JP2010023237A - インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010023237A
JP2010023237A JP2008183814A JP2008183814A JP2010023237A JP 2010023237 A JP2010023237 A JP 2010023237A JP 2008183814 A JP2008183814 A JP 2008183814A JP 2008183814 A JP2008183814 A JP 2008183814A JP 2010023237 A JP2010023237 A JP 2010023237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink cartridge
main body
main
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008183814A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miura
武志 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Inc filed Critical Canon Finetech Inc
Priority to JP2008183814A priority Critical patent/JP2010023237A/ja
Publication of JP2010023237A publication Critical patent/JP2010023237A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インク取出口からインクが漏れ出すことを防止したインクカートリッジを提供することを目的とする。
【解決手段】メインインクタンク28Kの装着部300は、メインインクタンク28Kに貯められたインクを取り出すためのインク取出口28Khを取り囲むようにメインインクタンク28Kに固定された中空の筒状外枠306を備えている。筒状外枠306の中空部304には一方向弁310と弾性部材302とが配置されており、2重構造の弁となっている。また、中空部には、残留したインクを吸収する液体吸収体314も配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、その内部にインクが貯められたインクカートリッジ、及びこのインクカートリッジが着脱自在に装着されるインクジェット方式画像形成装置に関する。
記録紙などの記録媒体に画像を形成する記録装置として、インクジェット記録装置(インクジェット方式画像形成装置)が知られている。インクジェット記録装置では、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像が形成される。画像形成方式(印字記録方式)としては、記録ヘッドが固定されて移動しない方式と、主走査方向に走査するキャリッジに記録ヘッドが搭載されて移動する方式が知られている。インクジェット記録装置によれば、高速・高画質といった記録が可能であり、カラー化が進む現代において、容易に画像を記録できる。
記録ヘッドは、記録媒体の記録面にインクを吐出するインク吐出口が複数形成されたインク吐出口形成面(フェイス面)を有しており、形成される画像に応じて複数のインク吐出口から選択的にインクを吐出するように構成されている。記録ヘッド中のインクは画像形成(記録)に伴って消費されるので、記録ヘッドには、そのメニスカスで発生する毛細管現象によってメインタンクやサブタンクから自動的にインクを吸引することによりインクが供給される。
上記のメインタンクは通常、インクカートリッジとしてインクジェット記録装置の本体(プリンタ本体)に着脱自在に装着される。プリンタ本体に装着されたインクカートリッジは、本体に形成されたインク供給路を通って記録ヘッドに供給される。インクカートリッジの内部にはインクが貯められており、このインクを取り出すためのインク取出口(開口)が形成されている。インク取出口は弾性膜製の弁で塞がれている。プリンタ本体には、この弁を開けるための凸部が形成されており、インクカートリッジがプリンタ本体に装着されることにより、凸部が弁を開放し、内部のインクが記録ヘッドに供給される。
上記の凸部としては針状のものが多く使用されており、針状の凸部が弾性膜製の弁に差し込まれて貫通することによりインクカートリッジのインクとプリンタ本体のインク供給路とがつながる。針状の凸部が弾性膜製の弁に差し込まれていない状態では、この弾性膜製の弁は密閉されており、インクカートリッジ内のインクが外部に流出できないように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11-048495号公報
上記のようにプリンタ本体の針状凸部をインクカートリッジの弾性膜製の弁に差し込む構成では、インクカートリッジを交換するなどのために、インクカートリッジをプリンタ本体から取り外す際に、インクカートリッジのインク取出口に僅かながら残留しているインクが漏れ出すことがある。また、弾性膜製の弁が劣化したり、針状凸部の差し込みが不適切で弁が破損したりした場合も、インクカートリッジのインク取出口からインクが漏れ出すことがある。
インク取出口の先端部は通常、インクカートリッジの外部に突出しているので、インク取出口からインクが漏れたときは、このインクがプリンタ本体の内部に付着したり、このインクが流れ出したりして、インクカートリッジに触れた作業者の手や周囲の物を汚すおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、インク取出口からインクが漏れ出すことを防止したインクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインクカートリッジは、その内部に貯められたインクを取り出すためのインク取出口が形成された、インクジェット方式画像形成装置の本体に着脱自在に装着されるインクカートリッジにおいて、
