JP2010056453A - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】露光不良の発生を抑制できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、投影光学系を介して基板に露光光を照射して基板を露光する。露光装置は、少なくとも一部が投影光学系の物体面側に配置され、投影光学系を介して投影光学系の像面側に配置された第1基準マークに検出光を照射して、第1基準マークを検出可能な第1検出装置を備える。第1検出装置は、基板の非露光時に、投影光学系を介して像面側に配置された所定部材に検出光を照射して、所定部材を光洗浄する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を露光する露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
半導体デバイス、電子デバイス等のマイクロデバイスの製造工程において、下記特許文献に開示されているような、投影光学系を介して基板に露光光を照射してその基板を露光する露光装置が知られている。
米国特許公開第2006/0187432号明細書 米国特許公開第2007/0258072号明細書
露光装置内の部材が汚染していると、例えば露光不良が発生し、その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。そのため、露光装置内の部材を効率良く良好にクリーニングできる技術の案出が望まれる。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる露光装置及び露光方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、投影光学系を介して基板に露光光を照射して基板を露光する露光装置であって、少なくとも一部が投影光学系の物体面側に配置され、投影光学系を介して投影光学系の像面側に配置された第1基準マークに検出光を照射して、第1基準マークを検出可能な第1検出装置を備え、第1検出装置は、基板の非露光時に、投影光学系を介して像面側に配置された所定部材に検出光を照射して、所定部材を光洗浄する露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、投影光学系を介して基板に露光光を照射して基板を露光する露光方法であって、少なくとも一部が投影光学系の物体面側に配置された第1検出装置を用いて、投影光学系の像面側に配置された第1基準マークに投影光学系を介して検出光を照射して、第1基準マークを検出することと、検出結果に基づいて取得された投影光学系による投影像の位置情報を用いて基板の位置を調整して、基板を露光することと、基板の非露光時に、第1検出装置を用いて投影光学系を介して像面側に配置された所定部材に検出光を照射して、所定部材を光洗浄することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第3の態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、露光不良の発生を抑制でき、不良デバイスの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光に関する計測処理を実行するための計測部材(計測器)Cを搭載して移動可能な計測ステージ3と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光光ELの光路の少なくとも一部が液体LQで満たされるように液浸空間LSを形成可能な液浸部材4と、マスクステージ1、基板ステージ2、及び計測ステージ3の位置情報を計測する干渉計システム5と、少なくとも一部が投影光学系PLの物体面側に配置され、投影光学系PLの像面側に配置された第1基準マークFM1を検出可能な第1アライメントシステム6と、第1基準マークFM1と所定位置関係で投影光学系PLの像面側に配置された第2基準マークFM2を検出可能な第2アライメントシステム7と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置8と、制御装置8に接続され、露光に関する各種情報を記憶する記憶装置8Mと、制御装置8に接続され、時間を計測可能なタイマー9とを備えている。
マスクMは、投影光学系PLにより基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板上にクロム等の遮光膜を用いて所定のパターンが形成された透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pが、感光膜に加えて別の膜を含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
計測部材(計測器)Cは、露光に関する計測処理を実行する。本実施形態において、計測ステージ3は、計測部材Cを複数有する。本実施形態において、計測ステージ3は、計測部材C1,C2,C3を有する。本実施形態において、計測部材C1,C2には、投影光学系PLから射出された露光光ELが入射する。計測部材C3は、第1基準マークFM1及び第2基準マークFM2が配置された基準部材である。なお、基板を保持して移動可能な基板ステージと、基板を保持せずに、計測部材(計測器)を搭載して移動可能な計測ステージとを備えた露光装置の一例が、例えば、例えば米国特許第6897963号明細書、米国特許出願公開第2007/0127006号明細書等に開示されている。
照明系ILは、所定の照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、投影光学系PLの物体面側で、マスクMを保持して移動可能である。マスクステージ1は、第1定盤11のガイド面11G上において、照明領域IRに対して移動可能である。
本実施形態において、マスクステージ1は、駆動システム13の作動により、ガイド面11G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。本実施形態において、駆動システム13は、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような平面モータを含む。本実施形態において、マスクステージ1を移動するための平面モータは、マスクステージ1に配置された可動子1Mと、第1定盤11に配置された固定子11Cとを含む。本実施形態において、可動子1Mは、マグネットアレイを含み、固定子11Cは、コイルアレイを含む。なお、可動子1Mがコイルアレイを含み、固定子11Cがマグネットアレイを含んでもよい。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、投影光学系PLの像面側で、基板Pを保持して移動可能である。基板ステージ2は、第2定盤12のガイド面12G上において、投影領域PRに対して移動可能である。
計測ステージ3は、投影光学系PLの像面側で、計測部材Cを搭載して移動可能である。計測ステージ3は、第2定盤12のガイド面12G上において、投影領域PRに対して移動可能である。
