JP2010024939A - ヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部品点数を少なくすることで、構成簡潔となり、一方向からの組み立てを可能にすることで、組み立てが容易となるモータポンプを提供。
【解決手段】縦長のモータポンプケーシング12の途中に隔壁を設けて、モータケーシング20とポンプケーシング30とに分離隔成し、隔壁に、ポンプケーシング30に設けた空気孔34とモータケーシング20内を連通させる空気通路Tを設けたモータポンプ10で、下方に開口する略円筒カップ型のモータケーシング20と、インペラ36を収容する上方に開口する略円筒型のポンプケーシング30とを、モータポンプケーシング12として一体化し、モータ本体22とインペラ36との間に、隔壁構成部材であるスペーサアッシー40を介装した。モータポンプ10の構成部品点数が5点と少なく、構成が簡潔で、一方向から組み立てることで、組み立てが容易となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータ駆動によりタンク内の洗浄液を管路を介し圧送してノズルから車両のヘッドランプやフロントウィンドウ等に向けて洗浄液を噴射して、ヘッドランプやフロントウィンドウ等を洗浄するヘッドランプクリーナ装置やウィンドウォッシャー装置に使用されるモータポンプに係り、特に、モータ駆動によりポンプケーシング内のインペラを回転させることで吸込口から取り込んだ洗浄水を吐出口から吐出するヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプに関する。
自動車等の車両には、一般に、フロントウィンドウ等を洗浄水で洗浄するウィンドウォッシャー装置が搭載されており、中には、ヘッドランプを洗浄するヘッドランプクリーナ装置を搭載する場合もある。
ヘッドランプクリーナ装置やウィンドウォッシャー装置は、洗浄液を収容するタンクと、例えば、タンク側壁の外側に固定保持されて、タンク内の洗浄液を吸い上げて圧送するモータポンプと、モータポンプによって圧送された洗浄液をヘッドランプやウィンドウに向けて噴射するノズルと、ノズルとモータポンプとを繋ぐ洗浄液管路とを備えて構成されている。
この種の装置に用いられる従来のモータポンプとしては、下記特許文献1が知られている。ここには、縦長のモータポンプケーシングの長手方向途中に空気チャンバを構成する隔壁が設けられて、モータを収容する上方のモータケーシングと、隔壁を貫通して突出するモータの駆動軸に軸着されたインペラを回転可能に収容する、洗浄水吸込口および吐出口を設けた下方のポンプケーシングとに分離隔成された構造で、インペラの回転により吸込口から取り込んだ洗浄水を吐出口から吐出するモータポンプが記載されている。
特開2004−135365号公報(段落0010,段落0011,図1参照)
しかし、前記した特許文献1のモータポンプは、構成部品点数が多く、構成が複雑で、組み立てるにもそれだけ時間がかかるという問題があった。
即ち、前記特許文献1のモータポンプを組み立てるには、まず、その上方開口部からモータケーシング内にモータを挿入した後、モータケーシングの開口部に蓋をする。次に、モータケーシングを逆様にして、上方に突出するモータの駆動軸にインペラを軸着した上で、モータケーシングにポンプケーシングを組み付け一体化する。最後に、空気チャンバを構成する隔壁の外周に空気孔を設けたゴム製カバーを装着し、金属製係止部材で保持固定する。
このように、特許文献1のモータポンプは、モータケーシング,モータ,モータケーシング蓋,インペラ,ポンプケーシング,ゴム製カバーおよび金属製係止部材の合計7点で構成されており、構成部品点数が多いため、構成が複雑で、組み立てに時間がかかるという問題があった
また、特許文献1のモータポンプは、モータケーシングに空気チャンバを構成する隔壁が一体的に形成されているため、モータケーシングの上下方向両側から部品を組み付ける必要があり、組み立て作業がいっそう面倒であるという問題もある。
本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、構成部品点数を少なくすることで、構成簡潔にして組み立てが容易なモータポンプを提供することにある。また、第2の目的は、一方向だけからの組み立てを可能にすることで、組み立てがより容易なモータポンプを提供することにある。
