JP2010026586A - 指示具及び位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構成の指示具でありながら、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能な指示具及び位置検出装置を提供する。
【解決手段】検出面21の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群220,230の電磁結合度の変化を検出することで、指示具の指示位置を検出可能な位置検出装置20に用いられる指示具10は、磁性材料からなる固定磁性部材11と可動磁性部材12とを具備する。可動磁性部材12は、固定磁性部材11に対して移動可能に構成され、指示具が検出面に触れると固定磁性部材11との間の距離が変化する。位置検出装置20は、固定磁性部材11と可動磁性部材12との間の距離の変化による電磁結合度の変化に基づき、指示具10が検出面21に触れたことを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は指示具及び位置検出装置に関し、特に、検出面の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化を検出することで、指示具の指示位置を検出可能な位置検出装置に用いられる指示具及び位置検出装置に関する。
従来から、コンピュータ等の入力デバイスとして、デジタイザと呼ばれる座標入力装置が知られている。デジタイザは、指示具と位置検出装置から構成され、操作者は指示具により位置検出装置の検出面上でカーソル移動や描画等の操作を行うものである。このようなデジタイザは、指示位置を検出するだけでなく、指示具が検出面に接触したか否か(ペンダウン/ペンアップ)や、指示具の筆圧を検出可能なものもあった。
例えば、指示具先端にスイッチ等の接点を設け、このON/OFFでペンダウンを検出するものや、感圧抵抗素子や感圧容量素子等を指示具先端、又は検出面に設けて、ペンダウンを検出するもの等も存在している。
また、例えば特許文献1に開示された指示具は、ペンダウンと筆圧を検出可能なものである。これは、2個のフェライトコアを有し、一方のフェライトコアは他方のフェライトコアに対して移動可能に構成されており、他方のフェライトコアにはコイルが巻回されている。このコイルは電気的にコンデンサと接続されており、このコンデンサと共に共振回路を構成している。このように構成された指示具で検出面上に入力すると、フェライトコア間の距離が変化する。この変化により、フェライトコアに巻回されたコイルのインダクタンスが変化するため、共振回路の共振周波数が変化することになる。したがって、検出装置によって共振回路の共振周波数の変化を検出することで、指示具の筆圧を検出できるものであった。
特開2006−163798号公報
従来の指示具や位置検出装置では、指示具の指示位置検出のため以外に、指示具先端にペンダウンや筆圧を検出するための特別の素子等を必要とするものであった。また、特許文献1に開示されるような指示具は、コイルやコンデンサからなる共振回路を用いたものであり、この共振回路の共振周波数の変化を検出装置で検出することにより筆圧を検出可能なものであった。したがって、接点や感圧素子等を用いたり共振回路を用いているため、耐久性や信頼性に問題があった。また、部品点数が増加し、コストアップとなる場合もあった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、共振回路等が不要でシンプルな構成の指示具でありながら、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能な指示具及び位置検出装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による指示具は、磁性材料からなる固定磁性部材と、磁性材料からなり、固定磁性部材に対して移動可能に構成され、指示具が検出面に触れると固定磁性部材との間の距離が変化する可動磁性部材と、を具備し、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能であるものである。
さらに、可動磁性部材が固定磁性部材に対して離れる方向に可動磁性部材に付勢力を与える弾性体を具備し、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に与える筆圧を位置検出装置が検出可能であるものであっても良い。
また、固定磁性部材及び/又は可動磁性部材は、フェライトからなるものであれば良い。
また、本発明による位置検出装置は、指示具の固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化が所定の変化量よりも大きいか否か判定することで指示具が検出面に触れたことを検出するペンダウン検出部を有するものであっても良い。
さらに、指示具の固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化量を検出することで筆圧を算出する筆圧算出部を有するものであっても良い。
またさらに、複数の指示具による入力が検出可能であっても良い。
さらに、固定磁性部材及び/又は可動磁性部材の形状及び/又は磁性材料がそれぞれ相違する複数の指示具による入力に対して、電磁結合度が変化するパターンを検出することで複数の指示具を識別する指示具識別部を有するものであっても良い。
