵抗R1〜R4の抵抗群を1dBステップ構成の抵抗値に設定と、0〜−3dBの減衰量を実現することができる。また、スイッチS5〜S10のいずれか1つを選択してオンさせることにより、抵抗R5〜R10の抵抗群を4dBステップ構成の抵抗値に設定すると、−4〜−20dBの減衰量を実現することができる。したがって、スイッチ群S1〜S4の内のいずれか1つのスイッチと、スイッチS5〜S10の内のいずれか1つのスイッチをそれぞれオンすることによって、1dBステップで0〜−23dBの減衰量を実現することができる。このような重み付け方式の電子ボリウムとして例えば特許文献1に記載がある。
特開平11−177371号公報
図8に示す電子ボリウムで、スイッチS1とスイッチS5をオンさせて減衰量0dBを実現する場合、スイッチS5に接続されている出力バッファ5は入力インピーダンスが大きく電流が流れないためスイッチS5のオン抵抗r5が影響を与えることは無い。しかし、スイッチS1は抵抗R5〜R10に接続されており、スイッチS1に電流が流れ、スイッチS1のオン抵抗r1が抵抗分圧比に影響を与えるので、抵抗R5〜R10で決まる減衰量とは違った減衰量になってしまう。
また、入力振幅により電流が変化し、スイッチS1のオン抵抗r1が変動するため、結果として振幅の大きさに応じて波形歪も大きくなってしまう。同様にスイッチS2〜S4を選択した場合においても、抵抗R5〜R10の分圧で減衰量が決定されるため、波形歪が生じる。このように前段のスイッチS1〜S4のオン抵抗を小さくし波形歪の影響を低減するには、そのスイッチを構成するMOSトランジスタ等のサイズを大きくする必要が生じ、電子ボリウムが大型化するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消し、スイッチを構成する半導体素子のサイズを大きくすることなしに、上記した問題を解決した電子ボリウムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、信号入力端子に直列に接続された少なくとも1つの第1の抵抗器と、該第1の抵抗器の他端が出力端子に接続するとともに、該他端と基準電位との間に直列に接続されたn個の抵抗器と、前記n個の抵抗器のそれぞれの接続点に、一端を接続し、他端を前記基準電位に接続したn個のスイッチとを備えたことを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、請求項1記載の電子ボリウムであって、前記第1の抵抗器と前記出力端子との接続点と前記基準電圧との間に直列に接続したm個の抵抗器と、前記m個の抵抗器のそれぞれの接続点に一端を接続し、他端を前記基準電位に接続したm個のスイッチとを備えたことを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項1又は2いずれか記載の電子ボリウムであって、前記n個の抵抗器のそれぞれの接続点と前記n個のスイッチとの間、あるいは前記m個の抵抗器のそれぞれの接続点と前記m個のスイッチとの間に、それぞれ別の抵抗器を備えたことを特徴とする。
本願請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれか記載の電子ボリウムであって、前記スイッチをMOSトランジスタで構成することを特徴とする。
本発明は、減衰量を設定する切り替えスイッチの一端を基準電位で共通接続することによって、そのスイッチの両端にかかる電圧を少なくし、スイッチの電圧依存性による歪率への影響を軽減することができる。それに伴い、スイッチの小型化が可能となり、寄生容量が低減できるため、切り替えノイズも低減することができる。特に、切り替えスイッチをMOSトランジスタで構成すると、発生する波形歪を低減し、切り替えノイズの低減が可能となる。これは、前述の従来例で説明した図8に示す電子ボリウムと比較して、MOSトランジスタの面積の増大を招くことなく、波形歪および切り替えノイズの低減の効果を得られるため、特性のほかにコストパフォーマンスにおいて非常に有利となる。
図1は、本発明の電子ボリウムの原理を説明するためのブロック図である。図1において、1は信号入力端子、2は信号出力端子、3は基準電位、R(0)〜R(n)は抵抗、S(1)〜S(n)はスイッチである。
図1に示すように本発明の電子ボリウムは、信号入力端子1と信号出力端子2の間に、直列に抵抗R(0)が接続し、抵抗R(0)と信号出力端子2の接続点と基準電位3との間に、n個の抵抗R(1)〜R(n)が直列に接続している。そして、抵抗R(1)〜R(n)のそれぞれの接続点と基準電位3との間にn個のスイッチS(1)〜S(n)が接続する構成となっている。
このように構成することによって、信号入力端子1に信号入力した際、スイッチS1〜S(n)の入力側は、抵抗R(0)〜R(n−1)により信号レベルが減衰しており、スイッチS(1)〜S(n)の出力側は、基準電位3に接続する構成とすることで、スイッチ間に生じる電位差が小さくなる。その結果、波形歪を大幅に低減することが可能となる。
また、スイッチ(1)〜S(n)がオン状態からオフ状態に変更するときに、切り替えノイズがスイッチ(1)〜S(n)の入力側で発生し、この切り替えノイズが出力側にそのまま伝送される。その切り替えノイズは、不快なノイズとして人に認識されることになるが、本発明では、スイッチS(1)〜S(n)の入力側で発生した切り替えノイズは、抵抗R(1)〜R(n)により低減される。その結果、スイッチS(1)〜S(n)まで徐々に減衰量を増やしていく時、切り替えノイズもその減衰量に応じて低減されるため、切り替えノイズの低減に対して大きな効果が期待できる。以下、本発明の実施例について、詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施例である電子ボリウムである。信号入力端子と信号出力端子の間に、直列に抵抗R1が接続し、抵抗R1と信号出力端子2の接続点と基準電位との間に、抵抗R2〜R6が直列に接続している。そして、抵抗R2〜R6のそれぞれの接続点と基準電位3との間に、スイッチS1〜S5が接続する構成となっている。抵抗R7は出力端子に接続するインピーダンスに相当する。
