JP2010034828A - 静電容量式接触検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手による接触および手袋を装着した手による接触を検知することができる静電容量式接触検知装置の提供。
【解決手段】ドアハンドルに設けられたセンサ電極がセンサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザがドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、検知部は、静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である時間を計測する時間計測部と、静電容量が第2の容量閾値を超えている場合は素手でドアハンドルに接触していると判断し、時間計測部で計測された時間が第1の時間閾値を超えている場合は手袋を装着した状態の手でドアハンドルの表面に接触していると判断する接触判断部とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】ドアハンドルに設けられたセンサ電極がセンサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザがドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、検知部は、静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である時間を計測する時間計測部と、静電容量が第2の容量閾値を超えている場合は素手でドアハンドルに接触していると判断し、時間計測部で計測された時間が第1の時間閾値を超えている場合は手袋を装着した状態の手でドアハンドルの表面に接触していると判断する接触判断部とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は静電容量式接触検知装置に関し、より詳しくは、ドアハンドルへの雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手の接触および手袋を装着した手の接触を検知することができる静電容量式接触検知装置に関する。
従来、車両の外側ドアハンドルに静電容量式接触検知装置を設け、当該接触検知装置による検知結果に応じてドアの施錠および開錠を行う技術が実現されている。この接触検知装置は、ドアハンドル内に設けたセンサ電極が当該電極近傍の導体との間でコンデンサを形成し、このコンデンサの静電容量の変化量に基づいてユーザのドアハンドルへの接触を検知するものである。
しかしながら、降雨時には、外側ドアハンドルの表面に雨滴が付着することがある。外側ドアハンドルに雨滴が付着すると、導体である雨滴が電極を形成し、これによって上記コンデンサの静電容量が増加する。すると、接触検知装置は、雨滴による静電容量の増加をユーザの接触による静電容量の増加であると誤判断することがあった。このような誤判断があると、ユーザの意に反してドアが施錠または開錠されてしまうという問題があった。
このような不都合を解決する技術として、特許文献1に開示された技術がある。
特許文献1に開示された技術は、外側ドアハンドルに設けられ、ユーザが当該外側ドアハンドルに触れたか否かに応じた制御(例えばドアの施錠)を実現するために接触物の有無に応じた信号を出力する静電容量式人センサと、当該人センサの出力レベルが閾値以上であるか否かに応じて上記制御を実行する制御手段とを備えた車載機器制御装置であって、車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、当該水滴判別手段の判別結果に応じて上記閾値を変更する閾値変更手段とを更に備える。
特許文献1に開示された技術は、外側ドアハンドルに設けられ、ユーザが当該外側ドアハンドルに触れたか否かに応じた制御(例えばドアの施錠)を実現するために接触物の有無に応じた信号を出力する静電容量式人センサと、当該人センサの出力レベルが閾値以上であるか否かに応じて上記制御を実行する制御手段とを備えた車載機器制御装置であって、車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、当該水滴判別手段の判別結果に応じて上記閾値を変更する閾値変更手段とを更に備える。
この技術によれば、水滴判別手段の判別結果に応じて閾値変更手段が閾値を変更する。よって、雨滴が外側ドアハンドルに付着した場合にはその状況に応じた値に閾値が変更されるので、ユーザが接触していないにも拘わらずユーザが接触していると誤判断する可能性を減ずることができる。
しかしながら、この技術には以下の課題が存在した。
図12は、素手が接触した時の静電容量、手袋を装着した手が接触した時の静電容量、および雨滴が付着した時の静電容量を示す正規分布図(順に、S1、S2、S3とする)である。この例では、ユーザが薄手の手袋を装着した場合を示している。
図12は、素手が接触した時の静電容量、手袋を装着した手が接触した時の静電容量、および雨滴が付着した時の静電容量を示す正規分布図(順に、S1、S2、S3とする)である。この例では、ユーザが薄手の手袋を装着した場合を示している。
図12に示されるように、通常、素手が接触した時の静電容量、手袋を装着した手が接触した時の静電容量、および雨滴が付着した時の静電容量は、この順に重心位置の値が小さくなる。また、正規分布図S1と正規分布図S2は裾の部分が重なり合い、正規分布図S2と正規分布図S3は裾の部分が重なり合う。