(1)その一端側の開口が前記インク取出口に重なると共にその他端側の開口が外部に開放されるように前記インク取出口を取り囲む中空の筒状外枠と、
(2)前記内部からインクを取り出すときのみに前記インク取出口を開く、前記筒状外枠の中空部に配置された一方向弁と、
(3)前記中空部のうち前記一方向弁よりも前記他端側に配置されて前記中空部からのインクの漏れを防ぐ、前記本体に取り付けられたインク供給針が差し込まれる弾性部材とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(4)前記中空部のうち前記一方向弁と前記弾性部材との間の部分に配置された、液体を吸収する液体吸収体を備えてもよい。
さらに、
(5)前記液体吸収体と前記内部をつなぐ液体流路を備えてもよい。
さらにまた、
(6)前記液体吸収体は、前記本体に前記インクカートリッジが装着されることにより圧縮されるものであってもよい。
さらにまた、
(7)前記液体吸収体は、前記本体から前記インクカートリッジが取り外されることにより復元するものであってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、
(8)上記したいずれかのインクカートリッジが装着されることを特徴とするものである。
さらに、
(9)上記した液体吸収体を前記一端側に押し込んで圧縮させる押込部材を備えてもよい。
本発明によれば、一方向弁は、インクカートリッジの内部からインクを取り出すときのみにインク取出口を開くので、この内部からインクを取り出さないときは、インク取出口は一方向弁によって塞がれている(閉じられている)。また、インク取出口を取り囲む筒状外枠の中空部のうち一方向弁よりも他端側には弾性部材が配置されており、この弾性部材は中空部からのインクの漏れを防ぐ。このように、筒状外枠には2重に弁(又は、弁状部材)が配置されており、それぞれの弁によってインク取出口からのインク漏れを防いでいる。このため、インクカートリッジのインク取出口からのインク漏れを確実に防止できる。
本発明は、長尺の記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に実現された。
図1を参照して、本願発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を説明する。図1は、本願発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を示す模式図である。
インクジェット方式画像形成装置(プリンタ)10は、このプリンタ10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。プリンタ10には、4つ(4本)の記録ヘッド22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、プリンタ10で印刷できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない(不動状態である)。なお、上記のようなプリンタとして、高速で多数枚の名刺を作製する名刺プリンタが挙げられる。
4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、プリンタ10には回復ユニット40が組み込まれている。この回復ユニット40を用いて4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yを回復させることにより、4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する(正常なインク吐出状態に回復する)。回復ユニット40には、回復動作のときに、4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yの各インク吐出口が形成されたインク吐出口形成面(フェイス面)22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャップ構造体50が備えられている。キャップ構造体50は各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャップ構造体50)が示されているが、このうち2色分は記録ヘッド追加時の予備的な機構である。キャップ構造体50は、吸引キャップ52、クリーニングブレード(図示せず)、インク除去部材(図示せず)、ブレード保持部材(図示せず)などから構成されている。
ロ−ル紙Pはロール紙供給ユニット24から供給され、プリンタ10に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置が記録ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて記録ヘッド22Kの複数のインク吐出口からインクを選択的に吐出する。同様に記録ヘッド22C、記録ヘッド22M、記録ヘッド22Yの順に、各色のインクをロ−ル紙Pに吐出してカラー画像を形成する。プリンタ10には、上記の部品・部材の他、各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクが貯められたメインタンク(インクカートリッジ)28K、28C、28M、28Yや、記録ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするための各種ポンプ(図示せず)などが備えられている。メインタンク(インクカートリッジ)28K、28C、28M、28Yはプリンタ10の本体に着脱自在に装着されている。これらメインタンク(インクカートリッジ)28K、28C、28M、28Yの詳細な構造については後述する。
