JP2010011622A - 車両用制御装置及び車両用制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、モータの電流の検出精度を低下させることなく消費電力を低減することができる、車両用制御装置等の提供を目的とする。
【解決手段】車両に搭載されるモータ5の電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定された電流検出回路11(11a,11b)と、電流検出回路11aに対する給電と電流検出回路11bに対する給電とを制御するマイコン15及び電源回路16とを備える、車両用制御装置であって、マイコン15及び電源回路16は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲内にある電流検出回路のうち、分解能が他の電流検出回路より低い電流検出回路に対する給電の制限をする、車両用制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるモータの電流を検出する複数の検出手段に対する給電を制御する給電制御手段を備える、車両用制御装置及び車両用制御システムに関する。
車両には複数の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)が搭載されている。各ECUは、例えばハイブリッド制御システムに関する特許文献1にも記載されているように、マイクロコンピュータや入出力インターフェイスなどの複数の回路要素から構成されている。
一方、ハイブリッド制御システムのECUには、車両を走行させる走行用モータの電流を監視する電流検出回路として、モータの電流の電流値が小さい場合に使用される高分解能電流検出回路とモータの電流が大きい場合に使用される低分解能電流検出回路との2つの検出回路が内蔵されている場合がある。
特開2006−129557号公報
しかしながら、電流検出機能を備えた回路ブロックなどの構成要素が複数構成されているECUなどの機器に電源が投入されると、ある特定の場合しか機能しない構成要素にも一律に電源が投入されるため、当該機器全体としての消費電力を低減することができない。例えば、上述のECUに電源が投入されると、高分解能電流検出回路と低分解能電流検出回路の両方に電力が供給されるので、モータの電流の電流値を低分解能で検出する必要がなくても、低分解能電流検出回路に電力が供給されて、ECU全体として無駄な消費電力が生ずることとなる。
そこで、本発明は、モータの電流の検出精度を低下させることなく消費電力を低減することができる、車両用制御装置及び車両用制御システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用電子制御装置は、
車両に搭載されるモータの電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定された電流検出回路と、
前記電流検出回路を構成要素として含んだ複数の回路ブロックに対する給電を前記複数の回路ブロック毎に制御する給電制御手段とを備える、車両用制御装置であって、
前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲内にある電流検出回路を含んだ回路ブロックのうち、分解能が他の電流検出回路より低い電流検出回路を含んだ回路ブロックに対する給電の制限をすることを特徴とする。
ここで、前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲外にある電流検出回路を含んだ回路ブロックに対する給電の制限をすると好適である。
また、前記給電制御手段は、前記電流の電流値が所定の変動範囲内に収まることを検知又は予測した結果に基づいて、前記制限を開始すると好適である。また、前記給電制御手段は、前記電流の電流値が所定の変動幅変動することを検知又は予測した結果に基づいて、前記制限を解除すると好適である。
また、前記モータは、前記車両を走行させる動力源であって、
前記検知又は予測した結果は、前記車両の走行状態に基づくものであると好ましい。例えば、前記走行状態は、前記車両の走行速度である。
また、前記給電制御手段は、前記モータにインバータを介して接続される蓄電装置を電源として、前記複数の回路ブロックに対する給電を制御する。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る車両用制御システムは、
車両に搭載されるモータと、
前記モータの電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定された複数の電流検出手段と、
