JP2010050849A - アンテナ用磁心及びその製造方法 - Google Patents

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Yusuke Niinuma
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Abstract

【課題】コストアップを抑えつつ、性能のばらつきを低減することのできるアンテナ用磁心、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】内部に複数のアモルファス帯が積層されたアンテナ用磁心30として、その一方の最外に配設されるアモルファス帯20aと、他方の最外に配設されるアモルファス帯20bと、アモルファス帯20aとアモルファス帯20bとで区画される四辺形領域R1内に配設されるアモルファス帯31と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば携帯電話や自動車等の移動体通信、又は住宅用ドアなどに内蔵して好適なアンテナ用磁心及びその製造方法に関する。
近年、自動車や住宅のドア等の開閉部を施解錠する際にキーシリンダを必要としない電子キーシステムが開発されている。この種のシステムでは、通常、例えば自動車や住宅のドア(開閉部)の周囲に電子キーを携帯した人が近づくと、ドアやドアハンドル内に設置されたアンテナが受信待機状態になり、その後、電子キーからのIDコードを受信することにより、ドアハンドルなどへの人体の接触と同時に、そのドアのロックを解除する。
ところで、こうした電子キーシステムにおけるアンテナの配設スペースは、一般に狭い。このため、アンテナとしては、例えば透磁率の高い磁性材料をコア(アンテナ用磁心)とする小型のバーアンテナが有効である(例えば特許文献1参照)。また、電波時計にアンテナを使用する場合にも、同様にアンテナの配設スペースが狭いため、上記のようなバーアンテナを使用することが提案されている(特許文献2,3参照)。上記特許文献1〜3に記載のアンテナはいずれも、コア材料として、透磁率が高く、また強度等の面にも優れるアモルファスを使用し、その積層体でコア(アモルファス積層コア)を形成している。
特開平7−278763号公報 特開2003−332823号公報 特開2003−110341号公報
アモルファスは、一般的な焼結フェライトなどの材料に比べて製造工程数が多いため、材料コストが高い。このため、コア材料(アンテナ用磁心の材料)にアモルファスを使用した場合には、なるべく少ない使用量で十分な性能を得ることが望ましい。
しかし、アモルファスを用いてアンテナを大量生産した場合には、各製品について均一な性能を得ることが難しい。アモルファスは、アモルファスリボン(アモルファス帯)を積層させて作るため、本質的に形状ばらつきによる性能のばらつきが生じ易いと考えられる。発明の実験等によると、アモルファスリボンは、液体急冷などの方法で作られるため、1枚1枚のリボンばらつきが大きくなり易く、その結果として積層コアでの性能のばらつきが大きくなり易い。また、アモルファスリボンの積層ずれによっても、性能のばらつきは生じる。積層ずれの主な原因は、アモルファスリボンのリボン幅のばらつき、及び積層工程での加熱成形時の積層ずれであると考えられる。そして、こうした積層ずれを回避する方法として、積層工程後に積層体を研磨する方法なども考えられるが、この方法には、さらなるコストアップを招くという問題がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、コストアップを抑えつつ、性能のばらつきを低減することのできるアンテナ用磁心及びその製造方法を提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るアンテナ用磁心は、内部に複数のアモルファス帯が積層されているアンテナ用磁心において、前記アモルファス帯は、前記アンテナ用磁心の一方の最外に配設される第1アモルファス帯と、他方の最外に配設される第2アモルファス帯と、前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とで区画される領域内に配設される第3アモルファス帯と、を含む、ことを特徴とする。
前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とは、互いに略同一の幅を有するとともに、積層方向に位置が揃っていてもよい。
本発明の第2の観点に係るアンテナ用磁心の製造方法は、内部に複数のアモルファス帯が積層されたアンテナ用磁心の製造方法において、前記アンテナ用磁心の一方の最外に配設される第1アモルファス帯と、他方の最外に配設される第2アモルファス帯と、前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とで区画される領域内に配設される第3アモルファス帯と、を積層することにより、前記アンテナ用磁心の外形を確定する工程を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、コストアップを抑えつつ、性能のばらつきを低減することのできるアンテナ用磁心及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るアンテナ用磁心及びその製造方法について説明する。
アンテナ10は、いわゆるバーアンテナであり、大きくは、図1に示すように、棒状のアンテナ用磁心30の外周にコイル40が巻回されることによって、構成されている。そして、コイル40は、電源及びコンデンサC1に直列に接続されている。なお、アンテナ用磁心30が、本実施形態に係るアンテナ用磁心である。
アンテナ用磁心30は、図2にその断面構造を示すように、一方の最外に配設されるアモルファス帯20aと、他方の最外に配設されるアモルファス帯20bと、アモルファス帯20aとアモルファス帯20bとで区画される四辺形領域R1(一点鎖線)内に配設されるアモルファス帯31と、を備える。そして、これらアモルファス帯20a,20b,31は、アモルファスからなる薄い帯状体であり、例えば接着剤等を介して積層されている。
詳しくは、このアンテナ用磁心30において、最外に位置する2枚のアモルファス帯20a,20bの幅は、互いに同一の幅であり、その2枚に挟まれる内部のアモルファス帯31の幅よりも、例えば「5%」以上、相対的に大きくなっている。