図2を参照して、プリンタ10の電気的な系統を説明する。図2は、図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャップ構造体50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに記録ヘッド制御回路112を経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニングや回復動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの吸引等の制御を行う。
図3を参照して、プリンタ10のインク流路系について説明する。図3は、プリンタのインク流路系を模式的に示す説明図である。ここでは、記録ヘッド22Kとメインタンク(インクカートリッジ)28Kについて説明するが、他の記録ヘッド22C、22M、22Yとメインタンク(インクカートリッジ)28C、28M、28Yについても同じである。
画像を形成するためにインクが吐出されることにより、記録ヘッド22Kの液室(図示せず)内のインクは逐次に消費されるが、液室にはサブタンク27Kからインクが補充される。このインク補充は、記録ヘッド22Kのノズル部で発生する毛細管現象による吸引力により自動的に行われる。サブタンク27Kには、プリンタ10の本体に着脱自在に装着されているメインインクタンク28Kからインクが供給される。サブタンク27K内には電極で構成されたインク液面センサ(図示せず)が設置されており、このインク液面センサは、インクFULL(インク満タン)状態及びインクEMPTY(空)状態でのインク液面の位置を検知することにより、サブタンク27K内に貯蔵されているインクの有無を検出する。サブタンク27Kから記録ヘッド22Kにインクを補充する際、インクに含まれる塵埃を除去するために、インク流路60,70には、フィルタ62,64が取り付けられている。記録ヘッド22Kとサブタンク27Kの位置関係は、ノズル出口(インク吐出口)でインクをメニスカスで維持できるほどの水頭差が保たれる位置関係であり、充填時、印字時などすべての状態が水頭差による負圧で成り立っている。
サブタンク27Kやメインインクタンク28K等へのインクの移送は、加圧ポンプ66及び吸引ポンプ68を適宜に稼動させることにより実行される。加圧ポンプ66は記録ヘッド22Kの回復を行うために使用される。吸引ポンプ68は、回復時にキャップ52に排出されたインクを回収してサブタンク27Kに戻すときと、メインインクタンク28Kからサブタンク27Kにインクを供給する(補給する)ときに使用される。インク流路には、3つの開閉弁72,74,76が取り付けられており、これら3つの開閉弁72,74,76を適宜に切り替えることにより、回復動作やインク供給動作が実行される。
ここで、加圧ポンプ66又は吸引ポンプ68を作動させて記録ヘッド22Kのクリーニング(回復)を行う為にインクを循環させる回復モードについて説明する。
回復モードでは、先ず、駆動源(図示せず)によって開閉弁76(供給弁)を密閉状態にし、開閉弁72(回収弁)を開放状態にする。この状態で加圧ポンプ66及び吸引ポンプ68を駆動させることにより、サブタンク27K内のインクが加圧ポンプ66及びインク流路70を通って記録ヘッド22Kへ供給される。記録ヘッド22Kに供給されたインクは、開閉弁74(ヘッド循環弁)が密閉状態のときは記録ヘッド22Kのインク吐出口から排出される一方、開閉弁74が開放状態のときは、インク流路60を通ってサブタンク27Kに戻される。また、記録ヘッド22Kのインク吐出口から排出されたインクは、回復ユニット40で回収され、開閉弁72(回収弁)を経由してサブタンク27Kに回収(リサイクル)される。
次に、メインインクタンク28Kからサブタンク27Kへインクを供給するインク供給モードについて説明する。
上述したように、サブタンク27Kのインク有無はインク液面センサによって検知される。サブタンク27K内の液面レベルがEMPTY状態になったと検知された場合、駆動源(図示せず)によって開閉弁72(回収弁)を密閉状態にすると共に、開閉弁76(供給弁)を開放状態にする。この状態で吸引ポンプ68を駆動させ、吸引ポンプ68を通してメインインクタンク28K内のインクをサブタンク27Kに供給する。サブタンク27Kへ供給されるインクはフィルタ78を経由するので、サブタンク27Kには常に安定したインクが供給されることとなる。サブタンク27Kにインクが供給されてインク液面レベルがFULL状態に達したことをインク液面センサが検知した時点で、吸引ポンプ68を停止させ、インク供給モードの動作を終了させる。上記したフィルタ78や開閉弁76はインク流路80に取り付けられている。
図4と図5を参照して、メインインクタンク28Kをプリンタ本体に装着するための装着部について説明する。図4(a)は、メインインクタンクがプリンタ本体に差し込まれただけの状態を示す断面図であり、(b)は、針状部材が弾性部材に差し込まれた状態を示す断面図である。図5(a)は、一方向弁を示す平面図であり、(b)は、閉じた状態の一方向弁を示す断面図であり、(c)は、開放した状態の一方向弁を示す断面図である。
メインインクタンク28Kは、プリンタ10の本体(以下、本体という)に着脱自在に装着されるインクカートリッジである。本体に形成されたインクカートリッジ用空間(図示せず)にメインインクタンク28Kを差し込んだだけの状態では、図4(a)に示すように、インクを供給するためのインク供給針(針状部材)202がメインインクタンク28Kから離れている状態であり、メインインクタンク28Kからサブタンク27Kにインクを供給できない。メインインクタンク28Kを本体に差し込んだ状態で、本体に取り付けられているレバー(図示せず)などを引き下げることにより、図4(b)に示すように、インク供給針202の先端部が弾性部材302を突き破って中空部304に進入する。この状態で開閉弁72(図3参照)を閉じると共に開閉弁76(図3参照)を開き、吸引ポンプ68(図3参照)を駆動させることにより、メインインクタンク28K内のインクがサブタンク27Kに供給され始める。本体及びメインインクタンク28Kにはそれぞれ、両者間にインク流路を形成するための装着部が備えられている。先ず、本体の装着部200について説明する。
