JP2010049336A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】枠内にある画素塊を対象とする場合に、枠外に画素塊があるような画像に対して、その枠外にある画素塊を枠からあふれた画素塊として、元の枠内の画素塊とともに対象とできるようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の枠抽出手段は画像内から画素塊を囲む枠を抽出し、画素塊位置検出手段は枠内にある画素塊の位置を検出し、形状判定手段は枠の形状を判定し、画素塊あふれ方向検出手段は前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置と前記形状判定手段によって判定された枠の形状に基づいて、該枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出し、枠内解析手段は枠内の画素塊を解析し、枠外画素塊検出手段は前記画素塊あふれ方向検出手段によって検出された方向の候補と前記枠内解析手段による解析結果に基づいて、枠からあふれた画素塊を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
帳票やアンケート用紙等に記載された情報を電子化することが行われている。そのために、文字認識技術が利用されている。その文字認識技術では、対象が枠を用いて定まったフォーマットであるならば、予め指定された枠内にある文字に対して、文字認識処理を行っているのが一般的である。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、記入枠に接触したり、はみ出して記入された文字等を、認識率を低下させずに読み取ることを課題とし、イメージバッファ中の2値のフィールドイメージで、文字が記入枠に接触していることが接触検出部によって検出されると、画像要求部によって、この記入枠に接触した枠線エリアのイメージデータが読取処理ユニット側に要求され、読取処理ユニットから転送された多値のイメージデータは、枠多値メモリに格納された後、濃度分布に基づいて2値化閾値が求められ、枠線が消去された2値のイメージデータが生成されて枠2値メモリに格納され、枠2値メモリ中の枠線エリアの2値のイメージデータによって、イメージバッファ中のフィールドイメージが更新され、更新されたフィールドイメージから文字パターンが切り出されて文字認識されることが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、破線を含む罫線に接触している文字を正確に切り出すことを課題とし、画像データから罫線を罫線抽出部により抽出し、罫線に接触する文字が存在する場合、罫線と文字との接触領域を含む文字領域を罫線文字接触領域抽出部により切り出し、文字領域における罫線が破線罫線である場合、文字領域における破線罫線を直線罫線に破線実線変換部により変換し、文字領域から文字を罫線接触文字切り出し部により抽出し、罫線接触文字切り出し部により抽出された文字が罫線の上下左右のどの位置に存在するのかを接触文字配置判定部により判定することが開示されている。
特開2001−022884号公報 特開平09−282414号公報
本発明は、枠内にある画素塊を対象とする場合に、枠外に画素塊があるような画像に対して、その枠外にある画素塊を枠からあふれた画素塊として、元の枠内の画素塊とともに対象とできるようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、画像内から画素塊を囲む枠を抽出する枠抽出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠内にある画素塊の位置を検出する画素塊位置検出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠の形状を判定する形状判定手段と、前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置と前記形状判定手段によって判定された枠の形状に基づいて、該枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出する画素塊あふれ方向検出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠内の画素塊を解析する枠内解析手段と、前記画素塊あふれ方向検出手段によって検出された方向の候補と前記枠内解析手段による解析結果に基づいて、前記枠抽出手段によって抽出された枠からあふれた画素塊を検出する枠外画素塊検出手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記画素塊位置検出手段は、前記枠抽出手段によって抽出された複数の枠内の画素塊の位置に基づいて、該枠内の先頭の画素塊の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記枠外画素塊検出手段によって検出された画素塊を、該枠外画素塊検出手段で対象としている枠に収容する画素塊収容手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記枠抽出手段によって抽出された複数の枠間の関係を判定する枠関係判定手段をさらに具備し、前記画素塊あふれ方向検出手段は、さらに前記枠関係判定手段によって判定された枠間の関係に基づいて、対象としている枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、前記画素塊あふれ方向検出手段は、前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置から、対象としている枠と隣接している枠内に画素塊が存在する領域に囲まれた空白の領域がある場合は、該隣接している枠内の画素塊がある方向を該対象としている枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補として検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置である。