本実施形態において、基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、駆動システム14の作動により、ガイド面12G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。本実施形態において、駆動システム14は、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような平面モータを含む。本実施形態において、基板ステージ2を移動するための平面モータは、基板ステージ2に配置された可動子2Mと、第2定盤12に配置された固定子12Cとを含む。計測ステージ3を移動するための平面モータは、計測ステージ3に配置された可動子3Mと、第2定盤12に配置された固定子12Cとを含む。本実施形態において、可動子2M、3Mは、マグネットアレイを含み、固定子12Cは、コイルアレイを含む。なお、可動子2M、3Mがコイルアレイを含み、固定子12Cがマグネットアレイを含んでもよい。
干渉計システム5は、マスクステージ1の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット5Aと、基板ステージ2及び計測ステージ3の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット5Bとを有する。レーザ干渉計ユニット5Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1の位置情報を計測可能である。レーザ干渉計ユニット5Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラー2R、及び計測ステージ3に設けられた計測ミラー3Rを用いて、基板ステージ2及び計測ステージ3それぞれの位置情報を計測可能である。基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置8は、干渉計システム5の計測結果に基づいて、駆動システム13、14を作動し、マスクステージ1(マスクM)、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測器C)の位置制御を実行する。
第1アライメントシステム6は、検出対象のマークに照射するための検出光LAを射出する射出部6Aと、検出光LAが照射されたマークを検出する検出部6Bとを有する。検出部6Bは、検出光LAが照射された照射部分からの光の少なくとも一部を受光可能な受光部を含む。第1アライメントシステム6の少なくとも一部は、投影光学系PLの物体面側に配置されている。本実施形態において、第1アライメントシステム6のうち、少なくとも射出部6A及び検出部6Bが、投影光学系PLの物体面側に配置されている。
本実施形態の第1アライメントシステム6は、例えば米国特許第5646413号明細書等に開示されているような、検出対象のマークに対して検出光LAを照射し、CCDカメラ等で得られたマークの画像データを画像処理して、そのマークの位置を検出するVRA(Visual Reticle Alignment)方式のアライメントシステムである。本実施形態において、検出光LAは、紫外光である。本実施形態において、検出光LAは、露光光ELとほぼ同じ波長であり、投影光学系PLを透過可能である。
第1アライメントシステム6は、投影光学系PLを介して投影光学系PLの像面側に配置された第1基準マークFM1に検出光LAを照射して、その第1基準マークFM1を検出する。本実施形態においては、第1基準マークFM1は、計測ステージ3に搭載されている計測部材C3に配置されている。第1基準マークFM1を検出する際、第1アライメントシステム6は、投影光学系PLの物体面側に配置された射出部6Aより検出光LAを射出する。射出部6Aより射出された検出光LAは、投影光学系PLを介して、投影光学系PLの像面側に配置された第1基準マークFM1を含む領域に照射される。検出部6Bは、検出光LAが照射された領域からの光を投影光学系PLを介して受光し、第1基準マークFM1の画像データを取得する。
また、第1アライメントシステム6は、投影光学系PLの物体面側に配置された第3基準マークFM3と投影光学系PLとを介して第1基準マークFM1を検出して、投影光学系PLによる投影像の位置情報を取得可能である。すなわち、第1アライメントシステム6は、第1基準マークFM1に対して検出光LAを照射し、その反射光によって結像された第1基準マークFM1の像と第3基準マークFM3の像とをCCD等の撮像素子を用いて撮像し、それらの撮像信号を画像処理することで、投影光学系PLによる投影像の位置情報を取得可能である。本実施形態において、第3基準マークFM3は、マスクステージ1に配置された光学部材15に配置されている。
また、第1アライメントシステム6は、マスクMに配置された第1アライメントマークAM1を検出可能である。第1アライメントシステム6は、マスクMに配置された第1アライメントマークAM1と投影光学系PLとを介して第1基準マークFM1を検出して、投影光学系PLによる投影像の位置情報を取得可能である。すなわち、第1アライメントシステム6は、第1基準マークFM1に対して検出光LAを照射し、その反射光によって結像された第1基準マークFM1の像と第1アライメントマークAM1の像とをCCD等の撮像素子を用いて撮像し、それらの撮像信号を画像処理することで、投影光学系PLによる投影像の位置情報を取得可能である。
第2アライメントシステム7は、検出対象のマークに照射するための検出光LBを射出する射出部7Aと、検出光LBが照射されたマークを検出する検出部7Bとを有する。本実施形態において、第2アライメントシステム7は、所謂、オフアクシス方式のアライメントシステムであり、投影光学系PLを介さずに、検出対象のマークを検出する。
本実施形態の第2アライメントシステム7は、例えば米国特許第5493403号明細書等に開示されているような、検出対象のマークに対して検出光LBを照射し、そのマークからの反射光によって受光面に結像された対象マークの像と指標の像とをCCD等の撮像素子を用いて撮像し、それらの撮像信号を画像処理することでマークの位置を検出するFIA(Field Image Alignment)方式のアライメントシステムである。本実施形態において、検出光LBは、基板Pの感光膜を感光させないブロードバンドな光である。
第2アライメントシステム7は、第2基準マークFM2に検出光LBを照射して、その第2基準マークFM2の画像を投影光学系PLを介さずに取得可能である。第2基準マークFM2は、計測部材C3に配置されている。第1基準マークFM1と第2基準マークFM2とは所定位置関係で計測部材C3に配置されている。
また、第2アライメントシステム7は、基板Pに配置された第2アライメントマークAM2を検出可能である。第2アライメントシステム7は、第2アライメントマークAM2に検出光LBを照射して、その第2アライメントマークAM2の画像を投影光学系PLを介さずに取得可能である。
液浸部材4は、露光光ELの光路の少なくとも一部が液体LQで満たされるように液浸空間LSを形成可能である。液浸空間LSは、液体LQで満たされた部分(空間、領域)である。液浸部材4は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子21の近傍に配置される。本実施形態において、液浸部材4は、環状の部材であり、露光光ELの光路の周囲に配置される。本実施形態においては、液浸部材4の少なくとも一部が、終端光学素子21の周囲に配置される。