本体の装着部200は、メインインクタンク28Kからのインクが流れるインク供給針202を備えており、このインク供給針202は円板状の保持部材204の中心部を貫通して保持されている。インク供給針202の先端部には開口202aが形成されており、この開口202aはインク供給針202の内部を通って後端部202bまでつながっている。この後端部202bは、インク流路80(図3参照)につながっている。インク供給針202を囲むように保持部材204の端面には、後述する可動部材312をインク取出口28Khに向けて押し込む複数本の押込部材206が形成されている。装着部200は、本体の操作レバー(図示せず)を操作することにより矢印X,Y方向に移動するように本体に取り付けられている(又は、メインインクタンク28Kをプリンタ本体に装着することにより自動的に矢印X,Y方向に移動するように本体に取り付けられている)。続いて、メインインクタンク28Kの装着部300について説明する。
メインインクタンク28Kの装着部300は、メインインクタンク28Kに貯められたインクを取り出すためのインク取出口28Khを取り囲むようにメインインクタンク28Kに固定された中空の筒状外枠306を備えている。筒状外枠306の長手方向(高さ方向)の一端側と他端側には開口が形成されている。一端側の開口はインク取出口28Khに重なっており、他端側の開口は外部に開放されている。
筒状外枠306の一端側の開口には、複数のインク通路(貫通孔)308a,308bが形成された円板状の蓋308が固定されている。複数のインク通路308aは蓋308の中心部を取り囲むようにその周囲に形成されている。複数のインク通路308b(本願発明にいう液体流路の一例である)は、複数のインク通路308aを取り囲むようにその周囲に形成されている。
円板状の蓋308の中心部には、傘状の一方向弁310が取り付けられている。傘状の一方向弁310の柄310aが蓋308の中心部を貫通しており、傘布(ドーム状部分)に相当するドーム状部分310bは、筒状外枠306の中空部304に位置している。この一方向弁310は、メインインクタンク28Kの内部からインクを取り出す(インク供給針202にインクを供給する)ときのみ、図5(c)に示すように矢印Y方向方向に移動してインク取出口28Khを開く。メインインクタンク28Kの内部からインクを取り出さないときは、図5(b)に示すように、複数のインク通路308aを塞ぐように位置しており、インク取出口28Khを閉じることとなる。このような開閉は、筒状外枠306の中空部304の圧力に依存しており、図4(b)に示すようにインク供給針202が中空部304に差し込まれて吸引ポンプ68(図3参照)が駆動したときは中空部304が負圧になるので、一方向弁310は、図5(c)に示すように矢印Y方向方向に移動してインク取出口28Khを開く。一方向弁310の柄310aには、一方向弁310が蓋308から抜け出ることを防止するための突起310cが形成されている。
筒状外枠306の中空部304のうち蓋308よりも他端側(保持部材204に近い側)の部分には、円筒状の可動部材312が嵌め込まれている。この可動部材312は複数本の押込部材206に押し込まれることにより、図4(b)に示すように矢印X方向に移動し、この押込部材206の押込力が解除されたときは液体吸収体314の反発力によって図4(a)に示すように元の位置(筒状外枠306の他端側開口付近の位置)に戻る。円筒状の可動部材312の外周面には、筒状外枠306の内周面との間からインク等の液体が漏れ出ないようにOリング(図示せず)などが配置されている。
可動部材312が囲む空間にはドーム状の弾性部材302が配置されており、この弾性部材302は可動部材312に固定されている。即ち、筒状外枠306の中空部304のうち一方向弁310よりも他端側には弾性部材302が配置されている。弾性部材302は可動部材312と共に移動する。弾性部材302の外周面は可動部材312の内周面に密着しており、弾性部材302は、中空部304からのインクの漏れを防ぐ機能をもつ。弾性部材302の中心部には、図4(b)に示すように、インク供給針202が差し込まれるが、図4(a)に示すようにインク供給針202を弾性部材302から抜いたときは、インク供給針202が差し込まれた孔は塞がれるような材質から弾性部材302が構成されている。
筒状外枠306の中空部304のうち一方向弁310と弾性部材302との間の部分には、インクなどの液体を吸収する液体吸収体314が配置されている。液体吸収体314はスポンジ状のものであり、蓋308の表面(可動部材312の側の面)の周縁部及び周縁部からはみ出して固定されている。液体吸収体314は環状のものであり、その外周面は筒状外枠306の内周面に密着している。液体吸収体314は、複数のインク通路(液体流路)308bを塞ぐように配置されており、且つ、一方向弁310のドーム状部分310bを取り囲むように配置されている。液体吸収体314は、複数のインク通路(液体流路)308bを塞ぐように配置されているので、液体吸収体314とメインインクタンク28Kの内部(インクが貯められている空間)とは複数のインク通路(液体流路)308bでつながれていることとなる。
メインインクタンク28Kを本体に着脱する際のメインインクタンク28Kの装着部300及び本体の装着部200の動きを説明する。