さらに、検出面に積層される表示装置を有するものであっても良い。
本発明の指示具及び位置検出装置には、シンプルな構成の指示具でありながら、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能であるという利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の指示具及び位置検出装置を説明するための概略図である。図示の通り、本発明には、指示具10と位置検出装置20とが含まれるものである。指示具10は、磁性材料を有するものであるが、詳細な構成例については、後に説明する。
さて、位置検出装置は、検出面の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化を検出することで、指示具の指示位置を検出可能なものであれば如何なる構成であっても良い。一例として、図示例の位置検出装置20は、検出面21と駆動部22と検出部23とからなる。検出面21には、複数の駆動側ループ配線(駆動側ループ配線群)220と複数の検出側ループ配線(検出側ループ配線群)230とが設けられている。駆動部22は、複数の駆動側ループ配線220を駆動するものであり、検出部23は、複数の検出側ループ配線230から電磁結合度の変化を検出するものである。
図示例の位置検出装置20では、駆動側ループ配線220と検出側ループ配線230がそれぞれ直線的な配線からなり、それぞれ直交するように配置されている。そして、駆動部22は、発振器223と切替器224とから主になるものであり、駆動部22を各駆動側ループ配線220に順次接続していき、駆動側ループ配線220を順次高周波駆動する。一方、検出部23は、切替器232とアンプ233と同期検波部234とから主になるものであり、検出部23を各検出側ループ配線230に順次接続していき、検出側ループ配線230から誘導電流又は誘導電圧を順次検出する。同期検波部234には、発振器223からの出力も接続され、発振器223からの出力と検出側ループ配線230からの出力の積を取り、これを時間積分する。なお、検出側ループ配線毎に別々に検出回路を設けたり周波数フィルタ回路等を組み合わせたりすることで、すべての検出側ループ配線から一度に検出するように構成しても良い。
これらの駆動部22及び検出部23は、マイクロプロセッサ30で制御され、所望な出力が得られるよう構成されている。具体的には、まず1つ目の駆動側ループ配線220に駆動部22を接続し、検出部23を複数の検出側ループ配線230に順次接続してそのときの出力信号を測定する。そして2つ目の駆動側ループ配線220に駆動部22を接続し、検出部23を複数の検出側ループ配線230に順次接続してそのときの出力信号を測定する。これを繰り返すことで、検出面21における駆動側ループ配線220と検出側ループ配線230の交点をXY座標とするすべての位置における出力信号を測定することができる。
このような構成の位置検出装置20において、指示具10が検出面21上に入力されていない状態では、駆動側ループ配線220と検出側ループ配線230は直交しているため電磁結合はせず、駆動側ループ配線220を駆動していても検出側ループ配線230からは誘導電流又は誘導電圧は出力されない。そして、磁性材料を有する指示具10が検出面21上に入力されると、駆動側ループ配線220と検出側ループ配線230の交点部分のうち、指示具10の指示位置近傍の交点部分では電磁結合が生じ、検出側ループ配線230から誘導電流又は誘導電圧が出力される。そこで、この出力が得られたXY座標を検出することにより、検出面21上に置かれた指示具10の指示位置座標を検出することが可能である。なお、指示具が検出面上に接触していなくても、検出面上の近傍で指示具の磁性材料の影響を受ける程度の距離だけ浮かした場合にも、指示具の位置座標を検出することも可能である。
本発明では、上述のような、検出面の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化を検出することで、指示具の指示位置を検出可能な位置検出装置を用いる。なお、本発明に用いられる位置検出装置は、上述の図示例のように、駆動側ループ配線と検出側ループ配線が間接的に電磁結合するものには限定されず、直接的に電磁結合するものであっても構わない。即ち、検出面の駆動側ループ配線と検出側ループ配線の交点近傍に導電体片を設け、交点が電磁結合するように構成されたものであっても良い。また、検出面の駆動側ループ配線及び検出側ループ配線が、それらの交差する部分がそれぞれコイルを構成するようにアーチ状に形成され、交点が電磁結合するように構成されたものであっても良い。このように直接的に電磁結合するように構成された位置検出装置の場合には、測定される誘導電流又は誘導電圧は、磁性材料を有する指示具が検出面上に置かれることで増加するため、この増加分を検出することにより上述の例と同様に指示具の指示位置座標を検出することが可能となる。なお、このような構成は、例えば、本願出願人と同一の出願人による特願2006−169145等にも記載されている。
さて、上述のような位置検出装置に用いられる本発明の指示具について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の指示具を説明するための長手方向の断面概略図である。図示の通り、本発明の指示具10は、固定磁性部材11と可動磁性部材12とから主に構成されている。なお、これらの構成要素は、ペン形状の筐体18に収容されている。なお、図面上、可動磁性部材12が筐体18から抜けるようにも記載されているが、可動磁性部材の抜け防止手段を適宜設ければ良い。
