JP2010020642A - 文書管理装置、文書管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構造化文書に含まれる各オブジェクトの情報をリスト形式で纏めたオブジェクトリストLOを生成する。文書の垂直方向の距離が閾値以内であるオブジェクトを1つのオブジェクトグループGに含め、そのオブジェクトグループG内にあるオブジェクトを1つのグループとしてグループ化する。その後、オブジェクトグループG内に含まれる2つ以上のオブジェクトの外接矩形の水平方向の長さが垂直方向の長さ以上であり、且つ、それら2つ以上のオブジェクトの少なくとも1つの水平方向の長さが閾値以上でない場合に、再ブロック化処理を行う。再ブロック化処理では、オブジェクトグループGに含まれるオブジェクトのうち、水平方向の距離が閾値以内であるオブジェクトを、1つのオブジェクトグループGCとしてグループ化する。
【選択図】図11
Description
図1において、コンピュータモジュール101には、入力/出力インタフェイス(I/Oインタフェイス)143を介して、キーボード132やマウス133のようなポインティングデバイス等の入力装置が接続される。また、コンピュータモジュール101には、ディスプレイ装置144や、状況に応じてはローカルプリンタ145を含む出力装置が接続される。入力/出力インタフェイス(I/Oインタフェイス)138は、コンピュータモジュール101をネットワーク107に接続し、コンピュータモジュール101を、外部の他のコンピュータ装置と通信可能に接続する。ネットワーク107としては、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)やインターネットが挙げられる。
更に、コンピュータモジュール101は、例えばハードディスクドライブ(HDD)140やフレキシブルディスクドライブ(FDD)141を含む記憶装置139を有している。図1には示していないが、磁気テープドライブ等が記憶装置139に含まれることもある。CD−ROMドライブ142は、不揮発性のデータソースとして提供される。
コンピュータモジュール101は、LINUX(登録商標)やWINDOWS(登録商標)のようなオペレーションシステムや、相互接続バス134を介して通信を行うコンピュータモジュール101のコンポーネント135〜143を利用して処理を実行する。
以下に示すフローチャートで示された手順を実現するソフトウェアは、例えば記憶装置139を含む"コンピュータモジュール101の可読媒体"に格納される。ソフトウェアは、コンピュータモジュール101の可読媒体からメモリユニット136にロードされ、プロセッサユニット(CPU)135によって実行される。コンピュータモジュール101でコンピュータプログラム製品を使用することにより、文書管理装置を、ドキュメントのレイアウト編集に有利な装置として作動することができる。
図2に示すオブジェクトリスト200は、例えばHDD140に格納される。本実施形態では、コンピュータモジュール101は、図2に示すようなオブジェクトリスト200を用いることにより、構造化文書内のオブジェクトの情報を管理する。図2に示すように、各オブジェクトの情報がリスト構造になってオブジェクトリスト200に格納されている。また、各オブジェクトの情報には、オブジェクトID201と、オブジェクト種類202、左上座標203と、右下座標204と、オブジェクト固有情報205とが含まれている。ここで、左上座標203及び右下座標204は、オブジェクトの位置を示す情報である。
図3に示すように、左上座標203aが(20,34)、右下座標204aが(81,65)の位置にある長方形のオブジェクト301の情報は、図3の右図に示す内容でオブジェクトリスト200に格納(登録)される。
尚、図4では、構造化文書としてPDFフォーマットの構造化文書401を例に挙げて示しているが、構造化文書は、このようなものに限定されない。例えば、XPS(XML Paper Specification)、SVG(Scalable Vector Graphics)等の構造化文書でも、PDFフォーマットの構造化文書と同様に処理できる。また、OOXML(Office Open XML)、ODF(Open Document Format)等の構造化文書でも、PDFフォーマットの構造化文書と同様に処理できる。
次に、レイアウト処理部は、新しいオブジェクトグループGを生成する(ステップS502)。ここで、オブジェクトグループGは、オブジェクトリストLOと同等の形式を有し、且つ、レイアウト処理部が1つのオブジェクトとして操作することができるデータ形式を有する。
次に、レイアウト処理部は、生成したオブジェクトグループGに、ステップS501で取得したオブジェクトを追加する(ステップS503)。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGに追加したオブジェクトを、オブジェクトリストLOから削除する(ステップS504)。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGの中から、オブジェクトGOを1つ取得する(ステップS512)。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGの中から、オブジェクトGOを取得できたか否かを判定する(ステップS513)。この判定の結果、オブジェクトグループGの中から、オブジェクトGOを取得できない場合には、前述したステップS502に戻る。
