JP2010042178A - 雄スナップボタンとそれを含むスナップボタン、及びスナップボタンを有する物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】スナップボタン相互を脱着した状態であっても内側のスナップボタンに十分な装飾性を具備させることができ、且つ、スナップボタンとしての機能性が阻害されず、これまでにない優れた装飾性を発揮し得る構成を備えたスナップボタンの提供。
【解決手段】対となる雌スナップボタンの雌係合子に対応する雄係合子を備えた雄スナップボタンにおいて、雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、前記雄係合子主体は、底部を有する上端側が拡径された筒状で、外径最大寸法(w)が高さ寸法(h)よりも大となる寸法とし、前記底部の中央には開口部を備え、且つ底部から下方へ前記開口部と連続する筒状のかしめ脚部を備えた構成とし、スペーサは、上面側を装飾部とし、前記雄係合子主体の上縁部を内側へ曲げ、前記スペーサの装飾部が外面に露呈した状態で当該スペーサを保持した構成とした雄スナップボタンを解決手段とする。
【選択図】 図1
【解決手段】対となる雌スナップボタンの雌係合子に対応する雄係合子を備えた雄スナップボタンにおいて、雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、前記雄係合子主体は、底部を有する上端側が拡径された筒状で、外径最大寸法(w)が高さ寸法(h)よりも大となる寸法とし、前記底部の中央には開口部を備え、且つ底部から下方へ前記開口部と連続する筒状のかしめ脚部を備えた構成とし、スペーサは、上面側を装飾部とし、前記雄係合子主体の上縁部を内側へ曲げ、前記スペーサの装飾部が外面に露呈した状態で当該スペーサを保持した構成とした雄スナップボタンを解決手段とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、生地、皮革等に対して取着するスナップボタンのうち、特に雄スナップボタンに関し、それを含むスナップボタン、及びスナップボタンを有する物品を含む。
周知のように、衣服や鞄等において、生地や皮革相互の重合状態を保持可能とする係脱手段として、雌雄一対のスナップボタンが多用されている。このような周知のスナップボタンは、重合される生地のうち外側(表側)の生地に、表面に装飾部を有し且つ雌雄いずれか一方の係合子を有するスナップボタンを取着し、重合される生地のうち内側の生地には、表面側に対応する係合子を配置した状態で他方のスナップボタンを取着することで使用する。
上記周知の雌雄一対からなるスナップボタンは、雌雄のスナップボタンを係合した状態においては、雌スナップボタンの装飾頭のみが外部に表出した状態であるため、外観体裁は良好である。
しかしながら、スナップボタン相互を脱着した状態では、内側のスナップボタンの係合部が生地の表面側に大きく露出するため、見栄えが悪くなる。
一方で、本出願人は、スナップボタン相互を脱着した状態における、内側のスナップボタンの見栄えを良好とすべく、先に、周縁部を内方へ屈曲して装飾縁とするとともに中心に結合用貫通穴を開設した底面平の受皿体に、ホック主体の底部を嵌着一体化して周囲に前記受皿体の装飾縁を囲繞したことを特徴とするスナップボタン(特許文献1参照。)を出願している。
また、内側のスナップボタンに装飾部品を備えたものとして、例えば、雌型ボタンと雄型ボタンとの組み合わせからなり、雌型ボタンは、頭部とこの頭部の中央下部に配設し外周に尾ネジを形成した脚部とを備え、頭部から脚部までを貫通して嵌合穴を形成した雌型ボタン本体と、筒部の下端にフランジ部を形成し筒部の内部に雌ネジを形成し筒部が雌型ボタン本体の脚部に螺着される雌型ボタン止着部材とからなり、雄型ボタンは、雌型ボタンの嵌合穴に挿入可能で、かつ、少なくとも嵌合穴の深さに対応する長さを有し下端面に開口する取付ネジ穴を形成した突軸部とこの突軸部の下端に形成したフランジ部とを備える雄型ボタン本体と、ネジ棒部の下端にフランジ部を形成しネジ棒部が雄型ボタン本体の取付ネジ穴に螺着される雄型ボタン止着部材と、雄型ボタン本体の突軸部の上端部に配設する装飾体とからなり、かつ、雌型ボタンの嵌合穴と雄型ボタンの突軸部とには係止手段を設けたことを特徴とするスナップボタン(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