終端光学素子21は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する射出面22を有する。本実施形態において、液浸空間LSは、終端光学素子21と、終端光学素子21から射出される露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)に配置される物体との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように形成される。本実施形態において、投影領域PRに配置可能な物体は、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測ステージ3、及び計測ステージ3に搭載された計測部材Cの少なくとも一つを含む。
本実施形態において、液浸部材4は、投影領域PRに配置される物体と対向可能な下面23を有する。射出面22及び下面23と、物体の表面との間に液体LQが保持されることによって、終端光学素子21と物体との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。
本実施形態においては、基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域が液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成される。液体LQの界面(メニスカス、エッジ)の少なくとも一部は、液浸部材4の下面23と基板Pの表面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
基板ステージ2は、射出面22及び下面23と対向可能な上面24を有する。計測ステージ3は、射出面22及び下面23と対向可能な上面25を有する。本実施形態において、上面24、25は、XY平面とほぼ平行な平坦面である。
本実施形態においては、例えば米国特許出願公開第2007/0127006号明細書等に開示されているように、制御装置8は、基板ステージ2の上面24と計測ステージ3の上面25とを接近又は接触させた状態で、基板ステージ2の上面24及び計測ステージ3の上面25の少なくとも一方と終端光学素子21の射出面22及び液浸部材4の下面23とを対向させつつ、終端光学素子21及び液浸部材4に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動させることができる。これにより、制御装置8は、終端光学素子21及び液浸部材4と基板ステージ2との間に液浸空間LSが形成される状態、及び終端光学素子21及び液浸部材4と計測ステージ3との間に液浸空間LSが形成される状態の一方から他方へ変化させることができる。
以下の説明において、基板ステージ2の上面24と計測ステージ3の上面25とを接近又は接触させた状態で、基板ステージ2の上面24及び計測ステージ3の上面25の少なくとも一方と終端光学素子21の射出面22及び液浸部材4の下面23とを対向させつつ、終端光学素子21及び液浸部材4に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動させる動作を適宜、スクラム移動、と称する。
本実施形態においては、スクラム移動を実行するとき、制御装置8は、基板ステージ2の上面24と計測ステージ3の上面25とがほぼ同一平面内に配置されるように、基板ステージ2の上面24と計測ステージ3の上面25との位置関係を調整する。
図2は、液浸部材4の近傍を示すYZ平面と平行な側断面図である。図2の説明においては、説明を簡単にするために、主に、終端光学素子21及び液浸部材4と基板Pとが対向している状態を例にして説明する。なお、上述のように、終端光学素子21及び液浸部材4と対向する位置には、基板ステージ2及び計測ステージ3等、基板P以外の物体も配置可能である。
本実施形態において、液浸部材4は、Z軸方向に関して少なくとも一部が終端光学素子21の射出面22と基板Pの表面との間に配置されるプレート部29を有する。プレート部29は、中央に開口30を有する。射出面22から射出された露光光ELは、開口30を通過可能である。例えば、基板Pの露光中、射出面22から射出された露光光ELは、開口30を通過し、液体LQを介して基板Pの表面に照射される。
液浸部材4は、基板P上に液体LQを供給可能な供給口33と、基板P上の液体LQを回収可能な回収口34とを備えている。供給口33は、流路37を介して、液体供給装置36と接続されている。液体供給装置36は、清浄で温度調整された液体LQを供給口33に供給可能である。流路37は、液浸部材4の内部に形成された供給流路、及びその供給流路と液体供給装置36とを接続する供給管で形成される流路を含む。液体供給装置36から送出された液体LQは、流路37を介して供給口33に供給される。供給口33は、光路の近傍において、光路に面する液浸部材4の所定位置に配置されている。本実施形態において、供給口33は、射出面22とプレート部29の上面との間の空間31に液体LQを供給する。供給口33から空間31に供給された液体LQは、開口30を介して、基板P上に供給される。
回収口34は、液浸部材4と対向する基板P上の液体LQを回収可能である。回収口34は、流路39を介して、液体回収装置38と接続されている。液体回収装置38は、真空システムを含み、回収口34より液体LQを吸引して回収可能である。流路39は、液浸部材4の内部に形成された回収流路、及びその回収流路と液体回収装置38とを接続する回収管で形成される流路を含む。回収口34から回収された液体LQは、流路39を介して、液体回収装置38に回収される。
本実施形態においては、回収口34は、露光光ELの光路の周囲に配置されている。回収口34は、基板Pの表面と対向可能な液浸部材4の所定位置に配置されている。回収口34は、液浸部材4の下面23と対向する基板P上の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。本実施形態において、回収口34には多孔部材35が配置されている。多孔部材35は、複数の孔(openingsあるいはpores)を含むプレート状の部材である。本実施形態において、多孔部材35は、網目状に多数の小さい孔が形成されたメッシュプレートを含む。回収口34は、多孔部材35の孔を介して液体LQを回収する。なお多孔部材35として、多数の孔(pore)が形成された焼結部材(例えば、焼結金属)、発泡部材(例えば、発泡金属)などを用いてもよい。
本実施形態において、液浸部材4の下面23は、開口30の周囲に配置され、基板Pと対向可能なプレート部29の下面と、その下面の周囲に配置され、基板Pと対向可能な多孔部材35の下面とを含む。回収口34は、多孔部材35の下面に接触した基板P上の液体LQを回収可能である。
本実施形態において、制御装置8は、終端光学素子21及び液浸部材4と基板Pとの間に液体LQで液浸空間LSを形成するために、供給口33を用いる液体供給動作と並行して、回収口34を用いる液体回収動作を実行する。回収口34を用いる液体回収動作を実行するともに、供給口33を用いる液体回収動作が実行されることによって、一方側の終端光学素子21及び液浸部材4と、他方側の基板P(物体)との間に、液浸空間LSが形成される。