請求項6の発明は、コンピュータを、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像内の線を抽出する線抽出手段と、前記線抽出手段によって抽出された線を用いて、画素塊を囲む枠を抽出する枠抽出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠内にある画素塊の位置を検出する画素塊位置検出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠の形状を判定する形状判定手段と、前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置と前記形状判定手段によって判定された枠の形状に基づいて、該枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出する画素塊あふれ方向検出手段と、前記枠抽出手段によって抽出された枠内の画素塊を解析する枠内解析手段と、前記画素塊あふれ方向検出手段によって検出された方向の候補と前記枠内解析手段による解析結果に基づいて、前記枠抽出手段によって抽出された枠からあふれた画素塊を検出する枠外画素塊検出手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、枠内にある画素塊を対象とする場合に、枠外に画素塊があるような画像に対して、その枠外にある画素塊を枠からあふれた画素塊として、元の枠内の画素塊とともに対象とできる。
請求項2の画像処理装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、あふれた画素塊がある方向をより適切に検出できる。
請求項3の画像処理装置によれば、枠からあふれた画素塊を元の枠内に収めることができる。
請求項4の画像処理装置によれば、枠からあふれた画素塊が他の枠内にあるような場合に、あふれた画素塊がある方向を限定することができる。
請求項5の画像処理装置によれば、枠からあふれた画素塊が他の枠内にあるような場合であっても、枠からあふれた画素塊の対象とすることができる。
請求項6の画像処理プログラムによれば、枠内にある画素塊を対象とする場合に、枠外に画素塊があるような画像に対して、その枠外にある画素塊を枠からあふれた画素塊として、元の枠内の画素塊とともに対象とできる。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前であることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
以下、枠として、矩形形状の文字枠を主に例示して説明する。文字枠は、帳票やアンケート用紙等で文字が記載される領域であり、記入欄等ともいわれる。その文字枠内に記載される文字は、手書きの文字であってもよいし、印刷された文字であってもよい。
また、画素塊とは、4連結又は8連結で連続する画素領域を少なくとも含み、これらの画素領域の集合をも含む。これらの画素領域の集合とは、4連結等で連続した画素領域が複数あり、その複数の画素領域は近傍にあるものをいう。ここで、近傍にあるものとは、例えば、互いの画素領域が距離的に近いもの、文章としての1行から1文字ずつ切り出すように縦又は横方向に射影し、空白地点で切り出した画像領域、又は一定間隔で切り出した画像領域等がある。
なお、1つの画素塊として、1文字の画像となる場合が多いので、以下、文字という場合は画素塊の例として示す。ただし、実際に人間が文字として認識できる画素領域である必要はない。文字の一部分、文字を形成しない画素領域等もあり、何らかの画素の塊であればよい。
第1の実施の形態は、図1に示すように、画像受付モジュール100、罫線抽出モジュール110、文字枠抽出モジュール120、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠形状判定モジュール140、文字あふれ方向検出モジュール150、文字枠内文字列解析モジュール160、文字枠外文字検出モジュール170、拡張文字枠設定モジュール180、文字位置補正モジュール190を有している。
画像受付モジュール100は、罫線抽出モジュール110、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠内文字列解析モジュール160、文字位置補正モジュール190と接続されている。画像を受け付けて、その画像を罫線抽出モジュール110、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠内文字列解析モジュール160、文字位置補正モジュール190へ渡す。画像を受け付けるとは、スキャナで画像を読み込むこと、ファックスで画像を受信すること、画像データベース等から画像を読み出すこと等が含まれる。画像には、文字枠が含まれている。その画像は、1枚であってもよいし、複数枚の画像であってもよい。また、画像の内容として、帳票、アンケート用紙、ビジネス用に用いられる文書等であってもよい。
罫線抽出モジュール110は、画像受付モジュール100、文字枠抽出モジュール120と接続されている。画像受付モジュール100から受け取った画像から直線である罫線を抽出する。この罫線は、文字枠を構成する可能性のある線である。例えば、縦方向と横方向で黒画素の投影分布をとり、予め定められた閾値以上のヒストグラム(黒画素の頻度)を示すところに罫線があると判断するようにしてもよいし、予め定められた閾値以上の画素がつながった線を抽出するようにしてもよいし、ハフ(Hough)変換等を利用してもよい。そして、抽出した罫線に関する情報を文字枠抽出モジュール120に渡す。ここで、罫線に関する情報とは、罫線自体の画像であってもよいし、その罫線の始点及び終点の座標等であってもよい。
文字枠抽出モジュール120は、罫線抽出モジュール110、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠形状判定モジュール140、文字枠内文字列解析モジュール160、拡張文字枠設定モジュール180と接続されている。罫線抽出モジュール110によって抽出された罫線に関する情報を受け取り、その罫線によって構成されている文字枠を抽出する。つまり、画像受付モジュール100によって受け付けられた画像内から文字枠を抽出する。そして、抽出した文字枠に関する情報を文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠形状判定モジュール140、文字枠内文字列解析モジュール160、拡張文字枠設定モジュール180に渡す。ここで、文字枠に関する情報とは、文字枠自体の画像であってもよいし、文字枠の左上角の座標、横幅、縦長のデータ等であってもよい。文字枠の抽出は、例えば、具体例には、縦の罫線と横の罫線が交差している点を検出し、その交差点の座標から矩形を構成する文字枠を取り出すことによって行う。
