JP2010021922A - 無線通信システム、受信装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、受信装置及び無線通信方法 Download PDF

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Tsukuru Tanabe
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Abstract

【課題】演算量の増大を防ぎながら、伝搬路情報のフィードバック量を削減する。
【解決手段】送信装置と受信装置とを有し、両者が直交周波数分割多重方式により通信を行う無線通信システムにおいて、受信装置は、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについての伝搬路情報を削減する伝搬路情報削減手段と、伝搬路情報削減手段により削減されなかった伝搬路情報を送信する伝搬路情報送信手段と、を備えるとともに、送信装置は、受信装置からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間を行うことにより、伝搬路情報削減手段によって削減された伝搬路情報を推定する伝搬路情報推定手段と、送信アンテナに対し、伝搬路情報推定手段の推定結果を用いて電力配分を行う電力配分手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、送信装置と受信装置とが直交周波数分割多重方式により通信を行う無線通信システム、受信装置及び無線通信方法に関する。
移動体通信の分野では、限られた周波数帯域を有効利用しながら、高品質で大容量の無線通信システムを構築することが重要な課題となっている。この課題を解決する一つの方策として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注目されている。MIMOシステムは、送信装置及び受信装置で複数アンテナを用いて、複数の独立な信号(データストリーム)を同一帯域において同時に送受信するシステムであり、周波数帯域を増加することなくシステムのスループットを向上させることができる。
MIMOシステムにおいて直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)により通信を行う通信方式は、MIMO−OFDM伝送方式と呼ばれることもあり、この伝送方式には、各送信アンテナにおいて等電力でOFDM信号を送信する基本モード伝送方式と、受信装置で得られた伝搬路情報(CSI:Channel State Information)を送信装置へフィードバックし、各送信アンテナにおいて信号電力対雑音電力の比(S/N比)を最大限にする電力配分でOFDM信号を送信する固有モード伝送方式と、がある。これらのうち固有モード伝送方式では、S/N比の良好な伝送チャネルには高効率な変調方式を適用する一方、S/N比が劣化している伝送チャネルには(低S/N比環境に適した)低能率な変調方式を適用する。このようにして、データストリームごとに適応変調を行うことが可能であり、大きな伝送容量(スループット向上)を確保することができる(例えば特許文献1参照)。
ここで、固有モード伝送方式において、CSIを受信装置から送信装置へフィードバックする情報量は、送受信アンテナ数やサブキャリア数などに依存している。そのため、全てのCSIをフィードバックするとなると、却って通信容量を圧迫する(スループットを低下させる)虞がある。このような弊害を考慮して、近年、全てのCSIをフィードバックするのではなく、一部のCSIのみをフィードバックする技術が提案されている。例えば非特許文献1では、サウンディングパケットとMMSE(Minimum Mean Square Error)とを用いて、時間領域における送受信アンテナ間のチャネル推定を行った後、推定された時間領域のCSIのうち、先頭から主要な成分だけをフィードバックする手法が提案されている。このような手法によれば、ある程度、CSIのフィードバック量を削減することができると考えられる。
特開2005−252834号公報 電子情報通信学会RCS2006−64「MIMO−OFDM固有ビーム空間分割多重方式における時間領域チャネルを用いたCSIフィードバック量の削減に関する検討」
しかしながら、上述のとおり、非特許文献1でフィードバックされるCSIは、時間領域でMMSEを用いたチャネル推定によって算出されたものであり、このMMSEの計算は、多くの演算量を必要とするのが一般的である。演算量の増大は、フィードバックスピードの低下といった障害になる虞がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、演算量の増大を防ぎながら、伝搬路情報のフィードバック量を削減することが可能な無線通信システム、受信装置及び無線通信方法を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 複数の送信アンテナを備える送信装置と、複数の受信アンテナを備える受信装置とを有し、両者が直交周波数分割多重方式かつ固有モード伝送方式により通信を行う無線通信システムにおいて、前記受信装置は、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについての伝搬路情報を削減する伝搬路情報削減手段と、前記伝搬路情報削減手段により削減されなかった伝搬路情報を送信する伝搬路情報送信手段と、を備えるとともに、前記送信装置は、前記受信装置からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間を行うことにより、前記伝搬路情報削減手段によって削減された伝搬路情報を推定する伝搬路情報推定手段と、前記送信アンテナに対し、前記伝搬路情報推定手段の推定結果を用いて電力配分を行う電力配分手段と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
