JP2010056723A - 撮像装置、撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリミング撮影時に操作感を損なうことなく、補正データを取得し、表示・記録画質の向上を行える撮像装置、撮像方法を提供する。
【解決手段】トリミング撮影時に、トリミング画像に対応する第1の領域から画像データを出力する第1の出力モードと、第1の出力モードで出力を行わない領域の少なくとも一部である第2の領域から補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り替えて実行する。第2の出力モードにより出力した補正用領域データに基づいて1次元のシェーディング補正用データを生成し、この1次元のシェーディング補正用データを用いて第1の出力モードにより出力した画像データを補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を用いた撮像装置、撮像方法に関するものである。
近年、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を使用したデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置が普及している。
このような撮像装置としては、静止画撮影モードと、撮像動作を繰り返して表示又は記録する撮影モード(いわゆる動画モード)とを切り替えて併用できるものも増えてきており、様々な環境下で使用されることが多くなってきている。
撮像装置の各種環境下での電気的特性変化への対応例として、例えば、動作環境・動作状況毎に最適化した駆動タイミング・補正データ等を予め記憶しておく。そして、外的情報(例えば、温度計の出力)等を動作の前に測定し、動作環境・動作状況に適合する記憶しておいた情報をピックアップして動作させることが行われている。
この一例としては、1次元のシェーディングデータを補正データとして予め記憶し、補正するものがある(特許文献1を参照)。
また、シェーディング補正方法の他の例としては、画像撮影時に暗時画像を取得し、本画像から差分することで、シェーディングを除去する、いわゆる“黒引き”等の補正方法も知られている(特許文献2を参照)。
さらに、近年の撮像装置では、撮像素子が高画素化してきており、撮像素子の出力の一部分のみを使用して撮影するトリミング撮影を行えるものが増えてきている。
トリミング撮影では、全画素領域の中から一部領域の画素出力を切り出した形で転送・読出しを行うことで1枚あたりの撮影動作にかかる時間を短縮することが可能である。なお、全画素領域とは、表示用あるいは保存用の画像データを形成するための画像信号を、受光した光量に応じて出力する有効画素領域における全ての画素領域という意味である。ノイズ検出のために有効画素領域外に設けられ、受光した光量に応じた画像信号を出力する機能を備えていない画素からなるOB(オプティカルブラック)領域やNULL領域は、ここでいう全画素領域には含まれない。
図12は、トリミング撮影の一例を示した図である。
図12に示す例では、有効画素領域の全画素を使用した撮影は、静止画とし、動画撮影時にトリミング撮影を行っている。図12のトリミング撮影(動画)では、全画素を使用した静止画に対して、画像信号を読み出すトリミング撮影領域と画像信号を読み出さない領域があり、読み出さない領域の分、画像としては画素が少なくなる。
特開2003−333434号公報 特開2003−264736号公報
トリミング撮影において、動作環境・動作状況においての最適なシェーディング補正を実施するためには、トリミング撮影領域に対応した補正データを予め記憶しておく必要がある。
しかし、複数のトリミング撮影領域がある場合には、それぞれの領域に対応した補正データが必要となり、補正データを記憶しておくためのメモリ容量が増大してしまうという問題がある。
また、全画像撮影用に記憶されている補正データから、トリミング撮影時の補正データを生成し補正を実施した場合には、トリミング撮影用に補正データを格納しておく必要はない。しかし、全画像撮影時とトリミング撮影時の撮像装置駆動方法の違いによって発生するシェーディング特性の差異には対応することができず、結果として十分な補正効果が得られないという問題がある。
一方、“黒引き”による補正は、トリミング撮影時においても、環境下での補正としては有効な方法である。しかし、本画像撮影時間以外に、暗時画像の撮影のために、撮像素子が蓄積、読出しを実施し、暗時画像の撮影を行なわなければならないため、処理時間が増大してしまうという問題がある。
本発明の課題は、トリミング撮影時に操作感を損なうことなく、補正データを取得し、表示・記録画質の向上を行える撮像装置、撮像方法を提供することである。
本発明の第1の側面としての撮像装置は、光電変換機能を有する画素を2次元状に配置した画素領域と、前記画素領域から画像信号を出力する領域を選択する選択手段と、前記画素領域中で選択された一部の領域から画像信号を出力してトリミング画像を得るトリミング撮影を前記選択手段に実行させる制御手段と、前記トリミング撮影時に、前記トリミング画像に対応する第1の領域から画像データを出力する第1の出力モードと、前記画素領域中で前記第1の出力モードで出力を行わない領域の少なくとも一部である第2の領域から補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り換える切り換え手段とを備える。
本発明の第2の側面としての撮像方法は、光電変換機能を有する画素を2次元状に配置した画素領域から画像信号を出力する領域を選択し、前記画素領域中で選択された一部の領域から画像信号を出力してトリミング画像を得るトリミング撮影を実行し、前記トリミング撮影時に、前記トリミング画像に対応する第1の領域から画像データを出力する第1の出力モードと、前記画素領域中で前記第1の出力モードで出力を行わない領域の少なくとも一部である第2の領域から補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り換え、前記第2の出力モードにより出力した前記補正用領域データに基づいて1次元のシェーディング補正用データを生成し、前記1次元のシェーディング補正用データを用いて前記第1の出力モードにより出力した前記画像データを補正する。