前記複数の電流検出手段に対する給電を前記複数の電流検出手段毎に制御する給電制御手段とを備える、車両用制御システムであって、
前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲内にある電流検出手段のうち、分解能が他の電流検出手段より低い電流検出手段に対する給電の制限をすることを特徴とする。
ここで、前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲外にある電流検出手段に対する給電の制限をすると好適である。
本発明によれば、モータの電流の検出精度を低下させることなく消費電力を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明に係るモータ制御システム100の構成図である。モータ制御システム100は、エンジンとモータを走行の動力源とするハイブリッド車に搭載される。モータ制御システム100は、直流電源の低電圧系バッテリ1と、低電圧系バッテリ1より電源電圧の高い高電圧系バッテリ3と、高電圧系の電源電圧を三相交流に変換してブラシレス直流モータなどの三相モータ5を駆動するインバータ4と、モータ5の入出力電流を検出する電流センサ6と,インバータ4の駆動を制御するECU10とを有している。
低電圧系バッテリ1は、ECU10の電圧系(例えば、12V系)の電力を供給する電源であって、例えば補機用バッテリである。高電圧系バッテリ3は、モータ5の駆動電力を供給する電源であって、モータ5の回生電力をインバータ4を介して蓄電する二次電池である。
インバータ4は、高電圧系バッテリ3の高電圧直流電流とモータ5の三相交流電流との変換を行う。インバータ4内の三相ブリッジ回路はECU10により制御される。ECU10は、インバータ4から三相ブリッジ回路の三相交流電流がフィードバックされて、三相ブリッジ回路の電流制御を行う。また、インバータ4は、コンバータを内蔵、又はコンバータと接続されている。このコンバータは、例えば、高電圧系の電源電圧を低電圧系の電源電圧に降圧し、低電圧系バッテリ1の充電を行う。逆に、コンバータは、低電圧系の電源電圧を高電圧系の電源電圧に昇圧し、高電圧系バッテリ3の充電を行ってもよい。
インバータ4は、例えば、IGBT,MOSFET,バイポーラトランジスタ等の半導体から構成されるスイッチング素子から構成されるブリッジ回路を備える。インバータ4は、ECU10が出力する三相(U,V,W)の駆動信号(例えば、PWM信号)に従い各スイッチング素子のオン/オフを制御することによって、高電圧系の直流電力を交流電力に変換してモータ5を駆動する。
インバータ4は、ハーネスを介して、モータ5のコイルに接続される。インバータ4とモータ5とを結ぶハーネスに流れる電流の電流値とその方向を検出する検出する電流検出手段として、電流センサ6が設けられる。
モータ5は、例えば、インバータ4内の三相ブリッジ回路により駆動されるモータジェネレータ(MG)である。また、回生ブレーキ作動時には、モータ5は、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、インバータ4内の三相ブリッジ回路を介して高電圧系バッテリ3を充電する。モータ5は、ステーターコイル(図示しない)を有しており、ステーターコイルの三相巻線に三相交流電流が流れると回転磁界が発生する。この回転磁界が発生することによってトルクが生まれる。
ECU10は、パルス幅変調(PWM)制御により三相の駆動信号を生成するマイクロコンピュータ(マイコン)15や、マイコン15から送出される駆動信号に従って、インバータ4内の各スイッチング素子をスイッチング駆動させるプリドライブ回路などを備える。ECU10のマイコン15は、モータ5の三相の状態を取得し,インバータ4の6つのスイッチング素子の通電パターンを決める。ECU10のプリドライブ回路は、三相の駆動信号に従って6つのスイッチング素子を駆動し、モータ5を回転させる。マイコン15は、電流センサ6の電流検出信号に基づいて、検出された電流値とその電流方向を取得することによって、モータ5のロータの電気的な位置(電気角)を検出し、その電気角に基づいて三相の駆動信号を出力する。
ECU10は、低電圧系バッテリ1の電源電圧をレギュレートしたり、低電圧系バッテリ1の電源電圧をECU10の内部電源(例えば、マイコン用の電源電圧Vcc)に降圧したりする電源回路16と、電流センサ6の電流検出信号が入力される電流検出回路11とを備える。電流検出回路11は、複数の電流検出回路から構成され、モータ5の入出力電流の電流値を低分解能で検出する第1の電流検出回路として、低分解能電流検出回路11aを有するとともに、モータ5の入出力電流の電流値を高分解能で検出する第2の電流検出回路として、高分解能電流検出回路11bを有する。