上記特許文献1に係るスナップボタンは、金属もしくは合成樹脂製の受皿体の縁部を装飾部として使用することにより、スナップボタンの装飾性を向上させるものであり、上記した内側のスナップボタンにつき、装飾性を向上させることができる。しかしながら、上記特許文献1に係るスナップボタンをしても、内側のスナップボタンにおける係合部については、装飾性を向上できない点で、装飾性の向上は制限的なものである。
一方、特許文献2に係るスナップボタンは、内側のスナップボタンの係合部に装飾部品を備えた構成であるものの、当該係合部は、外側のスナップボタンを貫通した先端に取着した構成である。即ち、内側のスナップボタンの係合部の装飾は、外側のスナップボタンと一体として成立している。このため、スナップボタン相互を脱着した状態では、装飾部分が分離され、十分な装飾を保持できなくなる。
また、特許文献2に係るスナップボタンは、内側のスナップボタンの係合子が外側のスナップボタンを貫通する構成によって成り立つところ、外側のスナップボタンから内側のスナップボタンの係合子を引き抜かなければ外れないため、相当に過剰な負荷によるスナップボタン相互の離脱を防止する必要のある部分にしか向かず、通常の雌雄のスナップボタン相互の離脱容易性を有さず、雌雄スナップボタンの解除操作は、非常に行い難い。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、スナップボタン相互を脱着した状態であっても内側のスナップボタンに十分な装飾性を具備させることができ、且つ、スナップボタンとしての機能性が阻害されず、これまでにない優れた装飾性を発揮し得る構成を備えたスナップボタンの提供を、発明が解決しようとする課題とする。
スナップボタンを構成する雄スナップボタンにおいて、雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、前記雄係合子主体は、底部を有する上端側が拡径された筒状で、外径最大寸法(w)が高さ寸法(h)よりも大となる寸法とし、前記底部の中央には開口部を備え、且つ底部から下方へ前記開口部と連続する筒状のかしめ脚部を備えた構成とし、スペーサは、上面側を装飾部とし、前記雄係合子主体の上縁部を内側へ曲げ、前記スペーサの装飾部が外面に露呈した状態で当該スペーサを保持した構成としたことを特徴とする雄スナップボタンを、課題を解決するための手段とする。
請求項1に係る発明によれば、雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、前記雄係合子主体は、底部を有する筒状を有する構成としたことによって、スペーサで雄係合子主体を補強して雄係合子の強度を確保した上で、スペーサの上面側を装飾部とし、前記雄係合子主体の上縁部を内側へ曲げ、前記スペーサの装飾部が外面に露呈した状態で当該スペーサを保持したことによって、雄係合子の装飾性を高めることができる。
また、雄係合子主体の外径最大寸法が高さ寸法よりも大となる寸法としたことによって、雄係合子の離脱が容易となり、雌スナップボタンに対する雄スナップボタンの着脱操作性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の作用効果を奏することに加えて、スペーサの装飾部が雄係合子の上端から突出しない構成としたことによって、雄スナップボタンと雌スナップボタンとの係合時において、装飾部が雌スナップボタンに接触することがないので、装飾部の摩擦等による傷の発生を防止し、装飾部の外観体裁を長期に亘って良好なものとすることができる。
請求項3に係る発明によれば、折り曲げた雄係合子主体の上縁部とスペーサとの間に装飾用薄板を設けた構成としたことによって、単に装飾性が向上するだけではなく、装飾用薄板によって雄係合子主体の上縁部の強度が増加し、堅牢で耐久性に優れた雄スナップボタンとすることができる。
請求項4に係る発明によれば、装飾用薄板が雄係合子の上端から突出しない構成としたことによって、雄スナップボタンと雌スナップボタンとの係合時において、装飾用薄板が雌スナップボタンに接触することがないので、装飾用薄板の摩擦等による傷の発生を防止し、装飾用薄板の外観体裁を長期に亘って良好なものとすることができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項3と同様に、装飾用薄板によって雄係合子主体の上縁部の強度が増加することに加えて、スペーサの装飾面に形成された装飾が、装飾用薄板の視認用穴から視認可能となり、スペーサの装飾と装飾用薄板の装飾とが重なり合うことで、装飾用薄板の視認用穴からスペーサの装飾が表示され、遠近の異なる装飾がなすこれまでにない優れた装飾性を発揮することができる。