本発明によれば、トリミング撮影時に、操作感を損なうことなく、補正用領域データを取得し、表示・記録画質の向上を図ることができる。トリミング撮影画像として不要な領域を撮影時にシェーディング補正用データ生成用として取得し、利用することから、動作環境の変動に応じて変化する撮像素子の特性に対応した補正を行える。また、連続画像撮影時において、トリミング撮影領域の画素数とフレームレートに応じてシェーディング補正用データ生成用として取得する画素領域を変更するので、必要なフレームレートを満たしつつ、補正精度を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による撮像装置の第1実施形態を示すブロック図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状等は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な構成、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
第1実施形態の撮像装置は、撮影レンズ110、レンズ制御手段111、シャッター112、シャッター制御部140、アナログ・フロント・エンド回路(以下、AFEと称する)116、デジタル・フロント・エンド回路(以下、DFEと称する)117、タイミング発生回路(以下、TGと称する)118、メモリ制御回路122、画像表示メモリ124、画像表示部128、メモリ130、測距制御部142、温度計144、測光制御部146、フラッシュ部148、システム制御回路150、メモリ152、不揮発性メモリ156、操作部160、電源制御部182、電源部186、記録媒体190、撮像素子114、ローパスフィルタ(以下、LPFと称する)115、画像処理部120を備えたデジタルカメラである。
撮影レンズ110は、被写体像を撮像素子114上に結像する撮影用のレンズである。撮影レンズ110には、不図示のモーターが備えられ、後述する測距制御部142の処理結果に応じて、モーターを駆動し、焦点を合わせる機構が備えられている。
レンズ制御手段111は、撮影レンズ110からの情報をシステム制御回路150に伝達するとともに、撮影レンズ110の動作制御を行う。レンズ制御手段111は、制御信号発生手段を含んでおり、撮影レンズ110の焦点調整動作等のモーター駆動は、この制御信号発生手段で得られるパルス信号によって行なわれる。
シャッター112は、撮像素子114の露光量を制御するメカニカルシャッターである。なお、シャッター112は、メカニカルシャッターに限らず、電気的に遮光することのできる液晶シャッター等を用いてもよい。
撮像素子114は、光学像である被写体像を電気信号に変換する光電変換機能を備えている。本実施形態では、撮像素子114としてCMOSイメージセンサを使用している。撮像素子114は、複数の画素が2次元状に配置された画素領域を有している。また、撮像素子114は、光電変換を行う半導体部の表面に、画素毎に光を透過・集光するためのマイクロレンズと、ベイヤー配列された分光透過率の異なるカラーフィルタを有している。撮像素子114の詳細については、後述する。
LPF115は、撮影用レンズ110を透過してきた光の余分な波長(色再現に影響する不要となる波長)をカットするためのローパスフィルタであり、撮影用レンズ110と撮像素子114との間に設けられている。
AFE116は、撮像素子114から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、クランプ回路(オフセット調整回路)、及びD/A変換器から構成されている。
DFE117は、AFE116からのデジタル出力を受けて、補正や並び替え等をデジタル処理する。DFE117は、後述するシェーディング補正を実行する補正手段としても機能する。このシェーディング補正時等に、DFE117は、必要に応じて、後述するメモリ152や不揮発性メモリ156に格納されている補正用データを取得し、補正処理に使用する。
TG118は、撮像素子114、AFE116、DFE117にクロック信号や制御信号を供給する。TG118は、メモリ制御回路122及びシステム制御回路150によって制御される。
また、TG118は、第1TG部118−1と第2TG部118−2とを備えている。第1TG部118−1は、制御信号TGsig1を発生し、第2TG部118−2は、制御信号TGsig2を発生する。
トリミング撮影時には、撮影画像を取得する領域は、制御信号TGsig1に基づいて駆動され、補正用領域データを取得する領域は、制御信号TGsig2に基づいて駆動される。すなわち、TG118は、撮影画像を得る第1の出力モードと、シェーディング補正用データを生成するための補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り替える切り換え手段として機能する。
画像処理部120は、DFE117からのデータあるいはメモリ制御回路122からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理等の各種画像処理を行う。画像処理部120は、必要に応じて撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。
画像処理部120において、撮像素子114から出力される電荷信号に対し、後述するメモリ152に格納された補正用データ等を元に補正をかけて、各出力信号にカラー変換等の現像処理を行なって画像化する。
また、本実施形態の画像処理部120は、データ演算ブロック120−1を備え、画像から、焦点検出及び明るさ検出を行なうことができる。
さらに、データ演算ブロック120−1で検出したデータから、システム制御回路150を介して、レンズ制御手段111へ制御情報を送り、撮影用レンズ110の焦点調節動作を行なうこともできる。
メモリ制御回路122は、AFE116、DFE117、TG118、画像処理部120、画像表示メモリ124、メモリ130を制御する。DFE117からのデータは、画像処理部120及びメモリ制御回路122を介して、または直接メモリ制御回路122を介して、画像表示メモリ124あるいはメモリ130に書き込まれる。