電流検出回路11は、例えば、増幅回路やADコンバータなどから構成され、電源回路16から所定の電圧が印加されることによって、正常に機能する。また、低分解能電流検出回路11aと高分解能電流検出回路11bのそれぞれは、電流センサ6の電流検出信号に基づいて、モータ5の入出力電流の電流値に応じて変化する電圧信号をマイコン15に出力する。マイコン15は、当該電圧信号によって、モータ5の入出力電流の電流値を認識し、その電流値に応じた所定の制御を実行する。
電流検出回路11は、モータ5の入出力電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定されており、当該検出可能範囲外の電流値を検出することができない。高分解能電流検出回路11bの検出可能範囲の上限値が低分解能電流検出回路11aの検出可能範囲内に設定されている場合であれば、例えば、高分解能電流検出回路11bの検出可能範囲は、第1の電流値I1(例えば、0A)以上第2の電流値I2(例えば、5A)以下であり、低分解能電流検出回路11aの検出可能範囲は、第1の電流値I1以上第3の電流値I3(例えば、20A)以下である(I3>I2)。電流検出回路11a,11bのいずれも同じ動作電圧Vcc(例えば、5V)で動作するならば、例えば、高分解能電流検出回路11bの分解能は、「(I2−I1)/Vcc」で表すことができ、低分解能電流検出回路11aの分解能は、「(I3−I1)/Vcc」で表すことができる。
すなわち、上述の例示の数値で説明すると、低分解能電流検出回路11aは、0〜20[A]の電流値を4[A/V]の低分解能で検出し、高分解能電流検出回路11bは、0〜5[A]の電流値を1[A/V]の高分解能で検出する。したがって、モータ5の入出力電流の電流値が5〜20[A]であれば、低分解能電流検出回路11aによって電流値を検出することができるが、モータ5の入出力電流の電流値が0〜5[A]であれば、高分解能電流検出回路11bによって電流値を検出することによって、低分解能電流検出回路11aによって検出する場合に比べ、電流値の小さい電流を精度良く検出することができる。したがって、マイコン15は、モータ5の入出力電流の電流値が小さくても、高分解能電流検出回路11bによって検出された電流値を制御の演算に利用することによって、低分解能電流検出回路11aによって検出された電流値を制御の演算に利用する場合に比べ、精度の良い制御を実行することができる。
ところで、図1のモータ制御システム100を搭載するハイブリッド車は、低燃費実現のため、搭載される各ECUの消費電力の低減が特に求められる。しかしながら、ハイブリッド制御のためのECUの個数が増大し、結果としてECUの消費電力も大きくなり燃費向上の足かせになっている。そこで、モータ制御システム100では、ECU10内の各回路ブロックの電源マネージメントを適切に行うことによって、消費電力の低減化を図っている。
マイコン15は、モータ5の入出力電流の電流値に応じて、ECU10内の複数の回路ブロックのうち、電源回路16から供給される電力の供給先の回路ブロックを切り替える。また、マイコン15は、モータ5の電流値が検出可能範囲内にあるか否かを判定する判定手段である。例えば、マイコン15は、現在のモータ5の入出力電流の電流値を認識し、その電流値が電流検出回路11のどちらの検出可能範囲内にあるか否かを判断する。また、マイコン15は、現状のモータ5の入出力電流の電流値、車両速度、要求トルクなどの車両の状態量に基づいて、各回路ブロックの動作状況を検知又は予測し、その検知結果や予測結果に応じて、各回路ブロックに対する電力供給のオン/オフの指令信号を電源回路16に対して出力する。電源回路16は、マイコン15からの指令信号に従って、ECU10内の各回路ブロックに電力を供給し、各回路ブロックに対する電力供給をオン/オフする。
このように、マイコン15と電源回路16によって、低分解能電流検出回路11aを構成回路として含む回路ブロックに対する給電と高分解能電流検出回路11bを構成回路として含む回路ブロックに対する給電とが独立に制御される。電力が供給された回路ブロックに含まれる電流検出回路は、電流値を検出することができ、電力が供給されていない回路ブロックに含まれる電流検出回路は、電流値を検出することができない。
図2は、ECU10の動作フローである。ECU10に低電圧系バッテリ1から電源が投入されると、電源回路16は、電流検出回路11aと11bの両方に電力を供給する(ステップ10)。電源回路16からの電力供給を受けた電流検出回路11aと11bは、正常に機能する。マイコン15は、電流検出回路11aと11bの両方によってモータ5の電流の電流値を監視する(ステップ12)。