一方、オブジェクトグループGの中から、オブジェクトGOを取得できた場合、レイアウト処理部は、ステップS511で取得したオブジェクトPOと、ステップS512で取得したオブジェクトGとの間の垂直方向の距離を計算する(ステップS514)。
図6に示すように、本実施形態では、オブジェクト間の距離とは、オブジェクト601、602を包む外接矩形の間の最短距離のことをいう。図6に示す例では、オブジェクト601は長方形であるのに対し、オブジェクト602は楕円である。したがって、レイアウト処理部は、楕円のオブジェクト602の外接矩形603を作成し、この外接矩形603と長方形のオブジェクト601との垂直方向の最短距離604を、2つのオブジェクト601、602の間の垂直方向の距離として計算する。
ここで閾値とは、システムで定められる一定の大きさの距離のことであり、本実施形態では、この距離の閾値でブロック化するオブジェクト同士を垂直方向で分離している。
以上のように本実施形態では、例えば、文書の垂直方向が第1の方向の一例となり、ステップS514で計算した距離が第1の距離の一例となり、オブジェクトグループGが第1のオブジェクトグループの一例となる。また、例えば、ステップS503の処理を行うことにより第1のグループ化手段の一例が実現される。
図7に示すように、ページ701上で、オブジェクト711とオブジェクト712とがブロック化され、1つのブロック721にブロック化されている。同様に、オブジェクト713とオブジェクト714とが1つのブロック722に、オブジェクト715とオブジェクト716とが1つのブロック723に夫々ブロック化されている。尚、オブジェクト711とオブジェクト712は隣り合っているため、両者の垂直方向の差異は0とみなされる。その結果、両者の垂直方向の差異が閾値値以内に収まるため、両者がブロック化されている。
図7に示すように、本実施形態では、ページレイアウトを変更するに際し、最も小さい区分けによるオブジェクトの距離を全て考慮するのではなく、ある程度のまとまったオブジェクト群からなる「ブロックの距離」を考慮するようにしている。
まず、レイアウト処理部は、オブジェクトリストLOから、図5のステップS510で追加されたオブジェクトグループGを1つ取得する(ステップS801)。
次に、レイアウト処理部は、ステップS801で取得したオブジェクトグループGの中のオブジェクトが1つのみであるか否かを判定する(ステップS802)。
この判定の結果、ステップS801で取得したオブジェクトグループGの中のオブジェクトが1つのみの場合、レイアウト処理部は、オブジェクトリストLOの中に、未参照のオブジェクトグループGが残っているか否かを判定する(ステップS806)。この判定の結果、未参照のオブジェクトグループGが残っていない場合には、図8のフローチャートによる処理を終了する。
一方、未参照のオブジェクトグループGが残っている場合には、前述したステップS801に戻る。
この判定の結果、ステップS801で取得したオブジェクトグループGの外接矩形の領域の縦の長さが横の長さよりも長い場合には、前述したステップS806に進む。
この判定の結果、ステップS801で取得したオブジェクトグループG内に、オブジェクトの幅が閾値以上であるオブジェクトが存在する場合には、前述したステップS806に進む。
一方、ステップS801で取得したオブジェクトグループG内の全てのオブジェクトの幅が閾値未満である場合、レイアウト処理部は、図9のフローチャートに従って再ブロック化処理を実行する(ステップS805)。そして、前述したステップS806に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS802の処理を行うことにより第1の判定手段の一例が実現される。また、ステップS803の処理を行うことにより第2の判定手段の一例が実現される。また、ステップS804の処理を行うことにより第3の判定手段の一例が実現される。
まず、レイアウト処理部は、図8のステップS801で取得したオブジェクトグループGからオブジェクトを1つ取得する(ステップS901)。ステップS901にて取得されるオブジェクトグループの一例は、図7のグループ721である。
次に、レイアウト処理部は、新しいオブジェクトグループGCを生成する(ステップS902)。ここで、オブジェクトグループGCは、オブジェクトリストLOと同等の形式を有し、且つ、レイアウト処理部が1つのオブジェクトとして操作することができるデータ形式を有する。
