JP2010048577A - 系統判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電路の1線(電圧側線またはアース側線)と大地間に接続し、確実に系統を判定できる電路系統の判定装置を提供する。
【解決手段】2次巻線の1端子を大地に接続した変圧器1の負荷側の複数の配電系統の上流と下流の接続系統を判別する際に,上流側の任意の系統の零相電流を検出する手段501,502と判定する手段503と、下流側の任意の系統で配線の1端子と大地間に接続される電圧検出判定手段603とインピーダンス604と電圧発生手段605と接続切替手段606から成り、所定の条件に応じて、前記インピーダンス604または電圧発生手段605を選択して接続し、検出された零相電流が前記インピーダンス604または電圧発生手段605を接続したことによるものであると前記電圧検出判定手段603が判定したとき、判定装置を設置した配線または機器の系統は同一であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は,同一の変圧器から分岐された複数の配電系統の上位側の機器・配線と下位側の機器・配線が同一の系統にあるかどうかを探査する装置に関する。
既設の配電系統では,下位の機器が系統の上位のどの機器に接続されているかどうかを探査しなければならない場合がある。
このような探査に使用される装置として特許文献1から特許文献3のようなものが知られている。
特許文献1は,末端電路の電圧線と大地の間にサイクリック的な漏洩電流を発生させ,その電流を上位の電路で検出できるかどうかで電路系統を識別しようとするものであるが,末端電路に大地漏洩電流を発生させ上位電路で漏洩電流を検出するようにしているので,末端側の装置を接続する電路の線は必ず電圧側線でなければならず,アース側の線に接続した場合は電圧側線に接続しなおさなければならない。
特許文献2は,末端の電路の線間に高周波信号を注入し,上位の電路の分岐部を跨いで2箇所で信号位相を検出し,位相が同一であるかどうかで電路系統を識別しようとするものであるが,電路の2線間に末端側の装置を接続しなければならず,下位側の配線の2線間に機器を接続する場合,コンセントなどのように操作性と安全性に配慮されたような接続器であれば問題ないが,探査したい箇所の機器がブレーカのようなものである場合,ブレーカの各極の端子のうち2つの充電部に接続しなければならず,2つの充電部は至近距離に配置されているから,誤って異極の端子間をショートさせるなどの事故がおきる可能性がある。また通常の場合ブレーカの端子カバーには検電用の小孔が空いているが,古いタイプのブレーカでは小孔が1個しか明いていないことがあり,そのような場合では文献2の方法では充電部保護カバーを外して作業しなければならず,異極端子間をショートさせてしまう危険性が高くなる。
特許文献3は,末端電路の1線と大地間,あるいは電路の線間に高周波と低周波の2種類の信号を注入し,上位の電路で,大まかな探査は高周波で,最終的な探査は低周波を用いて系統を識別しようとするものであるが,末端電路側の装置の接続は1線と大地間または2線間のいずれでもよいという利点がある反面,電路網が大規模で末端側に設置する装置と幹線側上位に設置する装置の距離が遠い場合の系統の探査を想定しており,装置構成や測定手順が複雑である。現実的には後述する複数の電力量計と直下の複数の開閉器の対応関係のように比較的至近距離の下位と上位の系統探査が必要な場合も多く,そのような場合はより構成も測定方法も簡単で安価な装置が望まれる。
特開昭63−33669号公報 特開平7−113834号公報 特開2006−184246号公報
そこで本件発明は,末端側の装置は電路の1線と大地間に接続する方式で異極端子間のショートなどが起きにくく,且つ装置を接続する電路の1線は電圧側線でもアース側線でもよくて一旦接続すれば接続替えの必要がなく,装置構成と測定方法が簡単で確実に判定できる電路系統の判定装置を提供することを課題にしている。