画像表示メモリ124は、画像表示用のメモリである。
画像表示部128は、画像を表示する表示パネルであり、例えば、TFT(Thin
Film Transistor)方式のLCD(Liquid Crystal Display)からなる画像表示部である。画像表示部128は、電子ビューファインダ(EVF)動作(ライブビュー動作とも呼ばれる)時は、画像表示部128上に連続的に画像が表示(すなわち、動画像が表示)され、被写体の動きを確認することができる。
メモリ130は、撮影された静止画像や動画像を格納するメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を有している。
シャッター制御部140は、シャッター112を制御する。
測距制御部142は、システム制御回路150により制御されてAF(オートフォーカス)処理を行うための測距を行う。
温度計144は、撮影環境における周囲温度やカメラ内部(撮像素子周辺等)の温度を計測する温度計測手段である。
測光制御部146は、システム制御回路150により制御されてAE(自動露出)処理を行うための測光を行う。また、測光制御部146は、フラッシュ部148と連携することにより、フラッシュ撮影機能も有する。
フラッシュ部148は、被写体が暗い低輝度時に補助照明光を閃光発光するエレクトロニックフラッシュである。フラッシュ部148は、AF補助光の投光機能等も兼ねている。なお、フラッシュ部148は、不図示のアクセサリーシューに直接接続されるものであってもよいし、撮像装置に内蔵された形態であってもよい。
システム制御回路150は、本実施形態の撮像装置全体を統括的に制御する制御手段であり、周知のCPUなどを内蔵する。
メモリ152は、システム制御回路150の動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶する記憶手段である。
不揮発性メモリ156は、撮像装置の動作に必要な各種プログラムなどが格納された電気的に消去・記録可能なEEPROM等の記憶手段である。不揮発性メモリ156には、各種パラメータやISO感度などの設定値、設定モード、及び各種補正データ等が格納される。
操作部160は、システム制御回路150の各種動作指示を入力するためのメインスイッチ(起動スイッチ)、レリーズスイッチ等を含んだ操作部である。
操作部160に含まれるレリーズスイッチは、押し込むことで2つのスイッチ(SW1、SW2)が段階的にONする形態の2段階スイッチとなっている。第一段階(SW1:ON)でAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュ調光)処理などの動作を実施する。第二段階(SW2 ON)でシャッター140等の制御をし、撮像素子114から読み出した信号をAFE116、メモリ制御回路122を介してメモリ130に画像データを書き込む露光処理を行なう。そして、画像処理部120やメモリ制御回路122での演算を用いた現像処理、メモリ130からの画像データ読み出し、圧縮を行い、記録媒体190に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の動作を開始する。
また、操作部160は、上述の他に、画像表示部128に被写体を連続的に表示する電子ビューファインダ動作スイッチ、各種撮影モードの切り替えを行うモード設定ダイアル、単写/連写を切り替える単写/連写スイッチ、連続的にAF処理・レンズの焦点合わせ動作を繰り返す連続測距動作設定スイッチ、撮影感度を設定するISO感度設定スイッチ、各種システムに電源供給するための電源スイッチ等を含む。
電源制御部182は、電池検出回路やDC−DCコンバータ等から構成され、電源を制御する。
電源部186は、アルカリ電池やリチウム電池などの一次電池、NiCd電池、NiMH電池、Li電池などの二次電池、ACアダプタなどからなる電源である。
記録媒体190は、メモリカードやハードディスクなどの着脱可能な記録媒体である。記録媒体190は、不図示の読み書き装置に装着された状態で情報の読み書きが可能である。
図2は、CMOSイメージセンサの単位画素(1画素分)60の回路の一例を示す図である。
単位画素60は、フォトダイオード(以下、PDと称する)61、転送スイッチ(以下、TXと称する)62、リセットスイッチ63、フローティングディフージョン(以下、FDと称する)64、アンプ65、行選択スイッチ66を備えている。これらは、垂直出力線67に接続されている。
PD61は、撮影レンズ10(図1参照)によって結像された被写体像の光を受光して電荷を発生し蓄積する。
TX62は、PD61で発生した電荷をFD64に転送するスイッチであり、MOSトランジスタで構成されている。
リセットスイッチ63は、FD64及びPD62の電位をリセットする。
FD64は、電荷を一時的に蓄積するコンデンサである。
アンプ65は、ソースフォロアとして機能する増幅MOSアンプである。
行選択スイッチ66は、行の選択スイッチである。
以上の構成から、PD61で蓄積された電荷をTX62でFD64に転送して電荷が電圧に変換され、アンプ65からソースフォロワで垂直出力線67に画素出力が出力される。
図3は、撮像素子114の有効画素領域と駆動回路のレイアウトの一例を示す図である。
図3に示す例では、撮像素子114は、図2で説明した単位画素(1画素)60がマトリックス状に配置〔画素60(1,1)〜60(n,m)〕される構成となっている。
各画素の蓄積制御は、垂直方向の選択手段であるところの垂直走査回路77a又は77bからの信号により行なわれる。なお、説明の便宜上、図3上における上下を垂直、左右を水平と称しているが、この垂直及び水平とは、重力方向との関係を表すものではない。
本実施形態における垂直走査回路77a及び77bは、シフトレジスタで構成されている。垂直走査回路77a及び77bの基準となる信号は、TG118より送られてくるTGsig1及びTGsig2の信号である。
画素の水平1ライン毎に垂直走査回路77a又は77bのいずれの信号を制御信号として使用するかを設定するのが各水平ラインの制御線である。電荷転送制御線(TXを制御)、リセット制御線(以後、RESと称する)、行選択制御線(以後、SELと称する)に配設されたスイッチ群SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1又はSWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_2である。
