JP2010048942A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト厚のばらつきに起因する2次転写画像の画質低下を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、駆動ローラ11の回転により所定のベルト線速度V2で回転駆動される無端ベルト8と、像担持体4に形成されたトナー像を無端ベルト8に1次転写する1次転写部と、用紙Pを所定の用紙搬送速度で搬送する用紙搬送部17と、無端ベルト8の2次転写位置P1に配置され、無端ベルト8に1次転写されたトナー像を用紙Pに2次転写する2次転写部18と、駆動ローラ11のローラ線速度V3を設定する設定部101とを含む。設定部101は、無端ベルト8の所定の基準ベルト厚Tに応じて予め設定されている所定のローラ線速度V3′を、基準ベルト厚Tと無端ベルト8のベルト厚tとの差に応じて予め定められた補正値で補正することにより、無端ベルト8のベルト線速度V2を用紙搬送速度に一致させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、タンデム式の画像形成装置に関する。
近年、駆動ローラ及び従動ローラにより張設された無端ベルトと、無端ベルトに並設され、各色のトナー像が形成される各色の感光体ドラムと、各色の感光体ドラムに形成されたトナー像を無端ベルトに1次転写する各色の1次転写ローラと、駆動ローラに対向配置され、無端ベルトに多重転写されたトナー像を用紙搬送部により搬送される用紙に2次転写する2次転写ローラとを備えるタンデム方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、無端ベルトに1次転写されたトナー像の用紙への転写性を高めるために無端ベルトのベルト厚の増大が図られている。すなわち、無端ベルトのベルト厚を大きくして、無端ベルトの厚み方向の弾性を大きくし、用紙と無端ベルトとをより密着させることで、転写性が高められている。
しかしながら、無端ベルトは、2次転写位置において屈曲しており、表面側が内面側よりも伸びた状態で回転するため、2次転写位置における無端ベルト表面の線速度が駆動ローラの線速度よりも速くなってしまう。そのため、駆動ローラの線速度に基づいて用紙搬送速度を設定すると、トナー像が1次転写された無端ベルト表面の線速度は、用紙搬送速度と異なってしまうため、2次転写画像の画質が低下する虞がある。そこで、従来の画像形成装置では、2次転写位置での無端ベルト表面の線速度に基づいて用紙搬送速度を設定することがなされている。
特許文献1には、定着ベルトの線速度に影響を与えるローラの外径寸法等を固有情報として登録しておき、この固有情報を基に、定着ベルトの線速度を割り出し、得られた線速度と予め定められた線速度との線速差を割り出し、線速差が打ち消されるように定着ベルトの線速度を設定する技術が開示されている。
特開2002−156863
しかしながら、無端ベルトはベルト厚が固体間でばらついており、特に、ベルト厚が大きくなる、ゴム層を含む積層構造の無端ベルトでは、固体間のベルト厚のばらつきも大きくなるため、2次転写位置での無端ベルトの線速度のばらつきも大きくなる。したがって、所定のベルト厚を有する無端ベルトの2次転写位置での表面の線速度を基に算出された用紙搬送速度で用紙を搬送して画像を2次転写させると、2次転写された画像の画質が低下する虞がある。
また、特許文献1の技術は、定着ベルトの線速度に影響を与えるローラの外径寸法等のばらつきによる線速度差に着目しており、無端ベルトのベルト厚のばらつきによる線速度差について全く考慮されていない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ベルト厚のばらつきにより、2次転写位置で無端ベルト表面の線速度がばらついていても、2次転写された画像の画質低下を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、各々がトナー像を担持する複数の像担持体と、電子写真方式により前記複数の像担持体に前記トナー像を形成する画像形成部と、所定の駆動源によって回転駆動する駆動ローラと、前記駆動ローラと従動ローラとの間に張設されて、前記駆動ローラの回転により所定のベルト線速度で回転駆動される無端ベルトと、前記複数の像担持体に形成された前記トナー像を前記無端ベルトに1次転写する1次転写部と、用紙を所定の用紙搬送速度で搬送する用紙搬送部と、前記無端ベルトの屈曲した部位上に設定された2次転写位置に配置され、前記無端ベルトに1次転写された前記トナー像を、搬送されてくる前記用紙に2次転写する2次転写部と、前記駆動ローラのローラ線速度を設定する設定部とを含む。前記設定部は、前記無端ベルトの所定の基準ベルト厚に応じて予め設定されている所定のローラ線速度を、前記基準ベルト厚と前記無端ベルトのベルト厚との差に応じて予め定められた補正値で補正することにより、前記無端ベルトの前記ベルト線速度を前記用紙搬送速度に一致させる。