図3は、基板Pを保持する基板ステージ2及び計測ステージ3の平面図である。本実施形態においては、図3に示すように、基板P上には、露光対象領域である複数のショット領域Sがマトリクス状に設定される。また、基板P上には、第2アライメントマークAM2が配置されている。本実施形態においては、第2アライメントマークAM2は、ショット領域Sのそれぞれに隣接して配置されている。第2アライメントマークAM2は、第2アライメントシステム7によって検出される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。基板Pのショット領域Sの露光時において、マスクM及び基板Pは、XY平面内の所定の走査方向に移動される。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置8は、基板Pのショット領域Sを投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明領域IRに対してマスクMのパターン領域MAをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液浸空間LSの液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。これにより、基板Pのショット領域Sは、投影光学系PL(終端光学素子21)からの露光光ELで液体LQを介して露光され、マスクMのパターンの像が基板Pのショット領域Sに投影される。
上述のように、計測ステージ3は、計測部材C1,C2,C3を有する。計測部材C1,C2を用いる計測処理を実行するとき、計測部材C1,C2に、投影光学系PLの終端光学素子21から射出される露光光ELが照射される。計測部材C1,C2は、露光光ELを透過可能な透過部を有する。その透過部を介した露光光ELは、光センサに入射する。光センサは、例えば計測ステージ3の内部に配置されている。なお、光センサをステージ3の外部に配置し、計測部材C1,C2を介した露光光ELを、リレー光学系を介して光センサに供給してもよい。
本実施形態において、計測部材C1は、例えば米国特許出願公開第2002/0041377号明細書に開示されているような投影光学系PLによる空間像を計測可能な空間像計測システムの少なくとも一部を構成する。計測部材C2は、例えば欧州特許第1079223号明細書に開示されているような波面収差計測システムの少なくとも一部を構成する。なお、計測部材C1(又はC2)が、例えば米国特許第4465368号明細書に開示されているような露光光ELの照度むらを計測可能な照度むら計測システムの少なくとも一部、例えば米国特許第6721039号明細書に開示されているような投影光学系PLの露光光ELの透過率の変動量を計測可能な計測システムの少なくとも一部、及び例えば米国特許出願公開第2002/0061469号明細書等に開示されているような照射量計測システム(照度計測システム)の少なくとも一部を構成してもよい。
図4は、本実施形態に係る計測部材C1の一例を模式的に示す側断面図である。本実施形態において、計測部材C1の表面は、撥液膜52で形成されている。本実施形態において、計測部材C1は、例えば石英ガラスからなる基材50と、その基材50上に配置された遮光膜51と、その遮光膜51及び透過部53を覆う中間膜54と、中間膜54を覆う撥液膜52とを有する。遮光膜51は、例えばクロムを含み、その一部に透過部53が形成されるようにパターン化されている。
中間膜54は、光透過性を有する材料から形成されている。本実施形態において、中間膜54は、例えばSiO(液化硬化SiO)によって形成されている。
撥液膜52は、液体LQに対して撥液性である。上述のように、本実施形態において、液体LQは、水であり、撥液膜52は、撥水性である。本実施形態において、撥液膜52は、フッ素を含む樹脂の膜である。撥液膜52を形成する材料としては、例えばPFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)、PEEK(polyetheretherketone)、テフロン(登録商標)等が挙げられる。
なお、撥液膜52の一部はなくてもよい。例えば、計測のために露光光ELが照射される部分に撥液膜52を設けなくてもよい。
計測部材C3は、第1、第2基準マークFM1、FM2が配置された基準部材である。上述のように、第1基準マークFM1は、投影光学系PLを介して、第1アライメントシステム6によって検出される。上述のように、第2基準マークFM2は、投影光学系PLを介さずに、第2アライメントシステム7によって検出される。第1基準マークFM1が第1アライメントシステム6によって検出されるとき、第1基準マークFM1を含む計測部材C3の表面の少なくとも一部の領域に、第1アライメントシステム6から射出される検出光LAが照射される。また、第2基準マークFM2が第2アライメントシステム7によって検出されるとき、第2基準マークFM2を含む計測部材C3の表面の少なくとも一部の領域に、第2アライメントシステム7から射出される検出光LBが照射される。
計測部材C1と同様、計測部材C2の表面は、撥液膜で形成されている。この場合も計測部材C2の表面の一部(露光光ELが照射される部分)に撥液膜がなくてもよい。また、計測部材C1と同様、計測部材C3の表面は、撥液膜で形成されている。この場合も計測部材C3の表面の一部(検出光LAが照射される部分、すなわち第1基準マークFM1を含む領域)に撥液膜がなくてもよい。
図5は、マスクステージ1の近傍を示す側断面図、図6は、マスクステージ1及び第1アライメントシステム6の位置関係を示す平面図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態においては、マスクステージ1は、第3基準マークFM3が配置された光学部材15を有する。光学部材15は、投影光学系PLの物体面側に配置される。光学部材15は、例えば石英ガラスからなる基材と、その基材上に配置された遮光膜とを有する。遮光膜がパターン化されることによって、第3基準マークFM3が形成される。
本実施形態において、第1アライメントシステム6は、射出部6A及び検出部6Bをそれぞれ含む第1,第2検出ユニット61,62を有する。本実施形態においては、第1検出ユニット61は、例えば少なくとも一部が照明領域IRに配置されたマスクステージ1の中心(XY平面内における中心)に対して+X側に配置され、第2検出ユニット62は、−X側に配置される。第1,第2検出ユニット61,62のそれぞれは、露光光ELの光路(マスクステージ1)に対してX軸方向に移動可能である。
本実施形態において、第3基準マークFM3は、第1,第2検出ユニット61,62のそれぞれに対応するように、光学部材15に配置されている。
また、本実施形態においては、光学部材15は、第1アライメントシステム6から射出される検出光LAを透過可能な透過部16を有する。第3基準マークFM3は、透過部16と異なる光学部材15の所定位置に配置されている。本実施形態において、透過部16は、第3基準マークFM3に隣接する位置に配置されている。透過部16と第3基準マークFM3とはY軸方向に離れている。本実施形態において、透過部16は、遮光膜及び基準マークが配置されていない光学部材15の基材の一部の領域である。
本実施形態において、マスクステージ1は、マスクMをリリース可能に保持する第1保持部17と、光学部材15をリリース可能に保持する第2保持部18とを有する。第1保持部17は、マスクステージ1の一部に形成された第1開口71の周囲の少なくとも一部に配置されている。第2保持部18は、マスクステージ1の一部に形成された第2開口72の周囲の少なくとも一部に配置されている。本実施形態において、第1開口71と第2開口72とは、Y軸方向に離れて配置されている。なお、光学部材15はリリース可能でなくてもよい。
本実施形態のマスクMは、パターンが形成されたパターン領域MAを有する。第1保持部17は、パターン領域MA以外のマスクMの少なくとも一部の領域を保持する。第2保持部18は、第3基準マークFM3及び透過部16が配置された領域以外の光学部材15の少なくとも一部の領域を保持する。第1保持部17は、マスクMのパターン領域MAが第1開口71に配置されるようにマスクMを保持する。第2保持部18は、第3基準マークFM3及び透過部16が第2開口72に配置されるように光学部材15を保持する。