固定磁性部材11は、磁性材料からなるものである。磁性材料としては、強磁性を有する材料が好ましく、例えばフェライトやアルニコ、パーマロイ等が挙げられる。固定磁性部材11は、例えば筐体18に固定されており、指示具10と一体的に運動するものである。
可動磁性部材12も磁性材料からなるものである。固定磁性部材11と同様に、磁性材料としては、強磁性を有する材料が好ましく、例えばフェライトやアルニコ、パーマロイ等が挙げられる。可動磁性部材12は、固定磁性部材11に対して移動可能に構成されている。即ち、可動磁性部材12は、筐体18に固定されておらず、Oリング等の弾性体19を用いて、可動磁性部材12が固定磁性部材11に対して離れる方向に付勢力が与えられている。そして、指示具10の検出面21への押圧により、固定磁性部材11と可動磁性部材12が接触するように、Oリング等の弾性体19を介して固定磁性部材11側に突出する突出部が可動磁性部材12に形成されている。したがって、可動磁性部材12は、固定磁性部材11に近づいたり離れたりできるよう構成されているため、指示具10が検出面21に触れると、固定磁性部材11と可動磁性部材12との間の距離が変化する。
なお、図示例では、検出面21に接触する指示具の先端部分を、可動磁性部材12で構成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、先端部分を磁性部材以外の他の部材とすることも可能である。例えば、可動磁性部材の先端を覆うような樹脂等を設けても良い。また、固定磁性部材及び可動磁性部材を円筒状に構成し、円筒中心に筆記具の芯を設けるようにしても良い。筆記具の芯の例としては、シャープペンシルやボールペンの芯やマーカペンの芯等種々のものが挙げられる。このように構成すると、位置検出装置上に紙等を敷き、紙上に実際に筆記具により描画しつつ、その入力を位置検出装置により電子化することも可能となる。
ここで、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化は、駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化(誘導電流又は誘導電圧の振幅の変化)として現れる。図3は、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離に対する電磁結合度の変化特性を表すグラフである。なお、縦軸は磁性部材間の距離が0のときの電磁結合度を100とした場合の相対値である。図示の通り、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離が狭くなるに連れて、電磁結合度が急激に大きくなることが分かる。特に、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離が0.4mm以下の辺りから顕著な変化が現れていることが分かる。即ち、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離が、駆動側ループ配線と検出側ループ配線の各交点に与える相互インダクタンスに非常に大きな変化を与えていることが分かる。
なお、これらのグラフについては、駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の構成や固定磁性部材、可動磁性部材の大きさ等により変化するものであるため、本発明は、具体的な数値等がこれらの図示例のものに限定されるものではない。但し、固定磁性部材と可動磁性部材との距離が狭くなるに連れて電磁結合度が急激に大きくなる傾向は、駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の構成や固定磁性部材、可動磁性部材の大きさ等が変わっても同様である。
そこで、本発明では、この固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置で検出可能なようにしている。即ち、図1に示されるように、本発明の位置検出装置20は、マイクロプロセッサ30からの出力を受け、指示具10が検出面21に触れたことを検出するペンダウン検出部40と、指示具10の筆圧を算出する筆圧算出部50を有している。以下、これらについて詳細に説明する。
ペンダウン検出部40は、指示具10の固定磁性部材11と可動磁性部材12との間の距離に変化による電磁結合度の変化が所定の変化量よりも大きいか否か判定することで指示具10が検出面21に触れたことを検出する。例えば、図3の変化特性に基づき、電磁結合度が60を越えたら指示具10が検出面21に触れたと判定する。
指示具においては、指示具先端の検出面への接触からペンダウン検出が可能となるまでのストロークが大きすぎると、文字や絵等を入力する上で使い勝手が悪いものとなるため、小さなストロークでペンダウンを検出可能であることが好ましい。本発明の指示具では、例えば図3の変化特性からも明らかなように、小さいストロークの範囲(0mm〜0.4mm)において顕著な変化が現れるため、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離を例えば0.5mmに設定しておけば、非常に小さなストロークでペンダウン検出が可能となり、使い勝手の良い指示具及び位置検出装置を提供可能となる。