本発明に係る画像形成装置によれば、所定の基準ベルト厚と無端ベルトのベルト厚との差に基づいて、駆動ローラのローラ線速度が補正され、この補正により、駆動ローラに張設されている無端ベルトのベルト線速度は、2次転写位置に搬送されてくる用紙の搬送速度と一致するように調節される。これにより、ベルト厚がばらついていても、2次転写位置で用紙に2次転写される画像の画質低下を抑制することができる。
本発明の好ましい実施形態において、画像形成装置は、さらに、前記無端ベルトのベルト厚を記憶する記憶部を含み、前記設定部は、前記記憶部に記憶されたベルト厚に基づき、前記補正を行う。
この構成によれば、記憶部に記憶されたベルト厚に基づいて駆動ローラのローラ線速度が補正されるため、無端ベルト、駆動ローラ、記憶部等を含む部材が1つのユニットとして生産され、このユニットを画像形成装置の装置本体部に組み込むことで、画像形成装置が生産される場合において、装置本体部の設計を変更しなくても、ベルト厚のばらつきに起因する画質低下を抑制することができる。
本発明の他の好ましい実施形態において、前記無端ベルトは、ゴム層を含む積層構造を有する。
無端ベルトは、ゴム層の存在によりベルト厚がばらつき易いが、本発明では、ベルト厚のばらつきに起因する画質低下を抑制することができるので、転写性を向上させるのに十分なベルト厚を有する積層構造の無端ベルトを採用することができる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態において、前記像担持体は、所定の駆動部によって回転駆動される感光体ドラムであり、前記設定部は、各感光体ドラムのドラム線速度を、前記無端ベルトの前記ベルト線速度と一致するように設定する機能も有する。
この構成によれば、各感光体ドラムのドラム線速度は、無端ベルトのベルト線速度と一致しているので、カラーレジスト性能を安定化することができる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態において、前記画像形成部は、前記感光体ドラムの周面を一様に帯電させる帯電器と、画像データに基づくレーザ光を一様に帯電された前記感光体ドラムの周面に照射して、該周面に静電潜像を形成する露光器とを含む。前記露光器は、所定の駆動部によって回転しつつ、前記レーザ光を前記感光体ドラムの前記周面に導くポリゴンミラーを有している。前記設定部は、前記感光体ドラムの前記ドラム線速度に応じて前記ポリゴンミラーの回転数を設定する機能も有する。
この構成によれば、ポリゴンミラーの回転数は、感光体ドラムのドラム線速度に応じて設定されるので、レーザ光が感光体ドラムの周面上に走査される主走査方向および該主走査方向に直交する副走査方向において、感光体ドラム周面に形成される静電潜像を画像と等倍度にすることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、ベルト厚のばらつきにより、2次転写位置で無端ベルト表面の線速度がばらついていても、2次転写された画像の画質低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの内部構成を概略的に示す図である。図1に示すように、プリンタ1は、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色別の画像形成部2(2M,2C,2Y,2Bk)を含む。各画像形成部2M,2C,2Y,2Bkは、現像機3、帯電器5、露光器(LEDプリントヘッドユニット等)6、トナー供給部7、クリーナー21および1次転写ローラ9を含む。
トナー供給部7は、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの各色のトナーを貯蔵する。現像機3は、トナー供給部7から供給されるトナーを感光体ドラム4に供給するための現像ローラ31を含む。