本発明によれば、送信装置と受信装置が直交周波数分割多重方式かつ固有モード伝送方式により通信を行う無線通信システムにおいて、受信装置では、サブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについての伝搬路情報を削減し、削減されなかった伝搬路情報を送信する一方、送信装置では、補間処理によって削減された伝搬路情報を推定し、送信アンテナに対し、その推定結果を用いて電力配分を行うこととしたので、受信装置で削減した伝搬路情報の分だけ、伝搬路情報のフィードバック量を削減することができる。
特に、本発明では、送信装置へフィードバックされる伝搬路情報は、時間領域ではなく周波数領域で表現されたものであるため、例えばZF(Zero Forcing)法などの受信アルゴリズムで算出された伝搬路情報をそのままフィードバックすることができ、上述したようなMMSEを用いたチャネル推定を行う必要はない。したがって、演算量の増大を防ぎつつ、伝搬路情報のフィードバック量を削減することができる。
(2) 前記伝搬路情報削減手段は、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報とし、行列表現された当該比較伝搬路情報と当該基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに、当該比較伝搬路情報を削減することを特徴とする無線通信システム。
本発明によれば、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報とした場合において、行列表現された当該比較伝搬路情報と当該基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに、比較伝搬路情報を削減することとしたので、所定の閾値を最適な値に設定することによって、伝搬路情報のフィードバック量を調整することができる。
なお、所定の閾値は如何なる値であってもよく、大きな値にすれば伝搬路情報のフィードバック量を少なくすることができる。一方、小さな値にすればこのフィードバック量は多くなる。この所定の閾値は、無線通信システムのシステム環境に応じて最適な値を選定すればよい。また、本発明では、減算処理と絶対値の計算によって、削減すべき伝搬路情報を選択することができるので、この点においても演算量の増大を防ぐことができる。
(3) 前記受信アンテナの本数を前記送信アンテナの本数よりも多くして、前記伝搬路情報削減手段により減少した伝送容量を補償することを特徴とする無線通信システム。
本発明によれば、受信アンテナの本数を送信アンテナの本数よりも多くして、受信側のダイバーシチを利用することによって、伝搬路情報削減手段により減少した伝送容量を補償することとしたので、伝搬路情報のフィードバック量を少なくした場合に生ずる伝送容量の減少を和らげることができる。すなわち、伝送容量劣化のリカバリーが可能になる。このように、本発明は、伝送容量の劣化を防ぎつつ、伝搬路情報のフィードバック量を削減することができる。
(4) 複数の受信アンテナを備え、複数の送信アンテナを備える送信装置と直交周波数分割多重方式により通信を行う受信装置において、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについて伝搬路情報を削減する伝搬路情報削減手段を備え、前記伝搬路情報削減手段は、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報とし、行列表現された当該比較伝搬路情報と当該基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに、当該比較伝搬路情報を削減することを特徴とする受信装置。
本発明によれば、上述同様、演算量の増大を防ぎつつ、伝搬路情報のフィードバック量を調整することが可能な受信装置を提供することができる。
(5) 複数の送信アンテナを備える送信装置と、複数の受信アンテナを備える受信装置とが直交周波数分割多重方式により通信を行う無線通信方法であって、前記受信装置において、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについて伝搬路情報が削減される第1ステップと、前記第1ステップにより削減されなかった伝搬路情報を送信する第2ステップと、前記送信装置において、前記受信装置からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間が行われることにより、前記第1ステップによって削減された伝搬路情報が推定される第3ステップと、前記送信アンテナに対し、前記第3ステップの推定結果を用いて電力配分を行う第4ステップと、を含むことを特徴とする無線通信方法。