そして、筆圧算出部50は、指示具10の固定磁性部材11と可動磁性部材12との間の距離の変化による電磁結合度の変化量を検出することで筆圧を算出する。例えば、図3の変化特性を用いて、変化量に対する筆圧を変換曲線として予め求めておき、電磁結合度の変化量(誘導電流又は誘導電圧の振幅の変化)が検出されたら、その変換曲線を用いて変化量に対応する筆圧を求める。なお、電磁結合度の変化量を筆圧(押圧の強さの度合い)としてそのまま用いても良い。また、予め検出面への入力を最大筆圧により行い、これを基準とした変化特性を記憶してキャリブレーションすることも可能である。
ここで、本発明の指示具の可動磁性部材に付勢力を与える弾性体について説明する。図2に示されるように、可動磁性部材12は、Oリング等の弾性体19により、可動磁性部材12が固定磁性部材11に対して離れる方向に付勢力が与えられている。この弾性体19の付勢力(弾性力)については、上述のように筆圧算出に影響するため、所望の筆圧算出能力に合わせて弾性体19の弾性力を決定すれば良い。例えば、軽い筆圧に対してより正確な筆圧を検出したい場合には、弾性体19の弾性力は弱めに設定すれば良い。また、重い筆圧まで検出したい場合には、弾性体19の弾性力は強めに設定すれば良い。
なお、上述の図示例では、弾性体により可動磁性部材に付勢力を与える例を示したが、ペンダウン検出のみを目的とし、筆圧算出を行わないような態様の場合には、弾性体は必ずしも設けなくても良い。例えば、可動磁性部材は、弾性体により付勢力を与えられなくても、移動可能に構成されているため、ペンアップの状態では重力により下がり、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離が開いた状態となるが、ペンダウンの状態では固定磁性部材と可動磁性部材が接触するため、上述の例と同様に、電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能である。
したがって、本発明によれば、電源も不要でシンプルな構成の指示具でありながら、指示具の指示位置だけでなく、ペンダウン検出や筆圧算出も可能となる。なお、ペンダウン検出部や筆圧算出部は、マイクロプロセッサにおいてこれらの処理を行わせることも可能である。また、マイクロプロセッサやペンダウン検出部、筆圧算出部として機能させるための、パーソナルコンピュータ等の電子計算機用のプログラムとして提供しても良い。
本発明の位置検出装置では、指示具が検出面上に接触していなくても、検出面上の近傍で指示具の磁性材料の影響を受ける程度の距離だけ浮かした場合に、指示具の位置座標を検出することが可能である。したがって、パーソナルコンピュータ等の電子計算機における指示や操作の対象を指し示すためのユーザインタフェースであるカーソルの動きを、この電磁結合度の変化が検出された座標に対応させて移動させ、さらにペンダウン検出部によりペンダウンが検出された場合には、クリックや描画等の機能に切り替えることが可能となる。そして、ユーザインタフェースを描画等の機能に切り替えたときにも、筆圧算出部により指示具の筆圧を算出することが可能となる。したがって、コンピュータ等の入力デバイスとして用いられるデジタイザとしても非常に使い勝手の良い指示具及び位置検出装置を提供可能となる。
さらに、必要により、位置検出装置の検出面に表示装置を積層しても良い。即ち、表示装置の表示エリアに対応するように検出面を配置し、タッチパネル表示装置の形態とすることも可能である。この場合、検出面に配置される駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群を、例えば透明導電体で構成することで、表示装置の表示を妨げることなく位置検出装置の検出面を表示装置の表示画面上に配置可能である。
次に、本発明において、複数の指示具を用いて位置検出装置に入力を行う場合について説明する。本発明で用いられる位置検出装置は、検出面の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化を検出することで指示具の指示位置を検出可能なものであり、複数の指示具による入力があった場合には、複数の箇所で電磁結合度の変化が検出される。即ち、複数の指示具が検出面上に入力されると、駆動側ループ配線と検出側ループ配線の交点部分のうち、複数の指示具のそれぞれの指示位置近傍の交点部分で電磁結合が生じ、検出側ループ配線から誘導電流又は誘導電圧としてそれぞれ出力される。そこで、これらの出力が得られたXY座標をそれぞれ算出することにより、検出面上に置かれた複数の指示具の指示位置座標をそれぞれ検出することが可能である。
また、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離の変化による電磁結合度の変化をそれぞれ用いることで、上述の例と同様に、ペンダウン検出や筆圧算出を行うことも可能である。