すなわち、スイッチ群SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1がONしている場合は、SWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_2がOFF状態となり、垂直走査回路77aの制御信号(基準信号TGsig1)で動作する。また、スイッチ群SWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_がONしている場合は、2SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1がOFF状態となり、垂直走査回路77bの制御信号(基準信号TGsig2)で動作する。
なお、スイッチ群(SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1)、(SWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_2)は、システム制御手段150からの通信によってON/OFF設定される。スイッチ群(SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1)又は(SWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_2)は、いずれかのスイッチ群しかONしない構成となっている。
垂直走査回路77aからの信号は、転送スイッチ62の制御信号φTXa、リセットスイッチ63の制御信号φRESa、選択スイッチ66の制御信号φSELaである。これらの信号は前記スイッチ群SWt_x_1、SWr_x_1、SWs_x_1を介し、各画素60を制御する。
一方、垂直走査回路77bからの信号は、転送スイッチ62の制御信号φTXb、リセットスイッチ63の制御信号φRESb、選択スイッチ66の制御信号φSELbである。これらの信号は前記スイッチ群SWt_x_2、SWr_x_2、SWs_x_2を介し、各画素60を制御する。
垂直出力線67は、垂直方向に並ぶ画素に共通で接続されている。垂直出力線67は、1ライン毎に、S−N回路75に接続されている。S−N回路75〔75(1)から75(m)〕の出力選択等の制御は、水平走査回路76〔76a又は76b〕により行なわれる。S−N回路75には、不図示の読出し信号ΦPTN又はΦPTSが供給され、各々の画素の信号成分とノイズ成分を読出して、差動動作を行い出力アンプ74へ出力する。
水平方向の選択手段であるところの水平走査回路76は、制御基準にTGsig1又はTGsig2に伴う信号が送られ、各々の出力に対応した駆動信号を個別に送ることができる。水平1行目が接続されているときは、S−N回路75(1)、75(m)等に送る駆動信号は、TGsig1基準の信号とし、水平2行目が接続されたときは、S−N回路75(1)〜75(m)等に送る駆動信号は、TGsig2基準の信号とすることができる。
本実施形態における水平走査回路76は、垂直走査回路77と同様にシフトレジスタ構成となっている。なお、トリミング撮影モード時は、前述の垂直走査回路77及び、水平走査回路76により、有効画素領域における所望のトリミング領域のみ読出しが行なわれ、トリミング画像が生成される。すなわち、有効画素領域の所望の一部の領域のみ各走査回路に接続されるように駆動信号の制御がおこなわれる。
本実施形態では、有効画素領域において、トリミング撮影モード時に使用するk〜k+L行目(図5参照)までは光出力用の第1の領域として使用する。また、有効画素領域において、b〜k−1行目までは補正用領域データ出力用の第2の領域として用いるものとする。すなわち、k〜k+L行目選択時は、S−N回路75(1)、75(m)等に送る駆動信号はTGsig1基準の信号として後述する光出力用のS−N駆動モード(第1の出力モード)を行なう。一方、b〜k−1行目選択時は、S−N回路75(1)、75(m)等に送る駆動信号はTGsig2基準の信号として補正用領域データ出力用として後述のN−N駆動モード(第2の出力モード)を行なう。なお、光出力とは、画素のPD61で光電変換された出力である。
S−N回路75の出力は、出力アンプ74〔1〕〜74〔4〕を介して後段の処理回路(AFE116等)へ出力される。出力アンプ74は、4個設けられ、出力経路に振り分けて出力する構成となっている。
図4は、撮像素子の撮影時の基本動作タイミングを示す図である。
図4(a)は、トリミング領域の光出力用データ取得時のS−N駆動モード(第1の出力モード)における基本動作タイミングを示し、図4(b)は、補正用領域データ取得時のN−N駆動モード(第2の出力モード)における基本動作タイミングを示す。
まず、図4(a)に示すS−N駆動モードを説明する。S−N駆動モードは、第1の出力モードである。タイミングT0で画素部のリセットを開始する。ΦTXa(n),ΦTXa(n+1),…がアクティブになり、全画素のPD61の電荷は、TX62を介してFD64に転送され、PD61はリセットされる。同様のタイミングT0〜T1期間に、ΦRESa(n),ΦRESa(n+1),…をアクティブにすることで、FD64の電位は、リセット電源とほぼ同等のレベルになり、リセットされた状況となる。
また、この状態は、PD61のカソード電荷がFD64に移って平均化された状態であるが、FD64の容量成分を大きくすることで、PD64のカソードがリセットしたレベルと同様になる。
タイミングT1と同時に、PD61への蓄積を開始する。
タイミングT1〜T2の期間経過後、タイミングT2でPD61の光電荷の蓄積が終了する。この状態では、PD61に電荷が蓄積されている。次に選択されたライン毎に読み出しがスタートする。すなわち、n−1行目を読み出してからn行目を読み出す。
まず、ΦSELa(n)がアクティブになり行選択スイッチ66がオンし、n行目につながっている全ての画素の、画素アンプで構成されるSF65が動作状態になる。