本発明によれば、上述した無線通信システム同様に、第1ステップにおいて削減した伝搬路情報の分だけ、伝搬路情報のフィードバック量を削減することができる。また、第3ステップにおいてMMSEなどを計算することなく伝搬路情報を推定することができ、ひいては演算量の増大を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、サブキャリアごとの全ての伝搬路情報を送信装置へフィードバックするのではなく、一部のサブキャリアについて伝搬路情報を削減した上で送信装置へフィードバックするので、演算量の増大を防ぎながら、伝搬路情報のフィードバック量を削減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るMIMO−OFDM固有モード伝送システム1のシステム構成を示すブロック図である。
図1に示すように、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1は、送信装置2と、受信装置3と、を有している。なお、送信装置2には、M個の送信アンテナ16が設けられており、受信装置3には、N個の受信アンテナ25が設けられている。そして、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、受信装置3で得られた伝搬路情報(CSI)を送信側と受信側とで共有することによって、M×NのMIMOチャネルを、m=min(M,N)個の直交したSISOチャネルに分解することができる。加えて、これら独立したm個の直交チャネルに、それぞれ適切な電力配分を行うことで、伝送容量を最大にすることができる。
このように、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1は、複数の送信アンテナ16を備える送信装置2と、複数の受信アンテナ25を備える受信装置3とを有し、両者が直交周波数分割多重方式により通信を行う無線通信システムの一例となる。なお、本実施形態において、送信装置2と受信装置3とに分けているのは説明の便宜のためであり、送信装置2及び受信装置3は、それぞれ送信機能及び受信機能の双方を備えていてもよい。
送信装置2は、シリアルパラレル変換部(S/Pで示す)10と、1次変調部(1次変調で示す)11と、固有モード適応送信部(Uで示す)12と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部(IFFTで示す)13と、GI(Guard Interval)挿入部(+GIで示す)14と、無線処理部15と、送信アンテナ16と、を有している。
シリアルパラレル変換部10は、Inputされたビット系列を、m個のデータストリームに変換(分割)する。具体的には、シリアルパラレル変換部10は、ビット系列を予め設定されているブロックサイズで周期的に各データストリームに送る。
1次変調部11は、入力されるビット系列を所定の変調方式によってサブキャリアごとに変調する。所定の変調方式としては、BPSK(Binary Phase Shift Keying),QPSK(Quadrature Phase Shift Keying),16QAM(Quadrature Amplitude Modulation),64QAM,256QAMなどが挙げられるが、如何なる方式を用いてもよい。また、1次変調部11は、受信装置3からサブキャリアごとのCSIに基づいて、サブキャリアごとの変調パラメータ(誤り訂正符号,符号化率,変調方式又は送信電力など)を用いて最適な変調(m個の固有モードに最適な適応変調)を行う。なお、ここで用いるサブキャリアごとのCSIは、後述するように、固有モード適応送信部12において推定されたものを用いることとする。
固有モード適応送信部12は、ユニタリー変換行列Uを用いた行列演算を施す機能を有している。固有モード適応送信部12の機能について更に詳述すると、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、送信装置2と受信装置3とに設けられた複数のアンテナ間の伝搬路情報から、サブキャリアごとの伝搬路行列H(次式参照)を導出し、このH行列のランクに相当する数の直交伝搬路を形成している。そして、各直交伝搬路に対応した固有ビームが形成されている。なお、kはベースバンドOFDM信号におけるサブキャリア番号であり、iは1からNまで変化し、jは1からMまで変化する。
Figure 2010021922
固有モード適応送信部12は、m個のデータストリームから1次変調が施された複素信号を受信すると、それらを送信アンテナ16の数(M個)にマッピングする。このマッピング処理は、受信装置3からフィードバックされたCSIに基づき取得されたユニタリー変換行列Uを用いて行われる。このユニタリー変換行列Ukは、各サブキャリアkに対してH を対角化するための行列である(は複素共役転置を示す)。また、特異値分解によって、H =UΛ が成立している。Λはチャネル伝搬路の対角成分となり、Λ=diag(λ1k,λ2k,・・・,λmk)で表される(λmkは固有値、mは伝搬路Hkのランク(rank)を示す)。このようにして、固有モード適応送信部12は、1次変調部11の出力に対し、ユニタリー変換行列Uを用いた行列演算を施すことができる。