請求項1は,2次巻線の1端子を大地に接続した変圧器の負荷側の複数の配電系統の上流と下流の接続系統を判別する装置において,上流側の任意の系統の零相電流を検出する手段と判定する手段を含む回路Aと下流側の任意の系統で配線の1端子と大地間に接続される回路Bより成り,回路Bには前記配線の1端子と大地間に接続される電圧検出判定手段とインピーダンスと電圧発生手段と接続切替手段を含み,電圧判定手段が系統の配電電圧を検出したときは前記配線の1端子と大地間にインピーダンスを,接続切替手段が選択して接続する一方,検出しなかったときは電圧発生手段を接続切替手段が選択して接続し,回路Aで検出した零相電流が前記の回路Bにおけるインピーダンスまたは電圧発生手段を接続したことによるものであると前記電圧検出判定手段が判定したとき回路Aを設置した配線または機器の系統と回路Bを設置した配線または機器の系統は同一であるとの判定結果を出力することを特徴とする系統判別装置を提供したものである。
請求項2は,前記回路Aの零相電流がインピーダンスあるいは電圧発生手段を接続したことによるものであるとの判定要素には,電流の大きさを含むものであることを特徴とする請求項1の系統判別装置を提供したものである。
請求項3は,前記回路Bのインピーダンスは抵抗とし,前記回路Aの判定回路は回路Bの電圧検出判定手段が検出した電圧あるいは電圧発生手段が発生した電圧の位相をもとにして,回路Aが検出した電流から抵抗分による電流を検出し,該抵抗分による電流の大きさが回路Bのインピーダンスあるいは電圧発生手段を接続したことによるものであると判定することを特徴とした請求項1の系統判別装置を提供したものである。
請求項4は,前記回路Aの零相電流がインピーダンスまたは電圧発生手段を接続したことによるものであるとの判定要素には,符号化信号の符号を含み,インピーダンスまたは電圧発生手段は符号化制御手段で符号化制御を行うことを特徴とした請求項1の系統判別装置を提供したものである。
本件発明によれば,2次巻線の1端子を大地に接地した変圧器の負荷側の複数の配電系統の上位側と下位側の系統を探査する装置において,末端側の回路は電路の1線と大地間に接続する方式で異極端子間のショートなどが起きにくく,且つ装置を接続する電路の1線は電圧側線でもアース側線でもよくて一旦接続すれば接続替えの必要がなく,装置構成と測定方法が簡単で確実に判定できる電路系統の判定装置を提供できる。
次に本件発明を図面により詳細に説明する。図1は本件発明の第一の実施例の図である。図において1は変圧器で2次側巻き線の一端を大地に接続してあり,2次側巻き線からは複数の系統電路201,202,203・・・に分岐している。301,302,303・・・は系統毎の上位側に設けられた積算電力量計で,下位側には系統毎にブレーカ401,402,403・・・が接続してある。積算電力量計301,302,303・・・とブレーカ401,402,403・・・は系統毎に対応しているが,配置を含めそれらの間の配線接続の接続状況は不明で,積算電力量計とブレーカの対応関係を判別したいものとする。
5と6は本件発明による系統判別装置で,5が系統の上位側の配線をクランプする回路A,6が系統の下位側に接続される回路Bであり,回路Aは系統配線の零相電流を検出する変流器501,零相電流検出回路502,判定回路503から構成される。回路Bは,ブレーカの端子のうちの1つに接続されるリード線601,WHMやブレーカを収納した金属ボックスなどの接地端子7に接続されるリード線602,リード線601と602間に接続される電圧検出判定手段603,インピーダンス604,電圧発生手段605,電圧検出判定手段603の検出結果に基づいてインピーダンス604と電圧発生手段605の接続を選択的に切り替える接続切替手段606から構成される。
なお,リード線601はブレーカ端子部の充電部カバーに明けられた検電用の穴からブレーカの複数の端子のうちのひとつに接触棒のような形で接続されるよう構成される。