このような状況において、雨滴付着時における接触誤検知の可能性を減ずるために、静電容量の閾値THC1を正規分布図S1の一端(静電容量が小さい側)に設定することが考えられる。車載機器制御装置は、静電容量の測定値が閾値THC1を超えればユーザがドアハンドルに接触したと判断し、静電容量の測定値が閾値THC1未満であればユーザはドアハンドルに接触していないと判断する。この場合、車載機器制御装置は、雨滴付着時における接触誤検知の可能性を減ずることはできる。しかしながら、正規分布図S2の半分程の部分が閾値THC1より低レベル側にあるため、静電容量の測定値がその部分に位置するときは、車載機器制御装置は手袋を装着した手がドアハンドルに接触したことを検知することができない。
また、手袋を装着した手の接触検知精度を高めるために、閾値THC2を正規分布図S2の一端(静電容量が小さい側)に設定することが考えられる。この場合、車載機器制御装置は、手袋を装着した手の接触を高い精度で検知することができる。しかしながら、正規分布図S3の半分程の部分が閾値THC2より高レベル側にあるため、静電容量の測定値がその部分に位置するときは、静電容量式人センサは、ユーザがドアハンドルに接触したと誤検知してしまう。
特開2005−139634号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、ドアハンドルへの雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手の接触および手袋を装着した手の接触を検知することができる静電容量式接触検知装置の提供を目的とする。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
上記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが上記ドアハンドルに接触したことを検知する検知部とを備え、
上記検知部は、
上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上である時間を計測する時間計測部と、
上記時間計測部で計測された上記時間が第1の時間閾値を超えている場合は、ユーザが上記ドアハンドルに接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする。
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
上記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが上記ドアハンドルに接触したことを検知する検知部とを備え、
上記検知部は、
上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上である時間を計測する時間計測部と、
上記時間計測部で計測された上記時間が第1の時間閾値を超えている場合は、ユーザが上記ドアハンドルに接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、接触判断部は、静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上であり、かつ、時間計測部で計測された時間が第1の時間閾値を超えている場合は、ユーザがドアハンドルに接触していると判断する。雨滴付着によって静電容量が大きくなっている時間は、ユーザの接触(ユーザが素手で接触する場合および手袋を装着した手で接触する場合を含む)によって静電容量が大きくなっている時間よりも通常は短い。従って、雨滴付着により静電容量が大きくなっている場合は、第1の時間閾値を超えるという条件が満たされず、ユーザがドアハンドルに接触していると誤検知されない。
よって、本発明によれば、ドアハンドルへの雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手の接触および手袋を装着した手の接触を検知することができる静電容量式接触検知装置を提供することができる。
第1の時間閾値は、例えば、ドアハンドルの外側表面に1粒の雨滴が付着して静電容量センサの静電容量が大きくなってからその雨滴がドアハンドルから落下して静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長く、且つ、ユーザの手がドアハンドルに触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドルから離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも短く設定される。
本発明においては、
上記接触判断部は、上記静電容量センサの静電容量が第2の容量閾値(第1の容量閾値<第2の容量閾値)を超えている場合はユーザが素手で上記ドアハンドルに接触していると判断し、上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である場合はユーザが手袋を装着した手で上記ドアハンドルに接触していると判断することが好ましい。
上記接触判断部は、上記静電容量センサの静電容量が第2の容量閾値(第1の容量閾値<第2の容量閾値)を超えている場合はユーザが素手で上記ドアハンドルに接触していると判断し、上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である場合はユーザが手袋を装着した手で上記ドアハンドルに接触していると判断することが好ましい。
この構成によれば、ユーザが素手で接触しているのか、或いは、手袋を装着した手で接触しているのかを識別することができる。
本発明においては、
上記接触判断部は、上記時間計測部で計測された上記時間が上記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが上記ドアハンドルに接触していると判断することが好ましい。