請求項6に係る発明によれば、スナップボタンにおける雄スナップボタンの構成について上記請求項1、2、3、4又は5記載の構成とすることで、従来公知の表側のスナップボタンの表面側装飾部と、本発明の特徴とする雄スナップボタンの装飾用薄板若しくは装飾部によって、雄スナップボタン及び雌スナップボタン相互の係止状態及び離脱状態のいずれにおいても、優れた美感を生じさせることができる。
請求項7に係る発明によれば、従来のスナップボタンを備えた物品、例えば、衣類(上着、下着、レインコート等)、袋物(例えば、鞄、財布、ケース等、硬質であっても軟質であってもよい。)、その他のものにおいて、使用することにより、雄スナップボタン及び雌スナップボタン相互の係止状態及び離脱状態のいずれにおいても、優れた美感を生じさせることができる。
本発明は、対となる雌スナップボタンの雌係合子に対応する雄係合子を備えた雄スナップボタンにおいて、雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、前記雄係合子主体は、底部を有する上端側が拡径された筒状として、スペーサで雄係合子主体を補強して雄係合子の強度を確保し、前記底部の中央には開口部を備え、且つ底部から下方へ前記開口部と連続する筒状のかしめ脚部を備えた構成とし、スペーサは上面側を装飾部とし、折り曲げた雄係合子主体の上縁部とスペーサとの間に装飾用薄板を設け、該装飾用薄板は、スペーサの装飾部を外部から視認可能とするための視認用穴を有する構成として雄係合子の装飾性を高め、更に、雄係合子主体の外径最大寸法(w)が底部からの高さ寸法(h)よりも大となる寸法としたことで雄係合子の離脱が容易となり、雌スナップボタンに対する雄スナップボタンの着脱操作性が向上した雄スナップボタンを実現した。
図1は本発明の実施例1に係る雄スナップボタンの雄係合子の分解状態を示す斜視図、図2は同実施例1に係る雄スナップボタンの分解状態を示す断面図、図3は同実施例1に係る雄スナップボタンを取付対象生地に取着した状態を示す(a)正面図、(b)縦断面図、図4は本発明の実施例2に係る雄スナップボタンの雄係合子の分解状態を示す斜視図、図5は本発明の実施例3に係る雄スナップボタンの雄係合子の分解状態を示す斜視図、図6は本発明の実施例1に係る雄スナップボタンと公知の雌スナップボタンを(a)取着前の状態を示す縦断面図、(b)取着後の状態を示す説明図、図7は同実施例1に係る雄スナップボタンと公知の雌スナップボタンを生地に取着した状態を示すたて断面説明図、図8は本発明の実施例3に係る雄スナップボタンと公知の雌スナップボタンを(a)取着前の状態を示す縦断面図、(b)取着後の状態を示す縦断面説明図である。
本発明の実施例1に係る雄スナップボタン1は、金属製の雄スナップボタン1であり、雄係合子主体11と、該雄係合子主体11を生地に取着するための座金2とからなる。図1及び図2に示すように、雄スナップボタン1の大半の部分が雄係合子10となるものである。即ち、雄係合子10の下端に一体としてかしめ脚部110を設けてあり、取付対象生地3に予め形成した取付穴30に、取付対象生地3の表面側から前記かしめ脚部110を貫通させ、当該かしめ脚部110を更に環状の座金2に通し、該かしめ脚部110の先端をかしめるものであり、取付対象生地3の外面側には、雄係合子10のみが設けられる構成である。以下、各構成について具体的に説明する。
本発明の実施例1に係る雄スナップボタン1の雄係合子10は、図1に示すように、雄係合子主体11と該雄係合子主体11に収納されるスペーサ12と装飾用薄板13とからなる。本実施例ではこれらはいずれも真鍮で形成されている。
前記雄係合子主体11は、円形状の底部111の全周囲から高さ寸法hが4.5mm程度で、筒状に側壁113を立ち上げ、前記底部111の中央には円形の開口部112を形成し、底部111から下方へ開口部112と連続する外径寸法が4mm程度、下端から底部111までの高さ寸法が2.5mm程度の筒状のかしめ脚部110を形成した構成である。
筒状の側壁113は下端から上端に至るほど僅かに拡径した傾斜面としてあり、側壁113の下端位置では外径9.5mm程度、側壁113の上端位置では外径最大寸法wの10.2mm程度としてある。
筒状の側壁113は下端から上端に至るほど僅かに拡径した傾斜面としてあり、側壁113の下端位置では外径9.5mm程度、側壁113の上端位置では外径最大寸法wの10.2mm程度としてある。
実施例1に係るスペーサ12は、外径9mm、高さ3.5mm程度となる円柱の上面側を、直径6mm幅、深さ1mm程度で凹部を形成し、該凹部によって形成された内底面を装飾形成面120とし、該装飾形成面120に対して装飾を施して装飾部を形成してある。
実施例1に係る装飾用薄板13は直径10mm程度、厚さ0.2mm程度の円形板状物であり、スペーサ12の装飾用薄板13を外部から視認可能とし、且つ装飾用薄板13における美観を向上させる手段として、エッチング加工によって複数の視認用穴130を形成してある。