現像ローラ31は、例えば、その表面がアルミ等の非磁性材料から構成される円筒状の現像スリーブである。この現像スリーブの内部には、磁石材料等が配設されている。現像機3内のトナーとキャリア(磁性体)とからなる現像剤(2成分現像剤の場合)は、磁石材料の磁力で現像ローラ31の表面に吸着され、現像ローラ31が図中の矢印方向(反時計回りの方向)に回転することで、現像剤のトナーのみが感光体ドラム4の表面に移動する。
感光体ドラム(像担持体)4は、後述する無端ベルト8の下方に位置し、無端ベルト8の外表面に接触した状態で配設されている。感光体ドラム4は、無端ベルト8の回転方向Bの上流側からマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの順番で並設されている。また、感光体ドラム4は、a−Si(アモルファスシリコン)等から構成され、図1における時計回りの方向(図示のA方向)に回転する。
感光体ドラム4の対向する位置には、1次転写ローラ9が無端ベルト8の内表面に接触した状態で無端ベルト8を介して配置されている。1次転写ローラ9は、無端ベルト8の回転により従動回転するローラであり、感光体ドラム4とで無端ベルト8をニップして、感光体ドラム4に形成された各色のトナー像を無端ベルト8に1次転写させる1次転写部を構成する。ここで、無端ベルト8は、各色のトナー像が多重転写されるように1次転写される。これにより、無端ベルト8にはカラーのトナー像が形成される。
帯電器5は、感光体ドラム4の周面を一様に帯電する。露光器6は、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された原稿画像データに基づくレーザ光を一様に帯電された感光体ドラム4の周面に照射し、該周面上に静電潜像を形成する。また、露光器6は、図略の駆動源によって回転しつつ、レーザ光を感光体ドラム4の周面に導くポリゴンミラー6aを有している。
現像機3は、感光体ドラム4にトナーを供給する。これにより、静電潜像にトナーが付着され、感光体ドラム4にトナー像が形成される。
クリーナー21は、各感光体ドラム4の周面上に配置され、該周面上の残留トナー等を除去する。
無端ベルト8は、感光体ドラム4の列の上方に配置されると共に、外表面が感光体ドラム4の周面に接触した状態となるように、従動ローラ10と駆動ローラ11との間に張設されている。また、無端ベルト8は、アイドルローラ19によって上方に付勢されている。駆動ローラ11は、図略の駆動源(例えば、モータ)による駆動力を受けて回転して、無端ベルト8を回転駆動させる。従動ローラ10は、無端ベルト8の回転によって従動回転する。これにより、無端ベルト8はB方向(反時計回りの方向)に回転する。
無端ベルト8は、図2に示すように、例えば、最下層として形成された基材層81と、基材層81上に形成された弾性層82と、弾性層82上に形成された離型層83とから構成される、ベルト厚tのベルトである。なお、図2では、無端ベルト8のベルト厚tが駆動ローラ11の径寸法よりも大きくなるように誇張して図示されている。
基材層81としては、例えばPI(ポリイミド)を採用することができ、弾性層82としては例えばCR(クロロプレン)ゴムを採用することができ、離型層83としては例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)コートを採用することができる。
また、無端ベルト8は、駆動ローラ11に巻回されている部位が屈曲した状態となっており、この屈曲部位は、無端ベルト8に1次転写されたトナー像が用紙Pに2次転写される2次転写位置P1(図1)として設定されている。この2次転写位置P1には、無端ベルト8を介して駆動ローラ11に対向する2次転写ローラ18が設けられている。2次転写ローラ18は、駆動ローラ11との間でニップを形成して、該ニップを通過する用紙Pに、無端ベルト8の外表面上のトナー像を2次転写させる2次転写部を構成する。
2次転写位置P1の下方には、一対のローラから構成されるレジストローラ17が配設されている。このレジストローラ17は、後述する給紙カセット12から搬送される用紙Pの2次転写位置P1への搬送タイミングを調整する、言い換えれば、用紙Pを2次転写位置P1に向けて所定の用紙搬送速度で搬送する用紙搬送部を構成する。また、レジストローラ17は、用紙Pの斜め送りを修正する。
2次転写位置P1の上方には、2次転写位置P1でトナー像の2次転写が施された用紙Pに対して定着処理を施す定着装置14が設けられている。定着装置14は、一対の定着ローラ141を含み、用紙Pを加熱しつつ、定着ローラ141間でニップすることで、2次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる。
