JP2010056336A - イオン照射装置 - Google Patents

イオン照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010056336A
JP2010056336A JP2008220379A JP2008220379A JP2010056336A JP 2010056336 A JP2010056336 A JP 2010056336A JP 2008220379 A JP2008220379 A JP 2008220379A JP 2008220379 A JP2008220379 A JP 2008220379A JP 2010056336 A JP2010056336 A JP 2010056336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
electrode
ionization chamber
ions
ion irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008220379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5285998B2 (ja
Inventor
Takumi Yuse
琢巳 湯瀬
Noriyasu Sasaki
徳康 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2008220379A priority Critical patent/JP5285998B2/ja
Publication of JP2010056336A publication Critical patent/JP2010056336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5285998B2 publication Critical patent/JP5285998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

【要 約】
【課題】大面積の処理対象物にイオンを均一に照射するための技術を提供する。
【解決手段】
イオン化室11内で生成されたイオンは、第一〜第三の電極板17〜19に形成されたイオン通過路12を通り、イオン化室11から処理室30に放出される。第一〜第三の電極板17〜19は中心が処理対象物33の回転軸線24から離間して配置され、イオン通過路12は、回転軸線を通る直線で挟まれた中央領域に配置されており、略垂直に入射するイオンは、処理対象物33のどの位置でも略等しい時間照射され、処理対象物33表面に均一にイオンが照射される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体や電子部品等の製造過程あるいは構造材料等の表面改質において用いられるイオン源に関するものである。この発明は、イオン照射装置を用いてイオンを物質表面に均一に照射する技術と、その技術で用いられるイオン照射装置に関する。
従来より、エッチングや表面分析にはイオン照射装置が用いられている。
図14の符号100は、従来技術のイオン照射装置の一例を示している。イオン照射装置100は、イオン化室111を有している。イオン化室111には、開口部が形成されていて、開口部には、電極装置116が配置されている。
イオン化室111は、ガス導入装置109が接続されており、ガス導入装置109を動作し、イオン化室111内に処理ガスを導入する。イオン化室111には、高周波コイル113が取り付けられている。高周波コイル113に交流電圧を印加すると、イオン化室111内部でプラズマが発生し、処理ガスのイオンが生成される。
電極装置116は、電極板117を1又は複数枚有している。電極板117には孔120が複数形成され、電極板117は孔120が重なるように配置されている。電極板117には、不図示の電源から加速電圧が印加され、イオン化室111内で生成されたイオンは、孔120を通る際に加速され、イオン化室111外に照射される。
図15は、電極板117上の孔120を説明するための平面図であり、照射面積を広くするために、通常、孔120は電極板117の全体に配置されている。
特開2005−268235号公報 特開2007−165107号公報
従来のイオン照射装置では、イオン照射装置の大きさにより均一に引き出される領域が決まっていたため、イオン照射装置の大きさより広い領域に均一に照射することが困難であった。
引き出し電極の形状を凸面にすることにより均一に照射できる領域を広くすることが提案されている。しかし、この方法では引き出し電極と基板間の距離を長くしなければならないために、チャンバーの小型化が困難であった。