次に,本件発明の装置の動作について説明する。まず回路Aの零相変流器501を積算電力量計側の任意の系統電線に装着する。その後,回路Bのリード線601と602を下位のブレーカ側で601はブレーカ端子のうちひとつに,602はアース端子に接続すると,電圧検出判定手段603がリード線601を接続したブレーカ端子とリード線602を接続した大地間の電圧を検出判定する。図1では,リード線601は電圧(L)側線の端子に接続されているので電圧検出判定手段603は変圧器2次側の端子電圧を計測するので電圧があると判定し,切替接続手段606をインピーダンス604側に切り替える。
インピーダンス604がリード線601と602間に接続された時点で,L側の電圧線から大地に対してインピーダンス604に応じた電流Izが流れる。図1では零相変流器501を設置した系統配線はリード線601を接続した系統と同一であるから,零相変流器501と検出回路502は電流Izを検出し,判定回路503はリード線601を接続したブレーカ401は零相変流器501を取り付けた系統の積算電力量計301と同一系統上にあり対応関係にあると判定し結果を音声や視覚的表示などで出力する。なお出力は判定回路503に含まれてもよいし,503の出力を受けて表示する手段を別途設けてもよい。
電圧検出判定手段603がリード線601と602間に相応の電圧を検出しない場合,接続切替手段606は電圧発生手段605側に切り替わる。この場合,リード線601を接続したブレーカの端子はアース(N)側線であるから,全体として図2のようになり,系統のアース(N)側の電線,トランスの接地線,大地,ブレーカ側の接地を経路として電圧発生手段605による電流Igが系統に流れる。回路Aは,零相変流器501と検出回路502がIgを検出した場合に,判定回路503は,ブレーカ401が積算電力量計301に接続されていると判定し,結果を出力する。
もしリード線601を接続したブレーカが,積算電力量系301の系統でない場合は零相変流器501は前述のIzもIgも検出しないから回路Aは系統が同一であるとの出力はしない。その場合,リード線601の接続を,ブレーカ402,403・・・と順次接続しなおすか,回路Aの零相変流器501を積算電力量計の符号で302,303,304・・・と順次装着しなおして行き,出力が出たところで積算電力量計のどれとブレーカのどれが同一系統上にあるかを判別できる。
以上の説明において,401のブレーカの上位に既設の漏電リレーや漏電遮断器などの地絡検出装置がある場合,IzもしくはIgの大きさは該地絡検出装置の感度電流未満であることが必要である。例えば家庭用の場合,漏電遮断器の定格感度電流は一般的に30mAが用いられるのでその定格不動作電流15mA未満が望ましい。また,図1に示す当該電路201の対地静電容量分9により装置接続前に既に暗漏洩電流が流れている場合があり,また,電路201,202・・・のアース線側に対地静電容量分8,10・・・があるような場合,インピーダンス604に流れるIzは大地を帰路として変圧器1のNに流れる経路と対地静電容量分8,10・・・から電路201,202・・・のアース側線を通じて変圧器のNに流れる経路を分流する。また図2におけるIgについても同様の影響がある。さらに漏洩電流にその他のノイズ等がある場合があり,それらが判定回路503の判定に対して制約を与える可能性がある。しかし,次のように対応が考えられる。
まず,前述のブレーカ401の上位に漏電遮断器があることを考慮して,さらにIz,Igを凡そ同一となるようにインピーダンス604,電圧発生手段605の仕様を設定し,若干の誤差を見込んで判定回路503の判定のための電流閾値を設定する方法である。図1で積算電力量計の各系統負荷が一般の家庭であるような場合,
通常は変圧器1のN極側の接地抵抗は10Ω以下,端子7の接地抵抗は500Ω以下であるから,Iz,Igを10mA程度に設定するとすれば,インピーダンス604は電源電圧を100Vとすれば10kΩ程度となるが,接地抵抗が10Ω+500Ω以下であればIzはほとんど変化ない。また電圧発生手段605を定電流源とすれば,接地抵抗最大10Ω+500Ωに10mAを流す場合の出力電力も510Ω×10mA×10mA=0.05W程度で済むから簡単に構成できる。
