JP2010056246A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧と速い動作とを共に実現することが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】N型基板1上に形成されたN型の半導体層2と、この半導体層2の表面に形成されたP型の第1拡散層4と、半導体層2の表面に、第1拡散層4と互いに離間し、かつ、第1拡散層4を囲むように形成された、P型の第2拡散層4と、第1拡散層4の表面に形成された、P型の第3拡散層5と、第2拡散層4の表面に形成された、P型の第4拡散層7と、第1拡散層4の表面に形成され、第3拡散層5と電気的に接続された、N型の第5拡散層6と、第2拡散層4の表面と半導体層2の表面とをまたぐように形成され、第4拡散層7と電気的に接続された、N型の第6拡散層8とを含む、PN接合型ダイオードを有する半導体装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に係わり、特に高耐圧が要求されるダイオードやトランジスタを有する半導体装置に係わる。
高耐圧パワーエレクトロニクスアプリケーション用途の高耐圧パワーデバイスとして、縦型PNダイオード及び縦型DMOSFET(二重拡散電界効果型トランジスタ)が、一般的に知られている。
縦型DMOSFETは、縦方向のドリフト領域の厚さ(深さ)及び不純物濃度によって、高耐圧を確保している。
また、縦型PNダイオード及び縦型DMOSFETにおいて、さらに、素子の高い耐圧と低いオン抵抗とを両立するデバイス構造として、いわゆるスーパージャンクション構造がある。
このスーパージャンクション構造では、通常、ドリフト領域とピラー領域とが交互に繰返し形成されている(例えば、特許文献1参照。)
スーパージャンクション構造の縦型PNダイオードの一例の断面図を、図8に示す。
図8に示すように、N基板51上に、Nのエピタキシャル層52が形成され、このエピタキシャル層52内に、柱状のPのピラー領域53が形成されている。このPのピラー領域53が形成されている部分以外の、残ったNのエピタキシャル層52を、ドリフト領域と呼んでいる。
ピラー領域53の上には、エピタキシャル層52の表面までP型のボディ領域54が形成されており、このP型のボディ領域54は、ピラー領域53よりも広い幅で形成されている。
ボディ領域54の中央の表面には、P型の電位取り出し領域(PSD)55が形成されている。各ボディ領域54のP型の電位取り出し領域(PSD)55が配線で接続されて、アノード62となっている。これに対して、基板51側が、カソード61となっている。
また、スーパージャンクション構造の縦型DMOSFETの一例の断面図を、図9に示す。
図9に示すように、N基板51〜ボディ領域54までは、図8の縦型PNダイオードと同様の構成となっている。
この縦型DMOSFETにおいては、さらに、ボディ領域54の表面に、中央のP型の電位取り出し領域(PSD)55と、その右又は左のN型の電位取り出し領域(NSD)56とが形成されている。
2つのボディ領域54のNSD56の間の上には、図示しないゲート絶縁膜を介してゲート電極57が形成されている。
ゲート電極57と、ゲート絶縁膜と、ボディ領域54と、PSD55と、NSD56と、ドリフト領域52とにより、MOSトランジスタが構成される。ゲート電極57の下のボディ領域54表面がMOSトランジスタのチャネルとなる。
そして、図8の縦型PNダイオード及び図9の縦型DMOSFETにおいて、Pのピラー領域53と、Nのドリフト領域52とは、同じ不純物量に設計されている。
このため、図8の縦型PNダイオードに逆バイアスが印加されたときや、図9の縦型DMOSFETがオフ状態であってドレイン・ソース間に逆バイアスが印加されたときには、ピラー領域53とドリフト領域52とが完全に空乏化されて、電界分布が均一になる。
これにより、スーパージャンクション構造を用いない場合と比較して、ドリフト領域の不純物濃度を高くしても、高耐圧を確保することができる。
また、ドリフト領域の不純物濃度を高くできるため、トランジスタがオン状態でのオン抵抗を低くすることが可能となる。
即ち、素子の高耐圧と低オン抵抗の両立を実現することができる。
なお、昇圧型コンバータの出力段回路等においては、縦型PNダイオードが縦型DMOSFETと一対で用いられることから、縦型DMOSFETと同様にNSDやゲート電極を有する構造の縦型PNダイオードが構成される場合がある。