上記接触判断部は、上記時間計測部で計測された上記時間が上記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが上記ドアハンドルに接触していると判断することが好ましい。
ドアハンドルは止水処理が施されていないことが多いため、降雨時にはドアハンドル内に雨水が溜まることがある。雨水が溜まると、その雨水が電極を形成し、静電容量センサの静電容量が大きくなっている時間が長い時間維持される。静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上である時間が第1の時間閾値を超えると、接触判断部はユーザがドアハンドルに接触したと誤判断してしまう。
また、ドアハンドル内に雨水が溜まって静電容量センサの静電容量が増加した状態において、ユーザがドアを開けるためにドアハンドルを引くと、ドアハンドルが手前側へ回動してセンサ電極とドアパネル(導体)間の距離が増加し、その増加によって静電容量センサの静電容量が高い状態から低下する。そしてユーザがドアハンドルから手を離すと、ドアハンドルが元の位置へ回動してセンサ電極とドアパネル間の距離が元に戻り、静電容量センサの静電容量が高い状態に戻る。静電容量が高い状態に戻った後、その状態が第1の時間閾値以上続くと、接触判断部はユーザがドアハンドルに接触したと誤判断してしまう。そうすると、ユーザの接触検知信号がドア施錠装置の作動トリガとなっている場合には、ユーザはドアを開くことができない可能性がある。
しかしながら、上記したように接触判断の条件として、時間計測部で計測された時間が第2の時間閾値未満であるという条件が加えられる。これにより、ドアハンドル内に雨水が溜まることで静電容量センサの静電容量が第2の時間閾値を超えて長時間持続して大きくなっている場合は、ユーザが接触していると判断されない。従って、降雨時にユーザがドアハンドルの中央部を引いてドアを開けようとしたとき、静電容量式接触検知装置は接触検知信号をドア施錠装置へ出力しない。よって、ユーザはドアを開けることができる。第2の時間閾値は、ユーザがドアハンドルに接触する時間(特に、手袋を装着した手で接触する時間)よりも長めに設定することができる。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
上記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが上記ドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、
上記検知部は、
上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下(第1の容量閾値<第2の容量閾値)である時間を計測する時間計測部と、
上記静電容量センサの静電容量が上記第2の容量閾値を超えている場合はユーザが素手で上記ドアハンドルに接触していると判断し、上記時間計測部で計測された上記時間が第1の時間閾値を超えている場合はユーザが手袋を装着した状態の手で上記ドアハンドルの表面に接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする。
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
上記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが上記ドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、
上記検知部は、
上記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下(第1の容量閾値<第2の容量閾値)である時間を計測する時間計測部と、
上記静電容量センサの静電容量が上記第2の容量閾値を超えている場合はユーザが素手で上記ドアハンドルに接触していると判断し、上記時間計測部で計測された上記時間が第1の時間閾値を超えている場合はユーザが手袋を装着した状態の手で上記ドアハンドルの表面に接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、接触判断部は、静電容量センサの静電容量が第2の容量閾値を超えている場合はユーザが素手でドアハンドルに接触していると判断する。従って、接触判断部は、ユーザが素手でドアハンドルに接触していることを検知することができる。
また、接触判断部は、静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下であり、さらに、時間計測部で計測された時間が第1の時間閾値を超えている場合は、手袋を装着した手がドアハンドルの表面に接触していると判断する。つまり、静電容量が所定の範囲内にあるという第1の条件と、当該第1の条件が満たされている時間が所定の範囲内にあるという第2の条件とが満たされた場合にのみ、接触判断部は、手袋を装着した手がドアハンドルの表面に接触していると判断する。雨滴付着によって静電容量が大きくなっている時間は、ユーザの接触によって静電容量が大きくなっている時間よりも通常は短い。従って、雨滴付着により静電容量が大きくなっている場合は、第2の条件が満たされず、ユーザがドアハンドルに接触していると誤検知されない。
また、接触判断部は、静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下であり、さらに、時間計測部で計測された時間が第1の時間閾値を超えている場合は、手袋を装着した手がドアハンドルの表面に接触していると判断する。つまり、静電容量が所定の範囲内にあるという第1の条件と、当該第1の条件が満たされている時間が所定の範囲内にあるという第2の条件とが満たされた場合にのみ、接触判断部は、手袋を装着した手がドアハンドルの表面に接触していると判断する。雨滴付着によって静電容量が大きくなっている時間は、ユーザの接触によって静電容量が大きくなっている時間よりも通常は短い。従って、雨滴付着により静電容量が大きくなっている場合は、第2の条件が満たされず、ユーザがドアハンドルに接触していると誤検知されない。