文字書き始め位置検出モジュール130は、画像受付モジュール100、文字枠抽出モジュール120、文字あふれ方向検出モジュール150と接続されている。文字枠抽出モジュール120によって抽出された文字枠内にある文字の位置を検出する。つまり、文字枠抽出モジュール120から文字枠に関する情報と画像受付モジュール100から画像を受け取り、その画像内から文字枠内の文字を抽出して、その位置を検出する。そして、抽出した文字の位置を文字あふれ方向検出モジュール150に渡す。
また、文字書き始め位置検出モジュール130は、文字枠抽出モジュール120によって抽出された複数の文字枠内の文字の位置に基づいて、その文字枠内の先頭の文字の位置を検出するようにしてもよい。
文字枠形状判定モジュール140は、文字枠抽出モジュール120、文字あふれ方向検出モジュール150と接続されている。文字枠抽出モジュール120によって抽出された文字枠の形状を判定する。判定する文字枠の形状として、縦長の矩形、横長の矩形がある。そして、判定結果(縦長の矩形又は横長の矩形)を文字あふれ方向検出モジュール150に渡す。形状の判定は、例えば、具体例には、縦長と横幅との比率によって判定する。つまり、縦長/横幅の値が1より大であるならば縦長の矩形、1未満であるならば横長の矩形と判定する。
文字あふれ方向検出モジュール150は、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠形状判定モジュール140、文字枠外文字検出モジュール170と接続されている。文字書き始め位置検出モジュール130によって検出された文字の位置と文字枠形状判定モジュール140によって判定された文字枠の形状に基づいて、その文字枠におけるあふれた文字が存在する方向の候補を検出する。そして、検出した方向の候補を文字枠外文字検出モジュール170に渡す。
文字枠内文字列解析モジュール160は、画像受付モジュール100、文字枠抽出モジュール120、文字枠外文字検出モジュール170と接続されている。文字枠抽出モジュール120によって抽出された文字枠内の文字を解析する。つまり、文字枠抽出モジュール120から文字枠に関する情報と画像受付モジュール100から画像を受け取り、その画像内から文字枠内の文字を解析する。そして、その解析結果を文字枠外文字検出モジュール170に渡す。
文字枠外文字検出モジュール170は、文字あふれ方向検出モジュール150、文字枠内文字列解析モジュール160、拡張文字枠設定モジュール180と接続されている。文字あふれ方向検出モジュール150によって検出された方向の候補と文字枠内文字列解析モジュール160による解析結果に基づいて、文字枠抽出モジュール120によって抽出された文字枠からあふれた文字を検出する。つまり、文字あふれ方向検出モジュール150から文字枠からあふれた文字が存在する方向の候補と文字枠内文字列解析モジュール160から解析結果を受け取り、その対象としている文字枠からあふれた文字を検出する。これによって、文字枠外にある文字と文字枠とが対応付けられ、その文字枠外にある文字は、対象としている文字枠内に本来記載されるべきものであることが判明する。そして、文字枠とその文字枠に対応付けられた文字を拡張文字枠設定モジュール180に渡す。
拡張文字枠設定モジュール180は、文字枠抽出モジュール120、文字枠外文字検出モジュール170、文字位置補正モジュール190と接続されている。文字枠抽出モジュール120によって抽出された文字枠と文字枠外文字検出モジュール170によって検出されたあふれた文字を受け取り、そのあふれた文字を含むように文字枠を拡張させる。その拡張された文字枠内には、拡張前の文字枠内にある文字とそのあふれた文字とがあることになる。そして、その拡張した文字枠に関する情報を文字位置補正モジュール190に渡す。
文字位置補正モジュール190は、画像受付モジュール100、拡張文字枠設定モジュール180と接続されている。文字枠外文字検出モジュール170によって検出された文字を、その文字枠外文字検出モジュール170で対象としている文字枠に収容する。例えば、具体的には、拡張文字枠設定モジュール180によって拡張された文字枠に関する情報を受け取り、画像受付モジュール100によって受け付けられた画像を用いて、拡張される前の文字枠内に、拡張された文字枠内にある文字を配置するようにしてもよい。
この後、文字位置補正モジュール190によって処理された文字枠内の文字を文字認識処理の対象とするようにしてもよいし、出力装置(ディスプレイ等の表示装置、プリンタ等の印刷装置等)や外部(他のシステム、記憶装置等)に出力するようにしてもよい。
図2は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図3から図11を用いて、具体例を示しながら説明する。
ステップS202では、画像受付モジュール100が、対象とする画像を受け付ける。例えば、具体的には、図3の例に示すような対象画像300がある。対象画像300は、住所録の一部であり、名前欄310、住所欄320、電話番号欄330を有している。名前欄310は、項目名欄311、記入欄312を有しており、住所欄320は、項目名欄321、記入欄322を有しており、電話番号欄330は、項目名欄331、記入欄332を有している。そして、住所は記入欄322に書ききれずに、あふれ出た文字がある。
ステップS204では、罫線抽出モジュール110が、ステップS202で受け付けた画像内から罫線を抽出する。図3に示す例では、名前欄310、住所欄320、電話番号欄330をそれぞれ構成している5本の罫線(縦の罫線3本と横の罫線2本)を抽出する。
ステップS206では、文字枠抽出モジュール120が、ステップS204で抽出した罫線を用いて、文字枠を抽出する。図3に示す例では、項目名欄311、記入欄312、項目名欄321、記入欄322、項目名欄331、記入欄332を抽出する。なお、以降の説明では、文字枠として記入欄312、322、332を例示する。
なお、文字枠抽出モジュール120が、抽出した文字枠のうち、端(例えば、左端)にある文字枠は、文字枠として抽出しない(以後の処理では、対象としない)ようにしてもよい。この処理を行うことによって、項目名欄311、321、331は、文字枠として抽出されずに、記入欄312、322、332が文字枠として抽出されることとなる。