上記課題を解決するために、本発明は、イオン化室と、前記イオン化室内に導入された処理ガスをイオン化するイオン生成装置と、生成されたイオンを前記イオン化室から外部に放出させる電極装置と、処理対象物と前記電極装置とを一の回転軸線を中心にして相対的に回転させる回転装置とを有し、前記処理対象物に対して前記イオン室内で生成された前記イオンを照射するイオン照射装置であって、前記電極装置は、前記イオン化室内の前記イオンのエネルギーを決める電圧が印加される第一の電極と、前記イオンを吸引する極性の電圧が印加される第二の電極と、前記第一、第二の電極を貫通し前記イオン化室の外部に前記イオンを通過させる複数のイオン通過路とを有し、前記第一の電極は、前記第一の電極の中心が前記回転軸線から離間して配置され、前記第一の電極表面は、当該表面が位置する平面内で、前記回転軸線を通る二直線によって、前記二直線で挟まれた中央領域と、前記中央領域の両側に位置する端部領域とに区分けされ、前記イオン通過路は、前記中央領域に配置されたイオン照射装置である。
本発明はイオン照射装置であって、前記第一の電極表面は、前記回転軸線を中心とする大円と小円で、前記回転軸線に近い方から中心領域と中間領域と外周領域に区分けされ、前記イオン通過路は、前記中央領域内であって且つ前記中間領域内であるイオン通過領域に配置されたイオン照射装置である。
本発明はイオン照射装置であって、前記回転軸線を中心とする円の円周方向の前記イオン通過路の個数は、前記回転軸線に近い円上の個数よりも、遠い円上の個数の方が多くなるように配置されたイオン照射装置である。
本発明はイオン照射装置であって、前記イオン通過路の端部であって、前記第一の電極上に位置する入口孔は、同一面積であって、隣接する前記入口孔の中心間は、互いに等距離に配置されたイオン照射装置である。
本発明はイオン照射装置であって、前記イオン化室内には、前記第一の電極と離間して配置された邪魔板が、前記イオン通過領域の一部と対面する位置に配置されたイオン照射装置である。
本発明はイオン照射装置であって、前記邪魔板は、誘電体で構成されたイオン照射装置である。
装置を大型化せずに、大面積の処理対象物を均一に表面処理することができる。
図1の符号50は、真空処理装置の一例を示している。
この真空処理装置50は、イオン照射装置10と処理装置30を有している。
イオン照射装置10と処理装置30はイオン化室11と処理室31をそれぞれ有しており、イオン化室11と、処理室31には、それぞれ開口部が形成されている。
イオン化室11は処理室31の上方に位置しており、イオン化室11の開口と、処理室31の開口が重なって、イオン化室11の内部と処理室31の内部が接続されるように、イオン化室11と処理室31とが気密に連結されている。
イオン化室11の開口には、電極装置16が配置されている。
イオン化室11と処理室31のいずれか一方又は両方には真空排気系8が接続されている。イオン化室11には、処理ガスが配置されたガス導入系9が接続されており、真空排気系8を動作させ、イオン化室11と処理室31を真空雰囲気にした後、ガス導入系9を動作し、イオン化室11内にArガス等の処理ガスを導入すると、イオン化室11内に所望圧力の処理ガス雰囲気が形成される。
イオン化室11の周囲には高周波コイル13が巻き回されている。高周波コイル13には、高周波電源15が接続されている。イオン化室11は石英、アルミナ、窒化アルミニウム等の誘電体で構成されており、高周波電源15を起動して高周波コイル13に交流電圧を印加すると、イオン化室11内部に交番磁界が形成され、交番磁界により、イオン化室11内で処理ガスのイオンが生成される。
イオン化室11の内部の、交番磁界が形成される領域には、邪魔板25が第一の電極板17と平行に離間して配置されている。この邪魔板25は、石英、アルミナ、窒化アルミニウム等の誘電体で構成されており、イオン化室11の略中央に位置する。
イオン化室11内部に邪魔板25が無いと、イオン化室11の中央でイオン生成量が多くなるが、邪魔板25により、イオン化室11中央での邪魔板25と第一の電極板17の間におけるイオン生成が制御され、その結果、第一の電極板17から引き出されるイオン分布を制御することが可能となる。
電極装置16は、イオン化室11を処理室31に接続するイオン通過路12を複数有しており、イオン通過路12を通って、イオン化室11内部で生成されたイオンが処理室31へ移動可能になっている。
電極装置16は複数の電極板(第一〜第三の電極板17〜19)を有している。
第一〜第三の電極板17〜19は、イオン化室11の内部側から処理室31の内部側に向かって、記載した順序で互いに離間して平行に配置されている。
第一の電極板17には、イオン通過路12の入口となる貫通孔(入口孔20)がイオン通過路12と同数形成されている。