その場合の図1,図2における対地静電容量8,9・・・の影響について考察する。前述のように201,202,203・・・の負荷が通常家庭で用いられるものであり,定格感度電流が30mAの漏電遮断器が設置してあるような電路である場合,対地静電容量による漏洩電流も最大でも前述の定格不動作感度電流15mA未満であろうと考えられる。一般的には数mA以下であるから,対地静電容量のインピーダンスは数十kΩ以上であると考えられる。図1においてインピーダンス604に流れる電流はリード線602から接地端子7,大地を通じて変圧器1の接地端子Nに流れる経路とリード線602から接地端子7,対地静電容量8,電路201のアース側線を通じて変圧器1の接地端子Nに流れる経路,対地静電容量10,電路202のアース側線を通じて変圧器1の接地端子Nに流れる経路(以下,電路203,204についても同じ)に分流するが,大地を経路とする場合の抵抗は前述のとおり10Ω+500Ωであり,対地静電容量8,10・・・を経路とする場合のインピーダンスはそれぞれ数十kΩであるので,ほとんど対地静電容量8,10,・・・側を流れない。従って,判定回路の検出閾値を10mAよりやや低めに設定すれば,図1の電路201ではIzを検出でき,電路202では対地静電容量11を経路とする暗漏洩電流を含めてもIzには至らないので誤検出することはない(電路203,204・・・も同じ)。
図2の場合,電圧発生手段605によって流れる電流Igも,リード線601から電路201のアース側線を通じて流れる電流と,大地静電容量8から大地を経由して変圧器1のN側端子に流れる電流とに分流し,電路201のアース側線に流れる電流もまたその先で,変圧器1のN端子から大地を経由して戻る経路と電路202のアース側線,対地静電容量10から大地を経由して戻る経路(電路203,204・・・も同じ)に分流するが,先の図1の説明に同じく,大地を経路とする抵抗は最大でも510Ω程度であり,対して対地静電容量8,10・・・のインピーダンスはそれぞれ数十kΩであるので,対地静電容量8,10を流れる電流はほとんどなく,電路201ではIgを検出でき,電路202では対地静電容量10による漏洩電流を含めてもIgに至らないので誤検出することはない(電路203,204も同じ)。従って,IzとIgの値をほぼ同一となるようにして,且つ判定回路の電流閾値をIzとIgよりやや低い値に選定し,IzあるいはIgの値を適当に設定すれば,ほとんどの場合,誤判定なしに系統を判定できる。
しかし,各電路の対地静電容量のインピーダンスが上述の説明より低く,例えば,電路毎に対地静電容量による漏洩電流が10mA程度もあるような場合は,上述の方法のみでは次のように誤判定となる。
まず,図1の場合,判定回路の判定電流閾値は上述の方法によれば10mAよりやや低い値に設定することになるが,電路毎の対地静電容量による漏洩電流が10mA程度であるから,図1でインピーダンス604によるIzを10mAに設定しても,電路201,202・・・の漏れ電流はいずれも10mA程度以上あることになり,インピーダンス604を接続した電路201を特定できない。
次に,図2の場合,電圧発生手段605の発生電圧周波数が電路の周波数と同一である場合,発生電圧の位相によっては,前述の対地静電容量による漏洩電流の位相との関係で,変流器501が検出する電流がIgより小さくなる場合があり,その場合,電圧発生装置605を接続した電路を特定できない。
この場合,図1のインピーダンス604は抵抗分のインピーダンスとして図1の電圧検出判定手段603の検出した電圧の位相データと測定した電流データ,図2の電圧発生手段605の発生電圧周波数は電路電圧の周波数ではない周波数とし発生した電圧の位相データと測定した電流データのうち発生電圧周波数成分のみをフィルタリング抽出した電流データをもとに,判定回路503は電流データから抵抗分に流れている電流のみを検出し,検出した抵抗分の電流で閾値を前述のIzまたはIgよりやや低い電流に設定すればよい。そのようにすれば,図1のIz,図2のIgのみの大きさを検出できるから誤判定がない。なお,図2の場合電圧発生手段605の発生周波数を電路電圧の周波数の整数分の1あるいは整数倍とすれば前述のフィルタリング処理を省略してもよい。