前記第1,第2の目的を達成するために、請求項1に係るヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいては、洗浄水吸込口および吐出口を設けたモータポンプケーシング内下方に配置されたインペラが、その上方に配置されたモータの駆動によって回転して、吸込口から取り込んだ洗浄水を吐出口から吐出するヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいて、
縦長の前記モータポンプケーシングの長手方向途中に隔壁が設けられて、モータを収容する上方のモータケーシングと、前記隔壁を貫通して下方に突出する前記モータの駆動軸に軸着されたインペラを回転可能に収容する下方のポンプケーシングとに分離隔成されるとともに、前記隔壁には、前記ポンプケーシングまたはモータケーシングに設けた空気孔を介して前記モータケーシング内を外気に開放する空気通路が形成されたモータポンプであって、
前記モータポンプケーシングを、天井が閉塞された下方に開口する略円筒カップ型の前記モータケーシングと、上方に開口する略円筒型の前記ポンプケーシングとを軸方向に一体化するように構成し、
前記モータと前記インペラとの間に、前記空気通路が形成された隔壁構成部材であるスペーサアッシーを介装するように構成した。
(作用)モータポンプは、モータポンプケーシングを構成するモータケーシングおよびポンプケーシングと、モータケーシングに収容するモータと、ポンプケーシングに収容するインペラと、モータとインペラ間に介装するスペーサアッシーの僅か5点で構成されているので、構成が簡潔な上に、モータポンプの組み立てが容易となる。
特に、モータケーシングとポンプケーシングとに分離隔成する隔壁を、モータポンプケーシング内に収容するスペーサアッシーで構成したので、例えば、開口部を上向きにしたモータケーシング内に上方からモータを収容し、次いで、上方に突出するモータの駆動軸がスペーサアッシー(に形成した貫通孔)を貫通するように、モータの上にスペーサアッシーを載せ、スペーサアッシーの上方に突出するモータの駆動軸にインペラを軸着し、最後に、インペラを覆うようにポンプケーシングをモータケーシングに一体化するというように、モータポンプを一方向だけから組み立てることができる。
請求項2においては、請求項1に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいて、前記スペーサアッシーは、その中央部に前記モータの駆動軸挿通用の貫通孔を形成するとともに、その外周に断面コ字溝を周設した略円筒型で、前記断面コ字溝の上側面に、該溝内を前記モータケーシング内に連通させる連通孔を設けて、前記断面コ字溝と該コ字溝を取囲む前記ポンプケーシングまたはモータケーシングの内周面によって画成された円環状の空気チャンバと前記連通孔で前記空気通路を構成するようにした。
(作用)モータケーシング内は、モータポンプケーシング(ポンプケーシングまたはモータケーシング)に設けた空気孔とスペーサアッシーに形成された空気通路を介して呼吸できることで、モータケーシング内への水の浸入が抑制されているが、タイヤの跳ね上げた水が駆動中の高温のモータポンプにかかった場合等、モータケーシング内の気圧が外気圧に比べて急激に低下すると、空気孔から空気通路を介してモータケーシング内に水が吸い込まれるおそれがあるが、空気孔から空気通路内に侵入した水は、空気通路に設けられた容積の大きい空気チャンバに留まることで、連通孔から上方のモータケーシング内には侵入できない。
請求項3においては、請求項1または2に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいて、前記空気孔を下方に向けて開口し、前記断面コ字溝を、該溝を横断するように放射状に延出する複数の立壁によって周方向に複数の部屋に分離隔成するとともに、前記連通孔を、前記空気孔からもっとも離間する部屋に設けるように構成した。
(作用)モータポンプケーシングに設けた空気孔は、下方に向けて開口しているため、それだけ空気孔から空気通路内に水が浸入しにくい。
また、モータケーシング内への連通孔が空気孔の周方向反対側に配置されていることから、空気通路(空気チャンバ)の長さが最長となって、モータケーシングに水が浸入しにくい。
また、スペーサアッシー外周の断面コ字溝に沿って形成されている立壁(部屋)が、空気通路(空気チャンバ)に沿って水が侵入することを阻止する障壁として作用するため、モータケーシング内に水が浸入しにくい。
請求項4においては、請求項2または3に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいて、前記スペーサアッシーを、前記モータケーシングに対し周方向に位置決めされたモータに対し周方向に位置決めするとともに、前記空気孔が形成された前記ポンプケーシングを、前記モータケーシングに対し周方向に位置決めするように構成した。