この入口孔20の中心を通り、第一の電極板17と垂直な線分を孔中心軸線とすると、第二、第三の電極板18、19の孔中心軸線が交差する場所には、それぞれ貫通孔が形成され、同一の孔中心軸線上に位置する第一の電極板17〜第三の電極板19の貫通孔によってイオン通過路12が構成されている。
従って、イオン化室11から入口孔20に入り込んだイオンは、他の電極板(第二、第三の電極板18、19)に衝突せずに、イオン通過路12内を飛行する。
隣接する電極板17〜19間には絶縁性の碍子6が配置されており、第一〜第三の電極板17〜19は碍子6によって離間し、互いに絶縁されおり、各電極板17〜19には電圧を個別に印加できる。
ここでは、第一の電極板17と第二の電極板18に正電圧電源5と負電圧電源3がそれぞれ接続されている。第三の電極板19はイオン化室11及び処理室31と同じ接地電位に接続されている。イオン化室11で生成されるイオンは正のイオンである(例えばAr+)。
第一の電極板17は、正電圧電源5により接地電位に対して正の電圧が印加され、イオン化室11内部のイオンは第一の電極板17から反発力を受けるので、イオンはイオン化室11内部に閉じ込められ、イオン化室11内部から拡散により漏洩しない。
第二の電極板18には負電圧電源3により接地電位に対して負の電圧が印加されている。第二の電極板18が形成する電界は、第一の電極板17の入口孔20を通ってイオン化室11内部に漏洩し、イオン化室11内部で生成されたイオンをイオン通過路12内に引き寄せ、加速させる。
イオンの加速エネルギーは第一、第二の電極板17、18の電位差が大きい程大きくなる。第一の電極板17の印加電圧を変えると、第一、第二の電極板17、18間の電位差が変るから、第一の電極板17の印加電圧がイオンの加速エネルギーを決定する。
加速されたイオンはイオン通過路12を通過して処理室31に導入される。尚、第三の電極板19は、第二の電極板18が作る電界が処理室31に漏洩するのを防ぐ役割をしている。
処理室31内部の底面には試料ホルダー32が配置されている。試料ホルダー32の一面(載置面)に、一又は複数の処理対象物33を予め保持させておく。
ここでは、処理対象物33は板状であって、載置面は第一〜第三の電極板17〜19と平行な平面内に位置し、処理対象物33は第一〜第三の電極板17〜19に対して平行に保持される。
試料ホルダー32は処理室31外部に配置された回転装置35に接続され、回転装置35により、載置面を垂直に通る回転軸線24を中心として回転できるように構成されている。従って、試料ホルダー32と処理対象物33は、第一〜第三の電極板17〜19と平行な平面内で回転軸線24を中心として回転する。ここでは、回転軸線24は処理対象物33と試料ホルダー32の中心を通る。
処理対象物33は、回転移動により一部又は全部が、イオン通過路12が配置された領域と対面し、対面した部分にイオンがビーム状に照射され、表面処理される。
イオン通過路12は、所定領域内に密集して配置されている。図2は、第一の電極板17上の入口孔20の配置状態を説明するための平面図であり、同図の符号d1は、第一の電極板17の表面が位置する平面内で回転軸線24を通り、180°未満の角度で交差する二直線b1とb2の間の領域(中央領域)を示している。
入口孔20は、中央領域d1の両側の端部領域e1とe2には配置されておらず、従って、イオン通過路12は中央領域d1に位置し、中央領域d1を通過したイオンが処理対象物33に照射される。
各入口孔20は同じ形状同じ大きさであり、入口孔20の中心間の距離を一定にして配置されている。従って、隣接する入口孔20の中心間は、互いに等距離になっている。
入口孔20の大きさが無視できる程小さい場合、回転軸線24を中心とする同心円と交差する入口孔20の個数は、半径が小さい同心円上の個数よりも半径が大きな同心円上の個数が多くなるように設定されており、入口孔20の大きさが、同心円の半径と比べて無視できない程の大きさの場合、少なくとも、入口孔20の大きさの2倍以上離れた同心円間では、半径が小さい同心円上の個数よりも半径が大きな同心円上の個数が多くなるように設定されている。
その結果、回転軸線24を中心にイオン化室11と処理対象物33とが相対的に回転した場合、処理対象物33表面上に垂直もしくは垂直に近い角度で入射するイオンが、処理対象物33のどの位置でも、略同じ時間だけ照射され、その結果、処理対象物33表面に均一にイオンが照射されるようになる。
イオン通過路12を通過したイオンのうち、処理対象物33に大きな角度で斜め入射するイオンの量が大きい場合、処理対象物33表面のうちの回転軸線24から離間した位置では、断続的にイオンが照射されるのに対し、回転軸線24付近の場所では、回転軸線24を中間にして、反対位置にあるイオン通過路12からもイオンが照射されるため、大きな角度で斜め入射するイオンは途切れることなく照射される。