特開2006−351985号公報
ところで、ダイオードに順方向バイアスで通電している状態から、瞬時にバイアス方向が逆方向に変化した場合には、アノード・カソード間接合の空乏層が拡がった安定状態になるまで、過渡的に逆方向の電流が流れる。この安定状態になるまでの時間は、リバースリカバリータイム(逆回復時間)と呼ばれている。
ダイオードのリバースリカバリータイムが長いと、回路動作が遅くなり、逆方向の電流による消費電流が増える。
図8及び図9に示したような、縦型PN接合ダイオードや縦型DMOSFETにおいても、リバースリカバリータイムが長いと、回路動作が遅くなり、また逆方向電流による消費電流が増えて効率が低下する、といった問題があった。
上述した問題の解決のために、本発明においては、高耐圧と速い動作とを共に実現することが可能な半導体装置を提供するものである。
本発明の第1の半導体装置は、PN接合型ダイオードを有する半導体装置であって、このPN接合型ダイオードが、以下の各層を含んで構成されているものである。
(A)第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含有する半導体層
(B)半導体層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第1拡散層
(C)半導体層の表面に、第1拡散層と互いに離間し、かつ、第1拡散層を囲むように形成された、第2導電型不純物を含有する第2拡散層
(D)第1拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第3拡散層
(E)第2拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第4拡散層
(F)第1拡散層の表面に形成され、第3拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第5拡散層
(G)第2拡散層の表面と半導体層の表面とをまたぐように形成され、第4拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第6拡散層
本発明の第2の半導体装置は、二重拡散電界効果型トランジスタを有する半導体装置であって、この二重拡散電界効果型トランジスタが、以下の各層を含んで構成されているものである。
(A)第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含有する半導体層
(B)半導体層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第1拡散層
(C)半導体層の表面に、第1拡散層と互いに離間し、かつ、第1拡散層を囲むように形成された、第2導電型不純物を含有する第2拡散層
(D)第1拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第3拡散層
(E)第2拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第4拡散層
(F)第1拡散層の表面に形成され、第3拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第5拡散層
(G)第2拡散層の表面と半導体層の表面とをまたぐように形成され、第4拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第6拡散層
(H)第1拡散層の表面及び半導体層の表面に形成されたゲート絶縁膜
(I)第1拡散層の表面の一部及び半導体層の表面の一部にまたがるように、ゲート絶縁膜上に形成された、ゲート電極
上述の各本発明の半導体装置の構成によれば、第6拡散層(第1導電型)が、第2拡散層(第2導電型)の表面と半導体層(第1導電型)の表面とをまたぐように形成されているので、これら第2拡散層及び半導体層が等電位になる。
さらに、半導体層と第1拡散層と第5拡散層とから構成されるトランジスタに対して、半導体層と第1拡散層と第2拡散層とから構成されるトランジスタが、互いに逆導電型のトランジスタとなり、これら2つのトランジスタでサイリスタ構造を構成する。
これにより、サイリスタを構成する2つのトランジスタの動作により、アノード内及びカソード内の少数キャリア(電子とホール)を素早く引き抜くことが可能になり、リバースリカバリータイムを短くすることができる。