(作用)スペーサアッシーに設けた連通孔は、モータを介して、モータケーシングと周方向に位置決めされるとともに、ポンプケーシングに設けた空気孔は、モータケーシングと周方向に位置決めされるので、スペーサアッシーに設けた連通孔とポンプケーシングに設けた空気孔とを周方向所定位置(反対側)に確実に配置できる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係るヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプによれば、モータポンプの構成部品点数が少ないので、モータポンプの構成が簡潔な上に、モータポンプの組み立てが容易となる。
特に、モータポンプを一方向だけから組み立てることができるので、モータポンプの組み立てがいっそう容易となる。
請求項2によれば、空気孔とモータケーシング内とを連絡する空気通路に設けた空気チャンバがモータケーシング内への水の侵入を阻止するので、防水性に優れたモータポンプが提供される。
請求項3によれば、空気孔に水が浸入しにくい上に、連通孔までの距離が長い隔壁構造の空気通路(空気チャンバ)がモータケーシング内への水の侵入を確実に阻止するので、防水性が確保されたモータポンプが提供される。
請求項4によれば、モータポンプを一方向だけから順次組み立てるだけで、スペーサアッシーに設けた連通孔とポンプケーシングに設けた空気孔とが周方向所定位置(反対側)となるので、モータポンプの組み立てが非常に簡単となる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明をヘッドランプクリーナ装置用モータポンプに適用した第1の実施例を示し、図1は第1の実施例に係るモータポンプの斜視図、図2(a)は同モータポンプの正面図、図2(b)は同モータポンプの左側面図、図3は同モータポンプの縦断面図(図2(a)に示す線III―IIIに沿う断面図)、図4は同モータポンプの縦断面図(図2(b)に示す線IV―IVに沿う断面図)、図5(a)はスペーサアッシーの斜視図、図5(b)は同スペーサアッシーの一部を断面で示す斜視図、図6は同モータポンプの水平断面図(図4に示す線VI―VIに沿う断面図)、図7は同モータポンプの分解斜視図である。
これらの図において、モータポンプ10は、全体が略縦長円柱形状に形成されたモータポンプケーシング12内の下方に配置されたインペラ36が、モータポンプケーシング12内の上方に配置されたモータ本体22の駆動によって回転することで、モータポンプケーシング12下端部に設けた吸込口32から洗浄水を取り込むとともに、モータポンプケーシング12の側方に設けた吐出口33から洗浄水を吐出するように構成されている。
モータポンプケーシング12は、天井が閉塞された下方に開口する略円筒カップ型に形成された樹脂製のモータケーシング20と、上方に開口する略円筒型に形成された樹脂製のポンプケーシング30で構成され、両ケーシング20,30の開口部側が軸方向に凹凸ランス係合することで、モータポンプケーシング12として一体化されている。凹凸ランス係合部14は、図3,4に示すように、モータケーシング20の開口部外周面に周設された凸部(微小高さの凸リブ)20a1と、ポンプケーシング30の開口部内周面に周設された凹部(微小深さの凹溝)30a1で構成されており、ポンプケーシング30側の複数の舌片30aとモータケーシング20側のスリット20aとを軸方向にそれぞれ一致させた位置で、両ケーシング20,30(の凸部20a1,凹部30a1)を軸方向に凹凸ランス係合させることができる。図1,2,7の符号16a,16bは、モータケーシング20とポンプケーシング30を周方向に位置決めするための目印である。
モータケーシング20の頂部には、上方に開口するコネクタケース26が一体的に形成されており、モータケーシング20内には、円柱型のモータ本体22に一対の接触端子28を一体化したモータアッシー21が収容されて、モータケーシング20の天井壁に設けられている端子挿通孔27から接触端子28がコネクタケース26内に突出している。
また、モータケーシング20の天井壁には、モータアッシー21側の一対の位置決め用の突起24aが係合できる一対の係合凹部24bが形成されており、接触端子28が端子挿通孔27を挿通するように、モータアッシー21をモータケーシング20内に収容すると同時に、位置決め用の突起24aと係合凹部24bが係合して、モータアッシー21とモータケーシング20とが周方向に位置決めされる。図3,7の符号25は、モータケーシング20の内周面に形成されている縦リブで、モータケーシング20内のモータ本体22の外周面に当接して、モータアッシー21をガタなく保持する。