IFFT部13は、サブキャリアごとに変調された信号を直交するサブキャリアで多重化し、マルチキャリア信号(ベースバンドOFDM信号)を生成する。すなわち、IFFT部13によって、マルチキャリア変調がかけられることになる。その後、GI挿入部14は、遅延波によるシンボル間干渉(Inter Symbol Interference)を低減するべく、ベースバンドOFDM信号(OFDMシンボル)にGIを付加する。
無線処理部15では、ベースバンドOFDM信号をアナログ信号に変換した後、無線周波数帯にアップコンバートするなど所定の無線処理を施し、注水定理に基づく電力配分及び増幅を行う。その後、送信アンテナ16を介して送信する。M系列の送信について第i系の送信電力をPとすると、注水定理による送信電力は次式で表される。
Figure 2010021922
Figure 2010021922
μは、上式を満たすように表される定数であり、Pは受信装置3の平均雑音電力である。例えば2系列の受信系を考える場合、受信第1系列と受信第2系列における瞬時信号電力対雑音電力比γ1k,γ2kは、それぞれ次式で与えられる。
Figure 2010021922
Figure 2010021922
上式において、γは受信信号の平均受信信号電力対雑音電力比であり、γ=Ptotal/Pである。上記Pを上記γ1kに代入することで、第1系受信を得ることができる。
Figure 2010021922
同様にして、上記Pを上記γ2kに代入することで、第2系受信を得ることができる。
Figure 2010021922
なお、λ1k,λ2kは、それぞれ第1パス,第2パスの固有値であり、信号電力対雑音電力比に比例した値となる。
一方で、受信装置3は、パラレルシリアル変換部(P/Sで示す)20と、1次復調部(1次復調で示す)21と、固有モード適応受信部(WZFkで示す)22と、FFT(Fast Fourier Transform)部(FFTで示す)23と、GI除去部(−GIで示す)24と、受信アンテナ25と、を有している。
受信装置3では、受信信号は次式のように表される(各記号が図1中の記号と対応している)。なお、本実施形態では、OFDM信号のダウンコンバート等の処理は省略している。
Figure 2010021922
GI除去部24は、ベースバンドOFDM信号間に挿入されているGIを除去する。具体的には、例えばGIの自己相関等を利用して得られた同期タイミングに基づき、GIの除去とベースバンドOFDM信号の切り出しとが行われる。FFT部23は、ベースバンドOFDM信号に対してFFTを施して、時間領域のデジタル信号から周波数領域におけるサブキャリア信号を得る(すなわち分波を行う)。
固有モード適応受信部22は、送信装置2において時間多重されたパイロット信号などに基づいて、サブキャリアごとにチャネル推定を行って、ここで得られたチャネル推定値を用いてチャネル変動を補償する。チャネル変動補償については、SIC(Successive Interference Cancellation)やMMSE(Minimum Mean Squared Error)などを用いることもできるが、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、ZF(Zero Forcing)のフィルタリングによるチャネル変動補償を行うこととしている。
受信アルゴリズムにZF法を用いることで、容易に干渉成分を取り除くことができる。受信アルゴリズムをWZFkとすると、干渉波を取り除くための受信信号は、次式で与えられる。
Figure 2010021922
ここで、WZFkは次式で与えられる。
Figure 2010021922
また、固有モード適応受信部22は、チャネル推定値を利用して、送信装置2と受信装置3との間の伝搬路情報となるCSIを生成する。そして、生成されたCSIは、受信装置3の送信系統(図示せず)を介し、送信装置2へとフィードバックされる。本実施形態に係るMIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、このCSIのフィードバック量を削減することに特徴がある。この詳細については、[CSIのフィードバック量削減]において後述する。
なお、本実施形態における「伝搬路情報」については、受信信号だけでなく、受信信号+雑音電力、又は受信信号+雑音電力+干渉電力などが考えられるため、S(Signal)に加え、SIR(Signal to Interference Ratio)やSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)などを伝搬路情報として用いてもよい。
1次復調部21は、固有モード適応受信部22の出力信号(複素信号)を復調する。そして、最後にパラレルシリアル変換部20により、m個のデータストリームは一のビット系列としてOutputされる。
[CSIのフィードバック量削減]
MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、周波数領域でCSIをフィードバックするようにしている。このとき、CSIのフィードバック量は、送信アンテナ16の数(M)×受信アンテナ25の数(N)×サブキャリア数(k)の情報量を必要とする。通信容量の圧迫を抑えるために、受信側でフィードバックするサブキャリアの数を削減し、送信側で削減されたサブキャリアの数を補間する。
図2は、本実施形態に係る無線通信方法で、CSIフィードバックに関する情報処理の流れを示すフローチャートである。なお、図2に示す処理は、受信装置3の固有モード適応受信部22において行われる。また、図2では、CSIフィードバックに関する削減アルゴリズムの概要が示されており、また、各伝搬路行列(伝達関数)Hを独立に扱っている。また、Hを比較サブキャリア、Gを基準サブキャリア(フィードバックサブキャリア)、k’を削減サブキャリア番号、Hk’を削減サブキャリアと定義する。
図2に示すように、初期条件としてk=1、G=Hとすると、削減されるサブキャリアの決定(選択)は、次式によって与えられる。
Figure 2010021922
この式は、図2でいうステップS1に相当する。次に、上式の条件が満たされている場合には(ステップS1:YES)、Hk+1を削減する伝搬路行列とした後(ステップS2)、Hk+1のkを1だけインクリメントする(ステップS5)。そして、kが52に達したか否かが判断され(ステップS6)、まだ達していない場合には(ステップS6:NO)、処理がステップS1に戻される。このようにして、上式の条件の下で、Gを固定したままで、Hk+1にk=k+1として、この条件から外れるサブキャリアを探していく。なお、ここではサブキャリア数=52の例を示しているが、この値はシステムによって異なる。
一方で、上式の条件が満たされていない場合には(ステップS1:NO)、Gをフィードバックすることを決定し(ステップS3)、条件を満たしていないHk+1が基準サブキャリアGとなる(ステップS4)。その後、ステップS5及びステップS6の処理が行われる。このような手法を用いて、削減する伝搬路行列が決定される様子を、図3を用いて例示する。
図3は、削減されるCSI(伝搬路行列H)とフィードバックされるCSIとが決定(選択)される様子を示す図である。
図3中の[case1]に示すように、上式の条件が満たされていない場合には(ステップS1:NO)、Gをフィードバックすることが決定される(ステップS3)。すなわち、左から2個目の丸印は、黒塗りの丸印(フィードバックサブキャリア)となっている。また、図3中の[case2]に示すように、上式の条件が満たされている場合には(ステップS2:YES)、Hk+1を削減(間引き)することが決定される(ステップS4)。すなわち、左から4個目の丸印は、白抜きの丸印(削減サブキャリア)となっている。
このようにして、フィードバック量が削減されたCSIは、受信装置3から送信装置2へ送られる。送信装置2の固有モード適応送信部12では、フィードバックされたCSIの情報を基にして、次式によって隣接するサブキャリアの1次関数を求め(図2のステップS7)、削減されたサブキャリアの線形補間を行う(図2のステップS8)。
Figure 2010021922
また、gはフィードバックされたサブキャリアの順に与えられるサブキャリア番号とする。上式の条件(条件式)は、図3に示すように、サブキャリア間隔が狭い範囲では、CSIフィードバック量の大きな削減を期待することができる。また、定める閾値δの大きさによって、削減できるCSIの量が決定されるが、補間精度とのトレードオフになる。
このように、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、受信装置3の固有モード適応受信部22に、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報(伝搬路行列H)のうち、一部のサブキャリアについて伝搬路情報を削減する機能(図2及び図3参照)をもたせている。より具体的には、固有モード適応受信部22は、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報(図2でいうG)とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報(図2でいうHk+1)とし、行列表現された比較伝搬路情報と基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに(図2でいうステップS1)、比較伝搬路情報を削減することとしている(図2でいうステップS2)。また、受信装置3は送信機能も有しており、具体的には、受信アンテナ25を介し、固有モード適応受信部22で削減されなかった伝搬路情報を送信する機能を有している。
また、MIMO−OFDM固有モード伝送システム1では、送信装置2の固有モード適応送信部12に、受信装置3からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間を行うことにより、固有モード適応受信部22によって削減された伝搬路情報を推定する機能をもたせている。また、送信装置2は、送信アンテナ16に対し、この推定結果を用いて電力配分を行う機能を有する。