上述の本発明によれば、リバースリカバリータイムを短くすることが可能になるため、回路動作を速くすることができる。また、逆方向の電流による消費電流を低減して、効率良く動作させることができる。
また、第1導電型と第2導電型との接合部分において、高い耐圧が得られる。
従って、本発明により、高い耐圧と速い動作とを共に実現することが可能な半導体装置を構成することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態とする)について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本発明の第1の実施の形態
2.本発明の第2の実施の形態
3.変形例
<1.本発明の第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態の半導体装置の概略構成図(断面図)を、図1に示す。
本実施の形態は、縦型のPN接合型ダイオード(以下、縦型PNダイオードと呼ぶこととする)を有する半導体装置に、本発明を適用した場合である。
図1に示すように、N基板1上に、Nのエピタキシャル層2から成るドリフト領域と、Pのピラー領域3とが、交互に繰返し形成されて、スーパージャンクション構造が構成されている。
のピラー領域3の上には、エピタキシャル層2の表面までP型のボディ領域4が形成されている。このP型のボディ領域4は、ピラー領域3よりも広い幅で形成されている。
このボディ領域4の表面には、ボディ領域4の電位取り出し領域となるP型の電位取り出し領域(PSD)5と、N型の電位取り出し領域(NSD)6とが、それぞれ形成されている。N型の電位取り出し領域(NSD)6は、ボディ領域の中央の表面に形成されている。P型の電位取り出し領域(PSD)5は、N型の電位取り出し領域(NSD)6の左右、即ち外側に形成されている。
各ボディ領域4の、P型の電位取り出し領域(PSD)5及びN型の電位取り出し領域(NSD)6が配線で接続されて、アノード12となっている。これに対して、基板1側が、カソード11となっている。
このような構成により、縦型PNダイオードにおいて、N型の電位取り出し領域(NSD)6をエミッタ、P型のボディ領域4及びピラー領域3をベース、N型の基板1及びエピタキシャル層2をコレクタとした、NPNトランジスタが形成される。
また、図1に示す半導体装置において、中央の3個の縦型PNダイオードのさらに外側に、ボディ領域の表面の構成が中央の3個の縦型PNダイオードとは異なる、スーパージャンクション構造の縦型PNダイオードが配置されている。
この外側の縦型PNダイオードでは、ボディ領域4の中央部の表面にP型の電位取り出し領域(PSD)7が形成され、このP型の電位取り出し領域(PSD)7の左右に、即ち外側に、N型の電位取り出し領域(NSD)8が形成されている。そして、このN型の電位取り出し領域(NSD)8は、ボディ領域4の表面とドリフト領域2の表面とにまたがるように形成されている。P型の電位取り出し領域(PSD)7及びN型の電位取り出し領域(NSD)8は、配線により電気的に接続されている。
外側の縦型PNダイオードにおいて、上述のようにP型の電位取り出し領域(PSD)7及びN型の電位取り出し領域(NSD)8が構成されているので、P型のボディ領域4及びピラー領域3と、N型のドリフト領域2とが、等電位となる。
この外側の縦型PNダイオードのボディ領域4及びピラー領域3をエミッタ、半導体基体1及びドリフト領域2をベース、前述したNPNトランジスタを構成するボディ領域4及びピラー領域3をコレクタとして、PNPトランジスタが構成される。このPNPトランジスタは、前述したNPNトランジスタを囲むように形成される。
これらNPNトランジスタ及びPNPトランジスタによって、サイリスタ構造が形成される。
ここで、本実施の形態の半導体装置において、図1に示す縦型PNダイオードを使用して、図2Aに回路構成図を示すような、昇圧型コンバータの出力段回路を構成した場合を想定して、図1に示す縦型PNダイオードの動作を説明する。
図2Aに示すように、ダイオードDのアノード側に、トランジスタTrのドレイン端子と、インダクタ(コイル)Lとが、接続されている。このトランジスタTrのソース端子側は、接地されている。また、ダイオードDのカソード側は、キャパシターCを介して、接地電位に接続されている。
そして、図2Aに示すダイオードDとして、図1に示す縦型PNダイオードを使用する。