一方、ポンプケーシング30の下端部には、縮径する洗浄水吸込口32が設けられ、ケーシング30の側方には、洗浄水吸込口32に連通する洗浄水吐出口33と、後述するスペーサアッシー40に設けた空気通路Tに連通する空気孔34とが設けられている。ポンプケーシング30内には、モータの駆動軸23に軸着されたインペラ36が回転可能に収容され、モータ本体22とインペラ36との間には、隔壁構成部材であるスペーサアッシー40が介装されている。
スペーサアッシー40は、図5に示すように、中央部にモータの駆動軸挿通用の上下貫通孔42が設けられ、外周に断面コ字溝43が周設された略円筒形状の樹脂製スペーサ41と、スペーサ41の上端円盤状部外周に周設した溝41aに介装されたゴム製Oリング46と、スペーサ41の下端円盤状部底面側の凹部41bに嵌め込まれた円盤形状のゴム製ブッシュ48で構成されている。
スペーサ41の断面コ字溝43は、図4に示すように、ポンプケーシング30の軸方向に対し空気孔34に臨む位置に設けられ、断面コ字溝43の上側面には、該溝43内をモータケーシング20内に連通する連通孔44が設けられており、断面コ字溝43と該コ字溝43を取囲むポンプケーシング30の内周面によって画成された円環状の空気チャンバCと、連通孔44とによって、空気孔34とモータケーシング20内とを連通させる空気通路Tが構成されている。
また、ブッシュ48の中央部には、図5(b)に示すように、モータの駆動軸挿通用の孔48aが設けられ、この孔48aには、モータの駆動軸23に摺接するリップ49が軸方向2段に形成されている。ブッシュ48の周縁部は、ポンプケーシング30に設けられた空気孔34の内側に周設されている段差部30b(図3,4参照)に担持されるとともに、ポンプケーシング30とモータケーシング20が凹凸ランス係合することで、スペーサアッシー40の周縁部(ブッシュ48の周縁部)がモータケーシング20の開口縁部20bとポンプケーシング30の段差部30bによって挟持されて、空気通路Tとポンプケーシング30間が水密状態に保持されている。即ち、リップ49が形成されたゴム製ブッシュ48は、空気通路Tとポンプケーシング30間を水密状態に保持するとともに、ポンプケーシング30とモータケーシング20間を水密状態に保持するシール手段を構成している。また、Oリング46は、空気通路Tとモータケーシング20間を水密状態に保持するシール手段を構成している。
また、スペーサ41の断面コ字溝43とポンプケーシング30の内周面によって画成された円環状の空気チャンバCの容積は、ある程度の大きさに形成されることで、モータケーシング20内に水が浸入しにくい構造となっている。即ち、モータケーシング20内は、ポンプケーシング30に設けた空気孔34とスペーサアッシー40(スペーサ41)に形成された空気通路T(空気チャンバC,連通孔44)を介して呼吸できることで、モータケーシング20内への水の浸入が抑制されているが、タイヤの跳ね上げた水が駆動中の高温のモータポンプにかかった場合等、モータケーシング20内の気圧が外気圧に比べて急激に低下すると、空気孔34から空気通路T内に水が吸い込まれるおそれがあるが、空気通路T内の空気チャンバCに相当量の水を収容することができるので、それだけ上方のモータケーシング20内に水が侵入できない。
また、空気孔34は、図4に示すように、下方に向けてL字状に屈曲して開口するとともに、スペーサ41の断面コ字溝43は、図6に示すように、該溝43を横断するように放射状に延出する4枚の立壁45によって周方向に複数の部屋R1〜R4に分離隔成されるとともに、空気孔34からもっとも離間する位置(周方向反対側)の部屋R3に連通孔44が設けられて、モータケーシング20内に水がよりいっそう侵入しにくい構造となっている。
即ち、第1には、空気孔34が下方に向けて開口するため、それだけ空気孔34に水が浸入しにくい。
第2には、モータケーシング20内への連通孔44が空気孔34の周方向反対側に配置されていることから、空気通路T(空気チャンバC)の長さが最長となって、モータケーシング20に水が浸入しにくい。
第3には、スペーサ41の断面コ字溝43に沿って形成されている立壁45(部屋R1〜R4)が、水の侵入を阻止する障壁として作用し、空気孔34から最も離間する部屋R3に連通孔44が設けられていることから、モータケーシング20内に水がより浸入しにくい。
第4には、コ字溝43を横切る方向に延在する立壁45は、ポンプケーシング30の内周面に当接する位置まで延出するとともに、立壁45の延出先端下部が符号45aで示すように切り欠かれて、ポンプケーシング30の内周面との間に排水用の隙間45aが形成されている。このため、空気通路T(空気チャンバC)の各部屋R1〜R4に水が侵入したとしても、この隙間45aから水が流れ出て、空気孔34から排水されるようになっている。