以上に示した、雄係合子主体11内に、スペーサ12を収納し、さらに、スペーサ12上に前記装飾用薄板13を配置し、プレス加工によって、雄係合子主体11の上縁部114を内側へ湾曲した構成とすることで、雄係合子主体11内に、スペーサ12及び装飾用薄板13を固定する。
座金2は、上記実施例1に係る雄係合子主体11を取付対象生地3に対して固着するためのものであり、前記雄係合子主体11におけるかしめ脚部110と連結するものである。前記座金2は、公知の座金2を使用している。即ち、前記雄係合子主体11のかしめ脚部110をかしめて、雄係合子主体11を取付対象生地3に固着できればよい。
本実施例1における座金2は、図2に示すように、縁部22を湾曲形状として強度を確保した円形状板材の中央部に***部分21を形成し、該***部分21を貫通する座金穴20を備えた構成である。
図2に示すように、雄係合子10と前記座金2との間に取付穴30を形成した取付対象生地3を介在させ、雄係合子主体11のかしめ脚部110で取付穴30を貫いて、該かしめ脚部110を座金2の座金穴20を連通し、かしめ脚部110をかしめることで、図3に示すように、雄スナップボタン1が取付対象生地3に取着された状態で形成される。
次に、本発明の実施例1に係る雄スナップボタン1と、公知の雌スナップボタン9との係合状態について説明する。図6(a)に示すように、表側生地8に取着した公知の雌スナップボタン9は、表面側生地8に形成した取付穴80を介して表面側装飾部材90の脚部93を雌係合部材91の貫通穴94にかしめ固定してなる。表面側装飾部材90には表面側装飾部92を設けてある。
また、雌係合部材91は、本願発明における雄スナップボタン1の雄係合子10と係合する雌係合子91を形成したものであり、雄スナップボタン1の雄係合子10を導入するためのガイド穴95と、雄スナップボタン1の雄係合子10を押圧するリング状バネ部材96を備えている。
そして、図6(b)に示すように、公知の雌スナップボタン9の雌係合部材91と本願発明の雄スナップボタン1の雄係合子10とを結合させると、装飾用薄板13が雄係合子10の上端から突出しない構成としたことで、雌係合部材91内において、間隙99が形成され、雄スナップボタン1の装飾用薄板13に他物(例えば、雌スナップボタン9の表面側装飾部材90の脚部93等)が接触しない構成となる。当該構成となることで、装飾用薄板13に連続使用した際の傷の発生を防止することができ、長期に亘って装飾用薄板13の外観体裁を良好なものとすることができる。
以上に示した本実施例1の構成によって、図7に示すように、雄スナップボタン1と雌スナップボタン9を離脱し、内側の雄スナップボタン1の雄係合子10が外部に露呈することとなっても、当該雄係合子10がその中央部分を含む全体で、美感を想起させる装飾を表すことができるため、外観体裁が非常に良好となる。
(実施例2)
また、本発明においては、実施例1として図1に示すように、装飾用薄板13にハート型輪郭を有する視認用穴130を20個程度形成するものとしたが、本発明は上記実施例1に限定されるものではなく、例えば、図4に実施例2として、多数の細孔を列設した構成を示したように、装飾用薄板13の視認用穴130の数量、形状、配置、大きさは、適宜自由に設定することができる。
また、本発明においては、実施例1として図1に示すように、装飾用薄板13にハート型輪郭を有する視認用穴130を20個程度形成するものとしたが、本発明は上記実施例1に限定されるものではなく、例えば、図4に実施例2として、多数の細孔を列設した構成を示したように、装飾用薄板13の視認用穴130の数量、形状、配置、大きさは、適宜自由に設定することができる。
(実施例3)
更に、本発明においては、上記実施例1及び実施例2において、装飾用薄板13を設けた構成を開示しているが、装飾用薄板13は必ずしも設けなくてもよい。例えば、図5に実施例3として示すように、雄係合子主体11内に、スペーサ12のみを収納し、プレス加工によって、雄係合子主体11の上縁部114を内側へ湾曲した構成とすることもできる。
更に、本発明においては、上記実施例1及び実施例2において、装飾用薄板13を設けた構成を開示しているが、装飾用薄板13は必ずしも設けなくてもよい。例えば、図5に実施例3として示すように、雄係合子主体11内に、スペーサ12のみを収納し、プレス加工によって、雄係合子主体11の上縁部114を内側へ湾曲した構成とすることもできる。