ここで、画素アンプで構成されるSF65のゲートであるFD64はタイミングT2〜T5の期間でΦRESa(n)がアクティブになり、リセットスイッチ63がオンとなり、SF65のゲートFD64はリセットされる。すなわち、垂直出力線67には、このダークレベルの信号が出力される。
次に、ΦPTN(n)がアクティブになり、タイミングT3〜T4期間に転送スイッチ62がオンし、FD64の電位をS−N回路75へノイズ成分を読み出す。すなわち、光信号のないリセット状態での読み込みとなる。ここで、タイミングT3〜T4までの期間を「N読み」(ノイズ成分読み込み)という。
N読みが終了した時点で、PD61に蓄積されていた信号電荷を、ΦTXa(n)をタイミングT5〜T6の期間アクティブとし、転送スイッチ62をオンすることで、FD64に転送する。この時、画素アンプで構成されるSF65のゲートFD64は、転送されてきた信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動し信号レベルが確定する。
次に、ΦPTSがタイミングT7〜T8の期間だけアクティブになり、FD64の電位をS−N回路75へ信号成分を読み出す。すなわち、PD61で蓄積され、FD64へ転送された光信号の読み込みとなる。ここで、タイミングT7からT8までの期間を「S読み」という。
この動作を終了した時点で、n行につながっている画素のダークレベルと信号レベルがS−N回路で保持される。そして、各画素での信号レベルとダークレベルとの差をとることでSF65のスレッシュホールド電圧(しきい値電圧)Vthのバラツキによる固定パターンノイズ(FPN)やリセットスイッチ63がリセット時に発生するリセットノイズ(KTCノイズ)をキャンセルする。これにより、S/Nの高い、ノイズ成分が除去された信号が得られる。
すなわち、S−N回路75は、信号成分に対してノイズ成分を差し引く機能を有している。そして、水平走査回路76a,76bによって、S−N回路75で光の信号成分からノイズ成分を差し引いた信号を、出力アンプ74へ向けて読み出す動作を順次開始する。ここで、トリミング撮影時は、水平走査回路76a、76bによりトリミング領域が選択され出力される。
図5は、トリミング撮影時の画像領域及び、その領域での駆動モードの対応を示す図である。
例えば、列方向としてd〜d+C列をトリミング領域とする場合には、水平走査回路76a、76bによりS−N回路75(d)〜75(d+C)が水平走査され、トリミング領域に対応する信号が出力アンプ74へ向けて読み出される。これでn行の出力は終了である。同様に、ΦSELa(n+1),ΦRESa(n+1),ΦTXa(n+1),ΦPTN,ΦPTSがn行目と同様に駆動されることで、n+1行目の信号を読み出すことができる。
以上がトリミング領域の撮影画像用データ取得時のS−N駆動モードにおける基本動作である。すなわち、トリミング領域の撮影画像用データに対応するk〜k+L行目までの第1の領域はS−N駆動モードで動作が行なわれる。
続いて、図4(b)に示すN−N駆動モードを説明する。N−N駆動モードは、第2の出力モードである。基本的にΦTXb(n)の動作以外は、図4(a)のS−N駆動モードと同様の動き(ΦRESa(n)=ΦRESb(n)、ΦSELa(n)=ΦSELb(n))となる。N−N駆動モードがS−N駆動モードと異なる点は、タイミングT5〜T6間でΦTXb(n)をアクティブにしない点であり、PD61に蓄積された電荷は、FD64へ転送されない。
そのため、タイミングT7〜T8間でΦPTS(n)をアクティブにし、FD64の電位をS−N回路75へ読み出す信号は、光信号(PD61に蓄積された電荷)ではなく、リセット電位にあるFD64の電荷となる。すなわち、図4(b)に示すN−N駆動モードは、PD61の光出力は行われず、回路系のノイズ成分のみ読み出される出力モードである。
以上が補正用領域データを取得するときのN−N駆動モードにおける基本動作である。すなわち、補正用領域データを取得する領域のb〜k−1行目までの第2の領域はN−N駆動モードで動作が行なわれる。
以上のように、トリミング撮影時の撮影画像領域は、S−N駆動モードにより光信号を取得する。また、補正用領域データを取得する領域は、N−N駆動モードが行なわれ、光出力のない信号を取得する(図5参照)。
次に、本発明のシェーディング補正用データの生成方法について説明する。
図6は、N−N駆動モードで取得した補正用領域データから、水平方向のシェーディング補正に用いる1次元のシェーディング補正用データの生成を説明する模式図である。
図4(b)に示したN−N駆動モードにより、シェーディング補正用データを生成するための補正用領域データの取得が行なわれると、メモリ130にこの補正用領域データが格納される。次に、メモリ130に格納された補正用領域データを読出し、システム制御部150で垂直方向に射影データの生成が行なわれる。この垂直方向の射影データが水平方向のシェーディングを補正する1次元のシェーディング補正用データとなる。この生成されたシェーディング補正用データは、メモリ152に格納する。
次に、トリミング撮影用の画像データの読出しが行なわれる。この際、DFE117でメモリ152に格納されたシェーディング補正用データを用いて、水平方向のシェーディング補正が行なわれ、メモリ制御回路122を介して、メモリ130にシェーディング補正済みのトリミング撮影データが格納される。
本実施形態によれば、トリミング撮影毎にトリミング撮影では使用しない有効画素領域内の別領域をN−N駆動モードで駆動することで、シェーディング補正用データをリアルタイムに取得し、これを用いて補正することが可能となる。したがって、温度等の環境条件によりシェーディング特性が変化した場合でも、トリミング撮影時に環境変化に応じたシェーディングの補正が可能となり、画質の向上を行える。また、トリミング撮影時の操作感を損なわず、良好な操作感を保つことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の撮像装置は、電子ビューファインダ(EVF)撮影時のトリミングモード(画像拡大モード)における、画像補正に関する動作に特徴を有した撮像装置である。第2実施形態の撮像装置は、前述した第1実施形態と同様な形態を備えている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態では、EVF撮影時のトリミングモードにおいて、画像のフレームレート、及び、画像の拡大倍率(すなわち、トリミング範囲)に応じてシェーディング補正用データの生成用に取得する補正用領域データ取得のための領域変更を行う形態である。