図2Aでは、トランジスタTrがオン状態であり、入力端子からインダクタLを通じてトランジスタTrに電流が流れる。
ここで、図2Bに示すように、トランジスタTrがオフ状態になると、入力端子と接地との間が遮断されるため、インダクタLの逆起電力により、トランジスタTrのドレイン端子の電位が上がる。
このとき、トランジスタTrのドレイン端子とダイオードDのアノードとが接続されているので、ダイオードDのアノード・カソード間に順方向電圧が印加される。このため、ダイオードDを介して電流が流れ、キャパシターCをチャージする。
そして、図1の縦型PNダイオードに順方向のバイアス電圧が印加されているときには、中央の3個の縦型PNダイオード内に形成されている、前述したNPNトランジスタは、図3に示すように、ダイオード32として動作する。
また、外側の縦型PNダイオードにより形成されている、前述したPNPトランジスタは、図3に示すように、そのままPNPトランジスタ31として動作する。
そして、ダイオード32のカソードがPNPトランジスタ31のベースに接続されているため、PNPトランジスタ31の動作により、順方向のバイアス時の電流駆動能力を高めることができる。
一方、図2Cに示すように、トランジスタTrがオン状態になり、入力端子からインダクタLを通ってトランジスタTrを介してグランドへ電流が流れると、トランジスタTrのドレイン端子は急激にグランド電位に下がる。
このとき、ダイオードDのアノード電位もグランド電位に下がるため、ダイオードDのアノード・カソード間に、急激に逆方向のバイアス電圧が印加された状態になる。
そして、図1の縦型PNダイオードに逆方向のバイアス電圧が印加されているときには、中央の3個の縦型PNダイオード内に形成されている、前述したNPNトランジスタは、図4に示すように、そのままNPNトランジスタ34として動作する。
また、外側の縦型PN接合ダイオードにより形成されている、前述したPNPトランジスタは、図4に示すように、そのままPNPトランジスタ33として動作する。ただし、図3の場合とは、PNPトランジスタのエミッタとコレクタとが逆の関係になる。
このとき、NPNトランジスタ34の動作によって、カソード11内の少数キャリアであるホール21が、コレクタからベースを通ってエミッタへ引抜かれる。
即ち、ホール21が、NPNトランジスタ34のコレクタであるドリフト領域2から、ベースであるピラー領域3及びボディ領域4を通って、NPNトランジスタ34のエミッタであるN型の電位取り出し領域(NSD)6へ引き抜かれる。
また、PNPトランジスタ33の動作によって、アノード12内の少数キャリアである電子22が、コレクタからベースを通ってエミッタへ引抜かれる。
即ち、電子22が、PNPトランジスタ33のコレクタであるピラー領域3及びボディ領域4から、ベースであるドリフト領域2を通って、エミッタである外側の縦型PN接合ダイオードのピラー領域3及びボディ領域4に引き抜かれる。外側の縦型PN接合ダイオードのボディ領域4は、表面のN型の電位取り出し領域(NSD)8により、ドリフト領域2と等電位になっているので、さらに電子22は、ドリフト領域2に引き抜かれる。
このようにして、カソード11及びアノード12の少数キャリアが、素早く引き抜かれるため、リバースリカバリータイムtrrを短くすることが可能となる。
本発明の第1導電型不純物を含有する半導体層は、本実施の形態では、Nのエピタキシャル層2である。
本発明の第1拡散層は、本実施の形態では、中央の縦型PNダイオードのボディ領域4である。
本発明の第2拡散層は、本実施の形態では、外側の縦型PNダイオードのボディ領域4である。
本発明の第3拡散層は、本実施の形態では、中央の縦型PNダイオードのP型の電位取り出し領域(PSD)5である。
本発明の第4拡散層は、本実施の形態では、外側の縦型PNダイオードのP型の電位取り出し領域(PSD)7である。
本発明の第5拡散層は、本実施の形態では、中央の縦型PNダイオードのN型の電位取り出し領域(NSD)6である。
本発明の第6拡散層は、本実施の形態では、外側の縦型PNダイオードのP型の電位取り出し領域(PSD)8である。
また、本発明の第1ピラー層は、本実施の形態では、縦型PNダイオードの間にある、N型のドリフト領域2である。本発明の第2ピラー層は、本実施の形態では、中央の縦型PNダイオードのピラー領域3である。本発明の第3ピラー層は、本実施の形態では、外側の縦型PNダイオードのピラー領域3である。