また、文字枠として、同じ領域を囲む文字枠が複数ある場合は、小さい文字枠を優先して採用するようにしてもよい。図3に示す例では、文字枠として名前欄310、項目名欄311、記入欄312を抽出することもあり得るが、名前欄310と項目名欄311は同じ領域を囲んでいるので、項目名欄311だけを抽出し、同様に、名前欄310と記入欄312については、記入欄312だけを抽出する。
ステップS208では、文字枠形状判定モジュール140が、ステップS206で抽出した文字枠の形状を判定する。図3に示す例では、記入欄312、322、332は、それぞれ横長の文字枠であると判定される。
ステップS210では、文字書き始め位置検出モジュール130が、ステップS206で抽出した文字枠内にある文字の位置を検出する。文字の位置として、先頭の文字の位置、つまり文字が書き始められた位置を検出する。この検出は、次のように行う。
(A1)文字枠を複数のブロックに分割する。例えば、図4(a)に示すように、横長の文字枠である記入欄312、322、332を、それぞれ10個のブロックに分割する。ブロックは、予め定められた数又は大きさとする。
(A2)各ブロックにおいて、黒画素を計数する。
(A3)黒画素数が予め定められた閾値以上であるブロックをチェックする。つまり、文字があるブロックを取り出すことになる。例えば、図4(b)に示すように、斜線を施したブロックは、その閾値以上の黒画素があるものである。記入欄312は左から3つのブロック、記入欄322は全てのブロック、記入欄332は左から4つのブロックがチェックされることになる。
(A4)ステップS208で判定した形状のうち、同じ形状の複数のブロックに対して、(A1)から(A3)までの処理を行う。各文字枠を分割するブロックは、同じ大きさとする。
(A5)対象となっている各文字枠内でチェックされているブロックの位置を検出する。そして、各文字枠内で共通して存在する場所にあるブロックのうち、横長の文字枠の場合は左端にあるブロックの位置が、縦長の文字枠の場合は上端にあるブロックの位置が、文字を書き始める位置とする。例えば、図4(b)に示すように、記入欄312、322、332に共通するチェックされたブロックは、左から3つのブロックである。そして、横長の文字枠であるので、チェックされたブロックのうちの左端のブロック(結局、各文字枠内でも左端のブロック)を先頭の文字の位置とする。
なお、分割するブロック数を2とし、それぞれのブロック内の黒画素を計数し、画素数が多いブロックを先頭の文字の位置とするようにしてもよい。
ステップS212では、文字あふれ方向検出モジュール150が、対象としている文字枠について、文字があふれる方向の候補を検出する。つまり、ステップS208で判定された文字枠の形状とステップS210で検出された先頭の文字の位置を用いて、その文字枠における文字があふれる方向として可能性がある方向を検出する。
より具体的には、以下のように判定する。
(B1)文字枠が横長の形状であって、先頭の文字の位置が左である場合は、文字があふれる方向の候補として、右側、上側、下側を検出する。
(B2)文字枠が横長の形状であって、先頭の文字の位置が右である場合は、文字があふれる方向の候補として、左側、上側、下側を検出する。
(B3)文字枠が縦長の形状であって、先頭の文字の位置が上である場合は、文字があふれる方向の候補として、下側、右側、左側を検出する。
(B4)文字枠が縦長の形状であって、先頭の文字の位置が下である場合は、文字があふれる方向の候補として、上側、右側、左側を検出する。
つまり、先頭の文字の位置と反対側と、文字枠の長辺の両側が、文字があふれる方向の候補となる。
図5は、文字があふれる方向の例を示す説明図である。図5(a)の例に示す文字枠510は、横長であり、先頭の文字の位置は左であると判定されたものである。この場合、文字があふれる方向の候補として、右側、上側、下側(図5(a)の例に示した文字あふれ方向511参照)を検出することになる。また、図5(b)の例に示す文字枠520は、縦長であり、先頭の文字の位置は上であると判定されたものである。この場合、文字があふれる方向の候補として、下側、右側、左側(図5(b)の例に示した文字あふれ方向521参照)を検出することになる。
図6は、対象としている文字枠の文字があふれる方向の検出例を示す説明図である。つまり、図3の例に示した記入欄322は、文字があふれる方向の候補として、右側、上側、下側(図6の例に示した文字あふれ方向601参照)が検出されることになる。
ステップS214では、文字枠内文字列解析モジュール160が、文字枠以外の画素塊を囲む外接矩形を生成する。つまり、文字枠に接している文字は文字枠の一部とみなして外接矩形を生成しないこととなる。ただし、既存技術(例えば、背景技術の説明で示した特許文献に開示されている技術)を使って、文字枠に接している文字を抽出しておくようにしてもよい。
図7は、文字枠以外の画素塊の外接矩形の生成処理例を示す説明図である。記入欄322内には、外接矩形701から715が生成され、文字枠外には外接矩形716、717、718が生成される。
ステップS216では、文字枠内文字列解析モジュール160が、ステップS214で抽出した外接矩形間の間隔、各外接矩形の高さ、幅、文字枠内での位置(例えば、文字枠の短辺方向における位置)等を検出する。さらに、外接矩形内の予め定められた点(例えば、重心等)をつなぐ近似直線を生成するようにしてもよい。
図8は、外接矩形の重心をつないだ近似直線の生成処理例を示す説明図である。近似直線800は、外接矩形701から715の重心をつないだものである。
ステップS218では、文字枠外文字検出モジュール170が、対象としている文字枠外にあるあふれ文字を検出する。例えば、ステップS212で検出した文字があふれる方向の候補における方向であって、ステップS216で生成した近似直線の延長線上に、対象としている文字枠内にある外接矩形と同等の大きさ、間隔等であるものをあふれ文字として検出する。また、ステップS212で検出した文字があふれる方向の候補における方向であって、文字枠外にある外接矩形内の予め定められた点をつなぐ近似直線を生成して、文字枠内にある近似直線と結ぶことができる場合に、文字枠外にある文字を対象としている文字枠のあふれ文字として検出するようにしてもよい。また、ステップS212で検出した文字があふれる方向の候補における方向であって、文字枠内にある外接矩形の高さ、幅、文字枠内での位置と同等の高さ等を有する文字枠外にある外接矩形をあふれ文字として検出するようにしてもよい。また、ステップS212で検出した文字があふれる方向の候補における方向であって、文字枠外にある外接矩形内の予め定められた点をつなぐ近似直線を生成して、その近似直線で結ばれた外接矩形の大きさ、間隔等が、対象としている文字枠内にある外接矩形と同等の大きさ、間隔等であるものをあふれ文字として検出するようにしてもよい。