なお、EVF撮影は、撮像動作を繰り返して表示する撮影モードであり、以下に説明する動作は、EVFの使用不使用に関わらず動画をトリミング撮影する場合にも適用できる。
EVF撮影時のトリミング撮影モード時は、図3で説明した垂直走査回路77及び、水平走査回路76により、所望のトリミング領域のみ読出しが行なわれる。すなわち、所望の領域のみ走査回路に接続されるように駆動信号の制御がおこなわれるのは第1実施形態と同様である。本実施形態では、有効画素領域において、トリミング撮影モード時に使用するk〜k+L行目(以下、図5参照)までは光出力用として使用する。また、有効画素領域において、b〜k−1行目までは補正用領域データの出力用として用いるものとする。すなわち、第1の領域としてのk〜k+L行目選択時は、S−N回路75(1)、75(m)等に送る駆動信号は、TGsig1基準の信号として後述する光出力用のS−N駆動を行なう。一方、第2の領域としてのb〜k−1行目選択時は、S−N回路75(1)、75(m)等に送る駆動信号は、TGsig2基準の信号として補正用領域データの出力用として後述のN−N駆動モードで動作を行なう。
S−N回路75の出力は、出力アンプ74(1)〜74(4)を介して後段の処理回路(AFE116等)へ出力される。
図7は、EVF撮影時に使用される撮像素子のローリング蓄積動作の基本動作タイミングのうち、トリミング撮影データを取得する第1の出力モードである画像信号のS−N駆動モードを示す図である。
S−N駆動モードでは、最初に、タイミングT0で画素部のリセットを開始する。タイミングT0でΦRESa(n)からΦTXa(n)をアクティブにする。この状態は、PD61及びFD64をリセットした状態とする。
続いて、タイミングT1でΦTXa(n)及びΦRESa(n)をオフする。この段階でPD61への電荷蓄積動作が開始される。
次に、読み出し直前のタイミングT2でΦRESa(n)をアクティブにし、タイミングT3でΦRESa(n)をオフする。すなわち、タイミングT2〜T3間で、蓄積動作中にFD64に蓄積した暗電流電荷をリセットした状態とする。
続いて、タイミングT4でΦSELa(n)をアクティブにして、FD64の出力を垂直出力線67へ転送しはじめる。
次に、タイミングT5〜T6間でΦPTN(n)をアクティブにし、FD64の電位をS−N回路75へノイズ成分を読み出す。すなわち、光信号のないリセット状態での読み込みとなる。
次に、タイミングT7〜T8間でΦTXa(n)をアクティブにし、PD61に蓄積された電荷をFD64へ転送を行なう。すなわち、タイミングT1〜T8間が撮像装置としての露光期間(電荷蓄積期間)となる。
続いて、タイミングT8〜T9間でΦPTS(n)をアクティブにし、FD64の電位をS−N回路75へ信号成分を読み出す。すなわち、PD61で蓄積され、FD64へ転送された光信号の読み込みとなる。
タイミングT10でΦSELa(n)をオフすると同時に、水平走査回路76から、S−N回路75に対しての制御信号が送られる。S−N回路75で光の蓄積電荷からFD64リセット状態のノイズ分出力を差分した信号を、出力アンプ74へ向けて読み出す動作を順次開始する。
以上が第1の出力に対する水平方向一列分の蓄積−読み出し動作の一例であり、トリミング撮影時は、水平走査回路76a、76bにより第1の領域としてのトリミング領域が選択され出力される。例えば、列方向としてd〜d+C列(図5参照)をトリミング領域とする場合には、水平走査回路76a、76bによりS−N回路75(d)〜75(d+C)が水平走査され、トリミング領域に対応する信号が出力アンプ74へ向けて読み出される。同様に、次の対象行がΦRESa(n+1)、ΦTXa(n+1)、ΦSELa(n+1)、ΦPTN(n+1)、ΦPTS(n+1)のように行なわれる。
図8は、EVF撮影時に使用される撮像素子のローリング蓄積動作の基本動作タイミングのうち、シェーディング補正用データの生成用の補正用領域データを取得するN−N駆動モードを示す図である。
N−N駆動モードでは、基本的にΦTXb(n)の動作以外はS−N駆動モード(図7)と同様の動き(ΦRESa(n)=ΦRESb(n)、ΦSELa(n)=ΦSELb(n))となる。異なる部分は、タイミングT7〜T8間でΦTXb(n)をアクティブにしない点で、フォトダイオード61に蓄積された電荷はFD64へ転送されない。
そのため、タイミングT8〜T9間でΦPTS(n)をアクティブにし、FD64の電位をS−N回路75へ読み出す信号は、光信号(フォトダイオード61に蓄積された電荷)ではなく、リセット電位にあるFD64の電荷となる。
すなわち、N−N駆動モードは、フォトダイオード61の光出力は行われず、回路系のノイズ成分のみの出力となる光出力のない出力モードである。
以上がシェーディング補正用データの生成用の補正用領域データを取得する第2の出力モードに対する水平方向一列分の読み出し動作の一例である。すなわち、補正用領域データを取得する第2の領域としてのb〜k−1行目(図5参照)まではN−N駆動モードで動作が行なわれる。同様に、次の対象行がΦRESb(n+1)、ΦTXb(n+1)、ΦSELb(n+1)のように行なわれる。以上が補正用領域データを取得するときのN−N駆動モードにおける基本動作である。すなわち、補正用領域データを取得する領域のb〜k−1行目まではN−N駆動モードで動作が行なわれる。
ここで、本実施形態で行うフレームレート、トリミング領域に連動して補正用領域データを取得する領域を変更する動作について説明する。
図9は、図7,8で詳細に説明した撮像素子114の動作を簡略化したタイミングチャートである。
1行毎の第1の出力(画像出力)を得るためのリセット−蓄積−転送−読み出しを行う。そして、垂直走査回路77a・S−N回路75・水平走査回路76を用いてシェーディング補正用データの生成用の補正用領域データ出力とトリミング撮影領域の画像出力を合わせた1フレーム分のデータ読み出しを行う。ここで、図9に示した例では、1フレーム分のデータ読み出しを行なった後、次フレームのデータ取得開始までの期間として、フレームレート調整期間を設けている。このフレームレート調整期間は、撮像装置のシステムとして安定した連続動作をするために、事前に定められたフレームレート(例えば30fps等)で動作するために設けられている。