よって、本発明によれば、ドアハンドルへの雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手の接触および手袋を装着した手の接触を検知することができる静電容量式接触検知装置を提供することができる。
第1の時間閾値は、例えば、ドアハンドルの外側表面に1粒の雨滴が付着して静電容量センサの静電容量が大きくなってからその雨滴がドアハンドルから落下して静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長く、且つ、手袋を装着した手がドアハンドルに触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドルから離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも短く設定される。
本発明においては、
上記接触判断部は、上記時間計測部で計測された上記時間が上記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが手袋を装着した状態の手で上記ドアハンドルの表面に接触していると判断することが好ましい。
上記接触判断部は、上記時間計測部で計測された上記時間が上記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが手袋を装着した状態の手で上記ドアハンドルの表面に接触していると判断することが好ましい。
ドアハンドルは止水処理が施されていないことが多いため、降雨時にはドアハンドル内に雨水が溜まることがある。雨水が溜まると、その雨水が電極を形成し、静電容量センサの静電容量が大きくなっている時間が長い時間維持される。静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である時間が第1の時間閾値を超えると、接触判断部はユーザがドアハンドルに接触したと誤判断してしまう。
また、ドアハンドル内に雨水が溜まって静電容量センサの静電容量が増加した状態において、ユーザがドアを開けるためにドアハンドルを引くと、ドアハンドルが手前側へ回動してセンサ電極とドアパネル(導体)間の距離が増加し、その増加によって静電容量センサの静電容量が高い状態から低下する。そしてユーザがドアハンドルから手を離すと、ドアハンドルが元の位置へ回動してセンサ電極とドアパネル間の距離が元に戻り、静電容量センサの静電容量が高い状態に戻る。静電容量が高い状態に戻った後、その状態が第1の時間閾値以上続くと、接触判断部はユーザがドアハンドルに接触したと誤判断してしまう。そうすると、ユーザの接触検知信号がドア施錠装置の作動トリガとなっている場合には、ユーザはドアを開くことができない可能性がある。
しかしながら、上記したように接触判断の条件として、時間計測部で計測された時間が第2の時間閾値未満であるという条件が加えられる。これにより、ドアハンドル内に雨水が溜まることで静電容量センサの静電容量が第2の時間閾値を超えて長時間持続して大きくなっている場合は、ユーザが接触していると判断されない。従って、降雨時にユーザが手袋を装着した手でドアハンドルの中央部を引いてドアを開けようとしたとき、静電容量式接触検知装置は接触検知信号をドア施錠装置へ出力しない。よって、ユーザはドアを開けることができる。第2の時間閾値は、手袋を装着したユーザの手がドアハンドルに接触する時間よりも長めに設定することができる。
本発明によれば、ドアハンドルへの雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドルへの素手の接触および手袋を装着した手の接触を検知することができる静電容量式接触検知装置を提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置を示す図である。図2は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置が設けられたドアハンドルを示す上面図である。図3は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置が設けられたドアハンドルを示す側面図である。図4は、ドアハンドルの表面に素手が接触した時の静電容量の変化と、手袋を装着した手が接触した時の静電容量の変化と、雨滴が付着した時の静電容量の変化とを示す図(順に、C1、C2、C3とする)である。
本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置を示す図である。図2は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置が設けられたドアハンドルを示す上面図である。図3は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置が設けられたドアハンドルを示す側面図である。図4は、ドアハンドルの表面に素手が接触した時の静電容量の変化と、手袋を装着した手が接触した時の静電容量の変化と、雨滴が付着した時の静電容量の変化とを示す図(順に、C1、C2、C3とする)である。