図9は、あふれ文字を検出する処理例を示す説明図である。近似直線800の延長線上にある外接矩形716、717、718を、記入欄322のあふれ文字として検出したものである。
ステップS220では、拡張文字枠設定モジュール180が、対象としている文字枠内の文字と、ステップS218で検出したその文字枠に対応するあふれ文字とを含むような領域を拡張した文字枠として設定する。
図10は、拡張した文字枠の生成処理例を示す説明図である。拡張文字枠1022は、記入欄322内にあった外接矩形701から715と、記入欄322外にあったあふれ文字の外接矩形716、717、718を含んでいる。
ステップS222では、文字位置補正モジュール190が、本来の文字枠に収まるように、文字位置を補正する。例えば、具体的には、ステップS220で設定した拡張した文字枠をその中にある文字を含めて縮小してもよいし、文字間隔を狭くしたりしてもよいし、2行に分けて含めるようにしてもよい。
図11は、あふれ文字を文字枠内に収める処理例を示す説明図である。図10の例に示した拡張文字枠1022及びその中の文字を縮小した例である。
図12は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。第1の実施の形態に、さらに文字枠間の関係を用いて、文字枠外にある文字を文字枠からあふれた文字として、元の文字枠内の文字と同等に扱えるようにしたものである。
第2の実施の形態は、図12に示すように、画像受付モジュール1200、罫線抽出モジュール1210、文字枠抽出モジュール1220、文字枠位置関係判定モジュール1225、文字書き始め位置検出モジュール1230、文字枠形状判定モジュール1240、文字あふれ方向検出モジュール1250、文字枠内文字列解析モジュール1260、文字枠外文字検出モジュール1270、拡張文字枠設定モジュール1280、文字位置補正モジュール1290を有している。第1の実施の形態と比べると、文字枠位置関係判定モジュール1225を付加したものであり、その他のモジュールである画像受付モジュール1200は画像受付モジュール100に、罫線抽出モジュール1210は罫線抽出モジュール110に、文字枠抽出モジュール1220は文字枠抽出モジュール120に、文字書き始め位置検出モジュール1230は文字書き始め位置検出モジュール130に、文字枠形状判定モジュール1240は文字枠形状判定モジュール140に、文字あふれ方向検出モジュール1250は文字あふれ方向検出モジュール150に、文字枠内文字列解析モジュール1260は文字枠内文字列解析モジュール160に、文字枠外文字検出モジュール1270は文字枠外文字検出モジュール170に、拡張文字枠設定モジュール1280は拡張文字枠設定モジュール180に、文字位置補正モジュール1290は文字位置補正モジュール190に、それぞれ対応し、同等の機能、働きを有しているので重複した説明を省略する。
文字枠抽出モジュール1220は、罫線抽出モジュール1210、文字枠位置関係判定モジュール1225、文字書き始め位置検出モジュール1230、文字枠形状判定モジュール1240、文字枠内文字列解析モジュール1260、拡張文字枠設定モジュール1280と接続されている。つまり、第1の実施の形態における文字枠抽出モジュール120の出力先に加えて、抽出した文字枠に関する情報を文字枠位置関係判定モジュール1225にも渡す。
文字枠位置関係判定モジュール1225は、文字枠抽出モジュール1220、文字あふれ方向検出モジュール1250と接続されている。文字枠抽出モジュール1220によって抽出された複数の文字枠間の関係を判定する。そして、その判定結果を文字あふれ方向検出モジュール1250に渡す。つまり、文字枠抽出モジュール1220から抽出した文字枠に関する情報を受け取り、文字枠間の関係を判定する。例えば、具体的には、対象としている文字枠に隣接している文字枠とその隣接している方向を検出する。なお、ここでの隣接とは、文字枠同士が近くにある状態の関係をいい、文字枠同士が接している場合のほかに、離れてはいるが、その距離は1文字の大きさ以内であるような場合も含む。つまり、文字枠からあふれた文字が記載されるような位置にあることをいう。
文字あふれ方向検出モジュール1250は、文字枠位置関係判定モジュール1225、文字書き始め位置検出モジュール1230、文字枠形状判定モジュール1240、文字枠外文字検出モジュール1270と接続されている。つまり、第1の実施の形態における文字あふれ方向検出モジュール150に、さらに文字枠位置関係判定モジュール1225によって判定された文字枠間の関係に基づいて、対象としている文字枠におけるあふれた文字が存在する方向の候補を検出する。つまり、文字枠間の関係を用いて、あふれた文字が存在する方向の候補を制限する。例えば、具体的には、あふれる方向に、他の文字枠がないことを条件とする。より具体的には、その方向に隣接した文字枠があれば、その方向は文字があふれる方向の候補として検出しない。
図13は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図14から図16を用いて、具体例を示しながら説明する。ただし、図2の例に示したフローチャートと同等の処理については、図2の例における処理の符号を示すことによって説明を省略する。
ステップS1302からステップS1310までの処理は、ステップS202からステップS210までの処理と同等である。
ただし、ステップS1302で、画像受付モジュール1200が、図14の例に示すような対象画像1400を受け付けることとする。名前欄1410は、項目名欄1411、記入欄1412を有しており、住所欄1420は、項目名欄1421、記入欄1422を有している。そして、住所は記入欄1422に書ききれずに、あふれ出た文字がある。