なお、固有モード適応送信部12や固有モード適応受信部22は、CPU(又はMPU)などの演算ユニットやROM、RAMといったハードウェア資源を用いて具現化することができる。また、図1では、説明の便宜上、各部を独立させて描いているが、1個又は複数個のハードウェア資源(DSPチップなど)によって、各部の機能(ソフトウェア)が実現されていてもよい。
[実施形態の主な効果]
以上説明したように、本実施形態に係るMIMO−OFDM固有モード伝送システム1によれば、送信装置2へフィードバックされるCSIは周波数領域で表現されたものであり、受信装置2側で、一部のサブキャリアについてCSIを削減し、送信装置2側で、削減されたCSIを補間することとしたので、演算量の増大を防ぎつつ、CSIのフィードバック量を削減することができる。また、一部のサブキャリアについてCSIを削減するにあたって、行列の差の絶対値の計算を利用すればよいので(図2のステップS1参照)、これによっても更に演算量の増大を防ぐことができる。さらに、送信アンテナ16の本数よりも受信アンテナ25の本数を多くする、すなわち受信側のダイバーシチを利用することによって、CSIを削減したことに起因する伝送容量の劣化をリカバリーすることができる。
[実施例]
上述したCSIのフィードバック量削減が有効であることを示すために、シミュレーションを行った。本実施例では、送信2系列に対し受信を2系列から4系列まで変えた場合についてシミュレーションを行った。シミュレーション諸元は、図4に示す表のとおりである。変調方式は、QPSK,16QAM,64QAM,256QAMから最適なものが選択される適応変調とし、OFDMシンボルは64サンプル(3.2μs)とし、GI区間は16サンプル(0.8μs)とし、トレーニング区間は2OFDMシンボル(伝搬路推定には、送信側に既知信号を時間的に交互に配置するスキャタード型を用いた)とし、1バースト区間は64OFDMシンボルとし、サブキャリア波は52波とし、送受信アンテナ数は2×2,2×3,2×4とし、伝搬路モデルは18パス独立レイリー指数減衰モデルとし、最大ドップラ周波数は準静止状態を想定し5Hzとした。18パス独立レイリー指数減衰モデルにおける遅延時間に対する受信電力分布を図5に示す。
図6は、閾値δ(図2のステップS1参照)に対するCSI削減量を示す図である。図6では、平均受信信号電力対雑音電力比(平均C/N)が10dB,15dB,20dB及び30dBのときのCSI削減量を示している。
図6に示すように、平均受信信号電力対雑音電力比が小さい場合には、閾値δに対するCSI削減量の変化はあまり見られない。しかし、平均受信信号電力対雑音電力比が20dBや30dB程度まで大きくなると、閾値δに対するCSI削減量が大きく変化することが分かる。
しかし、先述したように、閾値δを大きくすると、CSI削減量は大きくなるが、補間精度が劣化する。このようなトレードオフ関係を、図7を用いて説明する。図7は、2×2MIMOにおけるCSIの削減量と各種変調方式におけるBER特性を示す図である。なお、横軸に平均受信信号電力対雑音電力比、縦軸にBERをとっている。また、2×2MIMOの場合、CSIフィードバック後に独立なチャネルが2個形成されることになるが、既に述べた式([数6]と[数7])によって得られた信号電力の割り当てが大きいパスを、図7(a)に示す第1系列受信とし、この信号電力の割り当てが小さいパスを、図7(b)に示す第2系列受信としている。
図7(a)及び図7(b)において、CSIを全てフィードバックする場合の削減量を0%(白丸)とすると、16QAMと64QAMでは12%程度(黒丸)までが,有効な削減量となることが分かる。また、32%(菱形)の削減量に対しては、フィードバックされたCSIが十分に足りなかったため、補間精度が劣化したと考えられる。その結果、ストリーム間干渉を引き起こし、信号電力対雑音電力比が小さくなり、図7に示すBER特性の劣化に繋がっていると考えられる。また、QPSKでは、このような信号電力対雑音電力比が小さな場合においても,符号誤り率特性(BER)の劣化が少なくなっている。そのため,有効削減率は18%(四角)までとなっている。以上より,このシステムにおいて適応変調を用いた場合、最も好ましい(有効な)CSI削減量は12%までと考えることができる。
次に、CSI削減量0%と有効削減量12%のCSIの2つについて、受信ダイバーシチの比較をした。なお、このダイバーシチには最大比合成法を用いている。図8は、送信アンテナ16を2系列に固定し、受信アンテナ25を2系列〜4系列に変えた場合のBER特性の結果を示す図である。平均C/N=30dBでは、2×2MIMOの第1系で削減量0%(白丸)のとき、BERは1.8×10−4となり、削減量12%(黒丸)では4.3×10−4となる。また、2×3MIMOの第1系で削減量0%(白丸)のとき、BERは2.1×10−5となり、削減量12%(黒丸)では9.2×10−5となる。また、2×4MIMOの第1系で削減量0%(白丸)のとき、BERは7.7×10−7となり、削減量12%(黒丸)では2.5×10−5となる。