第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置1は、車両外側のドアハンドル2(合成樹脂製)の表面にユーザが接触するとその接触を検知する装置である。静電容量式接触検知装置1は、ドア施錠装置9に接続されている。静電容量式接触検知装置1は、ドアハンドル2の前部上面または前部下面の少なくともいずれか一方にユーザの手が接触したことを検知し、接触検知信号をドア施錠装置9に出力する。ドア施錠装置9は、接触検知信号を入力したらドアを施錠する。
静電容量式接触検知装置1は、静電容量センサ3と、検知部4とを備える。
静電容量センサ3は、ドアハンドル2の内部に設けられたセンサ電極5が当該センサ電極5付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される。導体は、例えば、ドアハンドル2が取り付けられるドアパネル8やユーザの指である。センサ電極5は、ドアハンドル2の前部の上面側および下面側にそれぞれ設けられている。上側のセンサ電極5は、ユーザがドアハンドル2の前部上面に接触したことを検知するためのものである。下側のセンサ電極5(図3参照)は、ユーザがドアハンドル2の前部下面に接触したことを検知するためのものである。なお、図1では、上側のセンサ電極5のみを示し、下側のセンサ電極5の図示は省略している。
検知部4は、静電容量センサ3における静電容量の変化に基づき、ユーザがドアハンドル2の表面に接触したことを検知する。検知部4は、時間計測部6と、接触判断部7とを含む。検知部4は、ECU(Electronic Control Unit)10内に設けられている。
時間計測部6は、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下(第1の容量閾値THC1<第2の容量閾値THC2)である時間T1を計測する(図4参照)。図4では、ドアハンドル2の表面への雨滴付着により静電容量センサ3の静電容量が増加した場合の時間T1を示している。
素手の接触による静電容量増加と雨滴付着による静電容量増加を判別するために、第1の容量閾値THC1は、例えば、図12における正規分布図S1の一端の値(静電容量が小さい側)に設定される。
また、手袋を装着した手の接触による静電容量増加と雨滴付着による静電容量増加を判別するために、第2の容量閾値THC2は、例えば、図12における正規分布図S2の一端の値(静電容量が小さい側)に設定される。但し、手袋を装着した手の接触による静電容量増加と雨滴付着による静電容量増加を判別するために、後述するように、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である時間T1が所定範囲内(第1の時間閾値THT1<時間T1)にあるか否かが別途考慮される。
接触判断部7は、静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2を超えている場合はユーザが素手でドアハンドル2の前部表面に接触していると判断する。
また、接触判断部7は、時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1を超えている場合はユーザが手袋を装着した状態の手でドアハンドル2の前部表面に接触していると判断する。時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1以下である場合は、接触判断部7はユーザがドアハンドル2の前部表面に接触しているとは判断しない。この場合は、通常、ドアハンドル2の表面への雨滴の付着によって静電容量センサ3の静電容量が増加しているからである。
また、接触判断部7は、時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1を超えている場合はユーザが手袋を装着した状態の手でドアハンドル2の前部表面に接触していると判断する。時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1以下である場合は、接触判断部7はユーザがドアハンドル2の前部表面に接触しているとは判断しない。この場合は、通常、ドアハンドル2の表面への雨滴の付着によって静電容量センサ3の静電容量が増加しているからである。
図4において、雨滴の付着による静電容量の増加は、1粒の雨滴がドアハンドル2に当たってから下方へ落下するまでの静電容量の増加に相当する。
第1の時間閾値THT1は、C3(図4参照)における静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である時間T1以上の時間に設定される。具体的には、例えば、第1の時間閾値THT1は、ドアハンドル2の外側表面に1粒の雨滴が付着して静電容量センサ3の静電容量が大きくなってからその雨滴がドアハンドル2から落下して静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長い時間に設定される。さらに、第1の時間閾値THT1は、手袋を装着したユーザの手がドアハンドル2に触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドル2から離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも短く設定される。
第1の時間閾値THT1は、C3(図4参照)における静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である時間T1以上の時間に設定される。具体的には、例えば、第1の時間閾値THT1は、ドアハンドル2の外側表面に1粒の雨滴が付着して静電容量センサ3の静電容量が大きくなってからその雨滴がドアハンドル2から落下して静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長い時間に設定される。さらに、第1の時間閾値THT1は、手袋を装着したユーザの手がドアハンドル2に触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドル2から離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも短く設定される。