プリンタ1の下部における、トナー供給部7の下方位置には、用紙束を収納する給紙カセット12が配置されている。そして、給紙カセット12と2次転写位置P1との間には、用紙Pを給紙カセット12から2次転写位置P1まで用紙Pを案内する用紙搬送路13が設けられている。用紙搬送路13には、上述のレジストローラ17が配設されている。また、用紙搬送路13には、レジストローラ17の他に、用紙Pを案内するための複数のローラ対が適所に配設されている。
プリンタ1の上面には、定着装置14によって定着処理が施された用紙Pが排出される排出部16が形成されており、この排出部16と定着装置14との間には、用紙Pを案内するための用紙排出路15が設けられている。この用紙排出路15にも、用紙Pを搬送するためのローラ対が適所に配設されている。
上述した構成のプリンタ1は、画像形成部2C〜2Bk、無端ベルト8、駆動ローラ11、および従動ローラ10により画像形成ユニットが構成されている。また、プリンタ1は、給紙カセット12、レジストローラ17、2次転写ローラ18、および用紙搬送路15等により装置本体部が構成されている。そして、画像形成ユニットは、装置本体部とは独立して生産され、プリンタ1は、装置本体部に画像形成ユニットを組み込むことで生産される。
ところで、無端ベルト8は、近年、転写性を高めるために、積層構造を有する、ベルト厚tの大きなものが採用されている。そのため、無端ベルト8は、図2に示すように、駆動ローラ11と接触する屈曲部位、つまり2次転写位置P1において、外表面が内表面よりも大きく伸びてしまう。
このため、無端ベルト8の内表面側のベルト線速度V2が、駆動ローラ11のローラ線速度V3とほぼ同一の線速度となる一方で、外表面側のベルト線速度V1は、駆動ローラ11のローラ線速度V3よりも速くなってしまう。しかも、転写性を高めるためにベルト厚tを大きくするほど、ベルト厚tの固体ばらつきも大きくなるため、ベルト線速度V1の固体ばらつきも大きくなる。
したがって、基準ベルト厚を有する基準無端ベルトにおいて設定されている基準ベルト線速度V1′と、用紙Pが2次転写位置P1に搬送される用紙搬送速度とが一致するように設定しても、ベルト厚tが基準ベルト厚に対して大きくばらついている場合には、ベルト線速度V1が基準ベルト線速度V1′に対して大きくずれ、その結果、2次転写位置P1において得られる2次転写画像の画質が低下してしまう。
具体的には、用紙Pの用紙搬送速度、つまり、レジストローラ17のローラ線速度がベルト線速度V1よりも速い場合には、用紙Pに撓みが発生して、用紙Pにスジが形成される。一方、用紙Pの用紙搬送速度がベルト線速度V1よりも遅い場合には、用紙Pが引っ張られ、2次転写画像に、白抜けのようなジッタ画像が発生する。
そこで、本実施形態では、2次転写画像の画質低下を抑制するために、基準無端ベルトの基準ベルト厚と無端ベルト8のベルト厚との差に応じて無端ベルト8のベルト線速度V1を設定することにより、ベルト線速度V1を用紙Pの用紙搬送速度に一致させる。以下、ベルト線速度V1を用紙搬送速度に一致させる構成について説明する。
まず、ベルト線速度V1を用紙搬送速度に一致させるための電気的な制御系統について説明する。プリンタ1は、図3に示すように、該プリンタ1の全体制御を行う制御部100を含む。制御部100は、マイコン等から構成されており、例えば、Bk、Y、C、およびMの感光体ドラム4に接続されたモータM1〜M4、駆動ローラ11に接続されたモータM5、露光器6のポリゴンミラー6aに接続されたモータM6、およびレジストローラ17に接続されたモータM7を駆動制御する。また、制御部100は、設定部101および記憶部120を含む。
設定部101は、駆動ローラ11のローラ線速度V3を設定するものである。具体的には、設定部101は、無端ベルト8の所定の基準ベルト厚Tに応じて予め設定されている駆動ローラ11の所定の基準ローラ線速度V3′を、無端ベルト8の基準ベルト厚Tと無端ベルト8の実際のベルト厚tとの差に応じて予め定められた、図4に示す補正テーブル内の補正値で補正するものである。この補正により、駆動ローラ11に巻回されている無端ベルト8の2次転写位置P1におけるベルト線速度V1を、用紙Pの用紙搬送速度と一致させている。
また、設定部101は、駆動ローラ11のローラ線速度V3を設定した後、無端ベルト8の外表面に接触した状態で回転する感光体ドラム4のドラム線速度を、無端ベルト8のベルト線速度V1と一致するように設定する。