このように、受信アンテナの本数を送信アンテナの本数よりも多くして、受信装置3の固有モード適応受信部22により減少した伝送容量を補償し、CSIフィードバック量を削減した際の弊害を緩和することができる。より具体的に説明すると、図8に示すように、2×2MIMOで全てCSIをフィードバックした場合を基準とすると、削減量12%はスペースダイバーシチの効果によってBER特性を改善することができる。また、第2系については信号電力対雑音電力比が低いことから、削減量0%と削減量12%の2つに大きなBER特性の差は見られないが、受信アンテナ系列を増やしたことによって、スペースダイバーシチの効果が得られていることが分かる。
図9は、瞬時受信信号電力対雑音電力比に対する相対度数を示す図である。図9では、本実施例に係るシステムにおいて適応変調を求めるために、プリアンブル信号によって得られる瞬時受信信号電力対雑音電力比をシミュレーションにより測定し、その値を瞬時受信C/(N+I)とした。
図9(a)は、2×2MIMOについて平均C/N=30dBとした場合の瞬時受信C/(N+I)である。これは、既に述べた式([数6]と[数7])によって得られるが、第1系受信と第2系受信には最適な電力配分が行われている。結果として、第1系では得られる瞬時受信C/(N+I)が大きく、第2系ではこれが小さくなることが分かる。
次に、CSIの削減量に対する分布を比べる。本実施例に係るシステムでは、削減量が0%の場合はストリーム間干渉のない独立なチャネルパス(直交伝搬路)が形成される。このときの分布の中心値は、第1系で約36dB、第2系で約24dBとなる。また、フィードバックするCSIの量を削減すると、ストリーム間干渉が生じるため、瞬時受信C/(N+I)は劣化する。CSI削減量が12%と32%とでは、第1系で、全体的に瞬時受信C/(N+I)値の分布は小さい値へシフトしている。第2系では、削減量0%と12%とで中心値が約24dB、削減量32%で全体的にまばらに分布している。これより、削減量が大きいほど、ストリーム間干渉が多く発生していることがわかる。また、分布図からも、削減量の有効性は12%程度となることが分かる。
図9(b)及び図9(c)は、それぞれ受信アンテナを2系列から3系列及び4系列に増やした場合のスペースダイバーシチの効果を示す図である。図9(b)及び図9(c)によれば、CSIの削減量がなし(0%)の場合、2×3MIMOでは第1系で中心値が約40dBであり、第2系で中心値が約30dBである。また、2×4MIMOでは、第1系で中心値が約40dB、第2系で中心値が約36dBである。
このように、スペースダイバーシチの効果によって、2×2MIMOを基準に第1系では約4dB、第2系では約6dB〜約12dB程度が改善された。同様にして、CSIの削減量が12%と32%の場合も、スペースダイバーシチによって、2×2MIMOを基準とした場合に改善が見られた。
次に、図9(a)〜図9(c)によって得られた瞬時受信信号電力対雑音電力比から、図10に従う変調を用いて適応変調を行った。なお、瞬時受信信号電力対雑音電力比は、プリアンブル信号を用いて測定を行ったが、ここでは準静止状態のシステムを考えているため、この後に続くデータ信号の各サブキャリアには大きな受信レベル変動はないものと考えることができる。
図10は、MIMO固有モードにおける適応変調の閾値の一例を示す図である。図10に示すように、C/Nが12dB〜18dBのときにQPSK変調を行い、C/Nが18dB〜24dBのときに16QAM変調を行い、C/Nが24dB〜30dBのときに64QAM変調を行い、C/Nが30dB以上のときに256QAM変調を行っている。
図11は、スペースダイバーシチと伝送容量の相対比較のシミュレーション結果を示す図である。図11に示すシミュレーション結果を得るにあたって、2×2MIMOの平均C/N=10dBにおいて、全てCSIをフィードバックした場合(0%)の伝送容量を基準とし、CSIの削減量が12%の場合と比較することとした。
図11に示すように、平均C/N=10dBのとき、削減量12%(黒丸)は約0.9倍の伝送容量となる。平均C/N=20dBのとき、削減量0%(白丸)は約2.3倍であり、削減量12%(黒丸)が約2.1倍の伝送容量となる。平均C/N=30dBのとき、削減量0%(白丸)は約3.8倍であり、削減量12%(黒丸)が約3.4倍の伝送容量となる。これより、CSIの削減量を12%とした場合の伝送容量は、約10%程度減少することが分かる。
次に、スペースダイバーシチを用いた場合における効果について説明する。2×2MIMOの平均C/N=30dBにおいて、全てCSIをフィードバックした場合(0%:白丸)の伝送容量を基準とする。CSIの削減量が12%(黒丸)では、2×3MIMOで約1.1倍、2×4MIMOで約1.2倍の伝送容量が得られる。以上より、CSIの削減量が12%においても、スペースダイバーシチと組みあわせることで、約1.1倍〜約1.2倍の伝送容量を得ることができる。
以上説明したように、本実施例に係るシステムでは、MIMO−OFDM固有モード伝送方式において、CSIの削減アルゴリズムとその有効性について説明した。この削減アルゴリズムを用いることで、全てのCSI情報量をフィードバックした場合と比較して、約10%程度の伝送容量の劣化はあるものの、CSIの情報量は約12%程度まで削減できることが分かった。また、スペースダイバーシチを用いることで、2×2MIMOで全てのCSIをフィードバックした場合を基準として、CSIの情報量が12%において、2×3MIMOで約1.1倍、2×4MIMOで約1.2倍の伝送容量が得られることが分かった。