次に、検知部4で実行される制御ルーチンの一例について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。図5に示されるルーチンは、その処理が終了する毎に繰り返し起動されるルーチンである。
まず、接触判断部7は、静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2を超えているか否かを判断する(ステップS1)。静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2を超えている場合は、接触判断部7はユーザが素手でドアハンドル2に接触していると判断し(ステップS2)、処理を終了する。一方、静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2を超えていない場合は、接触判断部7はユーザが素手でドアハンドル2に接触していないと判断し、ステップS3に移る。
次いで、接触判断部7は、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下であるか否かを判断する(ステップS3)。静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である場合は、ステップS4に移る。一方、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下でない場合は、処理を終了する。
ステップS4では、時間計測部6は、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である時間T1を計測する。
次いで、接触判断部7は、時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1を超えているか否かを判断する(ステップS5)。時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1を超えている場合は、接触判断部7は、ユーザが手袋を装着した状態でドアハンドル2の表面に接触していると判断する(ステップS6)。一方、時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1以下である場合は、接触判断部7はユーザがドアハンドル2の表面に接触しているとは判断せず、処理を終了する。この場合は、通常、ドアハンドル2の表面への雨滴の付着によって静電容量センサ3の静電容量が増加しているからである。以上が、このルーチンの処理である。
静電容量式接触検知装置1によれば、接触判断部7は、静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2を超えている場合はユーザが素手でドアハンドル2に接触していると判断する。従って、接触判断部7は、ユーザが素手でドアハンドル2に接触していることを検知することができる。
また、接触判断部7は、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC1以下であり、さらに、時間計測部6で計測された時間T1が第1の時間閾値THT1を超えている場合は、手袋を装着した手がドアハンドル2の表面に接触していると判断する。雨滴付着によって静電容量が増加している時間は、ユーザの接触によって静電容量が増加している時間よりも通常は短い。従って、接触判断部7は、静電容量が増加して大きくなっている時間T1をユーザの接触有無の判断材料とすることにより、ドアハンドル2への雨滴付着による接触誤検知をすることなく、ドアハンドル2への素手による接触および手袋を装着した手による接触を検知することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図6は、第2実施形態に係る静電容量式接触検知装置を示す図である。図7は、第2実施形態において、ドアハンドルの表面に素手が接触した時の静電容量の変化と、手袋を装着した手が接触した時の静電容量の変化と、雨滴が付着した時の静電容量の変化とを示す図(順に、C1、C2、C3とする)である。図8は、第2実施形態における検知部で実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図9は、ドアハンドルを手前側に引いた状態を示す上面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図6は、第2実施形態に係る静電容量式接触検知装置を示す図である。図7は、第2実施形態において、ドアハンドルの表面に素手が接触した時の静電容量の変化と、手袋を装着した手が接触した時の静電容量の変化と、雨滴が付着した時の静電容量の変化とを示す図(順に、C1、C2、C3とする)である。図8は、第2実施形態における検知部で実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図9は、ドアハンドルを手前側に引いた状態を示す上面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る静電容量式接触検知装置11が第1実施形態と異なる点は、接触判断部7に代えて接触判断部70が設けられている点である。これにより、検知部4に代えて検知部40が設けられる。
接触判断部70は、時間計測部6で計測された時間が第1の時間閾値THT1を超え且つ第2の時間閾値THT2未満(第1の時間閾値THT1<第2の時間閾値THT2)である場合はユーザが手袋を装着した状態でドアハンドル2の表面に接触していると判断する。