特に、排水用の隙間45aが立壁45の延出先端下部に形成されることで、モータポンプ10を横置き配置した場合にも、水の排出機能が損なわれることがない。
なお、スペーサ41の上面には、図3,5に示すように、モータ本体22側の係合孔22a(図3,7参照)と係合する位置決め突起41cが形成されており、突起41cと係合孔22aが係合することで、スペーサアッシー40(スペーサ41)とモータアッシー21(モータ本体22)が周方向に位置決めされて、空気孔34と連通孔44とが周方向反対側となるように配置されている。
即ち、モータアッシー21(モータ本体22)は、位置決め用の突起24aと係合凹部24bが係合して、モータケーシング20に対し周方向に位置決めされている。スペーサアッシー40に設けた連通孔44は、モータ本体22側の係合孔22aとスペーサ41の位置決め突起41cが係合することで、モータアッシー21(モータ本体22)を介して、モータケーシング20と周方向に位置決めされ、ポンプケーシング30に設けた空気孔34は、モータケーシング20側のスリット20aおよび目印16aとポンプケーシング30側の舌片30aおよび目印16bとが周方向に一致することで、モータケーシング20と周方向に位置決めされるので、モータポンプ10を組み立てる際に、モータ本体22側の係合孔22aとスペーサ41の位置決め突起41cを係合させることで、空気孔34と連通孔44とが周方向反対側となるように正確に配置することができる。
次に、図7を参照しつつ、モータポンプ10を組み立てる手順について説明する。
まず、開口部を上向きにしたモータケーシング20内に上方からモータアッシー21をその接触端子28が端子挿通孔27に係合するように収容する。次いで、上方に突出するモータの駆動軸23がスペーサ41(に形成した貫通孔42)を貫通するように、モータ本体22の上にスペーサ41を載せ、スペーサ41にOリング46を装着しブッシュ48を係合する。なお、Oリング46およびブッシュ48をスペーサ41に組み付け一体化したスペーサアッシー40を予め用意しておき、モータ本体22の上にスペーサアッシー40を載せるようにしてもよい。次に、スペーサアッシー40を貫通して上方に突出するモータの駆動軸23にインペラ36を軸着し、最後に、インペラ36を覆うようにポンプケーシング30をモータケーシング20に凹凸ランス係合により一体化する。
なお、モータポンプ10を組み立てる手順については、開口部を上向きにしたポンプケーシング30に対し、上方から順次構成部品を組み付けるように組み立ててもよい。
即ち、まず、開口部を上向きにしたポンプケーシング30内に上方からインペラ36およびスペーサアッシー40を収容する。次いで、モータの駆動軸23をスペーサ41に形成した貫通孔42に挿入して、インペラ36に軸着するように、スペーサ41上にモータアッシー21を載置する。最後に、モータアッシー21の接触端子28が端子挿通孔27に係合するようにモータケーシング20をモータアッシー21に被せて、ポンプケーシング30に凹凸ランス係合により一体化する。
図8は、本発明に係るモータポンプの第2の実施例の縦断面図である。
前記した第1の実施例では、空気孔34がポンプケーシング30に設けられていたが、この第2の実施例では、空気孔34がモータケーシング20に設けられている。そして、モータケーシング20内の空気孔34に対応する位置にスペーサアッシー40が配置されて、スペーサ41のコ字溝43と、連通孔44と、モータケーシング20の内周面によって空気通路Tが構成されている。
また、前記第1の実施例では、モータケーシング20とポンプケーシング30が凹凸ランス係合により一体化されているが、この第2の実施例では、モータケーシング20の下方開口端部とポンプケーシング30の上方開口端部が接着または溶接(例えば、振動溶接、レーザ溶接)により一体化されている。
その他の構成は、前記した第1の実施例のモータポンプと同一の構成であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
なお、前記した第1,第2の実施例では、スペーサアッシー40が、中央部にモータの駆動軸23挿通用の上下貫通孔42が設けられ、外周に断面コ字溝43が周設された略円筒形状の樹脂製スペーサ41と、スペーサ41の上端円盤状部外周に周設した溝41aに介装されたゴム製Oリング46と、スペーサ41の下端円盤状部底面側の凹部41bに嵌め込まれた円盤形状のゴム製ブッシュ48の3部材で構成されているが、図9に示すように、樹脂製スペーサ41Aの外周溝41a,底面側の凹部41bにゴム製Oリング46A,ゴム製ブッシュ48Aをそれぞれ一体成形したスペーサアッシー40Aで構成してもよい。