ステップS1312では、文字枠位置関係判定モジュール1225が、他の文字枠との位置関係を検出する。図14の例に示した記入欄1422には、隣接している文字枠として上方向に記入欄1412、隣接している文字枠として左方向に項目名欄1421、左上方向に項目名欄1411があるという関係を検出する。
ステップS1314では、文字あふれ方向検出モジュール1250が、ステップS212と同等の処理、つまり、対象としている文字枠について、文字があふれる方向の候補を検出する。ただし、対象としている文字枠に、ステップS1312で検出した位置関係として、隣接している文字枠がある場合は、その文字枠がある方向は、文字があふれる方向の候補とはしない。
図15は、文字があふれる方向の検出例を示す説明図である。図15(a)の例に示すように、記入欄1422が横長の形状であって、先頭の文字の位置が左である場合であるので、第1の実施の形態の文字あふれ方向検出モジュール150では、文字があふれる方向の候補として、右側、上側、下側を検出することになる(ステップS212の(B1)参照、図15(a)の例に示した文字あふれ方向1501参照)。
しかし、第2の実施の形態の文字あふれ方向検出モジュール1250では、ステップS1312で検出した位置関係として、記入欄1422には、隣接している文字枠として上方向に記入欄1412があることが判明しているので、その上方向は、文字があふれる方向の候補としない。つまり、文字があふれる方向の候補として、右側、下側を検出することになる(図15(b)の例に示した文字あふれ方向1502参照)。
ステップS1316からステップS1324までの処理は、ステップS214からステップS222までの処理と同等である。図16に示す例を用いてこれらの処理の概略、つまり図14の例に示した対象画像1400に対する処理例を説明する。
ステップS1316では、文字枠内文字列解析モジュール1260が、文字枠以外の画素塊を囲む外接矩形を生成する。図16(a)は、文字枠以外の画素塊の外接矩形の生成処理例を示す説明図である。記入欄1422内には、外接矩形1601から1611が生成され、文字枠外には外接矩形1612から1619が生成される。
ステップS1318では、文字枠内文字列解析モジュール1260が、ステップS1316で抽出した外接矩形間の間隔、各外接矩形の高さ、幅、文字枠内での位置等を検出する。さらに、外接矩形内の予め定められた点をつなぐ近似直線を生成するようにしてもよい。
図16(a)は、外接矩形の重心をつないだ近似直線の生成処理例を示す説明図でもある。近似直線1621は、外接矩形1601から1611の重心をつないだものである。
ステップS1320では、文字枠外文字検出モジュール1270が、対象としている文字枠外にあるあふれ文字を検出する。例えば、ステップS1314で検出した文字があふれる方向の候補における方向であって、文字枠外にある外接矩形内の予め定められた点をつなぐ近似直線を生成して、その近似直線で結ばれた外接矩形の大きさ、間隔等が、対象としている文字枠内にある外接矩形と同等の大きさ、間隔等であるものをあふれ文字として検出する。
図16(a)は、あふれ文字を検出する処理例を示す説明図でもある。近似直線1622は、外接矩形1612から1619の重心をつないだものである。外接矩形1612から1619の大きさ、間隔等は、外接矩形1601から1611の大きさ、間隔等と同等であるので、外接矩形1612から1619を、記入欄1422のあふれ文字として検出したものである。
ステップS1322では、拡張文字枠設定モジュール1280が、対象としている文字枠内の文字と、ステップS1320で検出したその文字枠に対応するあふれ文字とを含むような領域を拡張した文字枠として設定する。
図16(b)は、拡張した文字枠の生成処理例を示す説明図である。拡張文字枠1650は、記入欄1422内にあった外接矩形1601から1611と、記入欄1422外にあったあふれ文字の外接矩形1612から1619を含んでいる。
ステップS1324では、文字位置補正モジュール1290が、本来の文字枠に収まるように、文字位置を補正する。
図16(c)は、あふれ文字を文字枠内に収める処理例を示す説明図である。図16(b)の例に示した拡張文字枠1650及びその中の文字を縮小した例である。
次に、第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態又は第2の実施の形態に、文字枠からあふれた文字が他の文字枠内にあるような場合であっても、文字枠からあふれた文字の対象とするものである。
なお、第3の実施の形態の構成例は、第1の実施の形態又は第2の実施の形態の構成例と同等のものである。ただし、文字あふれ方向検出モジュール150、文字あふれ方向検出モジュール1250は、第1の実施の形態又は第2の実施の形態で示した機能、働き以外に、さらに、文字書き始め位置検出モジュール130(1230)によって検出された文字の位置から、対象としている文字枠と隣接している文字枠内に文字が存在する領域に囲まれた空白の領域がある場合は、その隣接している文字枠内の文字がある方向をその対象としている文字枠におけるあふれた文字が存在する方向の候補として検出する。つまり、第2の実施の形態では、隣接している文字枠がある方向は、あふれた文字がある方向の候補としなかったが、隣接している文字枠があっても、文字書き始め位置検出モジュール130(1230)によって検出された文字の位置を用いて、その文字枠内に文字が存在する領域に囲まれた空白の領域があると判明した場合は、隣接している文字枠がある方向であっても、あふれた文字がある方向の候補とするものである。
図17は、第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図18から図20を用いて、具体例を示しながら説明する。ただし、図13の例に示したフローチャートと同等の処理については、図13の例における処理の符号を示すことによって説明を省略する。
ステップS1702からステップS1712までの処理は、ステップS1302からステップS1312までの処理と同等である。
ただし、ステップS1702で、画像受付モジュール1200が、図18の例に示すような対象画像1800を受け付けることとする。1行目は氏名、2行目は住所、3行目は電話番号が記載されている。そして、住所は2行目に書ききれずに、あふれ出た文字が3行目にある。つまり、3行目には、左側に電話番号、空白があって右側に住所が記載されているものである。