第2実施形態は、第1実施形態で生じ得る不都合を解消するものである。
以下、第1実施形態で生じ得る不都合について説明する。
すなわち、ドアハンドル2は止水処理が施されていないことが多いため、降雨時にはドアハンドル2内に雨水が溜まることがある。雨水が溜まると、その雨水が電極を形成し、静電容量センサ3の静電容量が増加する。静電容量の増加により、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THT1以上で且つ第2の容量閾値THT2以下である時間T1が第1の時間閾値THT1を超えた場合、上記第1実施形態では接触判断部7はユーザがドアハンドル2に接触したと誤判断してしまう。
以下、第1実施形態で生じ得る不都合について説明する。
すなわち、ドアハンドル2は止水処理が施されていないことが多いため、降雨時にはドアハンドル2内に雨水が溜まることがある。雨水が溜まると、その雨水が電極を形成し、静電容量センサ3の静電容量が増加する。静電容量の増加により、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THT1以上で且つ第2の容量閾値THT2以下である時間T1が第1の時間閾値THT1を超えた場合、上記第1実施形態では接触判断部7はユーザがドアハンドル2に接触したと誤判断してしまう。
また、ドアハンドル2内に雨水が溜まって静電容量センサ3の静電容量が増加した状態において、ユーザがドアを開けるためにドアハンドル2を手前に引くと、ドアハンドル2が手前側へ回動して(図9参照)センサ電極5とドアパネル8(導体)間の距離が増加し、その増加によって静電容量センサ3の静電容量が高い状態から低下する。そしてユーザがドアハンドル2から手を離すと、ドアハンドル2が元の位置へ回動して(図2参照)センサ電極5とドアパネル間の距離が元に戻り、静電容量センサ3の静電容量が高い状態に戻る。静電容量が高い状態に戻った後、その状態が第1の時間閾値THT1以上続くと、接触判断部7はユーザがドアハンドル2に接触したと誤判断してしまう。そうすると、ユーザの接触検知信号がドア施錠装置9の作動トリガとなっている場合には、ユーザはドアを開くことができない可能性がある。
しかしながら、第2実施形態では、ユーザがドアハンドル2に接触していると判断するための条件として、図8に示されるように、時間計測部6で計測された時間T1が第2の時間閾値T2未満であるという条件が加えられる(ステップS50参照)。第2の時間閾値THC2は、ユーザの手(素手および手袋を装着した手の双方を含む)がドアハンドル2に触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドル2から離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長く設定される。これにより、ドアハンドル2内に雨水が溜まることで静電容量センサ3の静電容量が第2の時間閾値T2を超えて長時間持続して大きくなっている場合は、ユーザが接触していると判断されない。従って、降雨時にユーザが手袋を装着した手でドアハンドル2の中央部を引いてドアを開けようとしたとき、静電容量式接触検知装置11は接触検知信号をドア施錠装置9へ出力しない。よって、ユーザはドアを開けることができる。
なお、各上記実施形態は、開錠されているドアを施錠するためにユーザの接触を検知しているが、本発明においては、施錠されているドアを開錠するためにユーザの接触を検知してもよい。
また、各上記実施形態では、時間計測部6は、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である時間T1を計測しているが、図10、11に示されるように、時間計測部6は静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上である時間T3を計測してもよい。この場合、第1の時間閾値THT1は、C3(図10、11参照)における静電容量が第1の容量閾値THC1以上である時間T3以上の時間に設定される。具体的には、例えば、第1の時間閾値THT3は、ドアハンドル2の外側表面に1粒の雨滴が付着して静電容量センサ3の静電容量が大きくなってからその雨滴がドアハンドル2から落下して静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長い時間に設定される。さらに、第1の時間閾値THT3は、ユーザの手(素手および手袋を装着した手の双方を含む)がドアハンドル2に触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドル2から離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも短く設定される。
この変形例では、接触判断部7および接触判断部70は以下のように動作する。すなわち、接触判断部7は、時間計測部6で計測された時間T3が第1の時間閾値THT3(図10参照)を超えている場合は、ユーザがドアハンドル2の表面に接触していると判断する。また、接触判断部70は、時間計測部6で計測された時間T3が第1の時間閾値THC3(図11参照)を超え且つ第2の時間閾値THC4未満である場合はユーザがドアハンドル2に接触していると判断する。第2の時間閾値THC4は、ユーザの手(素手および手袋を装着した手の双方を含む)がドアハンドル2に触れて静電容量が大きくなってからその手がドアハンドル2から離れて静電容量が元の小さい値に戻るまでの時間よりも長く設定される。
つまり、接触判断部7,70は、ユーザが接触していることを認識できればよく、必ずしも素手で接触しているか、或いは、手袋を装着した手で接触しているかを識別しなくてもよい。