本体に形成されたインクカートリッジ用空間(図示せず)にメインインクタンク28Kを差し込んだだけの状態では、図4(a)に示すように、インクを供給するためのインク供給針(針状部材)202がメインインクタンク28Kから離れている(非装着状態)。この非装着状態では、液体吸収体314は圧縮されていない。このため、吸収体内の空孔で発生する毛管力の作用により、中空部304にインクが存在していたときは、このインクは液体吸収体314に吸収、保持される。従って、弾性部材302が劣化しており中空部304にインクが存在していたとしても、このインクは液体吸収体314に吸収、保持されるので、中空部304から漏れ出す(滲み出す)ことはない。
上記の非装着状態から、本体に取り付けられているレバー(図示せず)などを引き下げることにより、図4(b)に示すように、本体の装着部200がメインインクタンク28Kの装着部300に向かって移動し、インク供給針202の先端部が弾性部材302を突き破って中空部304に進入する。この進入と共に可動部材312が押込部材206によって蓋308に向けて押し込まれるので、液体吸収体314は可動部材312によって圧縮される(潰される)。このとき液体吸収体314内の空孔は圧縮されてしまうので吸収体の毛管力は消失する。よって液体吸収体314にインクが吸収、保持されている場合、液体吸収体314が圧縮されることにより、吸収されているインクが液体吸収体314から滲み出てインク通路308bを通って本体内部に戻る(回収される)。
図4(b)に示すように、インク供給針202の先端部が弾性部材302を突き破って中空部304に進入した状態で開閉弁72(図3参照)を閉じると共に開閉弁76(図3参照)を開き、吸引ポンプ68(図3参照)を駆動させることにより、メインインクタンク28K内のインクがサブタンク27Kに供給され始める。メインインクタンク28Kを交換するときは、図4(a)に示すように、本体の装着部200をメインインクタンク28Kの装着部300から離す。この場合、中空部304には僅かであるがインクが残留する可能性がある。また、可動部材312によって圧縮されていた液体吸収体314からは可動部材312が離れるので、液体吸収体314は復元する(元の状態に戻る)。このとき液体吸収体314内の毛管力が復元することで吸収体の毛管力は復元する。このため、中空部304に残留しているインクは液体吸収体314に吸収、保持されて外部に漏れ出ることはない。
上述したように、メインインクタンク28Kのインク取出口28Khには装着部300が配置されているので、インク取出口28Khは二重構造の弁(一方向弁310と弾性部材302)で塞がれていることとなる。従って、いずれかの弁が劣化したとしてもメインインクタンク28Kの内部からのインク漏れを防止できる。また、メインインクタンク28Kを着脱する際に装着部300の中空部304にインクが残留したとしても、液体吸収体314に吸収され、メインインクタンク28Kの内部に回収されることとなるので、この残留したインクが漏れることを防止できる。
本願発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を示す模式図である。 図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。 プリンタのインク流路系を模式的に示す説明図である。 (a)は、メインインクタンクがプリンタ本体に差し込まれただけの状態を示す断面図であり、(b)は、針状部材が弾性部材に差し込まれた状態を示す断面図である。 (a)は、一方向弁を示す平面図であり、(b)は、閉じた状態の一方向弁を示す断面図であり、(c)は、開放した状態の一方向弁を示す断面図である。
符号の説明
10 プリンタ
28K メインインクタンク
28Kh インク取出口
200 本体の装着部
202 インク供給針
300 メインインクタンクの装着部
302 弾性部材
304 中空部
306 筒状外枠
308a,308b インク通路(貫通孔)
310 一方向弁
312 可動部材
314 液体吸収体

Claims (7)

  1. その内部に貯められたインクを取り出すためのインク取出口が形成された、インクジェット方式画像形成装置の本体に着脱自在に装着されるインクカートリッジにおいて、
    その一端側の開口が前記インク取出口に重なると共にその他端側の開口が外部に開放されるように前記インク取出口を取り囲む中空の筒状外枠と、
    前記内部からインクを取り出すときのみに前記インク取出口を開く、前記筒状外枠の中空部に配置された一方向弁と、
    前記中空部のうち前記一方向弁よりも前記他端側に配置されて前記中空部からのインクの漏れを防ぐ、前記本体に取り付けられたインク供給針が差し込まれる弾性部材とを備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記中空部のうち前記一方向弁と前記弾性部材との間の部分に配置された、液体を吸収する液体吸収体を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記液体吸収体と前記内部をつなぐ液体流路を備えたことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記液体吸収体は、
    前記本体に前記インクカートリッジが装着されることにより圧縮されるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記液体吸収体は、
    前記本体から前記インクカートリッジが取り外されることにより復元するものであることを特徴とする請求項2、3、又は4に記載のインクカートリッジ。
  6. 請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載のインクカートリッジが装着されることを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  7. 請求項2から5までのうちのいずれか一項に記載の液体吸収体を前記一端側に押し込んで圧縮させる押込部材を備えたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット方式画像形成装置。