また、図3に積層方向(アンテナ用磁心30の長手方向及び幅方向の両方に直交する方向)からみた様子を示すように、このアンテナ用磁心30においては、最外のアモルファス帯20a,20bの寸法及び位置が互いに積層方向に揃っていて、さらに内部のアモルファス帯31が、その積層方向からみて、最外のアモルファス帯20a,20bよりも幅が小さくなっており、且つ、最外のアモルファス帯20a,20bの寸法からはみ出ないように配置されている。より具体的には、内部のアモルファス帯31は、所定領域(コイル40が巻回される部分を含むように設定)の断面において、最外のアモルファス帯20a,20bとその両側面とによって形成される四辺形領域R1(図2中の一点鎖線)をはみ出ないような配置を有する。
なお、アモルファス帯20a,20b,31の厚さは、例えば互いに同一の厚さになるように設定する。しかしこれに限られず、例えばコイル40から直接的に圧力を受ける最外のアモルファス帯20a,20bの厚さを、内部のアモルファス帯31の厚さよりも、大きく(厚く)してもよい。
アンテナ10の製造に際しては、例えばアモルファス帯に接着剤を塗布しておき、そのアモルファス帯に、ガラス転移温度を超えない範囲(例えば200℃以下)で熱をかけながら、アモルファス帯20a,20b,31を順に積層していくことで、アンテナ用磁心30を形成する。より詳しくは、アモルファス帯20aに、複数のアモルファス帯31を順次積層し、さらにその積層方向に、アモルファス帯20bを、積層方向からみて、アモルファス帯20aと同一の平面配置になるように積層する(図3参照)。そして、このアンテナ用磁心30の外周にコイル40を巻回することで、上記アンテナ用磁心30が完成する。なお、アンテナ用磁心30とコイル40との間には、必要に応じて、絶縁性フィルムを設ける。
このように、本実施形態では、相対的に大きな幅をもつ2枚のアモルファス帯20a,20bによって、相対的に小さな幅をもつ他のアモルファス帯31が挟まれるように、それらアモルファス帯20a,20b,31を積層し、その後二次加工(研磨など)を経ずにその積層体の外形を確定させる。こうした製造方法であれば、工程増加に伴うコストアップを抑えつつ、性能のばらつきを低減することができる。
本実施形態に係るアンテナ用磁心30の特徴を、図4(a)〜(c)に比較例1,2と対比して示す。ここで、比較例1は同一幅のアモルファス帯が積層されてなるアンテナ用磁心、比較例2は、比較例1に係るアンテナ用磁心の両側面が研磨されたアンテナ用磁心である。
図4(a)〜(c)に示すように、電気性能(インダクタンス)については、いずれのアンテナ用磁心でも同等の性能が得られる。しかし、比較例1のアンテナ用磁心では、大量生産した場合に性能にばらつきが生じる。これは、コイルの巻回状態の悪化に起因するものと考えられる。すなわち、比較例1のアンテナ用磁心を大量生産した場合には、図4(a)に示すように、内部のアモルファス帯が、最外のアモルファス帯とその両側面とによって形成される四辺形領域R2(コイルの巻回経路に相当)からはみ出て配置されるものが多くなる。こうしたアンテナ用磁心では、コイルが、そのはみ出たアモルファス帯がコイルの巻回状態(または形状)を悪化させるため、性能にばらつきが生じる。この点、本実施形態では、アンテナ用磁心30の一方の最外に配設されるアモルファス帯20aと他方の最外に配設されるアモルファス帯20bとで区画される四辺形領域R1内にアモルファス帯31が配設されることで、大量生産した場合でも、図4(c)に示すように、内部のアモルファス帯31が、四辺形領域R1(コイルの巻回経路に相当)からはみ出て配置されるものは少ない。このため、コイル40は、内部のアモルファス帯31から圧力を受けず、性能のばらつきは小さい。また、比較例2のアンテナ用磁心でも、図4(b)に示すように、研磨加工により、概ね内部のアモルファス帯が四辺形領域R3(コイルの巻回経路に相当)に収まり、性能ばらつきは小さくなる。しかし、この比較例2のアンテナ用磁心では、工程数の増加により、図4の図表中に示すように、他のアンテナ用磁心に比べて、コストアップが避けられない。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ用磁心30及びその製造方法によれば、コストアップを抑えつつ、性能のばらつきを低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
上記実施形態では、最外のアモルファス帯20a,20bの寸法及び位置が互いに積層方向に揃うようにしたが、これに限られず、互いに異なる寸法及び位置に設定してもよい。例えば図5に示すように、アモルファス帯20a,20bの位置をずらしても、内部のアモルファス帯31が、四辺形領域R1内に収まることで、性能のばらつきが低減されることになる。
本発明に係るアンテナ用磁心及びその製造方法の一実施形態について、該アンテナ用磁心が用いられるアンテナの概要を示す図である。 アンテナ用磁心の断面図である。 アンテナ用磁心の平面図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係るアンテナ用磁心の特徴を、比較例1,2と対比して示す図表である。 アンテナ用磁心の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 アンテナ
20a アモルファス帯(第1アモルファス帯)
20b アモルファス帯(第2アモルファス帯)
30 アンテナ用磁心
31 アモルファス帯(第3アモルファス帯)
40 コイル

Claims (3)

  1. 内部に複数のアモルファス帯が積層されているアンテナ用磁心において、
    前記アモルファス帯は、
    前記アンテナ用磁心の一方の最外に配設される第1アモルファス帯と、
    他方の最外に配設される第2アモルファス帯と、
    前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とで区画される領域内に配設される第3アモルファス帯と、
    を含む、
    ことを特徴とするアンテナ用磁心。
  2. 前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とは、互いに略同一の幅を有するとともに、積層方向に位置が揃っている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ用磁心。
  3. 内部に複数のアモルファス帯が積層されたアンテナ用磁心の製造方法において、
    前記アンテナ用磁心の一方の最外に配設される第1アモルファス帯と、
    他方の最外に配設される第2アモルファス帯と、
    前記第1アモルファス帯と前記第2アモルファス帯とで区画される領域内に配設される第3アモルファス帯と、
    を積層することにより、前記アンテナ用磁心の外形を確定する工程を備える、
    ことを特徴とするアンテナ用磁心の製造方法。
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