従って、回転軸線24に近い場所では、垂直又は垂直に近い角度で入射するイオンと、大きな角度で斜め入射するイオンの両方が照射されてしまう。
本発明のイオン照射装置10では、第一の電極板17上の入口孔20は、回転軸線24を中心とする小さな半径r1の小円a1と、小円a1の半径r1よりも大きな半径r2の大円a2の間の中間領域d2に配置されており、小円a1よりも内側の中心領域には、入口孔は配置されておらず、その結果、回転軸線24付近の場所では、垂直又は垂直に近い角度で入射するイオンは到達せず、大きな角度で斜め入射するイオンだけが照射されるようになっている。
第一の電極17表面の、中央領域d1であって且つ中間領域d2の部分をイオン通過領域d2と呼ぶと、イオン通過領域d2を構成する入口孔20は、イオン通過領域d2に配置されている。
図3はイオン化室11の断面図であって、邪魔板25はイオン通過領域d2の少なくとも一部を覆っている。ここでは、邪魔板25はイオン通過領域d2の回転軸線24に近い側を覆っており、回転軸線24に近い側のイオン通過路12のイオン放出量を抑制している。
以上は、入口孔20をイオン通過領域d2だけに配置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、処理対象物33の回転軸線24付近の面内分布のばらつきが問題にならない程度であれば、図4に示すように、小円a1の内側の中心領域にも入口孔20を配置してもよい。
以上は、電極板17〜19が3枚の場合について説明したが、電極板17〜19の枚数は2枚以上であれば特に限定されない。
入口孔20の平面形状は特に限定されず、円形(真円、楕円含む)であってもよいし、多角形であってもよい。
中央領域d1を構成する二直線b1、b2の交わり角度は特に限定されないが、実験によると45°以下が良好であり、40°の場合が最適であった。
イオン生成方法も特に限定されず、イオン化室11内部にフィラメントを配置し、フィラメントに通電してプラズマを発生させてもよい。処理ガスの種類は特に限定されず、Ar、Xe、Ne等種々のものを用いることができる。
本発明のイオン照射装置10は、エッチング、表面クリーニング処理、表面分析等種々の用途に用いることができる。例えば、処理ガスがArであり、処理対象物33表面にCu、SiO2等が露出する場合は、処理対象物33表面がエッチングされる。
イオン照射条件の一例を述べると、例えば、処理対象物33が直径300mmの基板の場合、基板中心からイオン源(イオン化室11)中心のオフセット量70〜100mm、邪魔板25の直径が80〜100mm、邪魔板25中心からイオン化室11中心までの距離が−20〜20mm、邪魔板25と第一の電極板17との距離が0〜40mmである。
イオン化室11内部に邪魔板25以外の誘電体の板(円盤)を配置する場合、その円盤の直径は20〜40mm、円盤中心からイオン化室11中心までの距離は−70〜−50mm、円盤と第一の電極板17との距離は0〜10mmである。イオン照射装置10から処理対象物33までの距離(T/S)は250〜300mmである。
SiO2ウェハからなる処理対象物をArガスを用いてエッチングし、処理対象物表面のエッチング深さの面内分布を調べた。尚、エッチング速度は平均0.5nm毎秒、第一の電極板17への印加電圧は2.0kvまたは3.0kv、電流は250mA、350mA、または450mA。処理ガス流量は15sccm、25sccm、35sccm、第一〜第三の電極板17〜19は直径160mmの円盤状であって、材質はモリブデンであり、二直線b1、b2の交差角度は40°とした。邪魔板25は円盤状のものを用いた。
図5〜図11は面内分布を示すグラフであり、縦軸は相対エッチング量、横軸はウェハ上の回転軸線24からの位置(単位mm)を示す。
図5の符号gは中心領域d1にも入口孔20を配置した場合(図4)であり、回転中心から150mmと広い範囲がエッチングされており、直径が電極板17〜19の二倍以上の広い範囲にエッチング可能なことがわかる。
図6〜図11は中心領域に入口孔20を配置しない場合(図2)の面内分布であり、図6の符号h1〜h3は邪魔板25の直径が120mm、50mm、100mm、オフセットが−20mm、−30mm、−30mmの場合をそれぞれ示す。
尚、オフセットは、イオン化室11中心から邪魔板25中心までの距離であって、邪魔板25が回転軸線24に近い方を−、遠い方を+として表記する。
図6を見ると、邪魔板25が50mmと小さすぎる場合、面内分布が不均一になり、また、オフセットが変ると面内分布も変る。従って、邪魔板25の大きさや位置を変えることで、面内分布を改善可能なことがわかる。