以上のように本実施形態では、例えば、オブジェクトグループGのオブジェクトIDが第1のグループ識別情報の一例となり、オブジェクトグループGCのオブジェクトIDが第2のグループ識別情報の一例となる。また、例えば、レイアウト処理部がオブジェクトグループGにオブジェクトIDを付与することにより第1の付与手段の一例が実現される。また、レイアウト処理部がオブジェクトグループGCにオブジェクトIDを付与することにより第2の付与手段の一例が実現される。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGに、オブジェクトがまだ残っているか否かを判定する(ステップS904)。この判定の結果、オブジェクトグループGにオブジェクトが残っていない場合、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGCをオブジェクトリストLOに追加する(ステップS905)。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGCの中から、オブジェクトGOを1つ取得する(ステップS907)。ステップS907において取得されるオブジェクトの一例は、オブジェクトグループ721内の左のオブジェクトである。
次に、レイアウト処理部は、オブジェクトグループGCの中から、オブジェクトGOを取得できたか否かを判定する(ステップS908)。この判定の結果、オブジェクトグループGCの中から、オブジェクトGOを取得できない場合には、前述したステップS902に戻る。
一方、オブジェクトグループGCの中から、オブジェクトGOを取得できた場合、レイアウト処理部は、ステップS906で取得したオブジェクトPOと、ステップS907で取得したオブジェクトGOとの間の水平方向の距離を計算する(ステップS909)。
図10は、2つのオブジェクトの間の水平方向の距離の一例を説明する図である。
図10に示す例では、オブジェクト1001は長方形であるのに対し、オブジェクト1002は楕円である。したがって、レイアウト処理部は、楕円のオブジェクト1002の外接矩形1003を作成し、この外接矩形1003と長方形のオブジェクト1001との垂直方向の最短距離1004を、2つのオブジェクト1001、1002の間の水平方向の距離として計算する。
一方、ステップS909で計算した距離が閾値以内であれば、前述したステップ903に戻る。例えば、図7のグループ721内の2つのオブジェクト間の距離が閾値以内である場合、グループ721のオブジェクトは最ブロック化が実行された後も同一グループ内に属することになる。
ここで閾値とは、システムで定められる一定の大きさの距離のことであり、本実施形態では、この距離の閾値でブロック化するオブジェクト同士を水平方向で分離している。
以上のように本実施形態では、例えば、文書の水平方向が第2の方向の一例となり、ステップS909で計算した距離が第2の距離の一例となり、オブジェクトグループGCが第2のオブジェクトグループの一例となる。また、例えば、ステップS903の処理を行うことにより第2のグループ化手段の一例が実現される。
図11に示すように、ページ1101上で、ブロック1111は、2つのブロック1121、1122に再ブロック化される。同様に、オブジェクト1114は、2つのブロック1125、1126に再ブロック化される。一方、ブロック1112については、図8のステップS803の判定結果により再ブロック化が行われない。また、ブロック1113については、図8のステップS804の判定結果により再ブロック化が行われない。
以上のように本実施形態では、例えば、レイアウト処理部が、オブジェクトグループG、GCのグループIDを参照してユーザが指定した文書におけるブロックの状態を表示装置に表示することにより表示手段の一例が実現される。
したがって、構造化文書内の描画データをラスタライズし、更にヒストグラムやグラフ分割等の技法を用いて像域分離を行う必要がなくなる。したがって、ブロック化(領域の抽出)が完了するまでの時間を従来よりも短縮することができる。
しかしながら、このようにした場合、文書の垂直方向の距離のみでブロック化領域を作成する。このため、例えば文字列の段組のように、水平方向の距離が離れたオブジェクトであっても、垂直方向の距離が近ければ同一のブロックとなってしまう課題がある。
また、本実施形態では、オブジェクトグループGの属性が所定の条件を満たすか否かを判定するための判定基準として、ステップS802〜S804の3つの判定基準を用いた場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、ステップS802〜S804の3つの判定基準のうち、少なくとも1つ(ステップS802のみ、ステップS802とステップS803、又はステップS802とステップS804等)を採用することができる。
前述した本発明の実施形態における文書管理装置を構成する各手段、並びに文書管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
200 オブジェクトリスト
201 オブジェクトID
202 オブジェクト種類
203 左上座標
204 右下座標
711〜716 オブジェクト
721〜723、1111〜1114、1121〜1126 ブロック
Claims (9)
- 文書におけるオブジェクト間の距離であって、前記文書の第1の方向の距離である第1の距離が閾値以内であるオブジェクトを第1のオブジェクトグループに追加してグループ化する第1のグループ化手段と、