第1定盤11は、露光光ELの光路上に開口73を有する。基板Pの露光処理を実行するとき、露光光ELの光路上に第1開口71が配置されるように、マスクステージ1の位置が制御される。照明系ILより射出され、マスクMを照射した露光光ELは、第1開口71及び開口73を介して、投影光学系PLに入射する。投影光学系PLに入射した露光光ELは、投影光学系PLを介して、投影光学系PLの像面側に照射される。
また、第1定盤11の開口73は、検出光LAの光路上に配置される。第1アライメントシステム6及び光学部材15を用いる処理を実行するとき、検出光LAの光路上に第2開口72が配置されるように、マスクステージ1の位置が制御される。第1アライメントシステム6より射出され、光学部材15を介した検出光LAは、第2開口72及び開口73を介して、投影光学系PLに入射する。投影光学系PLに入射した検出光LAは、投影光学系PLを介して、投影光学系PLの射出面から射出される。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いるアライメント処理及び基板Pの露光処理に関する動作の一例について説明する。
制御装置8は、基板ステージ2に露光前の基板Pを搬入(ロード)するために、基板ステージ2を露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)とは別の所定の基板交換位置に移動する。基板ステージ2が投影領域PRから離れているとき、計測ステージ3が投影領域PRに配置され、終端光学素子21及び液浸部材4と計測ステージ3との間に液体LQが保持され、液浸空間LSが形成される。制御装置8は、必要に応じて、計測ステージ3を用いる計測処理を実行する。
計測ステージ3を用いる計測処理は、第2アライメントシステム7の検出基準位置と投影光学系PLの投影像の位置の関係の計測(ベースライン計測)を含む。ベースライン計測は、第1アライメントシステム6による第1基準マークFM1の検出動作を含む。本実施形態において、第1アライメントシステム6が第1基準マークFM1を検出するとき、図7に示すように、終端光学素子21と対向する位置(射出面22から射出される検出光LAが照射可能な位置)に第1基準マークFM1が配置される。制御装置8は、投影光学系PLと計測部材C3の第1基準マークFM1との間の光路が液体LQで満たされるように、液体LQで液浸空間LSを形成する。
第1アライメントシステム6は、マスクステージ1に配置されたマスクMの第1アライメントマークAM1、投影光学系PL、及び液浸空間LSの液体LQを介して、計測ステージ3に配置された計測部材C3の第1基準マークFM1に検出光LAを照射するとともに、その反射光を受光することにより、第1基準マークFM1と第1アライメントマークAM1との位置関係を検出する。制御装置8は、第1アライメントシステム6を用いる検出の結果に基づいて、投影光学系PLによる投影像の位置情報を取得する。
また、制御装置8は、計測部材C3の第2基準マークFM2を第2アライメントシステム7を用いて検出する。本実施形態においては、第2アライメントシステム7が第2基準マークFM2を検出するとき、第2アライメントシステム7の検出領域に第2基準マークFM2が配置される。第2アライメントシステム7は、液体LQを介さずに、第2基準マークFM2に検出光LBを照射して、その第2基準マークFM2を検出する。これにより、第2アライメントシステム7の検出基準位置と、第2基準マークFM2との位置関係が検出される。
本実施形態において、第1基準マークFM1と第2基準マークFM2との位置関係は、既知である。また、第1アライメントマークAM1とマスクMのパターン領域MAとの位置関係は、既知である。制御装置8は、第1基準マークFM1と第1アライメントマークAM1との位置関係と、第2アライメントシステム7の検出基準位置と第2基準マークFM2との位置関係と、第1基準マークFM1と第2基準マークFM2との位置関係とに基づいて、投影光学系PLによる投影像(パターンの像)の位置と、第2アライメントシステム7の検出基準位置との関係であるベースライン情報を求める。
なお、計測ステージ3を用いる計測処理は、ベースライン計測に限られず、計測部材C(C1及び/またはC2)を用いる計測処理を含んでもよい。本実施形態において、計測部材Cを用いる計測処理が実行されるとき、投影光学系PLと計測部材Cとの間の光路が液体LQで満たされるように、投影光学系PL(終端光学素子21)と計測部材Cとの間に液体LQが保持され、液浸空間LSが形成される。制御装置8は、投影光学系PL及び液浸空間LSの液体LQを介して、計測部材Cに露光光ELを照射する。投影光学系PLの像面側に照射され、計測部材Cを介した露光光ELは、光センサ(受光素子)に入射する。これにより、例えば投影光学系PLの空間像、波面収差、露光光ELの照度むら、投影光学系PLの露光光ELの透過率の少なくとも一つが計測される。制御装置8は、その計測結果に基づいて、所定の処理(例えば投影光学系PLのキャリブレーション処理)を実行し、その計測結果を、その後に行われる基板Pの露光に反映させる。
また、本実施形態においては、計測ステージ3には、3つの計測部材C1、C2,C3が搭載されているが、計測部材Cの数は3つに限られず、一つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
基板ステージ2に対する基板Pのロードが完了するとともに、計測ステージ3を用いる計測処理が終了した後、制御装置8は、第2アライメントシステム7の検出領域に対して基板ステージ2(基板P)を移動して、第2アライメントシステム7を用いて、その基板Pの第2アライメントマークAM2を検出する。制御装置8は、第2アライメントシステム7の検出結果に基づいて、基板Pのショット領域Sの位置情報を決定する。
基板Pのショット領域Sの位置情報が取得された後、制御装置8は、スクラム移動を実行して、終端光学素子21及び液浸部材4と計測ステージ3との間に液浸空間LSが形成されている状態から、終端光学素子21及び液浸部材4と基板ステージ2との間に液浸空間LSが形成される状態へ変化させる。制御装置8は、基板Pの露光処理を開始する。制御装置8は、基板Pの第2アライメントマークAM2の検出結果より得られた基板Pのショット領域Sの位置情報と、ベースライン情報とに基づいて、基板Pの位置を調整して、基板Pの複数のショット領域Sを投影光学系PLと液体LQとを介して順次露光する。
基板Pの露光処理が終了した後、その露光後の基板Pを基板ステージ2から搬出(アンロード)するために、制御装置8は、スクラム移動を実行して、終端光学素子21及び液浸部材4と計測ステージ3との間に液浸空間LSを形成して、基板ステージ2を基板交換位置へ移動する。基板交換位置に移動された基板ステージ2から露光後の基板Pがアンロードされ、露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされる。以下、上述と同様の処理が繰り返される。
ところで、例えば計測ステージ3に配置された計測部材C1,C2,C3の表面が汚染されたり、基板ステージ2の上面24、及び計測ステージ3の上面25が汚染されたりする可能性がある。
