JP2010025740A - X線集光装置 - Google Patents

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Hiroshige Yamada
廣成 山田
Masaki Morita
正樹 森田
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Abstract

【課題】従来よりも光子密度の高い、エネルギー幅が狭くほぼ単色のX線を発生することができるX線集光装置を提供すること。
【解決手段】本発明のX線集光装置は、白色X線を集光する装置であって、複数の結晶素子(11)を備え、楕円(12)の一方の焦点(A)に位置する光源から放射されたX線(13)が結晶素子(11)によってブラッグ反射されて楕円(12)の他方の焦点(B)に集光するように、各々の結晶素子(11)の結晶格子面の方向が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線集光装置に関し、特に白色X線をほぼ単色化して1点に集めることができるX線集光装置に関する。
X線は種々の方法で発生され、種々の用途に使用されている。X線を発生させる方法としては、X線管、シンクロトロン放射を利用してX線を発生する方法、みらくる型放射光発生装置によるX線発生方法、加速器の高エネルギー電子ビームを用いたX線レーザーを発生する方法、パラメトリックX線を発生する方法などが知られている。みらくる型放射光発生装置は、放射光発生装置として、電子蓄積リングを用いた小型の放射光発生装置である。下記特許文献1には、小型低エネルギー電子蓄積リングを用いた小型の放射光発生装置の応用として、卓上型放射光治療診断装置が開示されている。
発生したX線は、用途によっては単色化され、集光されて使用される。例えば、下記特許文献2には、内面が全反射面になっている直円筒の鏡でX線を反射させ、反射されたX線を、円筒軸上に配置されたピンホールを通過させることによって、単色化することが開示されている(図9の(a)参照)。また、特許文献2には、直円筒の代わりにトロイダル円筒の鏡を使用して、X線エネルギーにかかわらず、円筒軸上の1点に集光させることも開示されている(図9の(b)参照)。
特開2005−237730号公報 特開平10−170699号公報
X線を使用する場合、用途によっては光子密度の高い単色X線が必要となる。しかし、従来のX線発生装置および集光光学系では、十分な光子密度の単色X線を得ることはできなかった。例えば、上記特許文献2の直円筒型の鏡を使用する場合には、単色のX線を得ることはできるが、光子密度が十分ではない。また、トロイダル円筒型の鏡を使用すれば、光子密度の高いX線を得ることはできるが、単色化することはできない。
従って、本発明の目的は、従来よりも光子密度の高い、エネルギー幅が狭くほぼ単色のX線を発生することができるX線集光装置を提供することにある。
本発明の目的は、以下の手段によって達成される。
即ち、本発明に係るX線集光装置は、X線を集光する装置であって、複数の結晶素子を備え、楕円の一方の焦点に位置する光源から放射されたX線が前記結晶素子によってブラッグ反射されて前記楕円の他方の焦点に集光するように、各々の前記結晶素子の結晶格子面の方向が形成されていることを特徴としている。
前記結晶素子は筒状に配置されていることができる。
また、前記光源は、電子蓄積リング内に配置されたターゲットであることができる。
また、前記楕円の他方の焦点を通過した後に発散するX線を再度集光する光学装置をさらに備え、
前記光学装置が複数の第2の結晶素子を有し、
前記楕円の他方の焦点が第2の楕円の一方の焦点に位置し、
前記第2の楕円の一方の焦点を通過するX線が前記第2の結晶素子によってブラッグ反射されて前記第2の楕円の他方の焦点に集光するように、前記第2の結晶素子の結晶格子面の方向が形成されていることができる。
本発明によれば、白色X線から、1点に集光させた光子密度の高い、エネルギー幅が狭くほぼ単色のX線を得ることができる。特に、X線源としてみらくる型放射光発生装置を使用すれば、1ミクロン程度に集光させることが可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態に関して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るX線集光装置1の概略構成を示す斜視図であり、図2は、図1のX線集光装置1の一部を示す断面図(xy面)である。本X線集光装置1は、複数の結晶素子11を、所定の軸(z軸)の周りに、筒を形成するように配置して構成されている。図2に示したように、各結晶素子11は、所定の厚さt、幅W及び長さLの板状であり、その表面は、x軸を通る平面上で、破線で示した楕円12に沿った形状をしている。点A及び点Bはx軸上に位置する楕円12の焦点である。そして、複数の結晶素子11がz軸の周りに、z軸から等距離に配置されて、X線集光装置1を形成している。即ち、X線集光装置1の、xy平面に平行な断面は円形である。