さらに、複数の指示具を用いて位置検出装置に入力を行う場合に、各指示具の構成をそれぞれ相違させることで、複数の指示具をそれぞれ識別して検出させることも可能である。即ち、固定磁性部材及び/又は可動磁性部材の形状及び/又は磁性材料がそれぞれ相違する複数の指示具を用意する。例えば、2つの指示具において、可動磁性部材の径をそれぞれ大小異なるもの用いる。この場合、駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度が変化するパターンがそれぞれ相違して検出される。即ち、大きい径の可動磁性部材を用いた指示具が検出面に置かれると、指示位置近傍の電磁結合が生じる交点部分の範囲が径に応じて広くなるため、電磁結合度が変化するパターンが大きく検出される。一方、小さい径の可動磁性部材を用いた指示具が検出面に置かれると、電磁結合度が変化するパターンが小さく検出される。したがって、この変化パターンを検出することで、複数の指示具をそれぞれ識別することが可能となる。径の大小だけでなく、断面形状を三角や四角、円形等に相違させたり、複数本の磁性部材を用いて形状を相違させるように構成しても、同様に電磁結合度が変化するパターンがそれぞれ相違して検出される。さらに、磁性材料を相違させる、具体的には、磁気を強弱に相違させても良い。この場合には、時間的変化も検出するように構成することで、検出精度を上げることが可能である。
例えば、このような電磁結合度が変化するパターンを検出することで複数の指示具を識別する指示具識別部を、図1に示したマイクロプロセッサ30とペンダウン検出部40の間に設け、電磁結合度の変化した検出パターンに応じて複数の指示具を識別することが可能となる。
このように、本発明によれば、指示具の構成として、基本的には2つの磁性部材のみを用いれば足りるため、非常に安価に指示具を製造可能となるため、例えば複数の指示具を用いた入力を行う場合であっても、システムコストを抑えることが可能となる。本発明の指示具では、従来の指示具のように指示具自体に電源や回路が不要であるため、例えば、位置検出装置を電子黒板や電子ホワイトボード等に適用し、複数の指示具を用いるようにした場合であっても、非常に安価に実現可能となる。
また、本発明の指示具には電源や回路素子が不要であるため、耐久性や信頼性にも優れるものである。
なお、本発明の指示具は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
図1は、本発明の指示具及び位置検出装置を説明するための概略図である。 図2は、本発明の指示具を説明するための長手方向の断面概略図である。 図3は、固定磁性部材と可動磁性部材との間の距離に対する電磁結合度の変化特性を表すグラフである。
符号の説明
10 指示具
11 固定磁性部材
12 可動磁性部材
18 筐体
19 弾性体
20 位置検出装置
21 検出面
22 駆動部
23 検出部
30 マイクロプロセッサ
40 ペンダウン検出部
50 筆圧算出部
220 駆動側ループ配線
223 発振器
224 切替器
230 検出側ループ配線
232 切替器
233 アンプ
234 同期検波部

Claims (8)

  1. 検出面の駆動側ループ配線群と検出側ループ配線群の電磁結合度の変化を検出することで、指示具の指示位置を検出可能な位置検出装置に用いられる指示具であって、該指示具は、
    磁性材料からなる固定磁性部材と、
    磁性材料からなり、前記固定磁性部材に対して移動可能に構成され、指示具が検出面に触れると前記固定磁性部材との間の距離が変化する可動磁性部材と、を具備し、
    前記固定磁性部材と前記可動磁性部材との間の距離の変化による前記電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に触れたことを位置検出装置が検出可能であることを特徴とする指示具。
  2. 請求項1に記載の指示具であって、さらに、前記可動磁性部材が前記固定磁性部材に対して離れる方向に前記可動磁性部材に付勢力を与える弾性体を具備し、
    前記固定磁性部材と前記可動磁性部材との間の距離の変化による前記電磁結合度の変化に基づき、指示具が検出面に与える筆圧を位置検出装置が検出可能であることを特徴とする指示具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の指示具において、前記固定磁性部材及び/又は前記可動磁性部材は、フェライトからなることを特徴とする指示具。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の指示具の指示位置を検出可能な位置検出装置であって、該位置検出装置は、指示具の前記固定磁性部材と前記可動磁性部材との間の距離の変化による前記電磁結合度の変化が所定の変化量よりも大きいか否か判定することで指示具が検出面に触れたことを検出するペンダウン検出部を有することを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項4に記載の位置検出装置であって、さらに、指示具の前記固定磁性部材と前記可動磁性部材との間の距離の変化による前記電磁結合度の変化量を検出することで筆圧を算出する筆圧算出部を有することを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の位置検出装置であって、さらに、複数の指示具による入力が検出可能であることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項4乃至請求項6の何れかに記載の位置検出装置であって、さらに、前記固定磁性部材及び/又は前記可動磁性部材の形状及び/又は磁性材料がそれぞれ相違する複数の指示具による入力に対して、前記電磁結合度が変化するパターンを検出することで複数の指示具を識別する指示具識別部を有することを特徴とする位置検出装置。
  8. 請求項4乃至請求項7の何れかに記載の位置検出装置であって、さらに、検出面に積層される表示装置を有することを特徴とする位置検出装置。
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