本実施例では、スイッチS1〜S5のいずれか一つがオン状態となり、減衰量が設定される。信号入力端子1より信号が入力し、オン状態のスイッチの入力側では抵抗R1及び対応する抵抗R2〜R6及び抵抗R7で信号レベルが減衰される。具体的には、スイッチS1がオン状態の場合、抵抗1乃至抵抗7で信号レベルが減衰され、スイッチS5がオン状態の場合、抵抗R1、R2及び抵抗R7で信号レベルが減衰される。
本実施例では、スイッチの出力側は基準電位に接続しているため、スイッチ間に生じる電位差が小さくなる。具体的には、このスイッチをMOSトランジスタで構成すると、入力レベルやスイッチ間の電位差が小さい時、MOSトランジスタのオン抵抗は変動が少なくなり、通常の線形特性を示す抵抗として扱うことができる。前述の従来例のスイッチをMOSトランジスタで構成した場合に比べ、同じサイズのMOSトランジスタを使用したとしても波形歪が大幅に軽減できる。
また、スイッチがオン状態からオフ状態に変更するときに、切り替えノイズがスイッチS1〜S5の入力側から発生し、この切り替えノイズが出力にそのまま伝送されると、不快なノイズとして人に認識されるが、このとき、スイッチのS1〜S5の入力側で発生した切り替えノイズは抵抗R2〜R6と後段に接続する抵抗R7の抵抗分割により低減される。このためS1からS5まで徐々に減衰量を増やしていく時、切り替えノイズもその減衰量に応じて抵抗分割により低減されるため切り替えノイズの低減に対して大きな効果が期待できる。
同様に図3は、本発明の第2の実施例である。図3において、R1〜R11は抵抗、S1〜S9はスイッチである。本実施例は、前述の第1の実施例で説明した直列に接続した複数の抵抗と、そのそれぞれの接続点と基準電位との間に接続した複数のスイッチからなる回路を並列に2つ接続した構成となっている。なお、図3では直列に接続した抵抗の数は、図2の場合より、1つ少ない例について説明している。
図4は、本発明の第3の実施例である。図4において、R1〜R10は抵抗、S1〜S9はスイッチである。本実施例は、前述の第1の実施例で説明した抵抗R2〜R6と、そのそれぞれの接続点と図示しない出力端子との間に、スイッチS6〜S9を接続した構成となっている。
更に図5及び図6に示すように、本発明の原理を逸脱しない範囲で、種々の回路構成を採用することが可能である。
1;信号入力端子、2;信号出力端子、3;基準電位、5;出力バッファ、R1〜R26;抵抗器、S1〜S21;スイッチ
Claims (4)
- 信号入力端子に直列に接続された少なくとも1つの第1の抵抗器と、
該第1の抵抗器の他端が出力端子に接続するとともに、該他端と基準電位との間に直列に接続されたn個の抵抗器と、
前記n個の抵抗器のそれぞれの接続点に、一端を接続し、他端を前記基準電位に接続したn個のスイッチとを備えたことを特徴とする電子ボリウム。 - 前記第1の抵抗器と前記出力端子との接続点と前記基準電圧との間に直列に接続したm個の抵抗器と、前記m個の抵抗器のそれぞれの接続点に一端を接続し、他端を前記基準電位に接続したm個のスイッチとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子ボリウム。
- 前記n個の抵抗器のそれぞれの接続点と前記n個のスイッチとの間、あるいは前記m個の抵抗器のそれぞれの接続点と前記m個のスイッチとの間に、それぞれ別の抵抗器を備えたことを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の電子ボリウム。
- 前記スイッチをMOSトランジスタで構成することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電子ボリウム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008232837A JP2010068262A (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 電子ボリウム |
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JP2010068262A true JP2010068262A (ja) | 2010-03-25 |
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Family Applications (1)
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JP2008232837A Pending JP2010068262A (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 電子ボリウム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012018065A1 (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-09 | 塩野義製薬株式会社 | Hivインテグラーゼ阻害活性を有する化合物の製造方法 |
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2008
- 2008-09-11 JP JP2008232837A patent/JP2010068262A/ja active Pending
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WO2012018065A1 (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-09 | 塩野義製薬株式会社 | Hivインテグラーゼ阻害活性を有する化合物の製造方法 |
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