例えば、基板Pの露光中、基板Pから発生(剥離)した物質(例えば感光材等の有機物)が、異物(汚染物)として液浸空間LSの液体LQ中に混入する可能性がある。また、基板Pから発生する物質のみならず、例えば空中を浮遊する異物が、液浸空間LSの液体LQに混入する可能性もある。その液体LQが、計測部材C(C1,C2,C3)の表面に接触すると、その計測部材Cの表面が汚染される可能性がある。同様に、基板ステージ2の上面24及び計測ステージ3の上面25が汚染される可能性がある。
計測部材Cの表面が汚染されている状態を放置しておくと、例えばその計測部材Cを用いる計測精度が低下したり、供給口33から供給された液体LQが汚染されたりする可能性がある。また、基板ステージ2の上面24及び計測ステージ3の上面25が汚染されている状態を放置しておくことによっても、供給口33から供給された液体LQが汚染される可能性がある。これらの不具合が生じると、露光不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御装置8は、基板Pの非露光時の所定のタイミングで、投影光学系PLの像面側に配置される部材をクリーニングする。
次に、投影光学系PLの像面側に配置される部材をクリーニングする方法の一例について説明する。以下、計測部材C3をクリーニングする場合を例にして説明する。
本実施形態においては、制御装置8は、第1アライメントシステム6を用いて、投影光学系PLの像面側に配置された計測部材C3をクリーニングする。本実施形態において、第1アライメントシステム6は、基板Pの非露光時に、投影光学系PLを介して、その投影光学系PLの像面側に配置された計測部材C3に検出光LAを照射して、その計測部材C3を光洗浄する。
上述のように、本実施形態において、検出光LAは、紫外光を含む。すなわち、本実施形態において、検出光LAは、光洗浄効果を有する光である。
図8は、計測部材C3を光洗浄している状態の一例を示す図である。本実施形態においては、計測部材C3の光洗浄時、第1アライメントシステム6は、第3基準マークFM3を介さずに、計測部材C3に検出光LAを照射する。これにより、計測部材C3の表面の少なくとも一部に、検出光LAが良好に照射される。
本実施形態においては、計測部材C3の光洗浄時、第1アライメントシステム6は、光学部材15の透過部16と投影光学系PLとを介して、計測部材C3に検出光LAを照射する。光学部材15の透過部16を介して検出光LAを照射することにより、その検出光LAは、投影光学系PLの像面側に良好に照射される。本実施形態においては、計測部材C3の光洗浄時、計測部材C3の第1基準マークFM1と第2基準マークFM2の両方に検出光LAが照射されるが、どちらか一方に照射してもよい。また、計測部材C3の光洗浄時、第1基準マークFM1と第2基準マークFM2の一方に検出光LAを照射した後に、計測ステージ3を移動して、他方に検出光を照射してもよい。
また、本実施形態においては、図8に示すように、計測部材C3の光洗浄時、投影光学系PLの終端光学素子21及び液浸部材4と計測部材C3(計測ステージ3)との間に液体LQが保持され、液浸空間LSが形成される。すなわち、本実施形態においては、制御装置8は、液体LQと計測部材C3の表面とを接触させた状態で、その計測部材C3の表面に検出光LAを照射する。これにより、計測部材C3の表面は、良好に光洗浄される。
また、本実施形態においては、制御装置8は、供給口33を用いる液体LQの供給動作と並行して、回収口34を用いる液体LQの回収動作を実行して、液浸空間LSを形成した状態で、その液浸空間LSの液体LQと接触している計測部材C3の表面に検出光LAを照射する。これにより、計測部材C3の表面と、供給口33から供給された清浄な液体LQとを接触させた状態で、その計測部材C3の表面に検出光LAを照射することができる。また、液浸空間LSの液体LQは回収口34から回収されるので、液浸空間LSの液体LQの清浄度(クリーン度)を維持しつつ、光洗浄を実行することができる。
以上、第1アライメントシステム6が計測部材C3を光洗浄する場合を例にして説明した。同様に、第1アライメントシステム6は、投影光学系PLを介して、計測部材C1,C2に検出光LAを照射して、その計測部材C1,C2を光洗浄することができる。計測部材C1を光洗浄時には、計測部材C1の表面のうち、少なくとも光透過部53の表面に検出光LAが照射されるように計測ステージ3が位置決めされる。同様に、計測部材C2を光洗浄時には、計測部材C2の表面のうちの計測部材C2の光透過部の表面に検出光LAが照射されるように計測ステージ3が位置決めされる。また、第1アライメントシステム6は、投影光学系PLを介して、計測ステージ3の上面25、及び基板ステージ2の上面24に検出光LAを照射して、その上面を光洗浄することができる。すなわち、光洗浄の対象は、計測部材Cに限られない。投影光学系PLの像面側に配置可能であれば、光洗浄の対象とすることができる。
本実施形態において、第1アライメントシステム6を用いる光洗浄処理は、基板Pの非露光時に実行される。光洗浄処理は、例えばロット毎に実行することができる。ロットは、同一のマスクMを用いて露光される複数の基板Pのグループを含む。本実施形態においては、ロットに含まれる複数の基板Pのうち、最初の基板P(ロット先頭の基板P)の露光が開始される前に、マスクステージ1の第1保持部17にマスクMが保持された状態で、光洗浄処理が実行される。なお、上述のベースライン計測も、ロットの先頭で実行される。
なお、光洗浄処理は、例えば所定枚数の基板Pの露光処理が終了する毎に実行してもよい。例えば、同一ロット内において、基板Pの非露光時に、光洗浄処理を複数回実行してもよい。
また、計測部材C1,C2、C3のすべての光洗浄を毎回実行する必要はない。例えば、ロット先頭では、計測部材C1,C2,C3のすべての光洗浄を実行し、そのロットの処理が完了する前に、計測部材C3の光洗浄のみを実行してもよい。あるいは例えば、ロット先頭では、計測部材C1,C2の光洗浄を実行し、そのロットの処理が完了する前に、計測部材C3の光洗浄のみを実行してもよい。
また、第1アライメントシステム6を用いて、計測部材Cの表面が汚染されていると判断したとき、第1アライメントシステム6を用いる光洗浄処理を実行してもよい。第1アライメントシステム6は計測部材Cの表面の画像(光学像)を取得可能である。制御装置8は、第1アライメントシステム6を用いて計測部材Cの表面の状態を観察し、その観察結果に基づいて、第1アライメントシステム6の動作を制御することができる。また、制御装置8は、第1アライメントシステム6の観察結果に基づいて、計測部材Cの表面の汚染状態(汚染度)が許容範囲内であると判断したとき、光洗浄処理を実行せずに、基板Pの露光処理を含む通常のシーケンスを実行することができる。例えば、ロット先頭、及び/又は所定枚数の基板Pの露光処理が終了する毎に計測部材Cの表面状態を第1アライメントシステム6を用いて観察し、計測部材Cの表面の汚染状態(汚染度)が許容できない場合にのみ第1アライメントシステム6を用いる光洗浄を実行しても良い。
また、制御装置8は、光洗浄のための検出光LAを計測部材Cに照射した後、第1アライメントシステム6でその計測部材Cの画像を取得して、計測部材Cの表面の状態(光洗浄効果)の確認作業を実行することができる。
なお、第1アライメントシステム6とは別に、計測部材Cの表面の状態を観察可能(例えば、表面の画像を取得可能)な観察装置を設け、その観察装置の観察結果に基づいて計測部材Cの表面を光洗浄をするか否かを判断したり、及び/またはその観察装置の観察結果に基づいて、光洗浄後の計測部材Cの表面の状態を確認したりすることができる。本実施形態においては、第2アライメントシステム7は、撮像素子(CCD)を含み、計測部材Cの表面の画像(光学像)を取得可能である。したがって、第2アライメントシステム7を上記観察装置として用いてもよい。