本実施形態では、このフレームレート調整期間を有効に利用して、シェーディング補正用データの生成用の補正用領域データを出力する第2の出力モードをより多くの領域で実行する。
所定のフレームレートを満足し、かつ、ランダムノイズ等の影響を排除し、補正用領域データの精度を向上させるためには、可能な限り多くの行数について第2の出力モードを行うことが望ましい。そこで、本実施形態では、フレームレート調整期間に相当する行数まで、N−N駆動モード(第2の出力モード)を行う行数を増やしている。
図10は、本実施形態のトリミング撮影でトリミング領域が変更されたときの撮像素子114の動作を示す図である。図10は、図9のタイミングチャート中の1フレーム部分に相当する部分を図9と同様に示している。
図10(a)は、図9に示した動作と同じものを参考のため示したものであり、フレームレート調整期間を設けている。
図10(b)は、本実施形態で補正用領域データを出力する第2の出力モード(N−N駆動モード)を最大限多く取得する例である。この例では、図10(a)のフレームレート調整期間に相当する行数分だけN−N駆動モードを行う行を増加させている。
また、図10(c)は、図10(b)の状態よりもトリミング撮影のトリミング領域が広く設定された場合の例である。この例では、画像データ取得に用いるS−N駆動モードを行う行数が増加した分、N−N駆動モードを行う行数が減少している。
このように、本実施形態では、トリミング撮影のトリミング領域が変更されると、それに応じて、N−N駆動モードを行う行数が変化する。
図11は、本実施形態のトリミング撮影でフレームレートが変更されたときの撮像素子114の動作を示す図である。図11は、図10と同様に1フレーム部分を示している。
図11(a)は、図9及び図10(a)に示した動作と同じものを参考のため示したものであり、フレームレート調整期間を設けている。
図11(b)は、本実施形態で補正用領域データを出力する第2の出力モード(N−N駆動モード)を最大限多く取得する例であり、図10(b)と同じものである。
図11(c)は、トリミング領域を変えずに図11(b)の場合よりよりも高いフレームレート、すなわち短い時間で1フレームの撮影を行う場合の例である。この例では、1フレームの撮影に使える時間が図11(b)の場合より短くなっているので、これに対応して補正用領域データを出力する第2の出力モード(N−N駆動モード)を行う行数を減らしている。
このように、本実施形態では、フレームレートが変更されると、それに応じて、N−N駆動モードを行う行数が変化する。具体的には、第2の出力モード(N−N駆動モード)により補正用領域データを出力する第2の領域の行数(画素数)は、この第2の出力モード(N−N駆動モード)の実行に必要な時間が特定の条件を満たすように設定される。その条件とは、第2の出力モード(N−N駆動モード)の実行に必要な時間が、1フレームに必要な時間から、第1の出力モード(S−N駆動モード)の実行に必要な時間を差し引いた時間を超えないという条件である。そして、第2の出力モード(N−N駆動モード)により補正用領域データを出力する第2の領域の行数(画素数)は、この条件を満たす範囲内で可能な限り大きくなるように設定する。ここで、上述の1フレームに必要な時間は、フレームレートに応じて決まる。
次に、N−N駆動モードで取得した補正用領域データは、メモリ130に格納される。次に、メモリ130に格納された補正用領域データを読出し、システム制御部150で垂直方向に射影データの生成が行なわれる。この垂直方向の射影データが水平方向のシェーディングを補正する1次元のシェーディング補正用データとなる。この生成されたシェーディング補正用データは、メモリ152に格納する。
次に、トリミング領域の画像データの読出しが行なわれる。この際、DFE117でメモリ152に格納されたシェーディング補正用データを用いて、水平方向のシェーディング補正が行なわれ、メモリ制御回路122を介して、メモリ130にシェーディング補正済みの撮影データが格納される。本実施形態では、上述の動作が、EVF表示用の連続撮影画像に対して順次実施される。すなわち、トリミング領域の画像データ取得時と同一フレーム内で取得した補正用領域データから生成したシェーディング補正用データにより、各フレームの補正が可能となる。
本実施形態によれば、所望のフレームレートを満足し、かつ、シェーディング補正用データ生成用の補正用領域データを取得する領域を、有効画素領域内で最大限に設定することが可能となる。したがって、ランダムノイズの影響等を軽減し精度の高いシェーディング補正用データを生成することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)第1実施形態において、トリミング撮影用の画像データの読出しに先立って補正用領域データを読出し、シェーディング補正用データを生成する例を説明した。しかし、この逆の手順、すなわち、トリミング撮影用の画像データの読出し後に補正用領域データを取得し、その後シェーディング補正用データを生成し、トリミング撮影データに対して後処理でシェーディング補正を実施してもよい。つまり、同じ領域であっても、トリミングする位置に応じて、光出力用の領域として機能する場合と、補正用領域データの出力用として機能する場合が切り替わることになる。
(2)第1実施形態において、補正用領域データの取得は、常に実施する例を示したが、これに限らず、補正用領域データの取得を行うか否かを判断する判断手段を設けてもよい。例えば、温度計144の計測結果に応じて、補正用領域データを取得せずに予め製造工程等で準備し不揮発性メモリ156等に格納されている補正用データを使用する等の判断を行う判断手段を設ける。そして、温度計144の計測結果によって、使用する補正用データを切り替えてもよい。
(3)第1実施形態において、1次元の補正として水平シェーディング補正を実施する例を説明したが、垂直方向のシェーディング補正を行ってもよいし、水平及び垂直の両方向のシェーディング補正を行ってもよい。