本実施例3においては、実施例1のような装飾用薄板13を備えないため、図8に示すように、雌係合部材91内において、広範囲の間隙99を形成する。この場合においても、スペーサ12の装飾部が雄係合子10の上端から突出しない構成としてあるから、装飾形成面120が他物と接触せず、装飾用薄板13に連続使用した際の傷の発生を防止することができ、長期に亘って装飾用薄板13の外観体裁を良好なものとすることができる。
また、上記実施例1乃至実施例3ではいずれも金属製のスナップボタンを示したが、本発明は実施例1乃至実施例3に限定するものではなく、合成樹脂製のスナップボタンに適用することもできる。
更に、上記実施例1、2では、取付対象生地3に予め形成した取付穴30に、取付対象生地3の表面側から雄スナップボタン1のかしめ脚部110を貫通させる構成を示したが、本発明は、これに限るものではなく、予め取付け穴30を形成せず、直接取付対象生地3を雄スナップボタン1のかしめ脚部110で貫通することもできる。
本発明における雄スナップボタン1は、衣類(上着、下着、レインコート等)、袋物(例えば、鞄、財布、ケース等、硬質であっても軟質であってもよい。)、その他スナップボタンを有する物品に備えることで、雄スナップボタン1と雌スナップボタン9の離脱時における外観体裁を非常に良好なものとすることができる。
h 高さ寸法
w 外径最大寸法
1 雄スナップボタン
10 雄係合子
11 雄係合子主体
110 かしめ脚部
111 底部
112 開口部
113 側壁
114 上縁部
12 スペーサ
120 装飾形成面
13 装飾用薄板
130 視認用穴
2 座金
20 座金穴
21 ***部分
22 縁部
3 取付対象生地
30 取付穴
8 表面側生地
80 取付穴
9 (公知の)雌スナップボタン
90 表面側装飾部材
91 雌係合部材
92 表面側装飾部
93 脚部
94 貫通穴
95 ガイド穴
96 リング状バネ部材
99 間隙
w 外径最大寸法
1 雄スナップボタン
10 雄係合子
11 雄係合子主体
110 かしめ脚部
111 底部
112 開口部
113 側壁
114 上縁部
12 スペーサ
120 装飾形成面
13 装飾用薄板
130 視認用穴
2 座金
20 座金穴
21 ***部分
22 縁部
3 取付対象生地
30 取付穴
8 表面側生地
80 取付穴
9 (公知の)雌スナップボタン
90 表面側装飾部材
91 雌係合部材
92 表面側装飾部
93 脚部
94 貫通穴
95 ガイド穴
96 リング状バネ部材
99 間隙
Claims (7)
- スナップボタンを構成する雄スナップボタンにおいて、
雄係合子は、雄係合子主体と該雄係合子主体内に収納されるスペーサとを備え、
前記雄係合子主体は、底部を有する上端側が拡径された筒状で、外径最大寸法が底部からの高さ寸法よりも大となる寸法とし、前記底部の中央には開口部を備え、且つ底部から下方へ前記開口部と連続する筒状のかしめ脚部を備えた構成とし、
スペーサは、上面側を装飾部とし、
前記雄係合子主体の上縁部を内側へ曲げ、前記スペーサの装飾部が外面に露呈した状態で当該スペーサを保持した構成としたことを特徴とする雄スナップボタン。 - スペーサの装飾部が雄係合子の上端から突出しない構成としたことを特徴とする請求項1記載の雄スナップボタン。
- 折り曲げた雄係合子主体の上縁部とスペーサとの間に装飾用薄板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の雄スナップボタン。
- 装飾用薄板が雄係合子の上端から突出しない構成としたことを特徴とする請求項3記載の雄スナップボタン。
- 装飾用薄板は、スペーサの装飾部を外部から視認可能とするための視認用穴を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の雄スナップボタン。
- 請求項1、2、3、4又は請求項5記載の雄スナップボタンを含むスナップボタン。
- 請求項6記載のスナップボタンを備えたことを特徴とするスナップボタンを有する物品。
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JP2008209419A JP2010042178A (ja) | 2008-08-18 | 2008-08-18 | 雄スナップボタンとそれを含むスナップボタン、及びスナップボタンを有する物品 |
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- 2008-08-18 JP JP2008209419A patent/JP2010042178A/ja active Pending
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