図2に示した楕円12は次の式1によって表される。
/a+y/b=1 ・・・(式1)
ここで、aは、2つの焦点A、Bを結ぶ楕円軸(x軸方向)の長さの1/2であり、bはy軸方向の楕円軸の長さの1/2である。
各結晶素子11は、その表面上の各点において、結晶格子面が楕円12の接線方向に平行になるように形成されている。楕円の焦点の一方から放射された光は、他方の焦点に集光することが知られている。従って、図2において、楕円12の一方の焦点Aから放射された白色のX線13は、結晶素子11によって反射(ブラッグ反射)されて、楕円12の他方の焦点Bに集光する。このとき、入射X線13と反射X線14との成す角度は、楕円12上の各点、即ち結晶素子11上の各点において異なる。例えば、点Cにおける入射X線と反射X線との成す角度β1は、点Dにおける入射X線と反射X線との成す角度β2とは異なる(β1≠β2)。即ち、X線の入射角度は結晶素子11上の各点において異なる(θ1≠θ2)。ブラッグ反射されるX線の波長はX線の入射角度に依存するので、焦点Bに集光されるX線は単色X線ではないが、波長の広がりの幅が比較的小さく、単色に近いX線である。これに対して、上記した特許文献2では反射鏡を使用するので、白色X線が入射する場合、反射されるX線も白色X線である。
さらに、X線集光装置1において、長さLが短ければ、X線の入射角度の変化も小さくなるので、焦点Bに集光されるX線の波長の広がり(即ち、エネルギーの広がり)を狭くすることができる。例えば、反射X線の中心エネルギーを15keVとした場合、エネルギーの広がりを±2keVと非常に狭くすることができる。
ここで、各結晶素子11は、例えば、バルクの液晶から、結晶格子面が表面に平行になるように、所定幅Wの平板状の結晶素子を切り出した後、これに外力を加えて曲げることによって製造することができる。このとき、結晶素子11の表面が、楕円12の一部に沿った形状になるように曲げ加工する。これによって、各結晶素子11の表面において、結晶格子面を楕円12の接線方向にすることができる。
図1のX線集光装置1では、所定幅Wの細長い結晶素子11が筒状に配置されているが、結晶素子11の形状および配置はこれに限定されず、結晶素子11の表面が、式1で表される楕円に沿って形成されていればよい。
例えば、長さLが比較的長く、楕円の扁平率が小さく円に近い形状であれば、X線集光装置1の中央部のz軸周りの長さが、開口部のz軸周りの長さよりも大きくなる。従って、隣接する結晶素子11相互の隙間を小さくして、X線集光装置1を形成するには、結晶素子11の幅Wを一定にするのではなく、中央部の幅よりも長手方向の端部の幅を小さくすればよい。
また、z軸方向にも複数の結晶素子を配置してX線集光装置を構成してもよい。即ち、図3、図4に示したように結晶素子11aを配置してX線集光装置1aを構成する場合には、各結晶素子11aを切り出すときに、小さい結晶片を格子面に平行に切り出せばよい。あるいは、結晶を切り出すときに、格子面に平行ではなく、格子面に対して曲率を持たせて切り出すことにより、比較的大きな結晶を用いて構成することができる。これらの場合には、切り出された結晶に対して曲げ加工を行わなくてもよい。
一例として、図5〜7に、X線光源としてみらくる型放射光発生装置を用いた場合を示す。放射光発生装置2は、シンクロトロンリング21内に入力ポートから入射する電子22を、パータベータ23及び加速器24で軌道制御及び加速して周回させ、電子ビーム25を形成する。電子ビーム25を形成する電子は、周回軌道上に配置されたターゲット26に入射し、X線27を放射する。放射されたX線27は、出力ポートから取り出され、X線集光装置1bに入射し、X線集光装置1bを構成する結晶素子によってブラッグ反射され、ほぼ単色化されて点Bに集光される。このX線集光装置1bは、図1のX線集光装置1と同様に、筒状に形成されている。なお、本発明のX線集光装置は、筒状に形成されなくてもよい。
図6は、図5の一部の拡大図である。X線集光装置1bを構成する結晶素子11bは、上記したように式1で表される楕円沿った形状をしており、X線集光装置1bは、X線光源であるターゲット26が楕円の一方の焦点Aに位置するように配置されている。このようにX線集光装置1bが配置されているので、ターゲット26から放射されるX線27は、X線集光装置1bを構成する結晶素子11bによって反射され、楕円の他方の焦点Bに集光される。これによって、例えば、光源点Aから25cmの位置で6cmの広がりをもつ白色X線の全てを波長の広がりの狭いX線として1点(焦点B)に集中させることができ、光子密度を約100倍に高めることが可能となる。また、図6に示したように、焦点Bの位置にピンホール15を配置し、焦点Bから1mmの位置にサンプル16を配置すれば、焦点Bから1mの位置で1000倍の拡大イメージを得ることができる。さらに、フレネルゾーンプレート17を用いれば、解像度30nmを実現することが可能である。