図7、図8は直径80mmの邪魔板25を用いた場合であり、図7、図8の符号i1、j1は、オフセットが−10mmであって、図12に示すように、邪魔板25外周の一部に幅10mmの誘電体からなる板40を取り付けた場合である。
図7の符号i2はオフセットが−10mmであって、板40を取り付けなかった場合であり、図8の符号j2は、オフセットがゼロであって、図13に示すように、板40に加え直径30mmの誘電体からなる円盤42を邪魔板25と離間して配置した場合である。図7、8から円盤42による効果は、板40よりも小さいことがわかる。
図9は直径100mmの邪魔板25を用いた場合であり、同図の符号k1〜k3はオフセットがゼロ、−10mm、10mmの場合を示す。
図9から邪魔板25がイオン化室11の略中央に位置する場合が、均一な部分が多く(ウェハ回転中心からの位置−150mm〜−60mmの範囲)、均一度が±10%となった。
図10の符号l1〜l3は、邪魔板25のみの場合と、邪魔板25に幅10mmの板40を取り付けた場合と、邪魔板25に幅5mmの板40を取り付けた場合であり、それぞれ均一度は±14%程度であった。板40の幅を5mm変えることで、面内分布が変わっており、邪魔板25の大きさ(幅)は5mm以下の精度で制御が必要なことがわかる。
図5と図6〜10から、入口孔20をイオン通過領域d2だけに配置する方が面内分布が改善されることがわかる。以上のことから、邪魔板25の大きさや配置を変えることで、面内分布を変更可能なことがわかる。
図11は邪魔板25の大きさや配置を変えて面内分布を均一にした場合のグラフであり、同図の符号f1は一の直線に沿った水平方向に調べた面内分布を、同図の符号f2は水平方向と直交する方向に調べた面内分布を示し、エッチング量の面内分布は±5%、エリプソ測定により入りうる誤差は約3%、エッチング量最小相対値は0.91であった。
本発明のイオン照射装置を用いた真空処理装置の一例 第一の電極板の一例を説明する平面図 電極板の位置を説明する断面図 第一の電極板の他の例を説明する平面図 中央領域に入口孔を配置した場合の面内分布を説明するグラフ 邪魔板の直径とオフセットを変更した場合の面内分布を説明するグラフ 板を取り付けた場合の面内分布を説明するグラフ 円盤を配置した場合の面内分布を説明するグラフ オフセットを変更した場合の面内分布を説明するグラフ 板の幅を変更した場合の面内分布を説明するグラフ 面内分布を均一にした場合のグラフ 邪魔板に板を取り付けた状態を示す平面図 邪魔板に加え円盤を配置した状態を示す平面図 従来技術のイオン照射装置を説明する断面図 従来技術の電極板を説明する平面図
符号の説明
10……イオン照射装置
12……イオン通過路
16……電極装置
17……第一の電極
18……第二の電極
20……入口孔
25……邪魔板
32……試料ホルダー
33……処理対象物
35……回転装置

Claims (6)

  1. イオン化室と、
    前記イオン化室内に導入された処理ガスをイオン化するイオン生成装置と、
    生成されたイオンを前記イオン化室から外部に放出させる電極装置と、
    処理対象物と前記電極装置とを一の回転軸線を中心にして相対的に回転させる回転装置とを有し、
    前記処理対象物に対して前記イオン室内で生成された前記イオンを照射するイオン照射装置であって、
    前記電極装置は、前記イオン化室内の前記イオンのエネルギーを決める電圧が印加される第一の電極と、
    前記イオンを吸引する極性の電圧が印加される第二の電極と、
    前記第一、第二の電極を貫通し前記イオン化室の外部に前記イオンを通過させる複数のイオン通過路とを有し、
    前記第一の電極は、前記第一の電極の中心が前記回転軸線から離間して配置され、
    前記第一の電極表面は、当該表面が位置する平面内で、前記回転軸線を通る二直線によって、前記二直線で挟まれた中央領域と、前記中央領域の両側に位置する端部領域とに区分けされ、
    前記イオン通過路は、前記中央領域に配置されたイオン照射装置。
  2. 前記第一の電極表面は、前記回転軸線を中心とする大円と小円で、前記回転軸線に近い方から中心領域と中間領域と外周領域に区分けされ、
    前記イオン通過路は、前記中央領域内であって且つ前記中間領域内であるイオン通過領域に配置された請求項1記載のイオン照射装置。
  3. 前記回転軸線を中心とする円の円周方向の前記イオン通過路の個数は、前記回転軸線に近い円上の個数よりも、遠い円上の個数の方が多くなるように配置された請求項2記載のイオン照射装置。
  4. 前記イオン通過路の端部であって、前記第一の電極上に位置する入口孔は、同一面積であって、隣接する前記入口孔の中心間は、互いに等距離に配置された請求項2記載のイオン照射装置。