なお、この変形例においても、接触判断部7,70は、静電容量センサ3の静電容量が第2の容量閾値THC2(第1の容量閾値<第2の容量閾値)を超えている場合はユーザが素手でドアハンドル2に接触していると判断し、静電容量センサ3の静電容量が第1の容量閾値THC1以上で且つ第2の容量閾値THC2以下である場合はユーザが手袋を装着した手でドアハンドル2に接触していると判断するように構成されてもよい。
本発明は、静電容量式接触検知装置からの接触検知信号に基づき施錠を行うドア施錠装置を備えたキーレスエントリーシステム等に利用可能である。
1、11 静電容量式接触検知装置
2 ドアハンドル
3 静電容量センサ
4 検知部
5 センサ電極
6 時間計測部
7、70 接触判断部
2 ドアハンドル
3 静電容量センサ
4 検知部
5 センサ電極
6 時間計測部
7、70 接触判断部
Claims (5)
- 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
前記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
前記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが前記ドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、
前記検知部は、
前記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上である時間を計測する時間計測部と、
前記時間計測部で計測された前記時間が第1の時間閾値を超えている場合は、ユーザが前記ドアハンドルに接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする静電容量式接触検知装置。 - 前記接触判断部は、前記静電容量センサの静電容量が第2の容量閾値(第1の容量閾値<第2の容量閾値)を超えている場合はユーザが素手で前記ドアハンドルに接触していると判断し、前記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下である場合はユーザが手袋を装着した手で前記ドアハンドルに接触していると判断することを特徴とする請求項1に記載の静電容量式接触検知装置。
- 前記接触判断部は、前記時間計測部で計測された前記時間が前記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが前記ドアハンドルに接触していると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の静電容量式接触検知装置。
- 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
前記ドアハンドルに設けられたセンサ電極が当該センサ電極付近の導体と協働してコンデンサを形成することにより構成される静電容量センサと、
前記静電容量センサにおける静電容量の変化に基づき、ユーザが前記ドアハンドルの表面に接触したことを検知する検知部とを備え、
前記検知部は、
前記静電容量センサの静電容量が第1の容量閾値以上で且つ第2の容量閾値以下(第1の容量閾値<第2の容量閾値)である時間を計測する時間計測部と、
前記静電容量センサの静電容量が前記第2の容量閾値を超えている場合はユーザが素手で前記ドアハンドルに接触していると判断し、前記時間計測部で計測された前記時間が第1の時間閾値を超えている場合はユーザが手袋を装着した状態の手で前記ドアハンドルの表面に接触していると判断する接触判断部とを含むことを特徴とする静電容量式接触検知装置。 - 前記接触判断部は、前記時間計測部で計測された前記時間が前記第1の時間閾値を超え且つ第2の時間閾値未満(第1の時間閾値<第2の時間閾値)である場合はユーザが手袋を装着した状態の手で前記ドアハンドルの表面に接触していると判断することを特徴とする請求項4に記載の静電容量式接触検知装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008194650A JP2010034828A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 静電容量式接触検知装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2015526804A (ja) * | 2012-07-17 | 2015-09-10 | ノキア コーポレイション | ユーザ入力を可能にする装置、方法、及びコンピュータプログラム |
EP3032746A2 (en) | 2014-11-19 | 2016-06-15 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Operation detection device for vehicle |
US9778742B2 (en) * | 2012-06-12 | 2017-10-03 | Parade Technologies, Ltd. | Glove touch detection for touch devices |
JP2019015679A (ja) * | 2017-07-10 | 2019-01-31 | アイシン精機株式会社 | 静電センサ |
-
2008
- 2008-07-29 JP JP2008194650A patent/JP2010034828A/ja active Pending
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