なお、計測部材Cの表面を光洗浄するか否かを判断する観察する観察装置と、光洗浄後の計測部材Cの表面の状態の確認する観察装置とが異なっていてもよい。
また、計測部材Cの表面の第1領域を観察する観察装置と、第2領域を観察する観察装置とが異なっていてもよい。例えば、計測部材C3の第1基準マークFM1を含む領域は第1アライメントシステム6で観察し、第2基準マークFM2を含む領域は第2アライメントシステム7で観察してもよい。
また、観察装置は、計測部材Cの表面の画像を取得可能な装置に限られない。
また、本実施形態においては、計測部材Cの表面に対する検出光LAの照射時間がタイマー9により計測されている。本実施形態において、計測部材C3の表面に対する検出光LAの照射時間(積算時間)は、光洗浄のために計測部材C3の表面に対して照射される検出光LAの照射時間、及びベースライン計測(投影光学系PLの投影像の位置計測動作)のために計測部材C3の表面に対して照射される検出光LAの照射時間の積算値を含む。上述のように、本実施形態においては、計測部材C3の表面は、撥液膜で形成されている。計測部材C3の光洗浄のために検出光LAを照射することは有効である。一方、検出光LAの照射時間が長くなると、液体LQに対する撥液膜の撥液性が低下する可能性がある。撥液膜の撥液性が低下すると、例えば計測部材C3の表面に液体LQが残留し易くなる等、問題が生じる可能性がある。本実施形態において、制御装置8は、タイマー9を用いて計測部材C3に対する検出光LAの照射時間を管理する。本実施形態において、記憶装置8Mは、計測部材C3に対する検出光LAの照射時間と、その照射時間に応じた液体LQに対する撥液膜の接触角(照射時間に応じた撥液膜の撥液性の低下度合い)との関係を予め記憶している。その関係は、予備実験又はシミュレーションにより予め求めることができる。制御装置8は、記憶装置8Mの記憶情報と、タイマー9の計測結果とに基づいて、例えば撥液膜の撥液性が、予め定められた許容レベル以下になると判断したとき、その計測部材C3のメンテナンス処理を実行する。本実施形態においては、計測部材C3の交換作業が実行される。これにより、所望の撥液性の表面を有する計測部材C3が計測ステージ3に配置される。
また、本実施形態においては、制御装置8は、タイマー9を用いて、計測部材C1,C2の表面に対する検出光LAの照射時間、及び計測部材C1,C2の表面に対する露光光ELの照射時間も管理する。これにより、計測部材C3と同様、計測部材C1,C2の表面の撥液性が許容レベル以下になる前に、その計測部材C1,C2をメンテナンス(交換)することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1アライメントシステム6を用いて、投影光学系PLを介して、その投影光学系PLの像面側に配置された部材の表面を光洗浄することができる。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生を抑制することができる。
なお、上述の実施形態においては、マスクステージ1に配置された光学部材15の透過部16、及び投影光学系PLを介して、像面側の部材に検出光LAを照射する場合を例にして説明したが、例えばマスクMの少なくとも一部に、検出光LAを透過可能な透過部を設けられている場合には、そのマスクMの透過部、及び投影光学系PLを介して、投影光学系PLの像面側に配置された部材に検出光LAを照射して、その部材の表面を光洗浄してもよい。例えば、図9に示すように、パターンが形成されたパターン領域MAと異なるマスクMの遮光領域の所定位置に、検出光LAを透過可能な透過部80を設ける。第1アライメントシステム6は、マスクステージ1(第1保持部17)に保持されたマスクMの透過部80及び投影光学系PLを介して、投影光学系PLの像面側に配置された部材の表面に検出光LAを照射することができる。また、マスクMをマスクステージ1に保持する前に、開口71、及び開口73を介して、投影光学系PLの像面側に配置された部材の表面に検出光LAを照射してもよい。
なお、上述の実施形態においては、投影光学系PL(終端光学素子21)と光洗浄対象の部材との間に液体LQが保持された状態で、その部材に検出光LAを照射する場合を例にして説明したが、液体LQが保持されない状態で、すなわち、光洗浄対象の部材と液体LQとが接触していない状態で、その光洗浄対象の部材に検出光LAを照射して、光洗浄してもよい。
また、投影光学系PL(終端光学素子21)と光洗浄対象の部材との間の空間が露光用の液体LQとは異なる液体で満たされた状態で光洗浄を実行してもよい。
なお、上述の実施形態においては、第1アライメントシステム6は、画像方式のアライメントシステムであるが、画像方式に限られず、例えば米国特許第4655598号明細書に開示されているようなアライメントシステムであってもよい。
また、上述の実施形態においては、第1アライメントシステム6は、投影光学系PLの像面側に配置された計測部材C3に射出部6Aからの検出光LAを照射するとともに、その計測部材C3からの光を投影光学系PLを介して検出部6Bで受光しているが、第1アライメントシステム6の検出部の少なくとも一部を計測ステージ3に設け、検出光LAが照射された計測部材C3からの光を、投影光学系PLを介さずに、その検出部で受光してもよい。例えば、上述の実施形態と同様に検出光LAを計測部材C3に設けられた光透過部に照射し、その光透過部からの光を検出部で受光してもよい。
また、上述の実施形態においては、計測部材C1,C2,C3が計測ステージ3に搭載されていたが、計測部材C1,C2,C3の少なくとも一部が基板ステージ2に搭載されていてもよい。この場合、露光装置EXが計測ステージ3を備えていなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、第1アライメントシステム6の検出光LAを使って光洗浄を実行しているが、露光光ELを用いる光洗浄を併用してもよい。
なお、上述の実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子21の射出側(像面側)の光路が液体LQで満たされているが、例えば国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、終端光学素子21の入射側(物体面側)の光路も液体LQで満たされる投影光学系を採用することもできる。
なお、上述の各実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい。例えば、液体LQとして、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等を用いることも可能である。また、液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
なお、上述の実施形態の露光装置EXは、基板Pの露光中に、基板P上の一部の領域のみが液体LQで覆われる局所液浸方式を採用しているが、露光装置EXにおいて、基板Pの露光中に、基板Pの表面(露光面)全体が液体LQで覆われていてもよい。
また、露光装置EXが、液体を介さずに露光光ELを基板Pに照射する非液浸式の露光装置であってもよい。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、上述の各実施形態の要件は、例えば対応米国特許第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも適用できる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも、上述の各実施形態の要件を適用できる。