  5. 前記イオン化室内には、前記第一の電極と離間して配置された邪魔板が、前記イオン通過領域の一部と対面する位置に配置された請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載のイオン照射装置。
  6. 前記邪魔板は、誘電体で構成された請求項5記載のイオン照射装置。
JP2008220379A 2008-08-28 2008-08-28 イオン照射装置 Active JP5285998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008220379A JP5285998B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008220379A JP5285998B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010056336A true JP2010056336A (ja) 2010-03-11
JP5285998B2 JP5285998B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=42071934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008220379A Active JP5285998B2 (ja) 2008-08-28 2008-08-28 イオン照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5285998B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55141729A (en) * 1979-04-21 1980-11-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ion-shower device
JPS6215743A (ja) * 1985-07-12 1987-01-24 Nissin Electric Co Ltd イオン処理装置
JPH01274398A (ja) * 1988-04-25 1989-11-02 Nissin Electric Co Ltd Ecrプラズマ源
JPH03207859A (ja) * 1990-01-10 1991-09-11 Hitachi Ltd イオン源装置およびイオンビーム処理装置
JPH0582452A (ja) * 1991-09-24 1993-04-02 Toshiba Corp 光応用基板処理装置
JPH08206866A (ja) * 1994-09-22 1996-08-13 Ebara Corp エネルギービーム加工法及びエネルギービーム加工装置
JPH09320507A (ja) * 1996-06-01 1997-12-12 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH10317172A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Hitachi Ltd イオンビーム加工装置
JPH10321175A (ja) * 1997-05-20 1998-12-04 Kobe Steel Ltd イオンビーム発生装置
JP2004079465A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Shimadzu Corp プラズマ生成装置およびプラズマ処理装置
JP2005268235A (ja) * 2005-06-13 2005-09-29 Ulvac Japan Ltd イオンビーム照射装置及び方法
JP2007165107A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Jeol Ltd イオン源

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55141729A (en) * 1979-04-21 1980-11-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ion-shower device
JPS6215743A (ja) * 1985-07-12 1987-01-24 Nissin Electric Co Ltd イオン処理装置
JPH01274398A (ja) * 1988-04-25 1989-11-02 Nissin Electric Co Ltd Ecrプラズマ源
JPH03207859A (ja) * 1990-01-10 1991-09-11 Hitachi Ltd イオン源装置およびイオンビーム処理装置