さらに、設定部101は、感光体ドラム4のドラム線速度を無端ベルト8のベルト線速度V1に一致するように設定した後、露光器6のポリゴンミラー6aの回転数を、感光体ドラム4のドラム線速度に応じて設定する。具体的には、設定部101は、感光体ドラム4の設定前の基準ドラム線速度に応じて予め設定されているポリゴンミラー6aの所定の基準回転数を、感光体ドラム4の基準ドラム線速度と設定後のドラム線速度との差に応じて予め定められた、図5に示す補正テーブル内の補正値で補正することにより、ポリゴンミラー6aの回転数を設定する。
そして、制御部100は、設定部101により行われた設定に基づいてモータM1〜M7を駆動制御する。したがって、モータM5は、駆動ローラ11を、設定部101により設定されたローラ線速度V3で回転駆動する。また、モータM1〜M4は、Bk、Y、C、およびMの感光体ドラム4を、設定部101によってローラ線速度V3と一致するように設定されたドラム線速度で回転駆動する。さらに、モータM6は、ポリゴンミラー6aを、設定部101により設定された回転数で駆動する。
記憶部120は、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリから構成され、例えば、無端ベルト8のベルト厚に関するデータを記憶する。このベルト厚データは、無端ベルト8固体別のベルト厚を示し、画像形成ユニットの製造時において予め測定され、書き込まれたデータである。
プリンタ1は、さらに通信部130を含み、この通信部130は、FAX、LAN等の通信プロトコルに準拠する通信装置により構成され、通信回線を介して接続されたFAX及び外部PCから送信された原稿画像データを受信し、その原稿画像データを制御部100に送信する。
次に、試験例を用いて、2次転写画像の画質低下の抑制について説明する。試験では、以下の数値を有するプリンタ1が用いられた。
・駆動ローラ11:φ29.5±0.015 (EPDM t1.2mm)
・無端ベルト8:t 0.55±0.06mm
(積層構造:基材層81 t0.1±0.01mm/弾性層82 t0.45±0.05mm/離型層83 t0.005mm)
・アイドルローラ19:φ20±0.015(アルミ無垢)
・レジストローラ17および2次転写ローラ18間の距離:60mm
・2次転写ローラ18の線速度:200mm/sec
上記数値のプリンタ1において、以下の試験結果が得られた。
・2次転写位置P1における無端ベルト8のベルト線速度V1のばらつき:0.4%(=1.69mm(A3サイズ、420mm))
すなわち、無端ベルト8のベルト厚tが基準ベルト厚Tから見て±0.06mmの範囲でばらついている場合、2次転写位置P1における無端ベルト8のベルト線速度V1は、±0.4%の範囲でばらつきが発生し、2次転写画像の位置が用紙Pの搬送方向において1.69mmずれるとの試験結果が得られた。
また、2次転写位置P1におけるベルト線速度V1がレジストローラ17のローラ線速度(つまり、用紙搬送速度)に対して±0.25%以上ずれると、2次転写画像にジッタ画像の発生が確認された。
上述のように、無端ベルト8のベルト厚tが基準ベルト厚Tから見てばらついていると、2次転写位置P1において、無端ベルト8のベルト線速度V1は、用紙Pの用紙搬送速度と一致しないので、2次転写位置P1で得られる2次転写画像の画質は低下する。そこで、本実施形態では、制御部100の設定部101によって、以下のように、ベルト線速度V1を用紙搬送速度に一致させている。
設定部101は、まず、記憶部120からベルト厚データを読み出して、無端ベルト8の実際のベルト厚tを特定する。次に、設定部101は、基準ベルト厚Tと無端ベルト8のベルト厚tの差と、この差に応じて、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′に対して予め定められた補正値との関係を予め定めた図4に示す補正テーブルを用いて補正値を特定する。
具体的には、駆動ローラ11のローラ線速度V3を設定するのに用いられる補正テーブルは、例えば、差の欄と補正値の欄とを有している。差の欄は、基準ベルト厚Tと無端ベルト8のベルト厚tとの差を示している。この場合、無端ベルト8のベルト厚tから基準ベルト厚Tを差し引いた値が差の値とされている。また、補正値の欄は、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′に対する補正値を示している。なお、差が負となる場合は、基準ベルト厚Tの方が無端ベルト8のベルト厚tよりも厚い場合であり、差が正となる場合は、その逆である。