そして、マイコン15は、車両の定速走行状態が一定時間継続していることを認識し(ステップ14)、且つ定速走行状態が今後も継続すると予測される場合には(ステップ16)、低分解能と高分解能のどちらの電流領域で車両が走行しているのかの判定を行う(ステップ18)。
つまり、マイコン15は、ある電流検出回路の検出可能範囲内を流れている電流の電流値が他の電流検出回路の検出可能範囲に変動するとモータ5の電流値を精度良く検出する電流検出回路を正しく切り替え選択することができないため、モータ5の電流の電流値が所定の変動範囲内に収まることを検知又は予測する。すなわち、マイコン15は、電流値が略一定の定電流であれば、その電流値の検出に適した電流検出回路を正しく選択することができる。
モータ5の電流の電流値は、車両の走行状態によって変化する。例えば、車両が定速で走行している状態では、モータ5の入出力電流の電流値は略一定である。そこで、マイコン15は、車両の走行状態を車載のセンサなどによって取得することによって、モータ5の電流値が現在安定した状態であり、今後も安定した状態が継続するのかを予測する。モータ5の電流が定電流となる走行状態であれば、電流値が略一定の安定状態であるとみなすことができる。
ステップ18において、マイコン15は、高分解能と低分解能のどちらの電流領域で車両は走行しているか否かの判定を行う。すなわち、マイコン15は、モータ5の電流値に応じて、当該電流値を検出可能な電流検出回路の中から当該電流値の検出に適した分解能を有する電流検出回路を選択する。マイコン15は、当該電流値の検出に適した分解能を有する電流検出回路に対しては電力供給を行い、当該電流値の検出に適さない分解能を有する電流検出回路に対しては電力供給の停止等の制限を行う(ステップ20)。
マイコン15は、ステップ20において、検出可能範囲内にモータ5の電流値が存在する電流検出回路のうち、分解能が他の電流検出回路より低い電流検出回路に対する電力供給を制限する。例えば、モータ5の電流値が高分解能電流検出回路11bの検出可能範囲内にある場合(例えば、上述の数値例で言えば、モータ5の電流値が0〜5Aの場合)、高分解能電流検出回路11bの検出可能範囲の上限値は低分解能電流検出回路11aの検出可能範囲内に存在するため、当該電流値は低分解能電流検出回路11aによっても高分解能電流検出回路11bによっても検出可能である。そこで、低分解能電流検出回路11aに対する電力供給をマイコン15からの指令信号によって停止させることによって、ECU10全体としての消費電力を低減することができる一方で、高分解能電流検出回路11bに対する電力供給をマイコン15からの指令信号によって継続させることによって、高分解能電流検出回路11bによる電流検出が可能となり、当該電流値の検出精度が低下しないようにすることができる。
また、マイコン15は、ステップ20において、モータ5の電流値が検出可能範囲外にある電流検出回路に対する電力供給を制限する。例えば、モータ5の電流値が高分解能電流検出回路11bの検出可能範囲外にあって低分解能電流検出回路11aの検出可能範囲内にある場合(例えば、上述の数値例で言えば、モータ5の電流値が5〜20Aの場合)、当該電流値は高分解能電流検出回路11bによっては検出できないが低分解能電流検出回路11aによっては検出可能である。そこで、高分解能電流検出回路11bに対する電力供給をマイコン15からの指令信号によって停止させることによって、ECU10全体としての消費電力を低減することができる一方で、低分解能電流検出回路11aに対する電力供給をマイコン15からの指令信号によって継続させることによって、低分解能電流検出回路11aによる電流検出が可能となり、当該電流値の検出に適合した電流検出回路によって当該電流値を確実に検出することができる。
そして、マイコン15は、定速走行状態から非定速走行状態に変更したことを表す変化情報が存在するか否か、又は当該変化情報が今後発生するか否かを予測する(ステップ22)。マイコン15は、当該変化情報が存在する場合、又は当該変化情報の発生が予測される場合、電流検出回路11aと11bの両方に電力供給をすることによって(ステップ10)、上述の給電制限を解除する。一方、マイコン15は、当該変化情報が存在しない場合、又は当該変化情報の発生が予測されない場合、上述の給電制限を継続する(ステップ20)。
つまり、マイコン15は、ある電流検出回路の検出可能範囲内を流れている電流の電流値が他の電流検出回路の検出可能範囲に変動するとモータ5の電流値を精度良く検出する電流検出回路を正しく切り替え選択することができないため、モータ5の電流の電流値が所定の変動幅変動することを検知又は予測する。例えば、マイコン15は、車両の走行状態を車載のセンサなどによって取得することによって、モータ5の電流値の所定の変動幅以上の変動を検知し、又は当該変動することを予測すればよい。当該変化情報の検知又は予測は、モータ5の電流値が所定の変動幅以上変動する走行状態が検知又は予測されるか否かによって行われればよく、車両の速度、発生トルクの要求値などの車両の走行状態量を取得することによって行われればよい。