ここで,電圧の位相データをもとに抵抗分のみの電流を抽出する方法について簡単に説明する。図3は交流電圧に対し抵抗とコンデンサが接続されている場合の電圧と電流の関係の概念図で,電圧vに対し抵抗分電流Irは電圧vと同相であって,容量分電流Icは電圧vより90度位相が進んでおり,IoはIrとIcの合成電流となって電圧vより位相角θだけ進んでいる。従って,電圧位相が分かっていれば,電流Ioとの位相差を測定し,Io×cosθを計算することでIrが得られる。
また図4の方法によっても図3のIrを求めることができる。図4の(イ)は電路電圧vであり,(ロ)は抵抗分に流れる電流Irであり,(ニ)は容量分に流れる電流Icである。ここで,電圧vの半波毎の位相によって電流IrとIcの波形を反転する。つまり(イ)の波形のaからbの区間は電圧が+であるので,IrとIcの波形はそのまま,(イ)の波形のbからcの区間は電圧が−であるので,IrとIcの波形を反転する。その結果Irは(ハ)に,Icは(ホ)のようになって平均すると,Irは+の値に,Icは零となるからIc分をキャンセルできる。
図1の場合で,インピーダンス604を抵抗とすれば,Izは電路電圧と同相の電流となるから,変流器501が検出した電流を,電圧検出手段603が検出した電路電圧データをもとに図3または図4の方法でIzのみを抽出すれば,図1の場合では誤判定がなくなる。
次ぎに図2の電圧発生手段による発生電圧の周波数と,商用の電路電圧により対地静電容量を通じて流れる暗漏洩電流の周波数の関係において,電圧発生手段の発生する電圧の周波数が暗漏洩電流の周波数の整数分の1または電圧発生手段の発生する電圧の周波数が暗漏洩電流の周波数の整数倍のときに,図4の方法を適用した場合について説明する。図5は(イ)電圧vの周波数が(ロ)電流Iの周波数の1/2の場合で図4の方法を適用したときの説明図である。電圧vの波形のaからbの区間は電流Iをそのまま,bからcの区間は電流Iを反転すると電流は(ハ)のような波形になり電流Iの大きさはその位相に関係なく電圧の1サイクルの平均値をとれば零にできる。
同じく,図6は(イ)電圧vの周波数が(ロ)電流Iの周波数の2倍のときに図4の方法を適用した場合に,電圧vのaからbの区間は電流Iをそのまま,bからcの区間では電流Iを反転すれば(ハ)のような波形になり電流Iの大きさはその位相に関係なく電圧の2サイクル分の周期における平均値をとれば零にできる。すなわち,前述のように図2の電圧発生手段605の発生電圧の周波数を電路電圧の周波数の整数分の1あるいは整数倍とすれば,電路電圧により対地静電容量に流れる暗電流の影響を零にでき,電圧発生手段605による電流Igだけを判別できるから電路の暗漏洩電流による誤判定がなくなる。
積算電力量計301,302・・・とブレーカ401,402・・・が同一ボックス内にあるなど至近距離にある場合は,5の回路Aと6の回路Bを同一筐体内に構成して,該筐体から変流器501とリード線601,602を必要長さ分延出すればよい。そのようにすれば判定回路503は電圧検出判定装置603と電圧発生手段605の電圧位相のデータを容易に得ることができ前述の図3ないし図6のような演算処理が可能となる。また回路Aと回路Bを別の筐体に構成しなければならない場合は,その間を有線,無線信号により電圧検出判定手段と電圧発生手段の位相のタイミング(図4から図6におけるa,b,c)をパルス信号などで回路Bから回路Aに送信すれば回路Aで演算処理が可能である。
別の方法として,インピーダンス604は図7の(a)(b)(c)のように符号化制御手段607により可変とし,Izが図8のように適当なパターンで断続あるいは変化するようにして符号化してもよく,判定手段503の判定条件に符号整合性を加えてもよい。電圧発生手段605の発生電圧についても図9のような構成にしてIgが図9のように符号化制御手段608により変化するようにして判定手段503の判定条件にその変化の符号整合性を加えてもよい。