本発明に係る無線通信システム、受信装置及び無線通信方法は、演算量の増大を防いで伝搬路情報のフィードバック量を削減することが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るMIMO−OFDM固有モード伝送システムのシステム構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る無線通信方法で、CSIフィードバックに関する情報処理の流れを示すフローチャートである。 削減されるCSI(伝搬路行列H)とフィードバックされるCSIとが決定(選択)される様子を示す図である。 本実施例におけるシミュレーション諸元を示す図である。 18パス独立レイリー指数減衰モデルにおける遅延時間に対する受信電力分布を示す図である。 閾値δに対するCSI削減量を示す図である。 2×2MIMOにおけるCSIの削減量と各種変調方式におけるBER特性を示す図である。 送信アンテナを2系列に固定し、受信アンテナを2系列〜4系列に変えた場合のBER特性の結果を示す図である。 瞬時受信信号電力対雑音電力比に対する相対度数を示す図である。 MIMO固有モードにおける適応変調の閾値の一例を示す図である。 スペースダイバーシチと伝送容量の相対比較のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1 MIMO−OFDM固有モード伝送システム
2 送信装置
3 受信装置
10 シリアルパラレル変換部
11 1次変調部
12 固有モード適応送信部
13 IFFT部
14 GI挿入部
15 無線処理部
16 送信アンテナ
20 パラレルシリアル変換部
21 1次復調部
22 固有モード適応受信部
23 FFT部
24 GI除去部
25 受信アンテナ

Claims (5)

  1. 複数の送信アンテナを備える送信装置と、複数の受信アンテナを備える受信装置とを有し、両者が直交周波数分割多重方式かつ固有モード伝送方式により通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記受信装置は、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについての伝搬路情報を削減する伝搬路情報削減手段と、
    前記伝搬路情報削減手段により削減されなかった伝搬路情報を送信する伝搬路情報送信手段と、を備えるとともに、
    前記送信装置は、前記受信装置からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間を行うことにより、前記伝搬路情報削減手段によって削減された伝搬路情報を推定する伝搬路情報推定手段と、
    前記送信アンテナに対し、前記伝搬路情報推定手段の推定結果を用いて電力配分を行う電力配分手段と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記伝搬路情報削減手段は、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報とし、行列表現された当該比較伝搬路情報と当該基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに、当該比較伝搬路情報を削減することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記受信アンテナの本数を前記送信アンテナの本数よりも多くして、前記伝搬路情報削減手段により減少した伝送容量を補償することを特徴とする請求項1又は2記載の無線通信システム。
  4. 複数の受信アンテナを備え、複数の送信アンテナを備える送信装置と直交周波数分割多重方式により通信を行う受信装置において、
    ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについて伝搬路情報を削減する伝搬路情報削減手段を備え、
    前記伝搬路情報削減手段は、フィードバックされる任意のサブキャリアkに係る伝搬路情報を基準伝搬路情報とし、k+1番目以降のサブキャリアに係る伝搬路情報を比較伝搬路情報とし、行列表現された当該比較伝搬路情報と当該基準伝搬路情報の差の絶対値が所定の閾値より小さいときに、当該比較伝搬路情報を削減することを特徴とする受信装置。
  5. 複数の送信アンテナを備える送信装置と、複数の受信アンテナを備える受信装置とが直交周波数分割多重方式により通信を行う無線通信方法であって、
    前記受信装置において、ベースバンドOFDM信号におけるサブキャリアごとに周波数領域で表現された伝搬路情報のうち、一部のサブキャリアについて伝搬路情報が削減される第1ステップと、
    前記第1ステップにより削減されなかった伝搬路情報を送信する第2ステップと、
    前記送信装置において、前記受信装置からフィードバックされた伝搬路情報に基づき補間が行われることにより、前記第1ステップによって削減された伝搬路情報が推定される第3ステップと、
    前記送信アンテナに対し、前記第3ステップの推定結果を用いて電力配分を行う第4ステップと、を含むことを特徴とする無線通信方法。
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