マイコン15が、電流の電流値が所定の変動範囲内である安定状態が所定時間継続した時に上述の給電制限を開始することによって、電流が不安定な状態で給電制限がされることを防ぐことができる。また、マイコン15が、当該安定状態が今後所定時間継続することが予測された場合に上述の給電制限を開始することによって、電流が将来的に変動する不安定な状態で上述の給電制限がされることを防ぐことができる。
以上、上述の実施例によれば、電流検出回路の電力供給のオン/オフをモータ電流の状態に応じて制御するので、電流値の検出精度が低下することなく、ECU10全体としての消費電力が低減し、車両の燃費向上に寄与する。ECU10の消費電力が低減すれば、低電圧系バッテリ1の残量の減少を抑えることができる。その結果、モータ5に供給可能な電力が増えることによりモータ5の稼動可能時間が増え、内燃機関の燃料の消費を抑えることができる。
モータの電流値が高分解能領域内であれば、低分解能の検出回路に電源を供給させておく必要がないため、低分解能の検出回路への給電を遮断することにより、消費電力の低減を図る。高分解能の検出回路は、給電が遮断されないので、高分解能領域内のモータの電流値の検知精度は確保される。一方、モータの電流値が高分解能領域内に無く低分解能領域内であれば、高分解能の電流検出回路に電源を供給させておく必要がないため、高分解能の検出回路への給電を遮断することにより、消費電力の低減を図る。低分解能の検出回路は、給電が遮断されないので、低分解能領域内のモータの電流値の検知精度は確保される。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
図3は、本発明に係るモータ制御システム200の構成図である。図1と同様の構成については、説明を省略する。図1では電流検出回路は2つであったが、それより超える数があってもよく、図3のシステム200の場合には3つ構成されている。電流検出回路11a〜11cは、互いに分解能が異なっており、11aの分解能が一番低く、11cの分解能が一番高い。
例えば、上述の例示の数値を利用して説明すると、電流検出回路11aは、0〜50[A]の電流値を10[A/V]の一番低い分解能で検出し、電流検出回路11bは、0〜20[A]の電流値を5[A/V]の分解能で検出し、電流検出回路11cは、0〜5[A]の電流値を1[A/V]の一番高い分解能で検出する。
したがって、モータ5の入出力電流の電流値が20〜50[A]であれば、3つの電流検出回路11のうち11aのみによって電流値を検出することができるので、11aに対する電力供給を継続し、11bと11cに対する電力供給を制限すればよい。また、モータ5の入出力電流の電流値が5〜20[A]であれば、3つの電流検出回路11のうち11aと11bによって電流値を検出することができるので、11cに対する電力供給を制限すればよい。そして、11aに比べ11bの方が高い分解能を有しているので、11bに対する電力供給を継続し、11aに対する電力供給を制限すればよい。さらに、モータ5の入出力電流の電流値が0〜5[A]であれば、3つの電流検出回路11のいずれによっても当該電流値を検出できるものの、11a,11bに比べ11cの方が高い分解能を有しているので、11cに対する電力供給を継続し、11aと11bに対する電力供給を制限すればよい。
また、図4は、本発明に係るモータ制御システム300の構成図である。図1では、分解能が互いに異なる複数の電流検出回路は、共通の電流センサ6によって電流値を検出していた。図4では、分解能が互いに異なる複数の電流検出回路毎に電流センサを設定している。各電流検出回路は、自身に対応する電流センサによって電流値を検出する。電流検出回路とそれに対応する電流センサとによって、一つの電流検出手段が構成されている。上述の実施例では、ECU10内の電流検出回路11に対する給電制限を行う例であったが、マイコン15と電源回路16は、電流検出回路に対する給電制限をすると共にその電流検出回路に接続される電流センサ6に対する給電制限を行ってもよい。これによって、電流センサの消費電力も抑えることができる。
したがって、図3,4において、図1の場合と同様に、モータ5の電流値の検出に適さない分解能を持つ電流検出回路に対する給電を遮断することによって、電流の検出精度を確保しつつ、消費電力を抑えることができる。