また、図6に示したX線集光装置1bの焦点距離(X線集光装置1bと焦点Bとの距離)は比較的短いので、焦点Bにサンプルを配置して結晶構造解析を行うことは容易ではない。これを改善するためには、集光した後に発散するX線を再度集光させる光学系を装備すればよい。例えば、図7に示したように、点Bに対してX線集光装置1bと回転対称な位置に、X線集光装置1bと同じ光学装置1cを配置すれば、点Bで集光したX線を光学装置1cで反射して楕円の焦点Eに集光させることができる。これによって、集光点Eの位置は、光学装置1cから比較的遠くなるので、サンプルの配置が容易になり、本発明のX線集光装置を蛋白質構造解析などに適用することができる。なお、光学装置1cは、X線集光装置1bと同じものに限定されず、ほぼ単色化されたX線の波長を維持するために、X線集光装置1bによって点B方向に反射される波長のX線を反射することができる光学装置であればよい。
また、光源からのX線発散角が小さい場合には、光源から放射されるX線を全てX線集光装置に照射することが容易であるが、X線発散角が大きい場合には、光源から放射されるX線のうち、X線集光装置によって反射されることなく直接焦点を通過するX線が存在する。これを排除するためには、図8に示したように、光源Aと焦点Bとの間に遮蔽物18を備えることが望ましい。遮蔽物18の形状及び大きさは、光源Aから直接焦点Bに向かうX線13aを遮蔽できるように、光源AからのX線の発散角を考慮して適宜設計すればよい。
以上、実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されず、種々の変更を加えて実施することができ、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の形態に係るX線集光装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示したX線集光装置の一部を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係るX線集光装置の概略構成を示す斜視図である。 図3に示したX線集光装置の一部を示す断面図である。 X線光源としてみらくる型放射光発生装置を用いた場合を示す断面図である。 図5に示したX線集光装置の拡大図である。 さらに光学装置を備えて構成する場合を示す断面図である。 遮蔽物を備えて構成する場合を示す断面図である。 X線を単色化及び集光させる従来の光学系を示す断面図である。
符号の説明
1、1a、1b X線集光装置
1c 光学装置
11、11a、11b 結晶素子
12 楕円
13、13a、14 X線
15 ピンホール
16 サンプル
17 フレネルゾーンプレート
18 遮蔽物
2 放射光発生装置
21 シンクロトロンリング
22 電子
23 パータベータ
24 加速器
25 電子ビーム
26 ターゲット
27 X線
A、B 楕円の焦点

Claims (4)

  1. X線を集光する装置であって、
    複数の結晶素子を備え、
    楕円の一方の焦点に位置する光源から放射されたX線が前記結晶素子によってブラッグ反射されて前記楕円の他方の焦点に集光するように、各々の前記結晶素子の結晶格子面の方向が形成されていることを特徴とするX線集光装置。
  2. 前記結晶素子が筒状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のX線集光装置。
  3. 前記光源が、電子蓄積リング内に配置されたターゲットであることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線集光装置。
  4. 前記楕円の他方の焦点を通過した後に発散するX線を再度集光する光学装置をさらに備え、
    前記光学装置が複数の第2の結晶素子を有し、
    前記楕円の他方の焦点が第2の楕円の一方の焦点に位置し、
    前記第2の楕円の一方の焦点を通過するX線が前記第2の結晶素子によってブラッグ反射されて前記第2の楕円の他方の焦点に集光するように、前記第2の結晶素子の結晶格子面の方向が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のX線集光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014013169A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Jtec Corp 集光径可変なx線集光システム

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