設定部101は、無端ベルト8のベルト厚tと基準ベルト厚Tとの差を求め、この差に対して最も近似する差の値を補正テーブルの差の欄から特定する。そして、特定した差の欄に対応する駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′の補正値を特定する。そして、設定部101は、特定した補正値を、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′に加算または減算することで、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′を補正することにより、ベルト厚tに応じたローラ線速度V3を設定する。
このように設定されたローラ線速度V3で回転する駆動ローラ11によって無端ベルト8が回転すると、無端ベルト8の外表面におけるベルト線速度V1は、用紙Pの用紙搬送速度と一致する。これにより、2次転写画像の位置が用紙Pの搬送方向においてずれることが抑制され、その結果、2次転写画像の画質低下を抑制することができる。
次に、設定部101は、上述のように、駆動ローラ11のローラ線速度V3を設定した後、感光体ドラム4のドラム線速度を、用紙搬送速度に一致している無端ベルト8のベルト線速度V1と一致するように設定する。この設定により、感光体ドラム4から無端ベルト8に1次転写されるトナー像のカラーレジストを安定化することができる。
さらに、設定部101は、感光体ドラム4のドラム線速度を無端ベルト8のベルト線速度V1に一致させた後、感光体ドラム4の設定前の基準ドラム線速度と設定後のドラム線速度との差と、この差に応じて、ポリゴンミラー6aの所定の基準回転数に対して予め定められた補正値との関係を予め定めた図5に示す補正テーブルを用いて補正値を特定する。
具体的には、ポリゴンミラー6aの回転数を設定するのに用いられる補正テーブルは、例えば、差の欄と補正値の欄とを有している。差の欄は、感光体ドラム4の設定前の基準ドラム線速度と設定後のドラム線速度との差を示している。この場合、設定後のドラム線速度から基準ドラム線速度を差し引いた値が差の値とされている。また、補正値の欄は、ポリゴンミラー6aの基準回転数に対する補正値を示している。なお、差が負となる場合は、基準ドラム線速度の方が設定後のドラム線速度よりも速い場合であり、差が正となる場合は、その逆である。
設定部101は、設定後のドラム線速度と基準ドラム線速度との差を求め、この差に対して最も近似する差の値を補正テーブルの差の欄から特定する。次に、特定した差の欄に対応するポリゴンミラー6aの基準回転数の補正値を特定する。そして、設定部101は、特定した補正値を、基準回転数に加算または減算することで、感光体ドラム4の設定後のドラム線速度に応じたポリゴンミラー6aの回転数を設定する。この設定により、レーザ光が感光体ドラム4の周面上に走査される主走査方向および該主走査方向に直交する副走査方向において、感光体祖ラム4の周面に形成される静電潜像を画像と等倍度にすることができる。
なお、設定部101は、図4に示すような補正テーブルを用いて駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′を補正したが、これに限定されず、基準ベルト厚Tと無端ベルト8のベルト厚tとの差と、駆動ローラ11のローラ線速度の補正値との関係を示す関数を用いて補正してもよい。このような変更は、図5に示す補正テーブルにも適用できる。
以下、プリンタ1における駆動ローラ11のローラ線速度V3の設定に伴う動作について説明する。図6は、その設定に伴う動作を示すフローチャートである。まず、設定部101は、記憶部120からベルト厚データを読み出す(ステップS1)。次に、設定部101は、ステップS1で読み出したベルト厚データが示すベルト厚tと、基準ベルト厚Tとの差を求める(ステップS2)。
次に、設定部101は、前記差に対応する、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′の補正値を特定する(ステップS3)。そして、設定部101は、特定した補正値を、駆動ローラ11の基準ローラ線速度V3′に加算または減算することで、基準ローラ線速度V3′を補正する、つまり実際のローラ線速度V3を設定する(ステップS4)。
次に、設定部101は、感光体ドラム4のドラム線速度を、用紙搬送速度に一致している無端ベルト8のベルト線速度V1と一致するように設定する(ステップS5)。そして、設定部101は、記憶部120からドラム線速度データを読み出し(ステップS6)、設定前の基準ドラム線速度と設定後のドラム線速度との差を求める(ステップS7)。