また、上述の実施例では、小さい電流値の電流の検出精度を高めるため、高分解能検出回路の検出可能範囲の下限値が低分解能検出回路の検出可能範囲の下限値以下に設定されると共に高分解能検出回路の検出可能範囲の上限値が低分解能検出回路の上限値より低く設定されていた。しかしながら、このように設定することに特に限ることはない。例えば、低分解能検出回路の検出可能範囲内の特定範囲の電流値の検出精度を高めるため、高分解能検出回路の検出可能範囲の下限値が低分解能検出回路の検出可能範囲の下限値より高く設定されると共に高分解能検出回路の検出可能範囲の上限値が低分解能検出回路の上限値以下に設定されてもよい。また、大きい電流値の電流の検出精度を高めるため、高分解能検出回路の検出可能範囲の下限値が低分解能検出回路の検出可能範囲の下限値より高く設定されると共に高分解能検出回路の検出可能範囲の上限値が低分解能検出回路の上限値より高く設定されてもよい。
また、上述の実施例では、モータ5として走行用モータを例示したが、走行用モータ以外の車載のモータ(例えば、ワイパーモータなど)でもよい。車両は外部からの電力供給が容易ではない移動体であるため、車両に搭載された機器の消費電力を抑えることができれば極めて効果的である。また、モータ制御システムは、ハイブリッド車に限らず、電気自動車やロボットに搭載されてもよい。
モータ制御システム100の構成図である。 ECU10の動作フローである。 モータ制御システム200の構成図である。 モータ制御システム300の構成図である。
符号の説明
1 低電圧系バッテリ
3 高圧系バッテリ
4 インバータ
5 モータ
6 電流センサ
10 ECU
11a 低分解能電流検出回路
11b 高分解能電流検出回路
15 マイコン
16 電源回路
100,200,300 モータ制御システム

Claims (9)

  1. 車両に搭載されるモータの電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定された電流検出回路と、
    前記電流検出回路を構成要素として含んだ複数の回路ブロックに対する給電を前記複数の回路ブロック毎に制御する給電制御手段とを備える、車両用制御装置であって、
    前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲内にある電流検出回路を含んだ回路ブロックのうち、分解能が他の電流検出回路より低い電流検出回路を含んだ回路ブロックに対する給電の制限をする、車両用制御装置。
  2. 前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲外にある電流検出回路を含んだ回路ブロックに対する給電の制限をする、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記給電制御手段は、前記電流の電流値が所定の変動範囲内に収まることを検知又は予測した結果に基づいて、前記制限を開始する、請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記給電制御手段は、前記電流の電流値が所定の変動幅変動することを検知又は予測した結果に基づいて、前記制限を解除する、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記モータは、前記車両を走行させる動力源であって、
    前記検知又は予測した結果は、前記車両の走行状態に基づくものである、請求項3又は4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記走行状態は、前記車両の走行速度である、請求項5に記載の車両用制御装置。
  7. 前記給電制御手段は、前記モータにインバータを介して接続される蓄電装置を電源として、前記複数の回路ブロックに対する給電を制御する、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用制御装置。
  8. 車両に搭載されるモータと、
    前記モータの電流の電流値を検出可能な検出可能範囲が設定された複数の電流検出手段と、
    前記複数の電流検出手段に対する給電を前記複数の電流検出手段毎に制御する給電制御手段とを備える、車両用制御システムであって、
    前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲内にある電流検出手段のうち、分解能が他の電流検出手段より低い電流検出手段に対する給電の制限をする、車両用制御システム。
  9. 前記給電制御手段は、前記電流の電流値が前記検出可能範囲外にある電流検出手段に対する給電の制限をする、請求項8に記載の車両用制御システム。
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