上述の本実施の形態の半導体装置の構成によれば、中央の縦型PNダイオードの外側に、ボディ領域4の表面のN型の電位取り出し領域(NSD)8がボディ領域4の表面からドリフト領域2の表面にまたぐように形成された縦型PNダイオードが配置されている。
この外側の縦型PNダイオードによって、PNPトランジスタ33が形成される。このPNPトランジスタ33と、中央の縦型PNダイオードによって形成されるNPNトランジスタ34とによって、サイリスタが構成される。これにより、縦型PNダイオードに逆方向のバイアスが印加されたときに、ホール21と電子22とを、素早く引き抜くことができ、リバースリカバリータイムtrrを短くすることが可能になる。
このようにリバースリカバリータイムtrrを短くすることが可能になるため、回路動作を速くすることができる。また、逆方向の電流による消費電流を低減して、効率良く動作させることができる。
そして、スーパージャンクション構造の縦型PNダイオードにより、高い耐圧が得られる。
また、本実施の形態の半導体装置の構成によれば、順方向バイアス電圧が印加されているときには、NPNトランジスタがダイオード32として動作し、このダイオード32のカソードがPNPトランジスタ31のベースに接続されている。
このため、PNPトランジスタ31の動作により、順方向のバイアス時の電流駆動能力を高めることができる。
従って、本実施の形態により、高耐圧と速い動作とを共に実現することが可能な半導体装置を構成することができる。
上述の実施の形態は、本発明を、スーパージャンクション構造の縦型PNダイオードに適用した場合を説明した。
スーパージャンクション構造を用いない縦型PNダイオード、スーパージャンクション構造を有する縦型のDMOSFET(二重拡散電界効果型トランジスタ)、スーパージャンクション構造を用いない縦型のDMOSFETにも、同様に本発明を適用することが可能である。
また、これらの構成を含む、PN接合により高い耐圧が得られる構成に、本発明を適用することが可能である。
なお、図2A〜図2Cに示した昇圧型コンバータの出力段回路において、ダイオードDの代わりにトランジスタを使用して、図5に示すような回路構成とすることも可能である。図5においては、スイッチング用の第1のトランジスタTr1のドレイン端子とキャパシターCとの間に、MOSFETから成る第2のトランジスタTr2が接続されている。
この図5に示す回路構成の第2のトランジスタTr2に、本発明を適用することも可能である。
<2.本発明の第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態の半導体装置の概略構成図(断面図)を、図6に示す。
本実施の形態は、縦型のDMOSFET(以下、縦型DMOSFETと呼ぶこととする)を有する半導体装置に、本発明を適用した場合である。
本実施の形態の半導体装置の概略構成は、図1に示した先の実施の形態(縦型PNダイオードの場合)と同様であるので、以下、特に図1の半導体装置とは異なる部分を説明する。
図6に示すように、中央部の3つのボディ領域4においては、P型の電位取り出し領域5及びN型の電位取り出し領域(NSD)6の配置が第1の実施の形態とは逆であり、P型の電位取り出し領域(PSD)5がボディ領域4の中央部の表面に形成されている。さらに、2つのボディ領域4のN型の電位取り出し領域(NSD)6にまたがって、その上の図示しないゲート絶縁膜を介して、ゲート電極9が形成されている。ゲート電極9には、アノード12に接続された配線とは電気的に独立した、別の配線が接続されている。これにより、ゲート電極9の下のボディ領域4表面をチャネルとする、縦型DMOSFETが構成されている。
この縦型DMOSFETにおいても、ピラー領域3及びボディ領域4とドリフト領域2とがスーパージャンクション構造に形成されているため、耐圧を高くすることができる。
本実施の形態においても、図1に示した先の実施の形態と同様に、中央の縦型DMOSFETの外側に、ボディ領域4とドリフト領域2にまたがって形成されたN型の電位取り出し領域(NSD)8を有する縦型PNダイオードが配置されている。
このため、縦型DMOSFETに通常と逆方向のバイアスが印加された際に、少数キャリアを素早く引き抜くことができ、回路動作を速くすることができる。
従って、本実施の形態により、高耐圧と速い動作とを共に実現することが可能な半導体装置を構成することができる。
<3.変形例>