次に、設定部101は、前記差に対応する、ポリゴンミラー6aの基準回転数に対する補正値を特定し(ステップS8)、特定した補正値を、基準回転数に加算または減算することで、回転数を補正する(ステップS9)。最後に、ステップS4で補正された基準ローラ線速度V3′およびステップS9で補正された基準回転数が記憶部120に書き込まれる。
以後、制御部100は、記憶部120に記憶された駆動ローラ11のローラ線速度V3(つまり、補正された基準ローラ線速度V3′)で無端ベルト8を回転させ、用紙Pに2次転写画像を形成する。なお、図6に示すフローチャートは、例えばプリンタ1の製造工程の最終段階において実行される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの内部構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の無端ベルトの2次転写位置付近の拡大図である。 画像形成装置の制御部の制御系統を示すブロック図である。 画像形成装置の駆動ローラのローラ線速度を補正するのに用いられる補正テーブルの一例を示す図である。 画像形成装置のポリゴンミラーの回転数を補正するのに用いられる補正テーブルである。 駆動ローラのローラ線速度を設定する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
2 画像形成部
4 感光体ドラム
8 無端ベルト
9 1次転写ローラ
10 従動ローラ
11 駆動ローラ
17 レジストローラ
18 2次転写ローラ
81 基材層
82 弾性層
83 離型層
100 制御部
101 設定部
120 記憶部
P1 2次転写位置
V1 ベルト線速度
V3 ローラ線速度

Claims (5)

  1. 各々がトナー像を担持する複数の像担持体と、
    電子写真方式により前記複数の像担持体に前記トナー像を形成する画像形成部と、
    所定の駆動源によって回転駆動する駆動ローラと、
    前記駆動ローラと従動ローラとの間に張設されて、前記駆動ローラの回転により所定のベルト線速度で回転駆動される無端ベルトと、
    前記複数の像担持体に形成された前記トナー像を前記無端ベルトに1次転写する1次転写部と、
    用紙を所定の用紙搬送速度で搬送する用紙搬送部と、
    前記無端ベルトの屈曲した部位上に設定された2次転写位置に配置され、前記無端ベルトに1次転写された前記トナー像を、搬送されてくる前記用紙に2次転写する2次転写部と、
    前記駆動ローラのローラ線速度を設定する設定部と、
    を備え、
    前記設定部は、前記無端ベルトの所定の基準ベルト厚に応じて予め設定されている所定のローラ線速度を、前記基準ベルト厚と前記無端ベルトのベルト厚との差に応じて予め定められた補正値で補正することにより、前記無端ベルトの前記ベルト線速度を前記用紙搬送速度に一致させる画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、さらに、前記無端ベルトのベルト厚を記憶する記憶部を備え、
    前記設定部は、前記記憶部に記憶されたベルト厚に基づき、前記補正を行う画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記無端ベルトは、ゴム層を含む積層構造を有する画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記像担持体は、所定の駆動部によって回転駆動される感光体ドラムであり、
    前記設定部は、各感光体ドラムのドラム線速度を、前記無端ベルトの前記ベルト線速度と一致するように設定する機能も有する画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、前記感光体ドラムの周面を一様に帯電させる帯電器と、画像データに基づくレーザ光を一様に帯電された前記感光体ドラムの周面に照射して、該周面に静電潜像を形成する露光器とを含み、
    前記露光器は、所定の駆動部によって回転しつつ、前記レーザ光を前記感光体ドラムの前記周面に導くポリゴンミラーを有しており、
    前記設定部は、前記感光体ドラムの前記ドラム線速度に応じて前記ポリゴンミラーの回転数を設定する機能も有する画像形成装置。
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