ステップS1714では、文字書き始め位置検出モジュール1230が、対象としている文字枠と隣接している文字枠内の文字について解析する。そして、文字が存在する領域に囲まれた空白の領域があるか否かを判定する。図19の例に示すように、対象としている文字枠を2行目とする。上側に隣接する1行目には左側に文字存在領域1910(図では斜線を施している)があり、下側に隣接する3行目には左側に文字存在領域1930(図では斜線を施している)があり、右側に文字存在領域1940(図では斜線を施している)があり、文字存在領域1930と文字存在領域1940の間に挟まれた空白ブロック1951から1953がある。つまり、下側の3行目の文字枠には、文字存在領域1930と文字存在領域1940に囲まれた空白領域があると判定する。なお、空白領域は、予め定められた幅以上であることを条件としてもよい。
ステップS1716では、文字あふれ方向検出モジュール1250が、ステップS1714で対象としている文字枠と隣接している文字枠内に文字が存在する領域に囲まれた空白の領域があると判定した場合は、その隣接している文字枠内の文字がある方向をその対象としている文字枠におけるあふれた文字が存在する方向の候補として検出する。
したがって、第3の実施の形態では、あふれた文字がある方向の候補として右側、下側となる(図19の例に示す文字あふれ方向1901参照)。
そして、その文字枠内において、先頭の文字の位置とは反対側の位置にある文字(文字存在領域1940)を、あふれた文字である可能性があると判定する。したがって、図20の例に示すように、文字存在領域1920に対して、文字存在領域1940があふれた文字である可能性があると判定することになる。さらに、「ビル3F」という文字が、対象画像1800外にあり、3行目の並びにあるが、これらの文字もあふれた文字である可能性があることになる。以下、文字存在領域1940内の文字と「ビル3F」という文字が、文字存在領域1920に対してあふれた文字であるか否かを判断することになる。
ステップS1718からステップS1726までの処理は、ステップS1316からステップS1324までの処理と同等である。
図21を参照して、前述の実施の形態のハードウェア構成例について説明する。図21に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部2117と、プリンタなどのデータ出力部2118を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)2101は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、罫線抽出モジュール110、文字枠抽出モジュール120、文字書き始め位置検出モジュール130、文字枠形状判定モジュール140、文字あふれ方向検出モジュール150、文字枠内文字列解析モジュール160、文字枠位置関係判定モジュール1225等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)2102は、CPU2101が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)2103は、CPU2101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス2104により相互に接続されている。
ホストバス2104は、ブリッジ2105を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス2106に接続されている。
キーボード2108、マウス等のポインティングデバイス2109は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ2110は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)2111は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU2101によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、画像受付モジュール100が受け付けた画像や枠の位置データなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ2112は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2113に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース2107、外部バス2106、ブリッジ2105、及びホストバス2104を介して接続されているRAM2103に供給する。リムーバブル記録媒体2113も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート2114は、外部接続機器2115を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート2114は、インタフェース2107、及び外部バス2106、ブリッジ2105、ホストバス2104等を介してCPU2101等に接続されている。通信部2116は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部2117は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部2118は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図21に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、前述の実施の形態は、図21に示す構成に限らず、前述の実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図21に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