本発明に係るモータポンプの第1の実施例の斜視図である。 (a)は同モータポンプの正面図、(b)は同モータポンプの左側面図である。 同モータポンプの縦断面図(図2(a)に示す線III―IIIに沿う断面図)である。 同モータポンプの縦断面図(図2(b)に示す線IV―IVに沿う断面図)である。 スペーサアッシーの斜視図で、(a)はスペーサアッシーの全体斜視図、(b)は一部を断面で示すスペーサアッシーの斜視図である。 同モータポンプの水平断面図(図4に示す線VI―VIに沿う断面図)である。 同モータポンプの分解斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るモータポンプの縦断面図である。である。
一部を断面で示す他の実施例のスペーサアッシーの斜視図である。
符号の説明
10 モータポンプ
12 モータポンプケーシング
14(20a1,30a1) 凹凸ランス係合部
20 モータケーシング
21 モータアッシー
22 モータ本体
23 モータの駆動軸
28 接触端子
30 ポンプケーシング
32 洗浄水吸込口
33 洗浄水吐出口
34 空気孔
36 インペラ
40 隔壁構成部材であるスペーサアッシー
41 スペーサ
42 貫通孔
43 断面コ字溝
44 連通孔
45 立壁
46 Oリング
48 ブッシュ
T 空気通路
C 空気チャンバ
R1〜R4 部屋
24a,24b モータケーシングとモータアッシーとの周方向位置決め手段
41c,22a スペーサアッシーとモータアッシーとの周方向位置決め手段
20a,30a、16a,16b モータケーシングとポンプケーシングとの周方向位置決め手段

Claims (4)

  1. 洗浄水吸込口および吐出口を設けたモータポンプケーシング内下方に配置されたインペラが、その上方に配置されたモータの駆動によって回転して、吸込口から取り込んだ洗浄水を吐出口から吐出するヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプにおいて、
    縦長の前記モータポンプケーシングの長手方向途中に隔壁が設けられて、モータを収容する上方のモータケーシングと、前記隔壁を貫通して下方に突出する前記モータの駆動軸に軸着されたインペラを回転可能に収容する下方のポンプケーシングとに分離隔成されるとともに、前記隔壁には、前記ポンプケーシングまたはモータケーシングに設けた空気孔を介して前記モータケーシング内を外気に開放する空気通路が形成されたモータポンプであって、
    前記モータポンプケーシングは、天井が閉塞された下方に開口する略円筒カップ型の前記モータケーシングと、上方に開口する略円筒型の前記ポンプケーシングとが軸方向に一体化された構造で、
    前記モータと前記インペラとの間に、前記空気通路が形成された隔壁構成部材であるスペーサアッシーが介装されたことを特徴とするヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプ。
  2. 前記スペーサアッシーは、その中央部に前記モータの駆動軸挿通用の貫通孔が形成されるとともに、その外周に断面コ字溝が周設された略円筒型で、前記断面コ字溝の上側面には、該溝内を前記モータケーシング内に連通させる連通孔が設けられて、前記断面コ字溝と該コ字溝を取囲む前記ポンプケーシングまたはモータケーシングの内周面によって画成された円環状の空気チャンバと前記連通孔が前記空気通路を構成することを特徴とする請求項1に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプ。
  3. 前記空気孔は、下方に向けて開口し、前記断面コ字溝は、該溝を横断するように放射状に延出する複数の立壁によって周方向に複数の部屋に分離隔成されるとともに、前記連通孔は、前記空気孔からもっとも離間する部屋に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプ。
  4. 前記スペーサアッシーは、前記モータケーシングに対し周方向に位置決めされたモータに対し周方向に位置決めされるとともに、前記空気孔が設けられた前記ポンプケーシングは、前記モータケーシングに対し周方向に位置決めされたことを特徴とする請求項2または3に記載のヘッドランプクリーナ装置等のモータポンプ。
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