そのようにすれば,大地漏洩電流が大きい場合も,変流器501が検出した電流が,対地漏洩電流か回路Bを接続したことによる電流かの判別が容易にできる。
以上のような系統探査装置は,下位側のブレーカではひとつの端子に接触するだけでよいから,古い設備でブレーカの端子カバーの検電用の小孔がひとつしか空いていない場合でも端子カバーを外すことなく系統判別ができて測定時に短絡などの事故を起こす可能性が低く安全である。また,大地間電圧を測定してインピーダンスと電圧発生手段の接続を切り替えるようにしているので,リード線601を接続した電線がアース線側であってもリード線601を電圧側線に接続換えする必要がない。万一ひとつしかない検電用の小孔のLとNの配線間違いがあり,リード線601を接続した端子がN側であった場合でも系統を判別できる。そのうえ,測定方法が容易で,確実に系統の判別が可能である。
本件発明は,上述の積算電力量計とブレーカの対応関係の探査のほか,より下位のブレーカとコンセントなどの系統探査にも利用可能である。
本件発明の装置の使用と構成を示す図。 本件発明の装置の使用と構成を示す図。 抵抗分電流Irと容量分電流Icの合成電流から抵抗分電流Irを検出する方法の説明図 同上 電圧の周波数が電流の周波数の整数分の1の場合に図4の方法で電流の影響をキャンセルできる説明図 電圧の周波数が電流の周波数の整数倍の場合に図4の方法で電流の影響をキャンセルできる説明図 インピーダンスに符号制御手段を設けた場合の例。 電流の変化パターンの一例を示す図。 電圧発生手段に符合制御手段を設けた場合の例。
符号の説明
1 変圧器
201〜204 系統の配線
301〜304 積算電力量計
401〜404 ブレーカ
5 回路A
501 零相変流器
502 検出回路
503 判定回路
6 回路B
601,602 リード線
603 電圧検出判定回路
604 インピーダンス
605 電圧発生手段
606 接続切替手段
607 符号制御手段
608 符号制御手段
7 接地端子

Claims (4)

  1. 2次巻線の1端子を大地に接続した変圧器の負荷側の複数の配電系統の上流と下流の接続系統を判別する装置において,上流側の任意の系統の零相電流を検出する手段と判定する手段を含む回路Aと下流側の任意の系統で配線の1端子と大地間に接続される回路Bより成り,回路Bには前記配線の1端子と大地間に接続される電圧検出判定手段とインピーダンスと電圧発生手段と接続切替手段を含み,電圧判定手段が系統の配電電圧を検出したときは前記配線の1端子と大地間にインピーダンスを接続切替手段が選択して接続する一方,検出しなかったときは電圧発生手段を接続切替手段が選択して接続し,回路Aで検出した零相電流が前記の回路Bにおけるインピーダンスまたは電圧発生手段を接続したことによるものであると前記電圧検出判定手段が判定したとき回路Aを設置した配線または機器の系統と回路Bを設置した配線または機器の系統は同一であるとの判定結果を出力することを特徴とする系統判別装置。
  2. 前記回路Aの零相電流がインピーダンスあるいは電圧発生手段を接続したことによるものであるとの判定要素には,電流の大きさを含むものであることを特徴とする請求項1の系統判別装置。
  3. 前期回路Bのインピーダンスは抵抗とし,前記回路Aの判定回路は回路Bの電圧検出判定手段が検出した電圧あるいは電圧発生手段が発生した電圧の位相をもとにして,回路Aが検出した電流から抵抗分による電流を検出し,該抵抗分による電流の大きさが回路Bのインピーダンスあるいは電圧発生手段を接続したことによるものであると判定することを特徴とした請求項1の系統判別装置。
  4. 前記回路Aの零相電流がインピーダンスまたは電圧発生手段を接続したことによるものであるとの判定要素には,符号化信号の符号を含み,インピーダンスまたは電圧発生手段は符号化制御手段で符号化制御を行うことを特徴とした請求項1の系統判別装置。
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