前記第1のオブジェクトグループ内の複数のオブジェクト間の距離であって、前記第1の距離とは異なる方向の距離である第2の距離が閾値以内に収まらない場合、当該複数のオブジェクトが別のオブジェクトグループに属するようにグループを分ける第2のグループ化手段とを有することを特徴とする文書管理装置。 - 前記第1のオブジェクトグループの属性が、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段を有し、
前記第2のグループ化手段は、前記第1のオブジェクトグループの属性が、所定の条件を満たしていると、前記第1のオブジェクトグループ内の複数のオブジェクト間の距離が閾値以内に収まるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。 - 前記所定の条件は、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトが2つ以上であることと、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトの外接矩形の領域の前記第2の方向の長さが前記第1の方向の長さよりも大きいことと、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトの前記第2の方向の長さが閾値未満であることとの少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の文書管理装置。
- 前記判定手段は、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトが1つであるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトが2つ以上あると判定されると、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトの外接矩形の領域の前記第1の方向の長さが前記第2の方向の長さよりも大きいか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により、前記第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトの外接矩形の領域の前記第1の方向の長さが前記第2の方向の長さよりも大きくないと判定されると、前記第1のオブジェクトグループ内に、前記第2の距離の方向の長さが閾値以上であるオブジェクトがあるか否かを判定する第3の判定手段とを有し、
前記第2のグループ化手段は、前記第3の判定手段により、前記第1のオブジェクトグループ内に、前記第2の距離の方向の長さが閾値以上であるオブジェクトがないと判定されると、前記第2の距離が閾値以内であるオブジェクトを第2のオブジェクトグループに追加して更にグループ化することを特徴とする請求項3に記載の文書管理装置。 - 前記第1のオブジェクトグループを識別する第1のグループ識別情報を、前記第1のオブジェクトグループに付与する第1の付与手段と、
前記第2のオブジェクトグループを識別する第2のグループ識別情報を、前記第1のオブジェクトグループに付与する第2の付与手段とを有し、
前記第1のグループ識別情報により識別される第1のオブジェクトグループと、その第1のオブジェクトグループ内のオブジェクトが追加された第2のオブジェクトグループとが親子関係にあることを、前記第1のグループ識別情報と前記第2のグループ識別情報との少なくとも何れかに示すようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の文書管理装置。 - 前記第1の付与手段により付与された第1のグループ識別情報と、前記第2の付与手段により付与された第2のグループ識別情報とに基づいて、前記オブジェクトのグループに関する情報を表示装置に表示する表示手段を有することを特徴とする請求項5に記載の文書管理装置。
- 前記第1の方向は、前記文書の垂直方向であり、前記第2の方向は、前記文書の水平方向であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の文書管理装置。
- 文書におけるオブジェクト間の距離であって、前記文書の第1の方向の距離である第1の距離が閾値以内であるオブジェクトを第1のオブジェクトグループに追加してグループ化する第1のグループ化ステップと、
前記第1のオブジェクトグループ内の複数のオブジェクト間の距離であって、前記第1の距離とは異なる方向の距離である第2の距離が閾値以内に収まらない場合、当該複数のオブジェクトが別のオブジェクトグループに属するようにグループを分ける第2のグループ化ステップとを有することを特徴とする文書管理方法。 - 文書におけるオブジェクト間の距離であって、前記文書の第1の方向の距離である第1の距離が閾値以内であるオブジェクトを第1のオブジェクトグループに追加してグループ化する第1のグループ化ステップと、
前記第1のオブジェクトグループ内の複数のオブジェクト間の距離であって、前記第1の距離とは異なる方向の距離である第2の距離が閾値以内に収まらない場合、当該複数のオブジェクトが別のオブジェクトグループに属するようにグループを分ける第2のグループ化ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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