JP2008183814A 2008-07-15 2008-07-15 インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置 Withdrawn JP2010023237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183814A JP2010023237A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183814A JP2010023237A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010023237A true JP2010023237A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41729544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008183814A Withdrawn JP2010023237A (ja) 2008-07-15 2008-07-15 インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010023237A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2465686A1 (en) 2010-12-20 2012-06-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid supply apparatus
US9193168B2 (en) 2012-11-17 2015-11-24 Mimaki Engineering Co., Ltd. Ink supply device
US9399349B2 (en) 2012-11-17 2016-07-26 Mimaki Engineering Co., Ltd. Ink supply device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2465686A1 (en) 2010-12-20 2012-06-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid supply apparatus
US9193168B2 (en) 2012-11-17 2015-11-24 Mimaki Engineering Co., Ltd. Ink supply device
US9399349B2 (en) 2012-11-17 2016-07-26 Mimaki Engineering Co., Ltd. Ink supply device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101430934B1 (ko) 잉크젯 화상형성장치와 잉크 유동 제어방법
JP2006327123A (ja) フェイス面清掃方法及びインクジェット方式画像形成装置
JP2006326855A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2013252696A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2020059138A (ja) インクジェット記録装置および回復方法
US9592670B2 (en) Liquid accommodating container, liquid ejecting device and liquid introducing method
JP2012096492A (ja) インクジェット記録装置
JP2010023237A (ja) インクカートリッジ及びインクジェット方式画像形成装置
JP2008126414A (ja) 回復方法
JP2011000823A (ja) インク供給装置、インク供給方法、及びインクジェット記録装置
JP2010005850A (ja) 満タン検出方法及びインクジェット方式画像形成装置
JP2009248430A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、記録ヘッドの回復装置、および記録ヘッドの回復方法
JP2007230006A (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置の液体切替方法、液体噴射装置における噴射ヘッドの洗浄方法
JP2007223266A (ja) 液体噴射装置およびそのクリーニング方法
JP3603637B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2004050472A (ja) インクジェット記録装置
JP2012218173A (ja) インクジェット記録装置
JP2012111166A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置のインクノズル面ワイピング方法
JP2008149483A (ja) 記録装置のクリーニング方法及び記録装置
JP2006062127A (ja) クリーニング方法
JP2009234160A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2006264205A (ja) 画像形成装置
JP5034928B2 (ja) 液体吐出装置
JP2006256129A (ja) インクジェット記録装置
JP2005041140A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111004