また、上述の各実施形態の要件は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような複数の基板ステージを備えたマルチステージ型の露光装置にも適用できる。基板ステージは、3つ以上配置することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、露光装置EXが投影光学系PLを備えていなくてもよい。
また、露光装置EXが、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)であってもよい。
以上のように、本実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図10に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光ビームで基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
本実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る液浸部材の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る基板ステージ及び計測ステージの一例を示す平面図である。 本実施形態に係る計測部材の一例を示す側断面図である。 本実施形態に係るマスクステージの近傍を示す側断面図である。 本実施形態に係るマスクステージ及び第1アライメントシステムの位置関係を示す平面図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る光洗浄処理に係る動作を説明するための図である。 本実施形態に係るマスクの一例を示す平面図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…マスクステージ、6…第1アライメントシステム、7…第2アライメントシステム、9…タイマー、15…光学部材、16…透過部、53…撥液膜、80…透過部、C…計測部材、EL…露光光、EX…露光装置、FM1…第1基準マーク、FM2…第2基準マーク、FM3…第3基準マーク、LA…検出光、LQ…液体、LS…液浸空間、M…マスク、MA…パターン領域、P…基板、PL…投影光学系

Claims (16)

  1. 投影光学系を介して基板に露光光を照射して前記基板を露光する露光装置であって、
    少なくとも一部が前記投影光学系の物体面側に配置され、前記投影光学系を介して前記投影光学系の像面側に配置された第1基準マークに検出光を照射して、前記第1基準マークを検出可能な第1検出装置を備え、
    前記第1検出装置は、前記基板の非露光時に、前記投影光学系を介して前記像面側に配置された所定部材に前記検出光を照射して、前記所定部材を光洗浄する露光装置。
  2. 前記第1検出装置は、前記物体面側に配置された第1アライメントマークと前記投影光学系とを介して前記第1基準マークを検出して、前記投影光学系による投影像の位置情報を取得可能であり、
    前記所定部材の光洗浄時、前記第1検出装置は、前記第1アライメントマークを介さずに、前記所定部材に前記検出光を照射する請求項1記載の露光装置。
  3. 前記物体面側に配置され、前記検出光を透過可能な透過部を有する光学部材を有し、
    前記所定部材の光洗浄時、前記第1検出装置は、前記透過部と前記投影光学系とを介して前記所定部材に前記検出光を照射する請求項2記載の露光装置。
  4. 前記第1アライメントマークは、前記透過部と異なる前記光学部材の所定位置に配置される請求項3記載の露光装置。
  5. 前記物体面側で、前記投影光学系により前記基板に投影されるパターンが形成されたマスクを保持して移動可能なマスクステージを備え、
    前記光学部材は、前記マスクステージに配置される請求項3又は4記載の露光装置。
  6. 前記物体面側に、前記投影光学系により前記基板に投影されるためのパターンが形成されたマスクが配置され、
    前記マスクは、前記パターンが形成されたパターン領域と異なる位置に前記検出光を透過可能な透過部を有し、
    前記所定部材の光洗浄時、前記第1検出装置は、前記透過部と前記投影光学系とを介して前記所定部材に前記検出光を照射する請求項2記載の露光装置。
  7. 前記所定部材は、前記第1基準マークが配置された基準部材を含む請求項1〜6のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記所定部材は、前記投影光学系の像面側に照射される前記露光光を計測する計測部材を含む請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記投影光学系と液体とを介して前記基板が露光され、
    前記所定部材の光洗浄時、前記投影光学系と前記所定部材との間に前記液体が保持される請求項1〜8のいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記所定部材の表面の状態を観察可能な観察装置を備え、
    前記観察装置の観察結果に基づいて、前記第1検出装置の動作が制御される請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記基板に配置された第2アライメントマーク、及び前記第1基準マークと所定位置関係で前記像面側に配置された第2基準マークの画像を前記投影光学系を介さずに取得可能な第2検出装置を備え、
    前記観察装置は、前記第2検出装置を含む請求項10記載の露光装置。
  12. 前記検出光が照射される前記所定部材の表面は撥液膜で形成され、
    前記所定部材の表面に対する前記検出光の照射時間を計測する計測装置を備える請求項1〜11のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  14. 投影光学系を介して基板に露光光を照射して前記基板を露光する露光方法であって、
    少なくとも一部が前記投影光学系の物体面側に配置された第1検出装置を用いて、前記投影光学系の像面側に配置された第1基準マークに前記投影光学系を介して検出光を照射して、前記第1基準マークを検出することと、
    前記検出結果に基づいて取得された前記投影光学系による投影像の位置情報を用いて前記基板の位置を調整して、前記基板を露光することと、
    前記基板の非露光時に、前記第1検出装置を用いて前記投影光学系を介して前記像面側に配置された所定部材に前記検出光を照射して、前記所定部材を光洗浄することと、を含む露光方法。
  15. 前記投影光学系と液体とを介して前記基板が露光され、
    前記投影光学系と前記所定部材との間の液体を介して前記検出光を前記所定部材に照射することによって、前記所定部材に対する光洗浄が行われる請求項14項記載の露光方法。
  16. 請求項14又は15記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015198202A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 キヤノン株式会社 露光装置および物品製造方法

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