なお、第1実施形態と第2実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
本発明による撮像装置の第1実施形態を示すブロック図である。 CMOSイメージセンサの単位画素(1画素分)60の回路の一例を示す図である。 撮像素子114の有効画素領域と駆動回路の一例を示す図である。 撮像素子の撮影時の基本動作タイミングを示す図である。 トリミング撮影時の画像領域及び、その領域での駆動モードの対応を示す図である。 N−N駆動モードで取得した補正用領域データから、水平方向のシェーディング補正に用いる1次元のシェーディング補正用データの生成を説明する模式図である。 EVF撮影時に使用される撮像素子のローリング蓄積動作の基本動作タイミングのうち、トリミング撮影データを取得する第1の出力モードである画像信号のS−N駆動モードを示す図である。 EVF撮影時に使用される撮像素子のローリング蓄積動作の基本動作タイミングのうち、シェーディング補正用データの生成用の補正用領域データを取得するN−N駆動モードを示す図である。 図7,8で詳細に説明した撮像素子114の動作を簡略化したタイミングチャートである。 本実施形態のトリミング撮影でトリミング領域が変更されたときの撮像素子114の動作を示す図である。 本実施形態のトリミング撮影でフレームレートが変更されたときの撮像素子114の動作を示す図である。 トリミング撮影の一例を示した図である。
符号の説明
60 単位画素
61 フォトダイオード(PD)
62 転送スイッチ(TX)
63 リセットスイッチ
64 フローティングディフージョン(FD)
65 アンプ
66 行選択スイッチ
67 垂直出力線
110 撮影レンズ
111 レンズ制御手段
112 シャッター
140 シャッター制御部
116 アナログ・フロント・エンド回路(AFE)
117 デジタル・フロント・エンド回路(DFE)
118 タイミング発生回路(TG)
122 メモリ制御回路
124 画像表示メモリ
128 画像表示部
130 メモリ
142 測距制御部
144 温度計
146 測光制御部
148 フラッシュ部
150 システム制御回路
152 メモリ
156 不揮発性メモリ
160 操作部
182 電源制御部
186 電源部
190 記録媒体
114 撮像素子
115 ローパスフィルタ(LPF)
120 画像処理部

Claims (9)

  1. 光電変換機能を有する画素を2次元状に配置した画素領域と、
    前記画素領域から画像信号を出力する領域を選択する選択手段と、
    前記画素領域中で選択された一部の領域から画像信号を出力してトリミング画像を得るトリミング撮影を前記選択手段に実行させる制御手段と、
    前記トリミング撮影時に、前記トリミング画像に対応する第1の領域から画像データを出力する第1の出力モードと、前記画素領域中で前記第1の出力モードで出力を行わない領域の少なくとも一部である第2の領域から補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り換える切り換え手段と、
    を備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第2の出力モードにより出力した前記補正用領域データに基づいて1次元のシェーディング補正用データを生成し、前記1次元のシェーディング補正用データを用いて前記第1の出力モードにより出力した前記画像データを補正する補正手段を備えること、
    を特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、設定されたフレームレートにしたがい画像出力を繰り返し表示又は記録しながら前記トリミング撮影を前記選択手段に行わせることができ、
    前記選択手段は、前記フレームレートと前記第1の領域の画素数との少なくとも一方に応じて前記第2の領域の画素数を変更すること、
    を特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記第2の領域の画素数は、前記第2の出力モードの実行に要する時間が、前記フレームレートに対応する1フレームに要する時間から前記第1の出力モードの実行に要する時間を差し引いた時間を超えない範囲となるように決められること、
    を特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記第2の出力モードを実行するか否かの判断を行う判断手段を備えること、
    を特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の撮像装置において、
    温度計測手段を有し、
    前記判断手段は、前記温度計測手段の計測結果に応じて前記第2の出力モードを実行するか否かの判断を行うこと、
    を特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記1次元のシェーディング補正用データは、前記第2の出力モードで取得した出力の垂直方向及び水平方向の射影データの少なくとも一方であること、
    を特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記第2の出力モードは、光出力を行わずにデータを取得すること、
    を特徴とする撮像装置。
  9. 光電変換機能を有する画素を2次元状に配置した画素領域から画像信号を出力する領域を選択し、
    前記画素領域中で選択された一部の領域から画像信号を出力してトリミング画像を得るトリミング撮影を実行し、
    前記トリミング撮影時に、前記トリミング画像に対応する第1の領域から画像データを出力する第1の出力モードと、前記画素領域中で前記第1の出力モードで出力を行わない領域の少なくとも一部である第2の領域から補正用領域データを出力する第2の出力モードとを切り換え、
    前記第2の出力モードにより出力した前記補正用領域データに基づいて1次元のシェーディング補正用データを生成し、前記1次元のシェーディング補正用データを用いて前記第1の出力モードにより出力した前記画像データを補正する撮像方法。
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