JPH0582452A (ja) * 1991-09-24 1993-04-02 Toshiba Corp 光応用基板処理装置
JPH08206866A (ja) * 1994-09-22 1996-08-13 Ebara Corp エネルギービーム加工法及びエネルギービーム加工装置
JPH09320507A (ja) * 1996-06-01 1997-12-12 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH10321175A (ja) * 1997-05-20 1998-12-04 Kobe Steel Ltd イオンビーム発生装置
JPH10317172A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Hitachi Ltd イオンビーム加工装置
JP2004079465A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Shimadzu Corp プラズマ生成装置およびプラズマ処理装置
JP2005268235A (ja) * 2005-06-13 2005-09-29 Ulvac Japan Ltd イオンビーム照射装置及び方法
JP2007165107A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Jeol Ltd イオン源

Also Published As

Publication number Publication date
JP5285998B2 (ja) 2013-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4330315B2 (ja) プラズマ処理装置
US20170253972A1 (en) Substrate processing apparatus
TWI685032B (zh) 不需要晶圓傾斜或旋轉的離子束蝕刻
JP4808818B2 (ja) 低インピーダンスプラズマ
JP5037630B2 (ja) プラズマ処理装置
WO2015155923A1 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
KR100951389B1 (ko) 박막 형성 장치
US20120104274A1 (en) Ion beam generating apparatus, substrate processing apparatus and method of manufacturing electronic device
JP6220749B2 (ja) イオンガン及びイオンミリング装置、イオンミリング方法
JP2009117711A (ja) シャワープレート及び基板処理装置
JP5903864B2 (ja) イオンミリング装置
KR20020081156A (ko) 마그네트론 플라즈마 에칭장치
US8617363B2 (en) Magnetron sputtering apparatus
US20110147200A1 (en) Ion Beam Generator, and Substrate Processing Apparatus and Production Method of Electronic Device Using The Ion Beam Generator
WO2009154213A1 (ja) マグネトロンスパッタ方法及びマグネトロンスパッタ装置
KR100969520B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP5285998B2 (ja) イオン照射装置
JPH04237123A (ja) プラズマ処理装置
JP5265275B2 (ja) 真空処理装置
JP5711581B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4698625B2 (ja) プラズマ処理装置
JP3037848B2 (ja) プラズマ発生装置およびプラズマ発生方法
JPH09275097A (ja) 半導体製造装置及び半導体製造方法
JP2011017088A (ja) スパッタ成膜応用のためのプラズマ処理装置
US20090000943A1 (en) Magnetron sputtering apparatus and manufacturing method for structure of thin film

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5285998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250