前記実施の形態においては、枠として矩形形状のものを示したが、その他の形状のものであってもよく、また枠線は直線でなくてもよく、実線以外の点線等であってもよい。枠は、画素塊を囲むものであればよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blue−ray Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 画像受付モジュールによって受け付けられた対象画像の例を示す説明図である。 文字枠内の文字位置を検出する処理例を示す説明図である。 文字があふれる方向の例を示す説明図である。 対象としている文字枠の文字があふれる方向の検出例を示す説明図である。 文字枠以外の画素塊の外接矩形の生成処理例を示す説明図である。 外接矩形の重心をつないだ近似直線の生成処理例を示す説明図である。 あふれ文字を検出する処理例を示す説明図である。 拡張した文字枠の生成処理例を示す説明図である。 あふれ文字を文字枠内に収める処理例を示す説明図である。 第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 画像受付モジュールによって受け付けられた対象画像の例を示す説明図である。 文字があふれる方向の検出例を示す説明図である。 第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。 第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 画像受付モジュールによって受け付けられた対象画像の例を示す説明図である。 文字の書き始め位置を検出する処理例を示す説明図である。 第3の実施の形態による処理例を示す説明図である。 第1〜3の実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100…画像受付モジュール
110…罫線抽出モジュール
120…文字枠抽出モジュール
130…文字書き始め位置検出モジュール
140…文字枠形状判定モジュール
150…文字あふれ方向検出モジュール
160…文字枠内文字列解析モジュール
170…文字枠外文字検出モジュール
180…拡張文字枠設定モジュール
190…文字位置補正モジュール
1200…画像受付モジュール
1210…罫線抽出モジュール
1220…文字枠抽出モジュール
1225…文字枠位置関係判定モジュール
1230…文字書き始め位置検出モジュール
1240…文字枠形状判定モジュール
1250…文字あふれ方向検出モジュール
1260…文字枠内文字列解析モジュール
1270…文字枠外文字検出モジュール
1280…拡張文字枠設定モジュール
1290…文字位置補正モジュール

Claims (6)

  1. 画像内から画素塊を囲む枠を抽出する枠抽出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠内にある画素塊の位置を検出する画素塊位置検出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠の形状を判定する形状判定手段と、
    前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置と前記形状判定手段によって判定された枠の形状に基づいて、該枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出する画素塊あふれ方向検出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠内の画素塊を解析する枠内解析手段と、
    前記画素塊あふれ方向検出手段によって検出された方向の候補と前記枠内解析手段による解析結果に基づいて、前記枠抽出手段によって抽出された枠からあふれた画素塊を検出する枠外画素塊検出手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画素塊位置検出手段は、前記枠抽出手段によって抽出された複数の枠内の画素塊の位置に基づいて、該枠内の先頭の画素塊の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記枠外画素塊検出手段によって検出された画素塊を、該枠外画素塊検出手段で対象としている枠に収容する画素塊収容手段
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記枠抽出手段によって抽出された複数の枠間の関係を判定する枠関係判定手段
    をさらに具備し、
    前記画素塊あふれ方向検出手段は、さらに前記枠関係判定手段によって判定された枠間の関係に基づいて、対象としている枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画素塊あふれ方向検出手段は、
    前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置から、対象としている枠と隣接している枠内に画素塊が存在する領域に囲まれた空白の領域がある場合は、該隣接している枠内の画素塊がある方向を該対象としている枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補として検出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータを、
    画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段によって受け付けられた画像内の線を抽出する線抽出手段と、
    前記線抽出手段によって抽出された線を用いて、画素塊を囲む枠を抽出する枠抽出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠内にある画素塊の位置を検出する画素塊位置検出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠の形状を判定する形状判定手段と、
    前記画素塊位置検出手段によって検出された画素塊の位置と前記形状判定手段によって判定された枠の形状に基づいて、該枠におけるあふれた画素塊が存在する方向の候補を検出する画素塊あふれ方向検出手段と、
    前記枠抽出手段によって抽出された枠内の画素塊を解析する枠内解析手段と、
    前記画素塊あふれ方向検出手段によって検出された方向の候補と前記枠内解析手段による解析結果に基づいて、前記枠抽出手段によって抽出された枠からあふれた画素塊を検出する枠外画素塊検出手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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