本発明の変形例としては、例えば、以下に挙げる構成が考えられる。
(1)スーパージャンクション構造以外の接合部の構造により、高い耐圧を実現する構成
(2)ピラー領域がなく、ボディ領域だけの構成
(3)ボディ領域とピラー領域とが一体であり、同じ幅である構成
(4)縦型DMOSFETのゲート電極が、基体に埋め込まれたトレンチ構造である構成
(5)縦型ではない(例えば横型の)接合部を有する構成
これらの他にも、様々な変形が可能である。
本発明の半導体装置において、半導体としては、シリコンの他、ゲルマニウムや、化合物半導体も使用することが可能である。
また、本発明の半導体装置において、半導体基体としては、半導体基板、半導体基板とその上の半導体エピタキシャル層等の構成を使用することが可能である。
また、上述した各実施の形態では、基板1及びドリフト領域2をN型として、ピラー領域3及びボディ領域4をP型としていた。
本発明では、これらの各領域が、それぞれ逆の導電型である半導体装置を構成することも可能である。
また、縦型DMOSFETと縦型PNダイオードとを共に有する半導体装置において、これら縦型DMOSFET及び縦型PNダイオードの構成をなるべく共通化することが考えられる。
本発明の変形例の1つとして、このように共通化した場合の、縦型PNダイオードの部分の概略構成図(断面図)を、図7に示す。図7においては、符号や部品の構成を、図1及び図6に示した各実施の形態と同様としている。
図7に示すように、図6に示した縦型DMOSFETと同様に、2つのボディ領域4上にゲート電極9が形成されている。
ただし、この図7の場合、ゲート電極9は、P型の電位取り出し領域(PSD)6及びN型の電位取り出し領域(NSD)5に接続されている配線に接続されている。これにより、DMOSFETがダイオードとして動作する。
このように、縦型DMOSFETと同様の構成で縦型PNダイオードを形成することにより、縦型DMOSFETと縦型PNダイオードとを共に有する半導体装置において、製造する際に、マスクや工程数を削減することが可能になる。また、配線の接続を変えるだけで、DMOSFETとPNダイオードとを作り分けできるため、製造工程が簡略化される。
なお、本発明において、第1拡散層と、第1拡散層を囲むように形成された第2拡散層との、平面形状や平面配置は、様々な構成が可能であり、特に限定されるものではない。
平面形状としては、例えば、個々に独立した島状、ストライプ状、リング状等が挙げられる。
平面配置としては、第2拡散層を第1拡散層の周囲全体に設けた配置や、第2拡散層を第1拡散層の1次元方向の両外側(前後又は左右)に設けた配置等が挙げられる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の第1の実施の形態の半導体装置の概略構成図(断面図)である。 A〜C 図1のダイオードを適用する昇圧型コンバータの構成及び動作を説明する図である。 図1のダイオードに順方向のバイアスを印加したときの状態を示す図である。 図1のダイオードに逆方向のバイアスを印加したときの状態を示す図である。 図2のダイオードの代わりにトランジスタを使用した、昇圧型コンバータの出力段回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置の概略構成図(断面図)である。 縦型DMOSFET及び縦型PNダイオードの構成を共通化した場合の縦型PNダイオードの部分の概略構成図(断面図)である。 従来の縦型PNダイオードの一例の断面図である。 従来の縦型DMOSFETの一例の断面図である。 A、B 図8のダイオードに順方向及び逆方向のバイアスを印加したときの状態を示す図である。 ダイオードの電流の変化とリバースリカバリータイムを説明する図である。
符号の説明
1 基板、2 エピタキシャル層(ドリフト領域)、3 ピラー領域、4 ボディ領域、5,7 P型の電位取り出し領域(PSD)、6,8 N型の電位取り出し領域(NSD)、9 ゲート電極、11 カソード、12 アノード、21 ホール、22 電子、31 PNPトランジスタ、32 ダイオード、33 PNPトランジスタ、34 NPNトランジスタ、C キャパシター、D ダイオード、L インダクタ(コイル)、Tr トランジスタ、Tr1 第1のトランジスタ、Tr2 第2のトランジスタ

Claims (5)

  1. PN接合型ダイオードを有する半導体装置であって、
    第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含有する半導体層と、
    前記半導体層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第1拡散層と、
    前記半導体層の表面に、前記第1拡散層と互いに離間し、かつ、前記第1拡散層を囲むように形成された、第2導電型不純物を含有する第2拡散層と、
    前記第1拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第3拡散層と、
    前記第2拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第4拡散層と、
    前記第1拡散層の表面に形成され、前記第3拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第5拡散層と、
    前記第2拡散層の表面と前記半導体層の表面とをまたぐように形成され、前記第4拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第6拡散層とを含んで、前記PN接合型ダイオードが構成されている
    半導体装置。
  2. 前記第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含む第1ピラー層と、
    前記第1ピラー層と交互に配置され、前記第1拡散層の下方に延びるように形成された、第2導電型不純物を含む第2ピラー層と、
    前記第2拡散層の下方に延びるように形成された第3ピラー層とをさらに含んで、前記PN接合型ダイオードが構成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 二重拡散電界効果型トランジスタを有する半導体装置であって、
    第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含有する半導体層と、
    前記半導体層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第1拡散層と、
    前記半導体層の表面に、前記第1拡散層と互いに離間し、かつ、前記第1拡散層を囲むように形成された、第2導電型不純物を含有する第2拡散層と、
    前記第1拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第3拡散層と、
    前記第2拡散層の表面に形成された、第2導電型不純物を含有する第4拡散層と、
    前記第1拡散層の表面に形成され、前記第3拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第5拡散層と、
    前記第2拡散層の表面と前記半導体層の表面とをまたぐように形成され、前記第4拡散層と電気的に接続された、第1導電型不純物を含有する第6拡散層と、
    前記第1拡散層の表面及び前記半導体層の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記第1拡散層の表面の一部及び前記半導体層の表面の一部にまたがるように、前記ゲート絶縁膜上に形成された、ゲート電極とを含んで、前記二重拡散電界効果型トランジスタが構成されている
    半導体装置。
  4. 前記第1導電型の半導体基体上に形成された第1導電型不純物を含む第1ピラー層と、
    前記第1ピラー層と交互に配置され、前記第1拡散層の下方に延びるように形成された、第2導電型不純物を含む第2ピラー層と、
    前記第2拡散層の下方に延びるように形成された第3ピラー層とをさらに含んで、前記二重拡散電界効果型トランジスタが構成されている
    請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記二重拡散電界効果型トランジスタの、前記半導体層と、前記第1拡散層と、前記第2拡散層と、前記第3拡散層と、前記第4拡散層と、前記第5拡散層と、前記ゲート絶縁膜と、前記ゲート電極と同じ構成を有すると共に、前記ゲート電極が、前記第3拡散層及び前記第5拡散層と電気的に接続されている、PN接合型ダイオードをさらに含む、請求項3に記載の半導体装置。
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